劇団四季ミュージカル『ウィキッド』2009.07.01ソワレ

先週思いもかけず盛り上がってしまい・・・会員価格ではなく一般価格でまでゲットした『ウィキッド』(笑)。会員価格で買おうと思ったんですが、少しでも前方で見たくて・・・調べたら某チケットサイトが一番マシな座席持ってて迷わず購入してしまった・・・。

先週の観劇前はこんなこと予測してなかったのに・・・まさかのテンションですよ(汗)。見事に四季に踊らされてるような気がしてなんだか悔しいんですが…(苦笑)。

なぜこんなに早くに『ウィキッド』再観劇に踏み切ったかといえば・・・北澤さんのフィエロが観たかったから。8月からは名古屋でオペラ座の怪人が開幕するんですが、そこにラウルとして出演する確率が高いんじゃないかなぁと勝手に予測。四季はキャスティングに関しては教えてくれないんで本当にそうなるかは分からないんですけど・・・。そうなると、7月フィエロで東京にいるのは今週か来週いっぱいが限界だろうなと。
または『夢から醒めた夢』の配達人で抜ける可能性も否めず・・・。夢夢だったら秋劇場なので観に行けますが(笑)。ただこちらは公演続きになっちゃうので可能性薄いかも?

と、とにかく、北澤さんシフトを勝手に予測した結果、行くなら今週しかないと結論。今週抜けてる可能性もあったんですが・・・とりあえず、無事に北澤フィエロに当たりました。もう千秋楽決まってるし今度抜けたらもう北澤フィエロは観られないと思うので、その前にどうしてももう一度会いたかったんです。李さんのフィエロも大好きなんですけどね。萌えるのはやっぱり北澤さんなんで(笑)。

・・・ってなんでのっけから、こんなに北澤さん談で盛り上がってんだ私は(爆)。2年前のラウルではこんなに盛り上がらなかったのに何故だ~~。すみません、妙なテンションでw
そのほかの配役で先週と変更になったのはネッサかな。小粥さんから山本さんに変わりました。アンサンブルも少し入れ替わってました。

主なキャスト

グリンダ:沼尾みゆき、エルファバ:江畑晶慧、ネッサローズ:山本貴永、マダム・モリブル:八重沢真美、フィエロ:北澤裕輔、ボック:伊藤綾祐、ディラモンド教授:前田貞一郎、オズの魔法使い:飯野おさみ

以下、ネタバレを含んだ感想になります。妙なテンションの文章になるかも!?それでも付き合えそうという方がいらっしゃいましたら追記からどうぞ(←テンション高いので長いですw)

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先週観たばかりではありましたが・・・『ウィキッド』けっこう進化してるかも!と思えるほど素晴らしい舞台で、久しぶりに何度か目が潤んでしまいました。今までの『ウィキッド』観劇の中でもたぶん一番前方の座席だったせいもあり、肉眼で役者さんの表情がよく見えたのも良かったかも。ちなみに北澤フィエロのシーンはオペラグラスで追っかけちゃいましたが。
惜しむらくは・・・下手席だったので舞台全体が観づらかったのと、北澤さんの後姿が多かったことだったかな(笑)。そんな個人的な残念以外はベストに近い『ウィキッド』だったんじゃないかな。
今回は印象的だったシーンを中心に書いてこうと思います。

グッドニュース

ここはもう、沼尾@グリンダのすばらしさが際立ちますね。♪素敵なオズの国を創りましょう♪と、♪ウィキーッド♪の高音の伸びが特に素晴らしいです。長く演じてらっしゃるのにホンとすごい声量だよなぁ。それでいて、群衆が『悪い魔女が死んだ』と騒いでるのをちょっと複雑な表情で見つめてるっていうお芝居も好き。

魔法使いと私

前回、江畑エルフィの前半部分の声の伸びがあまり迫力ないなぁと思ってたんですが・・・今回は最初からけっこうしっかりした声量で、ラストの♪私の夢~♪の部分がよりドラマチックに聞こえました。進化してますねぇ、やっぱり。それかわたしが江畑さんの声に慣れたのかもしれないけど(笑)。

大嫌い!

