ここ最近の観劇事情を振り返る & 2023年のベスト作品個人的ベスト3

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2023年も気づけば残り僅かになってきました。毎年新しい年に変わった後その1年に観劇した作品を振り返る記事を”勝手に”投稿していますが(笑)、今回は観劇納めが早い時期に終わってしまったので年内中にアップすることにしました。

個人的なことではありますが、2023年は9月から12月までの間が目まぐるしすぎて正直今でも月日の感覚がハッキリつかめていない状況です(苦笑)。3ヶ月ちょっと前までは自分が関東に移住するなんて夢にも思ってませんでしたからね(しかも定住で)。約10年間ちょい、関西、四国、中国地方と日本の西側への生活を転々としてきたし、まだ数年そういう生活が続くといった覚悟もあったので、未だに関東に戻ったという実感が湧いてきません(汗)。

例年はベスト3作品だけを振り返る形でしたが、今回はここ最近舞台観劇について思うところも増えてきたのでそれについてちょっと書いてみようかなと思います。別に興味ない、という方は目次部分から先に飛んでください。

ここに記したことは、【すべて、私個人の勝手な意見】ですのであしからず。

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東京以外の観劇環境で感じた事について

私は観劇趣味(もはや生きる糧)にしていますが、関西から西での生活が中心になったことで色々「東側」からは見えなかったものを感じる機会も多かったです。まずやはり、舞台公演数が少なかったというのが実感であります。主に舞台公演は「東京」をメインとしているので、それ以外の場所では回数が少なかったり、はたまた”来ない”ことも多い。

東京では1-2か月の上演が一般的で、チケットの余裕さえあればアンサンブルを含めキャストの組合せの選択肢が多かったりします。関東に住んでいた時はそれがスタンダードだったので気にすることがなかった。
でも、関西やそれ以外の地域(名古屋や博多などの都市部含め)では長くて3週間、短ければ2日~4日程度なんてこともザラ。四国や山口など観劇文化が根付いてない地域は1日1回きりです。キャストの組合せ云々ではなく、その短い期間に劇場へ行く予定を作れるかどうかというのがメインになってくる。人気演目は特にチケット購入自体が激戦になるのでキャストの組合せ云々以前の問題になります。劇場に足を運べればラッキーみたいな感じ。

ずっとその環境に慣れていれば違和感を覚えることはなかったと思いますが、私は関東での観劇歴がそこそこ長くてその環境にどっぷりだったこともあり、関西を拠点とした観劇スタイルに慣れるまで少し時間がかかりました。関東は恵まれてたんだなぁと実感することが本当に多かった。

ただ、ほとんどの舞台作品は「東京」から始まるためその後のツアー公演は”より熟成された”カンパニーの熱量だったりストーリーの深みを堪能できるという点では非常に良かったなと思ってます。客席のテンションも、関西は特に熱かった。笑うところではしっかり笑うし、自然と拍手が湧き上がって一緒に盛り上がるといった光景も多かった。カーテンコールでの拍手の勢いも本当に激熱。あれを浴びたカンパニーの皆さんは嬉しいだろうなと思ったし、個人としても劇場を出た時の充実感が堪らないことが多かった。
まぁ、素直な反応すぎる声をそのまま表に出してしまう方もけっこう多かったけど(静かに見れないタイプの方)、それも含めての地方公演なのかなとも思ったw。

でも、「東京」公演以外のステージのことをカンパニーの皆さんは本当のところどう感じているのかなってことはたまに気になることがありました。以前、「東京以外の地方公演は”おまけ””ご褒美”」みたいな趣旨のコメントを見てしまった事があって…。
どうしても演劇の中心地は”東京”なので、1-2か月続いた公演が終わった後は気持ちに一区切りがつく気持ちも分かります。しかも、東京では一つの大きな作品が終わったらすぐ違う大きな作品が始動しているので話題は次に移っていく傾向が強い。周囲が次へ向かっていく中で、ツアー公演についての意識ってどうなのかなと。

