劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演 2023.07.09マチネ

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劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演を観に行ってきました。

これまでも遠征観劇をして何度かヒヤリとしたことがありましたが、今回もかなーーり肝が冷える経験をすることになってしまいました(汗)。

この観劇日前から山口県と九州地方は線状降水帯に覆われ連日大雨続きとなっていました。9日前日も山口は相当な雨が降っていて翌日の新幹線が時間通りに動くかどうかも危ぶまれる状況だったため、いつもより2本早い時間を購入して後は運を天に任せるといったところでして。すると、奇跡的に私が家を出る時間は雨が小康状態となっていて無事に時間通りの新幹線に乗り込むことができホッと一安心。
ところが、新大阪駅に数分遅れながら到着した時に「このあとの博多方面からの新幹線運転再開は午後1時の予定です」という衝撃のアナウンスが耳に入ってきたではありませんか(汗汗汗)。つまり、あと1本遅い時間の新幹線に乗っていたら…、オペラ座が終わる時間頃に大阪到着という最悪の結果になりかねなかったわけです(←山口県内は新幹線の停車駅が少ないので時間調整が大変 汗)。念のため早い時間設定で切符確保しておいて正解だったと、あの時は本当に背筋が寒くなりました(恐)。

今までも何度かヒヤリ体験してきたけど、今回のは本当に強烈だった(苦笑)。遠征観劇は交通状況に左右されるところがあるので特に天候不順の日などは生きた心地がしません。この日無事に「オペラ座~」を見れたのは、奇跡以外の何物でもなかった。

そんなわけで、今回はこれまで以上にありがたみを噛みしめながらの観劇となりました。

以下、超ネタバレを含んだ感想になります。後半(2ページ目)は私の独善的な飯田洋輔くん語りになるので、危険を感じた方はスルーしてください。

劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』感想一覧

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2023.07.09 マチネ公演 in 大阪四季劇場(大阪・西梅田)

上演時間は約160分(2時間40分)。内訳は1幕80分(1時間20分)休憩20分2幕60分(1時間)となります。なお、カーテンコールの長さによって全てが終わる時間が変動すると思うのであしからず。土曜日と日曜日の開演時間は平日より30分早いのでご注意を。

主なキャスト

  • オペラ座の怪人:飯田洋輔
  • クリスティーヌ・ダーエ: 藤原遙香
  • ラウル・シャニュイ子爵:飯田達郎
  • カルロッタ・ジュディチェルリ:吉田絢香
  • メグ・ジリー: 石橋杏実
  • マダム・ジリー:秋本みな子
  • ムッシュー・アンドレ:増田守人
  • ムッシュー・フィルマン:金本和起
  • ウバルド・ピアンジ:永井崇多宏
  • ムッシュー・レイエ:林和男
  • ムッシュー・ルフェーブル:志村要
  • ブケー: 村田慶介

【男性アンサンブル】

長友デビッド洋輔、川畑和寛、野村数幾、宇都宮千織、新井克、吉田蓮、木内和真

【女性アンサンブル】

杉山由衣、結城湊海、清水智紗子、小山百合恵、高木千晶、荒巻くるみ、藤本典子、石田真子、田原真綾、森田美穂、坂口珠乃、中川奈々美

この週から飯田兄弟がそろい踏みというスペシャルなキャスティングになったことでチケットも完売状態になっていたので、さぞキャスボ前は行列ができているのだろうと覚悟してロビーに向かいました。が、早めに劇場入りしたのが功を奏してか意外とアッサリ撮影できてしまった。そのあともあまり大行列という事態にはなってなかったようで…いつかのアレは何だったのだろうかとちょっと狐につままれたような気持になりましたw。

達郎くんは直近で東京の『ノートルダム~』に出演していたようですが、『オペラ座~』の楽が近づいたこのタイミングに大阪入りとなりましたね。ラウル役は今けっこう厳しいローテーションを強いられてる状況だと思っていたので、彼が入ってくれたことはとても嬉しいです。どのくらいの期間いてくれるんだろう?
それから、洋輔くんは先週まで急遽の東京JCS出演を経て今週の戻り。相当なハードスケジュールだと思いますが、何とか健康に気を付けて乗り切ってほしいです。

全体感想・キャスト感想

久しぶりに志村オークショナーにお会いしましたが、あの何とも言えない独特のオドロオドロしさは健在でした!言葉を一言一言発するたびに何か妙なものが出てきそうな雰囲気が最高w。特に猿のオルゴールを紹介する時の「まぁ~~だぁ…」の言い方が地鳴りのように低くて聞いてて「ひょえっ」てなるww。

