ミュージカル『TITANIC』09.02.08千穐楽感想 その1

ミュージカル『タイタニック』再演の千秋楽に行ってきました!2年前の初演のとき、千秋楽に行かれなかったことがものすごく悔しかったので今回は前売り前に某所でチケット確保(笑)。ありがとう、A新聞!
上演が始まって1週間くらいはお花畑みたいだったのですが、さすがに2週目に入ると半分くらいに減っててちょっと寂しかったな・・・。そのなかで今回初演でアリスを演じた森口さんやブライドを演じた綜馬さんからのお花を発見。初演組からのお花ってなんだか嬉しい・・・。

 

今回「タイタニック」再演観劇4回目を迎えたわけですが(笑)、千秋楽のロビーはそれまでとは全く違う雰囲気でちょっとビックリ。今までも楽の雰囲気は色々と見てきましたが・・・今回はなんか、違う会場に来てしまったかと思うような空気でして・・・これまであまり見かけなかったSOPHIAファンの皆さんが集結していたようで異様な盛り上がりっぷりにちょっと圧倒されてしまった(汗)。さすが人気バンド。

そんな感じだったので観劇中の雰囲気とかどうなるかちょっと心配になったのですが、少なくとも私の周りは皆さんおとなしく真剣に観劇されていたのでとても良かったです。

さて、千秋楽の感想ですが・・・まずはその前に「タイタニック」カンパニーに感謝の言葉を一言。

とにかく本当に本当にお疲れ様でした。ただでさえ精神的にも肉体的にもハードな舞台だったと思うのに、さらに今回はマチソワな日が連続して続いてましたよね・・・。相当キツかったのではないでしょうか。たくさん公演してくれたことは「タイタニック」ファンの私からすれば嬉しいことではありますが、一般売り開始されて早い時期に追加公演が決定してマチソワ日程が増えてしまい・・・内心ちょっと気になってました。公演追加するほどチケット売れ行きがよかったとも思えませんでしたから…(←お金があればもっと買い足してた可能性がありますが 爆)、おそらく興業側の都合とかあったんじゃないかなと・・・。

そんななか、ハイレベルな舞台を魅せつづけてくれたことには本当に感謝の言葉しかありません。お疲れ様でした(←舞台関係者様がこのブログを見てくれることはあまりないと思いますがとりあえず御礼だけ言いたくなりました 汗)

 

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2009年2月8日千穐楽公演 感想

千穐楽カーテンコール

私・・・エンディングの時にはいつも以上に号泣してしまって終わってからしばらく拍手できなかったくらいなんですが(爆)、それでもアンサンブルの皆さんが挨拶しているあたりから気を落ち着かせて拍手送ってたんです。ところが・・・!涙も落ち着きをみせていた・・・はずだったんですが・・・最後皆が揃ったときに大澄賢也さんが必死に涙をぬぐっている姿を見てしまった・・・(涙)。イズメイさんが泣いてるよ・・・(涙)。もう賢也さんの涙見てたらまたまたこちらも涙復活してしまいまして、スタンディングオベーションしながらもボロボロ号泣状態になっちゃいました(苦笑)。
さらに、2-3度目あたりのカーテンコールのときに舞台中央で宝田さんと松岡さんが握手のあとガッチリと熱い抱擁を交わしてて・・・そのときに松岡さんの目にも涙が溢れてるのをまたまた見てしまって・・・結果こちらもつられて号泣(苦笑)。

4回目のカーテンコールくらいだったかな、松岡さんの千秋楽挨拶もありました。

「みんなこの日を目指して頑張ってきたけれども、その反面、実際にこの日を迎えると終わってしまうんだという寂しさが襲ってきて・・・正直終わりたくないなと思いました。たぶんカンパニーのみんなも同じ気持ちだと思います。これからはみんなそれぞれ別の船でそれぞれの港を目指し旅立ちます。そしてまたいつかお会いできればいいなと思います」

といったような内容の言葉だったと思います。松岡さんってけっこう素敵なコメントされるんですねぇ。なんか感動してしまった。ヴヴ・・・絶対にまたタイタニックカンパニーと再会したいよ~。

