劇団四季ミュージカル『壁抜け男』2012.02.29マチネ

4年に一度の閏日だったわけですが、3月を目前としたこの日はなぜか大雪。私が観劇する日はどうもこういった悪天候に見舞われることが多かったりします(汗)。浜松町は家のほうよりもかなり降っていて道路には雪もけっこう積もっててビックリしました。

さて、2月に週1ペースで通い続けた『壁抜け男』もいよいよ終わりが見えてきました…。ということで、今週は一気に3つ入れてますw。その一日目が雪だとはねぇ…。ちなみにマチネ観劇は初日以来かもしれません。私には珍しくソワレ続きの観劇だったのでなんだか少し新鮮。

マチネにした大きな理由の一つは久しぶりに丹さんが観たかったからです。佐和さんの娼婦役もすごく素敵で好きなのですが、初演以来の丹さんも見てみたくて。ここまでのキャスティング状況を見てみると、どうやらマチネに丹さんが入る可能性が高いらしい…ということで入れてみたわけですが、ドンぴしゃり

もしかしたら一度も見ることなく終わってしまうかもと思っていたので嬉しかったです!まさに12年ぶりですよ…!

マチネの客入りは少し静かだったかな…。ロビーもまばらでちょっと寂しいくらい(苦笑)。ソワレよりもマチネのほうが人がいると思っていたのでちょっとビックリしました。
で、客席を見てみると…なにやら立派なカメラが4台上手・下手・中央と分かれて配置してあるじゃありませんかっっ!前日に観た友人もカメラがあったことを確認していて…2日連続ってことですが…、これってもしかして、将来的に映像化するっていう可能性が無きにしも非ずってことでしょうか!?そう思っても不思議ではないようなカメラだったので、ついついそんな甘い想像をしてしまいました(笑)。

キャスト

デュティユル:飯田洋輔、イザベル:樋口麻美、部長・刑務所長・検事:青木朗、八百屋・娼婦:丹靖子、デューブール医師・警官1・囚人・弁護士:寺田真実、B氏(公務員)・警官1・看守1・ファシスト:金本和起、C氏(公務員)・乞食・看守2・裁判長:川原信弘、画家:永井崇多宏、M嬢(公務員):戸田愛子、A夫人(公務員)・共産主義者:久居史子、新聞売り:有賀光一

以下、ネタバレ感想です。

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この日は今までの中で一番の前方席!観る前からそれだけでテンション上がってましたがw、前方席ならではのマイナス要素もありまして…。それは席運です。私は背が低いので、前に高い人が座ると見えなくなることが多いんですよね。特に段差の少ない前方は…ね…。で…この日は見事にそれが的中してしまいまして…大きな男性の方が…(汗)。この舞台って男性のお客さんの率がちょっと高い気がする。
まぁ、こればかりは本当に"運"なので受け止めるしかないんですが。でも、近かったことには変わりなく…私の視界が開けていた部分ではw今まで気づかなかった細かいところも確認できたりして有意義な観劇となりました。

以下、印象に残ったシーンごとに少々。

一番冒頭に客席上手の扉から画家が登場するのですが、彼の着ているジャケットにたくさんの絵の具シミがついていることに今更気が付きましたw。何しろバクステには一度も参加していなかったもので…今まで気づかなかったんですよね。しかもけっこうリアルに「汚し」がありました。

冒頭の公務員シーン、ここはしっかりと洋輔くんのデュティユルに視線合わせてた私(下手側は見づらかったというのもあるし 汗)。いやぁ、近くであの仕事っぷりを見ると本当に萌えます(笑)。一所懸命書類作成している姿がけなげで可愛くてねぇ。しかも、ちゃんと足も閉じてるしw。仲間たちに説明するときにも一生懸命な洋輔くんのデュティユル。観れば見るほど愛しくなる。
仕事が終わった後、シンミリ歌うシーンは毎回ウルウルしてしまうのですが、この日も落涙してしまったなぁ。このままでいいやって言いながらもどこか虚しいって気持ち、すごく分かるから。

モンマルトルの町の人たちが出てくるシーン、ここで12年ぶりの丹さんが!ひゃー、懐かしいっっ!初演の頃の迫力はちょっとなくなってしまったけれども、貫録は十分です。そこにいるだけで味があるのは本当にすごい。そして●×交際歴が「40年」になってます(笑)。佐和さんは「30年」なんですよねw。

停電した時にマッチを付けたときのデュティユルの表情がよく見えたのですが…あの、一所懸命炎を見つめてる顔が可愛いです、本当に(笑)。地味だけど一生懸命生きてるデュティユルの生活感が見えてくるみたいだった。
それと「ランパラパラパヤパヤ、くるくるぱー」の歌いっぷりが素晴らしいです。洋輔くんの歌声って情緒あふれてるなぁって改めて思ってしまった。

