ミュージカル『ロマーレ ~ロマを生き抜いた女カルメン~』大阪公演

ミュージカル『Romale ~ロマを生き抜いた女カルメン~』を観に大阪へ遠征してきました。

シアター・ドラマシティに来るの久しぶりだったなぁ。パジャマゲーム以来かな。ちなみに上の梅芸では「刀剣乱舞」を上演していたようで、ものすごい熱気に包まれてました😮。

このミュージカルに興味を持った理由はただ一つ。松下優也くんがメインキャストで出演するからです。
優也くんのことは以前から知っていましたが、初めて舞台を見てファンになったのが朝ドラが決まる前のミュージカル『花より男子』。彼の演じる道明寺がめちゃめちゃ魅力的だったんですよね😃。朝ドラオファーもこの作品がきっかけだったと聞いていますが、納得です。
そんな優也くんが少し大きい舞台作品のミュージカルでメインキャストになるなんて…そりゃ行くしかないでしょ!!ということで、2日連続で観てきました(笑)。

最初の日は大阪公演初日で来場者プレゼントがありました。

チケットのもぎりのところでは出演者の写真つきタロットカードが一人一枚配られてました。銀色の封の中に入れられた状態で渡されるので、誰のカードに当たるのかは運次第。


私は、花總まりさんのカルメンのカードをゲットしました😊✌。優也くんのカードもちょっと欲しかったけど、お花さんも美しいので大切にしようと思います。
ちなみにリピーターズチケットを劇場で購入すると好きなタロットカードを選べたらしい。

さらにもう一つ。ツイッターで公式さんが呟いたロマーレ動画をRT(リツイート)すると「ステージぴあ」の号外がもらえるという企画がありまして。RTした画面を休憩時間に提示したらいただけました。


優也くんと太田もっくんのツーショット!!


裏面にはお稽古風景や二人のインタビューがびっしり。ええもんいただきました😀。
が!!デカすぎるwww😅。輪ゴムもらえたので折らずに持って帰ることはできましたが、どうやって保管しようか未だに悩み中だったりします(汗)。A3あるのでねww。せめてB4に収めてほしかったかも~~~😅。

以下、ネタバレを含んだ感想になります。

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2018.04.11ソワレ~04.12マチネ公演 in シアター・ドラマシティ(大阪)

主なキャスト

  • カルメン:花總まり
  • ドン・ホセ:松下優也
  • スニーガ:伊礼彼方
  • ガルシア:KENTARO
  • ローレンス:太田基裕
  • ジャン:福井晶一
  • 老人:団時朗

一洸、神谷直樹、千田真司、中塚皓平、宮垣祐也

あらすじと概要

1830年スペインのセビリア。軍の規律に忠実な衛兵のホセ(松下優也)は、妖しい魅力をもつロマ族の女工カルメン(花總まり)と出会う。そして一瞬で燃え上がるような宿命の恋が始まった。ホセは誰の指示も受けず自由に生きるカルメンに身も心も溺れ、後戻り出来ない状況に陥っていく。だが、カルメンは「私って女はきっとあんたを不幸にする」と言い放つ。
カルメンの魅力に翻弄された男はホセだけではなかった。ホセの上司・スニーガ中尉(伊礼彼方)、カルメンの夫・ガルシア(KENTARO)、イギリス貴族・ローレンス(太田基裕) ― 彼らに嫉妬したホセの愛は狂おしいまでになってゆく……。
それから約50年後、フランス人学者・ジャン(福井晶一)はカルメンの足跡をたどるうちに、彼女を知るという老人(団時朗)と出会う。老人の話から浮かび上がってきたカルメンの意外な真実とは……。

公式サイトより抜粋

謝珠栄先生演出による新作ミュージカルですが、ベースはビゼーのオペラでも有名な「カルメン」の物語で、以前宝塚でも似たストーリーで上演されたことがあるそうです(それとほぼ同じらしい)

まず驚いたのが…この作品の原作を小手伸也さんが手がけていたということです。
小手さんといえば…大河ドラマ『真田丸』で後半のキーパーソンにもなっていた塙團右衛門さんを演じていた方ですよ!!あの、木札を名刺代わりに配っていた、遠吠えも披露してたw、あの團右衛門さんが😮。一瞬、同姓同名かと思ったんですが・・・

本当にご本人でした😃!!これまでの経歴を見てみると、かなりマルチな才能を発揮されているようで・・・色々とビックリいたしました。

謝珠栄さん演出の舞台を見るのはかなり久しぶり。節目節目でダンスが織り込まれる演出スタイルは変わってないなと思いました。あと、玉麻さん作曲作品もかなりのご無沙汰だったのでなんとなく懐かしい空気みたいなのも感じましたね。