これは『ウィキッド』のなかでも特に好きなナンバーの一つ。エルフィーとグリンダの性格の違いがよく出ていて楽しめるし楽曲も素晴らしい。グリンダの可愛いおバカっぷりは見てて萌えます(笑)。江畑エルフィはコミカルさというよりも不器用な生真面目さが前面に出てますよね。言動とかクスッとくるわけじゃないんですが、表情が柔らかで可愛い・・・やっぱり妹的なエルファバだと思います。

人生を踊り明かせ

私は下手席にいたので・・・車の上で寝そべって登場する北澤@フィエロがよく見えたんですが・・・ヤバイくらい激しく萌えましたw。な、なんだ、あのカッコよさは(←まるまる個人的主観です 笑)。もう思い出しても顔がにやけてしまふよ~ってくらい魅了されっぱなし。できればもう一度お目にかかりたい!
このナンバーはフィエロのダンスがけっこう入るんですが、この部分はやっぱり見ていて自然だなぁと感じるの李さんのフィエロかな。北澤さんのスマートな動きも素敵なんですが、ちょっと機械的に感じてしまうことも・・・正直ありました(笑)。が・・・!!それも気にならなくなるほど魅力的なのがあの笑顔ですよぉぉ。グリンダが一目惚れするのがよく分かるよ。まさに王子の微笑み。目元が優しくて柔らかくて惹きつけられますわ~。と、ここでもテンションが上がっちゃったよ。

それともうひとつ、伊藤ボックがかなり可愛いです!グリンダが好きなのに相手にされないかわいそうなボックなんですが、そのときの悲しそうな顔がなんだかすごくツボだった。そのボックに話しかけられて嬉しそうな山本@ネッサもすごくいい表情してました。

ポピュラー

ダンスパーティーで和解したグリンダとエルファバが部屋に戻って色々と語り合うシーンですが、ここはもう、沼尾@グリンダのおばかな可愛さが大全開!江畑さんが相手だと対等な友達というよりも、妹に接するような雰囲気になりますね。それがなんだか逆に微笑ましくて新鮮。江畑エルフィーはこのシーンでもコミカルさよりかは不器用な生真面目さを表現してるので濱田さんや樋口さんほどクスッとくることはないんですが、それもありかなぁと今回見て思いました。

それにしても、江畑さんって韓国出身の割には日本語の発音に全く違和感ないですね。すごいよなぁ。芝居の部分でもうすこし滑らかに四季発音の台詞が言えるようになればもっといい女優さんになれると思う。

私じゃない

ライオンの子供を逃がすためにフィエロと逃走するエルファバ。このときの北澤@フィエロが・・・また、なんともいえないくらい王子なんですよ(←思いっきり主観あり 爆)。一番萌えたのがエルファバに怪我をしてると指摘されて唇を触れられたときの表情!あれはヤバいって!心拍数が上がりましたw。あぁ、間近であの表情が見れるエルフィーが羨ましい・・・と邪なことを思ってしまったよ。
さらには、ライオンの子供を逃がすのに逆方向へ行って戻るシーン・・・・そのときの笑顔が・・・激しくまた萌えてしまったんだよなぁ・・・これが~。あ~なんかテンションがおかしな方向に行ってるよ~。

ちなみにこのシーンはエルファバがフィエロを好きになっちゃって、でも彼にはグリンダという相手がいてどうしようもない・・・という切ないナンバー。これがメインです。ただ、私のメインは今回違う方向に行ってたってことでw。

エメラルドシティー

ここは『ウィキッド』のなかでも派手で楽しめるシーンですね。ポスターとかにもよく使われてます。グリーンが映えててきれいだし、グリンダとエルファバの楽しそうな雰囲気が伝わってきて見てるだけでワクワクします。

自由を求めて

オズ陛下の正体を知ったエルファバが魔法の本を持って逃げ出し、グリンダが後を追いかけるシーン。二人はここで別々の道を歩むことになるわけですが・・・なんと言ってもこのミュージカルの最大の見せ場はこのナンバーのクライマックスでしょう!
いつも鳥肌が立つエルファバの絶唱。ところが今回は・・・さらにその上をいきましたよ!江畑エルフィ、スゴすぎるっっっ!!!♪私よ~~~♪でグオーッと上昇したときからなんだか胸にいつも以上にズシンと響くものを感じましたよ。なんというか・・・あの歌声は人の心を本当にガッチリと掴みますよねぇ。1幕終わって客電がついたとき、気がついたら私、涙がこぼれてましたから。それほど素晴らしかったですよ。びっっくり!

