飯田洋輔 1st Solo Concert 2024「The Real Deal」 2024年5月19日神戸公演感想

大好きな飯田洋輔くんのファーストソロコンサート『The Real Deal』を鑑賞するべく、神戸まで遠征してきました。

劇団四季を退団したあといくつかコンサートに出演していましたが、ついに”ソロ”でのコンサート公演が実現!!!これは這ってでも行かなければっ!!と気合い入れてチケット前売りに参加しました。
ところが、絶対行きたいと思っていた洋輔くんの誕生日(5月17日)公演の申し込みをしたところ見事に落選してしまいまして(苦笑)。せめてその2日後に行われる神戸公演には駆けつけたいと再チャレンジ。一般先行枠でなんとか引っかかりました。

ホールには開場時間少し前に到着したのですが、ロビーはすでに多くの人が入っていて物販、パネル、お手洗いとそれぞれ大行列が形成されていてビックリ。とりあえず、売り切れが出たら大変だと思い物販コーナーから並んだのですが…順番が巡ってくるまで10分以上かかりました(汗)。

今回のコンサート開催に当たり、独自のグッズを販売すると知ったときは最初ちょっと予想がつかなくて驚いたんですよね。これまでそういうイメージがなかったので。でも、デザインの段階からスタッフさんと一から創りあげてくれたことを知り…これはもうゲットするしかない!今回購入したのは、洋輔くんをイメージしたロゴ付きの今治タオルハンカチと、2種類のアクリルスタンドです。

いくつかのラインナップで一番ビックリしたのが洋輔くんのアクスタでした。その分野に踏み込むとは全くの予想外だったので、最初は「ほんまかいな!?」と半信半疑だった私(←ヲイw)。会計コーナーで実物を見てようやく「本当だったのか」と実感した次第。購入する直前からなんだか緊張感すごくて・・・、初めてグッズ購入したあと心臓がバクバクする体験を味わいましたww。
このアクスタに関してはトークの中でご本人から言及があったので、後ほど触れたいと思います。あの言葉を聞いたときは思わず涙がこぼれたよ…。アクスタ、買えてよかった!コンサート後にも通販を予定しているそうなので、ファンの皆さんにはぜひ手に入れていただきたいです。

その後パネルの写真列に並んでから最後にお手洗い列に向かったのですが…これがエゲつないほどの大行列で、入口にたどり着けないまま開演時間まで5分を切るという異常事態に(汗汗)。スタッフさんにも焦りの色が見えていて「これは冒頭聴けないかも」と覚悟したのですが、開演時間を少し遅らせていただけたおかげでなんとか最初から鑑賞することが叶いました。ありがたかったです。

会場となる神戸朝日ホールは初めて訪れたのですが、500人程度が入る箱で最後列からもオペラグラス無しで表情が分かるほど見やすかったです(こたび、ほぼ最後列サイドから鑑賞)。
客席を見て少し意外だなと思ったのは、男性のファンの方が多かったこと。年齢も様々で、改めて洋輔くんが多くのファンの方から愛されている存在なのだなと実感し嬉しくなりました。

以下、ある程度ネタバレを含んだ感想になります。

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2024年05月19日公演 in 神戸朝日ホール(兵庫・神戸)

出演者・スタッフ・上演時間

  • ヴォーカル:飯田洋輔
  • 演奏:久田菜美(Key.)Lisako(Vn.)富樫亜紀(Vc.)板本恵太(Bass)テオクソン(Per.Key2.)

2部構成で、上演時間は休憩時間を含めて約2時間強(カーテンコールなどの時間は含まず)でした。

神戸公演で披露されたナンバーのセットリストについては、”匂わせ”程度で感想に触れていきたいと思います。詳しい楽曲名とそのレポートは東京公演感想に書いたので興味があれば覗いてみてください。

コンサート感想(ちょこっとトークレポ)

まず最初に2曲続けて歌の披露があった後に「こんばんはー!飯田洋輔です!」と明るい声で挨拶があったのですが(2回同じ挨拶してたっけw)、それに続いてすぐにバンドメンバーの皆さんの紹介が入ったのはとても印象深かったです。一緒にコンサートを盛り上げてくれる仲間の皆さんをまず最初にアナウンスするという構成にしたのが、なんとも洋輔くんらしくていいなぁとホッコリしました。
紹介した後もピアノ担当の久田さんに「キーボードの調子、大丈夫でしたか?」と話しかけたり、ベース担当の板本さんに「彼は551を食べてきたそうですよ」とイジってみたり(洋輔くんは焼肉食べてご機嫌だったらしい 笑)。あと、ドラム担当のテオクソンさんに「後ろにもいろんな楽器あるんですよね~」と興味津々に話しかけてたのも可愛らしかったなw。