私個人としては、”東京”の時と同じ気持ち、同じ感覚で最後まで全うしてほしいという気持ちが強いです。”東京”以外の地域の人にとっては、それが初めての「作品」であることが殆ど(私は観劇好きなので気になるものがあれば遠征してしまうことがありましたがw、それができない人もたくさんいるのです)。想いの部分に「差」をつけてほしくないのです。”ご褒美”とか”おまけ”とか、思ってほしくなかったな…というのが個人的見解です。まぁカンパニーの皆さんも人間ですから、そういう気持ちが湧いてくるかもしれないというのも分かるんですけどね。せめてそれを表には出さないでほしいなと。

約10年ちょっと、東京以外の劇場を拠点として観劇してきました。特に大阪の梅田芸術劇場には大変お世話になりました。最後の1年は博多座さんにもお世話になりました(九州が近かったので)。東京での観劇環境との違いに戸惑うことも少々ありましたが、大変充実した時間を過ごすことができたことに感謝します。
どうしたって舞台作品の上演地の中心は東京にならざるを得ない今の日本の環境ですが、それ以外の地域にも熱く舞台観劇を愛している人はたくさんいます。そのことを実感として知ることができたのは私個人にとってとても大きなことでした。

心配なのは、舞台に関わる人の人材不足が深刻化しているというニュースを目にすることです。セットや機材を運ぶトラックの運転手さんの確保が難しいという話もよく耳にする…。今後、大阪や他の地域へのツアー公演が持続できるのかどうか本当に気がかり。舞台芸術の文化を東京だけに留めてほしくないので、なんとか地方公演を続けていけるよう祈るのみです…。パーティ、キックバックする余裕があるなら、芸術文化面にそのお金回してほしいくらいだよ。

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コロナ禍以降のチケット代事情について

2023年に入ってから舞台作品の上演も増え、中止になる作品もかなり減ってきました(それでもまだ中止とならざるを得ない事態になるニュースもちょいちょい見かけますが)。カンパニーの皆さんの健康管理、舞台に対する想いには頭が下がります。私なんかよりずっと慎重に神経質に気を付けていらっしゃるはず。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

ただ、昨年の舞台再開の動きが活発になってきた頃から急にチケット代金が数千円上乗せされてるのが舞台観劇愛好者の私にとってかなり痛手となっています(汗)。ただでさえ物価高で日常の買い物すら値段を見て慎重にならざるを得ない状況のなかで、心の糧である演劇チケットにもその余波が来てしまっているのはダメージが大きい。
約1年間山口県で生活していた昨年から今年にかけてはこのチケット値上がりにだいぶ悩まされました。舞台は殆どが大阪と東京(博多は意外と近かったけどそれでも新幹線は欠かせなかった)。どうしたって交通費と宿泊費が上乗せされます。遠征観劇者泣かせな世の中になってしまった事が本当にショックでした。それでも私はなんとか行きたいものは行けたので恵まれていましたが、諦めざるを得なかった遠征者の方も数多くいらっしゃったはずです。

数年前まではS席がだいたい13000円くらいだった。それが、今では16000円~17000円がS席の相場になっている(劇団系はなんとか頑張って抑えてますが、四季もS席1万越えるものが増えてきました)。
大きな劇場でいうと、これまで博多座さんの値段設定は毎回他の地域よりも1000円ちょい上がっているという印象が強かったんですよね。風の噂でカンパニーの遠征費が値段に乗っているという話を聞いたことがあってそれなら仕方ないかなと思ったりもしたのですが…、今や、東京がそれと同等のお値段設定になってしまっているという(汗汗)。ここ最近は博多のチケ代高いと思う事すらなくなった。

座席配分がS席が圧倒的に多いというのも悩みどころで…。見切れがあったり最後列に近い場所だったり、大きな作品になると2階席真ん中あたりまでS席なんてこともザラ。ある作品では3階席もS席料金だったことすらあります。最近は「見切れが発生する注釈席」なんていうのも発売されることが増えてきましたが、よく見るとお値段がS席良席と一緒だったりするんでよね…。