全体感想

”カルメン”の話はだいぶ前にミュージカルで観ていたので(大地真央さんが主演した99年版)、「そういえばこんな展開だったな」と思い出すことがちょいちょいありました。あの時は主人公のカルメンの視点で物語が進んでいましたが、今回は”ジャンが出会った老人から聞いた話”として展開していくので、アナザーストーリー的な感覚で今回の作品を観れた気がします。

意外だったのは、女性キャストが主演の花總まりさんオンリーだったこと。アンサンブルも含めて女性がたった一人という舞台はこれまでほとんど見たことがなかったので驚きましたね。
なので、女工の場面でカルメンが相手にナイフを振り回したってくだりもセリフでしか語られてなくて、ずっと前のミュージカル場面がフッと蘇ってきて脳内補完したりしながら見てました(笑)。女性キャストを花總さんだけにしたことによって、男たちがカルメンという一人の女性に魅入られ翻弄されていく様が色濃く出ていました。

あと、カルメンの本当の心の内というのもちょいちょい感じさせる展開になってるのも興味深かったです。表向きでは大胆不敵に男たちを手玉に取る女っていうふうに見えるんだけど、ホセと出会ってからは彼女の心は確実にそちらに向けられていて。他の男たちにカルメンが寄っていくのにも何か訳があるんだろうなっていうのはすごく感じました。ホセはあまりにもカルメンを愛しすぎてしまったが故にその心の内側にまで気づくことができなかったというのがなんとも切なかったです。
傍から見るとホセが終始カルメンに振り回され翻弄されるように思えますが、実は翻弄されていたのはカルメンのほうだったかもしれないって最後に思える。そういう意味では、新しいカルメン像を見れたなと。

まぁ、でも、カルメンもホセ欲しさに彼を引き留めたり虜にさせるようなことガンガンやってたわけですからww・・・結局は痛み分けだったとも思ったんですけどね(笑)。

この作品の面白いところは、カルメンの死後の世界が描かれていること。そもそも始まりがその50年後からスタートしてますからね。ジャンはカルメンの実像を老人から聞いていくうちに色々な疑問点にぶつかっていく。老人から語られるのは、カルメンのせいで男たちは翻弄されて破滅していったってことばかりなんだけど(老人の正体が明らかになる展開は面白かった)、ジャンは「カルメンにも伝えたいことがあったはず」って捉える。
そして、その考えに基づくカルメンの真実の姿が浮き彫りになっていく展開があって。ちょいちょいカルメンが何かを伝えようとしてるんだなって思える場面があっただけに、クライマックスのジャンの想像物語で「あ~やっぱり」って腑に落ちる部分が多かったです。”カルメンの物語”としては悲劇性が強いのですが、この最後の補完みたいな物語があったことで浄化されていく感じがとても新鮮でしたね。結果的にハッピーエンドに持っていくところが上手いなと思いました。

ただ、口が悪くて自由奔放な肉食系女子だったカルメンが死後の世界で突然キャラが変わってしまっていたのはちょっと違和感あったかも(笑)。まるで別人みたいだったのでw。あの場面はもう少し生きているときの面影残してもよかった気がする。なんか宝塚のお姫様キャラになっちゃってたように見えたのでね😅。

それにしても、出てくる男性キャストの皆さんがものすごくイケメン揃い眼福の極みでございました😍。席もかなり前方だったということもあり、1回目に見た時は「カッコよすぎだろう!!」って想いが強すぎて物語がちゃんと入ってこなかったくらい(笑)。アンサンブルのダンサーさんたちも含めてとにかく皆めちゃくちゃイイ男揃い。そんな彼らに囲まれてるカルメンが羨ましくもあったww。
ダンサーの皆さんも歌と芝居頑張ってて、特にガルシアのアジトでの場面とかは印象的でした。ワイルドでとにかくカッコよかったです。

余談ですが、カルメンが赤いドレスを着てダンスを踊るシーンの時に下手側に本役ではないアンサンブル的な立ち位置でのKENTAROさんと太田もっくんが出てきます。この二人はツイッター上で仲良しであることをよくアピールしているんですがww、それが垣間見れるような小芝居がめちゃめちゃ可愛かったです(笑)。
私が見た時には、KENTAROさんがもっくんにお酒を注ぐときに思わずこぼしちゃったみたいなリアクションしててww、「あ~~」みたいにもっくんがなってるんだけど、いやいや大丈夫です、みたいに必死にこぼれた部分拭こうとしてて、KENTAROさんはそんなもっくんの苦労を知らずにカルメンのダンスに夢中で大笑いしてまたお酒こぼしちゃう、みたいな(笑)。
ここはけっこう注目ポイントかも😁。楽しませてもらいましたww。

