劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演 2023.07.16-17マチネ

劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演を観に行ってきました。

いよいよ大阪での「オペラ座の怪人」も残り1ヶ月。7月は約月1ペースで大阪遠征してしまいましたw。昨年夏までは岡山に住んでいたこともあって(大阪まで意外と近かった)気がつけばかなりの回数通っていたことに(汗)。結局山口に引っ越したあとも遠征してるのですけどw、それだけに終りが見えてきてしまったというのはとても寂しいです。

私の7月の「オペラ座〜」は今回で打ち止め。たとえ翌週にも洋輔くんがキャスティングされたとしても遠征費用のことなど諸々を考えて断念せざるを得ないなと思っていたので、この2回の観劇で一旦のお別れになるんじゃないかなと覚悟していました。そのため、二日間気持ちが落ち着かなくてほとんどまともに眠れなかったほど(汗)。お別れかもという寂しさと、いつ楽が来るのかわからないといった不安とが入り混じっちゃって…。
もうこれ、今に始まった話じゃないのでアレなんですけど・・・劇団四季の特定の役者さんに沼落ちしてしまうとホント精神衛生上キツイです。特に遠征人のワタシとしては予定を組むことが儘ならないというのがすごいネック(苦笑)。

2日間とも満員御礼だったと思いますが、初めて見る方もチラホラいらっしゃったようでところどころ演出に驚いて小さな驚きの歓声が上がっていたのが新鮮でちょっと嬉しくなりました。その感動のまま今後も観劇に興味持っていただけたらいいなぁと。

それにしても大阪は蒸し暑かった・・・。こんな気候の中で体調維持しなければいけない役者さんやスタッフさんは大変だと思います。皆様くれぐれも健康で!!

以下、超ネタバレを含んだ感想になります。後半(2ページ目)は私の独善的な飯田洋輔くん語りになるので、危険を感じた方はスルーしてください。

劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』感想一覧

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2023.07.16 マチネ公演 in 大阪四季劇場(大阪・西梅田)

上演時間は約160分(2時間40分)。内訳は1幕80分(1時間20分)休憩20分2幕60分(1時間)となります。なお、カーテンコールの長さによって全てが終わる時間が変動すると思うのであしからず。土曜日と日曜日(祝日)の開演時間は平日より30分早いのでご注意を。

↑土日祝日マチネの上演時間。

主なキャスト

  • オペラ座の怪人:飯田洋輔
  • クリスティーヌ・ダーエ: 牧貴美子
  • ラウル・シャニュイ子爵:飯田達郎
  • カルロッタ・ジュディチェルリ:吉田絢香
  • メグ・ジリー: 石橋杏実
  • マダム・ジリー:秋本みな子
  • ムッシュー・アンドレ:見付祐一
  • ムッシュー・フィルマン:金本和起
  • ウバルド・ピアンジ:永井崇多宏
  • ムッシュー・レイエ:林和男
  • ムッシュー・ルフェーブル:志村要
  • ブケー: 村田慶介

【男性アンサンブル】

長友デビッド洋輔、川畑和寛、野村数幾、宇都宮千織、新井克、吉田蓮、木内和真

【女性アンサンブル】

杉山由衣、結城湊海、小川晃世、小山百合恵、高木千晶、中田成美、藤本典子、石田真子、吉村侑姫、森田美穂、坂口珠乃、中川奈々美

キャストボードの撮影は今回もかなりスムーズでした。なるべく早めに劇場入りするか、休憩時間中だと比較的余裕をもって撮影できると思います。終演直後はかなりロビーが混雑するのであまりお薦めはできないかな。5−6分すればだいぶ空いてきます。

全体感想・キャスト感想

今回は1日目が真ん中やや後ろ2日目が前方(奇跡としか言いようがない席)と様々な角度から堪能することができました。16日マチネは初めて「オペラ座〜」を見る方が結構多かったようで、始まる前に要チェックの場所をレクチャーする声がチラホラ聞こえてきて微笑ましかったです。特に「イルムート」の場面でのファントム登場箇所は予め知っているとなお楽しめますからね。

