舞台『黒白珠』兵庫公演 2019.06.28マチネ

ストレートプレイの舞台『黒白珠』を観に兵庫西宮まで遠征してきました。

キャスト陣をみるとけっこう渋い仕事人の役者さんが多く出演するんだなという印象でしたが、松下優也くんと平間壮一くんのW主演ストレートプレイ作品というところに興味を惹かれチケット入手しました。


今回は劇場前のお花がちょっと少なめですが(汗)、夏を先取りしたひまわりの楽屋花はとても華やかで綺麗でした。

長崎県が物語の舞台ということで、物販コーナーには可愛い「びいどろ」も販売されてました。
あと、パンフレットを購入するとくじを引けることになってて。運試しで私も1冊分チャレンジしたのですが真っ白状態で「残念でした」とww。で、結局何が当たるのか分からずじまいだったのですが(笑)…SNSに種明かしが!

え!?当選品って天然真珠だったのか!!そりゃ希少だわ~~(いまさらww)。っていうか、純米さんと青木さんの真珠ブラザーズ写真が面白すぎ(笑)。

 

以下の感想はネタバレを含んでいます。ご注意ください。

 

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2019.06.28マチネ公演 in 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール(兵庫・西宮)

キャスト

  • 信谷勇:松下優也
  • 信谷光:平間壮一
  • 松原花苗:清水くるみ
  • 吾妻久仁子:平田敦子
  • 薮木三郎:植本純米
  • 須崎沙耶:青谷優衣
  • 須崎英光:村井國夫
  • 水森純子:高橋恵子
  • 信谷大地:風間杜夫

あらすじと概要

物語の舞台は1990年代の長崎の小さな海辺の町。ある日、真珠の加工業を営む父・大地と、決まった仕事もなく毎日鬱々と生活していた長男の勇の元に弟の光が帰ってくるところから物語が動き出します。

演出は河原雅彦さん、脚本は青木豪さんによる新作舞台です。『エデンの東』をモチーフに構想を練った作品だそうで、全編長崎弁で演じられました。

簡単なあらすじは以下の通り。

1994年、長崎。信谷大地(風間杜夫) は、真珠の加工・販売会社を経営していた。長男の勇(松下優也) は高校卒業後、職を転々とし、大地を心配させていた。勇には花苗(清水くるみ) いう恋人がいる。 勇の双子の弟・光(平間壮一) は、大学に進学するために東京に出ていた。光に大地は期待を寄せていた。

勇は、周囲から、叔父に似ていると度々言われることから、いつの頃からか、自分の出自にある疑念を抱き始める。

勇と光は、母・純子(高橋惠子)の事をほとんど知らない。まだ二人が幼い頃、母は、叔父と不倫の末、駆け落ちし信谷家を出て行ったらしいが、その後の消息は聞かされていなかった。
出自へ 疑念を抱えた勇。そして、ある出来事から母と再会することになった光…。

封印された家族の物語が、不協和音を立てがら動き出し、衝撃の真実を解き明かすパンドラの箱が、今開かれる。

公式HPより引用

河原さんと青木さんと聞いて、どこかで一度この二人のコンビの作品を見たなぁと思っていたのですが…2013年に上演された『八犬伝』だったことが判明。あの舞台もすごく面白くて、たしか3回くらい通った思い出があります。今回の舞台はそれ以来のコンビなのだとか。

ちなみに、主演の優也くんと青木さんは2016年ミュージカル『花より男子』で一緒だったとのこと。あ、そうか!あの時も青木さんの本だったか。私は遅ればせながらあの作品で花男のストーリーを知って優也くんのファンになりました(笑)。DVDも即買いしたくらいですww。

長崎が舞台とのことなので、ツアー後半には本場長崎での公演も組み込まれていました。

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全体感想

最初にざっとあらすじを読んだときには、ちょっと重たい系なのかなって思っていたのですが…想像していたよりも全体の雰囲気は明るく軽快で、何よりストーリーがめちゃめちゃ面白かったです!!
1幕60分、2幕65分のガッツリした会話劇なのですが、一度も退屈することなく瞬きも忘れるほど魅入ってしまった。これまで見てきたストプレのなかでもかなり上位に入ります。これは予想外の嬉しい驚きでした。やっぱり青木さんの書く脚本は私の好みに合うものが多いな。

