劇団四季ミュージカル『エビータ』香川公演 2019.12.01・04ソワレ

浅利慶太追悼公演・劇団四季ミュージカル『エビータ』がついに我が香川県へやってきました!

これまでは香川公演だとたいてい高松だけに行っていましたが、今回は大好きな飯田洋輔くんが初役を頑張っていることが嬉しくて、1日の観音寺と4日の高松、2公演分をゲットしていました。
まぁでも、四国公演の時に来てくれるかどうかは時の運っていうのも分かってたので(汗)月曜日のキャスト発表があるまでは本当にドキドキでした。四季はこれがあるからイヤなんだよなぁ…。

ハイスタッフホールは今回初めて訪れたのですが、あんな大きくて奇麗な箱が観音寺にあるなんて思わなかった!どうやら2017年にできたばっかりのようでどこもかしこも新しかったです。

駅も近い好立地。でも、7割以上の人は車で来ていて(香川は車社会)広大な駐車場は始まる頃には満車状態になっていたらしい(汗)。
キャパは1200人とのことでしたが、チケットは完売していたようで1階席も2階席もほぼ満員御礼状態でした。

高松のレグザムホールも相当キャパの広い箱で2000人近くが入れると思うのですが、こちらも追加の3階席も売り切れ状態で大入り満員。

基本的に香川は公演日数が1公演しかないとはいえ、広いホールでもどの演劇も毎回ぎっしりお客さんで埋まります。特に劇団四季は人気が高い。地方にもこうして演劇を愛する人がたくさんいるんだなぁということを実感します。そういう意味でも、四季の全国公演というのは本当に意義深いものがあるのです。この点においては、本当に浅利慶太さんの功績に感謝ですね。

以下、ネタバレを含んだ感想になります。

 

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2019.12.01(ハイスタッフホール)12.04(レクザムホール)ソワレ公演 in 香川県<観音寺市・高松市>

主なキャスト

  • エビータ:谷原詩音
  • チェ:飯田洋輔
  • ペロン:佐野正幸
  • マガルディ:日浦眞矩
  • ミストレス:藤原加奈子

※あらすじと概要については9月11日の記事参照↓

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全体感想

アンサンブルのキャストも前に見たときより少し変わっていたようで、鈴木涼太さん担当枠が岸佳宏さんになってました。たしか岸さんも『オペラ座の怪人』でラウルやってたから、その枠はラウル経験者担当ってことになるのだろうか。
でも、涼太さんとはガタイがけっこう違うので岸さんの場合はラウルに見えなかったんだけど。岸さんの場合は貴族よりもエヴァの2番目の犠牲者カメラマンが可愛かった(笑)。

岡山公演の時はちょいちょい「ここのシーンはもう少し短くてもいいのに」と思ってしまう部分があったのですが、不思議と今回は「ええんちゃう?」みたいな寛容な気持ちで観ることができてしまったw。やっぱり、推しの役者さんがいるといないとではこの作品に対するテンションが変わってくるもんだなぁと実感。

個人的に『エビータ』はしっとりしたバラードや深刻な場面に流れるフラットな曲よりも、少し攻撃的なロックが好みです。今の時代からするとちょっと古いかなと思えるものも、ロイドウェバーの楽曲にかかるとなんだか心弾む気持ちになってしまう。

エヴァがブエノスアイレスに初めて出てきたときに歌う♪ブエノスアイレス♪は特に好きなナンバー。ここはダンスもよくて、エヴァが次々と男性を変えながら踊っていくシーンは特に好きです。さらにここの旋律が後半エヴァがヨーロッパ旅行に行くシーンでも効果的に使われているのがいい。
ただねぇ、最初の歌詞を日本語で「こんにちは!」として入るのはちょっと違和感あるんだよなぁw。そこだけは毎回「ハロー」のままでいいんじゃない!?って思ってしまう。

