劇団四季ミュージカル『壁抜け男』2012.02.09ソワレ(プレステージトークのレポ)

2/9、今季3回目の『壁抜け男』を観に行ってきました。

えぇ…本来であればもう少し早くに感想をアップしようと思っていたのですが(後がつかえてる 汗)、我が家のパソコンがついに寿命を迎えてしまいまして…予定より早く買い替える羽目になりセットアップに時間かかったりとバタバタですっかり遅くなってしまいました(涙)。
そんなわけで、この日の本編感想は最初に少しだけということで…今週2連続観劇なのでwその時にもう少し詳しく書きたいと思います。

初日のころに比べると、本当に物語がとても味わい深く感じられるようになっていると思います。歌い方ひとつとっても情感あふれていて温かい雰囲気がまたさらにアップしていました。
そんな中でも、やっぱりお目当てに目が行ってしまう私。飯田洋輔くんのデュティユル…進化してる!歌のメロディーに感情が乗るようになっていて、もう、心の琴線にビリビリ響きまくってしまった。なんだろう、彼の歌声って本当に私の心を満たしてくれるんだよなぁ。可愛くて温かくて優しくて…彼のデュティユルを見ているだけで涙が溢れて仕方がなかった。初日の時には個人的にいろんな感情が入り混じって涙してしまったけれど、この日は純粋に飯田デュティユルにボロ泣きさせられてしまった私です。

千秋楽は3月3日とのことで、残りあと少し…パソコンの出費で痛いけれど予算をやりくりしてなんとかもう少し通いたいところです。

キャスト

デュティユル:飯田洋輔、イザベル:樋口麻美、部長・刑務所長・検事:青木朗、八百屋・娼婦:佐和由梨、デューブール医師・警官1・囚人・弁護士:寺田真実、B氏(公務員)・警官1・看守1・ファシスト:金本和起、C氏(公務員)・乞食・看守2・裁判長:川原信弘、画家:永井崇多宏、M嬢(公務員):戸田愛子、A夫人(公務員)・共産主義者:久居史子、新聞売り:有賀光一

以下、プレステージトークのレポートです。日にちが少し過ぎてしまいましたが、なんとかメモを頼りに記憶を呼び覚ましたいと思いますw。

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この日の参加者は司会・寺田真実さん、イザベル役の樋口麻美さん、部長・検事・刑務所長役の青木朗さん、デュティユル役の飯田洋輔くんの4人。意外と少人数でした。2回目は洋輔くん出てこないかも…って思っていたので嬉しかった!寺田さんが自己紹介をした後に前回と同じく隣の人を紹介する他己紹介スタイルでスタート。

樋口さん→飯田くん

ここでもやっぱり「飯田兄弟のお兄ちゃん」って紹介してますねw。芸大出身、というのは知っていましたが…石丸さんと同じ先生に習っていたというのは初耳でした。「題名のない音楽会」にも出ているという青島先生ということで、さっそく先生のモノマネを披露する洋輔くん(笑)。あまりに突然始まったので私ゃ吹いたよ!!
ちなみに前回のアンケートで洋輔くんのモノマネは非常に好評だったらしいw。ということで、これからシリーズ化していくのかも!?という樋口さんの紹介でした(笑)。

飯田くん→青木さん

今回もおもむろに懐から秘密メモを取り出す洋輔くんに萌えww。どうやらレッスンカリキュラムの用紙の裏に書き込んでいるらしい(笑)。青木さんがビビッて慌ててたよ(確か前回も久居さんが焦ってたなw)。

在団年数は35年になるんだとか!「僕が生きてるよりも長いです」とおっとりコメントする洋輔くんw。ちなみに24期生で同期は丹さんだそうです。すると青木さんがそのころの時代について一生懸命語りだし…ハッと気が付いて「自分で説明しちゃいました」となって会場大笑い。「他己紹介なのに自分で全部言っちゃったよ~」ってww。すると青木さんがボソッと「タコじゃなくてイカ紹介!?」みたいな親父ギャグを…(笑)。それを聞いた洋輔くんが「コワモテな表顔とは違ってこんなにユニークで優しい方です」と紹介してましたww。
日課にしていることはセリフを不思議な音程ですべて言える、みたいなことらしいです。青木さん独特の習得方法なんだとか。ここも青木さんがほとんど自ら解説されていました(笑)。

