飯田洋輔くんのファーストソロコンサート『The Real Deal』東京公演の最終日を鑑賞しに行ってきました。今回は前売り段階で無事に確保されたチケットです(神戸は前売に落選して一般でなんとかだったw)。
神戸に続いて2度目のコンサート。お客さんもびっしり入っていたし、東京も男性の方がかなり多くいらっしゃいました。改めてファン層の厚さに感動。
客席後部には洋輔くんが大尊敬してる先輩・佐野正幸さんご夫妻の姿がありました。あと、気づかなかったけど仙台にも駆けつけてた中橋耕平くんや、先日まで『この世界の片隅に』東京公演に出演していた小林遼介くん(洋輔くんとほぼ同期だったそう!)も駆けつけていたとのこと。
また、前日には劇団員の貞松響くんや、『この世界~』に出演していた小林唯くん(洋輔くんと同じタイミングで退団したんだよね)、さらには舞浜BB公演後の弟の飯田達郎くんも来ていたそうで。SNSでその投稿目にした時は客席豪華すぎてビックリしましたw。
達郎くんはスタンド花も贈ってくれていて(SNSで曰く、コンサート前日に注文したらしいw)。たしか関西公演直前までコンサートやること知らなかったって呟いてたのにww、こうしてお兄さんの為にお花用意してくれるなんてねぇ。何て素敵な兄弟愛。
ロビーはお客さんでごった返していたけど、綺麗なお花に彩られていてとても華やかな雰囲気でした。達郎くんが贈ったスタンド花前には写真を撮る人の行列ができてたほど。ファンからのお花の中には洋輔くんが愛する阪神タイガースの装飾のものもあってひと際目を惹いていました。
物販列は神戸公演で見た時よりも少なかったです。おそらく関西公演や前日の東京公演で皆さんゲット済だったからではないかなと。私も欲しかったグッズは神戸で手に入れていたので今回は並ばずに…と思っていたのですが、友達に洋輔くんのアクスタのことを話したら「保存用と持ち歩き用の2パターン持ってなきゃダメだよ!」と猛プッシュされまして(笑)。推しのアクスタ持つことが初めての私は目から鱗www。ということで、新たに二人の洋輔くんをお買い上げいたしました(購入後はやっぱりドキドキしてしまうw)。
ちなみにアクスタのことを洋輔くん自身は「ちっちゃい僕」って言っててめっちゃ萌えました(笑)。
それから…買う予定ではなかったTシャツにもつい手が出てしまいましたw。あのコンサート観たら、買わずにいられない衝動を止められなかったw。
以下、ある程度ネタバレを含んだ感想になります。
2024年06月01日15時開演 in I'M A SHOW(東京・有楽町)
出演者・スタッフ・上演時間
- ヴォーカル:飯田洋輔
- 演奏:久田菜美(Key.)、Lisako(Vn.)、富樫亜紀(Vc.)、板本恵太(Bass)、テオクソン(Per.Key2.)
2部構成で、上演時間は休憩時間を含めて約2時間強(カーテンコールなどの時間は含まず)でした。
神戸公演の感想はこちら
6月1日に洋輔くんのソロコンは終了したので、歌われた楽曲名も解禁したいと思います。
披露されたナンバー(セットリスト)
1幕
幕開けはバンドメンバーの皆さんによる洋輔くんが劇団四季時代に出演したミュージカル作品の”良いとこどり”演奏でスタートしました。私がファンになってからの歴史を振り返っているような気がして胸が熱くなったな。
I choose<アイ・チューズ>(オリジナル曲)
2022年に四季で上演したロイドウェバーコンサート「アンマスクド」で音楽監督をされたマイケル・パトリック・ウォーカーさんが、洋輔くんのために書き下ろしてくれたそうです。この方、ブロードウェイの凄い方なんですよね。退団することを話したら「じゃあ僕が曲を書いてあげるよ」と言われたそうで…、神戸で初めてそのエピソード聞いた時、”海外のビッグな方からも認められてるんだ”とめっちゃ感動しました。
「君は今後どんな活動をしていきたい?」といったようなディスカッションを重ねながら完成したというとても素敵な歌。「今は地球の反対側にいらっしゃるんですけど」と舞台の下の方を覗き込む仕草してたのがなんとも可愛らしかった(笑)。
「I choose Music, I choose Song」
初めて聴いた歌だったけれど、このフレーズがとてつもなく心に響きました。すごく想いを込めて歌ってるのがリアルに伝わってきたので。この歌はきっと洋輔くんにとって今後の支えとなるような一曲になるんじゃないかなと思います。
