劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演 2022.10.10マチネ

劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演を観に行ってきました。

引っ越し直前の9月末に洋輔くんのファントムに個人的な一時のお別れをしてきたわけですが、引越し先の空気に慣れずストレスが募り観ることが叶わないと諦めながらも「会いたいなぁ」とずっと心の中で念じ続けていました。

そうしたら…、なんと、洋輔くんがキャスティングされる10月最後の日に驚くべき奇跡が私に舞い降りた!!この週は弟の達郎くんとの貴重な共演週とあって、当日券狙いの方も多くかなり厳しいチケット戦線になっていました。そんな状況下に、まさに神の一声が(涙)。こんな強運、たぶんもう私には起こらないと思う…。感謝しかありません。
ということで、今度こそ本当に”しばしのお別れ”の気持ちで劇場へ向かいました。新幹線片道4時間ちょっともなんの苦でもなかったよ!っていうか、むしろ喜びしか無いw。

連休最終日というのもあったと思うけれど、劇場は満員御礼状態(今週はほぼ毎日満席だったと思う)。ロビーに行くと、やはり今回もキャストボードの前に長蛇の列ができていてスタッフさんが「最後尾」の札を掲げて整理するレベルでした。前回もすごい行列だったけど、今回も三重以上折り重なっていたかなぁ。
「オペラ座の怪人:飯田洋輔」「ラウル・ド・シャニュイ子爵:飯田達郎」の並びはレアだし貴重。並んででも撮影したいというファンの気持は痛いほどわかります。かくいう私もその一人ですしねw。

今回手元に来たチケットは、私にとってはかなりの前方神席。いつもは座高がけっこう低いほうなので段差のつく少し後ろの通路側近くに座ることが多い私。今回は緩やかな傾斜のゾーンだったので始まる前は少し祈るような気持ちでいました。

すると、本当に嘘みたいに視界が良好で…これまでは80%くらいの見え方が多かったのに対してこの日は95%以上クリアに全体が見えたのです。もう本当に奇跡が奇跡を呼んだというか…、私の「好き」の気持ちがこういう状況を作り出してくれていたのか…、とにかく本当に最高の観劇となりました。感謝しか無いです、色々と本当に(涙)。

以下、超ネタバレを含んだ感想になります。後半(2ページ目)は私の独善的な飯田洋輔くん語りになるので、危険を感じた方はスルーしてください。

劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』感想一覧

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2022.10.10マチネ公演 in 大阪四季劇場(大阪・西梅田)

主なキャスト

  • オペラ座の怪人:飯田洋輔
  • クリスティーヌ・ダーエ: 藤原遙香
  • ラウル・シャニュイ子爵: 飯田達郎
  • カルロッタ・ジュディチェルリ:河村彩
  • メグ・ジリー: 黒柳安奈
  • マダム・ジリー:木村智秋
  • ムッシュー・アンドレ:見付祐一
  • ムッシュー・フィルマン: 金本和起
  • ウバルド・ピアンジ:山口泰伸
  • ムッシュー・レイエ: 日浦眞矩
  • ムッシュー・ルフェーブル: 勅使瓦武志
  • ブケー: 川原信弘

黒柳メグは動きもしなやかだし歌声もしっかりしてて好印象。♪ハンニバル♪でクリスティーヌと楽しそうにお喋りしてる姿も可愛かったです。

日浦レイエはプライドが高く融通が利かない雰囲気なんだけど、すごく一途に芸術と向き合っているなと感じられるのが好き。熱血漢な演出家さんですよね。ピアンジへのダメ出しは今回もめちゃめちゃ強めだったのですが(笑)、ドンファン稽古のときに「だいたいいいんだけど」とちょっと弱気発言になっちゃうシーンは可愛らしくてちょっとホッコリしちゃいましたw。

勅使河原ルフェーブルさんは調子の良さが前面に出ていて「この人じゃ事件が起こっても対処できないだろうな」というのが納得のレベルww。ハンニバルの稽古をしている時は興味津々なアンドレさんの気分を盛り上げようと色々説明してあげてて面白かったな。
そうそう、オークショナーのほうは相変わらず攻めの姿勢な雰囲気なのがいい。「もう出ませんか!?」と参加者に圧をかけるのが最高です(笑)。