舞台の動かし方も独特。ステージの上にセットが出入りする光景はよく見かけますが、この舞台は一度出てきた場面セットが引っ込まないでずっとそのままあり続けるんですよね。使われてないセットの部分は照明を暗くする程度で次の場面の準備が行われてました。
その結果、ステージの上に4つの場面が同時に可視化できる状態で、同時に別の場所で起きるドラマが違和感なく展開される面白い効果をもたらしてました。

一番奥にあるセットが教会と須崎邸とが入れ替わるような仕組みになっていたのも面白かった。ストーリー上それが入れ替わることがドラマ的に繋がってる印象もあったので巧いこと考えたなぁと思いました。
特に1幕ラスト、それぞれの場所でそれぞれの人物たちが今後について矢継ぎ早に言葉を発していくシーンは秀逸でした。3つの場面が同時に見えているのでなおさら見ていてゾクゾクきた。

信谷邸にある扇風機がちょいレトロな懐かしい感じで可愛かったな。

最初にも触れましたが、あらすじで抱いていたイメージとはだいぶ違った明るい雰囲気の会話劇が中心でほんとに面白かったのですが、どうやら当初構想していたものからかなり変更があったようです。

タイトルの「黒白珠(こくびゃくじゅ)」は真珠の黒と白という意味かと思うのですが(主人公の父親が長崎で真珠の加工・販売業を営んでいることに掛けてる)、つまりは、兄である勇が「黒」弟の光が「白」というのを想定していたんじゃないかと。
この二人の対立構造みたいなものを最初は予測していたのですが、色々と変更があった所以か、そういった展開はあまり濃く描かれなかったように思います。確かに最初は勇はちょっと光に対してコンプレックス抱えてるなという描写はあったのですが、それが強調されることはなかったです。どちらかというと、光の暴走を勇が不安視して気遣うみたいな雰囲気だった。なので、ちょっとタイトルと内容にはズレが生じたかなぁというのは正直思いましたw。

ちなみに、勇と光は双子の兄弟という設定ですが…顔つきはあまり似てない(笑)。優也くんも平間くんも男前だけどタイプが違う。なので、最初は二人は違う親から生まれたんじゃないか…みたいなのも想像してたんですけど、それはなかったと思う、あの顛末を見ると…たぶん。
でもまぁ、ストーリー的にはあまり「双子」ってところにこだわりは無いように感じたので、違和感みたいなものはなかったです。おそらくこの設定じたいも当初予定していたものから変わったのかもしれないですしね。

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物語の深層に迫るの部分はけっこう重いエピソードなのですが、登場人物たちはみんな至って明るくしかもコミカル。それ故、彼らに対して親近感に近いものがあって感情移入しやすかったです。
見ているこちらはただの傍観者ではなく、一緒にその瞬間瞬間を体験する錯覚を覚えるような…そんな刺激的な舞台でした。

主人公の勇はあらすじを見る限りでは父親の大地から疎まれてて、逆に弟の光のほうが重宝されてる…みたいな雰囲気に受け取れたのですが(こういうところがエデンの東っぽいのかな)、実際見てみたら全くそんなことはなくてw

確かにプー太郎状態の勇に対して大地は嘆き節を展開していたのですが、邪険にするような雰囲気はなく、むしろ愛情をもって接しているという印象がものすごく強かった。
それ故に、勇も父の小言を鬱陶しく感じながらも、今の自分の状況で父を困らせてしまっていることに罪悪感すら覚えているように見えました。二人の仲は決して冷たいものではなく、むしろ温かさすら感じられたんですよね。おそらく、この設定じたいだいぶ当初と変わったんだと思いますが、私はこれでよかったと思います。

