ミュージカル『太平洋序曲』東京公演 アフタートークショー 2023.03.13

2023年3月13日のミュージカル『太平洋序曲』東京公演マチネ後にアフタートークショーが行われました。

舞台本編とカーテンコールが終わってから時間を置かずに椅子が用意されて、そこからすぐにトーク参加者の3人が登場。ということで、みんな舞台衣装のままでしたw。あのハードな舞台の直後のトークショー、ほんと、お疲れだろうに・・・こうしてイベント参加してくれるキャストさんには感謝です。

2023年03月13日マチネの感想はこちら↓

アフタートークということなのでネタバレが相当含まれています。ご注意を。トークのコメント部分は私の脚色がだいぶ入っていますのであしからずw。

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ミュージカル『太平洋序曲』東京公演アフタートークショー 2023.03.13マチネ後

トーク参加者は(着席位置下手から順に)ウエンツ瑛士くん山本耕史くん廣瀬友祐くん。司会者は置かず、中央の立ち位置にいた耕史くんが話を回していくといったスタイルで進められていきました(彼だけがカンペ持ってたw)。

で、のっけから耕史くんが呆けたような表情でカンペ棒読みの自己紹介(笑)。あれ、完全に狙ってたよねww。その横ではウエンツくんが「いやいや、そうじゃないでしょ!」みたいなツッコミを入れまくってたんだけど、廣瀬くんが耕史くんに倣ってポヤッとした棒読み自己紹介しだして大爆笑ww。この流れで行くともうウエンツくんも…!?ってなったんだけど、彼だけは普通に自己紹介してて二人が「えぇ〜〜??」みたいな残念そうな表情でジトっと見てたのがめっちゃ笑えましたw。

気を取り直してちゃんとトークってことになって。耕史くん曰く、今回の公演でキャストの組み合わせ全パターンが完成したとのこと。稽古場でしか合わせていない組もあったりして、本番では初めまして…みたいなこともあったそうです。「もちろん皆さん全パターン見てますよね??」とお客さんにカマかけてくるドSな耕史くんw。それにすかさず「いや、そんなんしたら他に何もできなくなるでしょ」とツッコミで返すウエンツくんはさすがバラエティ慣れしてるなぁと思っちゃいました(笑)。

ちなみに今回の組み合わせは稽古場の一番最後にやったトリオとのこと。つまりは稽古場以来の3人ってことだったんですね。この後耕史くんが「そういえばまだ松下くんと一度もやってないや」とボケをかましててww、即座にウエンツくんが「いやいや、同じ役でしょ」とツッコミ返しする一幕も(笑)。この二人、漫才ができそうw。それを穏やかに微笑みながら見つめてる廣瀬くんの可愛さよww。

作品の内容についてのお客さんの反応は3人ともけっこう気にしている様子で、「1回で理解できたという人がいたら僕に教えてほしい」と問いかけていた耕史くんが面白かったw。キャストがそう思うんだったら、私が分からないシーンに頭を痺れさせていたのは正常だったんだなとちょっと安堵しました(汗)。

ソンドハイムの楽曲についてはウエンツくんは「難しいけど楽しい」と語っていました。特に♪Poems♪のナンバーには和のテイストの中に洋の雰囲気を感じるところが気に入っている…みたいなことを語っていたかな(うる覚え 汗)。あのナンバーの時私ちょっと意識が遠くに行きかかってたんだよなぁ…(汗汗)。大阪公演ではしっかり聞きたいところw。
それにしても、あんな苦行のようなソンドハイムの楽曲に対して何度も「楽しい」という言葉を繰り返していたウエンツくんはほんと凄いなぁと感心してしまいました。

ちなみにSNSで組み合わせによってウエンツくんは歌い方を変えているのでは?みたいな書き込みを見かけたらしいのですが(覗いているだけのアカウントはあるらしいww)、「そんなことはありませんから」とウエンツくん本人がきっぱり否定しておりました(笑)。

耕史くんは「自分はそんな多くソロを歌っているわけじゃないけれど、それでもタイミングとか取るのが大変でかなりの難関でした」としみじみ語っていました。どちらかというと語り部分が多めではあるけれど、歌う曲はどれも音取ったりするの大変そうだったもんなぁ。

廣瀬くんはこの日の公演で♪Poems♪のナンバーの時にいつも以上にスモークが焚かれていたことにびっくりしたらしいです(笑)。「一瞬何も見えなくなる時があった」と目を丸くしながらおっとり語ってた姿がなんだか可愛くて萌えてしまうww。
これに対してウエンツくんも「香山が川に落ちたんじゃないかと想うほどだった」と語って笑いを誘ってましたw。後途中で廣瀬くんに「ちゃんと聞いてる?」って聞き返してたのも笑ったw。廣瀬くん、舞台本番と違ってノホホ〜〜ンとした感じなんだよねぇ。あれは癒やされちゃうw。

狂言回しの役について。耕史くんは観客と同じような目線で見ることが多いそう。同じ役柄でも演じる役者によってぜんぜん違うと。特に香山は廣瀬くんが演じると「大人の余裕を感じる懐が深い」雰囲気に見えるそう。ちなみに海宝くんの香山は「真っ直ぐだけど影がある」雰囲気みたいなこと言ってたかな。

今回は出演していないジョン万次郎役の立石俊樹くんについてのエピソードも面白かったです。ある時耕史くんが立石くんのセリフ練習に付き合った事があったらしいのですが、いくらやっても滑舌があまり良くならなかったと。で、何回か繰り返してて気がついたのが…立石くんがマウスピースつけながらセリフ語っていたと(笑)。何その可愛いエピソード!!
するとウエンツくんも「立石くんとは同じ楽屋なんですが彼が終わった後に入ると部屋がキンキンに冷えてる」と乗ってきてww。どうやら立石くんはカンパニーの皆の間のマスコット的なイジられキャラのようです(笑)。