川原ブケーはやっぱりところどころBBのムシュー・ダルクが重なって見えちゃうww。マダム・ジリーに「彼に見られた」と脅されると、ふてくされた表情から徐々に恐怖に囚われたかの表情に替わるブケー。このあたりの変化のお芝居がとても印象深かったです。

主なキャスト感想

藤原遥香さん(クリスティーヌ役)

藤原クリス、この日も素晴らしい安定感ある美声を響かせていました。ハンニバルのお稽古の時は少しポヤァっとした雰囲気なのに、2幕のドンファンの勝利の時には悪女のような微笑みを称えながら歌う熱演を披露。少し前までラウルに怯えた表情で縋りついていた少女とは思えない妖艶さだった。
最後ファントムと対峙する時は、必死に「もうこんなひどいことはやめて」と訴えかけているよう。その真っ直ぐで毅然とした態度にファントムはどんどん追い詰められていってしまったのかなとも感じました。

だけど、最後に指輪を渡すときには去りがたいような辛そうな泣き顔になってるんですよね…。最初に観た頃はけっこうあっさり立ち去る雰囲気だったけど、私個人としては今のお芝居の方が好きかもしれない。前半から後半に渡ってのクリスティーヌの心の成長の過程をとても分かりやすく演じられていたと思います。

飯田達郎くん(ラウル役)

2度目のお兄さんファントムとの共演となった達郎くんラウル。前回もすごい熱いなと思ったけど、今回はまたさらにその上を行っていた気がします。他の共演者とのコンビでも達郎くんはすごく濃い芝居で魅せてくれるけど、洋輔くんとの共演となるとやはり特別な何かが演技に反映されるんじゃないかなって感じたかな。印象的なシーンが盛りだくさんでしたが、その中のいくつかを振り返ってみたいと思います。

ToMのシーンの時、ボックス席から舞台を見ているわけですが…最初はあまり真面目に見てなくて支配人たちとめっちゃ楽しそうに会話の花を咲かせてるんですよね(笑)。いったいどんな話をしてそんなに笑ってるのか気になるレベルwww。それが、オペラグラスでクリスティーヌの姿を確認したとたんに「!?」から「!!」と確信へ変わるわけで、意識がそこで一気に彼女へと向かってる。もうほんっとに分かりやすい子爵様(笑)。楽屋口へ向かう時も、支配人たちの話はほとんど耳に入っていないようで一刻も早く彼女に会いたいオーラが出まくってましたw。

クリスティーヌが幼い頃の思い出話や「エンジェルオブミュージック」の話を夢中になってしている場面、彼女の顔をしっかり見つめながらウンウンっって聞いてはいるんだけど、そんなことよりも早く自分との時間を作ってほしいという気持ちがダダ洩れてる。「そうか」の一言がその想いを象徴しているように思えて面白かったです。

達郎くんの大きな魅力の一つはなんと言ってもあの太陽のような人の心を掴む笑顔ですよね。今回のラウル子爵様もクリスティーヌを明るく照らし続ける笑顔が満載で、それを見ているこちらも何故か自然と嬉しくなってきちゃう。まるで魔力のようなすごく良い表情を持ってるなぁと。

1幕の支配人室ではクリスティーヌに会えない不安で表情がすごくソワソワした感じ。達郎くんラウルはものすごーく大切に純粋培養されてきた子爵様といった雰囲気があるので、予定外のことが起こると動揺が大きくなっちゃう印象がある。その不安定さが私は好き(←個人的感想です)。

イルムートの舞台は達郎くんラウルけっこうクスクス笑ったりして楽しんで見てる雰囲気だったな。クリスティーヌに一番多く視線は飛んでるけど(まさに推しを愛でる基本みたいな観劇スタイルww)あの時間を楽しんでいるのが伝わってきてホッコリします。一つ一つの反応がとても素直なのがいい。
事件が起こった後クリスティーヌと屋上へ向かった後、彼女がファントムの幻影に翻弄されるたびに「一体彼女に何が起きているんだ!?」と心の焦りを滲ませていた達郎くんラウル。クリスがファントムの声を感じた時には一瞬怪訝な表情をしながらも「僕が調べてくるからそこで待ってるんだよ」と目で諭して声の主を探しに行ってました。その一つ一つのお芝居にものすごく意味を持たせているのが達郎くん、本当に凄いと思う。なんていうか、歌と歌の間の余白のお芝居をすごく大切にしてるよね。