All of Me<オール・オブ・ミー>(ジェラルド・マークス&シーモア・シモーン)
この曲はジャズのスタンダードナンバーと呼ばれているそうですが、今回はアップテンポバージョンとして歌われていました。めっちゃノリノリで本当に楽しそうに歌ってたなぁ。上手や下手にも動いて腰を低く落としながらだったりポージング入れたり、客席全体に向かって挨拶してるみたいな雰囲気だった。生き生きとした表情で歌ってる洋輔くん見ると本当に嬉しいし胸いっぱいになるよ。
僕の願い(ディズニー映画『ノートルダムの鐘』)
曲紹介の時に「僕には3つ下の達郎という弟がいるんですけど」って前置き入れてるのが愛らしいなぁと。本当にお互いをリスペクトし合ってる関係が素敵。このナンバーは達郎くんが初めてタイトルロールの主演を勝ち取った記念すべき作品に出てくるので、そのことを意識して今回のレパートリーに入れたんじゃないかなと思います。
でも、洋輔くんが歌ったのは♪陽ざしの中へ♪じゃなくて♪僕の願い♪なんですよね。「陽ざし~」は達郎くんが大事にしてるナンバーだから、あえて映画版の歌詞にしたのかも(私の勝手な推測だけど)。
ちなみに映画版のカジモドの日本語吹き替えを担当していたのは石丸幹二さん。私はかねてより洋輔くんには石丸さんのような役者を目指してほしいなと思っているのですが、ご本人ももしかしたらそれを意識してるのかな…とも感じました。
四季で『ノートルダム~』が初演される時、達郎くんと一緒に洋輔くんもカジモド役でエントリーしてた(記事参照→)けれど選ばれなかったんですよね。当時、洋輔くんが歌う♪陽ざし~♪聴きたかったなぁと残念に思っていたので、まさかこのコンサートであの時の夢が実現するとは思わず本当に感激しました。
東京楽のバージョンは、おそらく今後二度と聞けないであろう♪僕の~♪。貴重な体験をさせてもらいました(舞浜からのログイン、おそるべしww)。
壁抜け讃歌/脱走したデュティユル(ミュージカル『壁抜け男』)
「高校生の時に観て衝撃が走った作品」と紹介していた『壁抜け男』。当時公演ビデオを購入してテープが擦り切れるまで見たそうで、この時のデュティユルを演じてたのは石丸さんだから…やっぱり洋輔くんにとって目指すべき特別な人なのかもしれないなと思いました。
ちなみに、全く関係ない話ですがw、私も当時石丸さんのデュティユルが大好きで銀座で行われたイベントにも駆けつけた思い出があります。あの時頂いた特典のサインは今でも大事にしまってある。
当時は稽古中に難しい曲が多くてなかなか苦戦したと振り返っていましたね。あの場所に辿り着くまで相当な苦労があってたくさん藻掻いてたそう。リズムの話とかすごく音楽的に語ってたのが印象的でした(実際に「タタタタ」って歌ってくれたりしてた)。
洋輔くんがデュティユル役で出演した『壁抜け男』、めちゃめちゃ通いました。主演に決まったと知った時は歓喜して初日公演にも行ったので非常に思い入れが深いです。関西での再演話が出た時はチラシまでできていたのに突然発売中止になったりして騒ぎになったこともあったなぁ…など、色々思い出しますね(あのチラシデザイン、とても素敵だったので発売前に撤去されたのが本当に残念だった)。
「やったぞ!すごい、成功だぜ!!」
このフレーズから突然始まるの、前後の流れがないのですごく難しいと思います。それをデュティユルのキャラクターのまま弾む声でスッと役に入って歌いきるのは流石だなと。続けて歌われたイザベルへの愛を切なく歌う♪脱走~♪もしっとり歌い上げていて本当に感動的でした。
The Music of the Night/The Point of No Return/怪人の隠れ家<ラストシーン抜粋>(ミュージカル『オペラ座の怪人』)
歌の紹介の時「ある大先輩から頂いたファントムが入ったマグカップで朝コーヒー飲んできました」ってハニカミながらコメントしてたのが可愛すぎww。その大先輩って、ひょっとしたら客席にもいらっしゃった佐野さんかもと過りました(高井さんかもしれないけどね)。
芸大時代に四季同期となる久保田彩佳さん(今回のライブプロデューサー)や山田充人さんたちと一緒にミュージカルサークルを立ち上げ、そこで歌っている時から「オペラ座の怪人をやりたい」とずっと口にしていたそう。神戸の時にはあまりその時の自分のこと覚えてないっぽかったけど(笑)、今回は「ずっとファントムのナンバーばかり歌ってた」ってコメントしてましたね。コンサートやってくうちに思い出したのかな。
