石丸幹二さんのオーケストラコンサートを観に池袋まで行ってきました。
石丸さんのオーケストラコンサートは3年ぶりの開催。前回はコロナ禍の真っただ中で開催されたんですよね。たしかデビュー30周年も兼ねていたかと(本当は前年だったけど世の中的に一番厳しい時代だったから延期されたそう)。あの当時は岡山県に住んでいたので比較的近かった広島公演を鑑賞しましたが、本当に素晴らしくて。その時の感動詠もう一度!ということでチケット確保いたしました。
2021年広島コンサートの感想はこちら↓
東京芸術劇場のコンサートホールに入るのは20年以上ぶりくらいだったかもしれません。私はクラシック音楽も好きなのでリニューアルされる前に一度来たことがあったのですが、いつだったかはもう思い出せないくらい久々で(汗)。2階のプレイハウスにはまぁまぁ訪れてますが、その上にあがっていくのはなんだかちょっと緊張しましたw。
入口すぐのスペースには石丸さん宛に届いた楽屋花が並んでいましたが、宛名のネームバリューが流石すぎて圧巻の光景でしたね。
著名な方やテレビの番組など錚々たる名前がズラリ。そんななかでちょっと胸熱だったのが、舞台「ハリー・ポッター」で共演されていた榊原郁恵さんのお花があったこと。ハリポタカンパニーからこれでもかというくらい愛されてた石丸さんの姿を目の当たりにしていたので、郁恵さんの宛名を見たときはなんだかグッと来てしまいました。
今年のオケコン…、感動しすぎてボロ泣きの連続。ひとつひとつのパフォーマンスが濃密すぎて、2時間以上あったのが信じられないくらいあっという間に終わってしまった。”素晴らしい”という言葉では全然足りないです、本当に。あの空間に居られたことが奇跡のような時間でした。やっぱりすごい人だよ、石丸さん…!!!
ちなみに今回は石丸さんオケコン楽ということもあってか競争率が高かったようで(汗)、振り当てられた座席は2階席真ん中前寄りあたりだったのですが、音楽を堪能するのには十分すぎるほどの良席。2階ということで多少の距離感は否めないのですが、オペラグラス6倍で十分見えるし感動しすぎたときは裸眼でもビシバシ石丸さんたちの歌と音楽の感動を味わうことができました。クラシックは前方よりも程よい距離がある方が聴き心地が良いと言われていますし、結果的には2階でよかったです(もう少し近い距離で石丸さん見たかったというのは正直あったけどw)。
以下、ネタバレを含んだ感想になります。
2024年06月21日18時30分開演 in 東京芸術劇場 コンサートホール(東京・池袋)
演奏・ゲスト・上演時間
オーケストラ:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:円城寺雅彦
ゲスト:石川禅、今井清隆、坂元健児
上演時間:約2時間10分(130分)※休憩20分含む
指揮者の円城寺さんは3年前のコンサートの時も石丸さんに帯同されてました。固い信頼関係で結ばれているからこそ、素晴らしい演奏と歌が胸に沁みるのだと思います。
ゲストが私的に超ウルトラ豪華!!共演作品が多い禅さん、四季時代とも重なる今井さん、サカケンさん、もう見る前から期待しかありませんでした。そういえば皆さん、ミュージカル『パレード』で石丸さんと共演されてましたね。
