劇団四季ミュージカル『美女と野獣』2012.06.12ソワレ(リハ見あり)

先週は行くのを断念していましたがw、今週はやっぱり会いたくて来てしまいました。このところキャス変が発表が不安定なのでチケットを取るのもなんだか恐ろしくて(苦笑)。行ってキャスト表見るまではホントにドキドキでございます。

この日を観劇日に選んだのはリハーサル見学会が行われるということで。どうせ行くならやっぱりイベント絡みがいいかなぁと。ちょいちょいネタバレ含んだレポートになると思うのですが(汗)そのあたりはご容赦を。

四季のリハーサル見学するのってものすごく久しぶり。一番最後に見たのは…もしかしたら5年前の海劇場のオペラ座以来かもしれない。あの時は小林さんが司会担当してくれたんだっけ…(涙)。

参加人数は100人ちょっとくらいかな。中央ブロックとサイド中央寄りを使ってだいたい3列くらいでしたね。質問票もあったんですけど、ああいう場に行くとなかなか聞きたいことが思い浮かばないもので(汗)今回は応募箱に入れずに参加となりました。

まず最初に目に入ってきた光景がBBの冒頭の「変わり者のベル」タウンのシーンです。いつもはメイクばっちりの役者さんしか見たことなかったもので…稽古着で素顔のままの若い役者さんたちがあれと同じ動きをしている光景は何とも新鮮でした。老人役も若い役者さんが担当しているので、本屋のおじいさんとかけっこう見ていて違和感あって思わず吹き出しそうになってしまった(笑)。
タウンのシーンはお稽古が本当に大変そうだなぁと思ったなぁ。なにせ登場人物が多いし注意しないと役者同士が舞台上でぶつかりかねない。綿密に動きをチェックして進めているんだなぁと感動。浮気亭主役の若手さんのシーンでは「もっとアピールをしっかりしないと何したいか分からないよ」といったようなダメ出しがあったり。それでやり直してみるとガラリと印象が変わって漫画チックになってて面白かった。シリーガールズには「前傾で!」って指示が飛んでいたり。パン屋役の役者さんはひときわ声が大きくていいなぁと思いました。

アンサンブルさんたちはほとんど名前と顔が一致しないんですが(汗)、川原さんだけはすぐに分かった。…っていうか注目してしまったw。ヘアドレッサーの動きがけっこう面白い。ナルシストっぷりがよく出てました。それに踵を返して去っていくときの姿勢がやっぱりきれいです。
で、ここにはベル役の高木さんも参加。華奢な方で意外と地味!?稽古着でアンサンブルさんたちと混ざると同化しているように見えてしまった。だけど顔は小さいしやっぱり美人さんです。ちょっとおとなしめな印象だったかな。アンサンブルの動き確認のたびにアカペラで何度もその場面を歌ったりしててお得な感じ(笑)。リハではどちらかというと力を抜いているような印象でしたが、本番になるとガラっとオーラが変わっていたのでやっぱりすごいなと思いました。

一通りタウンの通し稽古を行った後はガストン酒場のシーンのリハへ。あれよあれよという間に光景が変わっていくのに感動。その準備の間に指示を送っていた役者さんが軽く自己紹介。主に中心になって動きの確認作業を行っていたのはシリーガールズの倖田未稀さん(緑のドレスですぐ倒れちゃう子役)でした。だからシリーガールズが舞台上に3人しかいなかったのかと納得。倖田さんは現在ダンスキャプテンをされているそうで…大石さんから変わったんだ!
挨拶はなかったんですが、歌唱指導をしていたのは「真理さん」って呼ばれてたのでタンス夫人の原田真理さんだったんじゃないかと思います。あと、全体的な動きのチェックと芝居の指導をしていたのがルミエール役で公演委員長の百々さん。非常に的確な指示をしていたのが印象的でした。

そしていよいよマグカップ合わせのところからリハーサル開始。これは念入りに確認していないと「凶器になりますので(汗)」とは倖田さん談。以前バクステ参加した時にマグカップ持たせてもらったけど、たしかにけっこうガッシリしてましたからね。
ということで、中心にガストン役の野中さんとルフウ役の遊佐さんを入れて稽古開始。最初はゆっくり目にして動きの確認。特に気を遣っていたのが隣の人との距離感でした。「マッシュさんのところ狭くない?」とか色々声が飛んでましたが…野中さんが劇団内で「マッシュさん」と呼ばれてるの初めて聞きました(笑)。

