NHK-FM青春アドベンチャー『ハプスブルクの宝剣』第1回~3回

2020年が始まって約3ヶ月ですが…まさか演劇界がこんな苦境に立たされてしまうなんて夢にも思っていなかった…。

新型コロナウィルスの感染が世界中に広がったことで、集団感染を抑える策として多くの人が集まる場所への出入りが自粛要請される事態となり…、劇場公演が次々と中止に追い込まれていきました。いったん再開を試みるところもありましたが、さらなる経過観察が必要とのことで再度公演中止になったところがほとんど。

今回の一連の件に関して個人的に思うところはたくさんありますが…素人がグダグダ言ってもどうにもならないので、公演中止を厳粛に受け止め我慢の日々を送ってます。が、関係者の皆様の様々な打撃のことを想うと本当に胸が痛んで仕方ありません…。終息まではいかないまでも、うまく収拾がつくように祈るばかりです。

ちなみに私の予定ですが…現時点(3/12)で観劇するはずだった作品が3つ中止となりました(苦笑)。直近の1つもどうなるか先が見通せません(汗)。

本当は舞台作品を見た感想を書いていきたかったのですが、それも叶わない現状なので…しばらくラジオドラマの感想をちょいちょい書いていこうかなと思います。
というのも、3月9日にスタートしたNHK-FM青春アドベンチャー『ハプスブルクの宝剣』という作品には、人気舞台俳優さんが多数出演されているのです!せめて声だけでも舞台の皆さんに会いたい。

※ハプスブルクの宝剣感想レポ

ハプスブルクの宝剣
ハプスブルクの宝剣
NHK‐FMラジオ 青春アドベンチャー『ハプスブルクの宝剣』の感想レポート

なお、この作品は2010年に宝塚歌劇団で舞台化されています。

ちなみに私は舞台も見ていないし原作を全く読んでいないので(汗)ラジオドラマのみでの感想になります。あしからず。

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青春アドベンチャー『ハプスブルクの宝剣』第1~3回

ハプスブルクの宝剣
権謀術数と野望、熱き友情と挫折、そして甘美で危険な愛

第1回 反逆者の烙印

2020年3月9日(月) 21時15分~21時30分 NHK-FMラジオにて放送

原作:藤本ひとみ 脚色:並木陽

出演:中川晃教、伶美うらら、林次樹、今泉舞、たかお鷹、ほか

物語の舞台は18世紀前半のヨーロッパ、ハプスブルク家が強大な実権を握っていた時代。フランクフルトのはずれにあるユダヤ人街からドラマが始まります。

主人公はユダヤ人のエリヤーフー・ロートシルト。イタリアの有名大学医学部を卒業しフランクフルトに帰ってきた。長身かつ黒い漆黒の長い髪が似合う青年ってことで…こりゃモテそうだなというのが第一印象(笑)。
イタリア貴族の格好をしてのご帰還には理由があって…この時代はユダヤ人だと知られると迫害に遭う危険をはらんでいたからです。それでもやっぱりイケメンなんだろうなとw。

このエリヤーフーを演じているのが、中川晃教くん…アッキーです!アッキーの声は高くて聴き心地がいいのでラジオドラマに向いてるなと。以前も青春アドベンチャー出てましたしね。軽やかながらも神経質そうなキャラクターの性格が伝わってきて今回もいい感じです。

ロートシルト一家がエリィの帰りを待ちわびている。特に娘のドロテーアは彼と結婚できるのではとその到着を楽しみにしていました。エリヤーフーは幼い頃に巻き込まれたユダヤ人地区の火事でロートシルトに助けられて以来、息子として大切に育てられたようです。
周囲のユダヤ人の仲間たちからも大いに期待されていて、みんな彼が帰ってくるのを心待ちにしていた様子。

それにしても、ユダヤ人迫害の世情のなか堂々とキリスト教の祭りの最中に帰ってくるとは、エリヤーフーは冒険家というか、やんちゃ者というかw。キャラ的にアッキーの雰囲気に合ってるかも。