前回この3人がゲスト出演した東京公演コンサートが大好評だったということで今回もお願いした、と石丸さんがニッコリ紹介されてました(禅さんが恐縮しまくってたのがめっちゃツボだったw)。その時の東京遠征は叶わなかったので、ようやく念願かなってこのメンバーで見れるのが嬉しかったです。
ちなみに石丸さん、禅さんのことは「禅さん、禅ちゃん」、今井さんのことは「今井さん、キーヨ」、サカケンさんのことは「ケンちゃん、ケンジ」と呼んでました。個人的には禅さんの真っ赤なネクタイ(たぶん還暦を意識されたw)がめっちゃ印象的でした。
セットリスト
今回も終演後にセトリが貼り出されました(撮影列がすごいことになってた 汗)。写真をクリックすると大きく見えます。
3年前と同じナンバーもあれば、今回始めて聴くナンバーもあり。さらには東京ゲストならではなナンバー(1幕は『パレード』再現)も。東京フィルの演奏を堪能できる時間もあって、本当に盛り沢山すぎ。あと2時間は聴きたいと思える怒涛のラインナップ。事前にセトリのネタバレを一切見なかったこともあり、私の感情バロメーターが大変なことになっておりましたw。
以下、ナンバーごとに少し振り返りたいと思います。
1幕
プロローグ〜君の歌をもう一度(ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」)
一流のフルオーケストラによる前奏の音楽が聞こえてきた瞬間からもう鳥肌全開で…!一番最初の幕開けから始まるので、まるで『ラブネバ』本編が始まったかのような錯覚を起こしてしまうほどの迫力でした。
そしてやっぱり、石丸ファントム…最高すぎた(涙)。役の深みが歌に染み込んでた。
石丸さんは四季時代にはラウルしか演じられてこなかったけれど、前回公演のラブネバでファントム演じられてて。この作品は『オペラ座〜』の音楽はちょいちょい出てくるけど基本的にはそれとは別物の雰囲気が強い。昼ドラ的な要素多めなのでw賛否が多いのですが、石丸ファントムの熱演と美声が違和感を吹き飛ばしてくれてた印象が強いです。来年また会えるのかと思うと本当に楽しみで仕方がない。マスク無しでこのナンバーを歌う石丸さんを見れるのはとても貴重。
歌い終わったあとに「来年出演する情報解禁がやっとされて、ようやくこのナンバーを最初に歌った意味を理解してもらえてよかったです」とニッコリな石丸さん(笑)。
ただ、この作品が東京の日生劇場でしか現時点では上演できないという言及もあって。「セットが大きく複雑すぎて移動させることが困難で、今回も日生のみの上演なんですよね」と少し残念そうにコメントされてました。他の地域でも上演してほしいんだけどそれが叶わない悔しさは石丸さんも十分感じられているようです。私も地方公演できたら良いのにと思うだけに、それだけが本当に残念。
レット・イット・ゴー〜ありのままで〜(映画「アナと雪の女王」)
まさか石丸さんの♪レット・イット〜♪を生で聴けるなんて…!!大感激!!!女性が歌うナンバーだし相当な高音部分もあるのにそれを全くの不安もなく朗々と歌い上げていらっしゃって…すごい、なんて言葉だけでは語り尽くせない。爽やかで力強い♪ありのままで♪でした。
このナンバーについては、「実は日本で一番最初にオーケストラをバックに歌ったのは私なんですよね」と誇らしげにコメントされてました。なんでも、映画が公開される前から歌ってほしいという依頼を受けていて、手探り状態で歌った思い出を語られてたかな。その時のコンサート、行きたかった!