皆さん一つ一つ確認して真剣な面持ちではあるのですが、笑顔も見せなきゃいけなくて本当に大変そう。呼吸を合わせたりラインをそろえたり色々なチェックがあったんですが…その時に一番積極的に意見を出して周りを引っ張っていたのが遊佐さん。とても周りの動きがよく見えているようで色々な部分を指摘していたのが印象的です。なんだかルフウがものすごく賢く見えたよ(←いや、遊佐さんはもうベテランさんですからw)

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一通りマグカップのリハーサルをやったあと皆さん解散。そのあと軽くトークショーがありました。

司会担当はコグスワース役の青木朗さん。リハ中にやって来て何度か席の移動したりマイクを百々さんに渡そうとしたり(←遠慮されて結局原田さんのところに持っていってたけど 笑)ちょこちょこ動いてて目立ってましたww。トークメンバーはアンサンブルの磯辺愛奈さん、シリーガールズの一人(オレンジのドレス)役の加藤あゆ美さん、ガストン役の野中万寿夫さん
リハ時間が長引いてしまったということでそれぞれのトークはなしで事前に募集した質問から答えていく形式に。

Q.テンションが上がらない日はどうしてますか?

野中さん
個人的に暗い気持ちになるのが嫌なので頭の中はハワイだっていつも思っているらしいww

加藤さん
天気によって気分が左右されやすいけど、なるべく多く笑おうと心がけているとのこと

磯辺さん
友達とご飯食べたりおしゃべりしたりしているとのこと

Q.リハーサルはどのくらいしていますか?

青木さん
週の一番初めの公演をする時にはキャストが入れ替わろうが替わるまいが、必ずタウンとマグのシーンは確認のためのリハーサルをやっているんだそうです。で、「今週は珍しくキャストが一人も変わらなかったのですが…」って言葉に私ひそかに反応ww。あの時ホッと胸をなでおろしていたのは私だけだったと思いますw。

磯辺さん
呼吸法の指導をしているようです。ダンス・バレエを30分、呼吸法を30分やっているとのこと。

Q.衣装のサイズはどうしてる?

加藤さん
衣装は基本的に全部1着。キャストが変わるたびに衣装担当さんがホックの位置を変えたりして使っているそうです。

Q.野中さんはモノになるとしたら何になりたい?

これよく聞こえなかったんですよね。っていうか、野中さん、終始落ち着きなかったもんで(笑)

Q.これだけは負けないっていう演技上のポイント

野中さん、磯辺さん、加藤さん
そろって「笑顔」とのこと。野中さんが若手二人に「もっと違うこと答えなさい」とツッコミいれてましたwww。いや、野中さんもしっかり答えてよ(笑)
このあと質問応募した人の中から抽選でプレゼントが配られてました。やっぱり私も応募すればよかったかなぁ~。

最後に青木さんから挨拶があったんですけど、ちらりと夏劇場版のBBの楽をほのめかすようなコメントがありました。「まだ発表されていませんが」って言ってたので、もしかしたらその日程はもう決まっているのかもしれません。そろそろ心の準備しなきゃなぁ…とちょっと寂しい気持ちになりました(涙)。

なんか駆け足でユルいミニトークでしたが、それはそれで面白かったですw。最後まで無邪気に手を振り続けてた司会の青木さんがとっても可愛かったです。

以下、本番公演についてのネタバレあり感想です。

劇団四季ミュージカル『美女と野獣』感想一覧

主な出演者

ビースト:飯田洋輔、ベル:高木美果、モリース:石波義人、ガストン:野中万寿夫、ルミエール:百々義則、ルフウ:遊佐真一、コッグスワース:青木朗、ミセス・ポット:遠藤珠生、タンス夫人:原田真理、バベット:長橋礼佳、ムシュー・ダルク:川原信弘、チップ:牧野友紀

リハ見から約1時間後に再び劇場へ。前回と違うメインさんはガストン役の野中さんですね。先週から入られてますので。

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開演前に会員限定のBB2周年企画のリボンくじ引きに参加。すると…

ビーストの札が出た!!!よもやこんなに早くビーストのリボンが手に入るとは…!そこに洋輔くんの姿はなくともww札見たときに思わず嬉しくなっちゃって笑いをこらえるのに必死になってた私(爆)。あーー、嬉しいなぁ。そんなわけで、観劇前からさらにテンション上がっておりましたw。

ちなみにこの日も珍しく団体客が入っていなかったんですけど、イベントがあったからか、前回より客席はちょっと埋まっていたように思います。1階席後方部分まで中央ブロックではありましたが人が入ってました。
で、初見のお客さんもけっこう多かったようでシーンごとの反応がとても良かったです。一番うれしかったのはビーアワゲストで手拍子が起こったこと!あのシーンで手拍子聞こえてきたの久しぶりだよ~。しかもこの普通のソワレ日に!ちょうどドアマットのアクロバットがあってナプキンたちとベルのラインダンスに入るところだったかなぁ。会場中が温かい手拍子に沸いていて…なんだかその光景見ただけで私思わず落涙です。いやぁ、よかった!

