ミュージカル『ファントム』 2010.12.08マチネ

ミュージカル『ファントム』大阪公演観劇2日目を迎えていますが、劇場とホテル以外はどこにも行ってません(笑)。観光は9月に来た時にちょこっとしましたし、今回は大沢さんのファントムに集中するということで四季のウィキッドも観にいく予定に入れなかったくらいです。


劇場外に出てみるとすでに日が落ちて暗くなっていましたが、イルミネーションがきれいに光っていました。昨日写真に撮り損ねたので今回はちょっと撮影してみました。

この日の座席はやたら良い席で!大好きな演目をあんな間近で観ることができて幸せでした。裸眼で役者さんの表情が見えましたからね、ホント大感激です。

そんな場所から観たせいか…昨日よりもまたさらに泣いてしまった…というか、後半は嗚咽しそうになるくらいになってしまった(汗)。目の前で起こっていることがすごくリアルに直に胸に迫ってくるんですよ。隣に座っていた人もかなり号泣していたのでなおさら涙が…。カーテンコールが始まっても涙が止まらなかった。あそこまで涙したのってアイーダ千秋楽以来かも。あの時とは違う感情ではありましたけどね。

これ、明日が大千穐楽なんだけど…無事に自宅に戻れるだろうか私(汗)。私の感情をそこまで揺り動かす役者・大沢たかおさん、すごいよ…。あ、これ、あくまでも個人的な感情なのであしからずw。

その大沢さん、前楽ではありましたが終演後3回目くらいのカーテンコールでご挨拶してくれました。さっきまであんなに鬼気迫る熱演をしていたとは思えないほど爽やかで人のよさそうな笑顔…。

「このファントムが2010年の皆さんの心の思い出の一ページに残ってくれれば嬉しいです」

とのことで…。もう私の心にはこれ以上ないってくらい深く刻み込まれましたよ(涙)。そのあとは客席をくまなく見回しながら2階席や3階席から懸命に手を振り続けるファンに向かって「落ちないようにしてくださいね」と気遣う一面も。「ほんとに落ちそうで心配なんですが」とか言ってたなw。ファンとのコミュニケーションを大切にする大沢さんらしい一幕だった。
明日の千穐楽ではいったいどんな表情を見せてくれるんだろうか…。

※大阪公演1回目感想↓

主なキャスト
ファントム(エリック):大沢たかお、クリスティーン・ダエー:、フィリップ・シャンドン伯爵:古川雄大、カルロッタ:樹里咲穂、ゲラール・キャリエール:篠井英介、アラン・ショレー:石橋祐、ルドゥ警部:中村まこと、ジャン・クロード:永島克 ほか

以下、ネタバレ的なキャスト感想などを少々・・・。

 

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まずはアンサンブルさんで印象的だった人ですが、今回の一番の驚きは阿部よしつぐ君でしょう!

カルロッタが自分のオペラ座デビュー作「アイーダ」の舞台をめちゃくちゃにされたと怒り狂うシーン。頭をかきむしっていたのは鬘にシラミがたくさんいたからだと警官が持ってくるんですが…よしつぐ君演じる警官が突然素っ裸で大事なところだけ押さえて出てきたのでビックリ(笑)。

シラミに自分もやられてしまったらしく、服がだめになったという解釈でいいんだろうか(笑)。まさか素っ裸で出てくるとは思わなかったので笑う前にビビっちゃいましたよ~。

中村@ルドゥさんや石橋@ショレーさんや、樹里@カルロッタもビビッたんじゃないだろうか。樹里@カルロッタは最後に「いいから何か着てちょうだい!」と懇願してましたし(笑)石橋@ショレーさんは袖に入ろうとするよしつぐくんのお尻を突付いて遊んでました(笑)。前楽でこれやっちゃって…明日はどうするんだ!?ある意味楽しみ。

それから角川裕明さん、この人にはどうしても目がいきますねぇ。映えます。

ビストロでのテンションの高さは本当に笑えますよ。小指はこの日も絶好調に立ちまくってたし(笑)お客さんへの絡みも一所懸命でした(笑)。そういえば、冒頭のシーンでの警官もテンション高くて楽しそうだったな。それから“チケットちょうだい男”役も最高!

