ミュージカル『レ・ミゼラブル』2007.06.29マチネ

昨年観に行った時にどうしてもかつてのようなテンションまで上がらなかったので“レミゼ卒業”と心を決めたのですが・・・新キャストの橋本さとしさんとジャベール転向の石川禅さん、そして1月に『タイタニック』で泣かせてくれた原田くんや松原さんが出演するということで、誘惑に負けてチケット購入してしまいました(苦笑)。その代わり、今回はかなーりキャストにこだわりました。調べてみると自分の納得できる組合わせがあるのが、6/29マチネだけだった…(苦笑)。

というわけで、東宝に踊らされていると認識しつつ(爆)結局観に行ってしまいました『レ・ミゼラブル』

20周年というだけあってロビーも派手に。柱にはMAでもやっていたキャストの直筆一言色紙が貼ってあってたくさんの人がカメラを構えていました。また、パンフレットも今回はなんと2冊!1冊目は通常パンフで2冊目はこれまで20年の公演写真と今公演出演者全員による自己デザインページ満載の特別パンフになっています。

通常版はたぶんもう少し後に今公演写真が加わるのではないかと思い見送り(実は来月もう一度行くので 爆)、特別版を購入しました。全カラーのなかなか濃い~内容で面白いですよ。それぞれキャストの個性が溢れています。一番目を惹いたのは駒田さんかな。モリクミさんの「ゴリラではありません」っていうのも笑っちゃいましたが(笑)。
でも欲を言えば過去の卒業キャストの人たちのページもほしかったかも…。

 

主なキャスト
バルジャン:橋本さとし、ジャベール:石川禅、エポニーヌ:坂本真綾、ファンティーヌ:今井麻緒子、コゼット:菊池美香、マリウス:山崎育三郎、テナルディエ:徳井優、マダムテナルディエ:田中利花、アンジョルラス:原田優一

以下、ネタバレ感想です。辛めになりそうなのでご注意を(爆)。

 

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今回ほとんど初見(かつ好み)のキャストを厳選したのと演出変更点が色々あったということもあり、観る前まで低かったテンション(爆)よりは面白かったかなぁという印象でした。面白いというか、ちょっと新鮮に感じたっていうことでもあるかな。短縮バージョンになってからのテンションが10点満点の「2-3」だとするとこの日は「5-6」くらい。

まず演出変更点についてですが、なぜか冒頭のバルジャンが宿を断られてケンカするシーンが復活していました。これを見た時、私にかすかな希望が生まれたんです…「ひょっとしたら2幕のバルジャンがマリウスに告白するシーンも最初に戻ったかも」と…。
そのシーンが来るまでけっこうドキドキして楽しみにしていたのですが、結局“その”シーンはなんら変更がなかった(涙)。正直、この時点で私の上りかけていたテンションがガクーーーーッッと落ちました。っていうか、冒頭のシーン復活させるなら2幕のバルジャンが涙の告白をするシーンのほうを復活させろよ(怒)!!

「もう言うな、マリウス・・・話があるのだ“愛する息子よ。わしも話そう恥に満ちた物語を君だけには話しておこう”

ホンットにこれに戻してほしい。思い入れが深い歌詞と音楽だっただけに復活しなかったことが本当にショックでした。未だになんでこれがカットされたのか理解できない。

もう一つ大きく変わったのがガブローシュがバリケードの外へ出て銃弾を拾いながら死んでいくシーン。今まではジャベールを見破る時に歌っていた“チビ犬でも戦えるぞ”のリフレインだったのですが、今回はジャベを見破る時にこの歌詞がまるまるカットされていた為(苦笑)バリケード外のガブの歌が全くの新曲になってました。
「一発目は~♪、二発目は~♪」といった数え歌っぽくなってるんですが・・・この変更って全世界共通なんでしょうか?聞きなれないせいもあるのですが、私はなんだか違和感を感じてしまいました。別に今までどおりでも良かったんじゃなかろうか?・・・たぶん、何度か聞くうちに慣れてくると思いますが、私はそこまで観る予定ないので違和感のままかな(爆)。

そのほかにも盆の回転方向が変わってたとか、バリケードにやってくる学生の動きが変わったとか、2幕冒頭の音楽がマーチっぽくなってたとか、歌詞がカットされてただとか・・・モロモロ細かいところが変更されてました。新鮮でよかったなぁと思う部分もありましたが、それはいらないんじゃない(特に冒頭の宿シーン)?と思う部分もあり・・・ある意味色々思考をめぐらせることができて楽しめたかな。

以下、キャスト感想です。(カッコ内は私のテンション具合 笑)

 