私は遠征観劇が長かったこともありどうせ行くなら「S席料金で」と奮発してきたのですがw、ここまで高騰してしまうと観に行く回数を減らさざるを得なくなりました(これでも)。どんなに興味をそそられても”チケ代高いから見なかったことにしよう”と思うことも多々ありました。
コロナ禍前あたりまでは、「面白そうだから行ってみようかな」とチケット購入することもあったのですが、今の選ぶ基準は”大好きな役者さんが興味ある役で出演するから”ということと、”以前感動して何度も見たいと思ったから”ということに絞っています。新しい作品に出会うチャンスが確実に減ってしまったというのが本当に観劇愛好者の私としては寂しいの一言・・・。

チケット高騰事情には、海外作品の版権が上がっているというのもあるかもしれない。特に演出が派手なものはその傾向が強いのかなぁ。2023年にチケット完売するほどヒットした『ムーランルージュ』は海外オリジナルのものをそっくりそのまま持ってきたということもあり、かなりのお値段でした。舞台セットだけでなく、客席の装飾も半端なかったですからねぇ(汗)。2024年再演が決まっていますが、S席のお値段がさらに上がったようで…、今後そういった値段設定がスタンダードになっていけば観劇人口が減ってしまうのではないかという余計な心配もしてしまう。
コロナ禍で上演作品が少なくなった時期、ほとんどの公演が東京のみで行われていました。あの時、地方在住者から「舞台演劇は東京のお金がある人だけに向けた娯楽になってしまった」という声をチラホラ耳にすることがあって…。それを聞いた時、頷きたくなくても頷かざるを得ませんでした。コロナ禍が明けて地方公演も通常通りになってきたけど、チケット代金の高騰が進んでしまった。これが進めば、私もさらに行く回数を減らさざるを得ない…。

様々な事情があるとは思うのですが、誰もがすんなり高騰したチケット代金を出せるわけではありません。大好きな舞台観劇が「高尚な人に向けた娯楽」に変わってほしくない。舞台に足を運ぶ人のすそ野を広げたいのであれば、せめて、客席の座席配分をもっと細かく設定してほしいです。客席の8割がS席料金というのはやはり厳しい…。それ以外のゾーンが少ないのでなかなかチケット入手しづらいといった現状もあります。主催者さんには今後こういった事情も考慮して座席配分の更なる細分化をお願いしたいと思います。

あとは、良質な海外に出せるような日本発の作品がもっと出てきてほしい。ここ最近少しずつ日本オリジナル作は増えてきたような気がしますが、海外モノと比べると説明セリフや歌にクドさが残ったりストーリー展開が雑(余計だなと思うシーンなど)だったりと思わざるを得ないことが多くてちょっとモヤってます(苦笑)。さらにこの日本発モノもチケ代高騰してますから…、よけい行きたい気持ちが削がれてしまって。たぶん一から創り上げることにも相当費用がかかってしまうんだろうなと。
色々と難しい世の中になってしまいましたが、なんとか日本のクリエイターの皆さんには頑張ってほしいです。

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私の2023年観劇作品

個人的観劇に関する想いが長くなってしまいすみません(←もっと簡潔に書けよって話)。ここからは2023年の観劇総括に入っていきたいと思います。

この1年間で観た作品は以下の通り。

実際に舞台に足を運んで観劇できた作品

1月

  • ミュージカル『エリザベート』×2回(福岡・博多座)
  • ミュージカル『キング・アーサー』×2回(東京・新国立劇場)
  • 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』(東京・赤坂ACTシアター)
  • 劇団四季『オペラ座の怪人』×2回(大阪・大阪四季劇場)
  • 劇団四季『ノートルダムの鐘』×2回(京都・京都劇場)

2月

  • 劇団四季『オペラ座の怪人』(大阪・大阪四季劇場)
  • 劇団四季『ノートルダムの鐘』(京都・京都劇場)

3月

  • 劇団四季『オペラ座の怪人』(大阪・大阪四季劇場)
  • シス・カンパニー『ケンジトシ』(大阪・サンケイホールブリーゼ)
  • ミュージカル『太平洋序曲』(東京・日生劇場)
  • ミュージカル『RENT』×2回(東京・シアタークリエ)
  • ミュージカル『ジキル&ハイド』(東京・国際フォーラムC)
  • 舞台『巌流島』(福岡・博多座)
  • 劇団四季『ノートルダムの鐘』(京都・京都劇場)

4月

  • 劇団四季『オペラ座の怪人』×3回(大阪・大阪四季劇場)
  • ミュージカル『ジキル&ハイド』(大阪・梅田芸術劇場)

