ミュージカル『TITANIC』 09.01.30ソワレ感想

2009年最初の観劇は待ちに待ったミュージカル『タイタニック』です。もう本当に待ち望んだ再演なので決まったときには本当に嬉しかったです。2年前に観たときの私の興奮ぶりは過去記事にありますので初演が気になる方は覗きにきてください(笑)。

国際フォーラム会場入り口には初演のときと同じように船員の扮装した係りの人がモギリやってたんですけど、2年前よりもスッキリスマートな感じになってました。正直2年前はあの扮装が全く似合わなくてビミョーな人もいたので(笑)ハットのみみたいな今回の形のほうがよかったかも。
主演がSOPHIAの松岡充さんということもあってか、今年もロビーは花盛り。あんなにすごい量の楽屋花はなかなか見られないと思います。そこだけお花畑みたいになってましたから(笑)。もちろん、松岡さん以外の役者さんへの楽屋花もたくさん来ていてものすごく華やかでした。

座席は2年前よりもちょっと前のほう。全体像も見やすくストーリーにものすごく入り込みやすかった。私の右隣に座っていた人は「うーん・・・」見たいな反応でしたが、左隣に座っていた人は私と全く泣きツボが同じでなんかちょっと親近感を覚えてしまった(笑)。
ハイ、私、今回も大号泣いたしました(涙)。たぶん大泣きするだろうと思っていたのでしばらく封印していた海外CDを聞いて免疫をある程度つけたつもりで観劇に臨んだんですが…(CD聞いても相変わらず涙あふれますけど)・・・その効果なし。やっぱり生で体感してしまうと・・・予防策など何の役にも立ちません(苦笑)。オーバーチュア『GODSPEED TITANIC』の旋律が流れてきただけでスイッチが入ってしまいそこからボロボロ涙が・・・(涙)。改めてこの作品に対する自分の思い入れがものすごく深いんだなと思い知りました。

正直、この作品には目立った主役と言う人は出てきません。松岡さんが主演となっていますが、出番はそんなに多くないですし。今回の再演ではさらにこの作品の中で突出した存在の人がいなくなったなぁと感じましたので、そういう群像劇が苦手な人はもしかしたらハマれないかもしれません。これはたぶん、好みの問題。
でも、そのぶんそれぞれの人物たちの心理描写がそこかしこでものすごく濃く演じられています。再演ではそういった部分がとても分かりやすくなっていたのではないでしょうか。登場人物たちの心の動きがかなりストレートに伝わってきてクライマックスは相当泣けました。
そして忘れてはならないのが、モーリー・イェストンの壮大で素晴らしい音楽!!ほんっとに心揺さぶるナンバーが粒揃いでして私の泣きスイッチがオンになりっぱなしでした(苦笑)。去年の私的観劇ナンバーワンだった『ファントム』もイェストンの音楽だったし、とことん相性が合うんだと思います。

ということで、以下、ネタバレだらけの感想です。あと3回見るので軽めにと思いましたが、思い入れが強いのでやっぱり長文(爆)。

 

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09.01.30ソワレ in東京国際フォーラムC

 

主な出演者
アンドリュース:松岡充、ブライド:岡田浩暉、バレット:宮川浩、マードック:戸井勝海、ストラウス夫人:諏訪マリー、ケイト:華城季帆、アリス:入絵加奈子、ジム:Kineru、ハートリー:浜畑堅吉、イズメイ:大澄賢也、ストラウス:光枝明彦、エッチズ:藤木孝、キャプテン・スミス:宝田明 ほか

 

初演とちょっと変わったなと思った点がチラホラ。

まず、一等船客が連れていたワンコが出てこなくなりました(笑)。やっぱり動物の扱いは難しかったのかな?それから、アンドリュースがオープニングでタイタニックの模型図を拾う演出が加わってました。あれがあることでよりドラマチックになったような気がします。そして沈み行く船と運命を共にするストラウス夫妻のナンバー「スティル」の場面で飲んだシャンパンのグラスを割る瞬間にユダヤ語のような言葉を二人で叫ぶシーンが追加されました。おそらく祈りの言葉だったのでは…。そう思うとさらに泣けます、あのシーンは・・・(涙)。
あとはだいたい初演と同じですね。セットも立ち位置も特に変更はないようでした。タイタニック号の周りの装飾がちょっと海底っぽくなってたかも?

