ミュージカル『ベートーヴェン』兵庫公演 2024年1月19日ソワレ公演

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ミュージカル『ベートーヴェン』を観に兵庫・西宮まで遠征してきました。

関東に引っ越したのになぜ西宮…かというと、チケット申し込み時はまだ山口県在住で引っ越し先がどこになるか見当がつかなかった頃だったからです(汗)。今回がその当時に確保できた最後の関西公演作品となります。

こちらのチケット戦線も前売り段階から大激戦で…、引っ越し後に東京公演もチェックしてみようかななんて呑気に思ってたその時点で”時すでに遅し”でした(汗)。『エリザベート』の成功で一気に日本での知名度が高まったクンツェ&リーヴァイの作品だし、今やテレビでも引っ張りだこ状態になってきた井上芳雄くん主演ですからねぇ。そりゃミューファンは放っておかないだろうってことで(私もそのうちの一人だしww)。

今回は2階席からの観劇になりました。KOBELCO大ホールは兵庫芸術劇場の中で一番大きな劇場で主にクラシックコンサートやオペラなどを上演することが多いところです。大劇場なので2階席だとやはり距離があるなというのは否めずオペラグラスが大活躍w。
ただ、中央付近だったのでオケピ含め全体像を立体的に楽しむことができたことはよかったと思います。音楽や歌声の響きも心地良く、予想外に快適だった。よほどの推しがいるというのでなければ2階席けっこうオススメかもしれない(中央寄りに限った感想ですが)。

そういえば、兵庫芸術文化センターの1階入口には「風の中のベートーヴェン」像があるらしいのですが、今までそれに全く気付かず今回も見逃してしまいました(苦笑)。

兵庫芸文にはいつも阪急の西宮北口から通じる2階通路から入っていたので1階スルーだったんだよなぁ。くぅ~~!!この投稿を見た後に劇場行けばよかったーー!!

以下ネタバレを含んだ感想になります。

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2024年1月19日ソワレ公演 in KOBELCO大ホール(兵庫・西宮)

概要(原案・上演時間など)とあらすじ

原作は特になく、偉大な音楽家であるルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの半生を振り返る物語になっています。「不滅の恋人」最有力と云われている女性・トニとの悲恋を軸に彼の苦悩に満ちた音楽人生を描いた作品。

劇中曲は実際にベートーヴェンが生みだした名作がそれぞれロック調やポップス調にアレンジされた形で用いられています(1曲だけオリジナルあり)。

ヴァリアス・アーティスト (アーティスト) 形式: CD

劇中曲の「原曲」を集めたCDが発売中です。ベートーヴェンの素晴らしい名曲が”良いとこ取り”といった感じに詰まってますので興味のある方はぜひ。

初演:韓国(2023年1月~5月)
日本初演:東宝(2023年12月・日生劇場)
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出:ギル・メーメルト

演出はドイツの方、演出補助と振付は世界初演国でもある韓国の方が担当されたとのこと。稽古場はドイツ語、韓国語、英語が飛び交うすごい現場になっていたそうです(井上芳雄くんのコラム参照)。

あらすじ

1810年のウィーン。

ルートヴィヒはパトロンであるキンスキー公爵の舞踏会で演奏を始めるが、粗野な格好の彼を貴族たちが口々に揶揄し始める。招待客のトニの注意も聞かず音楽を聴こうとさえしない彼らの態度にルートヴィヒはついに激昂し、演奏を中止して会場を後にする。

その翌日、公爵の弁護士を務めるフィッツオークの差し金でルートヴィヒの念願だった宮廷劇場でのコンサートが突如中止に。撤回を求めて向かった公爵の宮殿で、ルートヴィヒはトニと偶然再会する。