精神科医の寺田さん、もうすっかり役になじんでいる感じ。登場した時から小刻みにアル中で震えてるリアクションからして面白いです。そして言われるがままに診察されてる洋輔くんデュティユルがまた可愛すぎる!!席の関係でよく見えない部分もありましたが、それでも必死に見入っちゃったよ(笑)。病名診断のときの寺田さんの気合の入りっぷりが今回もすごくて思わず吹いたw。

壁抜け男のソロも何度見ても泣けます。しっとりと…ちょっと寂しげな表情で「壁はいい友達だったのに」って歌うところは特に涙が…(涙)。そんな彼が「突然、変わったんだ」と前に出てきて歌うシーンもすごく印象的です。自分の身に起こったことを必死に受け入れようとしてて…それでいてなんだか怖さもあったりで…。すごくデュティユルの気持ちが分かる。やっぱりいいよなぁ、洋輔くんの芝居。

部長がやってくる前、仲間たちがコーヒー(?)飲んでノンビリしてますが、A夫人がクッキーを配るところを初めてじっくり見ました(笑)。クッキーというか、あれは薄型ビスケットですな。小さな穴が見えたw。皆本当によく食べたり飲んだりしながら歌えるなぁと感心してしまった。
で、部長がやって来て慌てる面々ですが、デュティユルだけは部長の話にまともに耳傾けてて…その表情がまた本当に可愛いんだよなぁ~(萌)。部長にミジンコ呼ばわりされたデュティユルが壁から頭を出すシーンは近くで見るとさらに面白いですw。ドヤ顔の洋輔くんデュティユルと「ひぇーー」って混乱してる青木さん部長がめちゃくちゃ可愛くて面白い!

パンを盗むシーンもやっぱり泣けるんですよね。今までの自分から一歩外へ出たときの戸惑いが表れてて…その時の洋輔くんの歌いっぷりが実に泣けるのです。で、この時に川原さんが乞食として登場しているのですが、近くでもその表情はよく分からなかった。最前列とか行かないと見えないのかも!?
金本さんと寺田さんの警官コンビも大好き!この二人の息が本当にぴったりで見ていてとっても楽しいです。寺田さんは精神科医のテンションときっちり演じ分けていて情けない警官役がすごくおもしろい。

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デュティユルが寝転んで新聞読んでるシーン、洋輔くんのデュティユルのあの得意顔は何ですかっ(笑)。気持ちがちょっと大きくなってる感じがすごく出てて可愛くて仕方なかったんですけどww。
宝石屋に盗みに入った後の「壁抜け讃歌」も印象深いです。ためらいもなく壁を抜けるデュティユル。彼の解放された喜び。感情が弾けた感じ。そのどの感情もすごくよくわかるんですよ。洋輔くんの表情がそれをすべて物語ったるから。だから私はいつも涙してしまう。この宝石は皆さんのもの~って近づいてきたときにちょっとテンションが上がったのはここだけの話w。

娼婦のソロ、佐和さんのときとずいぶん雰囲気が違います。丹さんは年を重ねてしまったことへの哀愁がそこにいるだけで滲み出てるんですよね。佐和さんはまだ頑張れば何とか客が取れそう、とか思えちゃうんだけどw丹さんはもうリミットが…みたいな。
で、語りの部分がものすごく味わい深いんですよ。ジンワリジンワリ胸に沁みてくる感じ。「ばいばい、坊やたち」の言い方がものすごく印象的だった。で、デュティユルがこっそりネックレスをかけてくれた後のリアクションが…めっちゃ可愛い!!佐和さんのような軽やかさはないんだけど、少女のようなステップで喜びを表してて本当に可憐で可愛かった。さすがだなぁと思ったな。

イザベルに一目ぼれした瞬間のデュティユルの表情、今回初めて近くで見たんですが…あまり派手に表に感情出していないところがかえってデュティユルらしくていいんですよね。心の中でドキドキしてる感じがとてもよく出ている。
樋口さんはちょっと危ないなと思える部分もいくつかありましたがなんとか切り抜けていました。このナンバー歌うの、相当苦労しているようですね。

イザベルに自分の存在知ってもらおうと金庫破りするデュティユル。その表情はいたずらっ子のような無邪気さにあふれててものすごく萌える!警官がやって来ても「やぁやぁ、皆さんお待ちしてたよ」ってフレンドリーに近づいてって丸め込んじゃうし。このシーンって見ていてすごく微笑ましくてクスッとなるはずなんですが…私はなぜかいつも涙してるんだよな。ホントになんでかわからないけど泣けるんだよ、洋輔くんのデュティユルの楽しそうな笑顔観てると。