それから、久しぶりに見た達郎くん老ラウル。オークション中の反応は彼が一番分かりやすいかもしれません。一つ一つの品物が紹介されるたびに微妙に動きがあるんですよね。一番分かりやすいのは猿のオルゴールが紹介された時。明らかに「!??」となってました。そこにこれから始まるドラマが見えた気がしたのがとても印象深かったです。

♪ハンニバル♪

吉田カルロッタの超勝気な表情が光りますね。もう目が自身に満ち溢れてギラギラしてるので、一目で「彼女はかなりの野心家のやり手だな」と感じる。対して永井ピアンジは登場した時からやっぱり癒し系w。もうあの得意満面の笑顔は見てるだけでなんだかホッとしてしまいます。
そういえば永井さん、ようやくお休みに入られたと思ったら緊急事態で戻られたんでしたよね(おそらく本来は山田さんが演じられてるはずかと)。かなり長い期間のご出演なのでどうか体調に気を付けて乗り切っていただきたいと思います。

林レイエは相変わらずとっても厳しい。特にピアンジへのダメ出しは容赦なく、発音関連においてはかなーーーりイラついてるのが伝わってきましたw。だけど当の本人は全くそれを気にする様子もなくて「はいはい、面倒くさいなぁ」程度の反応でww、この二人の落差が非常に面白い。ピアンジがダメ出し後にもう一度歌い出すシーンでは本当に間近まで行って正しく歌えるかチェックしてる林レイエww。それなのにピアンジは2回目の「ローマ」を間違った発音で歌ってますからかなりのツワモノです(笑)。
このゴタゴタが行われてる時にクリスティーヌがメグと何やら話し込む場面があって。いつもそこを見逃してしまいがちなのですが、今回チェックしてみたところ…、メグはクリスの手を引っ張って一緒に上手へ行こうと誘っているんですね。だけどクリスは「ちょっと気になることがあるから」みたいなことを言ってその手から逃れポワ~っとしながら舞台袖に消えていく。あの時彼女は何と言ってメグから離れてるのだろう?それが聞こえそうなところに座ったことがないので未だに謎のままw。ちなみにクリスはダンサーが踊り出した場面の時にフラ~っと戻ってきてメグに立ち位置教えてもらってます(←新演出からこのようになってますね)。

もう一つの注目ポイントとしては吉田カルロッタの男性ダンサーへの接し方。吉田さんはかなり濃厚に分かりやすく手を出してますw。この日も、ピアンジが象によじ登りに行ったタイミングでバックハグするような形でスキンシップしてました。あれはかなり大胆ww。で、ダンサーの吉田くんもマンザラではないって表情になってるのが可愛い(よく考えたらW吉田コンビだw)。

志村ルフェーブル「私が辞める噂は本当です」ってカミングアウトする時めっちゃ嬉しそうで言葉が弾んでるのがなんとも可愛らしいw。”呪われた職業からすっぱり足を洗える”ことに心底安堵してる気持ちがダダ洩れてます。
そんななかでカルロッタとピアンジが新支配人に紹介されるわけですが、永井ピアンジがフィルマンに塩対応された直後の「ぴあちぇーれぇ!!」の怒りっぷりがやっぱり可愛らしくてクスリとしてしまう私ですw。

♪Think of me♪

アンドレに促されてまずカルロッタが歌い出す場面、この時彼女の想い人である男性ダンサー(吉田くん)は他の女子ダンサーズと最初は仲良さそうにおしゃべりしてるんですよね。だから「これはカーラの片想いか!?」と思ってしまったのですが、2コーラス目に入った時には「素晴らしい歌声」と言わんばかりのウットリした表情を浮かべてたダンサーくんww。やっぱり、あの二人はのっぴきならない関係が続いてるんだなとその時確信しましたw。

アンドレの不注意な一言でカルロッタとピアンジが帰っていったあと、こっちも消えるからねーと言わんばかりにスタコラサッサと袖に逃げかえる志村ルフェーブルの足の速さが面白かった(笑)。
この後メグが「クリスティーヌ・ダーエなら歌えると思いますわ!」と提案してクリスが表舞台に上がることになるのですが、今回のお針子さんを演じてる杉山さんは非常に着替えのセッティングも落ち着いて余裕がありますね。早水さんはアセアセしまくって終わった後に「ふぅーー」という息が聞こえてきそうだったのが面白かったのですがw、杉山さんは「これくらい朝飯前ヨ」的な余裕があってこれはこれで面白い(笑)。

