劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』2013.06.06マチネ

1週間後に千穐楽が迫ってきた劇団四季の『オペラ座の怪人』を観に行ってきました。始まった当初は入り口にたどり着くのもやっとくらい大混雑していたのですが…意外にも上演期間が短かったなぁという印象です。

さすがに楽が迫っているということもあってか客席もビッシリ埋まってましたね。でもその中には学生の団体さんもいたっぽい。

今回は先行前売の時にゲットした日なので座席もなかなかの好位置。最近は帝劇など大き目の劇場へ行くことが多くなっていたので、改めて四季劇場の座席と舞台との距離の近さに感動してしまったw。
もしかすると、この日が私の『オペラ座の怪人』マイ楽公演になるかもしれなかったので…千穐楽特別手ぬぐいと、ミニファントムベアを記念に購入してきました。

てぬぐいには千穐楽の日付が刻んであるのでいい記念になりそうです。そういえば、前回の東京ウィキッドの楽限定タオルは生産枚数が異様に少なくて並んだのに買えなかったんだった…。その時の反省を生かしてかけっこう大量に今回は作っているのかな。まだ在庫がありそうな感じだった。ファントムベアはずいぶん進化してますねw。

4年前はこんな感じでしたから。でもこれはこれで可愛いと思うんだけど。かつてはほとんどのベアが合成の皮っぽいもので作られてた。今はちゃんとぬいぐるみですからね。

劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』感想一覧

主なキャスト

オペラ座の怪人:高井治、クリスティーヌ・ダーエ:高木美果、ラウル・シャニュイ子爵:岸佳宏、カルロッタ・ジュディチェルリ:吉田絢香、メグ・ジリー:小林由希子、マダム・ジリー:横山幸江、ムッシュー・アンドレ:増田守人、ムシュー・フィルマン:平良交一、ウバルド・ピアンジ:永井崇多宏、ムッシュー・レイエ:斉藤譲、ムッシュー・ルフェーブル:寺田真実、ジョセフ・ブケー:金本和起

以下、ネタバレありのキャスト中心感想です。正直なところ、あまりテンション高いレポになってないと思いますのであしからず…(汗)。

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えぇっと…、実は、この日も行くのをちょっと躊躇いました(苦笑)。先月の佐野さんのファントムが私個人の中であまりにも最高地点まで行ってしまっていたので…正直、高井さんのファントムに感動できるのかどうかものすごく不安があったんです。

ただ、岸くんのラウルはこれまで一度も見たことがなかったのでちょっと興味深くて…どちらかというと彼のラウルのために行くのを決めたような感じだった。それに、これまで見てきた高井ファントムも"いいな"と思う瞬間も何度かあったし…オペラ座ももう楽近いし、せっかくいい席だしw。と、自分の中で色々テンション上げる材料を作って劇場に向かいました(笑)。

結果…

これまで見てきた中で、一番と言っていいほど心が動かない「オペラ座の怪人」観劇となってしまった(汗)。私の大好きな『オペラ座の怪人』は先月で終わったんだなと痛感。やっぱり個人の好みのキャストで観るって大きい…。同じ作品でも、役者によってその色が全く変わってきます。これが舞台観劇の面白い所でもあり、怖い所でもあります。

カーテンコールでは客席ほぼオールスタンディング状態になりましたが、私は立てませんでした…。役者さんたちの熱演には拍手を送るけど、個人的に今回の舞台がスタンディングするほど素晴らしいとは思えなかったので…。
私だけが立てないでいるのかな、と思ったら…周囲にもチラホラ最後まで座ってる人もいてちょっとホッとしましたw。

と、こんな風に非常に体温の低い状態で見たうえでのキャスト感想になることをご了承ください(爆)。別に役者さん個人を批判したりする気持ちは毛頭ないので。あくまでも、私個人の素直な感想です。この日の舞台に感動された方は読まない方が良いかもしれません(汗)。自己責任でお願いします

 

ファントム@高井治さん

これまで高井さんのファントムを何度も見てきて、「いいな」と思う瞬間が何度もありました。特に最初の海公演の時などは高井さんのファントムに感動することがけっこう多かった。しかしながら、映画版(ジェリー主演のとコンサート)を見て・・・さらに、熟成された佐野ファントムに出会ってしまってから、高井さんのファントムが自分の中に入ってこなくなってしまいました。

