ミュージカル『レ・ミゼラブル』 2017年大阪公演 30周年イベント付 

2年ぶりに再演されたミュージカル『レ・ミゼラブル』を観に大阪遠征してきました。

今回上演された箱が、大阪のフェスティバルホール。以前、ミス・サイゴンをこのホールで観たのですが・・・クラシックコンサートも行われることがあるからか音響がとても良くてすごく贅沢な気持ちにさせられる素敵な空間です。音に体が包まれるようなそんな感触かな。普通の劇場とはちょっと違う気持ちになって観劇できるので個人的には気に入っています。

ホールへつながる階段からして荘厳な雰囲気が出てるのがいいんですよね~。レミゼの雰囲気にも合ってました✨。

今回のレミゼはチケット代金も高額だったので、正直行くのは1回きりかなと思っていたのですが…、東京で盛り上がっていたほどではないものの、30周年記念イベントを大阪でも数回開催すると聞いて我慢できず1回だけ追加してしまいました💦。
私が観劇した日は以前レミゼに参加していた今井清隆さんがゲストで来てくれて。間際に発表されたのでこの日のチケット持っててラッキーでした。その様子は最後に報告したいと思います。

以下ネタバレを含んだ感想です。

 

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2017.09.06マチネ公演 in フェスティバルホール(大阪)

主なキャスト

ジャン・バルジャン:ヤン・ジュンモ

ジャベール:川口竜也

ファンティーヌ:二宮愛

エポニーヌ:昆夏美

マリウス:海宝直人

コゼット:清水彩花

テナルディエ:KENTARO

テナルディエ夫人:谷口ゆうな

アンジョルラス:上原理生

全体感想

2013年に新演出に変わってから3回目の公演ツアーになりますが、個人的に旧演出のほうをかなりの回数通って観てきたので未だにちょっと不慣れというか😅・・・どうしても以前のバージョンがよぎったりすることがありました。一応新演出になってからも何回か見てはいたのですが、どうもあまり記憶に残ってなくて…💦。
ただ今回2年ぶりに新演出を見て、なんだか初めて新生・レミゼを受け入れられたような気もしました。以前見た記憶があまり濃くないせいもあるかもしれませんがw、色々な場面の表現がとても新鮮に見えたんですよね。一番変わったのはやはり映像を多用しているところでしょうか。映像技術が上がっていることもあり、場面場面がよりクッキリ分かりやすくなっていると思います。個人的には下水道シーン、あの映像の使い方はすごいなと!旧演出の光りだけで徐々に登って行く表現もすごく上手く見せてるなと思っていましたが、新演出の映像も個人的にはかなり好きです😀。

あとは、舞台のセットが巨大化してるってことでしょうか。舞台の端から端までセットが建てられていて、あれ、たぶん、近くで見たら首動かさないといけないレベルかも(笑)。
基本的には中央でドラマが繰り広げられるのですが、エポニーヌが「コゼット、変わった」と歌う部分は一番上手側になったし(舞台の端っこのせり出したとこのセットで歌うことに)、バリケードでバルジャンとジャベールが言い争う部分は一番下手で繰り広げられています。エポニーヌのシーンは短いので見えなくても問題ないけど、バルジャンとジャベールのあの緊迫した場面はけっこう重要なので、個人的にはもう少し中央でもいいんじゃないかな…と思わなくもないんですけど😅。

ただ今回私はけっこう間際にチケット入手したので後方席でして。オペラグラスが手放せない感じではありましたがw、だだっ広いセットを一望できるといった意味ではかなり見やすくドラマの全体像が把握できたのはよかったです。
それに、やっぱり、音響がいい😁!!クラシックコンサート並みの音色が大変心地よくこれまで以上にレミゼの世界観に浸れた気がします。

レミゼはかなり観てきていますが、ある「事件」をきっかけにその熱が一気に急降下することがあって(苦笑)。あの時以来、今一つレミゼが好きだとはっきり言えない時が続いていたのですが・・・今回見て、久し振りに”あぁ、やっぱりレミゼは私のミュージカルの原点みたいな作品だな”としみじみ感じ入ることができました。
もう一度観に行く予定なので、細かいシーンの感想や「事件」についてはその時にまた書こうと思います(個人的には「大事件」でしたがそれ以外の人にとっては「そんなこと」って感じかもしれないのであしからずww)