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無事にユダヤ人居住区に到着したエリヤーフーはさっそくイタリアで出版した本を披露。最初はみんな「すごーい!」って感じで喜んでいましたが…それがドイツ語に訳されたユダヤ人向けの律法本だと知ると一気に冷たい空気に変わってしまう。
エリヤーフーとしては、難しいヘブライ語ではなく読みやすいドイツ語をみんなが習得できれば居住区外の人たちとも交流することができるのでは、という理想論があったようですが・・・由緒ある立法を違う言語に直すということは神への冒涜とみなされてしまい受け入れてもらえなかったのです。

新しい試みをしようとしても受け入れてもらえないのは切ないねぇ。伝統第一主義がまかり通ったなかでの改革はいつの時代も難しい。養父に庇われながら失望感に声を震わせるエリィが切なかった。
この騒動が原因でエリヤーフーは窮屈な暮らしを余儀なくされ、ドロテーアとの結婚話を切り出すどころではなくなってしまった(苦笑)。

すっかり元気をなくしたエリヤーフーを心配した養父は「医者はひとまず置いといて、自分がやってる金融の仕事を手伝ってみないか」と誘い出す。優しいお父さんじゃないのーー!
何もやることがなくなってしまったことから、父の申し出を受けてさっそく仕事があるという伯爵邸に向かうわけですが…この当時はユダヤ人は二人以上並んで歩いてはいけない規則があったとかで…。かなりひどい迫害を受けていたようですね(汗)。

で、何とか伯爵邸に到着した時・・・エリヤーフーはある一人の女性に目が留まる。彼女は伯爵の姪に当たるアーデルハイト。しかも結婚相手も決まっているということで、エリィ、一目ぼれした瞬間に失恋ww。

そうこうするうちに伯爵さまが現れて挨拶する運びになるのですが、ふと外に目を向けるとユダヤ人の老婆が路上でひどい扱いを受けていた。慌てて老婆を助けたエリヤーフーは屋敷の中で手当てをしようとしますが、ユダヤ人を嫌悪する伯爵からつまみ出されそうになってしまう。
すると、その様子を目撃していたアーデルハイトが「治療させてあげて」と声をかける。凛とした態度で伯爵を言いくるめた彼女に改めて胸をときめかせるエリィ。彼女もまんざらじゃなさそうで!?というところで第2回へ。

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第2回 橋の上のふたり

2020年3月10日(火) 21時15分~21時30分 NHK-FMラジオにて放送

原作:藤本ひとみ  脚色:並木陽

出演:中川晃教、伶美うらら、林次樹、今泉舞、たかお鷹、ほか

ユダヤ人のことを差別しなかったアーデルハイトに胸高まらせるエリヤーフー
ところが、その行動が原因で養父のロートシルトは伯爵家の仕事を解雇されてしまいました(汗)。しかし、父はそれを責めることなく、逆に「勇気ある行動だった」と褒めてくれる。さらには新たな就職先をプラハで探してくるとまで言ってくれる。めっちゃいいお父ちゃんやん!!ユダヤ人は迫害される立場にあるけど、エリィは優しい家族がついていて幸せ者だなと思った。

父の留守の間、エリヤーフーは家業の両替の仕事に打ち込むことに。ところが、ことあるごとに屋敷で出会ったアーデルハイトのことが思い浮かんできてしまう様子w。こりゃ完全に恋に落ちちゃったね。
するとグッドタイミングで彼女から手紙が届くわけで・・・エリィ、めっちゃテンションアップww。でもドロテーアはそんなこと露知らずで手紙を渡してたからなぁ。後々ちょっと嫌な予感がするよ?

手紙にはエリヤーフーの父の仕事を解雇することになってしまったお詫びと、代わりの仕事を斡旋したいから会いに来てほしいとの内容が書かれてありました。
ここまで読んで「父はプラハからまだ戻らないから一人で行こう」って呟いてるの、ちょっと笑ったw。いや、笑うところじゃないと思うけど、なんか、舞い上がってるアッキー…じゃなかったwwエリィの姿が浮かんだものでw。

さらに手紙には「私とあなたは同じ人間なのではと思って」という恥じらいにも似た内容が!こんなん読んだらそりゃ「好かれてんちゃうか!?」って思うわなw。

で、さっそく約束の日に招待されたパーティへ向かったエリヤーフーでしたが…ユダヤ人であるがゆえに差別的な扱いを受けてしまう。いくら招待状を見せても信用してもらえず、わずかな金銭だけ渡されて追い出されてしまった。
帰り際にそれを「心の貧しいキリスト教徒に」と投げつけるシーンは印象的だったな。アッキーの声の芝居が巧い!