同じ旋律を使うというところでもう一つ印象深いのが、♪スーツケースを抱いて♪
エヴァがペロンの愛人だったミストレスを追い出した場面と、エヴァが病に倒れてなお副大統領への執念を見せる場面をリンクさせてること。

ペロンを奪われたミストレスが「どうすればいいのですか」と歌った時、傍で見ていたチェが「俺は知らない」と寂しい顔で突き放す。
この時の捨てられた哀しみに打ちひしがれるミストレスと、人生の後半でもがき苦しむエヴァを重ねるというのがすごいなと毎回思います。これまでエヴァにずっと肩入れしてきたペロンが最後の最後で「俺は知らない」と言いながら去ってくんですよね…。それまで献身的にエヴァを支えてきているペロンがついに見放してしまうという場面でもあるので、ここは本当に切ないです。

それから死の際にこれまでのことが歌として走馬灯のように流れるシーン。今まではちょっと「暗すぎる」という印象ばかりが先行してしまいましたが、今回はとても胸が痛かった。そんななかでチェの「空をゆく」の歌声に少し笑みを浮かべていたエヴァの表情がとても印象的でした。彼女はなんだかんだでチェのことを信頼していたのかもしれないなと。

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『エビータ』の中で私が最もテンションがグワっと上がるのは2か所。

1つ目は♪ニュー・アルゼンチーナ♪

大統領選挙に打って出たペロンをエヴァがその尻を叩きながらサポートし、やがて労働者階級の人々から熱狂的な支持を得ていく場面です。最初は絶望感に打ちひしがれていた群衆たちが、エヴァやそれに追随していくペロンによって声を上げていくあの演出がゾクゾクします。
この時労働者たちが掲げる看板もレトロ感が漂っていて面白い。その時代の手作り感みたいなのが伝わってくる。

面白いのは、群衆たちのテンションが最高潮まで上がったところでペロンが「本当はテラスでのんびりコーヒーを飲む生活がしたい」と急に弱気になっちゃうことw。これ見るたびに「え?いまさら!?」ってちょっとクスっとなってしまう。
でもそれを見越していたかのようにエヴァが巧いことその気にさせて熱意を取り戻させていくわけで。このあたりの彼女の「夫の操縦術」がとても面白くていいなぁと。ただたきつけるんじゃなくて、「その気持ちわかるけど」と受け止めたうえで選挙活動へ誘導していく技は感心しちゃいますね、ほんと(笑)。

そして群衆とペロン夫妻の気持ちが一つになって歌い上げる1幕ラスト。あのパワーは本当にすごいです!劇場デアの歌声を浴びると毎回ゾクゾクさせられます。こういうのがこの作品の魅力。

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2つめは♪金はでていく湯水のように♪

大統領夫人となったエヴァが貧しい者たちのために貴族から巻き上げた金で”エヴァ基金”を設立し札束をばら撒きまくる場面。この原動力となっているのがエヴァの上流階級に対する激しい憎しみだったりするので、黒い組織を利用しながら貴族から奪い取っていくさまがちょっと怖い。
でも、着飾って気取っていた貴族たちが次々に衣服や装飾品を巻き上げられて情けない姿に変貌していくのはちょっとコミカルでもあります。

このシーンはなんと言っても楽曲の力強さがすべて!!マドンナ主演の『エビータ』で初めてこれを聴いたときにめちゃめちゃテンション上がったので、それに比べると少し迫力は足りないかもと思うところはあるのですが、それでもめちゃめちゃパワフルでワクワクさせられてしまうのです。
「ばら撒けすべて、我らがエヴァペロン!」というチェの叫びのような歌声の後、一瞬すべての動きが止まって静寂となり、一斉に床を叩いて再び時間を動かすっていうあの演出も好き。

「もうおしまい、もう何も、残っちゃいない」

最後のチェの歌うこの歌詞が、エヴァの勢いが衰えていくことを暗示しているかのようにも聞こえてくるのも上手いなと思います。エヴァはここがピークですべてを使い切ったんだなと。