弟の光は東京の有名大学(W大)を出て有名企業に勤めることが決まったと言って長崎に報告に帰ってくる。兄とは違ってどこかお坊ちゃま的な優等生の雰囲気を纏っていて、父親は「自慢の息子」と大喜びだし親戚たちからも祝福されています。この時のどんちゃん騒ぎがけっこう面白いww。
だけど、むしろ光の方がどこか明るさの裏に影を背負っているような感じなのが印象的。勇も自分の存在価値について悩んではいるけれども、実生活ではちゃんと彼女もいてちょいちょい仕事もやったりで(すぐ辞めちゃうけどw)心の余裕は光よりもあるんじゃないかなって思いました。

その光の影の部分が浮き彫りになってくるキーパーソンとなるのが、水森純子との出会いでした。彼女は勇と光の母親だったのですが、病気で記憶障害を患った状態で長崎の町にやってくる。
純子は叔父である「洋介」と駆け落ちして家を飛び出したまま行方不明になった、と噂で聞かされていたわけですが、勇は会うことに消極的だったのに対し光は自分の出自をハッキリさせたいという想いから積極的に純子と接触していきます。

あらすじだと、勇の方が自分の出自に悶々としているような印象がありましたが、どちらかと言うと光の方がその傾向が強かったかなぁ。優等生の皮をかぶって帰郷しましたが、実は…な部分も含めて光の方が精神的に病んでいた気がしました。
勇は現状の生活にある程度は満足しているので、突然の母の出現には心の動揺を隠せなかったんじゃないかなと。出自は気になるけど、今の生活が乱れるようなことは勇は望んでいなかったように見えた。

そしてクライマックスに「ある真実」が明らかになるのですが…、この物語はその「真実」について糾弾するというところが主題ではなく、愛する家族を守るために悲壮な覚悟でその事実を隠し通した切なる想いのほうに重きを置いているんだなと思いました。
それ故に、この「真実」については最後まで追及されることもなかったし、これからも変わらぬ愛情で息子たちと接していくという大地の並々ならぬ覚悟みたいなものも痛いほど伝わってきました。いずれはその目論みも崩れてしまう日が来るかもしれないけど、今回の物語ではこの結末が一番よかったんじゃないかなと…。大地や純子の心情を想うと切ない想いは残るんですけどね。

大地と純子が対面を果たした場面は見ていて涙が止まらなかった…。
あの時、純子は一瞬でも記憶が戻っていたのではないだろうか。大地の気持ちを察してあえてそういう返答をしたのかもしれない…。彼女も相当悲壮な覚悟を持って家を出た過去があるので、大地の痛みが理解できたんじゃないかなと思いました。

中盤まではライトで楽しいシーンもたくさんあって笑いどころも多かっただけに、後半のシリアスな展開がより深く心に迫ってきました。とても良質な作品だったと思います。

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キャスト感想

松下優也くん(勇役)

久しぶりに優也くんのストプレ舞台を見ましたが、ものすごく魅力的でした!観に行ってよかった!ミュージカルもいいけど、個人的にはストプレで演じてる優也くんの方が好きかもしれない。

勇は就職もちゃんとできないし、仕事を始めてもトラブル起してすぐに辞めちゃうようなちょっと不安定な青年。家にいても態度はふてぶてしいしw、いつもなんだかムスっとしてる。でも、時々垣間見える人を気遣う優しさみたいな部分がなんだかすごく愛しくて…恋人の花恵が言うように「放っておけない」タイプなんですよね。
ヤンチャ系なんだけど、どこか中途半端で不安定で寂しげで。なんだか見ていて守ってあげたくなるような母性本能を感じさせるキャラ。そういった愛され要素みたいな部分を優也くんは非常に上手く表現していたと思います。

印象的だったのは家族に対する勇なりの愛情を示す場面だったかな。表向きは強がったり反発したりしてるんだけど、相手の気持ちが弱ってるのを感じると自分を抑えて相手の気持ちになってそっと寄り添ったり、時には離れてみたり…。心根はすごく優しいんだなっていうのが伝わってきました。