最初にも書いたように、今年の再演もボロ泣き状態に陥ったんですが・・・私が特に泣きツボになったシーンをいくつか。

 

タイタニック乗船前から乗船後までの流れ

宮川さん演じるバレットが港で♪さよならダーリン、すぐに帰ってくるから♪と歌うシーンが冒頭にあるんですけど、私はまずそのフレーズとあの音楽の旋律を聴いただけで泣きスイッチオン状態になります。何回聞いてもあそこは泣ける・・・。見ているこちらは「すぐに帰ってこれない」ということを知ってるわけですから・・・それを念頭に置いていると泣けて泣けて仕方ないですよ(涙)。
そして希望に満ちて船員たちがタイタニックを見上げて♪シップ・オブ・ドリーム♪と歌う旋律もキラキラ輝いていて・・・それを見ているだけでも涙止まらず・・・。この作品って希望に満ちてる人たちを見れば見るほど泣けるんですよ・・・。
そして究極が「GODSPEED TITANIC」ですよ!♪まもなく出航です♪からさらに号泣・・・。あの旋律が流れてきたら止めようにも止められないほど涙があふれて仕方がなかった・・・。ほんっとにこれ、名曲だと思います。ここまで涙腺刺激しまくるナンバーってあまりないんじゃないかな。思い出すだけでも涙目になりますから、私(苦笑)。

 

一等船客のディナーの途中でスミスキャプテンが抜けるシーン

♪すごい男、彼こそ英雄だ♪と一等の人々がスミス船長を称えるんですが、このときアンドリュースだけは一緒に歌わずに厳しい顔で時計をにらんでるんですよね。それが今後の運命を予感させるようで・・・今回初めてウルっときてしまった。キャプテンを称える音楽も迫力があって大好きです。

 

三等船客がアメリカへの夢を語り合うシーン

初演でもボロ泣きしたんですが、再演でも号泣です・・・。みんな新天地アメリカにものすごく大きな希望を抱いていて・・・貧しかった境遇にも負けないほどのキラキラした笑顔で歌うんですよ。みんながアメリカでなりたいものをひとつずつ上げて歌ってて・・・それを聞けば聞くほど涙があふれて仕方なかった(涙)。♪夢かなう~、チャンスがあふれてる~♪の歌詞だけでダメ・・・。この船に乗ったことでその夢のほとんどは叶わないことを見ているこちらは知っているから・・・。「LADIES MIND」も本当に名曲だと思う。

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バレットがブライドに恋人への電報を打ってほしいとやってくる場面

初演ではあまり泣かなかったはずのシーンなのですが、再演の今回はボロ泣きしました(涙)。初演では岡さんと綜馬さんの小芝居みたいな部分が面白かったという印象のほうが強かったんですけど、この再演では細かい芝居部分が抜けてて、ストレートにバレットの恋人への熱くて真っ直ぐな想いとブライドの無線通信士になってから開けた世界への喜びが痛いほど伝わってきて涙が止まりませんでした…。それに、宮川さんと岡田さんの歌声がものすごく優しくて柔らかくて・・・それだけで本当に感極まるんですよ。ものすごく相性がいいのかもと思ってしまった。二人の奏でるハーモニーは本当に素晴らしかった。ここは初演よりも好きかも!

 

見張り番フリートの歌

この再演も松原さんがフリートを担当しているのですが、初演よりも透き通る歌声で♪ノームーン、ノーウィンド♪が美しく切なく胸に響いて泣けました…。素晴らしかった!

