舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』を観に赤坂ACTシアターへ行ってきました。
4月の石丸さんハリーの千穐楽から約1ヶ月。5月に入り初期メンバーの卒業も増えてきたようで少し寂しくなりますね。
さて、今回チケットを確保したのは…上野聖太くんが主人公のハリー・ポッターを演じる回だと知ったからです。本当はもう少し前のタイミングで行ければと目論んでいたのですが、予定が合わずじまいで…結局ハリー役最終キャスティング（今のところは、だと思うけど）日での観劇ということになりました。
これまでずっとアンサンブル枠で「呪いの子」に出演してきた上野くんですが、実は、ハリー・ポッター役のカバーキャストにも選出されていたんですよね。最初に買ったパンフレットでそのことを知って”すごいっ”と感動。ただ、カバーなのでハリー役者が出演できない事情がないと登場できないという現実があって。アンサンブルを演じながらも、いざという時のためにカバーとして配役されてるハリー役にも備えなければならない。
上野くんと同じように、アンサンブルを演じながらメインキャストのカバーを担当してる役者さんは他にもいらっしゃって。ロンとドラコのカバーの川辺さん、ジニーとハーマイオニーのカバーの前東さん。ロングラン公演ですし、ほんっとに大変だったと思います。
上野くん、川辺さん、前東さんのカバーキャストとしての覚悟や意気込みを取材した記事があります。ものすごく興味深い内容なので、是非多くの方に読んでいただきたい。カンパニーが家族の様に支え合い助け合う様子も語られていて、ちょっと胸が熱くなりました。
これまでいくつかのミュージカル作品で上野くんの名前を見ることがあったけれど、主役としての彼は初めてだったのでなんとか1回は目撃したいとチケット確保しました。
ちなみに、ハリポタ観劇の予定はこの先未定なので・・・、見納めになるキャストさんたちが多い回でもありました。川辺さんは翌日が大千穐楽ということで、ギリギリのタイミングで会うことができて本当に良かったです。上野くんハリーとの共演はカバーキャスト同士、感慨深いものがあったと思います。
そして今回思いがけずアルバスのカバーキャスト・小松季輝くんに会うことができました。
朝陽くんが体調不良で川辺さんがドラコのカバーとして出演することは前もって知っていたのですが、福山くんが体調不良を起こしてしまったことは劇場に入ってから初めて知ったのでびっくりしました。長期公演ですから体調維持大変ですよね。こうして無理せずお休みできる環境になっているのはとても良いことだと思います。
ということで、メインキャストの3人がカバー役者さんという非常にレアなマチネ観劇となりました。小松くんのアルバスは去年デビューしたのは知っていたのですが、まさか会える日が来るとは思わなかった。ずっと影で努力してるアンサンブル役者さんがメインで出演する姿を見れるのはとても貴重だし、嬉しかったです。上野くんともずっと一緒にお稽古してきたということで、ご本人にとっても非常に感慨深い公演だったのではないでしょうか。
以下、かなりのネタバレに触れるレポになるので未見の方はご注意ください（魔法や後半の展開についてはボカして書いてますｗ）。
2024年05月18日マチネ in TBS赤坂ACTシアター（東京・赤坂）
上演時間は約3時間40分。内訳は、1幕100分（1時間40分）、休憩20分、2幕100分（1時間40分）となります。
1幕が開演してから60分を過ぎた後と2幕が開演してから51分が過ぎた後は演出の都合上休憩、または終演まで客席に案内されないそうですのでご注意ください。開演前、休憩中、終演後の舞台写真の撮影は許可されています（本編が始まったら絶対禁止）。
あらすじと概要については2022年8月観劇時の記事参照
舞台ハリポタ「呪いの子」感想一覧
主なキャスト
- ハリー・ポッター：上野聖太
- ハーマイオニー・グレンジャー：中別府葵
- ロン・ウィーズリー：石垣佑磨
- ドラコ・マルフォイ：川辺邦弘
- ジニー・ポッター：大和田美帆
- アルバス・ポッター：小松季輝
- スコーピウス・マルフォイ：門田宗大
- 嘆きのマートル：佐竹桃華
- ローズ・グレンジャー・ウィーズリー：橋本菜摘
- デルフィー：鈴木結里
- 組分け帽子：木場允視
- エイモス・ディゴリー：篠原正志
- マクゴナガル校長：榊原郁恵
全体感想とキャスト感想
機材トラブルによる中断
全体感想の前に・・・この日にあったレアな体験について少し。カバーキャスト3人がメインで出演（さらにクレイグと車内販売おばちゃんもカバーキャストだった）という記念すべきマチネ公演だったわけですが、なんと、2幕後半で佳境に入るところで機材トラブルが発生してしまい約15分の中断を余儀なくされる事態となってしまいました（汗）。ストーリーの途中で中断するという事件に遭遇したのは、昨年11月の劇団四季「ウィキッド」観劇以来2度目（詳細はこちらの記事で）。
数日前にも違う場面で機材トラブルがあって中断があったというSNSのレポートを見ていたので、ストーリーを追いながらも頭の片隅でどこか不安な気持ちが正直ありました。何事もなく最後まで終わってほしいと思っていたのですが・・・まさか自分の観劇回に当たってしまうとは（苦笑）。
結構重要なネタバレに触れるので”どのシーン”かはここでは伏せますが、あの瞬間は「大丈夫か！？」とかなりハラハラしました（汗汗）。この作品はいろんな魔法が出てくるので、舞台装置に不具合があると役者さんが怪我をしてしまう危険性も大いにはらんでいるんですよね。
今回はスタッフさんも飛び出してきてかなり慌てた状況だったので、最悪、このまま終了してしまうのではないかという不安もよぎりました。場内アナウンスも3回くらい流れてたかな。
客席は特に大きくざわつくこともなく、祈りつつも幕があがるのをひたすら待ってて。再開されたときには大きな拍手も沸き起こるとても温かい雰囲気でした。上野くんが元気にハリーとして舞台に立ってるのを見たときは心底ホッとしましたよ。誰も怪我しなかったというのが本当に不幸中の幸いだったなと。
ストーリーが進んでいる中で中断されると、突然現実に戻されて集中力が切れてしまうのでできればあまり体験したくない。でも、舞台上の役者も客席側も再開後はいっそう集中力が増したような空気感がありました。まぁまぁキリのいい場面だったのも幸いしたかも。ワタシ的には第3幕が始まるって感覚で、あまり違和感なく物語に戻れたので良かったです。
ちなみに中断で幕が下りる直前、”あのキャラクター”が色んな人に大切に守られてる姿を初めて目撃しました。あれは相当「レア」な光景だったと思います（おそらく今後お目にかかることはないと思うｗ）。なにはともあれ、役者さんに怪我がなくて良かったです。
ちぃとばかしと長くなるので（汗）本編感想は次のページにて。