オークション場面志村オークショナーは相変わらずのおどろおどろしさで会場の空気をいい感じに冷やしてますw。そんななか達郎くん老ラウルはかなり熱心に冊子を見て出品されるものをチェックしてる感じ。特にサルのオルゴールが出てきたときのオークショナーによる「このオペラ座の地下室で見つかった」という言葉を聞いた瞬間に「!?」と鋭く反応してたのが印象的。
この場面、今までのラウルは「お前はこうして亡き人の懐かしい歌を今もなお奏で続ける」と歌った後にかなり体力を消耗した様子を見せてきましたが、最近の達郎くん老ラウルは疲労を見せず過去と対峙するような少し力のある目を見せていました。これは結構新鮮な反応で興味深かったです。

♪ハンニバル♪

超自信過剰な表情で歌う田カルロッタ、今季最初に見たときはちょっとキャラ的にキツめかなという印象が強かったのですが、前回辺りからはなんだかそれすら可愛く思えてきました。永井ピアンジも自信満々でドヤ顔歌唱してて(それがまた可愛くて癒やしw)、レイエの手厳しいダメ出しを受けても「そんな細かいこと気にしなくてもいいのに」くらいに軽く構えてるのが面白いww。

ピアンジが「ローム」の発音を歌い直す場面での林レイエの反応がこれまた面白い。彼に駄目出しした後いったん舞台袖近くまで下がっていきますが、音楽が鳴り出すと彼の歌い方が気になって仕方ないようで見る見るうちに舞台中央のピアンジ脇まで急接近(笑)。ちゃんと指摘どおりに歌えた1度目は「ふぅ」と胸をなでおろしたものの、2度目また「ローマ」発音に戻った途端に「!!!!」とかなり衝撃受けて口あんぐりしてたのが可愛かったww。だけどもう止められなくて、なにか言いたそうなもどかしい表情を浮かべながら再び袖の方へと下がっていきました(笑)。林さんのレイエ、団員たちにとっては超お固くて厄介な演出家といった雰囲気なのですが、見ているこちらとしては色んな表情を見せてくれてとても面白いキャラです(音楽に合わせて「ンッパッパ♪」って一緒に歌ってたりねww)。

永井ピアンジ、象に登る前に吉田カルロッタの手の甲にニコニコしながらチュッてやってるのがすごく可愛らしい。このとき彼女もまんざらではない表情をしていますが、ピアンジが後ろを向いた途端に意識は吉田蓮くんダンサーへw。大胆にもバックハグばりのスキンシップをしてる吉田カルロッタが好きww。でも、このW吉田のラブラブっぷりwwを全く知らず必死に象によじ登ろうとアセアセしてる永井ピアンジが気の毒だなとも思っちゃうんですけどね(笑)。

志村ルフェーブルは融通が利かない林レイエをかなり厄介な存在として認識してるのがダダ漏れてましたww。「なかなかの専制君主でしてね」というセリフのときなどは「おぉ、こわっ!」って感じでめっちゃビクついてたし。コミュニケーション少なかっただろうなと(笑)。
あと、フィルマンが「なぜこのオペラ座から手を引かれるのですか?」と訪ねても話題をそらしてしまう場面も聞こえてるけど聞こえないフリする誤魔化しっぷりが面白かった。金本フィルマンこのとき「だめだこりゃ」的なリアクションしてるんですよねww。

見付アンドレ金本フィルマンのコンビは久しぶりに見ましたが、見付アンドレがめちゃめちゃ陽気な雰囲気醸し出してるキャラなのでムッツリ金本フィルマンとの凸凹っぷりがより際立ち漫画チックで面白かったです。
見付アンドレは憧れのオペラ座での支配人の職につけたことを心底嬉しく思ってるようで、リハーサル中もワクワクが止まらず暴走気味ww。対する金本フィルマンはルフェーブルは何も理由を話してくれないしリハもつまらなそうでため息ついてそっぽ向いてるww。最初はこんなふうに全く噛み合わない雰囲気に見えるのですが、それがいつの間にか良いコンビになってくのも見どころの一つ。

