劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』が4月29日に日本上演35周年になることを記念して、2023年4月15日マチネ公演後にスペシャルオフステージトークが開催されました。
今回の参加証は35周年記念ということもあってか黄色い招待状のような作りになっていました。四季イベでこういうのもらったの初めてかもしれない。
さらに嬉しかったのは、期間限定で配っていた『オペラ座の怪人』ポストカード一式も頂けたこと!!配布期間中にオペラ座に行くことができなくてもらうのを諦めていたのですが、まさかそれが手に入るとは思わなかったので心の中で飛び上がって喜んでしまいましたw。この中にあるんですよ、洋輔くんファントムの雄姿が!東京公演の時に配られたと知って羨ましいなと思っていたので嬉しかったです。
前売りの段階では発表されていなかったイベントだったので(コロナ禍の収束状況の様子見していたんじゃないかと…)、このお知らせを見た瞬間に慌ててチケット購入しました(後方席ではありましたが取れただけでラッキー 汗)。やっとイベントに普通に参加できる状況になってきたようで本当に良かった(四季は他の演劇よりもこの決断に至るのがかなり遅かったけど、それも仕方ないか)。
※本編終了後は一度劇場から出て約30分の準備時間の間は外で待つことになっていました(劇場階ロビーでの待機は禁止)。
客席内に入ってみると、支配人室のセットの中央にズラッと椅子が一列に並んでいる光景が目に飛び込んできました。しかも数が多い!!スペシャルということもあって登壇予定のキャストかなり多いんじゃないか!?と始まる前から期待値がうなぎのぼりだった私ですw。あんなにたくさん椅子が並んでるの見たの初めてかもしれん。
一旦退出してからの入場なので、舞台本編のときとは違う座席に座ることになっていました(事前申込みのときに座席番号が決められています)。今回、参加したイベントの中でも過去1番じゃないかと思うほど前方が割当てられててメールが届いたときはビックリ(最前とかじゃないですが)。これで推しが登場するかもってなったら私の心臓大丈夫か!?と思うくらいでしてw。
まさかこの予想が現実のものになるとは・・・!!もう内心本当に感情がしっちゃかめっちゃかでオフステ内容がすっ飛んでしまいそうに(笑)。飛んじゃう前にザーーーっと書き出したので、簡単ではありますが少しレポしようと思います。
『オペラ座の怪人』日本上演35周年スペシャルオフステージトーク 2023.04.15
司会担当
増田守人さん(アンドレ役)、見付祐一くん(レイエ役)
トーク参加者<下手から順に>
飯田洋輔くん(ファントム役)、牧貴美子さん(クリスティーヌ役)、 光田健一くん(ラウル役)、吉田絢香さん(カルロッタ役)、松尾優さん(メグ・ジリー役)、秋本みな子さん(マダム・ジリー役)、佐藤圭一さん(フィルマン役)、高井治さん(アンサンブル)
最初に司会進行の増田さんと見付くんが登場して少し場を温めたところで、参加俳優さんが呼ばれました。随分たくさんの椅子が用意されていたので、これはまさか!?と思っていたら、本当にその「まさか」でした。この日出演していたメインキャストほぼ全員出席!!!さらに過去にファントム役を経験している高井さんまで登場するというスペシャルっぷり!オペラ座ファンにとっては本当に眼福以外の何物でもありませんでした(ピアンジ役の永井さんがいらっしゃらなかったのは寂しかったけど)。
