劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演 2023.04.15 マチネ/04.21マチネ

劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演を観に行ってきました。3月に観劇予定を詰めすぎてしまったので今月は控えめw。4月最初の遠征になります(本当はこの前にもう1本あったのですが財政上の事情もあって諦めました 苦笑)。

千穐楽までの時間がだんだん短くなってきてしまいました。岡山に住んでいた時は怒涛の遠征観劇を繰り返していましたがw、山口に引っ越してからは距離的に難しくなり今年に入ってからも思うように大阪まで足を運べなくなってしまった。
今以て次の公演地が発表されていないという事は、もしかしたら大阪後はしばらく上演がないという事かもしれないので…なんとかあと1回は追加したいところです。

※実は…この翌週4月21日マチネを追加し予定よりも早くスタンプラリー2個目特典をゲットすることができてしまいましたw。推しの洋輔くんに会える残り期間のことを考えると居ても立ってもいられず、つい…(汗)。21日の感想は最後に追加しました。

今回は新しく記念グッズが発売されたということで、2点お買い上げしてきました。

千穐楽記念キーホルダーと、上演35周年のピンバッヂ。売り切れかなと思っていましたが、4月15日現在ではまだ在庫があったのですんなり購入できました。楽が近づくにつれて在庫も変化してくると思うので、希望する方はなるべく早めに手に入れたほうがいいかも(公式通販サイトでも売ってます)。

実は最初はこの日に観劇する予定を入れてなかったのですが、突然降って湧いたようにトークイベントのお知らせが舞い込んできたので慌てて購入したんですよねw。なんとなく推しのキャスティングが来そうな予感もしたし…。結果それが現実のものになったのでチケット手に入って本当に良かったと胸をなでおろした次第ですw(後ろの方のサイド席だったけど行けたことだけでもう幸せ)。

イベントの様子については次の記事はこちら↓

以下、超ネタバレを含んだ感想になります。メインの感想は4月15日マチネ観劇時のものになるのであしからず。

劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』感想一覧

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2023.04.15マチネ公演 in 大阪四季劇場(大阪・西梅田)

主なキャスト

  • オペラ座の怪人:飯田洋輔
  • クリスティーヌ・ダーエ: 牧貴美子
  • ラウル・シャニュイ子爵: 光田健一
  • カルロッタ・ジュディチェルリ:吉田絢香
  • メグ・ジリー: 松尾優
  • マダム・ジリー:秋本みな子
  • ムッシュー・アンドレ:増田守人
  • ムッシュー・フィルマン:佐藤圭一
  • ウバルド・ピアンジ:永井崇多宏
  • ムッシュー・レイエ:見付祐一
  • ムッシュー・ルフェーブル:勅使瓦武志
  • ブケー: 田辺容

【男性アンサンブル】

高井治、川畑和寛、高舛裕一、宇都宮千織、新井克、吉田蓮、木内和真

【女性アンサンブル】

杉山由衣、斉藤みも、清水智紗子、小山百合恵、徳山稚子、荒巻くるみ、佐野奏実、小田島礼奈、吉村侑姫、石橋杏実、林明梨、中川奈々美

なんとメインさんは1月に観た時と8割が同じ面々!それゆえ、懐かしさすら感じるキャストボードでした(撮影のための行列もすごかったけど 汗)。でも、ここに刻まれる洋輔くんの名前を見る機会もあとわずか…と思うと切なさもこみあげてきてしまいます(涙)。

全体感想・キャスト感想

推しの定点観測に重点を置いた観劇になってしまったので、ところどころ軽めの感想になります(すみません 汗)。

オークションの時の勅使瓦さん、やっぱり何度見ても「もう出ませんか!?」のセリフ回しがリアルで面白くて好き。この日はちょっとため息交じりに”もっと出してくれよ”みたいな雰囲気出てたw。あと、その後出てくる665番猿のオルゴールのところ。「手始めは20フランでは?」と高値になる期待満々で言い始めたものの札が上がらなかったので値を下げるシーン。その様子を見渡しながら勅使河原オークショナー、めちゃめちゃ不満そう「では15フランでは?」と投げやり気味な言い方してたのが最高でしたねww。

♪ハンニバル♪

吉田絢香さんのカルロッタは2017年の広島公演の時以来だったのであまり記憶がなくて(汗)。なので今回久しぶりに再会してとても新鮮な印象がありました(ちなみに吉田さんは昨年の「アンマスクド」公演以来になります)。大阪で見たカルロッタさんたちの中で一番性格がキツそうだなといった感じ。プライドの高さも半端なくて常に自信に満ち溢れた勝ち誇った表情を浮かべていて、個人的にはお近づきになりたくないなと思ってしまうようなキャラでした(笑)。周りのバレエダンサーのみんなもちょっと距離を置いてる感じがしたしねw。