あとこの二人で面白かったのが、吉田蓮くん演じる鞭男にビシビシ威嚇されるシーン。ビビりまくる見付アンドレを見た金本フィルマンが「おいお前!危ないじゃないかっ!」と何度も食ってかかろうとしてました。それを志村ルフェーブルさんが「まぁまぁ」って宥めてて。でも結構友情に熱い一面がある金本フィルマンにちょっと萌えましたね。

カルロッタがアリアを歌ってほしいとアンドレからせがまれる場面。見付アンドレは本当にめっちゃカルロッタ推しだったんだなというのが伝わってきて可愛らしい。もうウキウキしながら「お聞かせ願えませんか」ってリクエストしてて微笑ましかったよw。それを見て永井ピアンジも誇らしげにニコニコしてるのですが、金本フィルマンが「2小節で十分!」と塩対応すると「あいつ失礼すぎるだろうっ!!」と志村ルフェーブルに食ってかかってるの…萌える(笑)。やっぱり永井さん、めっちゃ癒やし。

突然歌を中断されたうえにアンドレから「よくあることですから」と軽く言われたことにご立腹の吉田カルロッタ。怒り心頭で舞台放棄宣言して帰っちゃうわけですが、このときのスネっぷりが吉田さんすごく可愛かった!!子供かっ!!てツッコミ入れたくなるくらいプクぅっと顔膨らませてたのツボでしたw。この後後ろからついていく永井ピアンジはけっこう男前!

♪Think of Me♪

牧さんのクリスティーヌは4月以来約2ヶ月ぶりです。相変わらずほっそりとしたモデルさん級の美しさでどこか可愛らしさも感じるところが魅力的。ToMの最後の「Ah」はたっぷりと溜めて歌う感じがドラマチックでなかなかいいと思います。ただ、先週まで出演していた藤原さんに比べるとちょっと歌唱力は落ちるかなとも(汗)。決してダメなわけではないのですが、ところどころちょっと声が揺れていたのは少し気になりました。

ボックス席御一行様は先週見たときよりもかなり盛り上がっている様子でw。あれ、隔離された場所だからいいけど客席であのテンションだったらかなり迷惑かもってレベル(笑)。達郎くんラウルがけっこう支配人’sさんたちに話しかけてた印象。クリスティーヌの存在に気づく前のあの時間、一体何の話題でテンション上がってるのか傍に行って聞いてみたい(笑)。
で、オペラグラス借りて焦点をクリスティーヌに当てた途端に達郎くんラウル、超集中モードにw。でも、確信した直後の表情がすごく良かったな。ラウルは長い間疎遠になってしまったクリスにずっと片想いしてたのではと感じさせる優しい熱のこもった目線を送っていたのがとても印象深かったです。

カテコの場面での指揮者さん(木内くん)、相変わらず大きなリアクションで見ていて楽しい。泣きそうなほど感動してダイナミックに拍手してる姿には思わずクスっと笑ってしまったw(17日は涙拭う仕草みたいなのやってたなw)。

♪Angel of Music♪

石橋メグはクリスティーヌ大好きって想いがすごくストレートに伝わってくるのがとても良い。牧クリスティーヌとのデュエットの相性も良かった。

油を売ってるメグに練習に戻るよう告げる秋本ジリー夫人。厳しい言葉を言ってるんだけど、表情はどこか穏やかで「仕方ない子ねぇ」と呆れ顔的になってるのが母性を感じさせてほっこりします。やっぱり娘のことはどこか特別扱いしがちになっちゃうのかな、と。

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♪リトル・ロッテ♪

談笑する支配人さんたちに混じって歩いてくる達郎くんラウル、心の中では「早く一人にしてほしい」モードなんだろうけどw、ここ最近はビジネススマイルを浮かべられるようになりましたね(笑)。だけど立ち止まったところで思い切り顔を反らせてるところをみると、結構我慢の限界来てたのかなとも感じられて可愛いですw。