貴族たちの無礼を説くトニの進言もあり、コンサートは仕切り直すことに。大勢にくみせず自分の味方をしてくれた彼女に、ルートヴィヒは心惹かれ始める。

<パンフレットから抜粋>

パンフレットには「実話に着想を得た物語」と記されています。

上演時間

約2時間50分(休憩時間含む。カーテンコールの時間は除く)。

内訳は1幕75分(1時間15分)休憩25分2幕70分(1時間10分)

キャスト

  • ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:井上芳雄
  • アントニー・ブレンターノ:花總まり
  • カスパール・ヴァン・ベートーヴェン:小野田龍之介
  • ベッティーナ・ブレンターノ:木下晴香
  • バプティスト・フィッツオーク:渡辺大輔
  • ヨハンナ・ベートーヴェン:実咲凜音
  • フェルディナント・キンスキー公:吉野圭吾
  • フランツ・ブレンダーノ:佐藤隆紀(LE VELVETS)
  • ショルシュ:西田理人
  • マクセ:若杉葉奈

<アンサンブル>

家塚敦子、中山昇、中西勝之
岡崎大樹、鈴木凌平、福永悠二、樺島麻美、松島蘭、横山博子、荒木啓佑、川島大典、後藤晋彦、田中秀哉、俵和也、村井成仁、横沢健司、彩橋みゆ、池谷祐子、石原絵理、大月さゆ、島田彩、原広実、樋口綾、吉田萌美

今回の作品も子役さん二人の歌唱力が素晴らしかった。音程もしっかりしているし伸び伸びとした歌声がとても綺麗。近い将来注目されるミュージカル役者さんに成長するんじゃないかなと思うととても楽しみです。

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全体感想

ベートーヴェン関連の舞台を見るのは2年前の中村倫也くん主演による『ルードヴィヒ』以来2度目になります(当時の感想はこちら)。前回もたしか韓国ミュージカルの作品でした。ただ今回はどちらかというとリーヴァイさんとクンツェさんのコンビ色がより強く出ていたので、ウィーンミュージカルの雰囲気といったほうがしっくり来るような気がします。

まず、オケの音合わせが終わった後に指揮者の上垣聡さんが下手舞台袖から登場される演出が実に斬新。生オケのミュージカルで指揮者が舞台上から登場してピットに入るという光景を見たの初めてだったかもしれない。客席から大きな拍手が起こるとピットで演奏する皆さんも立ち上がってお辞儀をしてて(たぶん2階席以上と配信でしか見えなかったと思う)、まるでこれからクラシック演奏会が始まるかのようなワクワク感と緊張感が湧き起こってきました。この最初の掴みが非常に良かったですね。

演奏の皆さんが2幕冒頭のシーンで”出演者”としてストーリーに組み込まれていたのも面白かった。ベートーヴェンのコンサートが行われる場面では芳雄くんが実際にオケピの前に立って指揮棒を振るってて、演奏者の皆さんも宮廷のカツラつけてるんですよね。まるで本当にベートーヴェンの演奏コンサートを見ているかのような臨場感があってワクワクしました。
結局演奏はルートヴィヒの難聴が発症して中断してしまうのですが、この時に演奏者の皆さんが一斉に彼を指さして責め立てる演出になっているのも非常に斬新で面白かったです(ちなみにカツラは演奏がひと段落着いたシーンの後一斉に脱いでましたw)。

背景セットはここ最近増えてきたLED映像で表現。これによって場面転換がスムーズに進み物語のテンポも良く、より集中して没頭できるようになったと思います。今回は2枚のLEDの壁が仕込まれてるとのことで、芳雄くんも心配してたけどw、本当にお金かかってそうだなと(汗)。

個人的に一番印象深かったのは♪魔法の月♪のシーン。夫から酷い仕打ちを受けたトニが孤独の縁に追い詰められながら歌うのですが、このとき背景に映し出される夕暮れから夕刻に向かう時の月の光景がとにかく美しく息を呑みました。板の上にいくつかの鏡が仕込まれているのですが、2階席からだとそこに映し出された月の景色がとても幻想的に見えてぐっと心が惹きつけられました。