刑務所のシーンで初めて気が付いたのは金本さんの看守の帽子にサッカーボールがあった事(笑)。サッカー好きな金本さん看守はゴール決めた囚人がいれば釈放しちゃうっていうくらいですからw。紺色のスニーカーも可愛いです。川原さん看守は哲学者っぽく蝶ネクタイ。デュティユルに翻弄されて頭混乱している姿が実に可愛らしい。そして青木さんの刑務所長、ジュディオンw。近くで見ると面白さがさらに増します(笑)。

戸田さんのM嬢がデュティユルを口説くシーン、「こう見えても私生娘なの、そうは見えないけど」って歌う時のあの小悪魔的可愛さが好き!最近はあの部分で客席から笑いも聞こえるようになりましたよね。そんなM嬢から逃げたくても逃げれない~みたいな表情で聞いてるデュティユルもやたら可愛い!
そして「みんなが待ってるからね」と牢屋を抜けていくデュティユル。あの歌い方が実にかわいらしくて好き!

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チェックのスーツでイザベルの家の前出会いを歌うシーンも本当に泣けます。イザベルのために犯罪を犯したんだって歌うところが特に印象深い。あのフレーズを聞くたびに胸が熱くなって泣けるのです。その暗い好きになっちゃったんだよね、デュティユル…って気持ちにさせられる。
で、イザベルが突然扉あけたときの隠れっぷりがこれまた可愛いよ(笑)。変な格好で壁に張り付いて隠れてるんだけど、この日は体のくねり度が浅かったかも!?壁抜け男を想って歌ってる樋口さんのイザベルは生き生きしていて好きです。

検事が現れて画家から「この恋はあきらめろ」と言われたのに「裁判受ける」って去っていくときのデュティユルはなんだかとてもカッコいい。
それを受けての永井さんによる「街の絵描き」ナンバーはなんだかとっても胸に沁みいって泣けるのです。でも、そのあとすぐにあの寺田さんによるヘナチョコ弁護士が入ってくるので笑っちゃうんですけどねw。

裁判シーンで娼婦が証言した時のデュティユルは毎回見てて萌えるんですが(笑)丹さんと飯田くんが並んでいると"おばあちゃんをいたわる孫"って感じに見えてさらに萌えてしまったw。
面白かったのが娼婦が検事に食って掛かるシーン。丹さんと青木さんは劇団四季の同期だってプレステのときに聞いていたので、なんか、同期対決みたいで見ていてすごくおもしろかったww。丹さんの迫力がすごいし(笑)。

イザベルとデュティユルが初キスするシーンは何度見ても心が温まりますねぇ…。イザベルの嬉しそうな表情と、嬉しさのあまりその場に崩れ落ちるデュティユルが初々しくて本当に可愛いのです!!あぁぁ、よかったねぇ、デュティユル~~って気持ちが強くなればなるほど、街の皆がイザベルの部屋へ早くって促してるシーンは泣けます(涙)。皆本当にデュティユル大好きなんだなって。
樋口イザベルのダンスの後の「すぐ、きて」の言い方が艶っぽく可愛くて好きです。歌声はちょっと危なっかしかったんですけどね(汗)。

嬉しさのあまり道端で寝転んでしまうデュティユルも可愛いんだよなぁ。「頭はズキズキ、あの子は大好き」って韻を踏みながら歌いながら頭痛薬を飲んで頭痛が収まるのを待ってるわけですが、その間もすごくテンション高くて舞い上がってるデュティユル。彼が恋に浮かれているのを見れば見るほど切なくて泣けてくる…。そのあとの展開があるから…。

そしてあのラストシーン。切ないんですが、彼は彼なりにこれまでの人生にある一定の充足感を感じていたんじゃないかなってこの日なんとなく思いました。ただ、イザベルのことだけが心残りで…。優しくしてくれた町の皆にも別れを告げるあのフレーズは何度聞いても涙が止まらないです(涙)。洋輔くんの歌声に優しさと温かさがすごくあふれてるから。

そしてカーテンコール。手拍子するシーンも増えてきたしだいぶ盛り上がってきましたよね。
この日もすごくいい舞台だった!!なのに、カーテンコールが通常の1回きり(幕から皆が手を振るやつ)で終わってしまったのがすごいショックだったよ…。ソワレではこの後にもう一度幕が開いて洋輔くんたちがまんべんなく手を振っている姿が見られてたのに…。マチネのお客さんはちょっとおとなしい感じなのかな。

私が見るのはあと2回。洋輔くんのデュティユルとももうすぐお別れか…。

劇団四季ミュージカル『壁抜け男』の感想一覧

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