ミュージカル『RENT』12.11.14マチネ

今季2度目の『RENT』観劇に行ってきました!

 

マチネ公演ではありましたが、客席に余裕があったらしく後方席の人は「チケットの列番号よりも2つ前のお席にずれてご観劇ください」といった案内があったらしい。自分の席番号からズレて座るのは四季も東宝もご法度だと思っていたのでこの対応には驚きましたね。こんな融通も効くんだ!みたいな。

たしかに全体的に見ると、ちょっと空席が目立つマチネだったかな…。でも客席はけっこうノリが良くて舞台にもその熱は伝わっていたように思います。

ちなみにこの日は賀来くんの叔母に当たります賀来千賀子さんもご観劇されていたようで。相変わらず千賀子さん、美人でございました。

 

前回観劇の時に化粧がほぼ流れ落ちるほど大号泣してしまったのでw、今回もけっこうハードルを上げての観劇。キャストもロジャーとコリンズとミミが違うので色んな意味で楽しみにしていました。
ところが…あの日はあんなに大号泣して大変なことになっていたのに、この日はその半分も泣けなかった(汗)。どうしたんだ、私!?

いつも涙が止まらなくなる♪Anoter Day♪もかなり冷静に見てしまったし…。感情がおかしくなったんじゃないだろうかとすら思ってしまった(苦笑)。

やっぱり、キャストの好みによって作品の感じ方もずいぶん違うもんだなぁと・・・改めてこの日思いました(苦笑)。正直、前回と今回を逆にして観ていればよかったなと。ちょっと観劇するキャスト組み合わせの順番を間違えたかも。

でも、良いなと思うシーンや前回より面白かったと思うシーンもたくさんありましたよ。注目するキャストもいたし。断片的に観ると良い部分がたくさんありました。ただ全体的に総括すると私の泣きのツボにこれでもかというほどハマってきたのは前回のキャスト組み合わせだった。あぁ、本当に逆で見ればよかった~ !

 

主なキャスト

マーク:賀来賢人、ロジャー:ジュリアン、ミミ:石田ニコル、エンジェル:ヨウスケ・クロフォード、モーリーン:ソニン、コリンズ:TAKE(Skoop On Somebody)、ジョアンヌ:西国原礼子、ベニー:Spi、アンサンブル:海宝直人 ほか

 

以下、ネタバレ含んだ感想です。

 

 

 

今回のセットは見やすいしとてもいいとは思うんだけど、キャストの人は大変そうだなと改めて思いました。前回よりも上り下りする率は上がってるんじゃないかと(汗)。しかも、2~3階建て構造になってて最上階にはほとんど手すりがない状態。RENTは激しいナンバーが多いのでキャストの皆さんの熱さが増せばますほどミシミシミシミシと小刻みに揺れているのでちょっとハラハラしました(汗)。

 特にミミのナイトパフォーマンスは天上に頭が付くんじゃないかってくらいの高さまで行きますから見ている方が怖いw。私だったら確実に腰抜かすなとか(爆)。でも役に入っていれば気にならないんでしょうねぇ。あらためて役者ってすごいなと思いました。くれぐれも怪我にだけは気を付けてほしいです。

 

そういえばこの日はトラブルがありました。一番最後のクライマックス。

マークが最後に仲間たちを撮るためにカメラを回すんですが、前回は舞台上の映像に映し出されていたのが今回は最後までそれがなかった(汗)。本来ならあそこにキャスト一人一人の顔が映るのになぁなんて思いながらラストシーンを見守りました。次回観る時には写ってほしい!あそこ、かなり感動するところなので。

最初のビッグナンバーに行きつくまではマークが日常のことを解説する感じ。賀来くんのライトでフレンドリーな雰囲気がなかなか良いです。電源が落ちたときの「飛んだよ」のセリフがきっかけで♪RENT♪が始まるんですけど、ここの言い方が前回よりも諦め口調みたいになっていますね。