あと、ゲストハウスでルートヴィヒがトニへの恋愛モードまっしぐらになる♪愛こそ残酷♪シーンでの雨の景色も印象深かった。夜の設定なので背景は暗いのですが、激しく打ち付ける雨の線と音が非常にリアルでルートヴィヒの激しく高鳴る心情と見事にリンクしてたと思います。

そしてこれも外せない♪花火の夜♪のシーン。ルートヴィヒとトニのおそらく人生で一番最高だった瞬間に打ち上げられる幾多の花火。これがまた本当に綺麗で…、見ているこちらも一緒に花火大会を見物してるような気分になってしまった。
花火の背景の前に大きな木のセットが置いてあって、花火の一部がその後ろに隠れるといった見せ方も非常に斬新だなと思いました。全てを見せるんじゃなくて、あえて見せないっていうのがリアルで面白かったです。

今後上演される作品にもこうしたLED映像を使った演出が増えていくのかもしれません。セットの入れ替えの手間がなくなりストーリーのテンポもスムーズになるので歓迎したい…ところなのですが、ただ、その分チケット代が上乗せされるのかもしれないというのは懸念するところだったりします(汗)。
高い舞台装置を使えばそれだけお金もかかると思うんですよね。作品のグレードアップはいいんだけど…、チケットの高騰化に繋がるのはちょっと…。昨今の経済事情を考えると多少技術は落ちてもいいからこれ以上金額上げないでほしいというのが正直なところ。そういうのに頼らずとも優秀な役者さんのお芝居で十分満たされると思うんですよね(ちょっとした愚痴ですみません 苦笑)。

楽曲はベートーヴェンの名曲の数々から選りすぐりのドラマに見合った小節を繋ぎ合わせていった感じ。そこにリーヴァイさん特有のアレンジが加わってより厚みの加わったミュージカルらしいナンバーになっていたと思います。
私はクラシック音楽も好きなので、聴き馴染みのある楽曲の断片が流れてくるたびにテンションが上がりました。だいたい交響曲とピアノ曲とが半々くらいで入っていた感じですかね。この作品を見て、ベートーヴェンの主張や感情が読み取れるような重厚な音楽はミュージカルにハマることに気づかされました。ベートーヴェンの作品を好む私がミュージカルにハマったのはもしかしたら必然だったのかもしれないな、とも。

個人的にテンションが上がった楽曲をいくつか挙げてみます。

  • 交響曲第4番「田園」(♪栄光のウィーン♪など)
  • 交響曲第5番「運命」(♪出会いの橋♪など)
  • 序曲「コリオラン」(♪コンサート中止♪/♪彼女は最悪♪など)
  • ピアノソナタ第8番「悲愴」(♪人生は残酷♪/♪愛こそ残酷♪など)
  • 交響曲第3番「英雄」(♪最後の希望♪/♪崖っぷち♪など)
  • ピアノソナタ第31番(♪運命はこの手で♪など)
  • ピアノソナタ第17番「テンペスト」(♪他人同士♪など)
  • ピアノソナタ第14番「月光」(♪魔法の月♪など)
  • メヌエット(♪恋をしたなら♪など)
  • バガテル第25番「エリーゼのために」(♪秘密の花園♪)
  • 交響曲第9番「合唱」(♪何かが起こる♪など)

交響曲の「運命」や「合唱」、ピアノ曲「エリーゼのために」はクラシックを知らない人でも知っているのではと思われる超有名曲で私も大好きです。交響曲「英雄」は私が一番最初に購入したクラシック音楽で思い入れがあるし(当時はレコード盤でした)、「エリーゼ~」「メヌエット」「悲愴第2楽章」はピアノ発表会で弾いたことがあることもあり個人的にとても馴染み深い。改めて私はベートーヴェンの曲が好きなのだなぁと実感させられました。