青木さん→樋口さん

樋口さんは四季の35期生だそうな。稽古が始まったのは12/16だったとのことで…そうか、BBから抜けたあの週からだったんだなと思ってしまった(汗)。青木さんは年配者として先に稽古場入りして皆をまとめようと思っていたそうなのですが、樋口さんの車がその1時間前にもうあってビックリしたんだとか。誰よりも早く稽古場入りして頑張る努力家な樋口さんなんですねぇ。
樋口さんとは「オペラ座の怪人」のアンサンブルで一緒になって以来一度も共演したことがなかったそうで、なんだか意外~。今回初めて共演らしい共演とのことで嬉しいと語っていました。
青木さんはこのトークの前に「苦手だから振らないでくれ」と寺田さんに話していたそうですが、それに対してみんなから「青木さん、かなり快調にトークしてるじゃないですか~!」とツッコミ入れられてましたw。すると「振られる前に一生懸命しゃべってるんだよー」みたいなことを言ってる青木さん。頑張っていらっしゃいました。

で、頑張りついでに『壁抜け男』の作品説明もしてくれたのですが…、まぁ、ずいぶん熱く語ってくださいまして、ネタバレまでけっこうご披露しておりました(笑)。キャラ説明のときイザベルを「若い妻」と紹介すると樋口さんが「若い妻です~」とにんまりアピールしてたのが可愛くて笑えましたww。
そのあと「壁」についての説明を樋口さんがしていたのですが、「あまり話すとネタバレになっちゃうから、アフタートークにしない?」と提案ww。なんか、本当に舞台が終わった後にもう一度トークしそうな雰囲気になってたよ(もちろんなかったけどw)。

稽古場での出来事もけっこうたくさん語ってくれました。

洋輔くんは他のキャストの人よりも若いために経験値がないので、そこをいかに埋めていこうかというところから入ったそうです。作品についてもいろいろと語り合ったようですね。もう、この話の間樋口さんがジーーッと洋輔くんのこと見ててwwどこに目を合わせていいやらみたいな雰囲気になってたのが可愛かったよ(笑)。

青木さんからは音楽の苦労話。ミシェル・ルグランの音楽を確実に客席へ届けるべく稽古を重ねていたとのこと。この音楽については樋口さんはじめみなさん苦労したようです。年末年始も「休まず音を取れ」という上からのお達しがあったので、紅白歌合戦は録画しながらww皆で音取りをがんばったんだとか。音のど真ん中を取らなきゃいけないって…本当に大変な作業だったんだろうなと思いました。
稽古スタイルは一台のピアノの周りに役者が座るみたいな形で行われたそうです。朝から晩まで毎日音合わせの練習に明け暮れ、途中で「これは本番までに間に合わないかもしれない」という危機感すら抱いたんだとか!!まさに壮絶な稽古場だったようです。

青木さんからは弟の達郎くん情報としてw洋輔くんは「寝言で歌ってた」らしい!!達郎くんもこの作品が大好きなため、洋輔くんが歌ってるとイントロ当てみたいに曲名言ってきたりしてたようです。この二人、本当に仲がよさそうだわ~。まぁ、実際に稽古が佳境に入ってくると洋輔くんにその余裕はなくなったようですが(汗)。
こんな過酷な稽古裏話もあったのに、そのあとの失敗談がけっこうおもしろかったww。そのなかでも、洋輔くんの衝撃の告白がウケたなぁ。

「稽古中に、チャックが2日連続で開いてたことですかねぇ」

って、これまたおっとりとホンワカ自らの失敗談を語りだすところが可愛いぞwww。しかもシーン的にはイザベルと踊るシーンだったらしい。樋口さんはその現場を目撃してどう対応するか困っていたんだとか(笑)。「今日の舞台でこのシーンで笑わないようにしてください」って言ってたのがまたウケたw。

青木さんは初めて衣装つけて稽古した時に検事の衣装を間違えてしまったそうな。ギャンブルに行こうとするシーンはコートみたいなのを着ているんですが、どうやらそれではなくて裁判中の赤い検事衣装を着て出てしまったらしいww。慌てた青木さんはデュティユルとイザベルのシーンの間に急いで着替えてて、その姿を洋輔くんたちが目撃して「青木さん何してるんだろう?」って思ってたらしい(笑)。

ストレス発散方法に関して・・・樋口さんは「ずっと息詰まってました」と一言。今回高音が多くてとても苦労してるようですから精神的にも大変なんだろうなと思いました。でも、そんな最中に愛犬の梅吉くんと戯れるのが唯一の癒しだそうで。初日もパーティーに参加せずに梅吉に会いにまっすぐ家に帰ったらしいw。