そのあと♪エビータとチェのワルツ♪を経てエヴァの体は病にむしばまれていきどんどん雰囲気が暗くなっていく。以前はこの流れを見るたびに「暗すぎるなぁ」という印象が強かったのですが、不思議と今回は退屈を感じることがなく見入ることができてしまった。
それゆえ、エヴァの最後の演説から去っていくシーンまで集中して見れた気がします。エヴァが去ったあと、倒れていたその場所に花びらが舞い降りる演出がとても美しい。

それにしても改めて、本当にエヴァは「炎のような女」だったなぁと思いました。自分で自分を焼き尽くしてしまうような、そんな人生だったのかなと。ある意味、人生を全力で使い切った感じでしょうか。副大統領へ執着しながら亡くなりますが、結果的にはそこまでたどり着かなくてよかったのかもしれません。

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それから、この作品の魅力としてもう一つあげたいのが、セットと衣装です。

セットは極めてシンプル。後ろの白い少し丸く曲がっている壁が2枚ある程度。でも、それを自在に動かすことによってさまざまなシーンを演出しているのが面白いです。
また、壁の色が白ということで♪虹の歴訪♪の場面では映像がきれいに映し出されている。実際のエビータがヨーロッパ歴訪の旅を行った様子が映像として流れることで真実味がアップ。彼女の勢いを垣間見ることができるのがいい。

それと、個人的に面白いと思ってるのが♪グッドナイト サンキュー 皆さん♪で、エヴァに利用された男たちが次々とドアから出てくるシーン。
ちょっと古典的で極めてシンプルなのですが、それがかえってクスっとなってしまうというか。まるで玉手箱のように扉のセットが回転するたびに男たちがワンサカ出てくる演出はかなり面白いです(笑)。なにげに最初に扉から出てきたマガルディ見ると、都会に出ても関係続いたのかと毎回ツッコミたくなるw。

セットがシンプルなぶん、衣装替えはかなり多いと思います。特にエビータの衣装は時代を追うごとにどんどん華やかになっていくので見ていて楽しい。それに、演じる女優さんが毎回かなりの美人さんなのでうっとり見とれてしまうんですよね。
個人的に一番好きなエヴァの衣装は、虹の歴訪へ向かう前の深紅のワンピース。♪虹の如くに♪のナンバーに乗せて次々と与えられる宝石や装飾品を自ら身に着け輝かしい変貌を遂げる姿はとても魅力的です。

シンプルゆえに役者の動きや心情がリアルに伝わってくる浅利演出はやっぱりすごいなと改めて思いました。まぁ、今の時代から見るとちょっと古くさい部分もあるかなとも思うところはあるんですけどね。

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キャスト別感想

谷原志音さん(エビータ役)

前回神戸公演の時に見たときはすごく「キツいなぁ」と思うとが多かったのですが、それと比べると今回は少しマイルドになった印象がありました。イケイケのエヴァの時も、自分に負けないように強い女を言い聞かせながら邁進してるって感じられたし。
特に、最期に近づいていくときのお芝居がとてもよかったな。前回はあまりにも強い女のイメージがすごくて落差に少し驚いてしまうこともあったんだけど、今回はごく自然に下り坂へ差し掛かっていく哀愁のようなものが感じらてとても切なかったです。

佐野正幸さん(ペロン役)

佐野さんのペロンは、北澤さんと比べるととても感情表現が豊かでヘタレ度が強い(笑)。それゆえ、見ていてとても楽しかった。
特に、♪ニューアルゼンチーナ♪の場面で「本当は気楽な生活がしたい」と歌うシーンでのヘタレっぷりが最高(笑)。北澤さんの時には貴族のような雰囲気が感じられたけど、佐野さんの場合は本当に普通の生活の中でのんびり暮らしてるペロンという想像ができてしまったし、それが似合うなともw。なので、本当はこんな激しい波にもまれたくないんだろうなっていう本心の部分が透けて見えるペロンだったなと思います。