さらに、カーテンコールが通常よりも2回多かったんですよ!この光景は先月洋輔くんの誕生日翌週公演で見て以来。通常カテコ後の拍手があの日よりも若干量が多かったかも。それくらいこの日の公演は素晴らしかったですね。相変わらずニコニコ嬉しそうに舞台袖に下がって見えなくなるまで万遍なく手を振り続けてくれる洋輔くん、可愛かった!

今回はリハ見でタウンのシーンとマグカップシーンをみているので本番もそこを中心に見入ってしまいました。

タウンではそれぞれの動きがリハーサルの時よりもシャキシャキしているように見えてとても良かったな。あの素顔の役者さんがこんなメイクになるのか!みたいな発見もあって楽しかった(笑)。ちなみにタウンの最後のほうでみんなが固まって歩くベルを見つめるシーン、あそこ見てる人たちが上下に跳ねるような動きをしてるんですが…あれって心臓の鼓動を表現してたんですね。リハ見でその部分の動きについてのダメだしとかあったときにそんなことを言ってたのでちょっとビックリしました。「あまり跳ねすぎないで」って指摘されてて。本舞台では適度な動きをみなさんやってましたw。

マグカップのシーンはリハで見たよりもみなさんキビキビ動いていてダンスのタイミングも合っていたように思います。リハの時には確認のためかけっこう音がバラバラだったんですが(汗)そのあたりもよく修正されていました。本舞台でのこういう発見があるのがリハ見の楽しみでもありますね。

以下、キャストについて少し。

高木ベル

リハ見ではあんなに地味に見えたのにベルの扮装になると本当にキラキラ輝いてました。歌は相変わらずビブが効いてるんだけどw安定感はありますよね。日本語のセリフもあまり違和感ないのがいいです。ただ気になるのはセリフの間なんですよね。セリフとセリフの間がなんだか早いんですよ。余韻がないと言いますか…。貯めてほしいところもスラスラ出てきちゃう。ここはちょっと改善してほしいなと思うところです。

表情は相変わらず時折陰りのある感じなんですが(クリスティーヌに見える瞬間が何度かw)、美人さんなのでそれはこの世界観に合ってるかな。でもやっぱりもう少し明るい笑顔を見せてほしいって思う時が何度かありますが(汗)。

久々に見た野中ガストン

この方は本当に初演の頃からガストンやってるだけあって、もう、動きもセリフ回しもすごく自然というか、余裕でポンポン出てくるって感じでしたw。田島ガストンがアニメから抜けてきたような、ちょっと愛嬌のあるガストンなのに対して野中ガストンは超自己中の悪ガストンって雰囲気(笑)。それを特に感じるのが酒場のシーンですかね。あのキレっぷりはけっこうすごいものがありますw。なんか悪の道にまっしぐら…みたいな感じ。城から落下するときも同情しなかったよw。

遊佐ルフウ

野中ガストンの時でもちゃんと空気とタイミングを合わせててすごいなぁと思いました。いいコンビだと思えるのは田島ガストンだけど、野中ガストンにもちゃんと対応してた。っていうか、リハ見したせいで、遊佐ルフウがなんだかとても頼もしく見える瞬間が何度か(笑)。特に酒場での動きとかマジマジと動きを見てしまいました。

遠藤ポット夫人

相変わらず素晴らしいですね。お城みんなのお母さんって感じで温かみがある。特にチップへの母心がいい感じです。クライマックスで息子と再会したときにはなんだかジーンときちゃったな。「ネバーギブアップ」の気合の入れっぷりもすごくてw客席からは笑いが起こっていました。

百々ルミエール青木コグスワース

とてもいい感じです。二人のコンビはなんだかとても落ち着いているというか、見ていてしっくりきます。青木さんは表情や動きがとにかく面白い!お茶目でとっても可愛いんですよ。それでいて召使の長って雰囲気も出てるのですごいなぁと思います。

長橋バベット原田タンス夫人
前回見たときよりもかなり馴染んできた感じですね。原田さん、タンスから衣類を出すときの芝居がめちゃくちゃオバチャンで笑っちゃったよwww。

以下、飯田ビーストに関する個人的盛り上がり感想になる…はずですが…ちょっと今、あまりノッて書けないような心境なのでいつもより軽め…の予定!?。それでも無駄に熱いことは確実なので苦手な方はスルー願います。

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