ミュージカル『レ・ミゼラブル』2013.07.05ソワレ

東京公演の千穐楽が迫ってきた『レ・ミゼラブル』。役をひとまず終える方も増えてきましたが、この日は福井さんのジャベール最終日。ということで、ちょっと良い席を確保して楽しみにしていました。

前回はあったかどうか見逃して分からなかったんですけど、この日は満員御礼の札が出てましたね。東京は全日完売らしいので多分毎日出てるのかと。最初の頃は本当に受難続きのレミゼでしたが(汗)結果的に全席完売になったというのは喜ばしいことだと思います。
ロビーの混み方もすごかったですね。特に休憩時間はキャストボードに群がる人たちと女子トイレに並ぶ人たちでごった返し状態になり大変なことになってました(汗)。

あ、そういえば、新しく今回の新演出の日本上演版写真が追加されたパンフレットも発売になってましたね。アンジョルラスの髪型が映っているものと現在のものとでは違うのでかなり前に撮った写真ではないかと(福井さんのバルジャンもちゃんと載ってるし)。皆さんが言うように、たしかにアンジョは現在の後ろしばりにした髪型のほうがスッキリしてて見栄えがいいと思います。
新パンフ、欲しかったんだけど…、お金もギリギリなので今回はパス。以前M!のときだったか・・・写真だけの冊子を別に販売したことがありましたが、そうしてくれないものかなぁと。だったら2冊買わずに済むのに。とりあえず、11月に凱旋公演も決まったらしいので、その時には写真付きがちゃんと発売されると思いそれまで待つことにしました。

主なキャスト
バルジャン:キム・ジュンヒョン、ジャベール:福井晶一、エポニーヌ:昆夏美、ファンティーヌ:和音美桜、コゼット:青山郁代、マリウス:山崎育三郎、テナルディエ:駒田一、マダムテナルディエ:森公美子、アンジョルラス:野島直人、司教:古澤利人、工場長:田村雄一、ガブローシュ:鈴木知憲 ほか

以下、ネタバレ感想です。

 

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新演出に慣れてきたからか、最近はちょっとアンサンブルに目を向ける率が増えてきたような気がします。っていうか、メインを演じた役者さんが混じってるのでなおさらかなぁ。
この前テナルディエで見た萬谷さんは今回クラクスー役で出演。以前からそうでしたが、萬谷さんってけっこう特徴的な顔立ちをされているのでどこにいるのか分かりやすいんですよね。クラクスー役以外でも群衆の中だったり学生たちの中だったり…いろんなシーンで発見できるのがなんだか以前よりも嬉しくなってしまった。

それから杉山さんも目で追ってしまうなぁ。アンサンブルさんの中では意外と背がスラっとしているほうなのでけっこう目立ちますよね。それにやっぱり貫録あるよ!コンブフェール役になった時なんかはアンジョルラスより逞しいって思ってしまったくらいだし(笑)。熱血漢だけど冷静な目も併せ持つ雰囲気のコンブフェールが素敵です。

あと、フイイ役の神田君も気になります。バリケードでの「来い!相手になるぞー」の歌のシーンはかなり高音なので難しそうで苦戦する役者もけっこう多く見てきましたが、神田君はかなり安定してあそこの声をちゃんと出しててすごいなと。サイゴンではトゥイ役も経験しているし、またプリンシパルとして活躍する姿も見たいなぁと思ってしまいました。

ガブローシュは久しぶりに鈴木君。全体的にこれまで清史郎君で見ることが多かったのでなんだかとても新鮮でした。鈴木君は清史郎くんよりもちょっと茶目っ気のあるタイプのガブかな。熱演でした。
丹宗さんのグランテールは相変わらず素晴らしいですね。今まで見てきた中でもかなり濃い芝居をしてくれてドラマを感じます。特に「死など無駄じゃないのか」と悲痛な声で歌うシーンはグッとくるものがあります。そして、ガブローシュとの絆も。エポニーヌが死んでしまいガブが寄り添ってきたとき、体を震わせながらそっと抱きしめて哀しい顔をしていたのがとても印象的でした。

以下、主要キャストの皆さんの感想です。

 

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キム・ジュンヒョン@バルジャン
基本的にこの方の芝居は個人的に好みに合わないのですが(汗)、なぜか今回で3回目…。相変わらず歌は抜群に上手いですし、声量も他に比べるとかなり群を抜いています。だけど、1幕のあの迫力がはみ出してしまっているかのような歌いっぷりはどうも好きになれない。一人でどんどん突っ走っちゃっているように感じてしまうんですよね(汗)。

ただ、2幕は今までとちょっと違う感想を持ちました。なんていうか、芝居の部分に奥行きが感じられたかなと。間の取り方にバルジャンの心の動きが感じ取れたし、「彼を帰して」は歌う前にかなり〝溜め″があってドラマチックで神々しい雰囲気だった。印象的だったのは、マリウスに自分の過去を語るシーン。「もう言うなマリウス」って言った後、覚悟を決めた様にフウッと一息ついていたのがとても良かったです。マリウスが去って行ったのを見送る姿も孤独感が滲み出ていて感動的だった。

あと、死の間際のお芝居が格段とよくなってましたね。以前は老けてるメイクだけでどうも死にそうに見えなかったのですが(汗)、この日は本当に死に近づいている雰囲気がすごくよく出ていた。こういうお芝居をもう少し前からしていてくれていれば印象も違ったんですけどね。
そんなわけで、最後のキムバルは良い印象のまま終わることができてとても良かったです。カテコでも福井さんと肩組みしたり抱きかかえたり(笑)フレンドリーな感じで楽しかった。

