ミュージカル『パレード』 2017年大阪公演

ミュージカル『パレード』を観に6月大阪へ遠征してきました。東京公演上演中、SNSなどで口コミが広がり大きな話題を呼んだ作品だと聞いていたので観に行くのを楽しみにしていました。

ブロードウェイやウェストエンドで話題になりトニー賞を受賞したというのは聞いていましたが、内容は舞台を見るまで目に触れないようにしていたので最初の頃は「明るい作品なのかな」という漠然としたイメージを持っていました。”パレード”っていうタイトルの響きからしてもそんな雰囲気でしたし最初に出たフライヤーもポップなイメージだったので。
しかし、東京公演を観た人の大まかな感想を目にすると・・・「非常に重いテーマだった」とあって・・・これはかなり心の準備をして観に行かないといけないかもと思いながら劇場へ向かいました。遠征だったこともあり大ファンの石丸さん舞台ということで2日連続でチケット取ってたので、見る前まではちょっとそういった不安みたいなものも正直ありました。

が・・・それは全くの杞憂に終わりました。むしろ、2回取ってた自分グッジョブ!余裕があればもう1公演確保していたのにとすら思ったという😂…そのくらい素晴らしい作品でした。一緒に観に行った友人と1回目の観劇後最初に出た感想は「すごい作品だったね…!!」って言葉でしたからね。見終った後すぐにパンフレットをほとんど熟読したのも初めてだったかも(いつもはちょっと日にち置いてから懐かしんで読むタイプなので)…。その影響もあってか、2回目に観に行ったときはところどころで号泣状態でした😭😭😭。

久し振りにものすごい魂の奥深くまで揺さぶられるすごい作品に出会った気がします。間違いなく、これまでの約22年観劇歴の中で5本の指に入る忘れられないミュージカルとなりました。

以下、ネタバレを含んだ感想になります。

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2017.06.08ソワレ・06.09マチネ公演 in シアタードラマシティ(大阪)

主なキャスト

  • レオ・フランク:石丸幹二
  • ルシール・フランク:堀内敬子
  • ブリット・クレイグ:武田真治
  • トム・ワトソン:新納慎也
  • ニュート・リー:安崎求
  • ミセス・フェイガン:未来優希
  • フランキー・エップス:小野田龍之介
  • ジム・コンリー:坂元健児
  • ルーサー・ロッサー:宮川浩
  • サリー・スレイトン:秋園美緒
  • ミニー・マックナイト:飯野めぐみ
  • メアリー・フェイガン:莉奈
  • ローン判事:藤木孝
  • ヒュー・ドーシー:石川禅
  • スレイトン知事:岡本健一

石丸さんと堀内さん以外の役者さんたちは一人で複数役担当していました。パンフレットには香盤表も掲載されていて、だれがどの役でどこに出演していたのかが分かりやすく、とてもありがたかったです😀。

全体感想

この作品を理解するためにはアメリカの南北戦争についての知識を少し入れとくといいかもしれません。あの戦争によって否応なく生まれてしまった根強い差別意識が今回の物語に深くかかわっています。そして何よりも驚いたのが、『パレード』の物語が全くのフィクションではなく実際に起こった事件を題材にしていたことです。終わった後そのことを知った時は本当に衝撃でした😱。
内容だけ見てみるとかなりヘヴィではありますが、ミュージカルにしたことで物語が素直に心に響いて目を背けることなく色々なことを考える機会ができたと思います。ストプレだったらちょっと重すぎてこちらの精神が参ってしまうかもしれない😵。そういう意味でも、これをミュージカルという形で上演したことは大きな意味がある気がしました。

