ミュージカル『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』東京公演 2023.08.17 マチネ・ソワレ

主なキャスト感想

サティーン:平原綾香さん(マチネ)

あーやさんのサティーン、めっちゃよかったです!
ショーの場面のときのダンスはとてもイキイキしていて動きもキレと滑らかさのバランスが抜群でとてもカッコイイ。それでいて女性らしい上半身のラインがとても艷やかでセクスィーかつ、雰囲気に丸みがあって柔らかい温かみを感じられたんですよね。最初は人生どこか諦めて流れに任せて生きてる感じだったけど、クリスチャンと出会って電撃的に恋に落ちてから心を乱され公爵に頼ることにどんどん息苦しさを感じていく。まだ時代が女性を受け入れていないなかで、それでも必死にあがき愛を貫こうとする姿がとても崇高で感動的でした。

歌の迫力は本当にすごいです。歌番組で聞くよりもパワフルだし見る者の心を揺さぶってくる。更に深みのある声質なので、聴いていてなんだか大きな愛に包まれていくような感覚になる場面もありました。
ソロナンバーは日本語歌詞をハッキリと聴かせるというよりもオリジナル言語に寄せたように聞かせてるような雰囲気だったかな。それゆえ日本語としてのフレーズを聞き取れない箇所もちょいちょいあったけど、この作品は物語をじっくり見せるというタイプのものではないと思ったのでワタシ的にはそんなに気になりませんでした。

カテコも超ノリノリで、甲斐くんと二人でハートマーク見せたり去り際にバレエ的な美しいジャンプを何度もしたり、この作品をすごく楽しんでる雰囲気が伝わってきて微笑ましかった。甲斐クリスチャンとの相性もすごく良かったように見えたのも良かったです。アーヤさんには今後もどんどんミュージカルに参戦してほしい!

サティーン:望海風斗さん(ソワレ)

宝塚のトップ俳優で2021年に退団した望海さん(同時に対談したのは「ファントム」のクリスティーヌ役が記憶に新しい娘役の真彩希帆さん)、かなり人気のある方だと噂には聞いていたのでぜひ一度その舞台を拝見したいと思っていたのですが、ようやくその願いが叶うことになりました。
いやぁ・・・、サティーンが初めて舞台に登場するシーンでの圧倒的な綺羅びやかさと存在感には本当に驚かされました。大スターがそこにいるっ!といった興奮が心のなかに沸き起こってきましたからね。宝塚の元トップスターとなられたことも納得です。スラリとした美しい体型から繰り出されるシャープでキレのあるダンス、そしてハキハキした聴き心地の良い歌声がとてもかっこよかった。

クリスチャンに対しては最初は本当に興味がなさそうな感じだったけれど、まっすぐに愛をぶつけてくる彼に戸惑い気がついたら目が離せない存在になっていたみたいな雰囲気でしたね。
だけどデュークとの付き合いもムーラン・ルージュ継続のためには必要だと割り切った考えがあって、クリスチャンと気持ちが通じた後も”自分の役目を果たす”といったドライな考えで公爵とうまく渡り合っているようなところがあったかも。このあたりの駆け引き的なお芝居がスリリングで面白かったです。

クライマックスからラストに関しては、あまり深刻な病と向き合ってるみたいな雰囲気は感じられなかったかな。望海さんがとにかく終始かっこよさが際立っていたのでなおさら弱さが見えづらくなってたかもしれない。彼女ならクリスチャンがいなくても一人で生きていけるかも、とも。

クリスチャン:甲斐翔真くん(マチネ)

甲斐くんは本当に歌のパワーがめちゃめちゃ進化していてそれだけで大感動してしまいました。まさに帝劇の中央で歌うにふさわしい大きな存在感のある役者さんになったなぁと。

甲斐くんのクリスチャンはとにかくピュアで繊細です。何色にも染まりそうな危うい純粋さが垣間見えて、あの世界でやっていけるのだろうかとちょっと心配になるくらいだったw。でも、頼もしい仲間を得てからはどんどん逞しくなっていって、ついには憧れのサティーンもゲットできてしまう運の良さも身につけた感じ。
サティーンと対峙する場面も、1幕ではどちらかというと必死に彼女に愛を真っ直ぐ伝えまくる不器用さや一途さが前面に出た感じでしたが、2幕では甲斐クリスチャンがサティーンをリードするような勢いで積極的にグイグイ彼女を引き寄せててビックリ。男性として頼れる存在になったと思うのと同時に、周りが見えなくなるような恋愛に走ってるようにも見えて危なっかしくて後半はハラハラしまくりでした(汗)。