 

主なキャスト別感想

ヤン・ジュンモさん(ジャン・バルジャン)

最近バルジャン役には韓国出身の役者さんが多く配役されるようになっていますが、個人的にはあまり好みに合わなかったので最初はヤンさんの時期も外していました。なので前回の2015年公演では見ていませんでした。が、30周年記念イベントが見たいがためにこの日のチケットを取ったことで今回初めてヤンバルジャンに会うことになりました。
結果・・・めちゃめちゃ感動しました😂!!いやぁ~、素晴らしいバルジャンでした、本当に!囚人の時の野犬のような激しい気性から、司教に出会って改心するあたりの芝居なんか最高に心打たれましたよ…。「あなたの魂、私が買った」と言われた直後、ヤンバルジャン…大号泣してて…もう、それ見ただけでこちらも涙涙😭😭。あぁ、この瞬間にバルジャンは生まれ変わるんだなっていうのがハッキリと分かりました。

コゼットへの愛情深さはもう海よりも深いって感じなんですけど(それゆえ過保護になりすぎるっていうのが分かりやすい)、マリウスへの愛情もただならぬものを感じました。本当に「息子」って思ってるなって感じられたし。それだけにね~~~、歌ってほしかったよ、ヤンさんに、あの、私が一番泣いたフレーズの部分を😭😭←例の個人的事件のやつです(苦笑)。
バルジャンの最期の場面もめちゃめちゃリアリティがあって、本当に天に召されてしまうんじゃないかとハラハラしてしまったほど。最後の告白を書いたとコゼットに手紙を渡すくだりも号泣😭でしたが、一番すごいと思ったのがファンティーヌの手に引かれて天への入り口に立った瞬間。これまでの苦しみが、あの一瞬でそぎ落とされていくのがハッキリわかりました。めちゃめちゃリアリティがあってゾクッとしました👏。そして司教様と抱擁・・・もうこんなん見せられたら涙止まりませんよ😭😭。

他にも感動ポイントがたくさんあって、あぁ、ヤンさんのバルジャン見ることができてよかったなぁと本当に思いました。レミゼってやっぱりいいなって思わせてくれた一人でもありました。感動をありがとうございました☺。

川口竜也さん(ジャベール)

これまで色々な方のジャベールを見てきましたが、その中でも特に個人的に好きなのが川口さんのジャベールです。どっしりとした迫力、みたいなものはないのですが😅・・・すごい等身大の人間臭さが感じられるお芝居なんですよね。なんというか、日本人らしい部分が感じられるみたいな。なので私個人的には最も感情移入しやすいジャベさんの一人だったりします。

バルジャンを追いつめ追い詰めっていう狂気の部分はあるんですが、川口さんのジャベってガブローシュに馬鹿にされたりエポニーヌに「ドジ」って言われたりしてしまう部分もチラチラっと垣間見えたりする。めちゃめちゃ必死になってバルジャンを追いつめようとしてるんだけど、どこか抜けてる部分というか・・・みたいなのが見え隠れしてて危なっかしい。それでも一心不乱にバルジャンを追いつめようとする姿が…なんだか見ていて、猛烈に萌えるんですよ、川口ジャベールw😁。こればかりは好みの問題なんですけどね。

そんなわけで、今回もすごく堪能させてもらいました。ヤンバルジャンとの対決場面も見応えがありました!!次回は福井バルジャンとのコンビ。楽しみです😀。

二宮愛さん(ファンティーヌ)

今まで見たタイプとはちょっと違った気の強さみたいな部分が垣間見れる、新鮮なファンティーヌだったと思います。それを特に感じたのが「夢やぶれて」のナンバー。ここはファンティーヌの一途で不器用な一面が感じられる歌なのですが、二宮さんのファンテは自分自身に対する誇りを失わない気高さみたいな部分も感じられたのが印象的でしたね。何があっても待ち人は帰ってきてくれるはずといった信念みたいなものすら感じました。
けっこう芯の強い自己主張をハッキリ言えるように見えたので、バルジャンに「どこかで会った?」と気づかれたときの怒りの激しさは強めだったかも。でも「あなたのせいだ」と食って掛かるんだけど最後力尽きてバルジャンに唾を吐きかけることもできなくなってしまうのがなんだか切なかったです。

昆夏美さん(エポニーヌ)