それを一番痛切に感じたのがこの日です…。全くと言っていいほど高井ファントムに感情移入できませんでした。

歌は素晴らしいです。安定度から言えば佐野さんよりもずっとある。MOTNも安心して聞いていられるしとても心地よい。だけど、お芝居の部分が淡白すぎると思えて仕方なかった。歌声はなんだか以前聞いたときよりもテンション高くて(特にミラーの歌い出し方とかちょっとビックリしたくらいw)感情の高ぶりを表現してるっぽいのですが…表情を見てみると殆ど顔の筋肉が動いていない。歌声のテンションと表情のテンションがめちゃめちゃ不釣り合いに見えて仕方なかったんです…。

隠れ家でラウルと対決するときにも、なんか行動的には興奮してる様子なのですが表情見てみると意外と冷静に見えたりして…。「もはや引けないぞ」とピアノを激しく叩きまくっていながらも表情がシレッとした感じに見えちゃったりもして(苦笑)。正直、何を考えているのかよく分からない。

クリスティーヌにキスをされた時の反応は、キスされた瞬間から体全体に電流が走ったようにすぐに手に震えが来ててちょっとビックリした。今まであんなすぐに痙攣したように震えてたっけ、高井さん?ここ一番の泣き所のシーンなんですけど、なんか苦笑いしながら見てしまったよ(汗)。

「行け!行ってくれ!」の叫びは悲痛な感じで素晴らしいなと思うんですけど、ふと表情を見てみるとあまり辛そうにしてないように感じられてしまう。言葉の激しさと表情のバランスが悪い。ラウルとクリスティーヌが去る姿を見ている時にも寂しさが感じられず、それよりも、なんか、次の未来を見据えた感じに思えた。なので、高井ファントムはクリスティーヌがいなくても生きていけそうって感じてしまいます。それはそれでこんな解釈もありかなと思いますが、私はあまり好きではありません。

ホントに、こんなに高井ファントムに感情移入できなかったの初めてかもしれない。高井さんは熱演されてたと思うし歌も素晴らしかった。たぶん、私が佐野ファントムを好きになりすぎたのがいけないんだと思う(汗)。あまりにもキャラが違うので…。

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クリスティーヌ@高木美果さん

久しぶりに高木さんのクリスティーヌを見たわけですが…やっぱりあまり好きなタイプではありません。見た目は美人だし雰囲気に合っているように思うのですが…この方、いつも表情が同じで常に儚いんですよ(苦笑)。マスカレードでラウルと一緒で楽しい時でさえ、なんだか影を感じさせるような笑顔だし。まぁそれはそういう解釈をしてるからなのかもしれませんが、それにしても表情のバリエーションが少なすぎるんじゃないかと。

ソロナンバーになると自分に酔いすぎてしまうのかマイペースに走ってしまう印象も強い。墓場のナンバーのあとに誰一人拍手しようとする人がいなくてシーンとした雰囲気になってて…それがかえって怖かった(汗)。あとビブラートが強すぎ。支配人室でラウルの案に「そんな怖いこともう嫌」と訴える時なんか、ちょっとしたホラーな雰囲気が漂ってた(爆)。

ただ、一ついいなと思ったのは隠れ家のクライマックスでファントムに指輪を返しに来る場面。指輪を渡して立ち去るとき、一瞬立ち止まるんですよね。あそこにクリスティーヌの複雑な心境が現れているようで…そこはなかなかいいなと思いました。ただそれまでのお芝居がちょっと微妙に思えてしまうのであまり説得力がないんですけどね(苦笑)。

ラウル@岸佳宏くん

以前、達郎くんとダブルキャストになっていたことがありましたが結局見ることができなかったので今回が初めましてです。岸君をこうしてプリンシパルキャストで観るのももしかしたらこれが初めてだったかもしれません。

冒頭の老人シーン、顔が若いので老け役でもただ老人髭がついてるだけって見えちゃったのですがww、弱々しさのリアリティはあったように思います。これまで見てきた老ラウルのなかでもかなり病弱な雰囲気だったw。まさに、病院からオークションに直行してきました…みたいな感じw。

肝心の若ラウルっぷりですが・・・全体的にお坊ちゃま色が非常に濃かった。太陽の光をいっぱい浴びて大事に大事に育てられたんだろうなぁ、みたいな。世の中の汚いものをほとんど見ていないといった感じで、一番世間知らず臭が漂うラウルだった気がします(笑)。岸君って顔のパーツがほとんど中央に集まった感じなので口元がちょっとふっくらして見えるんですよね…。なので、髭が似合ってない(汗)。達郎くんよりも似合ってないと思ってしまったw。