時代は1913年、南部アメリカのアトランタで戦没者パレードが行われている最中に少女メアリー(莉奈さん)の殺人事件が発生。彼女が働いていた鉛筆工場の社長だったレオ・フランク(石丸さん)がその疑いをかけられ突如逮捕されてしまいます。第一発見者である黒人の清掃員ニュート・リー(安崎さん)も捕えられていたものの「黒人を犯人にしたのではインパクトが薄い」というだけの理由で釈放され、レオのみが犯人として仕立て上げられていく。
高圧的で弁の立つ検事・ヒュー・ドーシー(禅さん)の演説が大きく功を奏し、全く身に覚えのないメアリー殺害の罪でレオは死刑判決を受けてしまう。しかしレオの無罪を固く信じる妻のルシール(堀内さん)は必死に奔走し裁判での証言がすべて曖昧で全く証拠に値しないことを突き止める。それを受け入れた州知事のスレイトン(岡本さん)はレオの死刑を撤回し終身刑を宣言。ほとぼりが冷めた頃に釈放する手筈を考えていたが…

レオは北部出身のユダヤ人でした。この時代のユダヤ人は南部では裕福だという羨望の対象として疎まれていたという背景があったそうです。たったそれだけの理由で、犯人に仕立て上げられ悲しい最期を遂げてしまうという・・・あまりにも無残な冤罪事件が実際にあったことに激しくショックを受けました。真犯人が判明しレオの無実が証明されたのは1986年といいますから、実に73年間も彼の名誉は汚されていたのかと思うと胸が潰れる想いがします😖。
この作品を見て、レオが絶対悪だという流れに乗せられてしまった群集心理の恐ろしさをまざまざと感じさせられました。何が真実かを見極めることの重要性を突き付けられた気がします。

最初にも書いたように、ミュージカルとして描いたことで向き合いやすくなった作品だなと思います。その一番の要因だったのが「音楽」ジェイソン・ロバート・ブラウンの音楽は初めて聴くのですが、シーンごとの登場人物や雰囲気に合わせた曲調がどれもドンピシャで…難解な旋律ながらも私の心の奥深いところにこれでもかというくらい浸透してきたんですよね⚡。もう、最初に聴いた時からその旋律と言葉(作詞も担当)となってしまいました。トニー賞で「オリジナル楽曲賞」を受賞したというのも超納得。
あまりにも音楽が素晴らしすぎて…大阪公演では完売になっていた海外版CDを輸入購入してしまいました😆。久しぶりに海外版ミュージカルCD買ったなぁ。

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あと、オリジナル版の演出にハロルド・プリンスが関わっていたのも大きいかもしれません。プリンスといえば『オペラ座の怪人』や『蜘蛛女のキス』など多くの素晴らしいミュージカルのオリジナル演出を担当していることでも有名。私とプリンス作品の相性ってかなりいいんですよね。今回もハズレなしでした。
特に印象に残ったのがレオとメアリーのシーン。事件発生の直前にレオとメアリーのちょっとした会話があるのですが、最初に登場した時には途中で終わっています。観ている方は、二人が最後にかわした会話がなんなのか分からないまま物語に惹きこまれていくのですが、すべてが終わったラストシーンにもう一度その場面が出てくるんです。そこで、前半に途切れてしまった会話の続きが「一言」出てくるのですが・・・もう、あのタイミングで明かされたってことが・・・なんともやるせなくて切なすぎて・・・湧き出る涙を止めることができなかった😭😭😭。あの演出はずるい!!
やはりハロルド・プリンス…只者じゃないなと思いました。

今回の日本版演出を担当したのが、ストレートプレイを中心に活躍している森新太郎さん。なんとこれがミュージカル初めてだったそうなのですが…とてもそうは思えないくらい斬新で素晴らしい舞台作りでしたよっ😆。

冒頭で若い兵士が南北戦争に向かう歌を切々と一人で巨木をバックに歌うのですが、そのナンバーが終わったと同時に南北戦争から戻った老兵士と群集が集まって圧倒的な歌を歌う。そこに、色とりどりの紙吹雪がパラパラと落ちてきて…歌の熱気が高まる頃には紅白歌合戦の北島三郎「風雪流れ旅」も真っ青なくらいwに激しく降り注いでくる😲。聞いたところによると、この紙ふぶきの色も均等に見えるよう工夫して散らしていたそうです。
最初のナンバーが終わったころには舞台の上全体がカラフルな紙吹雪で埋め尽くされている状態になってて、もう、歌の迫力の素晴らしさと共にあの光景にも心を掴まれてしまって…のっけから思わず涙目になってしまいました😭。最初のインパクトの持っていき方が素晴らしかったと思います。しかもその紙ふぶき、舞台終了までずっとそのままでしたからね。つまり、パレードの象徴のようにずっと舞台の上にあり続けたんですよ。役者さんたちは足元大変だったと思うけど、観客から見ると重い物語のなかに華やかなパレードの紙吹雪がいつもそこにあることで様々な感じ方をすることができた気がします。