この日のために服を用意してくれた母と妹に申し訳ないとの想いで、橋の上に佇み時間潰しをしていると、息を切らせてアーデルハイトが走ってきた。彼女はエリィと接触しないように地下室に閉じ込められていたようで、そこから必死に抜け出してきたのだという。そこまでユダヤ人が嫌悪されていたとはねぇ…。
ロートシルトに仕事を斡旋するという話も結局は嘘だったらしく、アーデルハイトは泣きながらエリヤーフーに謝罪する。

「家に帰りたくないわ。あなたとこうしていたい。お願い、キスして」

おいおい、アーデルハイトお嬢さん、やけに積極的じゃありませんか(笑)。で、めちゃめちゃ良い雰囲気になりかかったところで…折り悪く娼婦摘発の手の者が現れる。地下室を抜け出すために軽装になっていたアーデルハイトは娼婦と間違えられてしまい、一緒にいたエリヤーフーもユダヤ人だからということで二人とも連行されてしまう。

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牢に閉じ込められてしまった二人は身元引受人が現れない場合は無期懲役刑にされてしまうということで、仕方なくエリヤーフーの母にその役割を頼むことにする。
その話をしている最中、アーデルハイトはエリィの妹に会ったことに触れる。義理の妹だと語り恋人ではないと知るとほっと一安心したようでラブラブモードにw。牢屋の中で甘い一夜を過ごしたと・・・えらい大胆だなww。

翌日になってエリィの母が迎えにやってくるのですが、引き受けるのは息子だけと態度が冷たい。ユダヤ人として金持ちのお嬢さんまで助ける義理はないと思ったのでしょうな。
しかし、納得がいかないエリヤーフーは、彼女を救いたい一心で門番にアーデルハイトは由緒正しい家柄のお嬢さんだということを告げてしまう。「素性は内緒にして」という約束を破ってしまったエリヤーフーは自分の無力を激しく痛感させられる。

後日、アーデルハイトの婚約者がえらい剣幕でエリヤーフーを訪ねてくる。自分は侮辱されたと息巻き決闘を申し込む婚約者のモーリッツ。エリヤーフーは二度と彼女には会わないことにしているから決闘はしないと断るも全く聞き入れようとしない。しかし…

「お前の愛はその程度だったのか!」

と言われた瞬間、エリヤーフーの中で何かがはじけた。この決闘で死ぬか生き残るかどちらにしても、アーデルハイトへの愛を証明できるんだと思ってしまったようです。エリィは思い込んだら猪突猛進タイプだな(汗)。決闘は後日行われることに。

ところが、ユダヤの宗教指導者のラビは決闘は法典に反すると猛反対。しかし、エリヤーフーの決意は変わらない。彼は「アーデルハイトを愛したという事実の証明」をするためには決闘は不可避であると思っているわけです。
ラビに反対されたことで、ますます自分がユダヤ人であることに対する嫌悪感を募らせていくエリィ。そしてついに「ユダヤを捨てる」と宣言してしまいました。というところで第3回へ。

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第3回 決別

2020年3月11日(水) 21時15分~21時30分 NHK-FMラジオにて放送

原作:藤本ひとみ  脚色:並木陽

出演:中川晃教、田代万里生、毬谷友子、西原誠吾、今泉舞、たかお鷹、豊田茂、ほか

エリヤーフーの「ユダヤ教を捨てる」という爆弾発言によって、ロートシルト一家はユダヤ人の仲間たちから冷たい視線を浴びることになってしまった。その時の感情であんな重大なこと口走るからこういう事態になっちゃうんだよー(汗)。

日に日に家族への嫌がらせはエスカレートしていき、自分のせいで大切な家族が危険な目に遭っていることに耐えられなくなったエリィは家を出ていこうとする。
彼を愛するドロテーアや母は「せめてお父さんが帰ってくるまで」と必死に引き留めようとしますが、その決意は固く…ついにエリヤーフーはロートシルト家を出てしまう。のっけから波乱万丈だな(汗)。