そのあともさらにカーテンコールは続き・・・宝田船長は後半素でかなりお疲れの模様で上手階段のセットに何回か「ふぅ・・・」と腰掛けてらっしゃいました(←そのたびに松岡さんが中央に呼びにやってきてた 笑)。それから、宝田船長が舞台上手にはける時、いつもは岡田ブライドが一人でそれを待ってて船長が退出してからはけていく・・・みたいな感じだったのですが、今回は岡田さん、はけようとした戸井マードックを捕まえて一緒にお見送りしてました(笑)。その時の嬉しそうな岡田さんの顔が可愛くて仕方なかったよ!!それから何度かは戸井さんも自発的にお見送り。それを見た宝田さんが戸井さんの頬をいたずらっぽくグーで押していたのがやたらまた可愛くて萌えました(笑)。実質5列目の上手寄の席だったのでそういったやりとりが目の前の近いところで展開されててなんか得した気分。
ただ下手が見づらかったのがちと残念。松岡さんはセイヤー家の息子役の子とかなり仲良しさんみたいで二人でぶんぶん手を振ってはしゃいでいた姿だけは印象的でした。

それでもスタンディングオベーションの嵐は続き・・・最後は松岡さんの提案でキャスト全員が舞台上で一列になって一人ひとり手をつないでバンザイやってましたねぇ。このときの岡田さんがまたかなりテンション高くて隣の松原さんが振り回され気味になってました(笑)。

ひたすら可愛いぞ、岡田浩暉!

そんなこんなで熱狂のうちに日本版『タイタニック』再演は幕を閉じました。終演後は劇場でお会いしたネッ友さんと心行くまでしゃべり倒し(笑)本当に充実した一日でございました。さらに幕間でも懐かしいネッ友様たちと再会できましたし・・・大好きな作品でそれを語れる人たちと出会えたことはとても嬉しかったです。お会いした皆さん、ありがとうございました。

さて、以下はさらに暑苦しい(爆)シーンごと中心の『タイタニック』感想第1幕になります。たぶん長文・・・なので、興味のある方のみお進みください。

 

第1幕感想

いつの時代にも

ここはアンドリュースのソロなんですが…とにかく千秋楽ということもあってか松岡さんの“気”がビリビリ振動するように伝わってきましたね。静かに歌っているんだけど、しっかりとそこにアンドリュースの強い自信や誇りといった感情が息づいてて・・・正直圧倒されました。特にあの強い意志を感じさせる眼力がすごかった。♪フローティング・シティー♪の部分は思わず落涙しちゃいました…。

出航

タイタニックに乗り込む前の人々のさまざまな想いが歌い綴られていくシーン。ここは毎回本当に泣いてましたねぇ・・・私。タイタニックの運命を知っている上で見るとかなり泣けます
最初のほうにバレットが登場して船の大きさにビックリしているんですが、私はバレットとエドワードが二人で大はしゃぎしながら船を見上げている姿がすごく好きでした。あの二人見てると、本当に鋼鉄のバカ大きい船が見える気がしましたから。バレットを演じている宮川さんの表情が非常に良かったです。千秋楽ではその笑顔が明るいほど切なくなってここからウルウルだった私・・・。♪さよならダーリーン、すぐに帰ってくるから♪のフレーズで落涙しまくり・・・(涙)。でも、バレットが恋人と別れるときに岡田ブライドがやってきて同じフレーズで見送るんですが、毎回その時の岡田さんのオドオドっぷりが可愛くて微笑ましくなっちゃうんですけどね。

キャプテンが登場するシーン、初演もここは大好きだったんですが再演でもゾクゾクっときました。♪モーニング、キャプテンスミス♪と口々に挨拶していく船員さんたちの歌が好きでした。そんなスミスキャプテンを見てはしゃぎかけた宮川バレットや松原フリートをいつも岡田ブライドが「キャプテンの前ではちゃんとしなきゃ」と言わんばかりに敬礼させて自分は影に隠れてる・・・みたいなやりとりもあり、毎回楽しませてもらいました。
そのあとアンドリュース、イズメイ、スミスの3人のソロの部分があるのですが・・・この部分はとても印象深いですね。♪キャプテンの名誉♪(スミス)、♪技術の勝利♪(アンドリュース)、♪私のプライド♪(イズメイ)と自分の力を過信している。人間の弱い部分でもありますよね。結果的に彼らのこの自信がタイタニックを沈没へと導くことになっていくわけですから・・・再演は特に重くこの部分のフレーズを聞き入ってしまいました。