藤原クリスティーヌの歌声は相変わらずとても凛としていて聴き心地がよく心穏やかに見ていられます。
それをボックス席から見つめている支配人たちとラウル子爵。ここで本格的に達郎くんラウルが登場するわけですが、その姿を見てちょっとビックリしました。これまで数回見てきたけど、そのときよりも”お坊ちゃま”的な部分が削がれて”貴公子”的な雰囲気が漂っていたのです。めちゃめちゃ大人に見えた!!話し方にも品があるし、余裕も感じられる。新しい達郎くんラウルを目撃したように思えてワクワクしました。

本番舞台が終わった後のカーテンコールの場面、指揮者役の木内くんの動きが今回もかなりツボでw。クリスの歌声に感極まったからか何度も「ほんっとうに素晴らしい」と言わんばかりの称えっぷりでちょっと涙ぐみそうになる勢いだったww。それから、大道具役の新井くんが女子ダンサーさんに軽くウィンクしてされたほうが「きゃっ」と恥じらうのも可愛らしくて萌えます。

秋本ジリー夫人は女子ダンサーズにダメ出しを行う時は師範というよりも、ちょっと厳しいお母さん目線みたいな雰囲気で「全然ダメ」と指摘しているのがとても印象的です。厳しいけれど、彼女たちのことはメグと同じく娘のように大事にしているのだろうなというのが伝わってくる。

♪Angel of Music♪

藤原クリスと石橋メグは本当に仲良しの親友という雰囲気が出ていて、二人で舞台の成功を喜びあってる場面は観ていてホッコリします。次第にクリスの様子がおかしくなった時も本気で心配そうな顔をしてる石橋メグ。クリスティーヌが本当に大好きなんだなって伝わってくる。歌声も可愛らしくて藤原さんの美しい声ともマッチしています。

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♪リトル・ロッテ♪

支配人たちと楽屋へ向かう時の達郎くんラウル、以前見た時は「早く解放してくれよ」みたいな心の内がダダ洩れしてたように思えたのですがww、今回見たら「はいはい、そうですよね」みたいに受け流す心の余裕を見せてるように感じられました。ビジネススマイルでその場を乗り切ってて、何か一気に大人になったなと感心してしまった。
「申し訳ないがここは僕一人に任せてくれないか?」と制する時も務めて紳士的。フィルマンからワイン(シャンパン?)を受け取る時もスッとスマートに手に取っていた姿がとても印象的。達郎くんラウル、めっちゃ貴公子やん!!

クリスティーヌの楽屋に入った直後に「赤いスカーフ」に纏わる少年時代(といっても14歳はだいぶ成人近いけど)の思い出を語る時の達郎くんラウル、その口調はとても柔らかく優雅。少し悪戯っ子気質みたいなところを垣間見せつつも余裕のある紳士っぷりで本当に驚きました。私には、今までよりも一回りも二回りも成長したような感じに見えた。

藤原クリスが懐かしそうに父が語っていた「エンジェル・オブ・ミュージック」の話をする場面では、達郎くんラウルとても優しい眼差しで一言一言を受け止めるように聞いてましたね。その柔らかさに吸い込まれていきそうになった。その後の食事の誘いは強引になるわけですが、気が急いてるっていうわけでもなくてどこか心の余裕を感じさせる。「可愛いロッテ」とクリスに振り返る時も、彼女が愛しくてたまらないよって訴えかけているような眼差しをしてたなぁ。

このあとクリスティーヌは嫉妬に狂って出現したファントムと一緒に鏡の向こう側へ姿を消してしまうわけですが、「エンジェル!?」と声を発するのは暗転しきった後だったのが印象的。これまではだいたい暗転する直前位に「エ」の音が入るパターンが多かったんだけど、完全に真っ暗になってからの「エンジェル!?」は久しぶりに見た気がします。
ちなみにこの場面、新演出になる前はラウルが「エンジェル!?」とキョロキョロしたところで暗転してたので、未だにこのセリフが始まったとたんに暗くなるのを見るとちょっと違和感を覚える私ですw。

