劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演を観に行ってきました。
(※ほぼ7/14に書いていた記事なります)
9日大阪へ向かっている時に新幹線の中でぼんやりしながら四季のチケット販売ページを見ていたところ、ふっと13日に空きが出たのを見てしまった。気がついたら、買ってた…みたいな経緯での観劇ですw。あの日は色々と精神的に不安定でもあったから、なんだか吸い込まれるようにポチってしまったんですよね(汗)。
先週のキャストが急遽集まった精鋭メンバーだったわけですが、今週は月曜日になっても全員「未定」のままで誰が入ってくるのか全く予想がつかない状況でした。観劇日の前日午前中にようやく発表されたのですが、名古屋猫で抜けると思っていた洋輔くんがまだ大阪にステイになっててちょっとビックリ。チケット取れたのはまさに奇跡で、呼ばれてる!?みたいな錯覚すらww。
でも、お休みされているキャストの方たちは大丈夫なのだろうか。無事に何事もなく舞台に戻られることを祈っています。
今回は学生団体さんがたくさん入っている日の観劇。これまでなるべく団体さんと被らないような日に予約を入れてきましたが、久しぶりに大勢の学生さんたちに混じってのということに。引率の先生が「ここからは喋るなよ!」とロビーで声を上げて頑張っていましたが、舞台好きでない限りおとなしく言うことを聞くということは難しいだろうなといった感じでした(苦笑)。観劇慣れしてると思しき皆さんは声を潜めて話したり、スマホを見ながらひたすら黙っていたりとコロナ禍なりのマナーを守っているので団体さんの話声がけっこう目立ってた(汗)。
だけど、休憩時間中に舞台の感想について目を輝かせて話してる学生さんがいたのは個人的にとても嬉しかった。大勢の団体の中でほんの一握りだけでも舞台に興味を持ってくれる子が現れたらいいなと思います。
新型コロナ禍の状況が悪化しているなかでの団体受け入れは難しい点が多いだろうし、苦労も多そう。本来舞台のロビーは話声であふれる場所でもありますから、ここ2‐3年の状況の変化が本当に口惜しい。でも落ち着くまではもう少し劇場側のルールにも耳を傾けてほしいかなと思いました。
ちなみに、13日マチネにテレビカメラの取材が入っていました。劇場入口に取材クルーみたいな人がいて、最初は学校の記録係の人かな?なんて思っていたのですがwwどうやら関西のテレビ局さんだったようです。
これって、お茶の間に洋輔くんのファントム映像が流れるってことだよね!??その期間だけでも関西に滞在したいーーー!!!せめて、Tverさんで見れますように(←でも、朝の情報番組とかだったら完全アウトだな 涙)。
以下、超ネタバレを含んだ感想になります。後半(2ページ目)は私の独善的な飯田洋輔くん語りになるので、危険を感じた方はスルーしてください。
劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』感想一覧
2022.07.13 マチネ公演 in 大阪四季劇場(大阪・西梅田)
主なキャスト
- オペラ座の怪人:飯田洋輔
- クリスティーヌ・ダーエ: 海沼千明
- ラウル・シャニュイ子爵: 光田健一
- カルロッタ・ジュディチェルリ:辻奈々
- メグ・ジリー: 五所真理子
- マダム・ジリー:木村智秋
- ムッシュー・アンドレ:増田守人
- ムッシュー・フィルマン: 平良交一
- ウバルド・ピアンジ:山口泰伸
- ムッシュー・レイエ: 見付祐一
- ムッシュー・ルフェーブル: 志村要
- ブケー: 村田慶介
メインではクリスティーヌに急遽入っていた久保さんが抜けて海沼さんが舞台復帰されました。ご無事で何よりです。他のキャストの皆さんはまだ少し時間がかかりそうなのかな…。軽症かつ後遺症が残っていないことを祈ります。
アンサンブルさんも数人復帰されたようですね。一日も早く当初舞台に立っている予定だったみなさんが戻ることができますように。
