08年最後の観劇はミュージカル『RENT』(2度目)となりました。
表には満員御礼の看板も。
パンフレットは舞台写真入に切り替わっていたので早速購入です。この前観劇したとき買わないでおいてよかった(苦笑)。舞台写真だけの別冊として出してくれるとありがたいんですけどね…。
今回はかなり前に購入していたチケットだったので座席も1回目よりもかなり前方で中央寄り。
そのせいかわかりませんが、この前よりもさらに倍楽しめたような気がします。しかも、映画を見たときもあまりしっくりこなかった部分とかがクッキリ見えてきたりして・・・勢いのある非常にわかりやすい舞台でした。
バックバンドの音楽も大きすぎると感じることなくガンガン胸の奥に響き渡っている感じでとても心地よかったですね。もしかして前回見たときよりも全体的に進化していたのかも。
千秋楽を迎えているのでネタバレありながらもそのまま今回はアップします。
冒頭の「RENT」のナンバーからかなりドキドキワクワクで体が動きそうになったり・・・ロジャーとミミの言い合いとライフサポートの人たちとの歌声が重なる「ANOTER DAY」ではボロ泣き状態になったり・・・とにかく感情がものすごく突き動かされた気がします。
特に「ANOTERE DAY」は本当に大好きなナンバーで最後の"NO DAY BUT TODAY"のフレーズを聞いたときには魂が震えるような感覚に陥りました。映画でもかなり胸打たれたシーンなんですけど、生はさらにその上を行きますね。
魂が震えるといえばやっぱり「Seasons of Love」。舞台では2幕頭に歌われるのですが・・・もう聞いているだけで無条件に目がウルウルしてきて・・・最後のハモリの部分ではまたボロ泣き(涙)。ほんっとにすばらしい楽曲だと実感。ジョナサン・ラーソンはなんて美しい歌を作ったんだろうと思いますね。
それにキャストのみんなの視線がなんだか胸に迫るものがあるし・・・表情見てるだけでも泣けてくるような部分もあります。
それからエンジェルの死をみんながどう受け取っていいか戸惑うシーンもかなり泣けます。お別れの会ですっかり気持ちがバラバラになってしまう仲間たち・・・特にロジャーとミミは深刻で見ているだけでものすごく切ない。お互いのやるせなさが痛いほど伝わってくるし、「エンジェルがここにいたら」みたいな歌詞が流れるとこちらもたまらなくなります。
そしてクライマックス・・・。心身ともにボロボロになったミミが再生するまでのシーン。
ここは普通に見てしまうと「ありえないだろう」って言いたくなっちゃうんですけど(笑)、あの演出と音楽がそんなツッコミなんかどうでもいいやって気持ちにさせてくれるんです。
ここは本当にあの魂の歌声、音楽、そしてマークの撮った映像が私にとってはすべてです。もう、涙が止まらなかった・・・号泣。理屈抜きで大泣きしました。映画を見たときもボロ泣きしましたが、生でこのシーンを見るとさらに違った感情がわきあがってくる感じ。胸が震えるっていうのはこういうことを言うんだろうなと思いました。
本当は1曲ごとに感想を書きたい気分なのですが、ちょっと年末のゴタゴタなどがあったりして簡易観想になってしまいました(汗)。すみません!この文章以上にものすごく感動したことは確かです。
今回のキャストはロジャーがRyoheiさん、ミミがDEMさん。あとは同じメンバーです。
Ryoheiさんはいろいろと賛否両論があったのでどんな感じかと思っていましたが、私は好きです。たしかにガナルように聞こえる部分もありますが、ロックな歌い方の延長線上という印象なのでたぶんRyoheiさんの個性なんだと思います。とても聞き取りやすかったし、ミミが気を失ったときの嘆きの芝居などは最高にすばらしかったです。
ミミ役のDEMさんも非常に歌詞が聞き取りやすいし感情表現がとてもわかりやすい。ミミにしてはちょと健康すぎるかなって気もしましたが、かわいいし芝居もわかりやすいし私は好きでしたよ。
マークの森山未來君は相変わらずのすばらしい身体能力。ラヴィ・ボエームのときの動きなんかすばらしいですよ。
すばらしいといえばエンジェルの辛源さんとコリンズの米倉利紀さん。この二人のカップルは最高です。辛源さんは女装すると本当に女の子みたいに可愛い。まったく違和感がない。エンジェルの雰囲気にぴったりな役者さん。歌声もきれいだし。米倉さんはとにかくかっこいい!低音ヴォイスがとっても心地いいし・・・今後もミュージカルにチャレンジしていってほしい。
ジョアンヌのShihoさんはちょっと歌詞が聞き取りづらい部分もあるんですが、映画と非常に雰囲気が似ているので違和感なし。それにうまいと思います。
モーリーンのMizrockさんは前回感じた以上にものすごくパワフルで素晴らしかった。二人の喧嘩シーンは大好きなんですよ(笑)。
敵役のベニーを演じている白川侑二朗くんは歌がとてもうまいし聞き取りやすい。嫌味な役でありながらもなんだかちょっと可愛くてついつい感情移入してしまう感じ。なんとなく泉見くんの面影見てるんだろうか私(笑)。カーテンコールではソロの部分を歌ってたんですけど・・・ばっちり高音出してましたよ!びっくり!白川君、かなり好きかも。また違ったミュージカル作品でも見てみたいです。
年内最後の観劇は非常に充実した作品を見れて満足です。
今年もかなり多くの舞台を見てしまいました(汗)。