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この幸せ

数年後、グリンダはオズの国の良い魔女としてみんなの象徴となり、フィエロは護衛隊長になってて二人はいつの間にか婚約。この数年後に出てくる北澤フィエロなんですが・・・やっぱり似てるよ、玉木宏くんに(←あくまでも個人的主観)。北澤フィエロって悪い魔女だと騒いでる民衆に向かってマイクで『彼女は悪い魔女なんかじゃない』とわざと言葉差し込んでるんですよね。李さんのときはあまりそんな風に見受けられなかったのでちょっと新鮮。

それと印象的なのがグリンダの表情です。婚約式で嬉しいながらも、エルファバのことを想うと集まった人たちが盛んに彼女を悪い魔女だと騒いでることに胸が痛んでる。そのときの沼尾@グリンダの表情がなんともいえず切ないのです!去年観たときよりも表情が豊かになってる気がする。

東の魔女

マンチキン国の総督になったネッサローズのもとに召使のように控えてるボック。ボックを愛するネッサの気持ちが届いてなくて・・・ふたりの仲を見るだけで切ないシーンです。そこへ行方不明になってたエルファバが現れてネッサの靴に魔法を掛けて彼女は歩けるようになるのですが、逆にそれが悲劇に・・・。ボックへの溢れる愛を歌う山本@ネッサがとにかくひたすら切なくて素晴らしかった!!いやぁ、いいですねぇ、山本さん。

ワンダフル

飯野@オズ陛下って本当に渋カッコいいダンディーなキャラなんですよねぇ。エルファバと楽しそうに歌うシーンですが動きがとてもスムーズで紳士的でカッコいいです。

二人は永遠に

再会したフィエロとエルファバが恋に落ちる情熱的なナンバーなんですが・・・ちょっと残念なことに下手席だったために北澤さんの表情がほとんど拝めず~。それでもチラッと垣間見える横顔に「あぁ、いま、こんな優しい表情してるんだろうなぁ」などと妄想を膨らませて勝手に盛り上がる私。それに、改めて思ったんですが・・・北澤さんの歌声って聞いててとても心地いい。ラウルのときはあまり気づかなかったんですが、フィエロの北澤さんの歌声を聞いてると萌えてくる(←あくまでも個人的見解 笑)
はぁ・・・・前回観劇したときも思ったんですが・・・このシーンはひたすらエルフィーが羨ましかったです(笑)。あんなに優しく包容力あるフィエロに接せられたら恋に落ちるのも納得だよ。

闇に生きる

このシーンの前に再会したエルファバとグリンダの女の戦いがあったりするんですか、ここは個人的にとても好きな場面。二人が本気で向き合って、子供染みたケンカして。なんだかんだあるけれどもお互いホントは大好きなんだよねって思うんです。そこにフィエロが登場してエルファバを逃がすんですが、彼は捉えられてしまうわけで・・・。その捕らえられたフィエロにグリンダが言う「ただ彼女を愛しただけなのよね」ってセリフがとても胸に響きます。なんか泣きたくなってしまう。
その捕らえられたフィエロを救おうとエルファバが必死に呪文を唱えるんですが、ここの江畑@エルフィーの歌の表現も素晴らしかったですよ!本当にこの人の歌声には魅了される。

あなたを忘れない

エルファバとグリンダの別れのシーンですが・・・久しぶりにものすごく泣けた。沼尾グリンダと江畑エルファバのここまでの友情物語がとても繊細だったからかもしれない。特に♪小船をいざなう風のように♪と歌うグリンダと♪せせらぎを分かつ岩のように♪と歌うエルファバの声が重なったところはウルウルッときました(涙)。
そしてフィナーレ。ここは何度観ても切なくなりますよねぇ。グリンダの切なさと今後への決意に満ちた表情とエルファバの友を想う刹那な表情に胸が痛みます(涙)。個人的にかなりグッときたのは一番ラスト、北澤@フィエロがエルフィーに黒い帽子をかぶせてやるシーン。とにかくすごく優しいんですよ、北澤さんのお芝居がっっ!ただでさえ二人の別れにウルウルときてるのに、ダメ押しのようにあの北澤フィエロの優しさが胸に迫ってきてしまいました・・・。

と、こんな感じで、終始、北澤さんに萌えつづけた『ウィキッド』観劇になりましたがw、それ以外にも見所満点で素晴らしいひと時を過ごせました。カーテンコールの北澤さんも萌えたよなぁ(笑)。いやぁ、四季でここまでテンション上がった役者さんに出会ったのは久しぶりかも。たぶん、小林克人さん以来かなぁ。あれ以来四季に対するテンションが落ちかけてた私に何か降りてきたようなそんな感覚。

そんなわけで、本来ならば今回の『ウィキッド』をマイ楽にするつもりでいたんですけど・・・どうも雲行きが怪しい。マイ楽にできなかったかも・・・。今まで以上に好きになっちゃったよ『ウィキッド』が。千秋楽を迎える前にチケットが取れたらもう一度足を運んじゃうかも(←北澤さんがいなくても 笑)

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