劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演 2022.07.13マチネ

飯田洋輔くん(ファントム役)について

前の週はピンチヒッターとしての登板だったので、今週は会えないかなと思ってたらまさかのステイ。戻ってこられないキャストさんたちの体調が気がかりではありますが、もう一度洋輔くんのファントムに逢えると思ったらやっぱり嬉しくなってしまいました。

5月からもう何度もこのキャストボード見てきてるけど、やっぱりいつ見ても胸が熱くなる。昨年まで会えないことのほうが圧倒的に多かったので、文字を見ただけでも感極まる想いがあります。

♪ミラー♪

光田ラウルが余裕のある大人な雰囲気だったからか、「私の宝物に」の最初の歌い出し、めっちゃ迫力ありましたわ!!声の勢いだけでファントムの怒りがストレートに伝わってきた。洋輔くん、今週も絶好調じゃないかっ!とテンション上げ上げな私(笑)。
最初に聞こえてきた「ブラヴィ」の時は囁き系の歌い方だったので、それと比べた歌声のメリハリも効いていてすごく良かった。

最初の歌声はすごい怒り爆発な感じだったのに、姿を現してクリスティーヌに手を差し出すときはとても紳士的。あの手に導かれたら、そりゃついていきたくなるのも納得だよと思ってしまう(←すごい贔屓目線ゆえの感想ですw)。

♪The Phantom of the Opera♪

洋輔くんの凄味と深みのあるファントムとしての歌声、本当に素晴らしくて毎回胸熱くなります。ホント、あの声は四季…というよりもミュージカル界の宝だと思うよ。

ボートを漕いでいる時の立ち姿もすごく綺麗。以前、アンマスクド公演の時に「眉毛の書き方にこだわってる」ってホワワっとコメントしてて笑いを誘ってたことあったけどww、立ち姿に関してもかなり研究したんじゃないかなと思います。姿勢、表情、動き共に私にはすべて完璧に見える(贔屓目線ゆえの感想ですが)。

隠れ家に到着したあと、クリスティーヌを見つめながら両手を差し出して彼女を丁寧に導きながらも興奮した様子で「歌え!私の音楽の天使よ」と促すシーンも印象深い。差し出す手の雰囲気はとても柔らかいのに、自分のために歌うクリスを間近に感じたいという気持ちが先走っている心の内がとてもよく分かる。
6月頭頃までは一緒に最後まで口を開けて歌うことが多かったけど、7月に入ってからは半分口を閉じて彼女の歌声に酔っている雰囲気になりましたね。そのためか、髪の毛に手を当てて陶酔状態になる仕草がよりセクスィーに見えるようになった気がします。そんな大人な洋輔くんを見られるのもこの作品ならではで嬉しい。私はどちらのパターンも好きなんだけどw。

クリスティーヌが歌い終わった後、陶酔に浸ったような表情でオルガンに向かうシーンも好きだなぁ。喜びで胸いっぱいになってる気持ちがひしひしと伝わってくる。特に譜面を撫でるように触れながら「私のために歌ってほしい、どうか」と歌う場面は本当に凄く丁寧で、祈りにも似た願いみたいなものを感じました。ここからのMotNの流れがすごく自然で美しいんだよねぇ。

♪Music of the Night♪

最初の歌い出しは本当に子守歌のように優しく美しい。あの歌声を聞いているだけでどんどん心が癒されていくのを感じてしまう。「心を空に高く」の高音も実に美しく綺麗に伸びていて、まるで別世界へ導かれていくような感覚に…。

洋輔くんのファントムの歌声、すごく力強いんだけど言葉の端々をとても丁寧に歌っているのが伝わってくるし、随所随所にクリスティーヌを想う優しい気持ちが見え隠れしてるのがすごく感動的で良いんですよね。あの声を間近に聴いて後ろから抱きしめられてるクリスティーヌ役の女優さん、本当に幸せな気持ちだろうなと毎回思ってしまう。

バックハグの後、仮面を触れられてちょっとたじろいだファントムがクリスティーヌを見えない糸で引っ張るような仕草をする場面。最初に見た頃はクイックイッって少し地引網みたいな感じだったんだけどw、ここ最近は細い繊細な糸を丁寧に手繰り寄せるような仕草に変わったかな。少しお芝居に余裕も出てきたのかもしれない。この動きがすごく綺麗だった。