特に、大っ好きな飯田洋輔くんの素の姿を見るのは昨年のアンマスクド広島公演以来1年ちょっとぶりだったので・・・もう喜びのあまり感情がおかしくなりそうだったw。今回のチケットを慌てて確保したときに「もしかしたら会えるかもしれない」という予感が漠然とあって。それが現実になったとわかったときには本当に嬉しかったです。
袖から登場したキャストの皆さんの列の一番最後からにこやかに歩みを進めてきた洋輔くん。自分の立ち位置につくなりビッシリ席が埋まった客席を目の当たりにして「うわぁ・・・!」って感じで目を丸くしながら驚いてて、隣に立っていた牧さんにも「こんなにたくさん…!」みたいにちょっと感激したように話しかけていた姿がとても可愛らしく印象深かった。あぁ、洋輔くんだなぁ・・・って、それだけでほっこり温かい気持ちになってしまう。もう10年以上応援してるけど、あの時から本当にあの温かみのある雰囲気は変わらない。
登場してすぐにそれぞれ自己紹介することになったのですが、「最初に下手からどうぞ」と見付くんが促すと参加メンバーが一瞬「下手ってどこだっけ??」みたいな表情で目を見合わせててっw。で、一番下手側に立っていた洋輔くんが「???」となったあと「あ、僕か」とハッと気がついたような表情して(笑)。
ちょっと動揺しながらの自己紹介になってしまい、自分の名前の最後で噛んじゃうという可愛さよっっ!!!!その時の「あ、やっちゃった」みたいな照れ笑いとかもう、なんのファンサービス!??って思ってしまうほど最高すぎて萌え倒れそうになった私です(笑)。
一番最後に自己紹介した高井さん、「アンサンブル役の高井治です」って言ったあとに客席からはほんわかした笑い声がちらほらw。なんか高井さんの素の姿ってどこかちょっと天然ぽくて可愛らしいんですよね。ファンの皆さんはそれをわかっていらっしゃる。
あと、光田くんがスラッと背が高くて一人だけそびえててモデルさんみたいだったなぁ。本当に韓流スターがきたかのようでちょっと見惚れてしまったw。
一通り自己紹介が終わったあとは各々着席して本格的にトークが始まりました。今回は事前に募集したファンからの質疑応答に答えるって感じじゃなくて、「オペラ座の怪人」が日本上演35年を迎えるに当たってのそれぞれの作品に対する想いをテーマに司会の増田さんと見付くんが中心になって話を勧めていくといったスタイルになっていました。
1. 『オペラ座の怪人』大阪公演の歴史
1988年の東京・日生劇場での初演後、1988年12月24日に近鉄劇場にて大阪公演がスタートし翌年3月31日まで上演。その後1991年9月~12月の近鉄劇場公演、6月~10月のMBS劇場公演、2007年5月の大阪四季劇場公演、そして現在公演中の2022年3月~2023年8月の大阪四季劇場公演に繋がります。大阪公演は合計5回あったことになりますが、今公演が一番期間が長く設定されていますね。
東京初演と大阪初演の時に出演したのがマダム・ジリーを演じた秋本みな子さんということで、思い出話がいくつか。
「もう35年も経っちゃって、私いくつになったんでしょう!?」と豪快に笑ってごまかす秋本さんw。すると増田さんがすかさず「まさかその当時にマダム・ジリーじゃないですよね?」みたいなツッコミ入れてきてww「メグ・ジリーでした」と即座に訂正していらっしゃいました(笑)。
秋本さんによると、日生劇場での初演の頃に同時進行として「日生名作劇場(現・こころの劇場)」の『はだかの王様』を上演することになってたらしく…マチネに『はだか~』ソワレに『オペラ座~』といった予定が組まれていた時期があったそうです!
