ミュージカル『エリザベート』2010.09.24マチネ(トークショー有)

1ヶ月ぶりの帝劇公演『エリザベート』を観に行ってきました。

正直なところ、前日に大阪だったので(爆)あまりテンションが持ち上がらなかったのが現状なのですが…確保してあったチケットなので気持ち切り替えつつ劇場へ。ところが、最寄り駅に着いた瞬間忘れ物に気づいて家に戻るという失態を冒してしまったせいで劇場到着が開演5分前のギリギリになってしまいました(爆)。間に合ってよかったよ…。

実はこの日は前々から取っていたチケットではなく、割と最近手に入れておりまして。と、いうのも、トークショーがあると知ったから(笑)。これは是非見て見たいということで…予定よりも1ヶ月早く城田くんのトートを見れることになりました。伊礼君とのコンビもこの日が最初で最後なので、異国情緒溢れる二人のシーンが見れてよかったです(笑)。

それにしても、帝国劇場人が入りますねぇ。この日は補助席までほぼ満席状態だったのでビックリしました。皆さんやはり城田くんのトートがお目当てだったのかな?

カーテンコールは指揮者の塩田さんの煽りも効いておりまして(笑)かなり盛り上がり最後はスタンディングオベーションまで行ってました!ただ、私は立てなかったかなぁ。たしかに「いいな」と思う部分もたくさんあったけれども立って拍手するほど感動する舞台ではなかったので…(たぶん前日の大阪がかなり影響してる 爆)。でも、音楽に合わせて楽しそうにしてる城田君や禅さんが可愛くて面白かったです。特に禅さん、あの熱いフランツからは想像できないようなお茶目っぷりで笑えます(笑)。

主なキャスト
エリザベート:朝海ひかる、トート:城田優、フランツ:石川禅、ルキーニ:髙嶋政宏、ルドルフ:伊礼彼方、ゾフィー:杜けあき、マックス:村井国夫、ルドヴィカ:春風ひとみ、マダム・ヴォルフ:伊東弘美、エルマー:岸祐二 ほか

以下、ネタバレを含んだ感想になります。トークもネタバレ含んでるので追記に入れますね。

 

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全体的にはよくまとまった舞台だったなと思いました。が、なんとなくちょっと物足りなさもあったかなぁ。見終わった後もあまり充足感みたいなのがなくて…。個人的には乗りきれない観劇となってしまいました。そんなわけでちょっとあっさり目の感想になると思います。

あ、ただ、城田トートと伊礼ルドルフのシーンは見応えありましたよ!二人ともハーフ君なので『闇が広がる』やルドルフの最期のシーンなんかはトークでも話題に出てきたように“日本の舞台じゃないような”異国情緒溢れたきれいなシーンに見えました。絵になりますねぇ。幻想的でとても美しい二人だった…。この二人で見れるのはこの日が最初で最後だったので…それだけでもやっぱり来た甲斐はあったなと思いました。

以下、キャスト別感想です。

トート@城田優くん

予定よりも早く会うことができた城田くんのトート。彼が歌える役者だっていうのは数年前にとあるミュージカルを観て衝撃を受けたことがあったので知ってました。それだけに期待は高まってたんですが…独特の空気があるトートでなかなか見応えありましたよ!

たぶん、今まで見てきた歴代トートの中で一番『死』というものを感じさせる芝居をしてたかも。表情が氷のように冷たく、その瞳で見つめられたら一気に死の世界へ連れ去られてしまうんじゃないかと思ってしまうようなトートだった。なので、動きや感情といった部分は城田くんの場合はあまり表に出てこないんですね。特に1幕はちょっと淡白かな…と感じてしまうくらい「静」の部分が際立ってました。けど、常に妖艶な存在感がそこにあって目が離せない。独特のこの空気に「ほほぉ~」と思わず唸りそうになった。

2幕も基本はあまり冒険しないトートなんですけど、1幕よりもエリザベートに対する執心が強くなっているのがわかります。馬車に乗ってる時のあのふてぶてしい態度とか、棺桶から出てきた時の態度とか、明らかにシシィを挑発してる。一番面白かったのがドクトルからトートに変わる時のお芝居。ドクトルは城田君バージョンだと完全におじいさんキャラ(笑)。あの大きな城田君が思いっきり背中を丸めて小さくなってるんですよ。声色もおじいさん、歌声もおじいさんでした(笑)。それだけに、「それがいい、エリザベート!!」とトートに変わる瞬間が実にドラマチックてで見ていてちょっと鳥肌きました!ああいう魅せ方もいいよね。