繊細でピュアだった青年が心から愛する人を見つけたことでどんどん自分を開放していくおおらかさと危うさと。そんな危なっかしくもあるクリスチャンを熱くまっすぐ演じててとても魅力的だったと思います。
ちなみにPRポスターでは髪の毛の色が茶髪になってますが、舞台では黒髪クリスチャンでした。

クリスチャン:井上芳雄くん(ソワレ)

クリスチャン役は実際の芳雄くんの年齢から約20も若いとのことでしたが、彼自身が年齢不詳の若さを保ち続けているので、逆に年齢差があると知ってびっくりしてしまいましたw。っていうか、芳雄くんがもう四十路を超えているということが私には大きな衝撃です(汗)。

芳雄くんが最初に舞台に現れると一気に場の雰囲気がピリッと引き締まるのを感じました。あの存在感は本当にすごいと思うし、彼がこれまで積み上げてきたものの大きさを改めて感じたんですよね。
芳雄クリスチャンは甲斐くんとはちょっとアプローチが違う感じで、ムーラン・ルージュへ入った瞬間から真っ直ぐな自分の道を突き進んでいるかのようなたくましさや清々しさを感じました。その先に待つなにかはわからないけれど、漠然と希望が見えてるみたいな雰囲気だったかもしれない。

サティーンと出会ったときは不器用ながらも必死にアプローチかけてて。でもまだ彼女がクリスチャンが何者か悟ってないときのやりとりはセリフに遊びがある感じでそのすれ違いすらも楽しんでるように感じたかも。だから見ていてクスクスっと素直に笑ってしまう。このあたりの芳雄くんの芝居の余裕とか流石だなと思いました。
彼女と気持ちが通じたと悟った後はもう、そのまま突っ走っていくスピード感がありサティーンとともに恋愛の国へジャンプするような勢いを感じたw。若さゆえの直情径行的な真っ直ぐな情熱がビリビリと伝わってきて圧倒されてしまう。

デュークとの関係に苦しむ場面は芳雄クリスチャンにとっての大きな壁といった感じで。もがいてもがいてなんとか苦境を打ち破ってサティーンとの愛を成就させたいという焦りのような感情もあり。それがなんだか途中から見ていて痛々しく感じてきてしまうことも。
そんな彼が最後の最後真実に直面した時、初めて立っていられないくらいの大きなショックを受けた感じになってたな。あの時が一番弱々しくて…それがすごく見ていて切なかった。

物語を牽引していくほどの力強さと貫禄、そして人間の光と、その後に来る苦しみや哀しみ。この作品の中で芳雄くんはとてもまっすぐ素直に感情を表現していたと思います。

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ハロルド・ジドラー:橋本さとしさん(マチネ)

もう、さとしさんに来るべくしてきたなと思ったくらいドンピシャでハマり役だと思いました。ちょっと腹黒的な人物で登場したのかと思いきや、実はコミカルで陽気な性格でもある感じ。時折サティーンに無理強いめいた事を言う厳しさも見せるんだけど、そのあとにどこか憎めない柔らかくて可愛らしい一面も垣間見せてくる。そのギャップがたまらなく魅力的でカッコいいのです!
セリフの一つ一つにも余裕を持たせているし、ちょっとオフザケ的な笑いの芝居などは(小道具のナイフがほしいとおねだりするシーンとかw)見ていて思わずププッと吹き出してしまうようなおかしみがある。あの味はさとしさんならでは。ジドラーという一見するとちょっと近づきがたい人物を、実はとても親近感のあるおじさんキャラかもしれないと思わせるところはさすがでした。

シリアスな場面もきっちり演じられてて。特にデュークに資金援助の見返りを提示されたときの追い詰められた表情とか本当に真に迫ってて素晴らしかったし、サティーンの病を知った後に見せる優しさにはジーンとさせられたし、とにかく一つ一つの登場場面が魅力的すぎた。