また、コンサート中盤にはバンドメンバーの一人一人にスポットライトを当てる時間もあって。最初から最後まで洋輔くんの仲間に対する優しさを随所に感じられたのがファンとして本当に嬉しかった。会場いっぱいに満たされた温かい雰囲気は、まさに彼の人柄そのものだったと思います。

歌の合間合間にトークが入っていましたが、洋輔くんはあまり一人で滑らかに話せるタイプではないんですよね(弟の達郎くんの方が抜群のトーク力持ってるしエンターテイナー性が高いと思います)。でも、一言一言すごく大事に想いを込めて客席に伝えようとしてくれてた。あの独特のホワホワッとした雰囲気も相まって、時折クスッって笑いが漏れちゃいながらも聞いていて心がジーンと温まる。そういうところ、本当に大好きだよ。

一番最初に披露された歌は”オリジナル”曲。この裏話はめちゃめちゃ驚いたし思わず涙が出ました。なんと、四季時代に出演した「アンマスクド」に携わっていたブロードウェイの音楽監督の方が独立する洋輔くんのために書き下ろして下さった楽曲なのだそうです。そんなすごい方からあんな素敵な贈り物を頂いたなんて…!!なんかそのエピソードだけで胸いっぱいになっちゃったよ(涙)。

全体のコンセプトとしては、1幕は劇団四季時代に演じてきた作品のナンバーが中心(これまでの活動の歴史的な)で2幕は今後やっていきたい作品のナンバーが中心といった感じでした。

でも1幕で1曲だけ洋輔くんが演じなかった作品のナンバーが入ってて!!ここではネタバレになるから名前は次回まで伏せますが(察してる方は多いと思うけどw)・・・あれを披露してくれたのは本当に胸熱すぎて大号泣してしまった(泣)。初演が決まった時に劇団内オーディション参加したものの、結局選ばれなかったんですよね。”あの曲”を洋輔くんの歌で聴きたかったなと当時残念に思っていた私。それが、今回、こんな形で聴けることになるなんて・・・本当に夢のようでした(涙)。

故郷の福井で初めてミュージカルに出会った時の作品からは2曲。以前は「CATS」のエピソードをよく聞いていましたが(最初に見て衝撃受けたのはこちらかな)、本格的に惹かれたのはその後高校生の時に観た”この作品”だったようですね。
私は洋輔くんがキャスティングされた初日公演を観に行っていますが、「この役で見たい!」と思っていたキャラクターだったので最初に登場した時は嬉しさのあまりボロ泣きした思い出があります。またこうしてコンサートという形で聴けたのは本当に嬉しかった。

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1幕中盤から後半に入る時にガッツリ歌われたのは、劇団四季で最後に演じた”あの”作品です(これはもう絶対入ると思ってた)。東京芸術大学時代の同期と一緒にサークルをやっていた時代に常に洋輔くんが「やりたい」と語ってたのが”この役”だったと(本人的には潤覚えっぽかったw)。
私も、洋輔くんのファンになってから数年後からずっと願い続けてきた『夢』だった役。これを見るまでは死ねないとすら思ったほど熱望してたので、配役されたと知った時の喜びはもう言葉では言い表せないくらいで。当時は引っ越しも重なり遠征続きだったけど、ついに実現した夢だったのでめちゃめちゃ通いました。

洋輔くん曰く「初めてこの役で舞台に立った時はコロナ禍真っただ中で客席が半分しか入れられなかったけれど、来てくださった皆さんには感謝の気持ちでいっぱいだった。大阪へ行ったら連日満席に近い多くの方が来てくれて驚いてさらに感謝の気持ちが高くなった」そう。

これと並行して面白かったエピソードが・・・やっぱり出ました、熱烈な虎党話(つまりは阪神タイガース関連ww)。オペラ座大阪公演のマチネが終わった後は、「気が付いたら阪神電車に乗ってた」そうで(笑)「甲子園が終わってから一公演終わったような気持になってた」とwww。洋輔くん、タイガースの話になるとトークがめっちゃ滑らかに盛り上がってたな(笑)。
この日は阪神の試合が行われている時間帯でのコンサートということで「神戸朝日ホールからも甲子園、近いんですよね」と気になってたらしくw、20分の休憩時間中に試合経過を熱烈チェックしてたようでした(笑)。