さらに三等船客、二等船客、一等船客、と乗り込んでいくんですが・・・一等のお客さんを早口で紹介していくアリスのナンバーがすごく良かったです。初演の森口さんも頑張ってたんですが、ハッキリと言葉と感情が伝わってきたのはやっぱり再演の入絵さんでしたね。ベンジャミンの愛人を見て悔しがってる姿とか可愛かったし。

そして出航。初演のときもそうだったけど・・・♪最終案内~♪というフレーズからもう涙スイッチが入りまくりで・・・千秋楽はさらに号泣してしまった(苦笑)。船員の役者さんも乗客の役者さんもものすごく力が入ってて、なんと言うか・・・全てに圧倒されまくりでした。そんなテンションのまま「ゴッドスピード・タイタニック」に入るわけで・・・前から5列目という近い位置にいたことも手伝い・・・音楽の波に飲み込まれた感覚に陥りましたね。目の前の全てのキャストの顔が本当にキラッキラ輝いてたし声の張りもいつも以上に感じられたし・・・あとからあとから涙あふれてとまらなかった(涙)。

ちなみに出航前に三等の皆がキャプテンスミスに手を振ってて、それにチラッと手を振って答えてくれるスミス船長を見て無邪気に喜んでるシーンが可愛くて好きでした。そんな無邪気な彼らも結果的には船長から見捨てられてしまうことになるんだよな・・・。

バレットの歌

出航してからすぐにブリッヂにもっとスピードを上げるように要求してくるイズメイ。もっとスピードは出せるだろう、とイズメイに聞かれ思わず「確実に出せます」と答えてしまうアンドリュースがなんだか哀しい。彼はそのあとすぐに「でも」と注意を促す台詞を言おうとするのですがそれを聞く余地がイズメイにはないわけで・・・結果的に彼は安全よりスピードという道を容認してしまうことになるんですよね。それに満足したイズメイが「頑張ってくれたまえ、諸君♪」と操舵士にシャンパンを引っかけるシーンは毎回楽しませてもらいましたが、数日前のトークショーで岡田さんと戸井さんが面白がって真似してたのを見てからさらに笑いがこみ上げてしまいました(笑)。

そんなブリッヂのやりとりによってさらに過酷な労働を強いられているのが機関室で働く人たちです。「バレットの歌」は下級の者たちの憤りを炎とともにぶつけるような激しいナンバーなのですが、やっぱり宮川バレットの歌い方は最高です。雰囲気にものすごく合ってる。千秋楽ではさらにふつふつと湧き上がってくる怒りをビリビリ感じました。上に対する憤りを感じつつもやるせない想いをススまみれになりながら仕事にぶつけている光景がものの見事に浮かんできました。次に上演するときがあっても宮川バレットでこのシーンを見たいです。

驚くべき時代

ここはファーストクラスの人たちのディナーでのやり取りが描かれていてシーンもここだけで2日くらい動きます(笑)。とにかく皆さんのファーストクラスなりきり具合が素晴らしかった。掛け持ちで二等や三等の役をやっている役者さんもかなりいらっしゃるのにすごいなぁと毎回感動。

ここで面白いのはやっぱり鹿志村さんの少佐でしょうかね。毎回自分の武勇伝を自慢げに語りかけては途中で打ち切られてしまう面白キャラなんですけど(笑)、千秋楽ではさらに気合が入ってたのかか「しかーーし!!」の台詞の言い方が尋常じゃないくらいの迫力で、横にいた岡カルドザと光枝ストラウスはでビビりまくってるように見えました(笑)。宝田船長も松岡アンドリュースもなんとなく素で「どうどうどう・・・」と少佐をなだめていたようにも見えたし、ここは笑えたなぁ。楽ならではの光景。

楽でさらにイッちゃってたのが岡田ブライド。今まで見た中でも最高のキョドりぶりで(笑)登場したときから声が裏返っちゃってましたね。あれは極度の対人恐怖症って感じだったよ(汗)。
あとはスピードの話が出るたびに顔をしかめていくアンドリュースとそれとは逆にテンションが上がりまくってるイズメイ(「いいぞEJ♪」の言い方がやたら可愛い 笑)の対比も見所のひとつでした。