いつか(ミュージカル「ノートルダムの鐘」)
ディズニーつながりで「ノートルダムの鐘」から♪いつか♪。石丸さんでこの歌を聴くの、もしかしたら初めてだったかもしれない。石丸さんは映画版でカジモドの日本語吹き替えを担当されている御縁もあるので、この作品に対する思い入れはとても深いんじゃないかなと思います。
まるで祈りのような厳かで、それでいて柔らかい素敵な歌声で…心が浄化されるような感動を覚え涙が止まりませんでした(涙)。
歌い終わったあとに「この曲は本当にいいナンバーだったので”いつか”歌ってみたいと思っていたので実現させてみました」と、タイトルに絡めてニッコリ語られてた石丸さんがチャーミングでした(笑)。
ふるさとの赤い丘(ミュージカル「パレード」)with 石川禅・今井清隆・坂元健児
あぁぁ〜〜〜〜〜……、もう、最初の小太鼓の行進のリズム音が聞こえてきただけで涙腺が緩みまくりで…!!!ミュージカル『パレード』は初めて見たとき(2017年初演時)に非常に大きな衝撃を受けた作品で、激しく胸が震え大泣きした思い出がまざまざと蘇ってきました。
※2021年再演時の『パレード』ネタバレ感想
幕開けの南北戦争へ向かう若い兵士の歌を禅さんが力強く歌い上げてくださって…、もうそれだけであの光景が蘇ってきて涙が止まらない(泣)。今井さんは南北戦争から戻った年老いた兵士の歌を。もうあの声を聞いてるだけでも胸が震えて仕方ない(涙)。
そして石丸さんとサカケンさんの歌が加わって大スペクタクルな世界観に盛り上がっていって…私の涙腺が大崩壊(号泣)。思い出すだけでも涙があふれるレベル。4人で歌っているとは思えない厚みと壮大さに本編で見たときと同じような感動が次から次へと押し寄せてきました。
歌が終わって大拍手が起こったあと、石丸さんが優しく横にいた禅さんに「涙が浮かんでいらっしゃいますね」と。これに対してもう浮かんでるどころか涙を拭うレベルで泣かれてた禅さんにこちらも更にもらい泣きしてしまった(涙)。「フルオーケストラでこのナンバーを聴くと本当に涙出てしまうんです」と目頭熱くしてた姿が印象的でした。
今井さんも感極まっていらっしゃる様子で。でもまだこの時点でも自分の役名を思い出せずw。
サカケンさんは「石丸さん以外はみんな他の役も演じてたんですよね」と思い出を。その中でもこのナンバーのラストですごい量の紙吹雪が落ちてくる演出が印象深かったようで「歌ってるときに息を吸うと鼻の中に入り込んできてめちゃめちゃ大変だった!」と苦労話を興奮気味に語ってたのが面白かったww。紅白歌合戦のサブちゃんみたいな状況ってことね(笑)。
あと面白かったのが、「今歌ったパートは、ここにいる誰も歌ってないやつだったね」と苦笑いしてたことww。あんな超弩級の感動的なコーラスのあとにそれ言っちゃうなんて反則(笑)。
裁判(ミュージカル「パレード」)with 石川禅・今井清隆・坂元健児
ミュージカル『パレード』からもう1曲。まさか裁判シーンの再現が見られるとは!!コンサートでこれを聴ける機会はあまりないと思うので非常に貴重な時間でしたね。選んだ理由としては、それぞれの”本当の役”でのパフォーマンスを魅せたいからということで。このために今回改めてアレンジし直してもらったのだそうです。
歌う前にサカケンさんが「ここに登場する人物、みんな悪じゃないですか!」とツッコミ入れてたの笑ったwww。
それでも、本当にまるで本編を見ているかのような臨場感溢れる裁判シーンの再現!!
今井さん(ワトソン)による♪正義の鉄槌♪、禅さん(ドーシー)による♪マリエッタから20マイル♪、石丸さん(レオ)による♪僕のオフィスにおいで♪、サカケンさん(ジム)による♪彼はそう言った♪、四者四様によるそのキャラクターになりきった歌いっぷりで非常に迫力がありました。
歌い終わったあと、石丸さんが「歌う前にケンちゃんがみんな悪者って言ってたけど、このシーンの僕もその一味でしたね」と苦笑いwww。そのあとに「ここに出てくる僕の役は”妄想”の世界のってことになってるので、本当はすごくいい人なんですよ、誤解されただけって人なので」と自分の演じたレオについて一生懸命弁明してた姿が可愛かった(笑)。
そう、この作品の中で石丸さんが演じたレオ・フランクは実在した方で差別主義の世の中の犠牲になったとされる悲劇の人なんですよね。
あぁ〜〜〜〜、今回のパフォーマンスを見てミュージカル『パレード』がめちゃめちゃ見たくなってしまった!!早い時期の再再演、ぜひお願いしますっっ!!