さらに吉田カルロッタで少し驚いたのが、男性ダンサーとの小芝居。『オペラ座~』でカルロッタは公にはピアンジとラブラブっていうことになっていますが、実は目立たないところでは男性バレエダンサーともイチャイチャな関係になってるという裏設定があります。
♪ハンニバル♪のナンバーのなかで「カルタゴのトランペット」と歌うシーンの時カルロッタは男性ダンサーと匂わせてきな雰囲気を見せるのですが、これまではカルロッタがダンサーの肩にニンマリしながらその肩にポンっと触れる程度が殆ど。ところが吉田カルロッタは大胆にも男性ダンサーさんの後ろからかなりガバッと抱きついていっててドキリとさせられてしまいました。隠れるどころか見せつけてやる的な感じw。あれはかなーーり色っぽい刺激的な場面に見えちゃったよww。

その男性ダンサーを演じているのが吉田蓮くん。ケイン君はキラキラ王子様系だけど、蓮くんは男らしい逞しさアピールって感じのキャラなのがイイですね。特にジャンプした後にガッツポーズ入れる時の力の入りっぷりがなんか逞しくてカッコ良かった。

見付レイエは昨年7月以来だったかな。ここ最近はアンサンブル枠で観ることが多かったのでこちらも新鮮に感じました。見付レイエはどちらかというとちょっと穏かで実直なタイプかな。ピアンジに間違いを指摘する時もソフトな印象があった。2度目の発音を堂々と間違えてピアンジが歌っちゃったところも「ハッ」としながらも口を結んで後ろに引きさがってたし。でも返ってその方がちょっと怖いって思ったかも!?後からネチネチと注意してきそう、みたいなw。

♪Think of me♪~♪エンジェル・オブ・ミュージック♪

牧クリスティーヌは1月以来。体系が細くてビックリしてしまうのですが、本当にどこからあんな美しい芯のある歌声が出てくるのだろうかと感心しちゃいますね。今回のToMも生き生きしていてとても素敵でした。最後の「Ah」の部分は牧さん、じっくりと歌う派なので聴き応えがあります。

光田ラウルは相変わらずの王子様っぷり。韓流スターのような佇まいで品性が感じられるし、少女漫画に出てくるような優しい眼差しが素敵です。特にボックス席でクリスティーヌを確認した後のキラキラっは際立って印象深い。
それにしても、毎回思っちゃうんですがToMでラウルがオペラグラスを覗く前までけっこうボックス席が私語で盛り上がりまくってるんですよねw。あれ、何の話題してるのかいつも気になる。あれ、ボックス席という隔離された場所だから許される光景っていうのもあると思うんだけど(←あれを普通の客席でやられたら迷惑でしかない 汗)。あの4人の中で芸術に一番興味を持ってるアンドレさんだけが「もっとちゃんと見ていたい」的な雰囲気出してるのが可愛いんですよね。

松尾メグは相変わらずとても可愛らしい。クリスティーヌが「天使がいてくれるの、いつもそばに」と嬉しそうに歌い始めると一緒にニコニコしてたりして、メグは本当にクリスのこと大好きなんだなというのが伝わってきます。途中でクリスの様子がおかしくなってきたときは本気で心配してるし、松尾メグって本当に良い子だなと思いながら観ちゃいますね。
個人的にはマダム・ジリーに怒られた直後の「お稽古ばっかり」の言い方が現代っ子チックでめっちゃ可愛くてツボw。

秋本ジリー夫人は基本的に厳しいんだけれども、ちゃんとダンサーたちへの愛情もあるっていうのが伝わってくるのが素敵です。「すぐに稽古よ!」のダメ出しのところも愛情があるからこその指摘っていうのが分かりますしね。
クリスに対してはメグと同じように娘のような感覚で接しているというのが分かります。ToMのシーンの後の賛辞の言葉がすごく優しくて温かい。あれを見ると、クリスにとってファントムが”父”的存在だったとしたらマダム・ジリーは”母”的存在だよなと思ってしまいます。

あ、それから面白かったのがToMが終わった後の指揮者さん。あそこは男性アンサンブル9枠さんが演じてるのですが、今回の木内和真くんのテンションが高くてオペラグラスでガン見しながら吹き出しちゃったよ(笑)。クリスティーヌに惚れちゃったんじゃね!?ってくらいの勢いだったwww。