あと、2幕の後半で別の役に豹変するシーンもあるんですが(回想場面で)、ここの演じ分けがものすごく印象的だった!勇とは全く違う人格を瞬時に演じ分けてたのはすごいなと思いました。
あの役もめちゃめちゃ難しいと思いますよ。野獣のような表情を見せながらも心の奥底では苦しんで泣いてるような感じで…。そのキャラクター性を出せたからこそ、クライマックスの大地の苦悩もより深く伝わってきたような気がします。

 

平間壮一くん(光役)

平間くんはミュージカルでは見たことがあったのですが、ストプレで観るのは今回が初めてなのでとても楽しみにしていました。いや~~、想像していた以上に繊細な感情表現のお芝居を魅せてくれて驚きました!!平間くんには今後もどんどんストプレにチャレンジしていってほしい。

光は表向きは優等生キャラですが、実は心の中に闇を抱えていて…行方不明だった母親に遭遇したことで溜まっていたものが吹き出し暴走していくちょっと難しい青年。父と同じ有名大学に入ったものの、自分が何者なのかという悶々とした想いは消えることがなかった。この大学受験に関しても実は光の切実な気持ちが隠されていたんですよね…。
最初は親の期待通りの息子の顔を見せていたのが、徐々にそれが崩れていく様が実に繊細にリアルに演じられていたと思います。特に母親と遭遇した後の、心に溜め込んだものが噴出していくかのような、ちょっと常軌を逸したかのような表情になっていく芝居はとてもスリリングで見ごたえがありました。

ラストシーンで父親に泣きながら本当の自分をさらけ出して語るシーンは特に印象深く、見ていて思わずもらい泣きさせられてしまったほどの熱演でした。見ていて思わず抱きしめてあげたくなっちゃうほど愛しかったよ!!

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高椅恵子さん(純子役)

この物語の中で一番のキーパーソンとなるのが高橋さんが演じられた純子の存在です。

車いす姿で登場した時には既に記憶障害を患っているからか、どこか浮世離れしたようなミステリアスな雰囲気が漂っていました。どこか遠くの方を見つめているかのような表情で、それでいて倒れる前はとても清楚な賢い女性だったのではないかと感じられるような上品さもあって、なんだか目が離せなかったです。

純子の過去に長崎原爆の悲劇が関わっていたというエピソードは印象的だった。そこで家族を失って孤独になったことを経験していたことが、彼女のミステリアスさを余計増してるように思えました。おそらく大地はそんなただならぬ雰囲気に惹かれたんだろうなと納得できるかのような雰囲気を纏っていました。
大地と生きると決めたときに「私を一人にしないで」と約束をしたわけですが、結局はある事件がきっかけで再び「一人」となってしまうわけで…。そうせざるを得なくなった時の嘆き悲しみのお芝居も胸に迫るものがありました。

 

村井國夫さん(須崎役)

村井さんが演じる須崎は大地と親戚筋に当たる関係の人物ですが、アロハっぽいシャツを着て自宅も介護施設に改築させたりしてけっこう自由に人生を満喫してる。村井さんというとけっこう重厚な役柄で見ることが多かったので、こういったちょっと遊び人風な軽い雰囲気の人物はとても新鮮で面白かったです。

ヘアスタイルも独特。ずっと村井さんが演じてる須崎の姿を見て「どこかで見たことあるなぁ」と思ってたのですが…2幕後半のあるシーンでその謎が解明されましてww。それを見た時に、あ、そうだ!と納得してしまいました(笑)。

最初は陽気なおじさんだなって思いながら見ていたのですが、後半になるととんでもない「真実」を抱えてたことが判明します。これけっこう重い出来事ではあったんですが…そこをあえて重くさせ過ぎないように演じられていたので、見ていてちょっと救われたなぁと思いました。

 

風間杜夫さん(大地役)

風間さんが演じられた大地はものすごく魅力的な人物でした。緩急織り交ぜた芝居が絶妙で、知らず知らずのうちに見ているこちらが深く感情移入してしまう。とにかくものすごく愛しい父親像だった。