第二章のメドレー <オーケストラ演奏のみ>
第二章というのは、石丸さんが劇団四季を退団して以降の活動ということで。四季に在団されたのが17年、出てからは今年で17年だそうです。ある意味区切りの一年だったのですね。
たしか前回のコンサートでは四季時代の”第一章”のメドレー演奏だったと思うのですが、今回はそれ以降の”第二章”に参加した舞台の楽曲がセレクトされていました。全部見たことある作品だったのですが、作品をパッと思い出せたのは半分くらいだった(汗)。石丸さんファンなのにお恥ずかしい(汗)。
個人的には『ニュー・ブレイン』、『エリザベート』、『蜘蛛女のキス』が選曲されていたのが嬉しかったです。
ちなみに、今回の選曲のテーマは「私が好きな楽曲」ということで。ちょっと思わせぶりな感じで言いながらも茶目っ気たっぷりに告白してた石丸さんが可愛かった(笑)。自分が歌えなかったナンバーも含ませたのは、歌ってみたいという思いが込められてる、みたいなコメントされてたかな。あと、石丸さん的にお気に入りなナンバーは『シークレット・ガーデン』の♪Wick♪だそうです。「見られた方いらっしゃるかな?」と反応を求められたところ、拍手の数は少なめだった。私は兵庫の大千秋楽だけ見に行きましたが(当時関西圏の住んでたので)、個人的にあまり覚えてなかった(←ヲイ!!)。当時のレポはこちら。
炎のなかへ(ミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」)
スカピンは初演で見ているのですが、作品的にあまり好みにハマらなかったのでそれ以降見に行かなかったんですよね(石丸さん、すみません 汗)。なので、このナンバーのこともすっかり忘れておりまして(滝汗)。
でも、石丸さんの朗々と胸を張ってのカッコいい圧巻の歌いっぷりに大感動!このナンバーはオーケストラをバックに歌うとめちゃめちゃかっこいいですね!!石丸さんがヒーローに見えたよ。
僕の願い(映画「ノートルダムの鐘」)
今回最初の方で『ノートル・ダム〜』のナンバーを歌われていたので、私の大好きな石丸カジのナンバーはないかなと思っていたら…1幕最後にキタァーーーー!!!私のテンションさらに爆上がり!!!本当に大好きなんですよ、石丸さんの歌う♪僕の願い♪。
このナンバーを歌っているときの、石丸さんの柔らかく爽やかな表情がめちゃめちゃ胸を揺さぶります。後半どんどん歌が盛り上がっていくところの、外の世界への憧れを抱いているカジモドの高鳴る気持ちがイヤというほど迫ってくる。
そんな歌いっぷりの石丸カジモドを見ていたら、ボロボロ涙がこぼれ落ちてきてそれを止めることができませんでした(号泣)。ほんっとに何度見ても聞いても涙が出る。休憩時間に入った直後もあとからあとから涙あふれてきて大変なことになってしまった(汗)。
これからも、いつまでも、歌い継いでいってほしいです。
2幕
エンニオ・モリコーネ・メドレー(映画「ニュー・シネマ・パラダイス」ほか) <オーケストラ演奏のみ>
幕開けはエンリオ・モリコーネの超有名映画『ニュー・シネマ・パラダイス』による♪愛のテーマ♪から。最初の音色が本当に美しくて冒頭から涙が溢れました。ロックスターのようなヘアスタイルで再登場した石丸さんも心地よさそうに音楽に聴き入ってたのが印象的。
Lost Boys Calling(映画「海の上のピアニスト」)
初めて聴く歌だなと思ったら、映画「海の上のピアニスト」からのナンバーでした。これもエンリオ・モリコーネの音楽でしたね。石丸さんの優しく柔らかい歌声がこれまた涙腺を大いに刺激しボロ泣きしてしまった(涙)。とても美しく、そしてとてつもなく温かかった。
作品のことは知っていましたが結局見れずじまいだったので、今回の石丸さんきっかけでチェックしようかなと思いました。