青木さんは観葉植物のお世話だそうで、なんでも一部屋占領するほどあるらしい!「本当はデュティユルのような人間なんです」ってにこにこしながら語ってた青木さんに萌えたw。楽屋にもいくつかあるらしく、寺田さん曰く「舞台のたびに誰か面倒見てくれないかなぁと探してる」という青木さんなのでした。優しく穏やかな方なんですねぇ。それと、今は壁抜けに賭けてることもあって大好きなお酒は封印していたそうです。が、公演が始まってからは少し解禁したとww。早く千秋楽迎えて大好きなお酒飲みたいと笑っていらっしゃいました。

ちなみに洋輔くんはお酒を一杯飲んだだけですぐ赤くなるそうで。初日のパーティーもワイン1杯でけっこう赤くなったらしい(笑)。そんな彼は、「あんまりストレス感じるタイプじゃないんですけど…」とうらやましい一言!するとすかさず樋口さんがアルプネタを引き合いに「怒らないんですって!ダンナにするならもってこいですよ」と言い出して洋輔くんタジタジ(笑)。さらに寺田さんが「モノマネもやってくれるしねぇ」と振ったところで今回も洋輔くんのモノマネタイムが始まりましたww。

前回の某ファントムが大好評だったということで、今回はその違うシーンのパターンを披露。今回もクオリティの高いこと!終わった後に「本当にこれ内緒にしてください」と言っていたので私はここであえてその人の名前は挙げませんがwwやっぱり似てた!樋口さんが「某所に書き込んだりしないでね」って言っていたのがまた笑えたw。見てるんだろうか、あの場所!?
もう、洋輔くん、本当にサービス精神旺盛!求められたら断るそぶり見せずに「じゃぁ…」ってレパートリー考えてるところがいいよ。そんなところからも人柄がうかがえるね。

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時間的余裕があるのか今回はここで質問コーナーに。

1.新しく挑戦してみたい役は?

青木さんは「壁抜け」で新しい役をやれたばかりなのであまり考えられないけど…と言いながらも自分とは違うキャラクターとして「夢醒め」のデビルは興味があるとのことでした。すごく合うと思う!!とにかく弾けた役がやりたいそうですが、それに対して寺田さんが「十分弾けてますよ」とツッコミ入れてたのがウケましたww。

樋口さんは欲がない、と言いながらもストレートプレイに挑戦したいと語ってました。なんでも前回「オンディーヌ」で参加した時にものすごく不完全燃焼だったそうで、いつかはリベンジしたいとのことでした。

洋輔くん「ウィキッド」のエルファバとハッキリ(笑)。これに対して周りから「それってジョークだよね!?」とツッコミ入れられまくってましたがw本人はいたって本気のようで練習までしてるらしいですww。たしか以前キャッツのオフステのときにも「エルファバ」って言ってたよなぁ。本当にやりたいんだって思った。すると熱い想いがあるのか再びモノマネ始める洋輔くん(笑)。エルファバの「Defying Gravity」の一節を歌ってくれちゃったよ!!ビックリ。「これから舞台あるのでこれ以上は・・・」ってすぐやめたけどえらい熱唱だったよw。あぁ、いいもの見られたわ~。本人としてはパワフルな役がやりたいそうですが、自分の雰囲気がなかなかそういう役に行きつかないのかも…って思ってるようでした。樋口さんは「虎視眈々と狙われてる…」と戦々恐々でした(←現役エルファバ 笑)

寺田さんは脱サラしてこの道へ来たそうで。壁抜け地方公演の時には喜納さんにとてもお世話になったんだとか。懐かしいわ~、喜納さん!そんな寺田さんは変な役をやりたいとのことです(笑)。

2.みなさんにとっての壁の概念は?

樋口さんは即答で「心の壁」。飯田くんも「心の壁」だったかな。青木さんは「権力の壁」。この作品の中で自分の役割は壁になることって語っていたのが印象的でした。

このあとは前回と同じくプレゼント抽選コーナー。今回は掠りましたが当選まではいかず(苦笑)。たぶん3回目も掠りもせず終わるのではないかとw。
最後に青木さんが締めの言葉。自分たちは将来、この「壁抜け男」という素晴らしい作品が埋もれてしまわないように一生懸命演じているのでよろしくお願いします…というような趣旨のことを語られていました。次の世代のために芝居の素晴らしさや仲間の素晴らしさを伝えていきたいという熱い想いのこめられた挨拶でちょっとジーンときました。

これにて今回のプレステイベントは終了。最後はみなさん普通に下手扉から帰っていきましたが、洋輔くんは最後まで客席に向かってニコニコと手を振り続けてて可愛かったです。
なんか、前回よりも人数は少なかったけどトーク内容は濃かった気がする。作品の雰囲気同様に和やかで穏やかなイベントでした。洋輔くんの次回モノマネも期待しつつwwあと1回楽しみです!!

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