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作品の印象について。廣瀬くんは「海外の人が描いた日本を題材にした作品ということで、演じていて何が真実なのかを考えて演じている」といったニュアンスのことを語っていました(うる覚え 汗)。
これに関してはウエンツくんも「狂言回しが語っている虚像の物語ではあるけれども、そのどれもが真実だと思う」という節の話をしていましたね。ジョン万次郎役については、彼の辿ってきた人生は紆余曲折あるけれども演じていてとても楽しいと実感を込めて語っていた姿が印象深かったです。

何が真実か、といった話題について耕史くんの見解がとても興味深かったです。彼自身、時代劇に出演する機会が多くその都度歴史の先生から色々とレクチャーは受けて入るけれども「実際のところ今現実にその時代を見たことがある人間はいないわけで、着物の着方ひとつにしても亜流を貫いた人だっていたはずだと思っている」と。だから「時代劇は実は何をやってもいいと思っている」という言葉はとても響きましたね。

色々な歴史資料が残されているとはいえ、それがすべてであるとは限らないわけで。そこに書かれていないことだって実際になかったとは言い切れません。今生きている人の中に幕末やそれ以前の時代のことを見た人は誰ひとりいないっていうのは私も同じことを思っているので、耕史くんと感性が重なる部分があったのかもしれないと少し嬉しい気持ちになりました。まぁ、「江戸時代に携帯電話持ってた人がいたかも」っていう耕史くん説はちょっとどうかなとは思いましたけどねww。

それ故に、今回のミュージカル『太平洋序曲』はフィクションが多く出てくるけれどももしかしたら同じ出来事があったかもしれないと考えていると。このくだりは”なるほどな”と思いました。

耕史くん的に一番印象深いシーンはクライマックスで香山と万次郎が対峙する場面とのこと。香山がピストルから刀に持ち変えるシーンは本当にグッときましたよねぇ。あそこにすごく「日本」を感じました。耕史くんもそこがすごく素敵だと思ってるそうです。

廣瀬くんの印象に残ってる…というか真似したくなるシーンは♪プリティ・レイディ♪の「やっと会えた」の超低音ヴォイスだそうでww。あれたしか、村井成仁くんが歌ってるんですよね。めちゃめちゃキレイな低音で聴いていて虜になったんだけど、廣瀬くんはじめ皆「真似したくなるフレーズ」って捉えてたみたいで真似っ子大会みたいになってました(笑)。
すると耕史くんが「あれ聴いてると料理したくならない?」みたいに言い出して。みんな「??」ってなってると「やっと会えたぁ〜〜」と歌いながら料理の真似事をする山本耕史(笑)。そこでやっと気がついた!

「会えた」と「和えた」を掛けたのねwwww!!?

これは盲点…っていうか、誰もそんな発想しないって(笑)。逆に耕史くんの感性すごいなって思っちゃったよw。これを見ていた廣瀬くんがボソっと「あまり美味しそうじゃないです」って素直な感想言ってたのが面白すぎたwww。

作品の印象について。耕史くんはじめキャストの皆も稽古段階から理解するのが非常に難しかったというようなことを語っていました。「直接的な話じゃないから観客のみなさんもどのように理解していいのか分からないというのはあると思う」と率直なコメント。これ聞いてさらにホッとしたよ(汗)。出演者がそう言うんだからやっぱりこの作品は相当手強いんだなと。お客さんにどういう目線で見てもらえるんだろうかという不安は開幕前にあったようです。
だから「自由に解釈していいし、分からなくてもいいし、帰ってもらってもいいし」とw。「帰る」のくだりではウエンツくんが慌てて「できれば全部見てほしいです」みたいにフォロー入れてました(笑)。

上演時間については稽古場のときより本番の今のほうがかなりテンポよく短い時間になってきたそうです(楽には20分くらいの作品になってるかも、と耕史くんww←そんなはずはないとウエンツくん即座にツッコミw)。

このあとウエンツくんが「本人は言われるのが嫌だと思うんだけど、ここにいないから言っちゃいますが」とニンマリw。なにかと思ったら…

「海宝先生(直人くんのこと)は既に作詞されてますから」とのことwww。

どうやら♪Poems♪のところでそれは起こっているらしい(笑)。更にツッコんだ話に踏み込もうとした時に後ろからドンっという大砲の音が。トーク終了の合図ということで「これ以上言うなってことですね」と苦笑いしながら話を収めたウエンツくんが面白かったwww。

最後に一言ずつ。

廣瀬くんは「お客様がどうこの作品を捕らえるかがわからない、だからこそいい作品だと思うのでまたぜひ見に来てください」

ウエンツくんは「舞台に出て最初にセリフを発する時はドキドキするけれどもとても楽しいです。これからも応援してください」

耕史くんは「できる限りこの舞台を見に来てもらえると嬉しいです。最後まで”回そうと”思ってます。回しまくりますのでよろしくおねがいします」

コメントはかなり簡略化してさらに私の脚色が入っていますので悪しからず。

全てにおいて器用でトークの持って行き方が完璧だった耕史くん、時折ツッコミを入れたりフォローを入れたりしながらもしっかり自分の意見を語っていたウエンツくん、そんな二人の様子をほんわかした雰囲気で眺めて時々おもしろコメントを発する廣瀬くん。三者三様でとても楽しいトークショーでした!ありがとうございました。

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