♪プリマ・ドンナ♪

支配人室の場面になる前にブケーがダンサーさんたちの前でファントムを揶揄したような話をして楽しませているのですが、村田ブケーがめっちゃテンション高くてビックリ!歌もめっちゃおどろおどろしくドラマチックに演じてたし、秋本ジリー夫人から「地獄の手が迫る」と警告された時も大きな声で吐き捨てるように「ハンッッ!!」と言いながら去っていってて迫力ありました。

金本フィルマンの新聞投げはクルクル回しながら袖に放り投げる感じなのですが、この日はうまい具合にキレよく向こう側に吸い込まれて行ってカッコよかったです。たまにブーメランみたいに戻ってきちゃうパターンもあったのでねww。
そのあと「オペラの出来よりスキャンダル」と歌う時も実に楽しそうで声がめちゃめちゃ弾んでました。この人ホント芸術にはとんと興味がないんだなというのが伝わってくるのが面白いです。

それに対して増田アンドレ「何だいったい!?奴らの記事は何だいったい!??」と血相を変えてやって来るわけで。自分の大好きな芸術を侮辱されたことにイライラが収まらない気持ちがすごく伝わってきます。でも、その気持ちはよーーーく分かるっ!

ラウルが「君たちがこの手紙書いたのか!?」と飛び込んでくるのですが、この時も達郎くん、これまで見た中で一番紳士的で大人な雰囲気で入ってきて。手紙の存在にイライラはしてるんだけど、感情の赴くまま怒りをぶつけてない。どこか貫禄があって「おぉ、貴族の人だ」と心の中で拍手してしまったほど。
ちなみに私はフィルマンがラウルに「とんでもありませんっ」と強く反論してしまった後にハッとなって「(手紙を)お見せください」とチンマリしちゃうのがここ最近のお気に入りですw。

さらにカルロッタがピアンジと一緒に怒鳴り込んでくるわけですが、この場面の吉田カルロッタは目はギラギラしているものの口を大きくプゥっと膨らませながら怒ってる姿はどこかちょっと可愛らしくて萌えすら感じさせるんですよねw。顔から上半分は怖いのに下半分は可愛い、みたいな(笑)。そんな彼女を守ろうと横でプリプリ文句言ってる永井ピアンジもほんと癒し。

ファントムからの手紙に怒り心頭のカルロッタを宥めるべく支配人’sが決死の宥め作戦に出る場面。増田アンドレは基本的にカルロッタの歌も好きそうだから「あなたに歌ってほしい」とけっこう真に迫った説得を試みているのに対し、芸術にトント興味もなくカルロッタにも思い入れがない金本フィルマンは口先だけといった雰囲気がダダ洩れちゃってるんですよねww。この二人の説得の熱量の差が見ているとめちゃめちゃ面白いです。

そして達郎くんラウルはクリスティーヌが「誰にも会わない」と言っていることが信じられない様子でただ困惑してて。彼女が語っていた「エンジェル」のワードが心に引っかかり考え込んでいる感じ。多くの歌声がまじりあうこの場面の中でもしっかりと歌声が聞こえてくるし、何よりもお芝居がとてもしっかりしているのがとても好印象。

♪イル・ムート♪

イルムートの場面はついついボックス席の様子が気になってしまう私w。5番ボックス席に座っている達郎くんラウルはクリスティーヌを見つめる回数が多いながらも、自分がプロデュースした舞台もしっかりちゃんと見ている。彼は芸術を大切にしてるんだなというのが伝わってきました。

対する反対側のボックス席では、増田アンドレは楽しそうに前のめりで見入っているのですが金本フィルマンは非常に退屈そうにしていますw。ただ以前は金本フィルマン、かなり早い段階で寝落ちしていたのが今回はけっこう粘っていた印象(笑)。時間を気にしながらもなんとか頑張って目を開けていたけど、結局睡魔に負けてコクリと舟漕いで、またちょっと目を開けては舟漕いで、みたいなww。これがなんとも言えず可愛らしくて面白い。
で、ファントムの「ボックスの5番は空けておけと言ったはずだ!」という怒りの声でハッと覚醒。以前見た時はそれでもウツラウツラしてることが多かった金本フィルマンでしたがww、今回は最初のファントムの声にかなりビビったようでしたね(笑)。

アッティーリオ役の長友くん、前回よりも低音の響きがイイ感じに伸びていてとても良かったです。厚化粧の表情はJCSジャポに出演してもいいんじゃないかと思うくらいの歌舞伎顔ですw。