ダミー人形をクリスに見せる場面は何度見ても萌える!!最初は「ほら、君だよ」みたいにご機嫌な表情浮かべてるんだけど、ビビったクリスが失神して倒れてしまった瞬間に「え!?嘘…どうしよう」といった感じですごい狼狽えちゃう。この場面であそこまで動揺した様子になるのは、洋輔くんならではかなと微笑ましく見てしまいますw。優雅にマントを取りに舟に向かっている時も、内心ドキドキしてるんじゃないかなっていうのが伝わってくるんだよね~。
さらに、彼女にマントを掛ける時もすごく慎重。彼女を傷つけないようにと微調整してる姿も本当にいじらしくて…。紳士的なのにどこか無垢な少年味を感じさせる芝居がホント、どうしようもなく私の心を揺さぶってきます。

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オルガンでの作曲シーン。今回は前回よりも少し落ち着いた感じで音楽の神が降りてくるのを感じ入っているような雰囲気だったな。浮かんできた瞬間は「きたっ」とばかりにペンを執るんだけど、力を入れて無我夢中って感じじゃなくて感情の赴くままに音楽と向き合いながらペンを走らせてるって感じかな。流れるようなペンの走らせ方がとても奇麗だった。

クリスティーヌに意表を突かれて仮面を剥がされてしまう場面。前回見た時よりも正面向いて「ぐわぁっ」と断末魔あげてたのでファントムの素顔がより鮮明に見えていたような気がする。「ちくしょうっ」のセリフも今では違和感なく自然に聞けるようになった(一番最初に見た時は、あの穏やかそうな洋輔くんからこのセリフを聞く日が来るなんて!という衝撃でドキドキしてた私www)。
海沼クリスティーヌを脅すときの迫力がこの日はかなり激しくて、バタッて凄い音がしてたな(汗)。それくらい洋輔くんファントムの怒りと絶望の感情のパワーがあった。海沼さん、細い体だったからちょっと心配になっちゃうレベルだったよ(汗)。

匍匐前進して彼女に近づいていくシーン、鬼気迫る雰囲気で海沼クリスもそれを目の当たりにして怯えて少し体が後ろに引けていました。それくらいの臨場感ある表現をしてたってことだよな。本当に、見るごとにどんどん表現力に厚みが加わってる。
そして、「おぉ…、クリスティーヌ」と背を向けて蹲りながら涙を見せる場面。あの何とも頼りない哀しい背中を見ると、本当に苦しくなるよ…。悲しみがこれでもかってくらい見てるこちらの胸に伝播してくる感じで…本当に辛くなっちゃう(涙)。その姿を見つめていた海沼クリスの哀れみのこもった視線もとても印象的だったな。ああいう表情になっちゃうの、めっちゃ分かるよ!!

クリスから仮面を返してもらった後彼女の顔を見つめる場面。その頬に近づいた手が「君が愛しいよ」と語り掛けているようで…、それをグッとこらえ思い止まり「行かなければ」と歌う洋輔くんファントムがこれまためっちゃ切ない(涙)。一つ一つの動きに、クリスへの飽くなき愛情が込められてる。

♪イル・ムート♪

クリスティーヌ以外の人物へは全く容赦がないファントム。舞台上のカルロッタに脅しをかけてくる場面、カエル声になった彼女を笑う姿がものすごい悪魔的。笑い方が速いんだよね(表現がおかしいけどww)。”ハッハッハッ”っていうんじゃなくて”ハハハハハハハ”って感じで高速なやつw。そこには情が一切なくて、ただ歌えずにもがき苦しんでるカルロッタのことを冷ややかに笑ってる雰囲気がストレートに伝わってくる。最初にこのシーン見た時は洋輔くんと結びつかなくてその芝居にビックリしたっけ。

だけど、ヘリに肘を乗せながら笑ってる姿は超可愛いと思っちゃうファン目線全開の私www。あの表情が最高に萌えるw。

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♪All I Ask of You♪

エンジェル像から現れたときのあの哀しげな目…!!「愛する者に今、裏切られて…」と歌う時のなんと哀しい響き…!!クリスティーヌの名前を呼びながら苦しげに涙を流す表情…!!もう、全てが私の心を衝いてくる。切なくて苦しくてたまらないよ…。前回見た時もそう思ったけど、推しの嘆き悲しむ芝居を見るって、本当にとてつもないほどメンタルやられるなと。芝居に感動するというのももちろんあるんだけど、それ以上に苦しいっす…。心の内側掻き乱されて苦ような感覚。

休憩時間に入った後も、なんだか呼吸困難的な感じになっちゃって…。打ちひしがれてる洋輔くんの芝居見ることがこんなにも私の心を揺さぶるとは。これはホント、ヤバいやつだよ。

