『SHOW-ISMS ~Ver. DRAMATICA/ROMANTICA~』ストリーミング配信 2020.07.20初日

シアタークリエで上演された『SHOW-ISMS ~Ver. DRAMATICA/ROMANTICA(マトリョーシカ・∞/ユイット)~』公演をストリーミング配信で観劇しました。

シアタークリエでは先日舞台作復帰1作目として『TOHO MUSICAL LAB.』が無観客配信という形で上演されましたが、今回はお客さんを入れての再出発ということで…事実上、『SHOW-ISMS』がクリエ復活1作目ということになりました。

本来であれば7月に『SHOW-ISMS Ver.マトリョーシカ』として上演されるはずだったようですが、新型コロナ禍の影響でいったんは中止が発表されてしまった作品だそうです。が、演出家の小林香さんの希望で85分間に短縮されたバージョンが新たに制作され、クリエ再開第1作目としてお披露目する機会を得たとのこと。

この『SHOW-ISMS』シリーズは10年前から続くクリエの人気作だったわけですが、個人的に「ショー」的な作品はあまり好みではないので(宝塚もそれが苦手で行ってないくらい)今まで一度も観に行ったことがありませんでした。なので、10年も続けていたということも知らなかった(汗)。人気舞台俳優さんたちが多く出演されていたようですし、初期のシリーズから通うというファンの方も大勢いらっしゃるとか。

そんなわけで、今まで一度も観ていなかった私でもついて行けるかという点が気になってしまいww、今回の配信はどうしようかかなり迷いました。が、出演キャストがかなり魅力的でしたし、なにより観劇することに飢えている時期でもあったのでw思い切って購入。
おそらく、このような時期ではなかったら観ていなかった舞台なので…新しい扉を開くような気持で始まる前からけっこうドキドキしていましたw。

今回も配信の30分前からお楽しみ企画が登場。なんと、本番間近のキャストが入れ替わりで登場して楽しいトークやら一発芸w披露などがあり面白かった!

初日は一番最初に井上くん新妻さんが登場してワチャワチャww。夕飯の支度をしながら見ていたのでまともにじっくり観賞できず残念でしたが(ゆえにメモも取れず 苦笑)自由な雰囲気が伝わってきて思わずクスっとしてしまった。10分ちょっと過ぎたあたりで美祢さんと演出の小林さんにチェンジ。ここはちょっと忙しくしててほとんど見れず(汗)。

最後に平方くん夢咲さんが登場してペットボトルを倒れた状態から立てるみたいな一発芸に挑戦するコーナーが(笑)。もう時間ギリギリまでチャレンジしてくれて、何とか二人とも成功してましたw。こちらも日替わりでチャレンジ項目が変わるらしいw。

配信前に登場するコーナーは毎回違うそうです。こうして劇場へ足を運べない人にも楽しんでもらおうという企画を立ててくれた気遣いはすごく嬉しかった。

以下、ネタバレを含んだ感想になります。

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『SHOW-ISMS ~Ver. DRAMATICA/ROMANTICA(マトリョーシカ・∞/ユイット)~』Streaming+

2020年07月20日(月)ソワレ<初日> 18時00分~ シアター・クリエより生配信 

演出:小林香

曲名や作品名などはけっこう分からないものも多かったのですが、SNSで全て書いてくださった方がいらっしゃるので、そちらのツイートを参考にしてください。

DRAMATICA/ROMANTICA

出演者:井上芳雄、新妻聖子、彩吹真央、知念里奈、JKim

ちょうど10年前の7月20日に産声を上げたという『SHOW-ISMS』。その時と同じメンバーが今回再集結したということで、ファンにとっては特別思い入れがあった公演だったのではないでしょうか。

”DRAMATICA/ROMANTICA”とは2部構成のショーの総称で、「DRAMATICA」は日本で未発表の作品の中の選りすぐりの名曲を歌ったもの、「ROMANTICA」はクラシカルな耳馴染みのある名曲をロマンチックに歌い上げたものを意味しているそうです。