舞台の盛り上げ方もよくご存知で、のっけからのフレンチカンカンを扇動する場面は特に客席の乗せ方が完璧だったと思います。さとしさんにはこういう役柄が本当にハマる。ファンの方には一度見ていただきたかった。

ハロルド・ジドラー:松村雄基さん(ソワレ)

雄基さんのミュージカル出演は2年前の『ロミジュリ』の時以来。お芝居はもとより、歌もすごく素敵に歌いこなされてて、今後もミュージカル作品で再会できればいいなとずっと思っていたので、今回お会いできてとても嬉しかったです。

さとしさんのジドラーはちょっとコミカルな可愛さがにじみ出るような雰囲気でしたが、雄貴さんのジドラーはとにかくセクスィーーー!!!でした。もう立っているだけで男の艷やかな色気が香ってくるようでドキドキしちゃったよw。また、ちょっとハスキーな声が良いんだよね〜。軽やかに弾むような感じで「みんなでカンカン!!」て先導されてる姿がとてつもなくかっこよかったです。

さとしさんが「動的」なジドラーだとしたら、雄基さんは「知的」なジドラーといった雰囲気だったかな。借金作って大変な自体になっちゃっているけどw、雄基ジドラーだったらなにか妙案思いついて解決できちゃいそうとすら思った(話的にそうはならないけどw)。
あと印象的だったのがパートナーで恋人のピエールとのやりとり。愛する人の前でスマートに優しく接する姿はまさにジェントルメン!あんな彼氏を持ったら、そりゃ幸せだよなぁという説得力が半端なかった。

厳しい顔の裏にはムーラン・ルージュやそこに携わるサティーンや仲間たちへの愛も随所随所に感じられてとても良かった。コメディ的な場面ではさとしさんほど笑いを取るタイプではなかったけれど、雄基さんならではのジドラーはとても魅力的だったと思います。

デューク(モンロス公爵):伊礼彼方くん(マチネ)

NHKの朝ドラで”ヤバ藤”こと”高遠”役を演じて鮮烈な爪痕を残した伊礼くん。あれでかなり知名度上がったんじゃないかな。石川禅さんとセットで登場されてるシーンもあったけど、どうやら1月の『キング・アーサー』上演時が撮影になっていたらしいとかww。

で、今回演じる公爵・デュークですが…、面白いほど朝ドラに出てきた高遠さんと重なるところが多くて思わず笑ってしまいそうになりましたww。高遠もお金で欲しい物を手に入れるキャラだったけど、デュークもまさにそれ。だけど、金への執着が強いという点では公爵のほうが上のような気がする。
さらに目をつけた女性を我が物にしようと考えた先に潜んでいる凶暴性みたいなのもデュークのほうが一枚上手かも(高遠はそこまで怖さは感じなかったし)。つまり、裏切られたことがバレたら相手をとことんまで追い詰めていく、的な恐ろしさをはらんでるキャラなんですよね。

でも、伊礼くんが演じた公爵は”THE貴族”といった感じで大人の落ち着きや品の良さがにじみ出ている魅力的な人物に私には見えた。美しい立ち姿、余裕を感じさせる表情、何事にも動じなさそうな性格、優雅で貴族であることに誇りを持って生きている感じ。あの当時の女性だったらみんな彼の相手になりたいと立候補してきたんじゃないかと思ってしまう。

サティーンに対しては興味をもった女性として自分の手元に置きたいという思いはあったと思うんだけど、そこにはちゃんと彼なりの”愛情”もあったように見えたんですよね。それがたとえ仮初めでも、サティーンがクリスチャンに出会っていなければ案外二人はドライにうまくやってたんじゃないかなとすら。
なので、後半になってクリスチャンの存在に薄々気づきだしてからサティーンの劇中の服にこだわりだしたり、内容に無理難題を押し付けようとしたりする焦る気持ちもなんかわかるなぁとは思ってしまったかもしれない。最後は恐ろしい一面をさらけ出して退場してしまったけど、あの時代には普通にいたであろう金持ちの青年像をとてもリアルに演じていてとても印象に残りました。歌声も超かっこよかったしね。

伊礼くん、次は久々に『良い人』の役で見てみたいぞ(笑)。

デューク(モンロス公爵):Kくん(ソワレ)