キャスト別感想

花總まりさん(カルメン)

私は宝塚時代の花總さんを見たことがないのですが、卒業された後の舞台はけっこう拝見する機会が多くて・・・だいたいが良いところのお嬢様とか、高貴なお姫様とか、そういう煌びやかで清楚なイメージの役ばかりだったんですよね。
それだけに、今回の言葉遣いが粗くて男を食って掛かるような肉食系ガツガツなキャラクターはものすごく鮮烈に映ってとても印象深かったです。しかも、ガツガツしていながらもどこか女性らしい柔らかさみたいな雰囲気もあるので見ていて嫌悪感を持つようなことがなかった。男たちがついついカルメンに吸い寄せられてしまうのも納得でした。あと、テーマの一つでもある「ロマとして生きる」というカルメンの心情。ここの格の部分もしっかり演じられていて、破天荒な中にある芯の強い美しさも見事に表現されてました。
女性キャストが花總さんだけということもあって、多くの男性を翻弄していく役はかなりパワーを必要としたと思うのですが、それをサラリとやってのけてしまうように見せていたのがまたすごいなと。あと、年齢を感じさせないあの美しさと若さ!!優也くんと並んでいても年齢差を感じさせなかったのはまさに驚異(笑)。改めてすごい女優さんだなと思いました。

松下優也くん(ドン・ホセ)

優也くんはYUYAとしてX4というグループで歌手活動もしていてここ最近はあまり演劇舞台で見ることがなかっただけに、久し振りにミュージカル…しかもけっこうな大作に出演してる姿を見れてとても嬉しかったです。
パンフレットや東京公演での舞台写真をみると、けっこう髪の毛にパーマが入った風貌だったのですが・・・大阪公演ではゆるふわでどちらかというと自然な髪型になってて・・・これがもう、超絶的にカッコよかったです😍😍😍!!!もともと顔立ちも精悍で美形な優也くんなのでなおさら素敵過ぎて・・・もう1日目はそこ中心にノックアウトされて終わったみたいな感じになってしまいました(笑)。
久しぶりに舞台の優也くんを観ましたが、近くで見ると彼の汗の量はハンパない!!これまで大量の汗っかきな役者さん何人か観てきましたが、その中でもトップクラス級😮。特にホセはけっこう動きも多いこともあってか、舞台の上に水たまりができるんじゃないかってくらいになってることもありました。だけど、その流れ落ちる汗がまたホセが苦悶の表情になってるシーンなんかになるとめちゃめちゃ色っぽく切なく見えてすごい相乗効果にw。
歌はものすごく上手って感じではないんだけど、あの透明感あふれる声質はすごく魅力的です。特にホセはカルメンに気持ちを弄ばれるようなシーンが多いので嫉妬を募らせたり悲嘆にくれたりする歌がものすごく生きてて、聞いていてキュンとくることがすごく多かったです。あと、繊細な表情もすごくいい!!特にガルシアが現れてカルメンが構ってくれなくなった時に一筋の涙を流すシーンはめちゃめちゃ切なくて痺れたなぁ😭。あと、クライマックスでカルメンを殺すしかないと思い至ってしまう時の苦悶に満ちた芝居は見ているこちらの胸が苦しくなってしまうほどのものでした。
ダンスを得意にしているということもあって動きもキレがあったし、なんか色んな魅力を存分に見せてもらえたなぁと。やっぱり優也くんの舞台姿、大好きです。

伊礼彼方くん(スニーガ)

めちゃめちゃ安定感のある悪役でしたね(笑)。スニーガはカルメンを自分の女にするためなら手段を択ばないような横暴なキャラなのですが、どっしりとして貫録もあり、カルメンが逃げようにも逃れられないような恐ろしさも併せ持つスニーガを実に巧く演じていたと思います。こんな男にだけは捕まりたくない!ってすごい思いましたもんww。
ホセに対しては嫉妬というよりかはむしろ下に見ていたので「敵いっこないだろ、コラ」みたいな雰囲気。最後まで彼を恋のライバルというようには感じていなかったように見えましたね。なのでいつも余裕の表情で、ホセと戦いになる場面でもまさか自分が負けることはないといった自信にあふれてる。スニーガがホセにぐっさりやられたときには見ているこちらがビックリするほどw負けそうに見えませんでしたから・・・まさに絶対的な威圧感あるお芝居だったと思います。
歌声もハリがあるし深みもあるし安定感抜群!『エリザベート』でルドルフ演じてる時から見てきたけど、本当に良い役者さんになったなぁと感慨深いものがありました。

