劇団四季ミュージカル『アナと雪の女王』東京公演 2022.05.18マチネ

全体・キャスト感想 -2幕-

ヒュッゲ

竹内オーケン久しぶりだったけど、あんなに可愛かったっけ!?と思うほど癒されました(笑)。「フッフゥ~~」と言いながらヒョコッと顔を出した時の笑顔がホント癒し系。客席への呼びかけも反応が良くて嬉しそうにしてました。

そんな可愛い系の竹内オーケンですが、サウナ客の皆さんとの一斉ダンスの時はテンション超アゲアゲ!クライマックスのところの全力ロングトーンは圧巻で素晴らしかったです。ついさっきまでは超癒し系でノホホンとしてたのに、この全力パフォーマンスのあとは肩でゼエゼエ息をするほどで(汗)見た目よりもすごいハードな場面なんだなと実感させられました。

あと、♪ヒュッゲ♪のシーンではアナが一緒になって楽しそうに歌い踊るのを後ろから呆れた表情で見てる北村クリストフがめっちゃツボ!!「時間ないのに~」みたいに呆れてみたり店のもの見て「なんだこりゃ」みたいな顔になったりw、実に表情豊かで思わずそちらに注目する時間もあったほど。
なんか、北村クリストフ見てると畠中洋さんとちょっとかぶる瞬間もあったりしたんですよね~。畠中さんは完璧な歌と繊細でころころ変わる表情が本当に魅力的な俳優さん。北村君もそこに近づいてるのかもしれない。

なんとか冬用の装備を手に入れたアナとクリストフ、そしてオラフはようやくエルサの城に到着。

あなたを失いたくない

アナとエルサはオラフも交えて幼い日の楽しかった思い出について笑顔で語り合う。だけどアナには楽しかったことの思い出しかないのに対し、エルサは大事な妹を命の危機にさらしてしまった苦い思い出のほうが強い。最初は楽しそうにおしゃべりをしていた二人が、この認識違いのせいでどんどんすれ違っていく様子を見るのはとても切ない…。

エルサとしては、アナを二度と危険にさらさないためにも一人で生きていきたいと望む。大好きな妹と離れるのは寂しいけれど、その一方で”恐怖心”から解放されて自由に生きられる場所を得られたことに安堵感を持っているようにも見えるんですよね。
だけどアナはそんな姉の気持ちがどうしても理解できなくて、「一緒に解決していきたい」とあくまでもエルサの傍にいたいことを熱望する。お互いにお互いを想う気持ちはものすごく強いのに、その方向性が全く違うわけで…二人の噛み合わない主張が重なる歌声はとても痛々しく聞こえてしまいました(涙)。

エルサはアナを振り切ってその場を立ち去ろうとしますが、アレンデールの国がエルサの魔法のせいで凍える冬の世界に変わってしまったことを知ると大きく動揺。自分のしたことに向き合い混乱したエルサは、再び感情のコントロールが効かなくなりアナを傷つけてしまう…。
クリストフとオラフはすぐに駆け付けアナを助けようとしますが、この時クリストフはエルサがアナに危害を加えたと思い込んでしまうんですよね…。なんでこう上手くいかないかなぁともどかしくなる(苦笑)。

そのあと何とか脱出したアナたちでしたが、オラフが大変なことに。ここの場面は今回も特に子供たちにはかなりウケがよかったと思います(笑)。大人の私は仕組みが見えてクスッってなるけど、子供たちにとってはアニメーションのようで楽しい場面に見えるんじゃないかな。

もう一度姉のところに戻りたいと訴えるアナをクリストフは必死に思い止まらせようとする。この時点で彼はかなりアナに気持ちが傾いてるんじゃないかなって感じます。特に、アナが白くなった髪の毛の見栄えを気にしたときに思わず言葉に詰まってしまうクリストフのシーンがとても印象的だった。オラフはそんな微妙な彼の心の動きを感じてるから脇で「詰まったね」みたいにツッコミいれてるww。

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誰でも完璧じゃない

アナの白い髪の毛を見て彼女の身に危険が及んでいると直感したクリストフは、自分を育ててくれた家族でもある”隠れ人”のパビーやバルダたちを呼び出す(その様子を見ながら後ろで「あいつクレイジーだな」と妙な表情になってるオラフとアナのシーン好きww)。