そしてもう一つ印象に残ったのが、レオとルシールの夫婦愛です。事件前は会話の内容からしてもあまり意思の疎通ができていない雰囲気なのですが、事件に巻き込まれた後、ルシールが「もっと頼って」と強い意思を以てレオに訴えたことから夫婦仲の距離がぐっと近くなっていきます。南部での生活に慣れず心を閉ざし気味だったフランクの心が、初めて正面から妻ルシールの愛と向き合った瞬間は思わず胸が熱くなりました😢。
そして、2幕のラスト近くで希望の中歌われる二人のデュエット…。この時、舞台の背景が一気にパーッと白い明かりで満たされていくんです。ほとんどセットもない中、その白い光が二人の愛を際立たせているようで…でも、それが不穏なラストへ向かって行く序章のようにも感じられて…もう何とも言えない気持ちになって涙が止まりませんでした😭😭。ここの演出も素晴らしかったと思います。
石丸さんと堀内さんのコンビは劇団四季時代の「アスペクツ・オブ・ラブ」以来とのことでしたが、全くそのブランクを感じさせないほど素晴らしい絆の芝居を魅せてくれました。「アスペクツ~」のときは堀内さんが石丸さんに積極的に迫りながらも最後は結ばれないという結末にいってしまう感じでしたからね😅。今回はガッツリふたりの愛情を見ることができて嬉しかったです。ラストは切なすぎましたけどね…😢。

※さらにネタバレ全開の2021年再演の感想はこちら↓

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主なキャスト別感想

石丸幹二さん(レオ・フランク)

見るたびになんだか新鮮な石丸さんに出会えて嬉しく思っていますが、今回の作品の主人公はこれまでの中でも一番ヘヴィな役だったんじゃないかなと。レオはすごく神経質な性格で妻との関係も不器用であまり上手く気持ちを言い表せないような人物。石丸さんはそんなレオを確実に自分の中に呼びこんで演じていたように思えるほど、すごくリアルに感じられました。それは精神的にもすごく大変だったんじゃないかなぁと…。南部での居心地の悪さを感じるときや、裁判で追い詰められて心が潰れそうになってる表情、妻への本当の愛情に気付いて気持ちが解放されたときの表情など…どれをとっても繊細で素晴らしく、思い切り感情移入させられました。
歌声の素晴らしさは言うに及ばずではありますが、一番印象に残ったのがルシールとのデュエットナンバー「無駄にした時間」。クライマックスの張り裂けんばかりの伸びやかで熱く真っ直ぐな声は今でもくっきり記憶に焼き付いてるほどです。あの伸びの中にレオのその時の感情のすべてが込められていて、聴いていて涙が止まりませんでした😭。
ぜひまた再演があった時には、レオ・フランクを演じてほしいと思います。

堀内敬子さん(ルシール・フランク)

堀内さんのミュージカルしてる姿を見たのはものすごく久し振り。劇団四季退団の後いくつかミュージカル作品に出ているのを見てきましたが、ここ数年はストレートプレイやテレビドラマでの姿の方が目立っていたのでもうミュージカルには出ないのかなって思っていました。なので、今回こうしてミュージカル作品で再会できたことがとても嬉しかったです😊。
ルシールは最初の方ではホワンとした雰囲気で神経質そうな夫のレオとはどこか噛みあわない。そのやわらかでちょっと天然ぽい感じが堀内さんに合ってるなぁと思って見てました。が、レオが事件に巻き込まれた後にはどんどん積極的に動いていてレオの閉ざした心を開かせていく。可愛い外見の中に秘められたルシールの芯の強さといった部分のお芝居表現が今回ものすごく心に響きました。ドラマやストプレを中心に演じてきた堀内さんならではの表現力ですごい説得力があったし、とても感情移入しやすかったです。すべてが終わった後、パレードを見つめる時のルシールは涙なくしては観れません😭😭。
堀内さんの歌唱力は高い方ではないと思うのですが、それでもその歌に込められた想いの強さが痛いほどストレートに伝わってきて…本当に感動的でした!再演があるときはまたぜひ堀内さんのルシールを観たいと思います。