5月

  • 劇団四季『オペラ座の怪人』(大阪・大阪四季劇場)
  • 劇団四季『美女と野獣』(千葉・舞浜アンフィシアター)
  • 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』(東京・赤坂ACTシアター)

6月

  • ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』(福岡・久留米シティプラザ)
  • 劇団四季『オペラ座の怪人』(大阪・大阪四季劇場)
  • 劇団四季『ジーザス・クライスト・スーパースター(ジャポネスクver)』(東京・自由劇場)

7月

  • 劇団四季『オペラ座の怪人』×3回(大阪・大阪四季劇場)
  • 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』(東京・赤坂ACTシアター)
  • 音楽劇『ダ・ポンテ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才』(大阪・新歌舞伎座)

8月

  • ミュージカル『ファントム』×3回(大阪・梅田芸術劇場/東京・国際フォーラムC)
  • ミュージカル『ムーラン・ルージュ』×2回(東京・帝国劇場)
  • 劇団四季『オペラ座の怪人』千穐楽(大阪・大阪四季劇場)

9月

  • ミュージカル『ファントム』×2回(東京・国際フォーラムC)
  • ミュージカル『アナスタシア』×2回(東京・東急シアターオーブ)

10月

  • ミュージカル『ラグタイム』×2回(大阪・梅田芸術劇場)
  • ミュージカル『アナスタシア』×3回(大阪・梅田芸術劇場)

11月

  • 劇団四季『ウィキッド』(東京・四季劇場秋)
  • 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』(東京・赤坂ACTシアター)
  • 舞台『西遊記』(福岡・博多座)

12月

  • 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』(東京・赤坂ACTシアター)
  • 劇団四季『ウィキッド』(東京・四季劇場秋)

1年を通して観たのは20作品(リピート除く)で、そのうち初めて出会った作品数は10本でした。劇場に足を運んだ回数はかなり増えましたが、ほぼリピート作品。こうして振り返って羅列してみると、いかに自分が”本当に観たい”と思った作品に絞っていたのかが分かるなぁとw。

圧倒的にリピート数で多かったのが劇団四季の『オペラ座の怪人』(リピすること13回)。ほぼ9割が飯田洋輔くんのファントム見たさに追いチケしまくったもの。洋輔くんがファントムを演じる姿を見ることはファンになった時からの私の長年の夢だったので、焼き付けるだけ焼き付けました。これはもう贔屓目だからこそ視点になっちゃうんですが、観に行くたびにどんどん歌の表現やお芝居が進化していくのを目の当たりにできて…ファンとしてあんな嬉しかったことはなかったです、本当に。幸運なことに大阪千穐楽公演も奇跡的に当選し、最後まで見届けることができたのは2023年の何よりの喜びでした。
山口県に越してからの約1年間は大阪に出るのも金銭的に大変だったのですが(汗)、私の洋輔くん熱を理解し(というかほぼ諦めかもw)現地に行かせてくれたダンナには心から感謝しています。

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超個人的観劇作品ベスト3

2023年も良作揃いでなかなか絞るのが難しいのですが…あえて、特に心に刻まれた3作品を挙げたいと思います。

第3位

ミュージカル『アナスタシア』

初演はコロナが猛威を振るい始めた頃の2020年春。大好きなキャストさん揃いだし、物語も映画で見て大好きだったのでその年一番楽しみと言っても過言ではないくらい心待ちにしていたのですが(6回くらい確保してたw)、遠征断念+公演中止という事態になり涙が出るほど悔しい想いをした作品で。もう再演が決まったというニュースが出た時は嬉しくて飛び上がりそうになりました(笑)。そういった経緯もあり、この作品に対する思い入れはかなり深いものがあります。

幸運にも今回は5回行くことができましたが、キャスト、ストーリー、曲、本当にすべてが最高に素晴らしかったです!!特に映画には登場したラスプーチンを封印して新たに登場させたグレブの存在が非常に印象深かった。繊細な人間ドラマが詰まっていたし、楽曲は初めて聴くものも多くとても充実した観劇となりました。
あと、個人的には映画版でディミトリの吹き替えを担当していた石川禅さんがヴラドというディミトリの相棒役として出演されていたのが何とも感慨深かったですね。禅さんがまたこの作品に関わってくださったことが本当に嬉しかった。

