『宝塚BOYS』 07.06.20ソワレ感想

頑張って探してようやく手に入れた念願の『宝塚BOYS』を観にテアトル銀座まで行って来ました!

 

この写真は堅い表紙のアルバム調になってるパンフレットとDVD購入特典のマウスパッドです♪パンフレットというよりも一冊のしっかりした写真集って感じかな。公式ページでも通販しているそうなので興味のある方はぜひ。

観劇の感想ですが・・・まずは一言。

とっっても素晴らしい舞台でした!!

またしてもあり得ないくらい泣いてしまいましたです、ハイ(汗)。『タイタニック』『HONOR』に続くくらいかなぁ。今年は観劇当り年のような気がします。

観劇前までは最後にホロッと涙ぐむ程度かなぁなんて思っていたんですが、2幕に入ってストーリーが佳境に進んでいくと…もうとめどなく涙がボロボロ溢れてきちゃって。役者さんたちのチームワークがとてもよくて会話の台詞が小気味よく全体的には笑ってしまう場面がとても多かったのですが、話が進むに連れてどんどん切なさが増していくんですよ。

笑える場面もなんだか無性に切なくて…。最近どうも涙もろくなってるのかなぁ(苦笑)。他の観客が笑顔で拍手してる間も自然に涙があふれてきちゃって、結局2幕中盤からラストシーンまでボロボロ出てくる涙を止められませんでした。たぶんここまで泣いていたの、私だけじゃなかろうか(爆)。

それでも観終ったあとはちょっと明るく温かい感じにさせられる、大変素晴らしい作品だったと思います。

 

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07.06.20ソワレ in ル・テアトル銀座

出演者
竹内重雄:葛山信吾、星野丈治:吉野圭吾、上原金蔵:柳家花緑、太田川剛:三宅弘城、長谷川好弥:佐藤重幸、竹田幹夫:須賀貴匡、山田浩二:猪野学、君原良枝:初風諄、池田和也:山路和弘

 

以下、ネタバレを含んだキャスト感想などです。

 

全体感想

ストーリーは戦後間もない頃に存在していた宝塚男子部の青春を描いたものなのですが、実際に宝塚に男子部が存在していたのをこの公演が決まった時に初めて知りました。

戦後間もないこともあり男子部に入ってきた青年達はみんなまだ何かしらの戦争での辛く暗い心の傷を背負っているんです。それでも希望を持ちながらも懸命に努力するのですが一向にチャンスが訪れず飼い殺し状態にされていく彼らの姿がとにかく切なかったですね。「今の状態は戦争中と同じだ」というような台詞がとても印象的でした。なんかグサッと胸に刺さるようなものがありましたね。

事実を基にした作品なので、見る前から数年で『解散』という結果が見えている。それだけに、どんなに周りから非難されようともわずかな希望にすがって必死に頑張っている彼らの姿が後半にいけばいくほど泣けて仕方なかったです。たぶん、こういう「最後が分かっている」ストーリーに私は弱いんだろなぁ(苦笑)。

「解散」が決まった後に男子部のショーとレビューがありますが、大階段(実際のものに比べればもちろん地味だと思います 笑)セットを使ってキラキラ衣装を着て歌い踊る彼らの姿はとてもイキイキとして眩しかった。この舞台は彼らの夢であり幻でしかないところがまた切ないんですが、それでも男子部結成から数年間、楽しいことも苦しいことも悲しいことも共有してきた彼らの青春は無駄ではなかったんだと思いました。でも、やっぱり一度くらい、大劇場に立たせてあげたかったなぁ。もしもまだ男子部が存続していたら・・・もしかしたら私は宝塚を観に行っていたんじゃなかろうか(未だに一度も観に行ったことないし 爆)。そんなことを思いながら見ていたら涙がボロボロ出てきちゃって…一人泣きながら手拍子してました(苦笑)。

実際に宝塚男子部にいた方たちも解散後はそれぞれの道で活躍されたそうです。由美かおるを世に送り出した「西野バレエ団」の西野さんも当時の宝塚男子部一員だったのには驚きでした。今回こうして男子部に光が当てられて知ることができて本当に良かったです。

 

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キャスト感想

 

葛山信吾さん

「アンナ・カレーニナ」以来2度目の舞台でのお姿拝見ということになりましたが、あの頃よりもさらに舞台俳優らしくなっていてとても素敵でした。普段はおとなしくて流されやすいタイプのキャラだったのですが、仲間意識がとても強く時に感情を爆発させる姿がとても印象的でした。特にクライマックスで池田さんに泣きつく場面は号泣ものでしたよ~(涙)。

 

吉野圭吾さん

たぶん初めて見るストレートプレイの吉野さん。ミュージカルの吉野さんばかり見ていたのでなんだかとても新鮮でした。ダンスの練習シーンではとにかく一人だけ動きがシャープで目立つ目立つ(笑)。役柄的にも一人スカウトされて入ってきたというだけあって、歌やダンス経験の浅いキャスト陣のなかで異彩を放ってましたね。ハマリ役ではないでしょうか。彼がデキればデキるほど周りが滑稽ですごく面白かったし(笑)。
印象的だったのは一匹狼的な星野がある出来事をキッカケに男子部メンバーに心を開いていくところ。素直になかなかなれないんだけど、徐々に仲間たちに感化されてそこから離れられなくなっているのがなんだかとても微笑ましかったです。

