ミュージカル『ファントム~もうひとつのオペラ座の怪人~』東京公演 2019.11.20マチネ

ミュージカル『ファントム~もうひとつのオペラ座の怪人~』を観に東京まで遠征してきました。

これまでの私の観劇人生の中で最も記憶に色濃く残る作品ベスト3というのがあります。それが、ミュージカル「蜘蛛女のキス(ハロルド・プリンス演出限定)」ミュージカル「タイタニック」、そしてミュージカル「ファントム」です。
3本中2本がモーリー・イェストン作曲というくらい、この人の音楽や世界観がとてつもなく好きなんです。

大阪でも12月に上演が決まっているのですが、待ちに待った思い入れの深い作品だったので東京公演もがっつり取ってしまいました(2日間で3公演ww)。大阪にも行くんですけどね(笑)。

赤坂に来るのは久しぶりですが、TBS前の雰囲気がだいぶスッキリしてしまっていてビックリ(笑)。

2日間で3本見る予定になっていることから全部まとめて感想を書くつもりだったのですがw、あまりにも感動が深かったので20日分をまず出すことにしましたw。なるべくネタバレは濃く触れないように…してるつもりです。

※21日の感想(ネタバレ多め)はこちら↓

以下、少しネタバレ含んだ感想です。

 

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2019.11.20マチネ in TBS赤坂ACTシアター(東京・赤坂)

主なキャスト

  • ファントム(エリック):加藤和樹
  • クリスティーヌ・ダーエ:木下晴香
  • フィリップ・シャンドン伯爵:廣瀬友祐
  • カルロッタ:エリアンナ
  • アラン・ショレ:エハラマサヒロ
  • ジャン・クロード:佐藤玲
  • ルドゥ警部:神尾佑
  • ゲラール・キャリエール:岡田浩暉
  • ヤング・エリック:熊谷俊輝

エリックの少年時代を演じた熊谷君は今年初めに「ラブ・ネバー・ダイ」でミュージカルデビューを果たしてからどんどんいろんな作品に出演していてすごいですよね(CG映画「ライオンキング」の吹き替えも話題になりました)。
天使のような美しい歌声はもとより、お芝居もとてもピュアで2幕の”あの”場面は思わずつられて涙が溢れました。将来が本当に楽しみです(海宝くんのようになってほしい)。

なお、アンサンブルで出演予定だった大塚たかしさんは怪我をされてしまったということで出演されていませんでした。

「当面の間」とあったので、大阪あたりには戻ってこられるといいなと思います。早く回復されますように。

※追記

翌11月21日マチネから復帰されました。早くに回復して本当に良かったです。

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あらすじと概要

”ファントム”と聞いて誰もが想像するのは、アンドリュー・ロイド・ウェバーの『オペラ座の怪人』だと思いますが、この作品は”ファントム”という一人の哀しい青年に焦点を当てたアナザーストーリー仕立てとなっています。なので、『オペラ座~』とはかなり受ける印象が違うと思います。

原作はガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』を基にしていますが、印象としてはスーザン・ケイ原作の『ファントム』のほうが近い印象です。こちらの小説は”ファントム”を"エリック"という一人の青年として描いた人間ドラマの濃い内容になっているので是非チェックしてほしい一冊でもあります。

スーザン ケイ (著), Susan kay (原名), 北条 元子 (翻訳)

1991年にアーサー・コピット作詞、モーリー・イェストン作曲作品としてアメリカで初演されその後いくつかの国でも上演。

日本では2004年に宝塚が和央ようかさん主演で宝塚が上演し人気を博しました。映像化されたものがテレビ放送されたのを私も見ていて、これが『ファントム』との最初の出会いとなりました(ちなみに私は宝塚が苦手なので一度も生では見ていません 汗)。宝塚は今でもコンスタントにこの作品の上演をしています。

2008年には梅田芸術劇場制作した大沢たかおさん主演の『ファントム』が上演。私はこれを見て恋に落ちました(笑)。まさに衝撃の出会いでした。その後2010年にも大沢さん主演で再演。この時の激しい衝動は今でも消えることはありません。
当時の私の熱狂ぶりに興味がありましたら過去記事をどうぞ(笑)。

そして2014年にファントム役に城田優くんが抜擢されて再び上演され、今回へとつながることになりました。またこの作品をよみがえらせてくれたことに心から感謝。

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簡単なあらすじは以下の通り。

舞台は19世紀後半のパリ、オペラ座。
楽譜売りで歌手志望のクリスティーヌ・ダーエは、その歌声をオペラ座のパトロンの一人であるフィリップ・シャンドン伯爵に見初められ、オペラ座で歌のレッスンを受けられるよう取り計らってもらう。
一方、オペラ座では支配人のキャリエールが解任され、新支配人のショレが、妻でプリマドンナのカルロッタと共に迎えられた。キャリエールはショレに、オペラ座の地下に幽霊がいて、自らを“オペラ座の怪人”と呼んでいることを伝えるが、ショレは解任された事への仕返しに怖がらせるために言っているに過ぎないと取り合わなかった。

オペラ座を訪ねてきたクリスティーヌを見たカルロッタは、その若さと可愛らしさに嫉妬し、彼女を自分の衣裳係にしてしまう。ある日、クリスティーヌの清らかな歌声を聞いたファントムは、ただ一人彼に深い愛情を寄せた亡き母を思い起こし、秘かに彼女に歌のレッスンを行うようになる。ビストロで開かれたコンテストで歌声を披露したクリスティーヌは、カルロッタに「妖精の女王」のタイターニア役に抜擢される。フィリップはクリスティーヌを祝福するとともに、恋心を告白。ファントムは、そんな二人の姿を絶望的な思いで見送るのだった。

初日の楽屋、カルロッタの罠にかかったクリスティーヌは毒酒により喉を潰されてしまう。客席からは野次が飛び、舞台は騒然となる。ファントムは失意のクリスティーヌを自分の住処であるオペラ座の地下へ連れて行く。しかしそれが、やがて彼を悲劇の結末へと向かわせることになる―。

公式HPより引用

ロイドウェバーの『オペラ座の怪人』よりもセリフ劇が多いのが特徴的です。また、ファントムの年齢設定も若くなっています。別角度から見る”ファントム”の人間としての奥深さがどうしようもなく沁みる作品。

ちょっとネタバレしてる感想は次のページで。

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