一時期体調を崩してしまっていた昆ちゃんの元気そうな姿を今回見ることができて本当によかったです。声の調子もすっかり元通りになったようで嬉しかった😊。
昆ちゃんのエポニーヌはなんだか切なさがすごくアップしてた気がしたなぁ。マリウスに対して素直になれない感が今までよりもさらに増してたように思いました。さりげなく「その髪好きだわ」ってアピールするときも気付かれるように言ってるつもりが、照れ隠しで全く相手に伝わらないような言い方になっちゃってるのとかね。
マリウスがコゼットに夢中になって二人でイチャイチャしているのを見つめているときの哀しそうな目が見ていてすごく切なかった😢。気持ちを必死に押し殺してる感がすごくて・・・この表情見たときに私かなりエポに感情移入した気がします。

バリケードではマリウスをかばって傷つく演出に変わったのですが、彼女ならそういう行動に出るだろうなっていうのがすごく納得できましたね。それだけに笑ってマリウスの腕の中で息を引き取る場面は、私ここで久しぶりに涙がボロボロ出ました😭。あの場面、エポはキスできないっていう演出に変わったんですね。それがちょっと残念だったかも。

海宝直人くん(マリウス)

前回公演の時に見ることができなかった海宝くんのマリウス。今回も諦めていたのですが、30周年イベントに引かれて追加したことでwついに会うことができました😆。
観る前からなんとなく海宝くんの演じるマリウス像は想像できてはいたのですが…実際に見ると、予想していた以上にスタンダードなマリウスだったなと。おそらく、最初にこのミュージカルができたときにイメージされたのはこんな人物像だったのではないかと思うくらい、正統派なマリウスだなと思いました。

正義感に熱くて、それでいて恋にはすぐ落ちてしまう初心さ。コゼットへの愛はまっすぐで曇りなく・・・それでいてバリケードの戦いでも仲間と共にまっすぐに進んでいこうという気概もある。なんていうのかなぁ・・・すごく素直で爽やかでした、海宝くんのマリウス。
一番グッと来たのは、エポニーヌを失った後の哀しみっぷり。スタンダードなマリウスだなと思っていましたが、ここでの感情はかなり激しく表に出していて。エポの帽子を渡された後それを握りしめながら攻撃が始まる直前までうずくまって泣いていたのがすごく切なくて涙が出ました😭。

とにかく、予想以上にマリウスにピッタリでしたね、海宝くん。同じ関西にいるんだからカジモドにも戻ってきてほしいけど…今回は無理かなぁ。両方見たかったよ~😢。

清水彩花さん(コゼット)

たぶん初めて見るコゼットだったと思うのですが、歌も安定していたしコゼットという一人の女性像がしっかりとそこに存在しているように見えたのがとてもよかったと思います。コゼットってレミゼの象徴イラストにも使われている割には出番が少ないので、どうしてもキャラが薄くなりがちではあるのですが…清水さんのコゼット像はとても立体感があって、マリウスを一途に愛する一人の女性として演じていたのが印象的でした。
特によかったのは、バルジャンに自分の過去を話してほしいと迫る場面だったかな。中途半端な状態でいることに耐えられず、必死に話を聞き出そうとすがる芝居が切迫感が出ていてグッとくるものがありました。

KENTAROさん(テナルディエ)

前回公演の時もお気に入りだったKENTAROさんのテナルディエ!アクが強くて内面真っ黒いキャラではあるのですが、KENTAROさんの場合は濃すぎず、どこか軽やかにヒョイヒョイと世渡りしてる感があるのがすごく好きなんですよね。観ていて「このおやじ、しょうがないなぁ」って許せちゃう好きみたいなのがあるのがいい。
ジャベールに捕まって連行されそうになった時「被害者ナシなら帰って・・・」のあと、「いいよね?」って普通にチャラい感じで聞いてたのがまたすごく笑えたwww。そのあと睨まれると「嘘です、嘘です!!!」ってササーーーっと下がっていく小者感も面白かったなぁ~😁。あの、憎めないところが見やすくてすごく好きでした。

谷口ゆうなさん(テナルディエ夫人)