福井晶一@ジャベール
最初にして最後のジャベール…。しかも、この日が福井さんの東京ジャベ楽だったんですよね。休演していた影響もあり数少ないジャベール役だったと思いますが、評判も良かったのでとても楽しみにしていました。

まず最初に出てきたときの風貌が…めちゃめちゃ生真面目で厳格な雰囲気!!どんな小さな罪も見逃さないぞってオーラがめちゃめちゃ出てました。口数もあまり多くないような、寡黙に自分の信じる正義を貫いているジャベールって雰囲気でとても好感を持ちましたね。
歌声はバルジャンよりもジャベールのほうがものすごく合っていたような気がします。音域がバルジャンよりも狭いのですごく楽に声を出せている感じ。なので前回見たときよりもずっと客席の奥のほうまで歌声が届いていたんじゃないかなと思います。「Stars」はまさに福井ジャベのための歌!って感じられたほど素晴らしかった。

バルジャンと対決するときにも福井ジャベはホント負けてませんね。病室で首を絞められてもただじゃ倒れんぞって気概を感じたし、まさに手強い相手って雰囲気。だけど、最後バルジャンに殴られたシーンでは思いっきり体捻らせて倒れてたのでちょっとドキっとしてしまいました(汗)。まだ怪我が治ったばっかりですからね…。

2幕でバルジャンに逃がされるシーン、最後までギリギリとすごい目力で睨みつけながらも屈辱感に溢れた表情で立ち去っていく姿がとても印象に残りました。そのあとバリケードに戻ってきたときのビジュアルが…なんか、めちゃめちゃカッコよかったぞ!!あれにけっこう萌えた(笑)。ガブローシュの遺体の頭にそっと手を置く仕草がなんかグッときましたね。

そして、最後のバルジャンとのやりとり…、まさに鬼気迫る熱演!!自分の信じた正義の最後の砦を守ろうと必死になっている姿が逆に泣けます。そして結果的にバルジャンに道を譲ってしまった時、その自分の行動が理解できないからかずっと前を見据えたままでバルジャンの姿が見えなくなった後に彼のほうを向いていたのが印象的。その流れからの「自殺」ですから、なんかもう、泣けました(涙)。この人の信じていたものすべてが崩壊してしまって生きる場所を見失ったんだなということがストレートに伝わってきましたね。福井さんはやっぱりこういう芝居表現も繊細で上手いと思います。まさに迫真のお芝居でした。
1回しか観れなかったのが残念だなぁ。できれば凱旋公演の時にもう一度見たいです。

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昆夏美@エポニーヌ
久々に昆ちゃんのエポニーヌ見ましたけど、小柄で可愛らしいですね。でも、前回、笹本エポの可愛らしさを見てしまっているので…なんか、どうも、以前よりも好きになれないエポニーヌになってしまった気が(汗)。キツめでちょっと生意気な女の子って見えてしまった。死を迎えるシーンもあまり泣けなかったなぁ…。「オンマイオウン」はなかなか良かったです。

和音美桜@ファンティーヌ
和音さんのファンティーヌはとても"女性"を感じさせるなぁと思いました。コゼットの母親としての顔よりも、恋人の帰りを待ち続ける女性としての顔のほうが強いかもしれません。それだけに、堕ちていく姿はとても切なく写りました。

山崎育三郎@マリウス
いっくんのマリウス、なんかもう、登場した時からキラッキラしてるんですよね(笑)。華やかなオーラが出ていて目を惹きます。歌声は以前よりも少し太くなったかな。低く芯のある歌声になったなぁと思いました。そんな輝かしいオーラがあるので…なんか、学生たちの中でも異色の存在って感じw。「貧乏学生」じゃなくて金持ちのお坊ちゃんみたいに見える。それはそれでいいかもしれないけど、やっぱりもう少し初々しさも欲しいなぁと思ってしまいました。
そういえば、バリケードでエポニーヌが戻ってきたのを見たとき「何故戻ってきた?」じゃなくて「いつ戻ってきた?」って歌ってたなぁ(苦笑)。「なぜ」と「いつ」ではかなり意味合いが違う気がするんだけどw。
※追記
今まで全く気が付かなかったんですが(爆)、新演出から「いつ」になったそうですね。なんでこれまで聞き逃していたんだろう!?ずっと「何故」のつもりで聞いていたのか、私ww

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青山郁代@コゼット
うーん、あまり印象に残らなかったかなぁ…。もう少し声量があればいいなと思いました。

駒田一@テナルディエ森公美子@テナルディエ夫人
このお二人のコンビはもう安定感バッチリですね。どちらが強いって言う関係じゃなくて、どっちも引かない強烈な個性の二人って感じ。駒田さんの貫録たっぷりでいやらしいw芝居と、迫力満点でもどこかちょっとクスッと笑ってしまうような仕草も魅せたりするモリクミさん。面白かったです。

野島直人@アンジョルラス
久しぶりに野島さんのアンジョルラス見ましたが…私個人的には嫌いじゃないんですよ。だけど、なぜだろう?今回、嘘みたいに存在感が感じられなかったんです(汗)。一生懸命声をあげて皆を鼓舞しているんだけど、「どこにいるの?」って思ってしまうシーンが多々あり…。なんか、学生たちの中に埋もれちゃってた気が…。歌も悪くないし前に出ようとしてるのは伝わってくるんだけど、なんでだろうなぁ。もっとアンジョルラスのオーラ出してほしかったですね。
そういえば、死を決意した時にグランテールに大声で2回何かを叫んでました。あれはなんて言ってたんだろう?「来るな!」なのか「先に行く!」なのか…。そこはちょっとドラマチックでした。

レミゼ東京公演はあと1回観に行きます。

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