♪リトル・ロッテ♪

クリスティーヌと再会した時の光田ラウルは一気に恋愛モードが盛り上がる雰囲気なんだけど、牧クリスは懐かしい幼馴染に会えたっていう感覚のほうが近いかなという印象。ちょっとお転婆娘的な少女時代が見えるような瞬間もあったかな。夢中になって「音楽の天使」について語ろうとするクリスに対し、光田ラウルは穏やかな愛で受け止めてるといった感じでしたね。

ちなみに「2分で戻る」とルンルン気分で一度退場するラウルですが、本当に2分きっかりで彼女の楽屋に戻ってくるようになってるらしいですよw。

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♪ブリマ・ドンナ♪

佐藤フィルマンは昨年の夏以来くらいぶりだったので、久しぶりに会えてとても嬉しかったです。ここ最近はアンサンブルで観ることが多かったですからね。
つぶらな瞳がなんとも言えず可愛らしくて冒頭でイライラしまくってる時もどこかちょっと萌えてしまいますw。で、支配人室で新聞を読み漁ってる場面…、あんなテンション高かったっけ!?って思うほどのノリノリっぷり(笑)。もうゴシップ記事に笑いが止まらないといった感じで新聞の投げ方もめっちゃダイナミックww。ほぼすべての新聞紙がブーメランで戻ってきて足元に落ちてて思わず吹いた(笑)。

佐藤フィルマンのノリノリっぷりに増田アンドレもいつもよりちょっとテンション高めに見えて面白かったですね。特に「ふざけてやがるぞ!」とファントムからの手紙にプリプリする時のけなしっぷりが力入ってて最高でしたw。
あと、マダム・ジリーが新たにファントムの手紙を持ってきたときの佐藤フィルマンの反応も面白かったな。「待て!!」と思わず怒鳴ってしまった後に”しまった…”的なチンマリした態度になって手紙読み始める姿が可愛かったw。ジリーさんの前では強く出れないのね、みたいなw。

それからもうひとつ面白かったのが、佐藤フィルマンと増田アンドレがカルロッタのための椅子を用意するシーン。カルロッタが座る前にフィルマンが溜息つきながら最初に座っちゃって、彼女が振り返ってから慌てて立ち上がるっていう展開があるのですが…佐藤フィルマンは思いっきり深めにドッシリ座っちゃってて立ち上がる時のアタフタっぷりがすごかった(笑)。まるでコント見てるみたいで思わず笑っちゃったよwww。

それにしても、増田アンドレと佐藤フィルマンの声のシンクロっぷりがすごく聴き心地よくて良いですね。何重唱にもなる♪プリマ・ドンナ♪のナンバーでも美しく響き渡っていました。

♪イル・ムート♪

♪イル・ムート♪上演中の支配人ボックス。増田アンドレは素直に舞台を楽しんでいますが、佐藤フィルマンは実に退屈そうw。でも、寝落ちはしてなかったですね。”早く終わんねぇかなぁ、これ”みたいなつまらなそうな顔ずっとしてた(笑)。

吉田カルロッタのカエル声、めっちゃコントっぽくて面白かったww。プライドが超高くてツンケンした態度が強めなキャラだっただけに、あの気の抜けたようなカエル声とのギャップがすごくて思わず吹きました(笑)。あれはファントムも笑いたくなるわという納得のレベルw。

バレエシーンの最中にファントムの凶行が影絵で展開されていく場面。それに気が付いた女性ダンサーたちがざわつき始めるわけですが、男性ダンサーの吉田くん、今回は客席に「ちょっと色々すみません」みたいなリアクション取るようになってましたね。以前見た時は一緒に怖がるだけだったけど、ちょっと余裕が出てきたのかな。

♪All I Ask of You♪

屋上でラウルに恐怖体験を語るクリスティーヌ。牧クリスティーヌ、個人的にはもう少しラウルが目に入らないほどの怯えっぷりを見せてくれても良かったかなと思ってしまいました。光田ラウルがクリスに何度も弾かれて苦悩の表情を浮かべまくってるんですが、あの表情を引き立たせるためにもうちょっと激しくいっても良かったかもしれないなと。

クリスティーヌの愛情が自分に向いたと確信した後の光田ラウルは思い切り甘々王子になりますw。キスをするときのクリスへの仕草が柔らかくて素敵。彼女を抱きかかえて笑う時も気品に溢れていて、まさにお育ちの良い貴族の青年っていう雰囲気に満ち溢れています。