オペラ座繋がりでもう一曲、おそらく洋輔くんファンだったら何度でも聴きたいと思ったであろう”あの”名曲も披露。もう本当に泣ける!!!あぁ、本当に本編が再演される時に実現してほしいなぁ。年齢的にも良い頃合いだと思うし、あのドラマを、キャラクターを、どのように演じてくれるのかめちゃめちゃ興味があります。どうかこの夢が叶いますように…。

休憩直前位のタイミングだったかな、今回販売するロゴマークが入ったタオルハンカチについて言及がありました。歌とトークの合間にちょいちょい水分補給をしつつ汗を拭ってた洋輔くん。これ見よがし的に狙ってハンカチ出してるなっていうのは誰の目にも明らかだったのが面白かった(笑)。どうやら関西初日公演の時は売り切れるほど好評だったようです。今治タオル素材は「僕のこだわりで」とニコニコ語ってたのが可愛かったw。

グッズのタオルハンカチなどについているロゴマークは、独立した洋輔くんのイメージからデザイナーの方が考案してくださったものだそうです。いくつか候補があったようですが、最終的に一緒に選んで決めたみたいなことを語ってたかな。羽ばたいていくイメージがある素敵なロゴだと思います。

1幕ラストは私にとっても非常に思い入れの深い”あの作品”の名曲で〆。夏劇場での公演時代にこの作品の洋輔くんに衝撃を受けファンになったので、コンサートでもう一度聴くことができて本当に嬉しかった。

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2幕は衣装を変えて華々しく登場。ロングコートがめっちゃ似合っててカッコ良かったなぁ。

で、最初にノリノリで歌っていたのが予想外の名曲で!!まさか洋輔くんがあのナンバーを歌う姿を目にする日が来るなんて…感無量すぎて滂沱の涙が(泣)。
ちょっと話逸れるのですが、この作品は海劇場公演時に本当に狂ったほど通い倒したんですよね。当時はあまり良い評判を聞かなかった方がメインをずっと演じられてたのですが(汗)、私はこの役者さんが大好きでした。もう違う世界へ旅立たれてしまいましたが…、”あの作品”のナンバーを耳にするたびに思い出すんです。だから、洋輔くんがこの曲を歌ってくれたこと、色んな意味で本当に嬉しかった(涙)。

そのあとはミュージカルの名作の誰もが知る”あの曲”ジャズアレンジ歌唱も披露。ジャズ初挑戦と言えば1月に見た海宝くんが印象深かったのですが、洋輔くんが歌うジャズも柔らかくて味わい深くとても素敵でした。新しい世界に身を委ねながら楽しそうに気持ちよさそうに歌ってる姿がとても印象的だったな。

神戸公演ということで兵庫に纏わるご当地な話題もしっかり入れてきましたね。甲子園の話題が一番熱入ってたけど(亀山選手や新庄選手のグッズを学校に持って行った話とか微笑ましかったなw)、おじいさまが兵庫の三田出身というのは今回初めて知りました。「僕のなかにもちょこっとだけ兵庫の血が入ってるということで」とハニカミながら語ってた洋輔くん、可愛すぎかっっw!!

また、「僕、神戸と言えばこの曲も知っているんですよ」と口ずさんだ『しあわせ運べるように』のアカペラの一節がジーンときたな。突然思いついたようで歌詞はちょっとあやふやだったけどw、途中から久田さんがピアノですぐに演奏してくださり、サビから最後のところまで歌ってくれて会場から大きな拍手が沸き起こりました。
この歌は1995年に発生した阪神淡路大震災の2週間後に当時の小学校の先生が作ったもので、兵庫県民の方はほとんど知っていると思います。私もこの歌の存在は知っていました(兵庫には2013年から約2年住んでましたが、その前から聞いたことがあった)。

歌ったあとに「台本にない事やっちゃってすみません」とバンドメンバーに申し訳なさそうにしながらも「これ、本当にいい曲ですよね」と微笑んでた洋輔くんが素敵でした。

次に有名曲が2つくらい入ったかな。ディズニーの映画からと誰もが知る名曲(だと思う)。洋輔くんが歌うと本当に歌の世界観が柔らかく優しく響いてくるから本当に癒されます。聴いてるとどんどん胸の内側がじんわり温かくなって自然に涙が溢れてくるんですよね。もうホント、どんな魔力!?と思ってしまうw。