♪マスカレード♪

レッドデスの姿の時は髑髏の仮面をつけてるので表情はほとんどわからないんだけど、熱量はすごく伝わってきます。
でも、「ドンファンの勝利」の楽譜をアンドレに向かって投げる時はナイスコントロールなんだよねw。ちゃんとその手に届くようにうまい具合に投げてる。熱烈なあの球団ファンの洋輔くんだからそこは意識的にちゃんと投げよう的な気持ちになるんだろうか(笑)。

クリスティーヌの指輪を奪い去って消えた後にファントムの笑い声が響いてくるんだけど、あの超悪魔的な笑いはなんだか彼の別の一面を見ているようでちょっとゾクっとさせられるんですよね。最初に聴いた時は本当衝撃受けた(汗)。今まで見てきたファントム役者の中でも特に背筋が寒くなるような笑い声。

♪墓場♪

クリスティーヌが歌っている間もずっと十字架の奥で身を潜めているファントム。うっすらと感じられるその気配を見て…なんか今回すごくこみ上げてくるものがあった…。なんか、もうこれでしばらく会えなくなっちゃうかなぁ…みたいな。

そう思い始めたらなんだか感情が止まらなくなってしまって、いよいよ登場ってなった時からブワワッと涙が溢れて仕方なかった(←かなり危険な状態 汗)。それに、クリスティーヌに呼びかける時の歌声がもう優しくて柔らかくて…あれだけで涙腺が壊れますわ(涙)。なんて切なく美しい響きなんだろう。
そこから徐々に感情を上げて歌う♪エンジェルオブミュージック♪はもう心震えまくり。クリスティーヌへの溢れ出る想いがこれでもかというほど胸に迫ってきて涙が止まらん(泣)。あれは本当にすごい表現力だと思うよ、洋輔くん。

そしてラウルに向けての火の玉攻撃の場面。彼の存在に気づいた時の「ちっ、邪魔者が!」みたいな目線がたまらなく好きw。表情がすごく分かりやすい。そこからバンバン飛ばしていくんだけど、先週見た時よりも光田ラウルに直撃させる勢いだった気がします。確実に狙ってる感がすごかったのでなかなかに迫力がありました。
だけど、二人が走り去ってしまった後の「行くなぁーーー!!」の絶叫がめっちゃ痛々しいんだよね…。まるで懇願するような叫び声であれ聞いただけでまた胸が苦しくなってしまいます。

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♪The Point of No Return♪

黒いフードを被っているのだけれど、気持ちがクリスティーヌに向かって逸っているのはすごく伝わってきます。ベンチに座って一度最短距離まで近づいた時怖気づいて顔をそむけた後のシーンはとっても印象深い。一人残された洋輔くんファントム、必死に気持ちを押さえようとしているんだけどそのコントロールが効かなくなってきて…、徐々に指が数本感情に突き動かされるままに動いてくる。この動きが実に繊細で、彼女を欲する想いが痛いほど伝わってきて泣けます…。

彼女に気づかれた後は逃がすものかと強引に舞台の中央へと連れてきてしまう。そしてフードを剥がされ正体をばらされてしまうわけですが…、この時の目をまん丸くしながら口を大きく開けて「なんで!??」と言いそうな驚愕の表情が切ない。ここ、かなり大きな芝居してるので、なおさらファントムの衝撃度が見てる人の心に突き刺さる気がします。

その後舞台奥へ逃げるように後ずさった時の背中…。やっぱりあの孤独に満ち溢れた背中が悲しくて悲しくてやりきれない(涙)。ポツーーンとした、周りには誰もいないといった空気をすごく感じるんですよ。暗闇の中に一人取り残されてしまったかのような孤独と哀しみがあの背中からひしひしと伝わってきて、もう涙腺が持ちませなんだ(涙)。

それでも何とか気持ちを奮い立たせてクリスティーヌの前まで進み、指輪をそっと彼女の指に通す。この時の仕草がなんだか祈りにも似たような雰囲気で悲しくて切なくてたまらない(涙)。まるで「お願いだから僕の想いを受け止めてよ」って訴えているかのような目線…。
決死の想いで伝えようとする告白の歌がとにかく壮絶で…思い出しただけでも涙が出そう。それでもクリスティーヌは受け止めるどころか仮面を剥がしその正体を公衆に晒すという行動に出てしまうわけだから、そのショックの大きさたるや想像を絶するものがあったのではと思ってしまう。衝撃のあまり大きく目を見開いてるあの表情からは「なんで!?なんで!?」といった哀しみの叫び声が聞こえてくるようで辛くて辛くてたまらなかったよ(涙)。