K君がミュージカルに出演するのはなんと15年ぶりだそうですね。私が彼を初めて舞台で見たのが2008年の『RENT』でしたから、その時以来ということか!その後たしか関根麻里さんとご結婚されて話題になりました。久しぶりに舞台で会えて嬉しかったです。

K君が演じたデュークは伊礼くんとはかなり雰囲気が違っていて、公爵ではあるんだけど蛇のようなネチッこさがあって金の力で今まで遊んできたんだろうな的な匂いがプンプンしました(笑)。伊礼くんデュークがスマートに女性と付き合いサラリと捨てるタイプだとしたら、Kくんデュークは派手に女遊びをした挙句に詰まらなくなってポイ捨てするタイプって感じw。
それゆえ、サティーンはこの人と一緒になっても幸せになることはできないだろうなというのはすぐに思いましたね。おそらくお飾り程度にしか思っていない感じだった。

サティーンがクリスチャンとの真の恋愛を貫こうとする姿を見て応援したい気持ちがこみ上げたのはKくんのデュークで見た時の方が強かった。ニニに忠告されなくても危険な男ってすごい肌で感じられたのでねw。こうも伊礼くんと違うキャラを作ってくるとは思わなかったので、比較してとても面白かったです。

いやぁ、『RENT』でカッコいいロジャーを演じていた彼とは思えないほどクズ臭が漂いまくる男性を演じてるKくんには正直驚かされました(←いい意味で)。

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トゥールーズ=ロートレック:上川一哉くん(マチネ)

四季を退団した後の上川くんは以前にも増してお芝居の力が凄いぐんぐん伸びているような気がします。歌とダンスが上手いというのは在団中から思っていたのですが(今回も軽くソロで踊る場面があったんだけど、足を引きずる役柄ながら軽快な動きをしていて目を惹きました)、芝居が魅力的な役者にどんどん成長している姿を見ることができてとても嬉しく思います。

クリスチャンに対しては”兄”のような立ち位置で応援し見守っているといった感じだったかな。サティーンに恋している彼のことを複雑な気持ちを抱えながらも背中を押してやってるところが凄い男前で切ないながらもカッコよかった。また、恋心を必死に押し殺しながらサティーンと会話する場面はなんだか見ているだけでもどかしくもあり…、想いを伝えたいけどできない、みたいな悲しみが滲んでいたのが印象深かったですね。

あと、芝居の稽古中にデュークとやり合う場面もすごく良かった。「公爵閣下と呼べ」と上から目線で威嚇してくる彼に対して一歩も引かずに「それはできない」と睨みつけていた時の眼力の強さは思わずドキリとさせられました。すごく攻めた良い目をしてたと思います。

トゥールーズ=ロートレック:上野哲也くん(ソワレ)

上野くんはミュージカル『ミス・サイゴン』でクリスとジョンを演じていたのがすごく記憶に残っているのですが、あの時の朴訥とした青年キャラは今回封印って感じだったな。彼もWキャストの上川くんとはかなり印象が違って見えました。

上野ロートレックはとても快活でテンションも高いんだけど、どこか俯瞰で物事を見ているような達観した雰囲気を感じました。クリスチャンに対しての接し方は”兄”というよりも”父”といったほうが近いかもしれない(あごひげが凄かったというのもあるけどw)。上川くんはちょっとギラついたような激しさをちょいちょい出してたけど、上野くんはどちらかというと理不尽なことがあっても冷静にあまり盾突いていくようなタイプではなかったかな。

サーティンとの会話の場面もどこか落ち着いた雰囲気が漂っていて、自分の恋心はもう抑えて出すことはないみたいな感じだったかも。彼女に対する未練を感じなかったのが印象的だった。

サンティアゴ:中河内雅貴くん(マチネ)

アルゼンチンのタンゴダンサーという役柄が、こんなにも中河内くんにハマるとは!!もうパッと見た瞬間から「南米方面のセクシーーな男性がいる!!」といった衝撃があったw。常にギラギラした目を光らせていて野生の狼のような鋭さも感じられたかも。

2幕冒頭のダンスシーンは圧巻!!すごい熱量で圧倒されまくりでした。きっとニニちゃんもあの激しさと情熱に惹かれたんだろうなと。お互いにギラつきながら濃厚な愛のチューを交わす場面とか18〇かと思うくらいアツアツでドキリとしてしまったよ(笑)。