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オープニングは幻想的なセットを前にカッコよく5人のシンガーが歌い上げていました。「ショー・マスト・ゴー・オン」とは、復活の日に相応しい1曲目のナンバーだったと思います。

このナンバーの後にトークが入ったのですが、久しぶりのお客さんを前にしたパフォーマンスにみんな気分の高揚を抑えきれないといった様子でしたね。特に聖子ちゃんは感極まっていて「クールに歌わなきゃいけないのに嬉しすぎてほおが緩みっぱなしになってしまった」と笑いを誘いながらも涙を流していたのがとても印象的でした。

でもって、のっけから芳雄くんと聖子ちゃんの何とも言えないテンポ感というか、ノリツッコミ系なトークが炸裂してて面白かったww。

Cinema Italiano (映画「NINE」より)知念里奈
映画版のみのためにモーリー・イェストンが書き下ろした名曲

Question Of Honour(サラ・ブライトマン)新妻聖子
テレ朝系のサッカー番組でよく流れる歌としてお馴染み

知念さんも聖子ちゃんも実に素晴らしい歌声で数か月のブランクを全く感じさせることがありませんでした。

で、再びここでトークコーナーに入るのですが「5人で会うのは本当に久しぶり」と言いながらもそれぞれはちょいちょい会っていたという話題に。で、このとき芳雄くんがさりげなーーく、「言われる前に触れとくけど、知念さんとはいつも・・・ねww」みたいなことをぶっこんできて思わず吹き出してしまったwww。
そりゃ、自粛期間中に一番顔を合わせてますよねぇ、このお二人は(笑)。井上芳雄くんと知念里奈さんは御夫婦でお子さんもいらっしゃいます。まさかこんなところで夫婦共演姿が見れるなんて、ちょっとお得な感じがしましたw。

あと面白かったのが、オンライン飲み会をドラロマチームでやった時に「普通の飲み会かと思ってたら公演しないかという仕事の話だった」っていう聖子ちゃんのトークwww。その時の彼女のテンションが目に浮かぶよ~(笑)。
ちなみにKimさんはオンラインの調子があまりよくなかったらしく、ちょいちょい消えてしまっていたのだとかww。オンラインあるあるってやつでしょうか(笑)。

Vメドレー2020(お馴染みの名曲詰め合わせ)

知ってるナンバーも多く、皆さんがすごくドラマチックに歌い上げてくれてとても感動的だったのですが・・・後半の一番いいところで電波不良が発生(汗)。これまで何本かストリーミング配信見てきましたが、ここまで画面がストップしまくる事態は初めてで・・・最初はこちらのパソコンがオーバーヒートしてしまったのかと心配してしまったほどだった(苦笑)。
とりあえず、同じ状況の方もたくさんいらっしゃったので・・・それだけはちょっと安心しましたが、生の舞台より安いとはいえお金払って見てるので、もう少しなんとか回線強化をお願いしたいところです。

オープニングはKimさんの「サークル・オブ・ライフ」。たしか四季時代にラフィキ演じられたことありましたよね。迫力の歌声がビリビリ胸に響きました。

印象的だったのは、レミゼのナンバーのなかで「リトル・コゼット」を持ってきたこと。聖子ちゃんと知念ちゃんが美しく歌いあげてくれてとても感動的でした。子役さん以外でこの曲聴いたの初めてだったかもしれない。

あと、聖子ちゃんが歌った「フライ・フライ・アウェイ」(キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン)もすごく良かった!1回しか観に行ってないので内容はうる覚えなんですけど(汗)このナンバー、本当に美しくて感動的で素敵なんですよね~。また上演してほしいな。

最後のグレコメのナンバーは半分くらいが電波不良で聴くことができず残念だったー!作品自体はあまり好きじゃなかったんだけど、このナンバーはとても気に入っていたのでなおさら…。