「おっちゃんおだてて、チケットもろた♪」

と、今回は完全に大阪弁で歌いながら去っていきました(笑)。角川さん、こりゃやはり毎日アドリブ変えてるんでしょうか!すごいなぁ。脱ぐバージョンは東京でやってたけど、楽ではそれに匹敵するリアクションか?はたまた地味になってたりして(笑)。とにかく楽しみです。

泣けるのはやはりラストシーン。角川さんの警官って最初にファントムに殺されそうになってるのにエリックが死んでしまった時には帽子を脱いでとても悲しそうな顔して俯いてる…。そんな姿に泣けました。

そうそう、タイターニアの前のカップルの会話。よしつぐ君のお相手の女性アンサンブルさん(杵鞭さんかな)もアドリブ毎回考えているみたい。昨日はやきもち焼いて「太ってやる!」とスネて後ろのカップルに「もう少しやさしくしてやれよ」とか言われてたんですが、この日は「この子は一人で育てます」になってた(笑)。どうやら子供ができたらしく、よしつぐ君がガッツポーズで喜んでた。すると後ろのカップルが「ピンチの後にチャンスありだな」と呟きながら袖に入っていきました(笑)。

大阪ではこんな風にアンサンブルさんたちのアドリブも増えてとても楽しいです。

以下、主要キャストの皆さんの感想を少々。大沢さんだけはどうしても異様に長くなってしまうので(爆)最後のほうにしました。

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クリスティーン@杏さん

歌のほうは本当に初期に比べるとかなり私の許容範囲に入ってきました。♪Melodie De Paris♪での歌い方も若干キーを低くしたのか少し音程ずれな部分もありますがかなり安定してきたと思います。シャンドン伯爵に出会った後のシーンをあと一息頑張って欲しいかも。

それと頑張って欲しいと思うのがビストロでのシーン。ファントムの指揮に合わせて歌った後の声が…もう少し大きくならなきゃいけないのに小さくなっちゃうシーンがチョコチョコあってそれが気になりました。音楽的にとても難しいナンバーだと思うのですが…楽にはもう少し頑張って欲しいかも。でも、表情はとてもよかった。特にファントムとアイコンタクトしながら歌う時の杏クリスティーンの柔らかな笑顔がとても印象的でした。

逆によくなったなと思えたナンバーが♪Home♪だったかな。これまで聞いてきた中で一番安定してた気がする。大沢ファントムとのデュエットもほとんど違和感なく聞けたし二人の関係性も見えてきて感動しました。いい曲なのでね…ここはやはり何の不安も抱かずに聞きたかったのでとてもよかったです。

それから♪My True Love♪もかなりよくなってました。ここはいつも大沢ファントムの表情に注目しているんですが、杏ちゃんの歌声もあまり違和感なく聞き入ることができた気がする。

彼女のお芝居的な部分も東京の最初のころに比べるとずいぶん改善されたなと思います。表情がとても豊かで歌にも感情がかなり入るようになってる。ファントムの素顔を見たときの恐怖の表情はリアリティがあってすばらしいと思うし、クライマックスでエリックを庇おうと銃を向けるシーンも鬼気迫るものがあってグッときました。楽も頑張れ!

フィリップ@古川雄大くん

お久しぶりの古川フィリップですが、こちらも東京で見たときよりもずっとよくなってますね。ミュージカル的な動きは海宝くんのほうが滑らかで上手かったけど、古川君はそれをカバーするような動きをしていて♪Who Could Ever Have Dreamed Up You♪も違和感なく見れました。

彼の魅力は“伯爵”と呼ばれるのにふさわしい気品あふれる雰囲気を持っていることですね。本当にお金持ちのご子息で世間の汚いこととはまったく無縁みたいな感じ。上品でクリスティーンに愛を伝える時も海宝くんほど情熱的ではなく紳士的です。そんな彼が、クリスティーンが誘拐された時にガラっと変わる。うろたえて髪振り乱して彼女を探す姿はとても印象的でした。

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カルロッタ@樹里咲穂さん
アラン・ショレー@石橋祐さん

樹里さんのカルロッタは今回も絶好調。♪This Place Is Mine♪での「このオペラ座は私のものよ!」と歌う時のあの勝ち誇った笑顔が最高です。自分が一番じゃないと気がすまないワガママお嬢さんって感じで、それでもなんだか憎めないんですよね。そんな彼女を石橋@ショレーさんが後ろから嬉しそうに見つめてる姿もすごく印象的だったなぁ。

ビストロでの石橋@ショレーさんの回転は今回も決まってまして客席からの笑いも誘ってました(笑)。お客と一緒になってたのしそうに歌ってる姿にちょっと萌えた(笑)。樹里@カルロッタはクリスティーンの歌に焦りと不満を抱いていてその対比が面白い。

そんな彼女がファントムに殺されてしまって…ショレーさん、今回かなりしててそんな姿見たら私も思わず落涙(涙)。どんなことがあってもカルロッタを愛してたんだなっていうのが伝わってきて泣けました…。

キャリエール@篠井英介さん

姿勢がとても美しい篠井さんのキャリエール。職務を忠実にこなし周囲の人からも信頼されていたんだろうなっていうのがあの解任騒動の時から伝わってきました。それから印象的だったのがルドゥとの会話。お互いに旧知の仲でありながらどこか腹の探り合いをしてる。中村さんとのお芝居のやり取りが見応えありましたね。

そしてなんといってもラストの♪You Are My Own♪。水を吐き出してしまったエリックを見てはじかれるように後ずさりする姿がとても印象的…。あの時に彼は自分の罪深さをはっきりと自覚してしまうんですよね。