船長の資格

ブリッヂに戻ったスミスがマードックにそろそろ船長をやってみてはどうだと聞くのですが、自分には自信がないとマードックは答えてしまう。ここは最後までちょっと腑に落ちない部分がありました…。再演の戸井マードックは初演の岡田さんと違って「船長をやってみたいです」と言ってしまいそうな人物に見えちゃうんですよ。指揮をしてるときも自信に溢れてるように見えるし…。初演の岡田さんは頭はいいんだけど精神的な弱さが垣間見えて「自分には自信がない」という言葉がストーンと入ってきた。うーーん、どちらのマードックも正解だと思うんだけど・・・私はやっぱり岡田さんのほうがしっくりくるなぁ。戸井さんは大好きな役者さんだけど、このあたりの役作りについてはちょっと疑問が拭い去れなかった。

 

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ケイトの夢

初演で見たときもボロボロ涙が出たシーンですが、再演でも同じくらい泣きました。再演のkimeruくんのジムと華城さんのケイトは正直最後まであまり印象が残らなかったんですが(苦笑)、それ以上にこのシーンで流れる旋律が優しくてちょっと哀しくて美しくて・・・本当に泣けるんですよ。本当に素晴らしい曲を書いたよなぁ、モーリー・イェストン。

三等の人々が苦しい生活から脱却してアメリカで成功してみせると希望に溢れて歌うナンバーなんですが・・・歌詞を聴けば聞くほど涙が出ます。なぜなら彼らのほとんどはその夢を果たすことができずに終わってしまうことを知ってているから・・・(涙)。なので最初から涙スイッチ入っちゃうんですけど、楽では警官になりたいと歌った鹿志村さん演じる三等船客が先生になりたいと歌っていたケイト・マリンズにその想いを託すシーンを目の当たりにしてさらに号泣してしまった(涙)。

ちなみに、三等を演じている役者さんの半分は一等もかけもちで演じているんですが・・・「なりたい夢」というのがそれぞれ演じている一等の役柄の職業とリンクしているのが多いんだとか。これ、松原さんのブログで読んだときに目から鱗でした。

プロポーズ/夜は生きている

初演で見たときはどちらかというとコメディタッチな雰囲気だったので(岡さんと綜馬さんのアドリブが面白かった)・・・まさか再演でこんなに泣けるシーンに生まれ変わっているとは思わなかった。再演1回目を見たときからボロボロ涙止まらなかったですから・・・まさに「まさかの涙」状態(苦笑)。

引っ込み思案で人とうまく接することができず感情も表にどう出せばいいのか分からないといった感じの岡田ブライド。その岡田さんのブライドには賛否両論あったようですが、私は本当に大好きでした。ブライドの孤独な部分がすごく見えたし、そんな彼が電信に出会って少しずつ自分を解放できるようになってきた部分とかもとても分かりやすく感情移入がしやすかった。マードックのときといい今回のブライドといい、岡田さんの役作りは本当に素晴らしいと思います。

が(笑)・・・、千秋楽はちょっとキョドりすぎてオタク過ぎちゃったかも(笑)。私は前方の席にいたので岡田ブライドのキョドりながらの台詞が聞き取れましたが、あれ、もう少し後ろのほうの人や2階3階席の人は何言ってるのか分からなかったんじゃ・・・(苦笑)。あのときだけは“岡田さんのマイク音量上げてあげてください~”と思ってしまいました。最初のほうは宮川さんもちょっと対応に困ってたような(笑)。

ただ、宮川バレットとの心の交流みたいな部分はものすごく感動的でした!歌が入ってくれば岡田さんもシッカリ歌ってたし(笑)。私の座席は前方上手ブロックだったので、二人のやり取りが目の前でじかに伝わってくるんですよ(しかもなぜか前の席が空いてたのでなおさら…)。ブライドがバレットの恋人への言葉を一言一言受け止めているうちに自分の心のなかにも熱い想いがこみ上げてくる様があの表情に全て表れてた気がする。そしてバレットも電信を打ちながら自分に心を開いてきてくれたブライドを感じて喜びに変わっていく・・・。そんな二人の温かくて優しい友情が本当に目の前で展開されていて号泣(涙)。特に♪結婚してほしい♪(バレット)のフレーズと♪世界中♪(ブライド)のなんともいえない美しい二人の歌声は本当に泣けます…。