「君の赤いスカーフはどこへやった?」の台詞回しは幼馴染の顔で発してる達郎くんラウル。少年の頃(14歳ではあるけど)に戻って彼女と思い出を共有したいという気持ちがとてもリアルに伝わってきます。こういう繊細なお芝居も達郎くん、本当に進化してて素晴らしい。
「あなたラウルなのね!」とクリスに抱きつかれたときの達郎くんラウルはめっちゃ嬉しそう。あの屈託のない柔らかい笑顔が本当に魅力的。彼女の思い出話を聞いているときも一言一言丁寧に向き合ってる印象です。だけど「エンジェルオブミュージック」の話題が続きそうな雰囲気になるとちょっと複雑な心境を垣間見せて「その話はもう良いかな」的な表情。それゆえ、「一緒に夕食に行こう」とクリスティーヌを半ば強引に誘おうとする流れがとても自然に見えました。

去り際に「可愛いロッテ」とウキウキしながらラウルがクリスに告げる場面。達郎くんラウル、ちょっと恥じらうような笑顔を見せつつも愛しそうな視線を彼女に送ってて…もうめっちゃ萌えた!!メロメロやないかっ(笑)。落ち着きのある立派な紳士に進化した達郎くんラウルですが、彼女に対しての甘い一面を垣間見せてくるのが可愛らしくて本当に魅力的です。

♪プリマ・ドンナ♪

支配人室に入る前のブケーがダンサーさんたちを脅す場面。前回見たときもすごいテンションに驚いたのですが、今回見たらまたさらに動きや仕草がダイナミックになっててびっくりしましたw。村田ブケー、完全にノリにノリまくってますね(笑)。お前が怪人じゃないのか!?と疑いそうになるくらいwwの勢いで、ロープを首にかけるとこなんかめっちゃデフォルメしまくってるし、あれじゃ、ジリー夫人が「地獄の手が迫る」と警告するのも無理はない(っていうか、ジリーさんはあの時点でブケーはもうおしまいだなと悟ってるような気すらする 汗)。それでも最後まで村田ブケー、超悪態ついてすごい勢いで去っていきましたけどね。やたら粋のいいならず者感満載w。
でも演じてる村田さん、近くで見るとかなりイケメンさんなんですよね。次回はスッキリしたお顔の役で見たいかも。

所変わって支配人室。金本フィルマンの回転式新聞投げも快調で、「クリスティーヌまでがどこへ消えたんだ?」と歌いながらもゴシップ記事がバズっててウッキウキなのがダダ漏れまくってました(笑)。それに対して「何だ一体、奴らの記事は!?」と血相を変えて飛び込んでくる見付アンドレはもう目を白黒させてて完全に記事に踊らされてる状態ww。二人の温度差がすごい顕著に現れていてとても面白かった。

そこへ不審な手紙を受けて険しい顔でラウルが入ってくるわけですが、この時点では達郎くんあまり興奮した様子を見せてませんでした。腹は立ってるんだろうけど、それを表にあまり出さないだけの心の余裕がある。貴公子っぷりがますますアップしてることに感動して思わず見入ってしまいました。
対する吉田カルロッタは怒り心頭でものすごい勢いで捲し立ててるw。だけど、表情がマンガみたいなスネっぷりなので見ていてなんだか憎めない。むしろ可愛らしくて愛着すら感じる不思議w。そんな彼女を一生懸命養護して奮闘してる永井ピアンジがさらに私の気持ちをホッコリさせてくれて・・・緊迫シーンのはずなのに私にとっては癒やしでした(笑)。

ファントムの手紙で侮辱されたカルロッタがムッスゥ〜〜としてしまうのを必死になだめる支配人’s。増田アンドレは結構落ち着いた雰囲気あったけど、見付アンドレは大ファンだったカルロッタの裏の顔を見て混乱し、とにかく場を鎮めようとアタフタ必死になってる印象が強くて可愛かったですw。逆に金本フィルマンのほうが「めんどくさい女だなぁ」と顔に書いてありながらも適当に美辞麗句並べて宥めに入ってて落ち着きがあるように見えましたね(笑)。

♪イル・ムート♪

今回もどちらかというとボックス席に目が行きがちになってしまった私(ごめんなさい 汗)。

5番ボックスの達郎くんラウルはやっぱり泰然自若としてて、基本愛するクリスティーヌの方に多く視線が飛んでいましたがw本編舞台もけっこうしっかり見てましたね。自分が関わってるもの(プロデュースしたらしいし)に責任を持つみたいな男らしさがにじみ出ていてとてもいい。さらにちょいちょいタキシード整えたり鼻筋に触れたりする仕草が艶っぽくてカッコいいです。