クリスティーヌが最初にしがみついてきたとき、他のラウルさんたちは探るようにあまり彼女に強く触れないのですが、達郎くんラウルは最初の時点からけっこうしっかりと彼女を受け止めている印象が強かったです。「もう怖くない」とか「君を導く」とか、一つ一つのフレーズをとても丁寧に言い含めるように歌ってて…あんな風に諭されたら”この人に頼りたい”っていう気持ちになってしまうのすごく分かる!って共感してしまった。
クリスと心が通じ合ったと確信した時の笑顔はやっぱり太陽のように温かくて安心感を与えてくれるレベル。改めて、達郎くんラウルの雰囲気好きだなぁと思っちゃった。ファントムはこれをずっと目の当たりにしたわけですからねぇ…。お兄さんである洋輔くんファントムとしてはどのラウル役者さんのラブラブシーンを見るよりもキツイ心境に陥っていたんじゃないかなぁと想像してしまう。

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マスカレードのシーンの時の達郎くんラウルは満面の笑みでクリスティーヌをリフトしたりしていて本当に幸せそうだった。彼女に向ける笑顔はキラキラ輝いていて見ているこちらまで幸せ気分になっちゃうw。でもファントムの気配を感じた瞬間にそれが一気に凍り付く。レッド・デスとクリスティーヌのやり取りを目の当たりにしている時の達郎くんラウルの驚愕と動揺に満ちた表情がとても印象深かった。

2幕の支配人室、最初はクリスティーヌの気持ちに寄り添っていて優しい子爵様なのですが、彼女とファントムとの関係についてのことが頭から離れていないんだなという空気感が出てる気がしました。それ故、「分って見れば簡単なことだ!」とファントムを捕らえる妙案を思いついた瞬間にギラギラした敵対心が強まっていくラウルがとても自然に見えた。その作戦を思いついたあとの達郎くんラウルはもう目が血走ってて恐ろしいと感じるレベル!どんなにクリスが彼を止めようと縋っても「絶対大丈夫だから!!」みたいに聞く耳を持たず一気に「ファントム憎し」の感情が燃え上がっていく感じ。そりゃ、木村マダムも死ぬ気で「駄目よ!!!」と叫ぶ勢いで歌いたくもなるよなぁw。
太陽のような笑顔がとても可愛くて癒される雰囲気だったが故に、余計に憎しみの感情に支配されファントムへの敵意を剥き出しにする表情には背筋が冷たくなるほどの怖さを感じました。このあたりのメリハリをつけた芝居や歌い方もホント達郎くん、熱くて良い!

墓場での三重唱の場面は圧巻の一言。クリスティーヌとファントムが共鳴し合っているのを感じてそれを阻止するべくありったけの声を上げて対抗心丸出しで歌ってた。ここはホント激熱でしたわ!
さらに熱々だったのがお兄ちゃんファントムとの直接対決。洋輔くん、火の玉攻撃がいつも以上に容赦なくてw、2発くらい達郎くん浴びたんじゃないかな。1発は達郎くんが素手で振り払ってて彼の手元で火の粉がパッと散っていたほどでしたし。まさに激熱すぎる戦いでした!

