朗読劇『ラヴ・レターズ -LOVE LETTERS-』2020.02.25ソワレ 加藤和樹×愛加あゆ

今年の1月24日に再オープンした新生・PARCO(パルコ)劇場のこけら落とし公演朗読劇『ラヴ・レターズ-LOVE LETTERS-』を観に東京まで遠征してきました。

最後にパルコ劇場を訪れたのは2010年頃だったっけなぁ。座席数も適度で見やすい劇場だったので好きだったのですが、なんだかんだで足が遠のいている間に休館ということになってしまいました。

あれから約10年、大規模な建て替え工事を経て2020年1月にリニューアルオープン。最後に訪れて以来ぶりにPARCOにやってきましたが、開放的でスタイリッシュな建物に生まれ変わっており、通りの雰囲気も随分明るくなった印象です。

ということで、まず始めに新しい劇場について少し触れたいと思います。

建物外に劇場へ通じるエレベーターがあるのもいいと思います。

新しい劇場の入り口は以前までのちょっと暗いイメージとは違ってとても広く明るくなりました。

ロビー中央にはまだ開館して間もないということもあってか記念の俵みたいなのが大量に積まれていました。

飲食スペースも設けてありましたが、基本的には立食型。座って待機する場所はほぼなかった気がします。あとバーみたいなコーナーもあって、作品とコラボしたフードやドリンクを販売していました。

変わってないな~と思ったのは劇場を囲むように通路が配置されてたことかな。一部狭い通路があるんですが、以前のパルコ劇場もそんな場所があったのでちょっと懐かしさを覚えました。

劇場内はけっこう広い印象が強かった。それでも座席の一番後ろのアルファベットは「T」なので縦よりも横に広いといった感じ。
今回は人気演目ということもあってか私は後ろから数えた方が早い列からの観劇でしたが、傾斜もあるし交互席になってるので比較的見やすかったです。オペラグラスはちょいちょい使うレベルではありましたが、裸眼でもちょっと一生懸命目を凝らせばw表情が見えました。

席と席の間に少し余裕があるのも嬉しい。奥の席にも比較的楽に行けると思います。ここの設計はグッジョブだったなと。

そんなわけで、新生パルコ劇場に行った感想としては…なかなか見やすい良い劇場だったなと個人的には感じました。ただ今回は動きのない作品でしたが、出演者が多い作品になるとまたイメージは違ってくるかも。

以下、ネタバレを含んだ感想になります。まだ未見の方はご注意を…

 

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2020.02.25ソワレ in パルコ劇場(東京・渋谷)

出演者

アンディ:加藤和樹

メリッサ:愛加あゆ

ロビー中央には二人宛の奇麗なお花が。

開演間近には演出を担当した藤田俊太郎さんが入ってきて、中央の最後列に座っていらっしゃいました。

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あらすじと概要

A.R.ガーニー原作の「ラヴ・レターズ」は1989年にニューヨークで初演され大きな話題を呼び、その後1990年にパルコ劇場で日本初演となりました。以後、ほぼ毎年現在に至るまで公演が続いています。私は”朗読劇”と聞けば真っ先にこの作品が浮かぶのですが、それくらい演劇ファンの間では広く知られる存在になっているのではないかと。

この作品を目標としている役者さんも多いようで、今回出演した加藤和樹くんも念願かなっての出演ということで喜びを語っていました。

ちなみに、初演の第1回目のカップルは役所広司さんと大竹しのぶさん。大竹さんは以降も何度も出演されていて、今回も初日にキャスティングされていました。

この作品を翻訳し第1回目から演出として関わってきたのが青井陽治さん。その青井さんが突然69歳という若さで世を去られたのがパルコ劇場が一時閉館となった翌年の2017年…。このニュースを聞いた時は私も大きなショックを受けました。新しくなったPARCO劇場で再び「ラヴ・レターズ」を演出したかったと思います…。
その遺志を受け継ぐ形で今回演出されたのが、「ジャージーボーイズ」や「VIOLET」などで今一番勢いのある藤田俊太郎さんです。

大まかな内容は以下の通り。

アンドリュー・メイクピース・ラッド三世と、メリッサ・ガードナーは裕福な家庭に生まれ育った典型的WASP (ホワイト アングロ サクソン プロテスタント‥‥‥‥アメリカのエリート人種)である。幼馴染みの二人は対照的な性格だ。 自由奔放で、束縛を嫌う芸術家肌のメリッサ。穏やかで、内省的、口よりも文章で自分を表現するのが得意なアンディー。 アンディーは自分の感じること、彼女についての自分の意見などを折にふれてメリッサに伝える。メリッサは手紙よりも電話の方が楽で好きだ。 しかし、電話で思ったようにコミュニケーションできないアンディーの手紙にはつきあわざるを得ない。

思春期を迎え、それぞれ別の寄宿学校に送られて過ごす二人。会えるのは休みで親元に戻った時だけである。 伝統的な暖かい家庭に守られているアンディー。一方、メリッサはアンディーより裕福だが、離婚と結婚を繰り返す母親のもとで孤独な思いを噛み締めている。 恋に目覚める季節、お互いを異性として充分意識する二人だが、どういう訳かぎごちなく気持ちは行き違い、しびれをきらしたメリッサは他の男の子とつきあってみたりする。そして、遂に決定的に結ばれるチャンスが巡ってきた夜、二人は友達以上にはなれない自分達を発見する。

大学を出た二人はいよいよ全く別の道を歩き始める…。

<公式HPより引用>

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この作品は音楽もなく、とても静かで張り詰めた空気が漂う中で上演されるため、途中入場・退出はできません(緊急事態を除く)。扉が閉まったら中に入ることも出ることもできません。ゆえに、トイレは開演前に済ませておくことが必須です。

出演者は二人。舞台上には二つの椅子とその間にテーブルがあって、その上には喉を潤す用の水とコップが二つあるだけ。

2部構成となっていて休憩をはさんで約2時間の作品。
1部ではアンディとメリッサの幼い日々から学生時代までの書簡、2部からは社会人になったアンディとメリッサのその後の関係を書簡が交互に読み交わされていきます。それゆえ、朗読者の服装や髪形などは1幕と2幕で変えてきます。

時代背景や起こった出来事に関する補完的解説などは一切なし。ただただ、アンディとメリッサの50年にわたる手紙のやり取りを朗読していくというスタイルになります。

朗読カップルはそのシーズンの中で基本的に1日1公演1回限り。以前は数日同じカップルで行われていたこともあったようですが、最近はその日限りでの公演というスタイルが多いと思います。
それゆえ、その日限りのカップルといった貴重さもこの公演の魅力の一つになっています。

私は過去に2公演観ています。よろしかったら参考にどうぞ↓。

全体の公演感想は次のページにて。