そして反対側の支配人エリアのボックス席ですが・・・16日に新たな現場を目撃。見付アンドレがもうテンション高くて隣の金本フィルマンに「あのキャラはね」みたいに楽しそうに説明してて。最初はそれを鬱陶しそうにあしらっていた金本フィルマンでしたが、なんとその後寝落ちせずに舞台の方に身を乗り出しながら「あれはどういうことなの?」みたいに見付アンドレに尋ねてたんですよ!これはびっくり!!
見付アンドレも嬉しくなったからか夢中になってフィルマンに説明したりしててww。私、この場面で二人が揃って舞台にのめり込んでる姿を初めて見たかもしれない(笑)。非常に貴重な瞬間でした。

17日はアッティーリオと奥方が微妙な気持ちのまま別れるシーンのところで見付アンドレがめちゃめちゃウケててww。それを横目に見た金本フィルマンが「あれそんな笑うほどか??」みたいなリアクションを(笑)。それでも更に見付アンドレが舞台を本当に楽しそうに見ているものだから、金本フィルマンも気になっちゃって…気が付けば自ら身を乗り出してアッティーリオがどうなっちゃうのか確認しながら笑ってたww。あれ、完全に見付さんのテンションに引っ張られたよね、金本さんww。彼があんなに一生懸命「イルムート」見てるの初めて目撃したよ(笑)。ほんと面白かった。

カルロッタが舞台放棄をしたあとのバタバタっぷりは何回見ても面白いのですが、見付&金本支配人’sだと二人が同じくらいのテンションでワタワタ狼狽えまくってるのでさらに笑えますw。そんな雰囲気の中で達郎くんラウルが不安そうなクリスティーヌにかけた「心配するな、僕がいる」というセリフ。彼は動揺を表に出さずクリスの前では頼れる貴公子で有り続けている。あの声には自然と心を一旦落ち着けさせる響きもあって、彼ならば守ってくれるだろうと思える頼もしさにあふれていました。いやぁ・・・達郎くんのあの余裕を持ったどっしりとした構えの芝居が本当に素晴らしくてねぇ。感動の連続でしたよ。

バレエシーン、最初に紹介した見付アンドレは心の動揺が隠せず笑ってごまかそうと必死になってるのが笑えるww。
ファントムの影に怯えるダンサーさんたちが怯えまくるわけですが、本番中にも関わらずみんな心ここにあらずで「あれファントムじゃない?」とかいろんな言葉が飛び交ってる。誰かがソロダンサーの女の子に思わず怖くて抱きつきに行っちゃうシーンもあって、でも飛びつかれそうになった彼女は「本番中でしょっ」と怖さを抑えて諌めてる。彼女は本物のプロだなと感心しちゃったよ。一方の吉田蓮くんダンサーさんはというと、みんなと混じってビビりまくってて後ろ見ないように縮み上がってましたww。そのあと「落ち着け」のサインで杖をガンと舞台に鳴らすんだけど、その仕草もなんか可愛くて萌えたな。

ブケーの事件が明るみになったあとダンサーさんが一目散に逃げていきますが、それを舞台袖から金本フィルマンが「ちょっとちょっとどこ行くんだよ!?」みたいに追いかけててw、舞台中央付近まで行ったときにようやく惨劇を目にして凍りついてしまう。客席に説明しながら何度も後ろ向いて「ひゃっ」と悲鳴あげてるのが可愛いww。

♪All I Ask of You♪

混乱する牧クリスティーヌを落ち着かせようとずっと傍に寄り添い続ける達郎くんラウル。時々ファントムへの情を語る彼女を見て「なぜ?」と言いたげに渋い表情になることもあるけど、彼女とまっすぐに対峙し受け止めようという姿勢は全く変わらない。
ファントムの幻聴を聞いてしまったクリスが泣き出してしまったときには、彼女の両手をしっかり握り目を見ながら「大丈夫だから、ここにいて」とマイクに入らない声で優しく諭してて・・・なんかその姿にものすごいグッと来ちゃったなぁ。