第2位

ミュージカル『ファントム』

”あの”作品が現れなければ、確実に2023年のナンバーワンだった『ファントム』。私はこの作品を大沢たかおさんが主演で演じた時に見て大ファンになり(宝塚版はテレビで和央さん版を一度見ました)、以来上演が決定するたびに必ず劇場に足を運ぶようにしています。もう本当に大好きすぎて…何を語っていいのかもわからない(笑)。

2年前に演出担当した城田優くんが今回も再び引き受けてくれたことがすごく嬉しくてね。彼の描く『ファントム』の世界観はどこもかしこも”愛”に満ちてるんですよ。それが舞台の随所に感じられて、もうそれだけでウルッとくる。彼は今回シャンドン伯爵役も演じてて…三刀流を見事にやり切ったことが本当に素晴らしかった。個人的には城田くんはエリックよりもシャンドンのほうが雰囲気に合うなと漠然と感じていたので、今回それが実現して嬉しかったです。

そして加藤和樹くんのファントム…エリック!!2年前も本当に感動しまくったけど(その勢いでFCにも入ったw)、さらにそこから進化してて役としての感情表現が一段と繊細になり息が詰まるほど号泣させられました。今思い出すだけでも涙がこみ上げてくるレベル。あと、ミュージカル歌唱がすごく進化していたのもファンとしてとても嬉しかったです。超多忙なスケジュールのなかでも、たゆまぬ努力を重ねているんだなと思うと、それだけで泣ける…。
和樹くんには可能な限り、ライフワークとしてこのエリック役を演じていってもらいたいなと個人的には思っています。また必ず会えますように…。

第1位

ミュージカル『ラグタイム』

初めて出会った作品『ラグタイム』。東京公演の時に評判がとにかく高くて、大阪で観劇するのを心待ちにしていました。いやぁ…、あんなにも、劇場を出た後ですら涙が溢れて止まらなくなるくらい激しく感情を揺さぶられる作品に出会えるとは本当に思っていなかった。予想の遥か上を行った作品で”これはやられた!!”とひれ伏したくなりました。

アメリカの人種差別が大きなテーマの一つになっていたので、実際にこの作品を見るまでは「果たして日本人がアメリカの社会問題にどれだけ迫れるのだろうか」といった不安も無くはなかったです。国の事情が違いますからね。ところが、そんな不安を一気に吹き飛ばすカンパニーの熱量溢れる歌とお芝居にただただ圧倒。
国としての問題、というよりも、人間の本質とまっ正面から向き合い「人はなぜ見た目や環境で相手を遮断してしまうのか」といった部分をより繊細に丁寧に描いていた印象が強い。その想いはアメリカだけでなく、万国共通のものなんじゃないかなと。

同じ地球に住んでいる人間同士なのに、ただ普通に心穏やかに暮らしたいだけなのに、なぜそれを許さない環境を創り出してしまうのか。憎しみの連鎖から生まれるあまりにも哀しすぎる悲劇、色んなことを考えさせられました。ラスト、ただ悲劇のまま終わらせず一筋の希望を見せる場面で終わったのも非常に感動的でした。

ストーリー、楽曲、間違いなく日本のトップレベルである役者さんたちの確かな歌唱力と表現力。まさに、”本物”のミュージカルを観た!といった充実感が半端なかった作品でした。必ずまた近い将来再演してほしいです。

2024年はミュージカル『赤と黒』大阪公演からスタートします(山口に住んでる時に購入したチケットなので大阪公演になってます)。今後は東京で観劇することがメインになると思いますが、機会があれば関西の方にも足を運びたいです(余裕があれば博多も)。また素晴らしい作品にたくさん出会えますように。
あと、できればチケット代や座席配分などなにかしらの変化があってほしいなとも…。政治家ばかりが甘い汁を吸える世の中が早く終わってほしいです、本当に。

2023年もダラダラ長いだけの私の観劇記にお付き合いくださり、ありがとうございました。

2024年が皆様にとっても素晴らしい観劇年となりますように。

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