パビーたちは久しぶりにクリストフに逢えたことと、彼がアナと一緒にやって来たことでテンションが上がりまくり全く用件を聞こうとする様子がない(笑)。あれよあれよという間に疑似結婚式みたいなパーティになるんですが、♪誰でも完璧じゃない♪のナンバーは本当に明るく楽しい素敵なナンバー!!ミュージカル「アナ雪」では♪扉開けて♪の次くらいに好きでいつもワクワクしながら見てしまう。

北村クリストフはダンスもキレキレなんだけど、アナとの疑似結婚パーティみたいな雰囲気になるにつれて「まんざらでもない」的な表情をチラチラ見せてるんですよねw。それがもう可愛いのなんの!あぁ、クリストフはアナにほんとに惹かれてるんだねっていうのがすごい伝わってきて大好き。アナも嬉しそうな笑顔を浮かべてるし、このまま本物の結婚式になればいいのにっていつも思ってしまう(笑)。

クリストフ・ララバイ

ところが、楽しい時間が終わってすぐにアナがエルサの魔法の影響で倒れてしまう。パビーたちは急いで魔法を説くべく尽力するわけですが、ここで初めてクリストフはアナに対する自分の本当の気持ちを自覚するんですよね。

またここの旋律と歌詞が素晴らしく良いんですよっ!!特に「君は変えたね、俺を…とても」と歌うシーンが本当に切なくてたまらない。北村クリストフはアナが自分の目の前からいなくなってしまったらどうしようという恐怖感がひしひしと伝わってきて本当に切ないです(涙)。
こんなにも自分はアナを想っていたんだと泣きそうになりながら歌う姿に、思わずグッときてホロリと来てしまいました。北村君、歌からもクリストフの切なる気持ちがビンビン伝わってくるし表情も自然体だし本当に素敵!何度でも見たくなってしまう。

祈るような気持で見守っていたクリストフやオラフたちでしたが、アナの症状は改善せず。心を凍らされてしまったことの解決策はただひとつ「真実の愛のキス」を受けること。今ならクリストフがそれを実行すれば助かるじゃないか!!と見ている多くの人が思ってしまうところですが、ここで思い出すのがハンス王子の存在なんですよね。
塚田ハンスもここまでの時点では非常に好印象だったので甲乙つけがたい(笑)なんて個人的に思ってしまうんですが、この場面はそんな呑気なこと言っていられないわけでw。

クリストフは自分の気持ちをグッとこらえてハンス王子のもとへアナを送り届けてしまうのです。大切な人を守りたい一心で自分の想いを押し殺し駆けだす北村クリストフ、本当にアナのこと好きなんだなっていうのがめちゃめちゃ伝わってきたよ…。

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モンスター

アナを救助するためにハンス王子やウェーゼルトン男爵がエルサの城を襲撃する場面。ここの緊迫感ある演出や音楽もカッコよくて素晴らしいです。追い詰める声が強くなればなるほど、エルサの魔法への苦悩がどんどん浮き彫りになっていくんですよね。特に岡本エルサは苦しい胸の内を切々と繊細に表現しているのでとても切ない…。

アナと同じ時間を過ごしたいと思っているのにそれが叶わないジレンマと戦っている姿は本当に痛々しくすらあります。もしかしたら、アナよりもエルサのほうが「一緒にいたい」と思う気持ちが強いのかもしれないとさえ感じるものなぁ…。だって、最初のパーティで久しぶりに妹と会話をしたときの岡本エルサ、本当に幸せそうだったからなおさら(涙)。

それと同時に、追い詰める側のハンス王子にも注目してしまう私w。塚田ハンス、文句なしに美形ですっ!小悪露の刃が迫るなかでも勇敢に(この時はそう見える)立ち向かうときのギラっとした眼差しに惹きこまれる。

あと、ウェーゼルトンさんねぇ。むしろエルサを捕らえることに積極的になってるのはここまでは彼なんですが…、それだけにラストシーンの”なぜ”が深まってしまう(苦笑)。

エルサがおとなしくハンスに逮捕されている頃、クリストフはアナをアレンデールの城まで送り届けていました。彼女が無事に城に入ったことを確認した後の何とも言えない切ない表情の北村クリストフがめちゃめちゃ泣ける…!!
まるでクリストフの心を見透かしたかのように心配そうに見つめるスヴェンに対して「そんな目で見るなよ!」と背を向けてしまうシーンとかホント切なすぎてたまらない…。アナの無事だけが願いなのに、その一方で一緒にいたい気持ちも抑えきれなくて…。そんな複雑な表情で歌う♪愛の何が分かる♪のフレーズが胸を討ちました(涙)。