定職に就かず鬱々としてる長男の勇に対して小言は言うものの、その言葉の端々にはしっかりと彼に対する愛情が滲み出ていました。愛しているからこそ、まっとうな人生を送ってほしいという気持ちが伝わってくる。それ故に勇も鬱陶しがりながらも父親のことを大切に想っていたんだという説得力がありました。
優等生の光に対しては手放しで大喜びして褒めてて、デレデレなお父ちゃん。だけど、その心の奥底に抱える闇の部分には気がつかなくて事実を知った時には戸惑ってしまう。それでも最終的には、そんな息子の真実の姿をしっかりと受け止めてちゃんと愛情を注いでた。この時の穏やかで温かい言葉がものすごく感動的で思わず涙が零れてしまいました。

純子に対する大地の過去が明かされる場面はとてもスリリングで痛々しい。
あの時に大地が決断して起こした行動は道義的に見たら【罪】でしかないんだけど…、でも、心底愛する自分の家族を守るためには「あの方法」しかなかったという追い詰められた心境は痛いほど理解できてしまった。後日純子と再会した時、泣きながら謝罪する大地の姿が本当に切なかった…。そんな愛情深い大地のことを純子も心底愛してたから、あのような言葉で返したのかもしれないなと思いました。

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少し重いテーマになりがちな時に、救いとなったキャラが平田敦子さん演じる久仁子植本純米さん演じる薮木の存在でした。

平田さんはあの大柄な体格とサッパリした迫力あるセリフ回しで圧倒的存在感!まくしたてるように語る言葉が小気味よく、近所のおしゃべりなオバチャン的な感じで何度も楽しませていただきました。特に、怪しい行動をとる薮木を探偵ばりに尾行するシーンは爆笑ww。あの面白さは平田さんならではだったと思います。

薮木を演じた純米さんはこういったちょっと怪しげな小者を演じるのが本当に上手い!あのスキンヘッドもこの物語の中ではけっこう面白く展開に絡んできて(笑)。時折スリスリさせたりして周囲の人を混乱させる場面なんかは爆笑ものでしたww。最後の顛末も「お前、やっぱりそういうやつか!」って感じなんですが、なーんかどこか憎めなくて面白くて。そのあたりのさじ加減はさすが上手いなと思いました。

清水くるみさんが演じた勇の恋人の花恵は、明るくサッパリした女の子。どんなに状況が深刻になりかけても、勇のことを信じて彼の気持ちをできるだけ重くさせないように気を遣ってる。彼女の存在があったからこそ、勇は崩れないで済んでるのかなって思える説得力がありました。

青谷優衣さんが演じた沙耶は須崎の娘で、ちょっと破天荒な父親をサポートする優しい女性。この物語の中ではあまり目立たなかったのですが、沙耶が出てくるとなんだかちょっと平和な空気が流れてて…癒し系的な存在だったと思います。

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後述

最初に発表した段階からはずいぶんストーリーの内容も変わってしまったのかもしれませんが、作品としては本当にとても面白かったです。出演者の皆さんも芸達者で、難しそうな長崎弁も見事に使いこなしていたと思います。まぁ、ネイティブな人が聞いたら少し違和感が出ることもあるのかもしれませんが、それを越えた会話劇の妙みたいなものは十分に伝わるのではないでしょうか。

タイトルからしてちょっと重そうなストーリーを想定させたためか、私が観に行った日は客席の後ろの方に空席がけっこうあって…それがものすごく残念!!勿体なかった。

DVDの発売も決定しているとのことで、1幕を見てからどうするか決めようと思っていたのですが・・・休憩時間にすぐ予約に走りました(笑)。これは買いです。

このまま1回で終わるには勿体ない舞台だと思うので、またぜひ再演してほしいです。若手とベテランのバランスがよく見応えある作品だったので多くの人に観てほしい。今度はタイトルをちょっと楽しげなのに変えてみたら客入りも違うのかもw?

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