前は怒りに任せた感じで「飛んだよ!!」ってシャウトしてたんだけどw、今回は“あぁ、まただよ”みたいな脱力感がある。こういった点も面白いなと思いました。
何度聞いてもあのロックな♪RENT♪は見ていて血沸き肉踊ります!動きも激しいし皆のうたの感情も爆発している感じが好き!ここはいつも通りテンションがかなーり上がりました。

それがガクっと落ちてきたのが…ミミの♪Out Tonight♪からですかねぇ。

えっと、ミミを演じてる石田ニコルちゃん、めっっっちゃ可愛いんです!!これまで見てきたミミの中で一番可愛いと思った。ところが、歌が…残念すぎるーーー(涙)。低い地声で歌うところはまだ安定してるんですけど、次第にナンバーの熱が上がってくるにつれてどんどん音程がずれていく(汗)。しかも高い音が苦手みたいで声量もガクっと落ちるんですよ…。パフォーマンスはいいのに、あの歌が…。見ていて色んな意味でハラハラいたしました(苦笑)。

これがものすごーーく気になってしまってそこから先、“ニコルちゃんのミミ、うまく乗り切れるだろうか”っていう余計な心配ばかりしてしまいストーリーに入り込むことができませんでした(爆)。

おかげで、いつも号泣ポイントでもあった♪Another Day♪も初めてものすごく冷静に見てしまった…。ラストの仲間たちがロジャーに呼びかけるシーンではさすがにホロリときたけど…それだけだったんで、なんか自分にショックです(涙)。

 

それから前回号泣させられた♪Without You♪。これもニコルのうたのほうが気になって感情移入できなかったのが残念で仕方ない…。それもあるし、やっぱりジェニファーのミミのほうが表現力がものすごく深かったんですよね。あの時はロジャーと離れたくないけれど離れなければいけないという身を割かれそうな苦しい気持ちが切々と伝わってきた。でもニコルミミは今一歩その苦しみの気持ちが伝わってこなかった。演技経験が浅いから仕方ないとは思うんだけど、やっぱりもう少し頑張ってほしかったです。

 

ジュリアンくんのロジャー。ビジュアル的には最高にカッコいいです!歌声もとても綺麗だったし、RENTの中のロジャーというキャラクターの雰囲気にとても合っていました。あぁ、ロジャーってこういう人物だよなって腑に落ちたし。ニコルのミミとの相性も良くて二人並ぶとまさに美男美女カップル!そこにヨウスケくんのエンジェルが加わればもう美しトリオ完成で完全に目の保養(笑)。

 ただ、これはもう完全に好みの問題になってしまうんですけど…あまりにもジュリアンくんがロジャーっぽすぎて、それ以上のものを感じることができなかったんですよね。スタンダードなロジャーって感じかな。引きこもりっていう設定自体は同じなんだけど、彼の場合は感情を自分の内側に押し込めてしまってあまり表に出してこないタイプのように見えました。
なので、ミミがベニーといることに嫉妬して感情を爆発させたり、ロジャーに当たり散らしたりするシーンはけっこう唐突に見えてしまった。その感情爆発に至るまでの過程が見えてこなかったんですよね。
追い詰められ感は中村くんのほうがすごかった。ジュリアンくんは気持ち的に追い込まれてるんだけどどこか諦めちゃってる部分がある雰囲気かな。ワイルドだし悩みは抱えていても地に足はついてる、みたいな。

それはそれでいいんだけど、個人的にはもう一歩その先の感情が見たかったなというのはあります。ジュリアンくんのロジャーを先に見ていれば良かったなぁと思った所以はここにあるんですよね。もし先に観てたら今回より感情移入できて泣いてたと思うんで…。

 

今回のRENTで一番泣けるポイントを作ってくれたのはSkoop On SomebodyのTAKEさん演じるコリンズでした。TAKEさんもお芝居が初めてということですけど…そんな風には思えないほど自然で予想していた以上にすごく良かった!冒頭で暴漢に襲われてる時のお芝居とか「おおっ」って思ったし。加藤くんのコリンズは癒し系のお坊ちゃん系コリンズだったけど、TAKEさんは懐の大きな優しいお兄さんって感じ。