で、秋本さんは当時『はだか~』の出演メンバーに入っていたとのことでそれが終わった後すぐに『オペラ座~』の稽古に入るといったハードスケジュールをこなしていたと!!すごいこと経験されてたんですねぇ(洋輔くんも目を丸くしながら聴き入ってて可愛かったw)。大阪初演公演はかなり長く出演されていたようで「関西出身なのでたくさん友達にも来てもらえて嬉しかった」と語っていらっしゃいました。
また、1988年12月31日の大みそかには「21時からの年越し公演」というものがあったそうです(当時は年末年始休演する倣いがあったようですが、この年に初めて大みそかに舞台を上演したんだとか)。これには出演者の皆さんも「えぇ!?」とビックリ。で、カーテンコールでは地下の怪人の隠れ家をイメージしたセットを再現しながら年内最後のご挨拶をしたと(実際には年明けする前に終わったらしいですがw)。
この”年越し間近”公演を行ったのは1988年大阪初演公演の1回きりだったそうな。開幕したばかりの頃は盛り上げるためにすごい企画考えてたんですねぇ。この話を聞いて見付君だったかな…秋本さんのことをボソッと「生き字引」と評価していましたw。
2. 『オペラ座の怪人』初演からのアイテム
このあと、秋本さんのほかに”もうひとつ”35年の歴史”を歩んできたものがあるという事で「ファントムのビーズマント(1幕のボートと2幕の墓場で使用)」が紹介されました。実際にスタッフさんが舞台袖から持ってきてくれたのですが、ハンガーに掛かってる状態だったので「そのまま持ってきたんだ」と増田さんがツッコミながら笑ってたのが面白かったw。普通衣装は公演ごとにバージョンアップされていくもののようですが、このファントムのマントは何も変えることなくメンテナンスされ続け35年前から今に至るとのこと。
このほかにも登場はしませんでしたが、2幕とレッドデス(マスカレードの時のファントム)が被る帽子と1幕冒頭のラウルがオークションの時に着ているコートも35年前と変わらない姿で登場しているそうです。
さらにセットでいうと1幕クライマックスでファントムが乗る”エンジェル像”とその周りのエンジェルたちも35年前からあると。近鉄劇場公演の時は構造的にエンジェルを下せず「ペガサス像」で対応していたようですが、存在はしていたようです。今でもそうですが、場所によってはエンジェル像を下ろす演出が不可能なところありますよね。ツアー公演やってた時は「ペガサス」が多かったんじゃないかな。
エンジェル像が35年頑張っているという事で、見付君が真下までいって「35年も頑張ってくれてありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えてたの可愛かったなw。
3. 『オペラ座の怪人』に出演した時の思い出やエピソード
事前に打ち合わせとかしてないトークとのことでww、見付君から「自分から話したい人は?」と促されてもみんな顔を見合わせながら「えーーーと…」と固まってしまっている状態(笑)。急には思いつかないですよねw。
すると増田さんが目ざとくオロオロしてる風の高井さんに目を付けてww「高井さん、何かないですかぁ?」とご指名(笑)。増田さんと高井さんは年齢的に同級生に当たるそうでかなり親密な様子がうかがえましたw。
「この中では2番目に古いという事で」とちょっとはにかんで戸惑いながらトークを始める高井さん。入団したのは1999年とのことですが、そこからすぐに故・浅利慶太さんから「君はファントムだからね」とご指名されたんだとか!ところがその当時は上演予定だった劇場の都合で公演できなくなり『キャッツ』で経験を積むことになると(オールドデュトロノミー役が四季デビューのようですね)。
初めてファントムデビューしたのは2001年の仙台公演。そこから回数を重ねられ2012年には通算2000回出演を達成という輝かしい記録をお持ちです。