 

柳家花緑さん

落語家の花禄さんですが、お兄さんがバレエダンサーということもあったりしてか何気に多彩な方なんですよね。バレエレッスンシーンでは吉野さんの動きにあわせて一人何となくまともにバレエやってて「おおっ」と思ってしまいました。こんなところで花録さんのバレエが見られるとは(笑)。それからピアノ弾き語り!あれって本当に花録さんが弾いてるんだと思うんですが(たしか技のひとつにあったはず)、音がイキイキしていてとても素晴らしかったです。
この舞台には主役らしい主役というのはいないと思ったのですが、その中でも一人を挙げるならばたぶん葛山さんじゃなくて花録さんじゃないかな。男子部結成のきっかけを作ったのも上原ですしリーダーでもあったしね。ラスト、稽古場を見つめる清々しい顔がとてもよかったです。

 

三宅弘城さん

大阪弁を捲し立てるように話しまくっていつもみんなの盛り上げ役である太田川を大熱演してました。動きのひとつひとつもとても楽しくて笑っちゃうものばかり。特に宝塚名がバリバリ大阪入ってるのが可愛くてウケちゃいました。集団の中に一人はいるよなぁ、こういうキャラ(笑)。でも、ニ幕になって彼が背負っているものが明らかになってくると…これが何とも切ない(涙)。最後の稽古場で必死に練習しようとしている姿がとにかく泣けました。

 

佐藤重幸さん

TEAM NACSのシゲさん、今回初めてNACSじゃない外部の舞台を拝見したのですがNACSとは違った雰囲気で周りのキャストの人に合わせたとても自然な演技をしていました。「HONOR」以来NACSに興味を持ったせいかどうしても今回シゲさんを目で多く追ってしまうんですが(笑)出番も台詞も多かったし、特に声がとてもよく通る声だったのがとても印象的でした。長谷川はテンションも高めなことが多くて何をするのもいつも全力投球みたいなところがあったんですが、周りのメンバーもそれに助けられているような感じで・・・シゲさんイイ役もらったなぁとしみじみ思ってしまいました(笑)。レビューでもカッコよかったです!

 

須賀貴匡さん

「恋の骨折り損」に続いて二度目の須賀くんだったんですが、まぁ~出てくる時間帯が遅かったですねぇ(汗)。途中入部という設定だったんですが、始まってからだいぶ時間が経っても登場しなかったんで「彼は本当に出るのか!?」と心配になったくらいです(笑)。猪野さん演じる山田と親しい設定だったので二人でコンビ組んでるような場面が多かったのですが、これがとても面白かった!猪野さんに引っ張られるように須賀くんもハイテンションですごく楽しそうでしたね。でも2幕後半になってくると竹田にとても哀しい知らせがきてしまう。一人別室で号泣するシーンは私も涙が止まらなかった…。
レビューシーンではやっぱり光ってました、須賀くん!さすがイケメン(笑)。

 

猪野学さん

『ピュアラブ』の陽春さんで気になってからもうずーっと観たかったんです、猪野さんの舞台!今回の観劇で楽しみにしていたことの一つだったんで本当に嬉しかった。今回の猪野サンはとにかく超ハイテンションで一人ヤクザっぽく硬派で登場(笑)。最初からとにかく目が離せないといいますか、とっても楽しませていただきました~。ヤクザぶってものすごく粋がっていたのに「実は・・・」なエピソードがこれまた最高に面白い。このあたりの観客への魅せ方がとにかく巧かったです。須賀君とのコンビや吉野さんとのいさかいなど、見所満載です(笑)。
でもそんな山田も実はとても辛い戦争の影を背負っていて…今までずっと粋がってた彼が見せる涙は本当にとても哀しくてコチラもボロ泣きでした(涙)。

 

山路和弘さん

つい先日までMAでその美声を響かせていた山路さん。今回は宝塚の会社側の人間という事でほとんどその歌声を聴くことはできなかったんですけど、それでもとっても渋くて素敵な演技で魅了してくれました。MAの時と同様にボヤキもお約束っぽく入ってたりしましたしね(笑)。
山路さん演じる池田はBOYSたちをなんとか宝塚の大舞台に立たせようと裏で苦労してきた人。彼らの前では厳しくあり続けながらも、言葉の端々には愛が含まれていてとても大きな人物のように思えました。ギリギリのところでBOYSの為に頑張ってきた彼が告げなければいけない言葉のシーンはそれだけにとても切なくて泣けました…。
レビューでの山路さんも観たかったな~。

 

初風諄さん

初風さんを拝見するのは『エリザベート』以来でしょうか。今回唯一の女性キャストでしたが、宝塚男子部をいつも温かく見守っている素敵な素敵なオバチャンでした。時折披露された歌声ですが、「エリザ」のときよりも美しく聞こえたなぁ(笑)。君原のオバチャンとBOYSたちの芝居シーンもとてもよかった。この芝居の台本には君原さんの温かい彼らへの思いやりがたっぷり詰まっているだけに、ぎこちない演技をするBOYSたちを見てたら自然に涙があふれてしまったくらいです。
レビューでの初風さんも素敵でした!

 

東京が終わったら地方公演に出るそうですが、お金と時間があったらそちらも観に行きたいくらい(笑)好きな作品になりました。いつかこの同じメンバーで再演してほしいです。