あと、♪エリートのゲーム♪の時に佐野ペロンはめっちゃ残ってる椅子を気にしてますねww。座らなきゃというドキドキ感が伝わってきて、なんか可愛いのです(笑)。

日浦さんのマガルディは相変わらず張りのある美声を繰り広げていたし、表情もころころ変わって面白かった。

藤原さんのミストレスは今回初めてだったけど、田舎から出てきた純朴な娘っていう雰囲気が感じられて、佐野ペロンはそこに安らぎを得たかったのだろうなという説得力もありました。

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飯田洋輔くん(チェ役)

もう今年は洋輔くんの舞台姿に会えないかもと諦めたような思いもあったので、四国公演に戻ってきてくれたと知った時は本当に嬉しかったです。

以下、洋輔くんの演じるチェの萌えた点などを挙げていこうかと(笑)。

♪こいつはサーカス♪は客席から登場するチェですが、けっこう近くを通ったので少しドキドキしてしまったww。ここはバラード系からロックに変わったりと歌もすごく難しいと思うのですが、深みがありながらもポップス調の歌いっぷりが聴き心地よく、一気に洋輔くんチェの世界に誘われた気がしました。
特に「歌え、馬鹿ども、大間違いを!」の転調するところのロック系な歌いっぷりが好き!

♪星降る今宵に♪でマガルディが自分に酔いながら熱唱している脇にバーカウンターがあるのですが、チェはそこでバーテンダーになってますw。で、洋輔くん、マガルディの歌に合わせてシェイカーをチャッチャって振るんですよね~。これがめっちゃ可愛らしいのです!萌えたっ(笑)。

♪グッドナイト サンキュー 皆さん♪では次々と扉から出てくる男性をチャカすように歌うのですが、プロデューサーが出てきたときに、ウィンクしながら歌ってて…!これがまた萌えた(笑)。そんな余裕も出てきたんだね!って嬉しかった~。

♪スーツケースを抱いて♪でミストレスが歌っているのをずっと見つめているのですが、渋い表情をしつつもその視線がどこか温かくてジーンときました。特に最後「俺は、知らない」って歌うところも突き放した感がなくて「これから彼女はどうなってしまうのか」という気持ちが透けて見えるような感じでした。
こういう雰囲気がなんだか洋輔くんらしくて素敵だなと思います。

♪飛躍に向かって♪では軍人たちとのダンスが入るんですけど、洋輔くんの動きはどこかちょっともっさりしていて…可愛らしい(笑)。キレはないんだけど、うまい具合になめらか~にやり過ごしてるなぁ、みたいなww。アンサンブルさんたちのキレのある動きとは違う異質な感じが見ていて面白くもありますw。
それにしても、このシーンでの洋輔くんの歌いっぷりが本当に素晴らしかった!!歌詞の中の意味がくっきり見るものに届くというか。表現力溢れる歌いっぷりに本当に感動してちょっと涙してしまった。

そのあと、インタビュアーとなってエヴァに迫りながらも途中で連行されてしまうチェ。この時の連れていかれ方が余裕のあった芝さんとは違って「もっと聞きたいんだけどー」みたいに最後までもがいてるのが可愛いww。

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♪ニューアルゼンチーナ♪では、エヴァやペロンに乗せられて群衆たちが盛り上がっていく様をとても冷めた目でチェは眺めているんだけど、洋輔くんのチェはそれと同時に言いようのない不安も感じているように見えました。それでも「みんな乗せられた!」とややヤケッパチに歌うところはすごくカッコいいのです。

♪空を行く♪は、一人ドレスに身を包んだエヴァが舞台奥でセリ上がっているのを、下からチェが見つめて歌うシーン。洋輔くんのチェはエヴァを皮肉りながら歌うんだけど、その視線はどこか兄のようというか…彼女の行く末を案じているかのような雰囲気があります。
とてもマイルドでいながら力強い深みのある歌声が感動的です。