サンティアゴ:中井智彦くん(ソワレ)

中井くんは一時期劇団四季に入って主役級の役を演じていましたが、退団してからは大きな舞台ではアンサンブルで見ることが多くなり少し残念に思っていました。今回ついにMR!という巨大プロジェクト作品でメイン側のキャストに選ばれたことは本当に嬉しかったです。

中井さんサンティアゴは中河内くんよりも体格が一回り大きくがっちりしたタイプ。男らしい胸元がセクシーで全身から南米の風を感じました。踊りも迫力があってグイグイ周りを引っ張っていく逞しさが素敵でしたね。
雰囲気としてはヤンチャっぽさが強い中河内くんよりもちょっとソフトな印象。熱血なアルゼンチンダンサーの雰囲気はそのままにあるんだけど、常に一歩引いた奥ゆかしさみたいなのもあって表情からは優しさも滲み出ていて癒されました。熱さと優しさとが同居した感じのとても魅力的なキャラだったと思います。

ニニ:加賀楓さん(マチネ)/ 藤森蓮華さん(ソワレ)

全編通してめちゃめちゃセクシーな衣装で頑張っていた二人のニニ。常にトップとしてもてはやされるサティーンに嫉妬の眼差しを向けながらも、彼女を”家族”として思いやる優しさを見せるとても魅力的なキャラでした。加賀さんも藤森さんも本当にセクシーカッコよくて、男性じゃなくても思わず目が追ってしまうくらい素敵でした。あと、二人とも常に強い目の輝きを保っていたのも印象深かった。

ラ‧ショコラ役の鈴木瑛美子さん(マチネ)/菅谷真理恵さん(ソワレ)アラビア役の磯部杏莉さん(マチネ)/MARIA-Eさん(ソワレ)も、ムーラン・ルージュで激しい攻めのダンスを踊りまくっててカッコいい。特にニニ、ショコラ、アラビア、ベイビードールと4人揃って観客を魅了するシーンは最高でした。

ベイビードールを演じた大音智海くん(マチネ)/シュート‧チェンくん(ソワレ)、男性的なところをすべて削ぎ落した可愛さが本当に魅力的。二人ともめちゃめちゃ可愛くて愛しくなっちゃいました。役者を知らなければ男性が演じていると分からないレベルの徹底っぷりだったのが本当に凄い。

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後述

ソワレはローソンの貸切公演ということもあり、井上芳雄くんから挨拶コメントがありました。きっと何か面白いことを言おうと構えてるんじゃないかなっていう空気はびんびんに感じてたのですがw、他のキャストさんを巻き込んだ楽しい時間となりました(ちゃんと規定時間内に収めてたのがすごいww)。

貸切公演ということですごいエネルギーを感じ「珍しくぐったりしてしまった」と本音をこぼした望海さんにすかさず「僕は毎回ぐったりしてるんですけど」みたいにツッコミ入れてる芳雄くんにみんな爆笑w。完全貸切公演はこの日が最後ということで「最後のぐったりです」とおどけてさらに笑いに巻き込んでたっけ(笑)。

あと楽が近づくにつれて一緒にやれるメンバーも限られてきてしまった、みたいな話になって。芳雄くんとKくんのコンビはこの公演の後1回しか残されていないそう。ちなみに、オケのキーボードコンダクターの村井さんは今回のソワレ公演がラストだったそうです。カテコの時マチネよりもノリノリで登場されたのはそういう意味があったからなのですね。お疲れ様でした!

すると突然芳雄くんが「雄基さん、最後にスイッチ入れて会場暗くする場面でやってたリアクションは何だったんですか!?」と質問ww。突然振られた松村さんはビックリしてましたが、ちょっと恥ずかしそうに「”ふぅ~~”と”10(とぅ)”」と、望海さんへの感謝の気持ちを表したものだと告白。さらに最後の手を上にやったのは「キツネのポーズです」とさらに恥ずかしそうに種明かし。
どうやら、望海さんがこの日の差し入れに美味しい”おいなりさん”を配ってくれたようでその感謝の気持ちをあの場で言いたかったとのことでした(笑)。