全体感想・キャスト感想
オークションの場面、志村さんの台詞回しが先週見たときよりもさらにオドロオドロしくなってた気がします。それゆえ、全体がなんだかネットリしたホラーな空気にw。
プロローグの一番最初のシーンなので、団体観劇の皆さんのちょっとざわざわした空気が「落札!!」の一声でビクッとなって引き締まる感覚も久しぶりに感じました。あれ、知らない人が見たらかなり”ドキリ”としちゃいますものね。志村さんも前回以上に気合の入った声で入ってたように思います。
♪ハンニバル♪
今回は足を滑らせて転んでしまう人がいなくて一安心。あのときはやはり消毒の関係とかあったのかもしれない。
辻カルロッタ、「輝かしきヒーロー」の歌い方の癖の強さが復活!!そうそうあの独特なアクの強さが良いのよ〜!!と一人心のなかで歓喜しておりましたw。
それから、山口ピアンジ。前回よりもちょっと表情が柔和になっていたような?あのくらいの加減のほうが個人的には好きかも。レイエに注意されて1回目の「ローム」の発言は治ったのに2回めで歌っちゃうところは結構なドヤ顔になってて面白かったww。それを見ていた見付レイエの「あぁっ!!もぅっ!!」みたいなヤキモキした表情もかわいい。
ピアンジが♪ハンニバル♪のクライマックスで象に乗る場面、前回はけっこう余裕で乗ってるなと思っちゃったのですがww、今回はかなりよじ登るのに苦労していて音楽が鳴り終わりそうなタイミングでようやくポージングできたみたいになってました。それを見ながら志村ルフェーブルが「早く〜〜」みたいにアセアセしてるのが面白いww。
で、降りてきた後の山口ピアンジ。永井さんは「いやぁ、よかった」みたいなお気楽笑顔浮かべてたけど、山口さんは「ちょっとあの象に乗るやつ厳しくね?」みたいに渋い顔しながらアンサンブルさんと顔見合わせてましたww。
辻カルロッタがアンドレの要望でドヤ顔しながら歌う場面。この日の高井さん、途中まで後ろ向いてたり2回くらいあくびしたりしててめっちゃ退屈そうにしてた(笑)。
でも、突然幕が落ちてきて騒然となるシーンのときには「こわぁ〜〜い」みたいなちょっとオネエキャラ的動きを見せながらちょこちょこ逃げ回ってて萌えwww。ハンニバル後の高井さんのキャラはいつ見てもちょいちょいオモロイとこ満載で飽きない(笑)。
♪Think of me♪
五所メグが「クリスティーヌ・ダーエなら歌えると思いますわ!」と推薦する場面、すごく嬉しそうに友達を推してる感じがすごく良い。大好きな友達だからこのチャンスにかけてほしいという気持ちが伝わってきます。
最初の歌い出しの場面。海沼クリスティーヌはめちゃめちゃ緊張しててほとんど声が出ない状況になっちゃう。多分どのクリスティーヌよりも怯えた雰囲気出してるんじゃないかな。見てるこちらが「大丈夫??」と心配になってしまうほどリアルに感情が伝わってきます。
それだけに、本番間近になるにつれて徐々に本領発揮していく場面はものすごくドラマチック。
っていうか…、海沼さんってあんなに細かったっけ!??4月に見たときにはそこまで細いと思わなかったんだけど、今回少し近い席から見たらびっくりするほどスリム体型だったので驚いてしまった(汗)。それなのにあの声量が出せるとは…恐るべしです、海沼さんっ!!あの細い体のどこにあんなパワーが潜んでいるのだろうかと思いましたよ。
光田ラウルは相変わらず落ち着きのあるキラキラな紳士で、「ブラーヴァ!!」と一人拍手喝采するときも爽やかな風が吹き抜けていくような雰囲気がありました。めちゃめちゃ品性を感じるんですよね、光田さんのラウル。
本番が終わった後のカーテンコールでクリスティーヌがお花をもらう場面。このときに指揮者役のアンサンブルさんが奥にいるんだけど、その喜びっぷりが半端ないテンションで思わず吹き出しそうになりましたww。久しぶりにオーバーアクションしてる指揮者さん役を見た!個人的にかなりお気に入り。アンサンブルさんのことは未だによく分かっていないんだけど、どこ枠の方かな?