ロートシルト一家への想いを残しつつユダヤ人居住区を出たエリヤーフーは、ついに決闘の日を迎える。決闘の方法は銃で、片方ずつ撃ち合い倒れたほうが負けというもの。こっわ!!!剣より銃のほうが怖いな(汗)。
最初に撃ったのはモーリッツ。その銃弾は命中せずにエリヤーフーのこめかみを掠る。そしてエリヤーフーの番。痛みでもうろうとするなか「ユダヤ教の教えである生命を尊ぶことを破る」と呟きながらその時を迎える。この時のイッちゃってる感のあるエリィの様子がすごく印象的だった。

そして引き金を弾くと…モーリッツの額に弾が命中。エリヤーフーは勝利し、モーリッツは命を落としました。エリィは命を奪った事実に興奮し「これでユダヤ人ではなくなった」と感情を高ぶらせる。なんか、ゾクッとする場面だった。人の命を奪ったことで初めて自由を実感するとは…おそろしや。

ところが、その後気を失っているうちにエリヤーフーは息子を殺されて怒り狂うモーリッツの親に捕らわれてしまった。鎖に繋がれ今まさに復讐されようとしている。正式な決闘だと主張しても全く聞き入れてもらえない。
そして激しい復讐心に燃える方伯から「息子と同じ苦しみを味わえ」焼き印での拷問を受け片目を失い…さらには爪まではがされてしまう羽目に(恐)!!いや~これ、実写ではとても見れませんわ。音声でさえ想像して背筋寒くなる…っていうか、爪に痛みを覚えるくらいでしたから(汗)。宝塚はどんな表現したんだろうな(汗)。

さらにマグマのような液体をかけられ殺されそうになった瞬間、エリヤーフーは間一髪その場を逃げ出すことができた。あんだけ酷い拷問受けてたのによく逃げられたな(驚)。しかし、片目が見えないために想うように逃げることができず、ついに追い詰められてしまった。
エリヤーフーが今度こそ死を覚悟したその時、背後から「何事だ」という男性の声が聞こえてきた。

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田代万里生くん、キターーー!!!

彼の名はフランツ・シュテファン・フォン・ロートリンゲン。のちの神聖ローマ皇帝フランツ1世で実在の人物だそうです。
”フランツ”役ですか!いや~、運命ですかねぇ。万里生くん、『エリザベート』ではハプスブルク家のフランツ皇帝役やってますから。色々重ねて聴いてしまいそう。

止められるのも聞かずにまっすぐエリヤーフーのもとへ駆け寄り、助けを求める彼に応じる。

「私は自分に助けを求める人間を見捨てるような真似はしない」

というセリフがめっちゃカッコよかったよ!!っていうか、アッキーと万里生くんの共演シーンってだけでもテンション上がるわww。

意識を取り戻したエリヤーフーはフランツに「決闘で左目を犠牲にして僕はユダヤと決別した」と語る。並々ならぬ覚悟で生きているエリヤーフーの生き方に感銘を受けたフランツは彼の身柄を方伯へ引き渡すことはしないと約束する。
その後ようやく自分の素性を明かすフランツですが…万里生くんの声が予想以上にカッコよくて萌えたww。歌声も奇麗だけどラジオドラマにもハマるね~。

フランツはエリヤーフーを匿うために背格好の似た人物の死体を身代わりに方伯夫人に差し出していた。つまり、エリヤーフーはもう死んだことになっている。そんな偽装工作をしてまで助けてくれるとは、なんて良い伯爵さまなのでしょう!
それを聞いたエリィは全く違う人間に生まれ変わる決意を固める。そのためならどんなことでもするという彼にフランツは「オーストリア人になるというのはどうだ」と打診。実はフランツもこれからウィーンの女性と結婚してオーストリアで暮らすことになっているという。

「どうだ!?私と一緒にやって行かないか?」

その話に乗ったエリヤーフーはユダヤを捨てキリスト教に改宗し、これまでとは全く違う人生を歩んでいく決断をする。フランツから与えられた新しい名前は

「エドゥアルト・アンドレアス・フォン・オーソヴィル」

新しい名前・・・長っっwww!!!ということで第4回へ続く。