これを聞いた芳雄くんが「あれはウサギじゃなくて狐だったんですね!?」と目を丸くしていてww「気になって眠れないところでしたが、これで安らかに眠れます」と胸をなでおろしてて爆笑してしまったwww。

ここでそろそろ〆の段階にとなったところで芳雄くんによる”ローソンうんちく話”が登場。前回のローソン貸切の時には看板にある「ミルク」にちなんだエピソードを語ったらしいのですがw、今回は「オハイオに生まれたローソンですが、現在はアメリカに1店舗もございません」とドヤ顔で報告www。これを聞いた望海さんは目を丸くしながら「あんなに忙しそうなのに、よくそんな豆知識を調べる時間がありましたね!?」とビビりまくり(笑)。それに対して「自分でも嫌になる」と自虐的になる芳雄くんが面白すぎたwww。

さらに最後にもうひとつ芳雄くんのうんちく話。それは…中井くんが鉄道オタクだという事(笑)。この突然の予期せぬ振りに中井くんもビックリ仰天ww。さらに彼へのムチャブリは続き…「ローソンを鉄道に例えるとなんだと思いますか?」とニマニマ質問するイケズな芳雄(笑)。
それに対して目を白黒させながら一生懸命考えていた中井くん、出した答えは「小田急線かな」ということでしたw。つまり、車両の色がローソンだとww。「皆さん帰りはできるだけ小田急線に乗って、ローソンに立ち寄ってから帰ってください」と最後にお願いする芳雄くんと中井くんと望海さんに客席大爆笑の大拍手で盛り上がりまくりでしたww。

この公演の後、律儀な中井くんはちゃんと小田急線についてSNSに載せてくれてましたね。

芳雄くんの挨拶、ホントさすがでした。最後の最後まで楽しませてくれてありがとう!!

カーテンコールですが、基本的には2回で〆のようです。キャストがいなくなった後も呼び出しと思われる拍手は続いていたのですが、このタイミングでスタッフさんが「撮影OK」の札を持って現れたんですよ。つまりもう出てこないよという合図かなと(人物は撮影禁止なので)。まだカテコの音楽が鳴り響いているなかでの撮影OKはこれまで経験したことがなかったのでビックリしました。

ちょっとカメラワーク微妙ですが、雰囲気だけでも察していただければと思います。

海外ではカーテンコールは基本的に1回と聞いていますが、日本は殆ど拍手が鳴りやむまで役者が登場してくるパターンが多いですね(特に劇団四季とか)。何度も登場してくれることは嬉しくもあるのですが、役者さんの体力とかを考えるとあまり長すぎるのも考え物かもしれないと感じることもあったので、今回のようにスパっと2回程度で収めるのは良い傾向かもしれないなと思いました。

次回も行くかと問われればちょっと微妙ではありますが(汗)、全体的には楽しめた『ムーラン・ルージュ』観劇。ただ、本国のオリジナルに忠実に沿った舞台創りをしたからか(セットだけでなく衣装や演出なども含め)チケット代金がこれまでの通常金額よりもかなり高額設定となっていたのが気になりましたね、やはり…。本物にこだわるのは良い事だと思いますが、今後もこういう作品が増えてくるとなると観客側への負担が当たり前みたいになってくるのではないかという懸念も正直あります。
そもそも、座席の区分分けがあまりにもザックリしすぎてて…。もう少し細かく設定できないでしょうかねぇ。帝劇の2階席などは値段落としても良いと思うんです(S席料金ゾーンが多い)。

本国のオリジナルをそのまま持ってきて日本語版を創ることもすごく画期的だとは思うのですが、その度にチケット代がシレッと吊り上げられるというのはちょっと納得がいかない。それくらいだったら、セットのクオリティは落としてもいいから物語重視の作品増やしてほしいと思ってしまう。
本物にこだわった結果(とうか契約がそうなってるから仕方ないんだろうけど)、チケット2万円台が普通、なんてことになったら今の物価高の世の中、観劇しに来るのはお金持ちばかりだけになってしまうのではないかと。演劇界も未だ苦しい情勢が続いていることは理解するけど、チラリと「舞台は金持ちの道楽」なんて言葉も耳にして哀しい想いをしたこともあるので…、お客側への金額的な面はもう少し考え直してほしいです。

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