歌声もやっぱりしっかりしていてとても安定しています。特に低音の聞かせ方が良いですよね。ただ個人的にはもう少し「最後のダンス」で弾けてほしい気持ちはあったんですけど…。それが物足りなさを感じさせたかなぁ。まぁ、あまり弾けないトートなのでスタイルは変わらないかと思いますが。
ちょっと物足りなさとか淡白だなと思ってしまう城田くんのトートではありましたが、死に向かわせる時の妖艶な表情や仕草はとても美しいです。城田君は体も大きいしハーフの顔立ちをしているので特に美しさが際立ってる気がする。少女マンガに出てくるキャラみたい(笑)。ルドルフやシシィへのキスシーンの時の城田トートの表情は本当にグッとくるものがあるので必見ですよ!

ルドルフ@伊礼彼方くん

前回のエリザ公演で観たときは”見た目よりも声が低いんだ”とビックリしたんですが(笑)今回は慣れたのかそう感じることはなかったです。それよりも、お芝居が進化しててとてもよかったですよ!もう自分をギリギリまで追い詰めて苦悩しているのがすごく伝わってくる。「闇が広がる」のナンバーでトートに翻弄されてる時の表情が特に秀逸でした。伊礼くんの苦悩顔、なんだかものすごく萌えるよ(笑)。髪の毛振り乱して苦悩してましたし。

マイヤーリンクのときのルドルフ最期のシーンもとても印象的。トークでも出てましたが、最期に城田トートと遭遇した時に体が震えて動けなくなっちゃうんですよね。そして城田トートから氷のようなキスを受けた瞬間、呆然として…最期まで苦悩のなかから抜けきれない状態で引き金を引く。これがなんとも切なかったです。

フランツ@石川禅さん

毎回楽しみにしている禅さんのフランツ、いやぁ…また先月見たときからさらに進化してましてビックリしました!特に、シシィへの愛の深さがまた一歩先に進んでいる感じ。あんなに深く愛しているのに、なんでゾフィの策略に乗っちゃったのよぉぉ!とツッコミ入れたくなるほど(笑)限りなく優しく愛情に満ちたフランツでした。

印象的だったのがシシィに最後通告を突きつけられるシーン。扉の外で顔が見たいとフランツが歌ってるんですけど…もう半分泣きそうな声なんですよ…。背中からその表情がクッキリと浮かび上がってる。フランツの孤独が、シシィへのどうしようもない愛情が伝わってくる!いやぁ、やっぱりすごい役者さんだよ、禅さんは。見ているこちらも思わずウルウルっときちゃいましたから。ウルウルくるといえば、やはり「夜のボート」でしょう!!”わかってほしい、君が必要だよ”と歌う時の禅さんのフランツ見たら涙がこぼれましたよ(涙)。なんて切ないの!!ここはシシィよりも思いっきりフランツに感情移入ですよ。

そして極め付けが「悪夢」。あの激しいシシィへの愛!!トートへ立ち向かっていく時の激しさ!この一連はもう涙無しには見られない。この禅@フランツ見たさにチケット買い足してしまいそうですよ。

それからすごく良くなったなと思ったのが岸祐二@エルマーです。前回観たときはなんかちょっと影薄いかも…と思ったんですが、今回すごい熱い男に変貌を遂げていました!声も良く出ているし存在感が増してます。この銚子で頑張れ!