恐怖が頂点に達した牧クリスがラウルの胸に飛び込んでいく場面。1度目のときは達郎ラウル、「よしよし」といった感じで力を入れてその背中を抱いていましたが、2度目にクリスティーヌがしがみついてきたときには「えっ!?本当に?」といった驚いた表情を一瞬見せて手を緩めたのが非常に印象的でしたね。その後しっかりと愛する人を胸に抱いて手で頭をナデナデしながらとても幸せそうな表情で歌っていた達郎くんラウル。このときの彼はめちゃめちゃ激甘で少女漫画の王子様みたいだった。

クリスティーヌは必ず自分の方を向いてくれると確信を持ちながら接していながらも、どこかそうならないのではという不安を無意識に抱えていたんじゃないかなと。そんな心の揺れを達郎くんはとても繊細に演じてくれて・・・、二人がラブラブになる場面を見たときなんか不思議と込み上げてくるものを感じてしまいました。

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♪マスカレード♪

最初にアンドレとフィルマンが現れてびくびくしながら背中合わせになるのですが、見付さんと金本さんのコンビはもうめちゃめちゃビビリでww。恐る恐る顔を見合わせた時の「ひゃぁっ!!」っていう怖がり方が劇画的で面白くて仕方ありませんでした(笑)。

アンサンブルさんのなかで目を惹くのが1枠の長友くん。中華服の男役で登場してるのですが、これまで見てきた中で一番背が高くてカッコいい。特に指さしポーズの場面がとてもスマートでとても奇麗です。あと、吉田蓮くんの華麗なマント捌きも素敵なんだよねぇ。軽やかでカッコいい。

達郎君ラウルは自信に満ち溢れた落ち着きある雰囲気ながらも、やっぱりあの愛情深い陽だまりのような笑顔が本当に良い!!もう安心感の塊みたいな感じ。クリスティーヌのことを大切に想っている気持ちがあの表情からひしひしと伝わってきました。
クリスから婚約を秘密にしてほしいと打ち明けられた場面、最初はちょっと訝しげな顔をするんですが「まだ駄目なの」とクリスティーヌが歌ったあたりから穏やかな表情になり彼女の意見を尊重しようという意思が感じられました。このあたりのお芝居も達郎くん、ほんと進化したなぁと。

マダムジリーにラウルとクリスがいったん引き離されてしまう場面。ここでけっこう怒りの表情を見せるラウルも多いのですが、最近の達郎くんは一瞬鋭い目線を向けながらもすぐにスマート紳士の落ち着いた雰囲気になってましたね。熱くなりすぎない大人な雰囲気。それに対して秋本ジリー夫人は「これ以上二人きりのところを晒してはいけない」といった危機感が感じられます。ラウルとクリスを離した後密かにホッとした表情を一瞬見せる姿が印象的。
はぐれたクリスティーヌと再会した達郎くんラウルはめちゃめちゃ嬉しそうに駆け寄ってました。それに対して牧クリスもそれに委ねるように輝く笑顔を浮かべていてとても可愛かったです。

レッドデス登場の場面、いつも以上に気迫を感じさせる洋輔くんファントムの姿に胸が熱くなりました。「私はまだ健在だ」のあとの周りを見渡す仕草なんか特に力が入っていてゾクッとさせる恐ろしさも感じたのがすごく印象的でした。その姿を目の当たりにして驚愕しながらも必死にクリスティーヌを守ろうとしていた達郎くんラウルも胸アツでした。
このあとの”ドンファンの勝利”楽譜投げ。2日間ともけっこう鋭いスピードで飛んで行ってて見付アンドレも取るのが精いっぱいといった感じ(洋輔くんの投げコントロールは完璧ですw)。

ラウルがマダムジリーにファントムの正体について尋ねる場面。ここは殆どセリフ劇で展開されるのですが、秋本さんと達郎くんの息詰まるようなやり取りがとてもスリリングで見応えがありました。特に達郎くんラウルが「でも彼は生きていた、そうだろう!?」とジリー夫人に詰め寄る時の迫力がすごく怖かった。あの凄味を近くでやられたらたじろいでしまうよっていうくらいのレベル。あと、「地下室」の時に指を下に向けて力強く差す仕草をしてたのもすごい印象的だった。