カルロッタがカエル声になってしまう場面、吉田さん、「もう歌えないーー」と断念するタイミングがちょっと早かったかな。いつもよりもちょっとオケ音が鳴ってる時間が長く感じたので。それだけ彼女の中ではもう限界だったんだなと、逆にリアルに感じられて面白かったですw。
その後の金本フィルマンのアタフタっぷりもなんだか真に迫ってて、もしかしてセリフが飛びそうになってるのでは!?と余計な心配が過ったほどだった。でもいつも以上に混乱を肌で感じられたのは貴重な体験だったかも。そんな混乱の中でひときわ落ち着いていたのが達郎くんラウル。「心配するな、僕がいる」とクリスティーヌを落ち着かせている時のあの泰然自若とした雰囲気が素晴らしかった。

バレエシーンの時、後ろに移るファントムの影に女子ダンサーさんたちが騒然となってしまうのですが、ソロで踊ってる子だけは見えないふりして一人ちゃんと演じてるんですよね。そんな彼女に数人が「こわい~」と抱きつきに行ったときも、「本番中よっ」とビシっと諫めて踊りに集中するよう促しててめっちゃカッコよかった。

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♪All I Ask of You♪

屋上に連れてこられたことに疑問を感じつつも「悪魔に捕まってしまう」と混乱状態の藤原クリスに対して「大丈夫だ」と落ち着いた様子でなだめる達郎くんラウル。どんなに彼女が怯えていても、何度も傍に行って一言一言言い含めるように”安心”を与えようとしている姿がとても感動的だった。なんていうか、相手を受け止める度量の大きさが凄い増したような気がしたんですよね。
クリスがファントムのことを歌い出した時には少し訝しげな表情を見せていましたが、それでも彼女が自分の方を向いてくれるまで辛抱強く待ってくれている達郎くんラウル。その存在の頼もしさに、あの胸の中になら安心して飛び込んでいけると本気で思ってしまった。いやぁ…達郎くんのお芝居の懐の深さ、本当に素晴らしいですね。

ファントムの幻聴に怯えたクリスティーヌがラウルの胸に飛び込む場面、達郎くんは最初から「来てくれると分かっていた」と言わんばかりに割としっかり彼女を抱き止めていたのがとても印象的でした。
藤原クリスが笑顔になると、達郎くんラウルもホワッと太陽のような温かみのある笑顔でそれを受け止める。二人が気持ちを通じ合わせキスを交わす場面は熱すぎず、柔らかいオーラに包まれているかのようだった。あの光景は…目撃してしまうファントムとしては本当に耐えられなかっただろうなと容易に想像がつきました。

♪マスカレード♪

キラキラ笑顔で登場した藤原クリスティーヌと、貴公子穏やかな笑みをたたえた達郎くんラウルの組合せはとても眩しく映りました。ホントなんか、達郎くんの雰囲気が以前に比べてすごく大人になっていて…ちょっと別人を見ているかのよう。
クリスが婚約について「人に言ってはダメよ二人のこと」と釘を刺す場面、最初はやはりちょっと怪訝な表情は見せますが、「言わないよ、いつか分かる日が来るさ」と歌う頃には穏やかな表情に変わっていたのが印象深いです。彼女の言うことを受け止める度量の大きさがここでも発揮されてました。

一度はぐれてしまったクリスを探す場面でも、彼女は必ず自分の元に戻ってくるはずだという自信が感じられた達郎くんラウル。大きく焦る様子もなく、見つかった時には少し安堵しつつも陽だまりのような温かさでクリスティーヌを迎え入れてましたね。その余裕がほんと、子爵様そのものだった。

レッドデスが現れるシーンでは一気に緊迫した空気になります。洋輔くん、「ドン・ファンの勝利」の楽譜投げ、今回はちょっと強めに投げてたかなw。アンドレさんがちょっと取りづらそうにしていましたが、綺麗に手の中に収まっててホッとしましたw。

ラウルがジリー夫人に事情を聞く場面。岸ラウルは目が血走るような雰囲気で問い詰めてる印象が強かったのですがw、今回の達郎くんラウルは緊迫しながらも彼女の話を一つ一つ噛みしめるように受け止めて聴いている印象がありました。

♪支配人室2♪~稽古場

1幕からファントムの存在にビビりまくってた支配人さんたちですが、2幕ではそれがさらにパワーアップするのが面白いです。特に金本さんの怯え方がすごくてアタフタ度が増してるww。心の中で「いったん落ち着いてー」とツッコミ入れてた私です(笑)。