クリスティーヌに関してはものすごく優しいです。穏やかで大きな愛で彼女を包み込もうとしている感じ。だけど、高木クリスはどちらかというと天邪鬼といいますか、マイペースな雰囲気のクリスティーヌなので・・・なんだか釣り合い的に取れていないように見えてしまった。ちょっと腰が引けたような感じだったしw。もう必死でクリスティーヌ追いかけて愛そうとしてる感じ。正直、全体的にとても余裕のないラウルだったのでもう少し頑張れ、と思ってしまった(笑)。

歌もちょっと全体的に負けてしまっている感じ。声量が他のラウルに比べると少し弱いかなぁ。下手な歌じゃないんですけどね。あと体が少し重々しいかなぁ。マスカレードの時のまるで機械人形のようなカクカクした動きは思わず吹き出してしまうほど面白かった(笑)。必死になって体を伸ばしたり…とにかく一つ一つの動きの必死感がハンパないw。マダムジリーにクリスティーヌとの逢瀬を邪魔された時の怒りっぷりは今まで見たラウルの中で一番激しかったかもしれないww。

うーーん、見た感じでは、岸君はあまりラウルに向いていないように思ってしまったかも。

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吉田カルロッタ&永井ピアンジ

吉田さんのカルロッタも今回が初めましてです。新しくキャスティングされた方かな?ハンニバルで出てくる最初のところの歌のパンチ力がとても素晴らしかったです!!久しぶりにゾクッとくるような歌声を持つカルロッタに出会えたような感じ。そのほかの歌もすごく安定していました。

あとは、セリフ回しをもう少し頑張れば…。まだちょっと感情がこもってないというか淡白なセリフ回しだなと思うことが多々あったので、それを克服すればもっと素晴らしいカルロッタになるんじゃないかと思います。

永井さんはピアンジかなり長期ですよね。半場さんのときにもやたら長かったけど…。ピアンジ役者は他にいないんでしょうか。このままいくとたぶん楽まで演じられると思いますが、今の調子を持続して頑張ってほしいと思います。

横山マダムジリー&小林メグ

久しぶりの横山ジリー。戸田さんに比べると、見た目がかなりオバサンっぽいw。それと、かなり厳格な怖ーい雰囲気を漂わせてます。オペラ座の怪人のホラー的要素が横山ジリーには感じられるw。
小林さんはメグ役者の中でもけっこう安定感があると思います。美人だし、それに細い!高木クリスとだとなんとなくお姉さんっぽい雰囲気に見えました。

増田アンドレ平良フィルマン

このお二人は安定感バッチリですね。まさに、ザ・支配人ズって感じ。
でも、支配人のシーンは個人的にはやっぱり違う目で見てしまうんですよね…。前回はサラッと見れたけど、今回はまた思い出してしまった。特にもうすぐ楽だし…。あの支配人室にこっそり座っているんじゃないのかなとか色々想像してしまって。今回のオペラ座の怪人は本当に、あの時の思い出と向き合う時間でもあったなぁと。

斎藤レイエ寺田ルフェーブル金本ブケー

斎藤さんは前回見たときはルフェーブルでしたが、今回はレイエ。なんかルフェーブルの印象が強くて頭の中でごっちゃになりそうになりましたw。

寺田さんは本当にオペラ座で観るのはお久しぶり。ルフェーブルは最初のオークショナーの役も兼任してるわけですが、そこからしてやたら濃いお芝居でした(笑)。ねっとりした感じのオークショナーでオペラ座の怪人のホラー的な要素を感じさせます。ルフェーブル役もなんか目を惹くんですよね。ファントムの気配があった後に逃げるように「フランクフルトにおりますから」と立ち去るシーンなんか、やたら逃げ足早くて思わず吹いたくらいww。2幕の警官役も存在感あったし、うん、寺田さん、やっぱりいい役者だなと思いました。

金本さんのブケーは相変わらずなかなかの男前でした。寺田さん、永井さんと揃うとやっぱり壁抜けを思い出しちゃうなぁ。

ひょっとしたら、これが今季最後のオペラ座の怪人観劇になるかもしれません…。次の公演地はまだ決まっていないのかな。たぶん、東京からはすごい遠い場所になるような気がします(汗)。私のご贔屓役者さんがそこでファントムデビューしたらと思うと…。そしたらその時は行ってしまうかもしれませんがw。