♪マスカレード♪

冒頭でビクビク背中合わせになるアンドレとフィルマン。新演出になってからこの二人のやり取りがリアルになってて毎回楽しませてもらってます。増田アンドレの「ふぃ…フィルマン…さん!?」って最初にかけるビクビクした怯え声が最高に可愛らしくて萌えw。それに対して佐藤フィルマンは若干落ち着いた雰囲気でしたが、お面を外すときはめちゃめちゃビビりな感じで面白かったですw。

婚約のことでちょっと揉めた後にクリスティーヌとはぐれてしまうラウルの場面。ラウルはめちゃめちゃ不安そうな顔で必死に彼女を探しているのですが、クリスティーヌはけっこう一人で楽しんじゃってるw。牧クリスの生き生きとした美しいダンスが非常に見応えありますね。
ようやく愛する人と再会できて満面の笑みを浮かべるラウルに対し、クリスは一人で不安だった様子もなくラウルとウキウキ気分で踊り始める。この時の二人の感情の微妙なズレみたいなものをちょっと感じたかもしれない。

♪支配人室2♪~稽古場

楽しかったマスカレードから一転、ファントムの出現によって不穏な空気に襲われてしまったことでアンドレとフィルマンはピリピリしまくってます。再び手紙が届いたというシーンで佐藤フィルマン「おい、また手紙だ!」とめっちゃ乱暴に手渡してたなw。渡された増田アンドレもその雰囲気に合わせた感じで緊迫感溢れる歌いっぷりになってました。

吉田カルロッタと牧クリスティーヌのバチバチになるシーン。今回二人ともけっこう気が強い雰囲気があったので「知ってるぞ!」「何のこと!?私何も知らない!」と睨み合う姿がいつもに増してスリリングに満ち溢れてました。もしもフィルマンが間に入ってなかったら髪の毛掴み合いながらの大喧嘩になりかねなかったかも、とも(←それはそれで見てみたいけどww)。

ファントムからの手紙でピアンジの体系のことが指摘される場面。ここの反応は支配人’sの組合せによって違ってくるんですけど、増田アンドレと佐藤フィルマンの場合は意外とアッサリめでちょっと残念w。佐藤フィルマンが軽く目配せで増田アンドレにピアンジのお腹についてアピールする程度で終わっちゃってた。増田アンドレさんはいつもここではあまり反応返していないので、佐藤さんもそれに合わせたって感じだったのかな。

ファントムを仕留める策を思いついた後のギラついた光田ラウル、私けっこう好きなんですよね。目の色が変わったときのちょっとイッちゃってる表情が悪のヒーローっぽくてカッコいい。興奮しすぎて我を失いそうになるところまではいってなくて、クリスティーヌにも「僕に任せておけば大丈夫だからっ」ってちゃんと説明してるのも好き。

皆に協力してほしいと説得されるクリスティーヌ。牧クリスティーヌの「できないわっ」が今回ちょっと弱めに感じたかも。あまり嫌がってるように思えなかったかな~みたいな。

お稽古場での永井ピアンジの得意満面顔での歌いっぷりは本当に萌えますw。それを注意する見付レイエですが、ちょっと遠慮気味に流れを止めてるかなって雰囲気だったかな。一生懸命ピアンジに音を分かってもらいたくて必死に伝えようとしてる姿がなんとも気の毒で。
何度やっても上手くいかない時にカルロッタが正しい音程で歌うシーン、ここのレイエの反応も演じる役者さんによって違うのが面白い。見付レイエは吉田カルロッタの凄い迫力の歌声を間近に聞いて「うわっ」とビビりながら思わず耳を塞いで後ずさりしてましたww。

♪墓場(Wishing You Were Somehow Here Again)

牧クリスティーヌの歌声は柔らかさと力強さとが同居した感じでとても聴き心地が良いです。個人的にはもうあと一歩感情表現が欲しいかなとは思いますが、「でももう寂しさに耐え」とギアが変わる時の歌いっぷりは自分を奮い立たせる気持ちが伝わってきてとても素晴らしかった。

♪ポイント・オブ・ノーリターン♪

この場面は偏りすぎた観劇になってしまってて推し以外はあまり見えてない私なのですが(汗)、永井ピアンジのカーテン閉めだけはやっぱりドキドキしながら観ちゃいますね。昨年はここでの失敗率がちょい高めだったわけですが、今年に入ってからは非常にスムーズで。今回も永井さん、しっかりとピシャッと閉めることに成功してて思わず心の中で拍手してしまった私ですw。あれ、カーテンの掴む場所にちゃんとフィットすればきっちり上手くいくんでしょうけど、芝居の流れの仲だと色々難しいのかもしれませんね。

ここから先はただ熱いだけの主観入りまくりな飯田洋輔くんファントムの感想になります。笑って読めるような心の広い方は次のページへどうぞ。

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