最初の頃は「1週間で音を上げた」くらいハードだったということで、対角線上にいた洋輔くんの顔を見ながら「飯田君、本当に凄いと思います」と称賛する高井さん。それに対して「いえいえ…」と恐縮しながら謙遜する洋輔くん。新旧ファントムであるこの二人のやり取りを間近で目撃できたことが個人的にものすごく嬉しかったです。この微笑ましいやり取りに増田さんたち出演者の皆さんも温かい笑顔で見守っていたのがとても印象的でした。
佐藤さんは2003年の博多公演が最初の「オペラ座の怪人」出演と。その当時、勉強のために客席から観劇していたら高井ファントムに圧倒されまくって自分が演じるはずの役を追いかけるのを忘れてしまったほどだったとのことw。ちなみに一番最初に演じたのは2幕後半に登場するピストルを持った警官役(今でいう男性5枠かな)だそうです。
大変だった思い出としては、ラストの怪人の隠れ家の後ろに現れる巨大格子の降り方。佐藤さんの同期だった方がどうしても降りられなくて、本番が終わった後一緒に博多の公園でジャングルジムで練習に付き合ってあげてたんだとか。ここで「山口君も相当苦労してたよね」みたいな話で盛り上がってたんだけど、増田さんが公演委員長の時にアンサンブルやってた山口さんって…今ピアンジ演じてる山口泰伸さんのことかな??Yさんじゃないことは確かだけどw。
この格子降りについては、一つのミスも許されないといった緊張感がすごくて稽古中に「降りられない」とパニックになる人が多かったそうです。いや、あれは緊張しなくても降りるの大変だと思うよ(汗)。劇中見ててもギシギシ音がするたびに”誰も落ちませんように”っていう気持ちになるもの。
「降りるの怖い」繋がりで増田さんが「ラウルの飛び降りも怖いんじゃない!?」と光田君に質問。韓国出身の光田君が素の姿で喋るのを初めて観たのですが、丁寧な日本語で一生懸命コメントしている姿がとても好印象でしたね。
光田君の「オペラ座~」デビューは2017年の横浜公演とのこと。その当時は「ラウル役を演じるのに精いっぱいで他のことに頭が回らなかった」そうです。2幕の飛び降りについてはほとんど練習なく本番だったらしい!でも「私は意外と高いところ得意なんです」とニッコリしながら話してる姿が可愛かったです。
吉田さんのデビューは2011年の東京の海劇場でのアンサンブル役だったそうです。カルロッタ役に抜擢されたのは千穐楽間近の2013年とのこと。「その頃公演委員長だった増田さんとは長い付き合いで、私にとってはお父さんみたいな存在」と吉田さんと増田さんが目を合わせてニマニマしながら話してたのが面白かったw。
増田さんは吉田さんのデビューから見てきたということもあり、今回久しぶりのカルロッタ役を見て感慨深いものがあるようでしたね。ちなみに増田さんは勉強のために観に行った2003年が初めての「オペラ座~」だったそうです。
このあと見付くんと洋輔くんが目を見合わせながら「僕たちは佐藤さんの後くらいの参加って感じだよね」と反応。すると洋輔くんが「僕は一瞬だけだったんですけど」って話してて。2006年の佐野さんファントムデビュー当たりの時期だったということで(当時洋輔くんはまだ学生さんだったそう)…もしや私はその公演観たんじゃないかと家に帰ってからキャスト表を探ってみたところ…
あったよ!!!2006年の8月。佐野ファントムデビューから間もない頃に海劇場行ったの思い出した。あの時に洋輔くん、出演してたんだね~。ちなみに彼が四季デビューした2004年「JCSジャポネスク」の時も私見てるんですよ。当時は全然知らない存在だったけど、アンサンブル時代からここまで駆け上がってきたことを思うとなんだか感無量の気持ちになっちゃいますね。
見付君は「オペラ座~」デビュー当時、「公演委員長だった増田さんにビシバシしごかれまくって大変でした」と。これを横で聞いてた増田さんが苦笑いしてたのが面白かったww(喧嘩すると親子喧嘩みたいになる、とか言ってたのも笑ったw)。
松尾さんは2017年の横浜公演がデビューとのことで光田君とは同期になるのだそうです。劇団四季を志したきっかけが「オペラ座~」大阪公演を観た時だったとのことで「夢が叶いました」ととても嬉しそうにされてました。