入りの部分の中島剛さんによるピアノ演奏がまた素晴らしく!石丸さん、これまではその演奏とともに登場していたとのことですが「中島さんの音楽を最初からじっくり聴きたいので2幕冒頭から舞台上に居させてもらうことにしました」と満足げな微笑みを称えていらっしゃったのが可愛らしく素敵でした。
ちなみに、このナンバーを選んだのは「今年初めて日本丸での船上コンサートを開催したことにちなんで」とのことでした。また船でもやりたいからその時はぜひとニッコリ。
私のお気に入り〜エーデルワイス(ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」)with 石川禅・今井清隆・坂元健児
ミュージカルの中で一番クラシカルな作品『サウンド・オブ・ミュージック』をみんなで歌い継いでいきたいという石丸さんの企画。これまでのツアーではデュエットとして歌う場面ばかりだったそうですが、今回は「オッサンズ」の強みを生かしたカルテットでのハモリを披露しましょうということになりました。
いやぁ~~~、非常に贅沢なものを魅せていただきました!!すごいのは、一人一人の個性がしっかりと聴く者の耳に届いてくることです。誰の声も埋もれてない。深みのある声、透明感のある声、柔らかい声、優しい声、禅さんと今井さんとサカケンさん、そして石丸さんの「良さ」が全てこの歌に詰まっていました。もう、あのカルテットの音色を聴いているだけで自然と涙が溢れてきますよ(泣)。本当に素晴らしすぎた!!
ワン・デイ・モア(ミュージカル『レ・ミゼラブル』)
石丸さんから作品と曲名が発表された瞬間、客席からも悲鳴のような歓声がチラホラ湧き起こっていました。みんな大好き、レミゼの・・・しかも、♪ワンデイモア♪をこの4人で聴けるなんて本当に夢のよう!!!しかもこのコンサートの時点ではまだ年末から来年にかけてのキャスト発表がない時期でモヤってる人も多かったこともあってか(かくいう私もw)、場内の温度が一気に上がったような雰囲気になりました。
ゲスト3人は過去にレミゼ出演経験があるということで、皆さん”本役”部分を歌うということに。石丸さんだけ出演経験ないままなんですよね。ということで、今回歌った配分は以下の通り。コーラスは皆さんで分担って感じ。
- ジャン・バルジャン:今井清隆さん(本役)
- ジャベール:石川禅さん(本役)
- コゼット:坂元健児さん(本役ではないw)
- エポニーヌ:石丸幹二さん
- マリウス:石川禅さん(本役)
- テナルディエ夫人:石丸幹二さん
- テナルディエ:坂元健児さん(本役ではないw)
- アンジョルラス:坂元健児さん(本役)
本当に4人で歌っているの!??と思えるほど、圧巻のパフォーマンス!!!この光景を目の当たりにできたことがもはや奇跡!!!レミゼの本編を見ているかのような…っていうか、もう本編そのものを見てる感覚でした、私は。複数役を歌うサカケンさん、禅さん、石丸さんの演じ分けた歌い方、どっしりと構えてバルジャンとして中心にあり続けた今井さん。すごすぎる…なんて言葉だけでは足りない。
特に禅さんがマリウス役で出演されていた頃のレミゼは私が一番狂ったように通いまくっていた時期だったんですよね(禅マリに完全に心奪われ以来ファンです)。当時の熱さがまざまざと蘇ってきて、それもあってもう大号泣。このメンバーでレミゼ聴けるなんて思わなかったので本当に大感激しました。
石丸さんとサカケンさんのテナ夫妻による「あっちへホイ、こっちへハイ!」の歌い方はめっちゃ可愛かったw。レミゼ出演経験がない石丸さん、めっちゃ楽しそうだったなw。
二隻の舟(中島みゆき)