 

スミス、アンドリュース、イズメイが争う場面

ここは初演よりもさらに迫力が増していました。なによりも歌詞が聞き取りやすくなったのでそれぞれの苛立ちや空しさがストレートに伝わってくるようになりました。お互いに最初は責任を擦り付け合って怒鳴りあうんですが、最終的に我に返ったとき・・・彼らは自らの責任だったと受け入れるんですよね。その時のそれぞれの表情がなんだかとても切なくて泣けました…。イズメイだけはそれを受け入れることに抵抗を感じているようでしたが・・・。その傍らで切羽詰ってパニクッてるブライドもなんだか可哀想です…。

 

最後のボート

ここはもう、理屈抜きで泣けます!!号泣です・・・涙止まりません。
ストラウス夫妻が船と運命を共にすることを決意するシーン、一等船客たちが夫人たちを優先させて涙の別れをするシーン、バレットがボート漕ぎ要員をジムに譲るシーン、わがままだったアリスが別れ際に初めてエドガーへの愛に気づくシーン、船に残ったバレットが恋人への想いを歌い上げるシーン、すべてが胸つぶれるような切なくてたまらなくて・・・号泣に次ぐ号泣ですよ(涙)。
♪もしも明日会えなくても永遠に変わらない、愛はいつまでも♪のフレーズと旋律が・・・・・思い出すだけで涙目ですよ・・・・。

 

ストラウス夫妻の「STILL」

さらに涙に追い討ちをかけるのがこの夫妻の歌う「STILL」です。船と運命を共にすることになった二人がシャンパンを飲みながら二人の愛は永遠だと歌い上げるのですが・・・切なくて切なくて本当に泣けます!これも本当に名曲中の名曲

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アンドリュースのヴィジョン

いよいよ船が傾き始めるというときにアンドリュースは「ここをこうしておけば沈まなかった」と狂ったように設計図に修正を加えるのですが、それを見た一番若いベルボーイのエドワードが早く逃げるように促します。が、アンドリュースはそんなエドワードをギュッと抱きしめてやるんですよね(涙)。それを見ただけでまた涙腺が決壊・・・。
そしてアンドリュースの♪オータム、秋にお会いしましょう♪という歌声と共に船は多くの悲鳴と共に沈んでいくんです…。そのあとに流れる“主よ、御許に近づかん”の旋律が涙涙・・・・。

 

フィナーレ

カルパチア号に助けられた人々と海に沈んでいった人々が一緒になって「GODSPEED TITANIC」を歌い上げるラストも涙なくしては見れませんっっっ!アンドリュースに助かった子供がタイタニックの模型を渡すシーンもとても印象的です。♪神の祝福を♪の最後のフレーズの時には私はもう涙涙で放心状態になりかかってました(苦笑)。

 

キャストについて少し。

今回初演からの続投組で一番成長を感じたのがアンドリュース役の松岡さんです。初演はちょっと聞き取りづらい歌詞が多かったのですが、今回はとても聞き取りやすかった。それに堂々としていたしものすごく存在感が大きく感じました。正直、ちょっとこれにはビックリです。かなり頑張ったんだろうなと思いました。すばらしかったです。

再演組でちょっと違和感を感じてしまったのが戸井さんのマードックかな。初演は今回ブライドを演じている岡田さんだったのですが、彼が演じるマードックがものすごく好きで感情移入しまくりだったので、それとは演技プランの違う戸井さんのマードックにちょっと戸惑いを覚えてしまいました。特にクライマックス、「私には荷が重すぎたのです」とスミス船長に語るシーンがあるんですが、岡田さんは自分にものすごく罪悪感を感じていて潰れそうなマードックを演じていたのですが、戸井さんは自分に期待をかけすぎていたスミス船長にちょっと恨み言を言っているような雰囲気だったんですよね。この二人はタイプがかなり違うなと思いました。あと3回観劇する予定なので、たぶん慣れてくるかなと。

個人的に大ヒットだったのが宮川さんのバレット。歌声の美しさといった点から言えば初演の岡さんのほうがたしかにあったんですが・・・バレットという人物として見た時にしっくりときたのは宮川さんのほうでした。労働者的な雰囲気がすごくハマっていたし、恋人を想って切々と歌い上げる「プロポーズ」のシーンなんかは涙なくして見られませんでしたよ。この役が宮川さんにフィットしているのかも。ファン視線という点を除いたとしても、私はどちらかと言うと宮川バレットのほうが好きです。

ほかにも語りたいことは山ほどあるんですけど(笑)、あと3回予定しているのでほかはそのときにでも。ちなみになぜ1回増えたかといえば・・・アフタートークショーがあるから。ようやく決まったようで・・・。4日ソワレがものすごく魅力的なメンバーだったので思わずチケット購入してしまいました(汗)。その時の模様も後日レポートします。