私はどちらも好きだなぁ。
エンジェルと一緒のシーン、加藤君はひたすらエンジェルに尽くしてるって感じだったけどTAKEさんは同等の立場って感じ。目線がかなり近いです。それだけに余裕があってエンジェルにリードされてるんだけど、そんなエンジェルはコリンズの大きな愛に包まれているなって感じることが多かった。人間的にすごく心が大きいし深い愛情を持ってエンジェルに接していることがすごく伝わってて本当に良かったです。
だからこそ、エンジェルの死に接した時の哀しみは海より深い。Contactの最後の「終わった…」の一言が本当にすごく万感こもってて、あれを聞いたときに私の涙スイッチ入っちゃったよ(泣)。葬儀のシーンでも皆がエンジェルの思い出を語っている時離れた場所で一人柱にしがみついて泣いてるTAKEコリンズ…あの姿が切なくて切なくてボロ泣き。その流れでの♪I’ll Cover Youリプライズ♪ですから、もうここ号泣でしたよ(涙)。あふれ出る涙を必死に抑えつつありったけの愛の言葉をエンジェルに捧げ歌うクライマックスはまさに絶唱って感じ。魂がこもっていて私の心にこれでもかってくらい響き渡りました。
そんな悲しい姿を見ていたので、クライマックスで仲間の前にいつもの笑顔で現れたときにはなんだかホッとしてしまった。あの時はマークやロジャーの兄貴って感じで微笑ましい。色々メリハリが効いてて、TAKEさんのコリンズ本当に好きになりました。

あとすごかったのはソニンちゃんのモーリーンですね。抗議パフォーマンスの激しさが前回よりもさらにアップしてた!この日は客席のノリもすごくよかったので最後の「ムぅ~」もすごかったですよ。本当に抗議集会に参加してるみたいな雰囲気になってたw。今回のあの抗議パフォーマンス、まだソニンちゃんのしか見ていないけど個人的に何となく理解できるっていう部分まで到達できるんですよね。

ベニーが作ろうとしているサイバーランドは口では良いこと言ってるけど実際は自分たちにとってはすごく居心地の悪い場所なんだっていう意味じゃないかなと。砂漠はそのサイバーランド、牛はそこから連れ出してくれる救世主的存在。マザーグースの寓話が絡んでいるので牛が月を飛び越える、のくだりはまだちょっとよく分からない部分ではありますけど(汗)、聞いていて「ハテな?」となることは今のところないです。
何と言っても、本当にソニンのテンションがすごいですから(笑)。パフォーマンスだけじゃなくて登場するシーン全部がめっちゃハイテンションです(笑)。可愛くてギラギラしてて正直、ジョアンヌを食っちゃってるような感じすらあったかな(汗)。でも目が離せなかったですね。賀来くんは前回よりもちょっと熱さが増したマークになっていて良かったです。一緒に観た友人も言ってたけど、賀来マークは中村ロジャーとのコンビよりもジュリアンロジャーとのコンビのほうが芝居に熱が入る感じかもしれません。
ただ、マークの孤独といった点でのお芝居をもう一息深くしてほしいなぁと。福士くんのマークはそこの芝居が本当に泣けて仕方なかったので・・・どうしてもちょっと比べてしまう。「僕はここ、どこにもいない」っていっていうセリフにあと一息気持ち作ってほしいなぁ。

じゃないと、ロジャーと激しく言い争うシーンでのマークの孤独な心が浮いてこないので…。次回に期待です!

 

アンサンブルの中ではいつも海宝くんを追っちゃうなぁ~。幼いころを知っているだけになおさらなんだけどw、可愛いし歌声も綺麗でとても魅力的。ネームバリューさえあればマークできそうなのになぁと思ってしまいます。

 

次回はまた今回と違うキャストでの観劇予定。今度はたくさん泣けるといいなぁ…