♪Angel of Music♪
親友の成功を心から喜んでる五所メグの雰囲気がとても可愛らしくて好きです。それに対して海沼クリスティーヌが最初ちょっと複雑な表情を見せていたのも印象的だったな。音楽の先生について語っていいかちょっと迷ってる感じ。
でも「天使がいてくれるの、いつもそばに」と歌う時はすごく幸せそうにしてて、エンジェルオブミュージックのことを大切に想ってるんだなというのが伝わってきました。
マダム・ジリーがメグを呼びに来る場面。お稽古中は震えあがるほどの厳しさを見せてるジリーさんですが、メグの前では口調が母親でちょっと柔らかくなってるんですよね。木村さんはそんな変化を丁寧に演じられていると思います。
♪リトル・ロッテ♪
この日も相変わらず光田ラウルの包容力半端なし!あの大きな胸に思わず飛び込んでしまうクリスティーヌの気持ちもよく分かる。この日よく見ていたら、彼女の「エンジェル・オブ・ミュージック」の話もちゃんと聞いてあげてた雰囲気だったな(でももうその先はお腹いっぱいって心境はあったと思うけどw)。
それから去っていく時の「可愛い、ロッテ」のセリフ。”可愛い”の言い方が「Kawaii」って感じ(英語読み風)に聞こえたのは私だけでしょうか(笑)。
♪プリマ・ドンナ♪
今回の平良フィルマンの新聞投げシーン。何とか2誌は頑張って舞台袖までは飛んでましたが、3誌目が途中力尽きて袖までたどり着いていませんでした(笑)。ここ最近は無事に新聞が袖まで到達できるかに注目して楽しんでしまっているww。
平良フィルマンに関しては、ファントムからの手紙を読むときに「私の劇場の」のところをめちゃめちゃ強調しながらガン飛ばしてるのが個人的にけっこうツボです(笑)。この部分を強調するようになったのって、ここ数年からですよね。
平良さんは前半かなーりカリカリ怒ったお芝居をされてるので♪プリマ~♪が始まってからカルロッタにおべっか使いまくるオタオタ芝居との落差がめっちゃ面白い。
山口フィルマンは前回よりも辻カルロッタに気を遣うような表情が増えてたような気がします。辻さんの歌いっぷりもクセツヨな感じが出ていて絶好調でした。
♪イル・ムート♪
ヘアドレッサー、コントラルト、宝石商の白塗り3人組はこの日もかなーリテンション高く登場w。歌い出す寸前までワチャワチャ楽しそうにやってて思わず吹きっ出しそうになった(笑)。特にコントラルト役の早水さんがめっちゃニコニコしながらやってて面白かったなw。
カルロッタがカエルの鳴き声を上げてしまう場面、後ろの方の学生さん団体らしき方角からクスクスと笑い声が聞こえてきた。あそこは数少ないコミカルなシーンだし、ああいう素直な反応があると演じている側も嬉しいと思います(リピーターは慣れちゃってるから笑い声上がらないしねw)。辻さんも張り切ってカエル声出してたような(笑)。
バレエシーンで数人のダンサーさんたちが後ろの影を見て怯えだした時、男性ダンサーさんが何とか落ち着かせる場面があって。ケイン君はこの時かなり客席を意識してて「すみません」と何度か申し訳なさそうに軽く頭下げる芝居してました。さらに、そのお詫びと言わんばかりに投げキスしながら踊りまくってて、なんか可愛らしくて萌えちゃったよw。
♪All I Ask of You♪
情緒不安定になる海沼クリスを懸命になだめようとする光田ラウル。一度は少しもどかしさからか背を向けてしまうものの、その想いを振り切ってもう一度クリスティーヌと向き合おうとする姿は非常に男気に溢れていて素敵だなと思いました。
それにしても、海沼さんの歌声は本当に美しいですよねぇ。うっとりしてしまいます。
二人が結ばれてラブラブになった後ファントムの乗るエンジェル像が降りてくるのですが、初めてこの作品を観ると思しきお客さんが思わず声が上がっていたのが非常に新鮮な反応だなと。ちょっと笑い声にも似た感じだったかな。
まさかあんな所から人物が現れるなんて初めて見る人は思ってなかっただろうし、視覚的には「えぇ!?」って驚いて笑い声が漏れそうになってしまう気持ちは分かるなぁと思っちゃいましたw。
♪マスカレード♪
骸骨ルックのフィルマンとアンドレが登場する冒頭場面。これ、団体さん方面から「ヒャッ」的な声がチラホラ上がってました。あぁ、わかる気がする!初めてあの場面見たら、何のホラーシーンが始まるんや!??って思っちゃうよねww。