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新納慎也さん(トム・ワトソン)

大河ドラマ『真田丸』で人気の幅を広げた新納くん。舞台で観るのは本当に久しぶりとなりますが、これまで観たことのないような役柄で非常に新鮮でした。新納くんっていうと私の中ではいまだにまだ「ダンスの人」っていうイメージが強いんですが、今回のミュージカルを見て「役者」の部分をすごく感じましたね。
トム・ワトソンは「反ユダヤ人」を掲げる活動家で、レオの事件にも大きくかかわってくる人物。ユダヤ人だったレオを「悪」と決めつけ民衆を煽っていく様はかなり衝撃的でした。常に表情にはユダヤ人憎しといった激しい感情が見え隠れしていて見ていてゾクッとしたくらい😱。新納くんがこんなに敵意むき出しの役柄をするのを見るのが初めてだったので、こういう表現もできるんだなぁと感動しながら見てました。歌声もしっかりしていて聴き応えがあってとてもよかったです。大河ドラマに出たことでまた芝居の幅が広がったみたいで嬉しいです。
群集役では明るい笑顔の表情もあったりしたので、それを観たときはちょっとホッとしましたw。

小野田龍之介さん(フランキー・エップス)

小野田君はメインはメアリーに想いを寄せていたフランキー役でしたが、そのほかにも多くの役柄を演じてました。まず最初にガツンと印象付けたのが、冒頭の若い兵士によるソロナンバーです。前々から小野田君の歌声はとても素直で綺麗だなぁと思っていましたが、それ以上に今回は歌の中に物語性がしっかりと込められていて…若い兵士の人物像が浮かび上がってきました。あの1曲だけでそれを感じさせるだけの小野田君の歌唱力の強さにただただ感動😭。そこからすべての物語が動いていくだけの説得力があったと思います。
フランキーは最初はちょっとチャラい感じの若者なんだけど、メアリーを失ってからは犯人に対する激しい憎しみを表にガンガンぶつけていきます。その痛みと哀しみはものすごくよく分かるだけに、その怒りが無実のレオに向けられてしまった不条理さが見ていてたまらなく苦しかった😫。クライマックス、周囲の人たちはその行為にためらいを見せる中、それでもたとえようのない憎しみの気持ちを捨てきれずあの行動を取ってしまったフランキーに衝撃を受けました…。彼もまた犠牲者なんだなと。そういった繊細な芝居も非常に印象的だったと思います。

坂元健児さん(ジム・コンリー)

いやぁ、サカケンさんのインパクト・・・すごかったですね!!メインのジム・コンリーの濃さがハンパない😶!!検事のドーシーにそそのかされて実際に見ていないレオにとって不利になるような証言をよどみなくガンガン語っていく迫力には圧倒されっぱなしでした。ジムはレオの共犯者としてその後逮捕されますが、証言の確認をしに来たスレイトン知事からその矛盾点を迫られても全く悪びれずに持論を展開させていく怖さにはゾッとさせられました😱。とにかくサカケンさんの演じたジムは悪に染まった狂犬みたいな感じ。サカケンさんのあのスコーンと透き通った歌声がこんなにも恐怖に感じる日がこようとは思わなかったよ😵。それくらいの迫力がありましたね。
そしてもう一つの役であるスターリング刑事もまたレオを追い詰めていく立場。こちらは静かな凄味が感じられてそれはそれでまたゾクっとさせられました。クライマックスの拉致シーンでみんなが興奮している中ひとり冷静に冷たくレオを見ていたのもすごく印象的だった…。すごいものを魅せてもらいました。
ちなみに、のちに判明したこの事件の真犯人はこのジム・コンリーだったそうです😱😱。

