劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演 2022.05.14ソワレ・05.15マチネ

劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演を観に行ってきました。予定にない突発です(笑)。

ついに、ついに、この日が来ました(涙)。12年前から激推ししている飯田洋輔くんが、ファントムとして大阪の劇場に立つ日がやって来たのです!!こんな嬉しいことがあろうかっ!ってほどテンション上がりました(その気持ちを打ち明ける人が誰もいないので心の中だけ燃えてる状況でしたがww)。

洋輔くんがキャスティングされたと知った週明けは、気持ちが昂りすぎて睡眠導入剤を飲んでいるにも拘らずよく眠れなかったほど(汗)。来週から私の観劇予定が詰まってくることになっているためww今週は何も入れていなかったんですけど…、耐えられませんでした。
いつ以来だろうか、四季のHPから前日予約にチャレンジしたのは。心臓バクバクさせながら予約ページを開いてついにゲット(笑)。

こんなテンションでの突発大阪だったので、尋常じゃない精神状態での観劇になってしまった。「オペラ座の怪人」は本当に大好きな作品なので何とか全体を見ようと思ってはいたんですけど…推しに対する気持ちが溢れすぎて殆どまともな視点で見れなかったかも(汗汗)。
とはいうものの、日曜マチネは比較的前方席に座ることができたので色々な発見も多く楽しかった。ちょいちょい細かいとこ見れました。ただ、後半(2ページ目)は私の独善的な推し語りになると思うので、危険を感じた方はスルーしてください。

劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』感想一覧

以下、超ネタバレを含んだ感想になります。

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2022.05.14ソワレ・5.15マチネ公演 in 大阪四季劇場(大阪・西梅田)

主なキャスト

  • オペラ座の怪人:飯田洋輔
  • クリスティーヌ・ダーエ: 山本紗衣
  • ラウル・シャニュイ子爵: 光田健一
  • カルロッタ・ジュディチェルリ:辻奈々
  • メグ・ジリー: 五所真理子
  • マダム・ジリー:木村智秋
  • ムッシュー・アンドレ:増田守人
  • ムッシュー・フィルマン: 平良交一
  • ウバルド・ピアンジ:永井崇多宏
  • ムッシュー・レイエ:林和男
  • ムッシュー・ルフェーブル:青羽剛
  • ブケー: 村田慶介

前回見た時からキャストが半分近く変わりました。そんな中、平良さんは連投が続いて頑張っておられますね。少し心配ではありますが、体に気を付けてこれからも素敵なフィルマンを演じていただきたいです(5/15日で一旦お休みに入られたようです。お疲れ様でした)。

ムシュー・レイエの林さんはお久しぶり。2013年の東京公演以来でしょうか。アンドレ役で長く見てきた方なのでレイエ役を演じていらっしゃるのを見るとまだとても新鮮な感じがします。改めて見ると、けっこう厳しい演出家って印象が強いですね。ピアンジに容赦ないところとか面白かった。

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全体感想・キャスト感想

今回観劇したのは土曜日ソワレ日曜日マチネだったのですが、土曜日マチネでトラブルがあったらしいと知ってビックリしました。

なんと、機械の不具合で1幕ラストのシャンデリアが落下しなかったそうな(汗汗)。急きょ演出を変えて事なきを得たとのことですが、この回を見たオペラ座ファンの人はかなりレアな体験をなさったのでは。なかなか見られない光景だったと思います。
でもまぁ、スタッフさんや役者さんたちは内心ハラハラものだったと思うので(汗)やはりシャンデリアは安全に落下する演出であってほしいですね。

そこからの土曜ソワレ観劇だったので、オークション場面でシャンデリアが上に行かなかったらどうしようとか余計な心配がちょっと過りw、無事に定位置まで上がって行った時はホッとしました(笑)。

そうそう、日曜日マチネでやっと上手側に誰がいるのか把握できました。籠の上に座ってるのが高井さん、その後ろに平良さん(この時はフィルマンじゃないはず)がいらっしゃいました。ちなみに、猿のオルゴールに「25フラン」と参戦してるのはマダム・ジリーを演じてる女優・木村さんです。ジリーではないはず(年齢重ねたメグの可能性はある)。

♪ハンニバル♪シーンの時の永井ピアンジはやっぱり癒し。ダンサーの女の子に目がくらんでニマニマしながら近づこうとしたのをカルロッタに引き留められたのは特に可愛かった(笑)。それから、象の上にやっとこさ昇れたあとの(1回上る途中で落ちちゃってるww)何事もなかったかのようなドヤ顔も超和んだw。

辻カルロッタはたぶん今回が初めましてかな。のっけの歌い出しを最初に聞いた時に想ったのは「クセが強い!!」だった(笑)。これまで聞いたことがないパターンでの歌唱リズムで、気の強そうな勝ち誇った表情がインパクト絶大。あれは、ファントムが嫌がるタイプだなって納得でした(笑)。