ほんと、いつかストレートプレイで達郎くんのお芝居がっつり見てみたい。そう思えるほどの熱演だったと思います。

♪支配人室2♪~稽古場

支配人二人のアタフタっプリが面白いこの場面、見付さんと金本さんのコンビは特に表情が豊かで漫画チックに慌てまくってるので可愛くてつい笑いが漏れてしまいますw。そこに駆け込んでくる吉田カルロッタの膨れっ面が最高ww。歌い方も以前にも増してコミカルだし漫画のキャラに出てきそうな感じ(笑)。そして愛しいカルロッタの加勢をしなきゃと一生懸命な永井ピアンジの癒し感満載なリアクションww。特にカルロッタがぞんざいに投げつけた楽譜を一生懸命オタオタしながら片づけてる姿は最高に可愛らしくてクスッとなっちゃいますねw。

さらに激熱なのがカルロッタvsクリスティーヌ。吉田さんと藤原さんの睨み合いも迫力ありましたが、吉田さんと牧さんのバチバチっぷりもかなりすごくてw仲裁するために間に入った金本フィルマンが”消えてなくなりたい”的な泣きそうな表情になってたのがめちゃめちゃツボでした(笑)。
もうひとつ面白いのがファントムからの手紙の場面。もうねぇ、見付アンドレと金本フィルマンのコンビだとこのシーンめちゃめちゃマンガ的に面白いww。二人とも大きなリアクションするので(特にピアンジが体型について忠告された時の二人のはしゃぎっぷりが失礼極まりすぎて最高www)ついつい注目してしまいます。

「あぁ、そうなのか」とファントムを仕留める策を思いついたあとの達郎くんラウルの表情はゾクっとするほど冷徹で目がぎらついている。クリスティーヌを守るという強い気持ちから、自分の恋路の妨げとなるファントムに向けた敵意の気持ちへの切り替わりがとても印象深い。どんなにクリスが「やめて」と説得しても燃えるような眼差しで「僕がやり遂げるから、大丈夫だから」みたいに目を血走らせながら説得してる達郎くんラウルの激しさはすごかったなぁ。
「ラウルそんな怖いこと、もういや」とクリスティーヌに抱きつかれてようやく少し落ち着きを取り戻した達郎くんラウル。彼女を優しく抱き留めてはいたけど、ファントムを仕留めてやるといった強い眼差しはそのままだった。このあたりの表現もホントすごいなと思いました。

お稽古場面では永井ピアンジが得意げな顔しながら何度も間違えた音程で歌うのが毎回のツボであり癒しです(笑)。カルロッタの方を向いて「どんなもんだい」みたいな表情してるのホント可愛くて萌えるw。
そして今回、「どの音程で歌えばいいの!??」と詰め寄る吉田カルロッタに対して林レイエが「うるさぁい」と耳を塞ぎながらも「そう!!その音程ですっ!!」って2日間とも反応してたのが最高だった!!このリアクションが一番好きです。

♪墓場(Wishing You Were Somehow Here Again)

牧クリスティーヌの歌声は微妙に揺れはあるものの響きが柔らかくて心にジンワリ入ってくる感じがとても良いなと思います。お父さんを恋しく思う気持ちも伝わってくるし、最後の歌い上げも安定感があって良かった。

♪ドンファンの勝利♪が始まる前の警備の場面、達郎くんラウルが警備の警官にファントムを撃つよう命じるのですが、この時のセリフの語りっぷりが恐ろしいくらいに静かで落ち着いてて聞いていてゾクっときました。言葉の一つ一つに殺気立った気持ちが滲んでいて、特に「射〇しろ」のセリフ回しが最高に怖い。普段この場面はあまり注目しないところなのですが(←ヲイ 汗)、この2日間は達郎くんのあまりにも迫真に迫った言葉の一つ一つが胸に刺さって思わず見入ってしまいました。
ホント、彼にはいつかストレートプレイに挑戦してほしいです。

ここから先はただ熱いだけの主観入りまくりな飯田洋輔くんファントムの感想になります。笑って読めるような心の広い方は次のページへどうぞ。

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