石丸さんが子供の頃に初めて購入したレコードが、中島みゆきさんの♪わかれうた♪だったそうです。お子さん時代から中島みゆきさんを聴きこまれていらっしゃったとは、素晴らしい。でも「コンサートで”わかれ”っていうのもちょっとと思ったので」ということでw、大好きな曲のひとつという♪二隻の舟♪が披露されました。コンサートで歌うのは今シーズンが初めてとのこと。
石丸さんが歌う中島みゆきさん、とても柔らかく温かな世界観が広がっていて心がとても癒されました。聴いていてちょっとミュージカル『エリザベート』の♪夜のボート♪が浮かんでしまったかも(歌詞の内容は違うんですけどね)。
お前のなかに生きている(ミュージカル「ライオンキング」)
みゆきさんのナンバーの直後に『ライオンキング』が来るとは思わなかった!!ガラリと雰囲気が変わって一気にサバンナの空気が流れてきたようでした。シンバの父親であるムファサが歌うナンバーなのですが、劇団時代に石丸さんはLKに出演経験がなかったので非常に貴重。もしも今四季にいたら、もしかしたらムファサ役も演じられる機会があったんじゃないかなと思えるくらいリアルな歌いっぷりでしたね。さすがです。
歌い終わった後に「シンバのオリジナルキャストだった彼が”心配ないさぁ~”とくるんじゃないかと思ってましたが来ませんでしたね」と(←サカケンさんのことね 笑)。それを舞台袖奥で聞いてたっぽいサカケンさんが出ていこうとしてたっぽいのですが、即座に石丸さんが「もういいです」とやんわりストップかけてたのが笑えましたwww。
You'll Never Walk Alone(ミュージカル「回転木馬」)
なんと!!石丸さんが『回転木馬』のあの感動的なナンバーを披露してくださるとは!!!事前にセトリを知らないで来ていたので、紹介された時は思わずこみ上げてきてしまった。
東京フィルの美しい旋律に乗せて、思いを込めた石丸さんの温かくも優しい歌声にボロボロ涙が零れて止まりませんでした(号泣)。歌詞の中の「Walk on」の部分を一カ所、日本語訳である「歩こう」と歌ってくれたのも嬉しかったです。
なぜ私がここまで胸アツになったかというと…、ミュージカル沼に足を一歩踏み入れる瞬間になった作品が1995年に観た『回転木馬』初演だったからです。これを見ていなければ、ミュー沼に落ちる時期はもっと遅かったかもしれません。
当時ビリー役で配役されていたのが石川禅さん。たしか、本格的にミュージカルの大きな主役に抜擢された初めての作品って言われてたかな(それまで青年座でお芝居されてましたからね)。私が見た時はWキャストのビリー役だった宮川浩さんでした。宮川ビリー、本当に衝撃的だったんですよね。
愛する夫・ビリーを不慮の事故(ビリーは不良青年で悪い仲間に誘われ命を落としてしまう)で失った妻・ジュリー。そんな彼女を叔母のネティが勇気づけるシーンで歌われるのが♪You'll Never~♪です。日本上演の時は♪人生ひとりではない♪という曲名だったと思います。物語の一番ラストにも歌われてそれがまためちゃめちゃ感動的なんですよね。古き良き時代のミュージカルだけどまた上演してほしい。
マイ・ウェイ ー日本語バージョンー(フランク・シナトラ)
コンサートの最後に選んだ曲は♪マイ・ウェイ♪。石丸さんのコンサートでは必ずと言ってもいいほど歌われる楽曲ですね。この歌の歌詞には石丸さんのこれまでとこれからの人生がたくさん詰まっているように感じます。その熱い想いが聴く者の胸をどうしようもなく打ち、共感し、涙するんだと思う。
アンコール
時が来た(ミュージカル「ジキル&ハイド」)
僕はもう卒業したんですけど、と前置きして紹介されたのがジキハイの♪時が来た♪です!!!またこうして石丸ジキルの素晴らしいこのナンバーを聴くことができるなんて何たる贅沢!!!本当に大好きだったんですよね~、石丸ジキハイ。役としての重み、ドラマがすべて詰まった歌いっぷりに心底感動して号泣しました(泣)。
長くなったので(汗)トーク部分のレポは次のページにて。