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橋本さとしさん 
この方のバルジャンが観たくて今回チケットを購入したわけですが、とてもよかったと思います。たぶん、どのバルジャンよりも若々しくて元気がある感じ。工場長のさとしバルはイケメン風でかなーりカッコよかったです(笑)!これはファン必見。
全体の印象としては、荒削りなんだけど情に深く熱いバルジャンといった感じ。まだ歌いなれていない部分があって高音にくるとガナっているような印象を受けてしまったのですが、それ以外はとてもドラマチックに歌い上げていて素敵でした。歌い上げるというよりも演技派バルジャンといった感じなので、観ていて感情移入しやすかったですね。ただ最期のシーンはもう少し弱々しくなるといいんじゃないかなと…(汗)。
また、禅さんとの組合せを選んだのは正解だったなと思いました。二人が対決するシーンは熱さと熱さのぶつかり合いといった感じでとても迫力がありますよ!二人の相性もいいんじゃないのかな。

石川禅さん 
つい先日まで同じ劇場でナヨナヨっとしたルイ16世を演じていた人とは思えないくらい、冷徹で怖いジャベでございました(笑)。さすがは演技派の禅さんだなぁと。なんといっても観ていて安心感があるんですよね、この方は。後にも先にも不安に感じたのは『カンパニー』で死にそうな顔してダンスしてたときだけ(笑)。
ソロのシーンではおそらく一番大きな拍手が起こっていたんじゃないでしょうか。ビンビンこちらにジャベの気迫が伝わってくる感じで本当に迫力ありました。また、さとしバルとの対決もすごい熱くて見応え満点!歌えるし、演技も緻密で濃厚だし、この方に関してはもう言うことないです。もう一度観たいジャベではありましたが、次回はマリウス…性格正反対(笑)。この違いも楽しみです。

坂本真綾さん 
以前観たときは可もなく不可もなくといった感じであまり印象に残らなかったので今回も期待もしていなかったのですが(爆)、それがどっこい!とてもよかった!!正直ちょっとビックリしています。エポの切なさがヒシヒシと伝わってくるイイ歌い方をしていました。雰囲気としてはちょっと島田エポを髣髴とさせる感じがあったかな。

今井麻緒子さん 
初見のファンティーヌだったわけですが・・・何故この人がキャスティングされたのか分からん!てくらい何も感じさせてくれない演技でテンションかなり落ちました(毒)。歌もなんだか感情が乗っているようには思えないし、台本どおりがやっとといった印象でほんとガッカリしました。申し訳ないけど、とても観ていて疲れるファンテだった…。

菊池美香さん 
この方も初見だったんですが・・・やはり何も感じなかった。っていうか、歌の声量が足りなくないですか(毒)!?確かにコゼットの曲ってソプラノが非常に難しそうですが・・・それにしてももう少し客席まで届くような歌(感情面も含めて)をやってくれないと。私は今回1階A席だったんですけど、S席の真ん中くらいまでが限界って印象受けてしまいました。

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山崎育三郎さん 
こちらも初見のマリウス。あまり特長的な演技をする方ではなかったんですが、カッコよかったし歌も感情が乗っていてなかなか良かったのではないでしょうか。コゼットとの愛情表現がもう少し濃いといいかなぁ。外見がかっこいいので(笑)回を重ねていけば、もっと素敵なマリウスになっていくのではないでしょうか。

徳井優さん 
どうしちゃったの、徳井さん!!??てくらいダメダメなテナでした。以前観たときは「なかなかチョコマカして面白い役作りだな」と思ったのですが、今回はなんと言いますか・・・ものすごい表面的なテナルディエって感じ。何も感じることがなかったと言うか、退屈だったよ(毒)。たまたま調子が悪かったんでしょうか?うーーん、あんな徳井さんはもう観たくないよなぁ。

田中利花さん 
初めて見る田中さんのテナ夫人。この方はとても濃い演技をする方なので観る前は期待していたんです。が!!予想していたよりも全然つまらなかったし何も感じなかった・・・何故!!??徳井テナとの相性が悪いんでしょうか?もっとアグレッシブで迫力ある演技を期待していたのに本当に残念でした。

原田優一くん 
「タイタニック」での瑞々しい演技が印象的だった原田君。どちらかというとアンジョよりもマリウスじゃないかなと思っていたのですが・・・原田アンジョルラス素晴らしかった!!なんか原田君見ていたら、大好きだった森田アンジョ思い出しちゃいました。
想像以上に力強く凛とした歌声が仲間たちを鼓舞していましたよ!それに若さ溢れるパワーもいいです。これは回数を重ねていくうちにどんどんリーダーらしい貫禄も出てきて素晴らしいアンジョルラスになっていくんじゃないでしょうか。今回原田君のアンジョを選んだことは大成功でした、ホント。

アンサンブルもみんな熱い演技していたと思いますが、プリンシパル中心で見ていたのであまり注目できませんでした。すみません。
以上、毒の多い感想でした(爆)。次回は20周年キャストです。今回のレミゼはこの2本のみ。