面白いなと思ったのが、ベートーヴェンの生み出す音楽を”ゴースト”たちのダンスで表現していたことです。クンツェさんとリーヴァイさんの作品では『エリザベート』や『モーツァルト』にも目に見えない存在を擬態化して見せるといった演出がありますが、今回の『ベートーヴェン』もそれと同じ香りがするなと。

 奏でられるピアノの音に合わせまるで生き物のように世に放出されていく”ゴースト”たちの美しく繊細なダンスは、とても幻想的で非常に見応えがありました。

ただ…、ストーリーに関していうとちょっと違和感がありました。

今回の物語はルートヴィヒとトニの恋愛に焦点を当てたものになっている印象が強かったのですが、もう一つの重要要素であるルートヴィヒと弟のカスパールの関係のドラマが中途半端に描かれてるように思ってしまってなんか釈然としなかったんですよね。どちらも大きな主題として見せようとしたけど、結局トニの存在に重点を置いてしまったことで兄弟のドラマに物足りなさが生じてしまったんじゃないかなと。
恋愛部分に焦点を当てた方がドラマチックに盛り上がるとは思うんだけど、個人的にはどちらかというとルートヴィヒとカスパールの複雑な関係についてのドラマの方をじっくり見たかったというのはありました。2幕クライマックスで二人がようやく和解するシーンの感動をもっと味わいたかったんですよね。役者さんが熱演しているだけに、兄弟の修復の瞬間が唐突に見えてしまった事が残念でなりませんでした。

それから、宮廷との確執や難聴といった彼に降りかかった不幸な出来事についてもなんだか駆け足だったという印象が否めなかった。特にキンスキー公やフィッツオークは吉野さんや渡辺くんといった実力ある役者さんが演じているのに大きくドラマに絡んでない感じがして物足りなさを覚えてしまったのは残念。
トニの夫であるフランツの存在ももっとドラマに絡んでくる描かれ方してもよかったのでは…とも。カスパールの奧さんであるヨハンナの出番に至ってはもっと少なくて、何のために登場させたのかよく分からないままになってしまったのも勿体なさすぎる。

なんというか…、ルートヴィヒとトニのロマンスに盛り上がりの重点を置いた事で他のドラマがおざなりになってしまったと感じてしまった事がとても残念でした。再演するとしたら、もう少し他のドラマに見せ場を増やしてほしいなと思います。

ルートヴィヒの「不滅の恋人」が誰かについて未だに議論の決着がついておらず、近年ではこの作品で描かれるトニ(アントニー)ではない説も有力視されてるそう。実際にトニの夫フランツとルートヴィヒの関係はとても良好だったとのことなので(活動を支援してくれてたようです)、この史実を知っている方は今回のミュージカルを観て驚いたのではないでしょうか(汗)。

カスパールとヨハンナの息子カールは、後にベートーヴェンと深い関わりを持つことになります。その物語が22年に上演された中村倫也くん主演のミュージカル『ルードヴィヒ』で描かれていたので、改めてDVDで見てみたくなりました。
今回のミュージカルではサラリとしか描かれなかったルートヴィヒとヨハンナの確執ですが、実際は相当険悪でカスパールの死後(1815年に結核で亡くなっています)にはカールの親権を巡って裁判沙汰に発展するほどだったそう。ちなみにヨハンナはカスパールと結婚したあとも金遣いが荒く有罪判決を受けた経歴があるらしい(ミュージカルで描かれてるよりも悪女な印象 汗)。

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主なキャスト感想

 芳雄くんルートヴィヒ

最初にキャスティングを聞いた時には今ひとつピンとこなかったのですが、実際に見たらこれまでにない熱量の圧巻の芝居でめっちゃ”ベートーヴェン”にマッチしてたことに驚きました。とにかく感情の起伏が激しく複雑で気難しいキャラクターなので、シングルキャストとして演じるのは相当大変だったと思います。しかも彼の場合はテレビのお仕事もやってますから…それは並大抵の精神力ではなかっただろうなと。