♪虹の歴訪♪での洋輔くんチェはとても楽しそう。歌い方にも余裕があったし表情も豊か。「いや、NO!」と煽るところも印象的でした。

♪金はでていく湯水のように♪はチェの一番の見どころと言っても過言じゃないシーン。これまでソンダンでロックな歌を歌ってきた成果がここに出てるなぁって思います。イケイケなロックなんだけど、声に深みがある分、なんだかとても聴き心地が良いんですよね。洋輔くん自身も、こういう歌を作品の中で歌ってみたかったというような喜びもあったんじゃないのかな。とても嬉しそうに解放されたような表情で歌いまくっている姿がとても印象的でした。

途中でキーが上がりヘビメタ系な歌い方が入るんだけど(笑)そこは正直ちょっと見ていてドキドキするというか、すこし照れてしまうww。まだイケイケ洋輔くんに私が慣れていないからかも(笑)。だけど好きだよーー!!めっちゃ嬉しそうに楽しそうに歌ってる。「エヴァーー!!」のガッツポーズも可愛いw。ここは本当に洋輔くんファンとしては見どころ満載で胸熱でした。

♪エビータとチェのワルツ♪はエヴァと直接対話をするようにチェが向き合うシーン。映画だとここは本当に手を取り合ってワルツを踊るんですが、舞台だと向き合うだけなんですよね。個人的には手を取り合って踊る演出のほうが好きなんですが…。
洋輔くんのチェはエヴァに対して「なんでそんな生き方しかできないんだ!」みたいに忸怩たる気持ちを抱いてるのが伝わってくるようです。攻撃的な言い回しをしつつも「放っておけない存在」として彼女と向き合ってるのがとても印象的。

それゆえに♪エバ最後の放送♪で倒れた彼女を支えてマイクの前まで連れていくという、チェが見せるエビータに対する唯一ともいえる優しさの場面がとても生きてくるなと思いました。必死にマイクに向かって言葉を紡ぐ後ろに立つ洋輔くんのチェは逞しく、そして温かい。

『エビータ』のチェはどちらかというとトゲを感じさせる芝居を得意とする役者さんが演じてきた印象があったので、どちらかというと柔らかな存在感の洋輔くんがこの役に選ばれたと知った時には驚きがありました。
でも、洋輔くんは見事にこの役を演じきったと思います。今までにないチェを感じさせてくれたし。それに、ソンダンでしか聞けなかったようなノリノリなロックの歌も聴くことができた。それに、役者としての面構えがすごくたくましく見えた。新しい洋輔くんに会えたことがとても嬉しかったです。見るたびに進化する姿を応援できることを誇りに思います。

これからも自分の役として、チェという人物を洋輔くんなりに成長させていってほしいなと思いました。

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後述

カテコは観音寺も高松も大いに盛り上がりました。

が、高松の時は最後の洋輔くんチェによる〆まで行くか微妙な空気になってww。でもファンの人がちらほら拍手送っていたら・・・出てきてくれました!!お客さんを乗せて拍手を操るのもだいぶ慣れてきたかな(笑)。最後の最後に笑顔が見れてとても嬉しかった。

香川の新聞に観音寺のエビータ公演記事が掲載されました。小さくても写真が載ってるの、嬉しい!

洋輔くんがチェに抜擢されたことで、大好き…とも言い切れない作品でもあった『エビータ』に4回も通ってしまいました(笑)。でも、いろいろ新しい発見もあったし、シンプルだけど素敵なところもたくさんある作品だなとも思えた。浅利慶太さんの演出の良さも再確認できた気がします(すべていいとは思いませんが)。

それにやっぱり、地方にも来てくれたのは嬉しい。東京でしか公演を打たない作品が多いなか、こうして積極的に地方意識してくれるのは劇団四季のいいところ。香川の人ってけっこう演劇が好きな気がするんですよね。そのためにも、やはり定期的にこうやって回ってきてほしいなと思います。

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