怪人の隠れ家

隠れ家に到着してクリスティーヌを突き飛ばす行動は前回よりも激しめ。海沼クリスの細い体が床にたたきつけられていてなんだか見てるこちらが心配になってしまうようなレベルだった(汗)。

その後彼女から「飢えた悪魔の餌食の私」と痛烈な言葉を浴びることになるわけですが…、それを聞いた瞬間のショックを受けた表情がまた泣けるんだよなぁ(涙)。もう彼の頭の中でそんな言葉を投げつけられる意味が理解できなくて混乱してるって感じで…。本当に、クリスを好きで好きでたまらないが故の行動だからこそ、ショックが大きいんだろうなというのが伝わります。
そこからの、自分の哀しい生い立ちを歌うシーンになるわけですから…もう、哀しすぎて辛くてたまりません、ホントに・・・。

あと、「醜く歪んだ、この顔。それが私をこうした」と歌う時に最後のほうの声が泣いてるんだよね…洋輔くんファントム。もうあれを聞いただけで胸を締め付けられるような哀しみに襲われてしまった(涙)。

クリスティーヌから「醜さは顔にはないわ、穢れは心の中よ」と責められてる時に彼女の花嫁衣裳をつけることに集中している場面。前回見た時はかなり乱暴にベールを装着してたけど、今回見たら1回だけでちゃんと治まった感じでしたね。
彼女の言葉に耳を貸さず(というか、言葉が入ってきてない状態)ブーケを手渡そうとするとき、「これ、綺麗でしょ?」って感じで一瞬すごく無垢な笑顔を見せるんですよ…。それがもうとてつもなく切なくてねぇ(涙)。彼女は全く受け取ってくれる様子がないから、笑顔が消えて強引に握らせてしまうわけで…。もうすべてが悪い方にしか向かって行かないのが悲しすぎるんだよ(涙)。

この直後、ラウルの気配を感じてクリスティーヌの片腕を乱暴に締めあげる洋輔くんファントム。この「お客さんだ」と告げてる時の!!恐ろしいくらいにひん剥いててビックリした。あんな表情する洋輔くんを見られるとは!!ラウルの存在そのものが彼をとてつもない狂気に導いてしまうんだなと思える目力が本当に素晴らしい。
椅子に座った後は落ち着きをなくしながらも優勢に立ってる自分を演出しようと振舞ってる。今回見たら、足を投げ出しながらも組んでる仕草見せてたな。

「ようこそおいでを」と歌う時、以前はものすごく丁寧に紳士的な頭の下げ方をしてたんだけど、この日は気持ちが乱れまくっていたからか軽く頭を下げる程度の仕草に変わっていました。それがまた彼の追い詰められっぷりを象徴しているようで切なすぎた…。
そして、ラウルの首にロープをかける場面。「この償いはおまえがするのだぁーーー!!」と叫んだ後にものすごい勢いで高笑いしてるんですよ。この狂ったような笑い声がもう、苦しくて切なくてたまらなかった(涙)。表向きは優勢にあるようで完全に追い詰められちゃってるのが分かるから…。

ここから先のラウルとクリスとの攻防戦はもう、なんか、言葉にできない。本当に胸の内から苦しくてたまらなくて…。苦しくて辛くて呼吸も浅くなっっちゃうくらいの状況に陥ってしまった(←非常に危険な状態 汗)。もう、一刻も早く助けてあげたい心境で…なんだか見ている私自身が壊れてしまいそうになった。激しくもがき苦しんでる推しの姿を目の当たりにすることが、こんなにも胸を抉られるような苦しい気持ちにさせられるなんて…。
私には、首を絞められているラウルよりも洋輔くんファントムのほうが苦しんでいるように見えて仕方なかったです(涙)。

「許さない、選べ!!」と最後通告をクリスティーヌに告げるシーン。口調は強いんだけど、精神的には限界を迎えてるのが伝わってきてホント辛い(涙)。そこから彼女のキスを受けるわけですが、驚きと衝撃で目が見開いて固まってる。一度唇が離れた後呆然自失状態になるんだけど、もう一度キスをされた時にだんだんと状況が見えてきて、自然に体が彼女のほうへ向かおうと必死に動き出す。この時の落ち着かない手の動きがすごく哀しくて切ないんだよね…。