牧さんは「オペラ座~」歴が一番新しくて、昨年2022年大阪公演のアンサンブルがスタートだったと。クリスティーヌに昇格したのは同じ年の夏頃だったかな。デビューした当時は終始頭がパニック状態だったという話になったところで、見付くんが「特に緊張しいだよね?」と乗ってきて。なんでもカーテンコールの時の手の握りの強さが半端ないらしいw。
すると洋輔くんもすかさず「あの力はすごいですよね」と乗ってきてww。「今もけっこう強めの時が(笑)。特にキャストチェンジしたばかりの時とかね」とニコニコ牧さんの方に笑顔を向けながら指摘してて可愛かったなww。二人から手の握りについてイジられまくって牧さんタジタジでしたが、俯いて恥ずかしそうにしてる姿があのクリスティーヌを堂々と演じている人と同一人物とは思えないくらい可愛らしかったです。ちなみに、デビューしたての時の公演委員長は増田さんだったそうですww。
続いて35年という年月が過ぎても全く色褪せない作品だよねという話に。増田さんは「この先10年、20年と続いていく作品だと思う」と熱く語っていらっしゃいました。横から見付くんが「まだ増田さん出演してるんじゃないですか!?」と乗り出すと「それはないかなぁ」と苦笑いされてましたがw、有り得ない話じゃないと私も思っちゃいましたよ。過去にもけっこう年齢上の役者さん出演されてましたしね。
秋本さんが一番忘れられないのは、昭和最後の日の公演。ギリギリまで上演されるか分からなかったようですが結局やることになり、当時クリスティーヌを演じていた野村玲子さんが「時代が変わるこの瞬間にオペラ座の舞台に立ったこと忘れないようにしようね」みたいな言葉をかけてもらったことが今でも鮮明に思い出されるそうです。
見付くんは2011年の震災があった日の公演が忘れられないと話してましたね。ちょうど「オペラ座~」京都公演をやっていて、揺れが起こったのは1幕の支配人室のシーンをやっている時だったそうです(増田さんも舞台に立っていらっしゃったようですね)。そのあとも最後まで上演し、期間の最後まで全うしたとのことですが、あの時のことは鮮烈な思い出として残っているそうです。
4. 「オペラ座の怪人」新演出について
時代が移り替わるごとにどんどん作品の雰囲気もブラッシュアップしていく『オペラ座の怪人』。今回の公演は海外からアーサー・マセラさんが来てしっかりと演出を付けてくれたことで以前とはまた違った雰囲気になっていると。「時代とともに進化する作品だと思う」と増田さんが熱く語っていらっしゃいました。
新しくなった「オペラ座~」の演出になっての感想について増田さんから「どう?洋輔くん」と質問がありました。”洋輔くん”ってカンパニーでも呼ばれてるんだね~~。それだけでなんか嬉しくなっちゃう。
これに関しては「ファントム役がほぼ初めてのオペラ座体験だったので、違う役と比較はできないんですけど」と前置きをしたうえで「マセラさんが役柄についての根拠を丁寧に教えてくれたので”なるほど”と思うことが多かった」そうです。ファントム稽古は佐野さんと岩城さんを見て学ぶ時間が多かったので参考になることだらけだったと。また、音楽面に関してはクリステン・ブロジェットさんのアドバイスが非常に勉強になったと熱く語ってましたね。一つ一つの音楽について細かく指導してもらったようで「とても楽しかった」と感慨深そうでした。
この話を聞いて、洋輔くんがいかに今回たくさんのものを吸収したのかを知ることができてとても嬉しかったです。特に海外のスタッフさんから直接新しい様々な知識を得たという話は今後の役者人生の中でもすごく生きてくると思ったので、ますます彼の今後が楽しみになりました。
新演出の話繋がりでは、「治さんも新しい演出でアンサンブル出演していますけどどうですか」と高井さんに質問があって。これに対して「ファントム役の時はそこに全集中してましたが、アンサンブルを演じてみていかに大変かっていうのがよく分かった」としみじみ語っていらっしゃいましたね。