一番最初にゆうなさんのテナ夫人を見たときの感想は、ずばり「めっちゃ怖い!!」だったんですがww、今回はあの怖さももちろん健在なんですけど、ちょっとお茶目っぽい部分も垣間見えたりしていたので以前より見やすくなったなと思いました。KENTAROさんとのコンビも息が合っていてお互いに面白いところを引き出し合ってるみたいのもあったな。
笑ったのが、バルジャンとの最初の出会いの時に香水つけまくって気を引こうとしてた場面。以前こんなシーンありましたっけ?バルジャンがおもわずむせてしまっててww、あれは見ていてかなり面白くて笑えました😁。

上原理生くん(アンジョルラス)

歌声の厚みが相変わらず素晴らしかった理生くんのアンジョルラス。まさにザ・リーダー!!って感じで皆をグイグイ引っ張っていくキャラにピッタリでしたね。どっしりとした確かな存在感があるので見た目からしてリーダーっぽいんですけど、それプラスあの人を惹き付ける迫力の歌声ですから、あれは皆思わずついていきたくなっちゃうよって素直に思いました。
切ないのは砦の終盤かなぁ。特にグランテールが『死など無駄ではないのか』と歌った時に彼の元へ思わず駆けつけてしまうシーンは印象深いです。この流れからの、あの最期の瞬間ですから…見ていて涙が止まりませんでした😭。

 

30周年記念トークイベントin大阪

公演終了後、大阪でも『レ・ミゼラブル』30周年特別イベントがささやかながら行われました。まず最初に、トークイベント

1989〜90年にはブリジョン、1991〜94年ではジャベール、2003〜2011年はバルジャンを演じた、まさにレミゼと共にミュージカル街道を歩んできたと言っても過言ではない、今井清隆さんが特別ゲストとして登場👏👏。

トークの相手役は、今回テナルディエを演じたKENTAROさんと、工場長を演じた伊藤俊彦さん
KENTAROさんは2003年にモンパルナス、2011年がジャベール、2013年〜現在テナルディエの経歴があり、伊藤さんは2003〜09年にグランテールを演じていて今年工場長役でレミゼ復帰されています。

司会者も誰もいない中、3人によるちょっとユルいトークが展開されてとても面白かったw。以下、覚えている部分を少し紹介します。

KENTAROさんが開口一番、誰も仕切る人がいないのに3人にされちゃいましたとぼやき節ww。真ん中でニコニコして立っている今井さんに「みなさんキヨさん見たさに残ってくださってますよ!」と言うと「いやいや」と照れ笑いしまくりで可愛らしかったです😊。なんか今井さん、くまのプーさん的な癒し系可愛さがあったよなぁ~。そういう雰囲気とかほんと変わらないなぁと嬉しくも思ったり。

紹介された今井さんが最初に触れたのがフェスティバルホールの大きさ。「このホールめちゃめちゃ大きいよねぇ」とシミジミ。するとKENTAROさんが「楽屋が遠くて、1個忘れ物すると戻れなくなっちゃうから大変なんですよ」とミニ情報www。「僕たちフェスティバルホール初めてなんですよぉ」と伊藤さんたちが言ってると「僕も初めて」と乗ってきた今井さん。それに対して
「いやいや、キヨさん出てないでしょう」
ってツッコミが入ったのが笑えましたwww。伊藤さんによると、フェスティバルホールは拍手の「圧」も他の劇場とは全く違っていて圧倒されるのだそうです。音響良いからなおさらだろうね。ちなみに一番気になるのが、明るくなって見える3階のボックス席だそうw。

今井さんが初めてレミゼに参加したのは29年前の再演から。2幕から楽屋でモニターを通して見ていたそうですが改めて「いい作品だなぁ」と実感したそうです。
今井さん、KENTAROさん、伊藤さんが初めて3人そろって出演したのが2003年のときという事でその時の思い出話もありました。でも今井さん的には03年当時の記憶はなくなってしまっているようでww「あれ?モンパルナスやってたっけ?」とKENTAROさんに不思議そうな顔して聞いてて「いましたよぉ!」って慌ててツッコミ入れられてたのが笑えたwww。

で、覚えているのがけっこう最近で今井バルジャンの時にKENTAROさんがジャベやってた時の事の様子。その時の思い出として。最初の稽古では主な役の経験者はいつも最後に合流することになっているそうで、KENTAROさんが一番最初に経験者のキャストと稽古できた相手というのが今井さんだったんだとか。テンパってしまったKENTAROさんが手順を間違えてしまっても「はっはっはっ」と笑って許してくれたのがとても嬉しかったそう。ここでモノマネしてくるあたりがまた笑えたんですが、それに対して「そんなんだったかなぁ、ショック!」って軽く凹む今井さんが可愛くて会場爆笑ww😁。ところが、KENTAROさんのそんな美しい思い出に・・・キヨさん曰く