♪ハンニバル♪ではそのほかにもいろんな人のドラマがあちこちで繰り広げられていて面白いです(ファントム登場シーンではないので比較的落ち着いて見れたw)。

クリスティーヌについてですが、旧演出ではリハーサルが終わった後どさくさに紛れて舞台袖に一度引っ込んで、幕が突然落ちた騒ぎに乗じて復帰という感じだったと思うのですが、新演出になってからこのタイミングが変わったようですね。2回目に見た時はけっこう前方席だったのでやっとそれを確認することができました。

クリスティーヌは新しい支配人がやってきたタイミングでメグと下手側でなにやらコソコソお話し中。かと思ったら、すぐ袖の中へと駆け去ってしまいました。つまり、何かしらの気配を感じて様子を見に行ってしまった…みたいな雰囲気でした。
そして戻るタイミングは「この子は誰ですか?」とアンドレがメグに目をつけるあたり。一番奥でオドオドしながらクリスティーヌが帰ってきて、そこから慌てて稽古に復帰。マダム・ジリーが「もっと集中しなさい!」と注意する台詞により信憑性が出るようになったなと思いました。

フィルマンさんは稽古の真っただ中に「なんだこれ?」みたいな感じでセットに触れていたところを演出のレイエに見つかり、無言の圧を掛けられパッと手を離すみたいな仕草がありました。でもそのあと「ちょっとくらいいいじゃないか」みたいな不満げな表情でジト~~っとレイエさんのほう睨んでるんですよねww。フィルマンがレイエに嫌悪感持ったのはここからだったのかと納得(笑)。

鞭男役のダンサーを演じてる吉田ケインくんは本当に綺麗な顔立ちしかも可愛いのでつい目が行ってしまいます。新しい支配人のせいで踊るスペースがなくなった時にはレイエに「ちょっとあの二人どうにかしてよ!」みたいに文句言ってますw。

あと、アンサンブル出演の高井さんがハンニバルカンパニーとめっちゃ仲良いのが癒し(笑)。リハーサルが終わった後興奮してキャッキャしちゃってて、そのあとマダム・ジリーのステッキでシーンとさせられると「ごめんごめん」って手を合わせながらはしゃぎすぎたことを詫びまくってましたww。

♪Think of me♪での山本クリスティーヌ。最初のおっかなビックリからマダム・ジリーのステッキ・ドン!で表情と歌い方が変わっていくのが好きです。だけど土曜ソワレはちょっと歌いづらそうにしてる感覚があったかも?やっぱりマチソワは体調維持するの大変なんでしょうね。

ラウルとの再会シーン、山本クリスは最初嬉しそうにするんだけど抱き着いてしまった後に「ハッ」として自分を抑えようとする。ラウルだけが盛り上がっててクリスだけがちょい引いた感じ。
光田ラウルは2017年の広島以来ですが、なかなかにクール子爵といった印象が強かった。でもクールなんだけどクリスをぐいぐい自分に向かせようとする積極性もあって、ファントムにとっては一番手強いタイプかもって思いましたw。

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支配人のオフィスシーン、土曜ソワレの平良フィルマンは前回観た時よりも新聞の投げ方がでww2誌くらいが袖まで飛ばずにすぐ近くに落下してクシャっとなってました(笑)。そんな日もあるんだなぁとww。
♪プリマ・ドンナ♪での増田アンドレはカルロッタをなだめるのに本当に一所懸命。フィルマンの尻を叩くような感じで必死にカルロッタのテンションを上げていこうとしてる涙ぐましい努力が面白い。そして、カルロッタを庇い続けてる永井ピアンジは今回も超癒しでした(笑)。

♪イル・ムート♪は高井さんの”ご老体”役が癒しですw。辻カルロッタ相手だと完全に尻に敷かれてる感がありありと見えてきて(笑)見てはいけない現場を覗き見ても何もできなさそうって思っちゃったよw。
バレエシーンはやっぱり男性ダンサーの吉田ケイン君が目を惹きます。客席に向かって投げキス飛ばすし色気振りまくしw、彼は将来大物になれるかもしれない(マスカレードのマントのダンサーもキレキレで最高!)。

♪オールアイ・アスク・オブユー♪でクリスとラウルを少し冷静に見てみたんですが、クリスティーヌのラウルに対する想いはかなり「幼い」印象が強いなと感じました。その場の甘い言葉や子爵の頼もしい態度にクラクラっといっちゃうみたいな。
ファントムの隠れ家での出来事を「怖かった」と回想しながらも「あの声はすべてを包み込む」とか「哀しみを宿した顔だった」と本心から語っているクリスティーヌ。彼女の本当の心は、ファントムに傾いていたのではないかと今回観ていてすごく感じました。

光田ラウルも本当にクリスを愛してるんだろうけど、オペラで見つけて急に盛り上がっちゃった的なところあるし、なんか自分に絶対的な自信を持ってる雰囲気がある。ファントムの「なにがなんでもクリスティーヌが欲しい」というあがくような想いを比べると、何かが足りないんじゃないかなぁと感じてしまいました。