吉田カルロッタが自分に当てられた役柄に怒り心頭になる場面、「こんなひどい役!!」と顔をプゥ~~っと膨らませてのお怒りモードがなんだか見ていてすごく愛らしい。なんか今までに比べるとすごい漫画チックになったような気すら(笑)。
そんな彼女から楽譜を乱暴に渡された永井ピアンジ、早く彼女の加勢をしなければとアセアセしながら一所懸命開いた紙を畳んでる姿がめっちゃ癒しでしたw。あの健気な姿がホント可愛らしいんですよね、永井さん。

さらに面白かったのが、カルロッタvsクリスティーヌの場面。二人がバチバチな雰囲気になりそうなのを察知した金本フィルマンがおっかなびっくり状態でその間に入って仲裁しようとしてるのが気の毒であり可笑しくもありw。女性二人のパワーに圧倒しまくりでw、泣きそうになりながら必死の思いで二人を引き離した時の「何でこうなっちゃうの」的な表情が最高でした、金本さんww。

さらにファントムからの手紙での金本フィルマンの反応が見応えあり!
カルロッタに対する指摘の時は増田アンドレに「ホントその通りだよな」みたいに同意求めたものの軽くスルーされ(笑)、ピアンジに対する指摘の時は「あのお腹はけっこうヤバイよな」的に増田アンドレにニマニマしながら同意を求めたものの「それ言っちゃダメだって」みたいに軽くあしらわれたりwww。もう二人の反応の温度差がめっちゃ面白かった。

ラウルがファントムを捕らえる方法を思いつく場面、ここで一気に達郎くんのギアが上がったような感じでしたね。それまで大人の余裕と頼りがいのある雰囲気を醸し出していたのが、戦う男へと変貌する。秋本ジリー夫人に「奴を助ける気か!??」と問い詰めた時のギラつきっぷりはゾクッとするような恐ろしさがありました。
クリスティーヌが「やめて」と説得しようとした時も、彼女の肩を強くつかみながら「僕がいれば大丈夫」みたいな熱血っぷりで聴く耳を持たない達郎くんラウル。その表情は絶対的な自信に満ち溢れ、まるで狩人のよう。

「ドンファンの勝利」への出演を拒み続け、ファントムへの複雑な感情を吐露する藤原クリスティーヌの狼狽えっぷりもとても印象深かったです。ファントムに連れていかれることへの恐怖と、彼から受けた教えへの恩との狭間に立たされた苦しみがリアルに伝わってきました。

クリスティーヌが逃げ去った後の達郎くんラウルの「今度災いが襲い掛かるのはおまえの方だ!!」の叫びっぷりもすごかったなぁ。それが洋輔くんファントムに向けられてるんだなぁと思いながら見るとなんか複雑な心境にもなってしまったけど(汗)。

稽古の場面ではやっぱりマイペースでニコニコしながらドヤ顔で歌ってる永井ピアンジに癒されますw。音程が間違ってることも全然気にしてない様子でw、それが林レイエの苛立ちに拍車をかけちゃうんですよね(笑)。「ここのフレーズはこうですっ!!」と指摘する時の林レイエの声は完全に怒ってたけど、あの気持ちはよく分かりますw。ちゃんと言うこと聞けよ!って言いたくもなるわな。
思うように稽古が進まず、吉田カルロッタが我慢の限界で「どの音程で歌えばいいの!?」と詰め寄る場面では、林レイエ、耳を塞いでうるさそうにしながらも「それが正解」みたいなリアクション取ってましたね。久しぶりにその仕草見れて嬉しかったです。好きなんですよ、この二人のやり取り。

♪墓場(Wishing You Were Somehow Here Again)

毎回思うけど、本当に藤原クリスティーヌの歌声の響きが美しくてうっとりしてしまいます。お父さんを想って心が折れそうなときは哀しげな儚い音色、なんとか奮起して強くあらねばと思い直した時は強い決意を感じさせる凛とした音色。特に「どうぞ与えて、力を」の最後の歌声は最高級品です。
その時々の感情に合わせて変化していく彼女の歌いっぷりが本当に素晴らしくて酔いしれてしまう。藤原さん、最初に登場した時から比べると、本当に表現力が豊かになったなと思います。

 

ここから先はただ熱いだけの主観入りまくりな飯田洋輔くんファントムの感想になります。笑って読めるような心の広い方は次のページへどうぞ。

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