この話を聞いて、洋輔くんの中では四季で『オペラ座~』を演じることを一つの区切り…というか到達点に定めていたのかもしれないなと感じました。
私にとっても洋輔くんが『オペラ座の怪人』のファントムを演じるということはファンになってからの大きな願いであり夢でもありました。パンフレットに名前が載りながら実現には至らない時代もあったけど、ソンダンシリーズで歌うことが増え可能性を高めていった姿を見てきたので、ついにファントム役が実現することになったと知った時は嬉しくて涙ぐんでしまったほどでした。
結局コロナ禍になり東京デビューの瞬間は見ることができなかったけれど、大阪公演は相当数通い倒し(当時西側に住んでいたのが幸いしました)運よく千穐楽まで見届けることもできたので非常に感慨深いものがあります。
今回のメドレーの構成、素晴らしかったですねぇ。MOTNからPONR、そしての2幕ラスト怪人の隠れ家での♪マスカレード♪に繋がるという流れが最高にドラマチック。クリスティーヌへの愛がより鮮明に伝わってきてボロ泣きしました。猿のオルゴールを前に泣き崩れそうになりながら歌ってた洋輔くんファントム思い出しちゃったよ(涙)。
君の歌をもう一度(ミュージカル『ラヴ・ネバー・ダイ』)
怪人の隠れ家の一番最後のシーン「夜の調べと共に」のフレーズを歌った後、姿を消すファントムのようにいったん舞台袖へ下がった洋輔くん。一瞬の静寂の後に聞こえてきたのが、ラブネバの♪君の歌を~♪で・・・「オペラ座~」からファントムの人生がここに続いてくる演出が最高に感動的でした!!
初めて洋輔くんの♪君の歌~♪を聞いたのは「アンマスクド」広島公演の時。事前に情報を入れずに見に行っていた私は(当時は岡山に住んでたので広島が一番近かったw)、まさかまさかの事態に息ができなくなるんじゃないかってくらい大号泣しました。歌ってくれたという事実も嬉しすぎたけど、そのクオリティの高さにめちゃめちゃ衝撃受けたんですよね。
あの作品はセットがかなり大掛かりで今のところ東京でしか上演できないと聞いているので(ファントムを演じてた石丸さんが申し訳なさそうにコメントしてた)再演は難しいのかもしれないけど、実現した暁にはぜひとも洋輔くんにファントムで出演してもらいたいです。
「希望よ、夢よ、消え去れ!」
一番盛り上がってく時のこのフレーズの歌いっぷりが本当に胸を打つ。めちゃめちゃ伝わってくるんですよね、クリスティーヌを愛しいと思う気持ちが。洋輔くんのファントムへの想いの深さが感じられて大いに心が震え泣きました(涙)。
愛せぬならば(ミュージカル『美女と野獣』)
『美女と野獣』は洋輔くんが26歳の時に初めて掴んだ主演作とのこと(当時はベルではなくビーストが主役でした)。2009年の京都公演が最初だったかな。ファンになったのはそこから1年とちょっと後の2010年東京夏劇場でのクリスマス公演の時。それ以前にも存在は知ってたけど、完全に心を持って行かれたのがこの当時のビースト役でした。回数忘れるほど通い倒したほど大切な思い入れの深い作品なので、このナンバーを聴けるというのは私にとっても本当に感慨深いものがあります。
当時演出だった浅利慶太さんのエピソードで、「厳しい稽古」と言った後に「ありがたい稽古」と言い直していたのが洋輔くんらしいなと思いました。大変で辛い思い出の方が多かっただろうに、自分を育ててくれた恩師としての感謝の気持ちを忘れず持ち続けてるんだろうなと。そういう人間性も本当に大好きです。
それから、ビースト役は「僕の運命的な役だった」とコメントしたこともすごく印象深かったですね。そんな大切な役を演じている時に出会えたんだなと思い、勝手に胸熱くしていた私です。
何度聞いても洋輔くんの♪愛せぬならば♪は心鷲掴みにされて仕方ない。時を経て、さらにビーストの孤独が滲んでいて本当に堪らなかったよ(涙)。ファントムを演じたことが糧になって、愛する人へのどうしようもない想いという部分が今まで以上に歌に反映されてる。キャラクターの人間的な深みが増した感じ。これからもどんどんこの歌は深化を遂げていくんだろうなと思うと本当に胸が熱くなりました。
熱く語りすぎて長文になったので(汗)次のページに分けます。