アンサンブルという点では見付くんも「メインの役とはまた全然違った大変さがアンサンブルにはあるんですよね」と同意。責任の重さの種類が違うと熱く語ってましたね。
アンサンブルの話題に関しては洋輔くんも「様々なパーツが重なって初めて一つの作品が出来上がるのを実感しますね」としみじみ語ってたな。演出のマセラさんも「誰一人不要な人なんかいないから」と語ったそうで、その言葉を聞いてさらにカンパニーの結束が固くなったのを実感したのだそうです。
増田さんはさらに「オペラ座~」について熱く語ってて。「この作品に出会わなければ僕はここまで長く劇団四季にいなかったかもしれない」という言葉がとても印象深かったですね。他の作品でも全力を尽くして演じているけれども、「ホーム」だと思えるのはやはり「オペラ座~」なのだそう。このカンパニーに戻ってくると「帰ってきたなぁ」としみじみ感じるという事で、見付君や佐藤さんなどこの作品に長く携わっている役者さんほど同じ気持ちになる方は多いようでした。洋輔くんは2021年が本格参戦なので目を丸くしながら「そうなんだぁ」みたいに深く聴き入ってた。
初演から参加してる秋本さんは今のカンパニーを「家族みたい」と語っていて、「皆さんどんどん進化してるから本当に凄いです」と感心することしきり。そんな会話を聞いていた洋輔くんが「先輩方が積み重ねてきてくださった熱い想いを繋げるつもりで役に向かいたいなと思っています」と謙遜しつつも素晴らしいコメントをしてましたね。「劇団ならではの利点だよね」と増田さんも大きく頷いてました。なんか、洋輔くんの役者として真摯に向かい合うといった誠実な人柄がそのまま出ているようですごく嬉しかったです。
この伝統のような繋がりに関しては洋輔くん曰く「歌舞伎みたい」と。そういえばSNSで歌舞伎観劇デビューして感動したって綴ってたよねと思い出したw。
35年経過しているけれど「オペラ座~は全く古さを感じないよね」と増田さん。「なかには観ていて古いなぁ、この作品はと思うのもあるけど」とぶっちゃけトークまで飛び出してたのは笑ったけどww、たしかにいつ聴いても新しい発見があるしいつまでも浸っていたいという心地よさがある。これについては初演組の秋本さんも大きく頷いていて。そう思わせるものを作ったアンドリュー・ロイド・ウェバー卿はやっぱり天才だなと思いました。
カンパニーの結束とテンションが上がり緊張感も増すという『オペラ座の怪人』。その緊張繋がりでまた牧さんがカテコの時に握る手の強さがすごいって話題が蒸し返されてて(笑)。「すいません、無意識なので」と汗汗しながら応えてた牧さん可愛かったな。そんな彼女に「ついこの前オペラ座デビューしたと思ったらもうクリスティーヌになってて本当に凄いよ」とフォローすることも忘れない見付君、優しい。増田さんも「プリマらしくなっててすごいよ」と絶賛。この先輩たちの賞賛に照れまくった牧さんが俯き加減に「ありがとうございます」と謙遜しながら答えていたのですが、その様子を隣で見ていた洋輔くんがちょっと困ったような笑みを浮かべながら「もう少し声出していこうよ」と優しい指摘(笑)。やんわりホワッと後輩を気遣いつつダメ出しする姿にめっちゃ萌えたww。
5. プレゼント抽選会
このままずーーっとダラダラしゃべり続けていきたいよねぇといった空気になったところで、「でもお時間がきちゃったようなので」と終わりが近いことが告げられてしまいました。えぇ!??もう!??と思っていると、「今回はスペシャルという事でプレゼントを用意しました」と発言が!でもその直後に「全員の皆さん…じゃなくてクジの抽選で」という残念なお知らせも(苦笑)。いや、そうだとは思ったけどねw。
プレゼントの内訳は、出演者全員のサイン入りポスター3名分(3人っていうのがケチくさいよねとツッコミ入れてた増田さんに吹いたww)、今回のトーク出演者のサイン入りクリアファイル5名分といった感じ。うわっこれ、喉から手が出るほど欲しいやつ…!!!と心の中で悶絶した私ですが、こういう抽選にはトントご縁があったためしがないので何とか冷静に気持ちを鎮めておりましたw。