「僕、全っ然憶えてない!!」

もう、この素直すぎる今井さんにみんなまた大笑いですよww。そんな今井さんにKENTAROさんが興奮気味に客席に向かって「ちょっと聞いてくださいよ!!」とw。

「キヨさんって、何にも覚えててくれないんですよ!!」

そうツッコミいれられてるのに隣で「そうなんだよねぇ」的にホワホワ笑ってる今井さんが可愛くて面白すぎた😁。今まで今井さんに言われて嬉しかった言葉の何一つも覚えていないという今井さんw。「僕、そんな上から目線で言ってましたか」と逆に軽く反省するという、あの穏やかな可愛さはもう奇跡に近いよww。そんなキヨさんに伊藤さんがあわてて「いやいや、キヨさんは上からで全然いいんですよ!!」って必死になだめてたのが笑えましたww。

ここまでの流れで伊藤さんが改めて「キヨさんって、可愛いですよね」と。もうみんなこれは頷くしかないw、ホントだからw。真ん中で顔赤くして照れ笑いして言葉失ってる今井さんとか、もう、可愛いしか表現できないよ(笑)。

照れ隠しからか、突然自分のバルジャンを見たことある人がいるか客席にオドオドとリサーチする今井さん。わたし、今井バルジャンが好きで相当回数見てきたので手を挙げたのですが、大阪では意外にかなり少ない数でちょっとビックリしました😓。

今回のレミゼをモニターで見て改めて感じたのが「実家に帰ってきた感じ」と言う今井さん。この作品を通してミュージカルのイロハを教えてもらったということもあり、特別の思い入れがあるそう。「皆温かく迎えてくれて、ほんとありがとうございます」と二人に頭を下げる可愛い今井さん。
それに対して「キヨさん見るとなんか周りがホワ~っとするんですよね」とKENTAROさん。

そんな愛されキャラの今井さんにも欠点があると言い出したKENTAROさん。

「独り言ができないんですよ」

と。これはバルジャンの、じゃなくて、あくまで今井清隆さん個人の場合です(笑)。なんでも何を言うにも声がデカすぎて全て筒抜けらしいww。クレンジングを忘れてしまったらしい日には、普通だと小さな声で「忘れちゃった」って言うところを、今井さんは

「あ~~!!!忘れたぁ!!!」

とシャウトしてたらしくビックリしたと(笑)。もうこれにはみんな爆笑www😁!!!しかもこれ、KENTAROさんのモノマネ付きでしたからねwww。「独り言なのか誰かに話しかけてるのか分からなかったですよぉ」と今井さんにツッコミ入れると伊藤さんも「声デカいんですよねぇ」と同調wwww。するとそれを真ん中で納得いかないような表情で聞いてた今井さんが

「いやぁ、皆だって声デカいよぉ!」

と自分だけじゃないアピールwww。それに対して「あなた自分のこと知らなすぎます」と二人とも速攻でツッコミいれてたのがまた爆笑モノでしたww。

あと、伊藤さんの裏話も笑えたなぁ~!砦が落ちた時にバルジャンがマリウスを運び出す場面。最初のパッパッパッ♪って音楽が小刻みに始まるんですが、今井バルジャンはその音のリズムに合わせて「オゥ…!!」って起き上がるうめき声を出していたらしいwwwww。もう、それ想像したら笑えて笑えて大爆笑だったよwwwww😁😁😁。伊藤さんたち砦で命で落とした学生たちは死んだ芝居をしながら笑いをこらえるのに必死だったらしいです(笑)。そりゃそうだろうwwww。
すると今井さん「今日のバルジャンの人はすごかったねぇ~!突然わぁ~っって叫びながら起き上っててビックリしたよ」ってwwww。それに対して伊藤さんが「ジュンモはすごいですよ~、野獣ですから」と。その野獣から変わっていく様が見事ですよねぇと二人で感心してました。