そして革命家絡みということでやっぱり目がいってしまうのが谷口浩久さんのシュテファン。前日に愛之助さんを観てきたからということも加味されてたからか…似ている!と思ってしまう(笑)。特に目元が似てるように見えちゃうんだよなぁ。遠目からだからかもしれないけど。そんなわけで、今回もやっぱり谷口シュテファン贔屓目(笑)。

で、女性陣ですが……ん~~~……個人的にはちょっとなぁ……みたいな(汗)。

朝海さんのエリザベートはやっぱり歌が不安定過ぎる…。幼いシシィのときのお芝居は私、嫌いじゃないんですよ。前回よりも良くなってると思うし美人で可愛い。だけど歌の不安定さがものすごく気になってしまうんです。それをカバーするだけの演技への魅力といったものも…正直あまり感じられないんですよね。2幕では声が低くなる分歌は安定してくるんですけど、今度は逆にお芝居にあまり魅力を感じなくなってしまう…。うーーーん…微妙。

杜さんのゾフィですが……こちらもやはり1幕の歌と芝居が弱過ぎると思えて仕方がないんですよ。宮廷でただ一人「男」だと言われたという皇太后には見えない。歌もなんだか声が辛そうだし…この役に合ってないんじゃないのかなぁ。

春風さんのルドヴィカもちょっと薄いんですよねぇ…。パンチ力がないといいますか…存在感が…みたいな(苦笑)。

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さて、終演後のトークショーですが…これ、ホントに面白かったですよ。本編よりも面白かったかも(笑)。

参加者は司会が指揮者界の”ヤマザキホウセイ”(←これ毎回言ってる気がする 苦笑)こと塩田さん。役者の参加者は朝海さん、城田君、伊礼君です。朝海さんは体操室シーンの衣装でした。城田くんも伊礼くんも役の扮装のまま登場です。

登場する時、城田君が伊礼君をお姫様抱っこして現れて会場がさっそく爆笑の海に(笑)。ところが、塩田さんがそのこと以外の話題に触れ始めてて…伊礼くんが思わず「それよりも僕たちの抱っこの話題は?」と耐え切れずに話を振る一幕が(笑)。

彼らによりますと、ルドルフとシシィは似たもの同志ということで…劇中でトートからほとんど同じ行為をされているにもかかわらずお姫様抱っこだけはされていなかったのでトークショーで実現させた…みたいなことらしいです(笑)。なんでも伊礼君から「抱っこして」と持ちかけたようで…伊礼君がこんなにオモロイ子だったとは思わなかったよ!

ここで塩田さんから「品格のあるトークを」との言葉があり(笑)本格的にトークスタート。

伊礼くんと朝海さんは前公演から続いての共演ですが、伊礼君曰く「朝海シシィは前回よりも冷たくなった」とのこと(笑)。「芝居ってその人のもってるものが出るって言うじゃないですか」とか言いたい放題の伊礼くんに「後で話があるから」と怖い笑顔で返してくる朝海さんなのでした(笑)。

ルドルフとトートのキスシーンに関して、どうやら前回のトークショーの時に伊礼君が「城田君が目を閉じている」と言っていたらしく、それに対し「目つぶったことねぇし!」と袖でツッコミ入れてたという城田君(笑)。と、いうことで改めて検証が行われたところ…城田トートは芝居で目を伏目がちにするのでそれが「目が閉じている」ように見えるんだということが判明。たしかにあの細い切れ長な目は閉じているように見えたかもだけど、実際は目は開いてるらしいです(笑)。
それに対して「つられて目を閉じてた僕は乙女チックになっちゃうじゃないですか」と自己ツッコミ入れてる伊礼君が笑えました(笑)。

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それから城田トートのときは伊礼ルドルフは手が震えているという話に。本編で見たとき私もすごく注目していたシーンですが、これは伊礼君曰く「城田バージョンの時だけあのハンドパワーで操られているような芝居を計算でしている」とのこと。なるほど、確かに城田くんの手の動きはとても雄弁でハンドパワー使ってると思わせることが何度もあったわ。で、このシーンも二人で実践してくれたんですけど…すっごいコミカルに伊礼君がブルブル震えてて…もう大爆笑(笑)。私はもうこの二人のシーン見れないけど、これ、次回見てしまったら笑っちゃう人もいるんじゃないのかな(爆)。

お互いの印象は、という話題になり…伊礼君の印象を聞かれた城田君は彼を褒めまくくり。なんでも最初歌の稽古をする時に城田君が部屋を間違えて大遅刻をしてしまったにもかかわらず彼と「闇が広がる」を歌うために伊礼君はずーっと待っていてくれたんだとか。優しいねぇ。そのほかにも色々城田くんの口から伊礼君に対する褒め言葉が飛び出し、伊礼君「もっともっと言って!」と大アピール(笑)。