で、本来であれば商品はスタッフから手渡すというスタイルを考えていたようなのですが、スペシャルイベントだからと俳優さんたちが説得してくださったとのことで…、なんと、”触れるの厳禁かつ言葉を発しない”という条件付きでくじを引いた役者さんが客席まで降りて直に手渡してくれるというスタイルを取ることになりました。これは当たったら眠れなくなる企画じゃないかっ!!とまたテンションが上がってしまった私です(ダメだと予想しながらもww)。
クジは上手側に座っていたキャストから順番に引いていくというスタイルで、まず最初は高井さんから。増田さんが「最初は治ちゃんからね」みたいに呼んでたのが萌えた!!高井さんのこと「治ちゃん」って呼んでるんだ~~。
高井、佐藤さん、秋本さん、松尾さん、吉田さんがクリアファイル当選者のクジを引いて、光田くん、牧さん、洋輔くんがポスター当選者のクジを引くといった形になりました。増田さんと見付くんは司会に専念と。
次々と読み上げられていく番号ですが…、案の定、私は全くかすりもしませんでした(笑)。ま、人生そんなもんよ。っていうか、このトークショーに参加できただけでも御の字ですから。
クジの一番最後を引いたのが洋輔くんだったのですが、もうこの読みっぷりが最高。「G列」っていうのを見た瞬間に”これはっ!”って狙ったに違いないww。
「ジャイアンツの”G”」
ってやたら強調した言い方してたの、もう爆笑よwww。H球団熱狂的大ファンの彼からしたら永遠のライバル的存在ですからね、G球団はw。
この後マスクして客席に降りてきて当選者様の元に向かった洋輔くんでしたが、すごい遠慮気味にちょっと恥ずかしそうに降りてきててww。さっきまであの堂々とした哀しいファントムを演じてた人とは思えない可愛さよっ!!!しかも、当選者様がけっこう近い位置にいらっしゃったこともあり私のすぐそばも通過して…。お客さんの前を通る時にめっちゃ気を遣って腰曲げて小走りにやってきたのがもうホント、洋輔くんらしいというか。
当選者様にもちょっと離れた場所から少しハニカミつつ小声で「おめでとうございまぁす」と目を細めてて(どうしても声かけたくなるよね)。すごいお客さんのこと大切に想ってるんだなぁというのがこの短い時間の間に伝わってきた。カンパニーのみんなもからも「洋輔くん」とか呼んでたし、すごく色んな人から愛されてるなぁというのを知ることができたことも本当に嬉しかったです。
全てのプレゼントが私終わってたあと、見付さんからファンから寄せられたお祝いメッセージについて言及がありました。今回のトークショー参加にあたっては事前にネット申し込みすることになっていたのですが、最後の項目に「35周年を迎えるオペラ座の怪人へのメッセージをどうぞ」という欄があって私も記させていただきました。これは全部楽屋の通路のところに掲示して皆が読めるようになっているそうです。ファンからの熱い想いがカンパニーの皆さんにも確実に届いているようでよかった。
最後に、4月29日と30日に行われる”35周年特別カーテンコール”のお知らせ。あと、追加でイベントも入れる日があるかもしれないとの言及もありました。コロナ禍が落ち着いてきて楽までの間に少しずつ何かしら考えているようで楽しみです。
「千穐楽も決まったので、それまで私たちも全力で頑張りますので応援よろしくお願いします」という増田さんの力強いメッセージでトークショー幕となりました。去り際に洋輔くんが一瞬だけ客席に指ハート作ってくれてたの、めっちゃ可愛かったっ!!
本当に楽しい時間で、もうあっという間というか…秒感覚で終わってしまったイベントでした。何よりも久しぶりに大好きな可愛いふんわり温かい素の洋輔くんに久しぶりに会えたことが本当に嬉しくて感無量です。ほんっと、愛しくてたまらんかった。まさに神イベントでしたね。またこうして会える機会があればいいなぁ…。