そして、年末に上演が決まっている”あの超大作ミュージカル”からも1曲あったのですが、チョイスしてきたナンバーが予想外でビックリしました。まさか、あのナンバーをここで持ってくるとは…!!しかも、恐ろしいほどの完成度ではないですかっ!!!っていうか、もう涙しか出ない、あんな凄い歌唱聴かされたら…(号泣)!!!
未だにキャスティング発表されてないので(2024年5月現在)色々噂は飛び交ってますがw、私的には今回のを聞いてほぼ決まりではないかと思ってしまいました。劇団四季時代から、洋輔くんにはぜひとも”あの役”を演じてほしい、合うはず!!と確信めいた気持ちをずっと抱いてきました。これも私の勝手な「夢」なんですが…、実現する時が刻一刻と近づいているような気がしてドキドキしてます。まだ分からないけど、8割以上は可能性高いんじゃないかなぁと…。

それに続いて歌ったのがこれまた意外なナンバーで!!まさか洋輔くんが”あの作品”の”あの役”を歌う姿を見れる日が来るなんて夢のようだったよ(涙)。もう演じる機会はないと思うだけに超貴重。
ウィーンミュージカル繋がりで披露されたもう1曲も最高だった!!紹介する時、どもっちゃって「あ、歌詞言ってバラしちゃった」と自ら地雷踏んで苦笑いしてたのも洋輔くんらしくて可愛かったww。

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「音楽」への熱い熱い気持ちを語ってくれたのも本当に感動的でした。先日の石川音楽祭にゲスト出演で歌っている姿を見た時も思ったけど、洋輔くん、本当に心底音楽を愛してるんだなと。今回のコンサートでも1曲1曲幸せそうな表情で伸び伸び歌ってて・・・、そこから紡ぎ出す声からはこれでもかってくらい音楽愛が伝わってくるんですよ。
そんな姿を目の当たりにして、私も大きく心を動かされるし何よりも嬉しい気持ちが溢れだしてしまう。「難しい曲であればあるほど楽しい」って目を輝かせて語ってたのも印象深かったな。

コンサート本編の最後に選んだ曲は、新しい道を歩み始める洋輔くんの決意表明の気持ちを表したようなナンバー。仙台のコンサートで聞いた時も本当に感動したんだけど、改めて今回聞いて再演があったらぜひとも”あの役”で出演してほしいと思いました。

アンコールは2曲。洋輔くんがとても大切にしているという歌を披露してくれました。もう本当に・・・涙しか出なかったよ(泣)。その声から伝わるのは、感謝と愛。彼の持つ温かさと優しさが目いっぱいつまっていて・・・。なんだかもう言葉に言い表せない感情が次から次へと沸き起こってきた。最後の最後はドイツ語歌曲でマイクなしでありったけの想いを込めた歌唱でした。歌というか、祈り、だったと思う。

トークの中では次回出演する朗読劇『ラヴ・レターズ』の告知もありました。このニュース見た時もビックリしたんですよね。ミュージカルを主戦場としてずっとやってきた洋輔くんが、独立して最初に選んだ作品がガッツリ演劇要素を求められるこの朗読劇とは予想できなかった。でもそれが、ファンとしてはとても嬉しい。
この作品に出演することに関して「チャレンジしていきたい」と熱く語ってた洋輔くん。そのうえで「応援してくださる皆さんと一緒に歩んでいきたい」という言葉を何度も口にしていました。意外過ぎるグッズ、アクリルスタンドを作ったのも「皆さんといつも一緒に旅をしていきたいと思っているので」というファンへの感謝と熱い気持ちがあってのことだそうです。

以前から洋輔くんはすごくファン想いだなと感じてきましたが、こうして直接応援してくれる人たちへの熱い感謝の気持ちを聞くことが初めてだったので、心底感動して涙が止まらなかった(泣)。こんなにもファンのことを想っててくれたなんて…、胸がいっぱいで言葉が出ない(涙)。

カーテンコールではバンドメンバー一人一人に優しい目配せをしながら皆で手を繋いで挨拶。そんなところにも洋輔くんの温かみのある人柄が滲んでいて心癒されました。最後は客席に向かって一生懸命ハートマーク作ってたりするお茶目な一面もあったりして可愛らしかった(笑)。

 「飯田洋輔」という素敵な温かい役者と出会えて私は本当に幸せ者だ・・・、心からそう思えるコンサートでした。けっこうなハード日程での神戸入りではありましたが(前日に東京の赤坂で1本見て駆けつけたのでw)、参加できてよかったです。

あと一回、東京でのコンサートにも行くことになってます(こちらはなんとか先行で取れた)。推しの予定が分かって行けることの喜びを噛みしめつつ、楽しんで(でもきっと号泣しまくるだろうけどw)きたいと思います。

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