今まで押さえてきたエリックへの想いがついに明かされるシーン、篠井さんのすばらしい父性愛が泣けます…。エリックに銃を向ける時はあまり感情的にならずに引き金を迷わず引いている。それがかえって悲しみを誘いました。

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ファントム@大沢たかおさん

本当に私はこの人の芝居にどれだけ心揺さぶられているか分からないですよ…。そこに立っているだけで立ち姿でエリックの感情のオーラをものすごく感じる。それだけで泣けるんです…。ものすごくストレートに私の胸に迫ってくる。ブケーを殺してしまう♪Paris Is A Tomb♪を聞いただけでも涙があふれてしまったくらい…。

そして地下室でキャリエールが解任されたと聞かされた時の大沢エリックの芝居が…これまた切ないんですよ。唯一頼りにしてきたキャリエールが解任されたということは彼をさらに孤独の淵に追いやることでもある。先行きの見えない不安に苛まれながら歌う♪Where In The World♪ですでに私は涙…(涙)。彼の心の痛みや不安が私の心にも伝染してしまったみたいな感覚。それだけ全身全霊込めて歌ってるんですよ、大沢さん

そんな彼がクリスティーンに出会って光を見出すわけですが…歌のレッスンを終えた後のクリスティーンに対する自分の想いに戸惑うかのような表情を最初に見せるシーンがまたグッときて涙が…。どう接したらいいのか分からないけど彼女に対する想いは彼の中でどんどん膨らんでいくわけで…♪You Are Music♪の最後に彼女の手をとった瞬間の安堵感みたいな表情は見ていて胸がいっぱいになりました。

オペラで失敗したクリスティーンを自分の部屋に連れ込み歌う♪Without Your Music♪も涙しました…。なんていうか、このナンバーを歌っている時の大沢ファントムの動きが心の動きと連動していて切ないんですよ(涙)。狂おしいほど彼女に傾倒していく様がものすごくリアル。

キャリエールを追い出した後に歌う♪Where In The Worldリプライズ♪は最後の「君のため」の「め」の音を大きく出すようにしたようですね。そのほうが歌として安定するし不自然さもなくなっていいと思います。前日も同じ歌い方だったので大阪から変更したのかもしれません。

そして、クリスティーンと地下室をピクニックするシーンからあの切なすぎるシーンまで…私もう、これ以上ないってくらい泣きましたよ(涙)。タオルが相当やばいことになるくらい涙が止まらなかった(汗)。仮面を脱いだ後クリスティーンに逃げられてしまうエリックの痛みと悲しみを背中だけであれだけ表現できる役者はそんなにいないと思う。そして幼児のように泣きじゃくるんですが…その時の表情が本当に子供みたいで思い出しただけでも涙が出ますよ(涙)。

♪My Mother Bore Me♪は前日見たときも絶唱だと思いましたが…今回はさらにまた感情があふれてて・・・なんていうか、魂の叫びみたいな感じ。歌いながら涙で一瞬声が詰まってしまう一幕もあり、もう私、嗚咽しそうになるの押さえるのに必死だった…。

最後の「マイ・クリスティーン」では声を枯らしかけながら全身震わせて歌い上げてる大沢ファントム。そんな姿見て、もう本当に私の心も震えが止まらなくて…それに続く芝居の間もずっと涙が止まらなくなってしまうという異常事態になってしまったくらいだった。私が見てきたこれまでの芝居の中で一番心が震えた瞬間だったかもしれない。

そしてその涙が乾かないうちに♪You Are My Own♪での親子のシーンになるわけで、またしてもタオルが大変なことに(汗)。上手寄りだったので後姿が多めだったのですが、それでも泣けますよ、ほんとに(涙)。父親だとキャリエールが名乗ってくれたことへの喜び、生きてきてよかったと言えたエリック、涙無しには見られません。最後はキャリエールの腕に両手でしがみついて体を丸くしてる大沢さんの芝居は本当に胸に迫るものがある。

それでまた涙がずーっと止まらなくて…シャンドン伯爵に銃を向けている時のエリックの姿があまりにも哀しくて痛々しくて号泣…。ロープアクションはすぐ真上だったので大沢ファントムの姿はよく見えなかったのですが、声を聞いているだけで涙があふれますよ…。「父さん」の一言が本当に思い出すだけでも涙が出てくる…。死の瞬間は大切な人に囲まれて幸せそうな顔してたな。クリスティーンの歌を聴きながらキャリエールのほうを向いて微笑んでいた表情が忘れられないです。

と、こんな風に前楽でここまで泣かされてしまった私(苦笑)。人それぞれ意見はあると思いますが、やっぱり私はどうしようもなく大沢さんの歌と芝居に魂が震えてしまうんです。彼の芝居と歌にはファントム…エリックの心が熱く深く染み渡っていると思う。その姿がどうしようもなく私を揺さぶるんです。千穐楽では…私はこの人にどれだけ泣かされてしまうんだろうか(汗)。