普段は世の中にケンカを売って生きているかのようなルートヴィヒが、トニの前にいるときだけ穏やかで愛情深い表情を見せるシーンでのお芝居は特に印象深かった。道ならぬ恋に一度は挫折しながらも、彼女と再会した後に吹っ切れたように恋愛モードに突入していく姿はとても情熱的で最高でした。
歌に関してはもう言うことなし、ではあるんですが、個人的には歌い上げるシーンであともう一伸びあればさらに良かったなとは思いました(演出的に伸ばさない設定になってたのかもだけど)。

花總さんトニ

本当に可憐で可愛らしい。何度見ても思うけど、あの美しさと気品に圧倒されてしまいます。私と同い年なのが未だに信じられないw。
最初は恋愛が何か分からずにポワーーッとしてたトニが、ルートヴィヒと出会って接していくうちにこれまで感じた事のない胸の高鳴りを覚えどんどん彼に傾倒していくお芝居はとても繊細で見応えがありました。2幕でルートヴィヒを翻弄するかのようにキャッキャしてる姿はなんだか幼い少女のようでもあり小悪魔のようでもありで面白かったな。ついに結ばれた後は本当に”恋する乙女”そのものだった。

小野田くんカスパール

とても柔らかくて甘え上手な弟って感じ。アタフタしながらお兄さんの気難しい要望に必死に応えようと奮闘してる冒頭シーンは本当に可愛くて。一生懸命やってるけどどこかちょっとトロい雰囲気が可愛らしく、ルートヴィヒがカリカリ怒りながらも彼を頼りにする気持ちも分かるなと思いました。あんなに愛らしい小野田くん見たの、初めてだったかもしれないなぁ。
透き通ったスコーンと伸びる歌声は健在でとても聴き心地が良い。それだけにもっと見せ場があればよかったのにと思わずにいられませんでした。

晴香ちゃんブレンターノ

とても自由奔放に生き生きとしている姿がとても印象的でした。倫也くん主演の『ルードヴィヒ』にも出演していたけど、それとはまた違う存在感を発揮しててやっぱりうまい女優さんだなと思います。
兄嫁のトニをとても慕っていていつも彼女に寄り添っていたかのように見えたブレンターノ。でも、ふとした瞬間に見せるちょっと不敵な表情が「それだけではない何か」を予感させてとてもスリリング。クライマックスに繋がる彼女の別の顔が判明するシーンでの説得力があってとても良かったです。

シュガーくんフランツ

同じ役名でもこうもキャラクターが違うのかと思わずにはいられないw。『エリザベート』では優しくちょっと頼りない苦悩の皇帝”フランツ”を演じてたシュガーくんですが、今回は同じ”フランツ”でもエリザとは真逆のキャラクターでビックリ。妻役がエリザベートでも妻役だった花總さんだったこともあり(恋愛面で不遇面があることも共通してるw)思考が違うところに向かいそうでちょっと混乱してしまった(笑)。
いやぁ、それにしてもシュガーくんの”黒い”役は本当に魅力的ですね。登場した時から冷酷そのものでちょっとやそっとじゃ近寄れない危険オーラ満載。出番こそ少ないものの、トニの心を破壊するだけの迫力がめちゃめちゃ凄くて背筋が凍るレベルでした。あの父親からよくぞあんな素直な子供たちが育ったなと感心してしまうw。