何とか彼女から体を離した時の、邪念が取り払われたかのような表情がまたとても印象深い。「無」になったかのような感じで、そっと自分の唇に手を当てて彼女の方を振り向いた時の表情はまるで幼児のよう。その瞬間、ラウルの呻き声を聞くと「あ、そういえば」と徐々に現実が見えてきて蝋燭のほうに歩みを進めていく。この一連の動きがとても細やかで丁寧で心を打ちます…。

そしてラウルの元へ向かうシーン、泣きそうな声で渾身の力で焼き切ってた。あの瞬間にこれから先の自分の運命を受け入れざるを得なくなったんだなと思うと悲しくて悲しくて仕方なかったです…。二人を逃がすときの「行ってくれ、お願いだぁーーーー!!」の言葉はもう、最後声にならなくて泣き叫んでて…。もう私の精神状態が持たない(号泣)。

さらにこの後、泣きながら猿のオルゴールに手を当てながら♪マスカレード♪を歌うんだけど、「仮面に隠れたこの人生」と歌った後に「うぅっ」と小さな声を上げて泣くんだよ、洋輔くんファントム(号泣)。もう堪んないよ…。
クリスティーヌが現れた時、打ちひしがれていた表情が一瞬正気を取り戻したように見えるんだけど、彼女が指輪を返しに来たと悟ると覚悟を決めたようにその前に立つ。精一杯の紳士的な自分を演じながら、ありったけの想いを込めた心からの「アイ・ラヴ・ユー」の歌声は美しくて切なくて涙なしには聴けませぬ(涙)。最後の最後まで二人の手が離れがたいように繋がれてるのも切なくてたまらん…。

彼女の姿がなくなった後にポツンと一人佇むのですが、返された指輪を自分の指にはめる時の表情はどこか穏やかで優しい雰囲気になってた。その指にキスする時の温かみがもうさらに涙を誘うもので…。自分の運命をゆっくりと消化していくようにも見えたかな。
でも、ベールを見つけると彼女と別れなければならなくなってしまった現実が襲ってきて悲しみがこみ上げてしまう。仮面をつけていた方の頬にベールを充てながら「クリスティーヌぅ…」と涙にくれる洋輔くんファントムの姿はとてつもなく哀しい(涙)。そして、去っていく二人を目にして「行かないで」と言わんばかりに手を伸ばす姿も堪らなく哀しい(涙涙)。

それでも、最後の歌い上げは最後の最後までしっかりとロングトーンを決めてて。もう本当に心を抉られるような感覚になった。最後はホント、呼吸困難になりかけたくらいだったからなぁ…。

このところ本気泣きするシーンも増えてきてさらに愛しさが増したかもしれない。でも、たぶんこれでしばらく会えなくなるかもな…。

少し冷静になった今振り返ると、洋輔くんの特徴としては…感情がぐわッと高まると語尾を延ばす癖があるかなと。特にクリスティーヌを呼ぶときに語尾が伸びることが多い。「クリスティーヌぅうーーー!!」みたいな感じ。
私は彼に関してはものすごい色眼鏡のファン目線全開で見てるからそんなセリフ回しも大好きなんだけど、もしかしたらそれがすごく幼く思えて苦手意識を抱く人もいるかもしれないかなとも思ったかも。好みは分かれるところですけどね。

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後述

カーテンコールは初見の団体さんのテンションも高くてめちゃめちゃ熱い拍手に包まれ大いに盛り上がっていました。3回目でスタンディングになった時、珍しく洋輔くんが歯を見せるほどの笑顔を見せたんですよね。その姿がとてつもなく嬉しくてボロボロ涙が溢れて仕方なかったです。

次はいつになるか分からないけど…、必ずまた会いたいよ!!

※ここから7月15日に書いた記事 ↓↓

キャスト変更があるとしたら今週末あたりかな…と思っていたのですが、まさかまさかのコロナ禍の煽りを再び受けての中止に追い込まれてしまった大阪オペラ座(涙)。私は運よく大好きな洋輔くんの舞台を見ることができたけれど、この週末…特に連休中に予定を入れていた方は多かったと思います。その時を楽しみにされていたことに想いを馳せると、言葉がありません…。

同時に、カンパニーの皆さんもとても辛いと思います。こればかりは誰も責められない…。特に今の時期はどんなに対策をしていてもいつ誰が羅患してもおかしくない状況。どうか一日も早い快癒をと祈るしかありません。せめて無症状…もしくは軽症でありますように。臨時で入ってくれたメンバーが殆どだったので、色々と心労もあるかもしれません。とにかく今はゆっくり休んでほしいと思います。

また必ず、元気に舞台に立っている姿に会えますように。

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