♪マスカレード♪でのクリスティーヌとラウルは幸せの絶頂。だけど、婚約したことを他人に言いたくないと頑ななクリス。ラウルは混乱しながらも「いつか分かる日が来る」とその理由を聞くのを諦めてしまう。
今回見ていて初めて気が付いたんだけど、このやり取りをしている立ち位置って…ラストのクライマックスでクリスとファントムの衝撃シーンがある場所と同じなんですよね。なんだかすごい意味深いものを感じてしまった。

ちなみにクリスとラウルが婚約についてちょっと揉めてる時の、それをちょっと冷やかすような仮面をかぶった扮装をしてる高井さんの動きがめっちゃツボった(笑)。クルッとターンして「それな」みたいな指さしポーズww。この動きが面白いのなんの!初めてそこに注目しちゃったよw。

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木村さんは非常に立体感のあるマダム・ジリーを演じられますよね。旧演出の時はほぼ無機質なキャラだったけど、新演出になってから感情が表に出るようになってて。
彼女はその中でも特に自分の内に秘めているものをガッと表に出してくるタイプだと思います。だから舞台全体が締まるしすごくスリリングに見えてくる。かつて「ウィキッド」のエルファバを演じてきた女優さんということもあって歌の迫力もすごい。見ごたえがあります。

2度目の支配人オフィスでの攻防は迫力がありました。特に辻カルロッタと山本クリスがバチバチになるところは見ていてハラハラしたw。両方とも気の強さをグワッと出してて、いつ戦闘モードに突入してもおかしくないような(笑)。

ラウルがファントム捕獲作戦を思いついて皆がやる気になるシーン。マダム・ジリーの必死の抵抗を見ていると、彼女は心の奥底では気づかないうちにファントムを助けたいと感じているのではないかと思えて仕方なくなってしまう。カルロッタとピアンジが「彼女はグルだ!」と指摘するのはあながち間違いじゃないのではと思うんですよね。

だけどクリスティーヌはラウルの作戦は恐ろしくて乗る気持ちにならなくて大混乱。この時ピアンジは支配人やラウルに交じって積極的に「お願い」と懇願するメンバーに加わっているんですがw、辻カルロッタは輪には加わらないものの明らかにクリスへの印象が変わって戸惑った表情を見せていました。それがとても印象深かったな。

歌のレッスンシーンの林レイエはかなーり厳しい。特にピアンジに対してはイライラがどんどん募っていくのが手に取るようにわかるw。その影響もあってか、前回観た時は優しく教えてあげようとしているように見えた高井さん演じる紳士が、今回は「だからここはさ~!」みたいな感じでけっこうムカついてる雰囲気になってて面白かったww。

墓場のシーンでクリスティーヌは首に巻いた赤いスカーフを頬に摺り寄せて歌っています。この”赤いスカーフ”が、ラウルが「濡れネズミになって取ってきてあげた」と語っていたものなんですよね。クリスティーヌにとっては大事な父親の形見なわけです。
だけど「濡れネズミになって」というフレーズはそろそろ変えてもいいんじゃないかとちょっと…w。「ずぶ濡れになって」とかじゃダメなのかなw。

♪ポイント・オブ・ノーリターン♪からラストシーンまでは、洋輔くんのファントムしか目がいかなかったので全体的な感想が思いつきません(すみません 汗)。っていうか両日とも泣きまくって最後放心状態になるほどだったので(頭の中がすごいしびれる感覚があったくらい 汗)。

ただ、一つだけ気になった日曜マチネ公演。

高井パッサリーノと悪だくみしてウハウハテンションになってる永井ピアンジ(癒し系の彼がめっちゃヤバイ表情してるww)。クリスティーヌの歌声が聞こえて慌てて部屋に隠れるわけですが、慌てすぎてカーテンが上手く閉まらなくなってしまうというハプニングが発生ww。たしか以前見た時もカーテンでちょいトラブってた永井さんでしたが、今回はその時よりも向かって左側が引っ掛かってなかなか閉まらなくて。ついにはクリス出てきちゃったしもう諦めて半開き状態のままになってました(笑)。

ピアンジはこのシーンであの方と交代する流れになっているので(本編ではあくまでもピアンジが演じていると思わせる演出ですが)、中途半端に空いてるとその交代劇が見えちゃうんじゃないかと前回以上にハラハラしてしまった(汗)。
で、あの方ですが…向かって右側のカーテンに上手い具合に隠れていたので私の席からは無事に見えないままサッとスマートに登場。カーテンも奇麗にしっかりと閉じててホッとしちゃったよw。だけど内心、永井さんも洋輔くんもドキドキしただろうなぁ。事なきを得てよかった。永井さんはカーテンの場面がけっこう鬼門なのかもですねw。でも、そういうハプニングも生ならではの醍醐味かな。

さて、ここから先はただ熱いだけの主観入りまくりな洋輔くんファントムの感想になります。相当気持ちが昂りまくりながら見ていたので、読む人によっては引くかも(汗汗)。それでも受け入れる自信ありという方は次のページへどうぞ。

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