最後、ちゃんとメッセージが届いたことを二人で確かめた後、宮川バレットは「ありがとう」って言ってましたね。そのあとに自分の汚れた手で握手することをためらってグーでブライドに応えるバレットのシーンでは岡田ブライドが自分から近づいてそのグーの手に自分のグーを合わせてました。ここはものすごく萌えてしまった(←可愛すぎるぞ、岡田ブライド 笑)。ブライドがバレットに心を完全に開いたとても心温まる可愛くて素敵ないいシーンでした。

ラグタイム

一等船客たちが礼拝のあとに楽しげにラグタイムを踊るシーンです。ここでの見所は大澄イズメイの弾けっぷり。女性客室係とのダンスでのテンションアゲアゲっぷりは毎回すごく見ごたえあったんですが、今回はなんと女性客室係を持ち上げてキメポーズをしたあとにそのまま持ち去ろうとしてました(爆)。持ち上げられてた女性客室係のお姉さんはかなりビビッてておろされたあとも心臓の鼓動が止まらない様子で、松原給仕は毎回彼女に注意してたんですがこの日は心配してあげてました(笑)。

その松原給仕のテンションもかなり今回高くて、船の甲板の外に向かって歌うシーンでのはしゃぎっぷりは今まで見た中でも最高でした(笑)。ちなみにこのシーンでイェーツが初めてカルドザと接触。そこで何かを感じ取ったような表情をしていた泉イェーツが印象的でした。千秋楽ということで色んなところに視線を走らせまくってたかも、私(笑)。
もうひとつの見所は実際にオケピからラッパ隊が舞台に上ってくることです。これは初演も同じ演出だったのですが、何回見ても微笑ましくて楽しくて好きでしたねぇ。上がってきたオケの方もすごく楽しそうだったしある方はワンフレーズ一緒に歌ってたりしてました。

それから二等のアリスが夫のエドガーの言うことを聞かずに勝手に一等に混じってラグタイムを踊ってる姿も印象的です。一等にものすごく強い憧れを抱いてるアリスは本当はエドガーも自分と一緒に行動してほしいと願っているように見えるんですよね。でもエドガーは一等の人には興味がない。アリスが一等に強い憧れを抱いているのを知りながら、それでもエドガーは彼女を責めずに「あきらめきれないのかい」と優しく抱きしめて受け止めてやる。その優しさが見ていて本当に泣けます…。青山さんが素晴らしいです。

No Moon~Autumn

さらにスピードを上げていくタイタニック号。ストラウス夫妻の他愛もない会話(コートを取りに行ったら二度と会えなくなるかもという夫人の言葉が今後の不吉を予感させます)、エッジスとエドガーのちょっと可笑しい会話、ケイトとジムの将来展望話、一等スモークルームでのトランプ遊び・・・それぞれのごくありふれた時間を乗せて船は猛スピードで進んでいく・・・。見張り台ではフリートが氷山に目を配りながら“月もない、風もない”と静かな海を凍える想いで歌うのですが、松原さんの歌声がその寒さを表現していてとても素晴らしかったです。澄んだ美しい切ない歌声だったなぁ。初演よりも切なさが増してたかも。ここの旋律、静かななかにどこか不安を感じさせててとても印象的なんですよね。

スミス船長が一時の休みを得るころ、一等のスモークルームにカルドザが現れハートリーの弾く「オータム」という曲に聞きほれ、彼女はイェーツとその曲に合わせてダンスを踊ります。イェーツはこのときにカルドザを意識したのかも・・・。
さらに船が進み、それぞれの人がそれぞれの時間を過ごしているときに流れる「ノームーン」と「オータム」の重唱は非常に美しく聞いているだけで涙が溢れてきます。その美しい旋律が流れる中、ついにタイタニックは氷山と出会う・・・このあたりの曲の流れ、展開の変化が個人的にとても印象深かったです。氷山発見後のブリッヂの緊迫したやり取り・・・楽の今回が一番ハラハラしたかも。不吉な結果を予感させる最後のアンドリュースの叫びもすごかった。

一幕書いているだけでものすごい長文になってしまったので(爆)記事を二つに分けます。この先もお付き合いいただける方は次の記事へお進みくださいm(__)m。