「レミゼを愛している人たちは、全員愛してますから」

と温かい言葉を客席にかける今井さん。なんか、風貌もバルジャンっぽかったからバルジャンに言われたような感じがしちゃったよ。自分が離れてレミゼを外から見てみると「みなさん、幸せな時間を過ごされてるなぁ」と実感するんだそうです。
すると、私が思っていた「今井さん、姿かたちがまんまバルジャン」ってことをそのままツッコミ入れてくる伊藤さんww。「このロマンスグレーな髪型といい、なんかすべてがキヨさん、バルジャンですよね!」と。すると何を思ったのか

「昨日玉手箱開けたら白くなっちゃった」

と突然古典的なギャグを飛ばす今井さんにまた爆笑wwww。KENTAROさんが「ここ、笑うところですから!」と客席煽ってたのも笑えたww。すると恥ずかしくなったのか「もうそろそろ・・・」と勝手に〆ようとする今井さんに「なに勝手に終わらそうとしてるんですかっ」と伊藤さんが速攻ツッコミww。

まぁ、本当に時間が迫っているという事で最後にひとことという事になりました。

「もう一度違う役で帰ってきたくなりました」

と今井さん。何の役がいいですかね、と聞かれると

「ぼく、マリウスやりたいんですよ~」

とかなりマジです発言に「司教様がピッタリじゃないですか」と言ってたKENTAROさんも伊藤さんもビックリ仰天wwwww。「僕たちももうマリウス無理だと思ってたのに」とビビリまくってる二人に爆笑してたらw

「バリケードもバリアフリーにしないと」

と今井マリウス対策までしっかり考えてたキヨさんにもう、会場大爆笑www。舞台の上が目印だらけになりますよ、とか、休憩多くしないと、とかKENTAROさんと伊藤さんもノリノリwww。それを見ていた今井さんがボソッと「やっぱり無理かぁ」ってちょっと残念そうにしてて。そしたら伊藤さんが気を利かせて「夜の部でマリウスやってみますか?」って聞くと慌てて「いやいやいや!!いいです、大丈夫です」と慌ててお断りしていたのがまた可愛くて笑えました😁。

あらためて最後にひとことという事で。というところで、またまた今井さんの天然発言が!

「実は僕、きょう東京から駆けつけたわけじゃなくて…。あの、松竹座というところで『にんじん』って舞台やってて、終わってからこちらにきました」

とめっちゃ正直な発言がwwww。あ、だから2幕後半から見たって言ってたのね😅。その発言にKENTAROさんも伊藤さんもまたワタワタしちゃってwww。「明日はみなさん、にんじんを見に行きましょう」とフォロー入れてたのがまた笑っちゃいましたww😅。

結局最後はKENTAROさんが「また足を運んでください」と挨拶してトークは終了(笑)。最後まで天然な今井さんにわらかしてもらったトークショーでしたww。

30周年記念特別カーテンコール映像

東京で1週間限定で行われていた『レ・ミゼラブル』30周年特別カーテンコールの模様を約20分にまとめた映像がスクリーンで流されました。

冒頭が、キャスト全員による「ワンデイ・モア」だったんですが…

私が爆発的に通い詰めていた頃のキャストさんの顔がそこかしこに映ってきたのを見た時、思わず涙があふれてしまって・・・気が付いたら号泣してました😭。何だか、あの頃のこと、すごく思い出しちゃって・・・。それに、観れなかったけどCDで何度も聴いたマリウス役の宮川浩さんの姿もあったり・・・。色々と感極まりました、ホント。

他にも「彼を返して」のスペシャルバージョンや、海外スタッフのコメント、海外キャストの圧巻の歌声、そして最後の「民衆の歌」など・・・。

このスペシャルカテコのダイジェスト見た時、実際にこれを生で見ていたらもっと号泣してたかもしれないなって思っちゃいましたね。私がミュージカルにハマったばかりの頃に10周年を迎えた「レミゼ」を見て、狂ったように通ったこと思い出しました。なんていうか、色々な気持ちはあるけど、結局『レ・ミゼラブル』って私にミュージカルの素晴らしさを教えてくれた作品だったなぁとしみじみと感じ入りました。

いくかどうか迷った今回の公演でしたが、行って正解でした!ありがとう、『レ・ミゼラブル』って気持ちになれたのも良かった。
30周年記念公演、あと1回観に行きます。詳しい感想はその時に。

 

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