朝海さんから見た伊礼君の印象は…子供ルドと戯れていたので「子供好きな人に悪い人はいない」と思って安心したんだとか(笑)。で、この時に伊礼君が「城田君の時だけ優君って呼んで自分だけはなんで名前で呼んでくれないの?」とツッコミ入れてたんですよ。そしたら塩田さんが「山口祐一郎さんのことも祐くんって呼んでみる?」みたいなことを伊礼君に振ってて…それを聞いた伊礼君が途端に真っ青になり「それ、本気でマズイですからっ」と大慌てしてました(笑)。もう、この時の素で慌ててる伊礼君が面白くて爆笑ですよ!祐一郎さんは大先輩だからね、いくら伊礼君でも頭が上がらないのね(笑)。

伊礼君から見た朝海さんのエピソードで面白かったのが女子なコムさん。楽屋に宝塚の後輩さんたちが遊びに着たりすると「キャーー」とか大騒ぎしているんだとか(笑)。もうこのときの伊礼君の再現リアクションがリアルで面白すぎ!!思わず大爆笑しちゃいましたよ!伊礼君曰く「とても人見知りには見えない」とのこと。

朝海さん城田君エピソードは記者会見の時に軽く「どうも~♪」と挨拶されたらしい。この時緊張感から説かれて気持ちが楽になったという朝海さんでしたが、これに対して城田君恐縮しまくり(笑)。彼は記者会見やテレビ・映画では緊張したことがなく、あの時も限りなく素に近い状態だったらしい(笑)。ちなみに城田君が緊張するのは舞台の本番らしいです。

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生まれ変わったら「エリザベート」でどんな役をやりたいかと言う話題。
伊礼君は即答で「ルキーニ」と答えてましたね。「高嶋さん、聞いてますかぁぁ!」と彼がいないことをいいことに強気に出てました(笑)。いつかやってみたい役柄だそうです。伊礼君のルキーニ見てみたいぞ!

城田君は「エリザベート」と答えてました。彼はエリザのナンバーが好きだそうで稽古場でも一人でピアノ弾いて「私だけに」とかを歌ってたらしいです。舞台袖でもエリザナンバー聞いてテンション高めている姿を伊礼君に何度も目撃されてるらしい(笑)。城田くんのエリザナンバー聞いてみたい!!

朝海さんは「フランツ」とのこと。朝海さんが男役でやるのではなく…禅さんに生まれ変わってフランツを演じたいんだとか(笑)。禅さんのフランツは役者仲間でも大好評のようです。それに対して塩田さんが「それだったら禅ちゃんはまたフランツやらなきゃいけないじゃない」とツッコミ入れてて笑えました(笑)。

ちなみに塩田さんは生まれ変わってもやっぱり指揮者がいいんだそうです。特等席から見れるからとのことで(笑)。城田君と伊礼君から「金額にしたら通算何百万単位の場所でいつも観てますからね」とツッコミ(笑)。

20周年のときは役を取り替えるみたいなイベントもいいよね、と言う話題にもなりまして。それに対し城田君が「僕と役交換しようよ」と伊礼君に持ちかけると「そうしたら、ヤミヒロの時に僕が見えなくなっちゃうじゃない!!」と本気で抗議してて大爆笑(笑)。確かにあのシーン、城田君がデカすぎて伊礼君見えなくなるわ(笑)。

トーク終盤に入り、城田君が「一度この格好で渋谷を歩いてみたらどうなるか気になる」と言い出した(笑)。城田君はビジュアル系バンドの人に見られるかも、と朝海さんが言ってましたが…伊礼君は「自分の格好はちょっと…」と苦笑い。すると城田君と伊礼君が並んで渋谷を歩いている姿を舞台上で実践(笑)。この二人があの格好で渋谷歩くの…やっぱりありえない構図だわ(笑)。っていうか、この二人、ノリが良すぎて大笑いですよ!!

ラストはそれぞれ意気込みを語り、城田くんの控えめな「会場に急がないとっ♪」みたいなテンションに大笑いとなりお開きになりました。いやぁ、面白かった!!!!

次回は石丸さんと禅さんが参加するトークショーがあるらしいということで…リピーターチケット制度を使い安いA席購入してしまった(笑)。楽しみです。