KENTAROさん(ガルシア)

片目が潰れてしまってまるで海賊みたいな出で立ちになってたKENTAROさんのガルシア。めちゃめちゃワイルドでカッコよかったです!!盗賊団のトップでもあるのですが、仲間たちを時に威圧し時に楽しい酒に誘ったりと巧みに統率していてカリスマ性も十分でした。なんといっても、妻・カルメンの不倫相手を仲間の中に置けてしまうほどの度量もありますしね。敵の攻撃を受けた時には傷を負った仲間を足手まといだからと言って撃ち殺してしまう非情さもあったりして、なんだか色んな顔を持った侮れない男という雰囲気でした。
そのくせ、カルメンに対してはデレデレしたところがあってなかなかに可愛いガルシア(笑)。このあたりの落差もKENTAROさんはチャーミングに演じられていたと思います。激しく非情なところもありつつ、妻であったカルメンには気を許してしまうみたいな…なんだかんだで魅力的なキャラでした。ホセに殺されてしまった場面は、スニーガの時よりも同情しちゃったほどでしたよw。

太田基裕くん(ローレンス)

1幕では本役ではなくホセと同じ連隊仲間として登場。軍服姿でベレー帽を被ったもっくんもカッコいいなぁって思って見てました。この時には少し声のトーンを低めにして軍人らしくすこしスゴんだような声質になっていたのも印象的でしたね。
そして2幕ではカルメンが利用する男の一人・ローレンスとして登場するわけですが・・・まぁ~~、あの浮世離れしたかのような煌びやかな美青年っぷりが非常に眩しかったですよ😍。なんだか異質な存在感をプンプン放ってて目が離せませんでしたね。常に気取った態度でカルメンに対しても超紳士的にスマートに接していくのですが、一見ただの金持ちのお坊ちゃんのようで実はキレ者なんじゃないかって感じさせる表情を見せてくるのが印象的でした。特に椅子に座って一人ニヤリとする場面なんかゾクっとさせられたしね。いや~、もっくんはこういう貴族的な美男子を演じさせるとめちゃめちゃハマりますね😃。
ホセと対峙した時に拳銃を向ける場面があるのですが、その時にも凛としていて自分を崩していないローレンスの姿が印象的。ホセは完全に取り乱した状態だったので、なおさらその動じなさ感が浮き彫りになっていて緊迫感がありました。この人はやられそうもないなって空気があっただけに、軍配がホセにあがったときにはビックリしましたw。

福井晶一さん(ジャン)

このカルメンの物語をけん引するような重要な役だったのが福井さん演じるフランス人役者のジャンです。カルメンを知る老人と出会って話を聞きだすわけですが、そこにはジャンの熱い情熱がびりびり感じられて・・・この勢いで来られたら話さざるを得ない心境になるのわかるなって納得させられるような感じでした。
福井さんも本当にカッコよくて・・・最初に出てきた時には思わず惚れ惚れしてしまったほどw。目力も強く、ジャンのカルメンに対する想いの本気が全身からほとばしっているようでしたね。そんな彼だからこそ、老人のカルメンの話から色々なことを感じ取ったんじゃないかなと。カルメンサイドのストーリーが展開しているときにはたまに下手側に現れてちょこっと会話する感じで出てきたので、正直ちょっと「そこの場面でこの二人のシーンはいるのかな?」って思うこともあったのですが😅・・・後半の見せ場は本当に見応えがあって素敵でした。

老人(団時朗さん)

余命少ない老人が、熱心にカルメンのことを聞いてくるジャンに仕方なく知っていることを話し始めるわけですが、話が進んでいくうちに老人自身ものめり込むように夢中になっていきます。カルメンの物語の間はちょいちょい下手側などに出てくるだけだったのですが、ドーンとした存在感があってついつい目を向けてしまいました。団さんだけ役名がなかったのには理由があるんですよね。それが明らかになった後からの”老人”の芝居はまさに圧巻でした!!
あと、歌がかなりお上手で。初めて聞いたんですけどなかなかに良い声されてました。

後述

カルメン側から見た物語だけでなく、外からカルメンを見た側からの物語が最後に生きてくる作品で、それがとても新鮮で面白い舞台でした。花總まりさんの新たな魅力を発見できたことも大きかったし、松下優也くんのカッコよさも存分に堪能できて楽しかった!

大阪公演二日目のソワレ後にはアフタートークショーがありました。抱腹絶倒の内容だったので次の記事で紹介します。

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