つのる寒さ

そしていよいよ問題の場面。アナが凍えながら待つ部屋に現れたハンスは思いもかけない言葉を投げつけ、予想外の行動に出ることに。杉浦ハンスでこの場面を見た時は本当にそれが信じられなくて、展開を知ってても「嘘だと言ってくれーーー!!」な心境で見ていたんですがw、塚田ハンスは最初からどこか少し翳りみたいな雰囲気を感じたので「あぁ、やっぱりそうきてしまうのか」という諦めの心境が湧いてきました。

アナを罵る塚田ハンスは本当に冷酷で…その落ち着きっぷりがなんだかとても恐ろしい。「もう上手くいったよ」と外に出て鍵をかけていく姿はかなり衝撃的でした。爽やか王子の裏の顔、おそるべし…!

でもそこに、こっそり城に忍び込んでいたオラフがやって来てアナを必死に守ろうとしてくれる。愛を知らないと肩を落とすアナに対し「愛とは、自分よりも誰かを大切に想うこと」と自分を犠牲にしようとまでしてくれるオラフの場面はいつもグッとくるものがあります。山田オラフ、すごくあったかい表情するんでなおさら泣けるんだよねぇ…。

だけど、そこにすぐクリストフが引き返して戻ってくる姿を発見して二人で城を脱出する。ここのシーンは、”行けるんだったらもう少し早く出ればいいのに”とすこしツッコミたくなります(笑)。

フィナーレ/ありのままで

クライマックスの見どころは、エルサ、アナ、ハンス、クリストフの4人のメインキャラがそれぞれの感情を歌い舞台上を交差していく場面です。ラストに向けての助走のようで観る者の気持ちも一緒に盛り上がっていくような感覚になる。

エルサはアナを求め彷徨い、アナはクリストフを求め彷徨い、クリストフはアナを求め突き進み、ハンスはエルサを仕留めるべく追い詰める。それぞれのドラマが重なる歌声で表現されていてスリリングで非常に面白い。
結果的には、映画と同じ展開に。アナはクリストフともう少しで再会というところで最後の最後にメインテーマである関係性に戻る。映画でこの場面見た時は「え、そっちなんだ」とちょっと消化不良だったんだけどw、舞台版を見て初めて腑に落ちたような気がしたんですよね。それほどドラマチックで良い場面になってます。

個人的には、アナがアンサンブルと”同化”するシーンがものすごく印象深い。舞台の表現力って無限大だなぁと感動しますね、あれは。プロジェクションマッピングの映像の使い方も上手いです。

ラストシーンは皆で揃って♪ありのままで♪と歌って大団円なのですが、ある人物だけそこには立ち会えない。
私が唯一この舞台の中で納得いかないのが、この中にウェーゼルトンさんがシレっといることw。映画と違う大きな点はここかなぁ。エルサを積極的に追い詰めていたお前がなんでそこに居るんだよっ!!と毎回ツッコミを入れたくなります(笑)。彼もラストシーンにはいないほうがしっくりくるんだけどなぁ~なんて(俳優さんに罪はない)。

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後述

カーテンコールはこの日も大いに盛り上がり、キャストの皆さんの弾ける笑顔がとても素敵でした。

そんななかで、ハンス役の塚田くんエルサ役の岡本さん”小芝居”してるのがめっちゃ可愛かった!!

カテコで隣同士になった時、塚田ハンスがオドオドした雰囲気出しててwww、岡本エルサが”手をつなぐのどうしようかなぁ”みたいにツンツンしてた(笑)。で、最終的に塚田ハンスが手を合わせて「ホントごめんっ!!」って平謝りして”仕方ないなぁ”みたいな笑顔になってめでたく手繋ぎOKもらうみたいなww。
今までこんな小芝居あったっけ!?見逃してたわ~~。この時の塚田くんがとてつもなく可愛くて超萌えました(笑)。あんな顔して謝られたら、そりゃ許してあげたくなるよ~~w。

塚田くんてクールな印象あったけど実際はすごく茶目っ気ある可愛い子なのかもね。ますます好印象だわ(笑)。オラフと手をつないでのカテコの時の笑顔もめっちゃチャーミングだった。逆に北村クリストフはカテコの時はめっちゃ男らしいカッコよさ!色々最高なカテコでした~。

ミュージカル「アナ雪」はこれまでコンスタントにチケット確保していましたが、少しお休みする予定。だけど、今回観劇してますます好きになったので秋口近くなったらまた行きたいなと思いました。もしかしたらその前になるかもだけどw。