いつもは穏やかで優しいシュガーくんからは全く想像がつかない。彼がミュージカルデビューした時から見ていますが、本当に魅力的な俳優さんになったなと嬉しく思います。

吉野さんのキンスキー公は金と権力に固執する厭らしい貴族感が満載。こういう役をやらせたら右に出る者はなかなかいないんじゃないかっていうくらいハマりまくってて面白かったw。そんなキンスキー公にいつもねっとり着いてるのが渡辺くんフィッツオーク。イヤミったらしくてねっとりとルートヴィヒやトニを追い詰めていくお芝居が憎らしくて面白かった(ちょっとコミカルにも見えるし)。
実咲さんヨハンナは史実の印象とは違って夫に尽くす可愛い妻といった印象。ちょろっとお金にがめついシーンも出てきたけどさして触れられることもなく、終始”善きカスパールの妻”といった感じでした。

ゴーストを演じたダンサーの皆さんや、アンサンブルを兼ねたキャストさんのソロの歌声やお芝居も素晴らしかったです。

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後述

なぜかPVが公開されてなかったので、制作発表会見動画貼っておきますw。

観劇日は兵庫公演初日ということもあって、カテコでは芳雄くんと花總さんからの興奮冷めやらぬコメントがありました。

KOBELCO大ホールは兵庫芸術文化センターの中で一番大きな劇場なので(4階席まである)、ミュージカルが上演されることはそんなに多くないんですよね。音楽性の高い作品が大ホールに来る印象。今回の劇場に関しては芳雄くんも触れていて「中ホールにはよく来ていますが、大ホールはおそらく(笑)初めて立ったのですごく圧倒された」と語ってて「ベートーヴェンという作品でここに立てたことが本当に嬉しいし、ぴったりだったと思う」と花總さんと感慨深そうに頷き合ってました。「これまでの中で一番この作品に相応しい劇場」と強調した言い方して笑いを誘ってましたがww、私もそうじゃないかなと思いました。

そのあと、「ほかにもル〇ンやR〇Rとかやってますけど」と他所への気遣い(忖度かww)も添えてて爆笑をさらうところがいかにも芳雄くんらしくて面白かった(笑)。

兵庫公演はツアー公演最終地ということもあり、「あと2日で終わってしまうのかと思うと…」と少しシンミリしながら花總さんと頷き合ってた芳雄くん。すると花總さんが「シュガーなんかあと1回で終わっちゃうんですよね」とコメント。これに対して芳雄くんが「もう終わっちゃったようなものじゃないですか(笑)。気を抜かないように言っておかないと!」と軽く毒舌ジョークかましてたのも面白かったなw。

最後にスタッフやオーケストラへの感謝の気持ちも忘れない芳雄くん。客席からも大きな賞賛の拍手が沸き起こっていました。
ちなみに今回はドラムとパーカッションだけはピットに入らず別室で演奏されてたとのことで、「こんなに広いのに何で入らなかったんでしょうかね。仲悪いとかじゃないですよね!?」と芳雄くんのツッコミがww。それに対して花總さんが慌てて「リーヴァイさんの音楽的な意向があったからみたいですよ」とフォロー入れてて、さすが息ぴったりな二人だなと(笑)。

最後に残り公演も全力で頑張るとコメントしていたお二人。その言葉通り、21日マチネを以て無事に『ベートーヴェン』カンパニー、完走されました!!おめでとうございます!!

配信で見届けましたが、本当に全力を出し切った想いが伝わる素晴らしい大千穐楽でした。芳雄くんに至っては「面白いことが何も浮かばない」と苦笑いしてしまうほどでしたよね。最後、毎回カテコでやっていたルートヴィヒからトニへの”渡せなかった手紙”の進呈パフォーマンスを全員の前で披露。この時、フランツを演じてたサカケンさんが「俺の妻なのにぃ~~」と盛んに悔しがっててww芳雄くんが悪戯っぽく「サカケンさん、ちょっとごめんね」って笑ってたのがめっちゃ面白かったです(笑)。

日本初演となったミュージカル『ベートーヴェン』。ストーリー的にはちょっと残念に思う部分もあったけれど、いつかブラッシュアップした形でもう一度再演されたらいいなと思いました。カンパニーの皆様、本当にお疲れ様でした!!

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