ファントムの隠れ家に辿り着いたラウルが「この人を返せ」と迫る場面、「返してくれ!」のところを達郎くん、もう泣きそうな声で歌っててちょっと驚きました。ここは殆どのラウル役者さんたち強めに歌ってファントムに迫る勢いなのですが、今回の達郎くんラウルはクリスティーヌを取り戻したい気持ちが溢れすぎて涙声に近くなってたんですよね。あぁ、そういう表現も有りだなってすごく腑に落ちるものがありました。

ファントムとクリスティーヌのキスシーンの時は、そりゃぁもう、めちゃめちゃ苦しそうな表情してましたがな(涙)。1度目の時は衝撃で固まってて2度目のときには顔を真赤にしながらギュぅっと目を瞑って必死に堪えてた。前回見た時よりもすごく苦しそうで…、なんていうか、彼の中ですごい特別な色んな感情がこみ上げてきていたんじゃないだろうかとすら思いましたね…。

ロープを切られたあとクリスティーヌを守るように彼女の肩を抱いていましたが、混乱から目を合わせられずフラフラと彷徨う洋輔くんファントムのことをそれまでの憎しみとは違った眼差しで見つめていたのもすごく印象深かったです。

カーテンコールのときの達郎くんのリアクションもすごく感動的だったな(これは後述で触れます)。

河村彩さん(カルロッタ役)山口泰伸さん(ピアンジ役)

河村カルロッタは相変わらず表情がころころ変わっててとてもチャーミング。自己中心的なキャラではあるんだけれどもなんだか憎めないキャラなんですよね。山口ピアンジもカルロッタ大好きオーラがホワホワ出ていて見ていて癒されます。個人的には2幕のお稽古シーンの時にカルロッタに自分のパートを教えてもらってる時の「あ、そうか」って表情がめっちゃ好きw。

あ、でもドンファンシーンの時のカーテン閉めは今回ちょっと失敗しちゃいましたねぇ。あれって掴む位置によってちゃんと閉まるかどうかが決まるんでしょうか。結局中途半端に上の方が開いたままになっちゃってて、カーテンの下の方を誰かが必死に抑えて事なきを得たって感じw(ファントムはその反対側に立ってるので押さえられないと思う)。やっぱりあの場面はピアンジにとっての鬼門なんだなと改めて思いましたww。

木村智秋さん(マダム・ジリー役)

この日も激熱だった木村マダム!ToMが終わった後のクリスティーヌへの接し方はとても穏やかで優しいのに、他のダンサー女子に対してはめちゃめちゃ厳しいスパルタ先生に変貌w。特に「全然ダメ!!」の言い方がすごい迫力で、後ろの方のダンサーの子が恐ろしさのあまりビクッとなってしまってましたね。
ラウルにファントムの経緯を伝える場面もすごい切迫したような語り口で、聴いているこちらの背筋がちょっと寒くなってくるレベル。ファントムを仕留めると息巻くラウルや支配人たちに対しての止め方も尋常ではないテンションでめっちゃ圧倒されました。だけど一番グッとくるのはクライマックスでの「あなたはダメ、メグ!!」と制するところかな。娘を想う母親の気持ちが全面に出ていてグッときます。

見付祐一さん(アンドレ役)金本和起さん(フィルマン役)

前回見た時以上に楽しい凸凹コンビっぷり。見付アンドレは本当に舞台芸術が大好きといった雰囲気で、ハンニバルのお稽古シーンを見学する時の目もキラッキラ輝いてたし、イルムートの舞台もクスクス笑いながらめっちゃ楽しそうに見てて可愛くて萌えちゃいましたw。
対する金本フィルマンは芸術にはとんと疎くて経営意外にはあまり興味持たないよ~って雰囲気がムンムンしてるのが面白い。特にイルムートのシーンでは途中までは何とかアンドレに合わせて頑張って見ようとしてるんだけど、だんだん動きが落ち着かなくなっていって結局寝落ちしちゃうっていう流れが最高に笑えるww。ファントムの「5番のボックス席は開けておけと言ったはずだ!」の声でやっと「なんだ?」みたいに我に返るのが可愛くて仕方ない(笑)。

それから、2幕の支配人室でファントムの手紙を聞いている時の二人の反応も実に楽しそうで見ていて癒されますね。特にピアンジのくだりで「お腹がこんなだもんね」みたいにリアクションしながらクスクスやってるのが個人的にめっちゃ好きですw。
この可愛らしい凸凹コンビのお二人、もっともっと楽しくなっていきそうな予感がします。また出会えますように。

ここから先はただ熱いだけの主観入りまくりな飯田洋輔くんファントムの感想になります。笑って読めるような心の広い方は次のページへどうぞ。