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石川禅さん(ヒュー・ドーシー)

最近「悪」を演じる機会が多くなってきた禅さんですが、ヒュー・ドーシー検事は一言で「悪」というのにはちょっと違うような…そんな複雑な役だったと思います。でも無実かもしれないレオを最初から政治利用のようなことをして「悪」と決めつけてしまうわけだからやっぱり黒い人物だったかも💦。
禅さんが演じたドーシーはサカケンさんとはまた違った怖さで満ち溢れてて、何度肝を冷やしたことか!レオを有罪にするために行う弁論がとにかくものすごく巧みで、一度そうと決めたらどんな手段を使ってでも勝ちに行こうとする人物。裁判での息をつかせないくらいのまくしたてるような演説がとにかくすごい圧力で…あれにやられたらどうしようもならないなってあきらめの境地に至るくらいだった。ただまくしたてるんじゃなくて、その中に陪審員や傍観者を「そうなのか」と納得させてしまうだけの説得力もあって、そういうお芝居をさせたらホント禅さんの横に出る人はいないよなぁと思っちゃいました。もう、さすがの一言でしたね。

岡本健一さん(スレイトン知事)

濃厚な出演者が多い中ちょっと薄味っぽく感じられた岡本さんでしたがw、レオの事件に翻弄されていくスレイトン知事の揺れっぷりの芝居はとても印象深かったです。
最初の方は忌まわしい事件を早く解決させることしか頭になくて、ドーシーの黒い思惑に関しても無関心。さらに判決後はダンスパーティーをして楽しむような気楽さがあって…そのダンスシーンはさすがJの血があって華やかだなって思いました😁。ところが、ルシールからの決死の訴えに心動かされレオに関する証言を検証していき、事の重大さにようやく気付いていくわけで。妻に「自分の判断によってこれまでの生活が変わるかもしれない」と打ち明けるシーンはとても印象深かったです。レオの判決を覆す宣言をしたことで、群衆からこれまでと一転して憎しみの対象として見られてしまった瞬間の場面は非常にショッキングでした。泣きそうになりながら逃げていくスレイトン夫妻を見るのが辛かった😣。

他のキャストの皆さんも非常に個性的で印象に残りました。
宮川浩さんは私がミュージカルにのめりこむきっかけを与えてくれた役者さんで、今回久しぶりに舞台で観れて嬉しかったです。ふくよかで何もできなかった弁護士役の時は歌が全くなくて残念に思ってたら、2幕冒頭でガッツリ歌があってホッとしましたw。それにしても黒人メイク似合ってたな😄。
あとアンサンブルの中に元四季の石井雅登くんもいて。あぁ、綺麗な顔立ちだし歌声がいいなぁと改めて思っちゃった。それを生かし、ダンスシーンでは「積極的な女性客ダンサー」役で出てきてビックリ(笑)。ちょっと厳つい外見ながらも女性メイクに違和感がなかったのがすごいなと思ってしまいました😚。彼は高松出身ということで…現在香川に住んでいる私としてはちょっと親近感も感じたりしましたね😊。

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後述

この作品についてはもっと語りたい思いがあるくらい、私の心の中に深く刻まれた忘れられないミュージカルとなりました。実力者揃いのキャスト、芝居心を前面に押し出した演出、場面ごとに胸に迫る素晴らしい音楽・・・どれをとっても本当に最高でした😂。ミュージカル『パレード』に携われたスタッフや役者は充実感と幸せを噛みしめたじゃないでしょうか。そんな魅力がこの作品にはあったと思います。

物語は重いしラストは悲劇ではありますが、その悲劇の先の「なにか」が見る者の心の深いところをどうしようもなく揺さぶり、そしてもう一度会いたくなってしまう。心地いいわけではないけれど、心を捕えて離さないものがたくさん詰まったミュージカルだと思います。
シアタードラマシティは中型の劇場だったのですが、このくらいの広さが一番ベストかもしれないですね。ストレートプレイを観たかのような充実感ある作品でもあったので。

ぜひ、願う事ならばもう一度同じキャストで再演してほしいです🎊。

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