そのあと右側の幕が開いて大階段に大勢の仮装した人たちが並んでいる場面になると、「うわぁ…」といったような感嘆のため息のような反応も感じました。たぶん舞台上の役者さんたちにもそれが伝わっていると思う。こういう新鮮な客席からの雰囲気、嬉しいだろうな。
清朝ルックの高井さん、「それな!」的ポーズの後の両手合わせながらの移動シーンw。前回はめちゃめちゃ体くねくねさせてて思わず吹き出しそうになったんだけど、今回は普通に移動しててちょっと寂しかったです(笑)。
支配人室
ファントムからの手紙を読む平良フィルマンと増田アンドレが1回目の時とは違って戦々恐々とした雰囲気になっているのが個人的にツボw。もう鼻で笑っていられる状況じゃないっていう追い詰められ感が出ていて面白いです。
この日は辻カルロッタの「侮辱された、酷いわ!!」のお怒りモードがかなーり高くてw、ピアンジに乱暴に楽譜を丸投げしてて折り畳むのに苦労してました(笑)。そのことでかなりイライラも募った山口ピアンジ、「こいつは酷いぞ!!」と抗議するときに畳み損ねてた楽譜がバシっと増田アンドレの肩に当たっちゃってた。増田さんちょっとビックリしたように「イテテ」なリアクションしてて可愛かったなw。
ピアンジが投げ落とした「ドンファンの勝利」の楽譜、この日は平良フィルマンしっかり踏んずけててww増田アンドレがやれやれと言ったように綺麗に叩いてる場面を見ることができましたw。
木村ジリーがラウルの作戦を決死の想いで止めようとする場面。今回はかなり悲壮感が出ていた気がします。怖がって怯えているクリスティーヌに対して「私が何としても止めさせるから」って感じでさとしていた姿もとても印象的だった。
最後にみんながクリスに「舞台に出て」とお願いするシーン、これまでムスッとしながら見ていた山口ピアンジが一番熱心に口説こうとしてるのがやっぱり面白くて笑ってしまうww。
ドンファンの練習シーン
ピアンジが上手く歌えない場面、見付レイエさんはかなーーりイラついてましたねぇ。「だいたい良いんだけど」の言い方も内心は「ちゃんと楽譜読めよ!」と言いたそうな気持がダダ洩れてたようなww。それに対してどこ吹く風的なマイペース山口ピアンジが面白くて、この二人の掛け合いは少し笑いそうになりました。
辻カルロッタは「あなたの歌い出しはここからね」みたいに楽譜の場所を丁寧にピアンジに教えてあげたりしてて優しい。この場面のカルロッタとピアンジのイチャイチャっぷりはいつも癒されますw。
後ろで見ていた早水さんは「もぉぅ~~~!!」って感じで苛立ってるし、端っこに座ってた高井さんは「はぁ…」って感じで呆れまくってるし、色々と皆さんの反応が面白い場面ですw。
♪墓場♪
お父さんを想いながら赤いスカーフに頬を寄せている海沼クリスティーヌはなんだかものすごく切なくてグッとくるものがありました。体が細いのでなおさら心細さがひしひしと伝わってくる感じ。お墓に向かって駆けだしていく時は、泣き出しそうな気持を必死に我慢している雰囲気が背中から伝わってきて見ているこちらも哀しくなってしまう。
それでも、前を向いて「でももう寂しさに耐え忘れなければ」と歌う時には何とか自分を奮い立たせようとしてて…。本当に、あの細い体のどこからあんなパワフルな美しい歌声が出てくるのだろうと驚かされました。悲しみに呑み込まれそうになりながらも、何とか持ちこたえてる感が出てて切なかった…。
♪ドン・ファンの勝利♪
この日の高井パッサリーノは、メグに髭を触られたあとポヤァっと鼻の下伸ばして立ち尽くしてるだけだったなww。前回見た時は追いかけようとする雰囲気出てたんだけど、今回はデレ立ちしたままだったという(笑)。
そしてやっぱり気になるピアンジの鬼門、お部屋のカーテン閉め(笑)。前回見た時は山口さんの手がファントム登場の寸前でニュゥッと出てビビったのでwww、今回は無事に切り抜けられるかちょっとドキドキしながら見守ってしまった。
結果、左側のカーテンの持ち位置に少し手間取っているような感じではありましたが何とか無事にシャッと閉じることができていて一安心。この場面、物語とは別のところで私はいつもハラハラさせられています(正直、ちょっと楽しんでる節もあるww)。
ここから先はただ熱いだけの主観入りまくりな洋輔くんファントムの感想になります。笑って読めるような心の広い方は次のページへどうぞ。