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再びトークコーナー(椅子も用意されてました)になると、聖子ちゃんが「湯気が出たので水取ってきます」とそそくさと舞台袖へ行ってしまいました(笑)。それを見た芳雄くんが「浦井健治と同じマイペースっぷりですよ」とツッコミwwww。まさかここで浦井君の名前が出るとは思わなかったよ(笑)。

で、水を飲みながら戻ってきた聖子ちゃんは他のメンバーを見渡しながら「みんなも強がらないで水を持ってきていいんだよ!?」と本気で勧めてましてwwww。JKimさんは「私は終わったらあとで」と苦笑いしてました(笑)。「一息つくのはもう少し後で」と聖子ちゃんのマイペースっぷりに芳雄くんもタジタジでしたwww。

JKimさんについては「Kimさんのメモリーが聞けたらもう元を取れたもの!」と芳雄くんが大絶賛していたのも印象的だったな。彼はミュージカル『CATS』を見てこの世界に入ったそうですから、元四季のKimさんのグリザのナンバーを生で聴けたことがとても嬉しかったんだと思います。

あと、『シャボン玉~』のナンバー「守ってブレンド」について、聖子ちゃんが「最初に楽譜もらった時にミスプリかと思った」って言ってたのも笑ったww。作品見てないとあの歌の意味は分からないよね。宇宙人の友達が「フレンド」を「ブレンド」って聞き間違えたっていう設定があるのですよ。つまり、ブレンドとはベストフレンドという意味があるわけです。

※「シャボン玉とんだ~」の感想はこちら↓

後半からみんな白を基調とした正装で登場。それぞれのナンバーをとても幻想的でロマンチックな雰囲気で歌い上げてくれました。

最後に一人一人感謝の挨拶のコメントをして(井上くんはこの後も出ると予告ww)ラストナンバーへ。一番ラストに歌われた「ジョイフル・ジョイフル」(天使にラブソングを2)は盛り上がりも最高潮で、皆さんのきらきらした笑顔がとても印象的で楽しかったです。現地で聴きたかったなぁ。

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∞/ユイット

出演者:井上芳雄、彩吹真央

2015年の『SHOW-ISMS』で上演されたという「∞/ユイット」。始まる前にダイジェスト的な映像が流れる紹介があったのですが、キャストを見てみるとかなり魅力的。大貫勇輔くん佐藤洋介さんといったダンサーさんの名前もありました。最近大貫くんは役者業にも力入れてますよね。この頃はどんな役柄だったのかちょっと気になりました。

最後に、今回参加できなかった当時の出演メンバーだった蘭寿とむさんによるコメント映像も流れてました。

考えてみたら…まだ一度も蘭寿さんの舞台観たことがないかも(宝塚は観劇したことないので)。いつか見れるといいなぁ。で、気が付くと着替え終わった芳雄くんと彩吹さんがその映像を下から見上げて聞いていましたw。

この作品は、ユイットという名のホテルで繰り広げられる人間模様を描いたものだそうで、芳雄くんは何でも揃えてしまうという不老不死のコレクターの役を演じたのだとか。そのなかで、唯一手に入らなかったのが蘭寿さんが演じた女性(唯一の人間だったから)とのこと。

解説は彩吹さんが行っていたのですが、それを聞いていた芳雄くんの反応がいちいち面白かったww。特に「手に入らなかった女性」のくだりで突然「♪エリ~~ザベェ~~~ト」って歌い出したのは笑ったwwww。
つまり芳雄くんは、なかなか手に入らない愛する女性っていう設定がトート閣下と同じだと感じていたってことですな(笑)。まさかここで井上トート降臨すると思わなかったよwww。

「∞/ユイット」からは1曲だけマンボ調のノリノリの楽曲が披露されました。

で、歌い終わった瞬間に舞台袖から次の「マトリョーシカ」出演予定になっている美祢るりかさん平方元基くんマンボ~♪!と歌いながらノリノリで横切っていくというオモロイ展開にwww。特に平方くんは工事現場のおっさんみたいな扮装だったのでなおさら面白かった(笑)。

井上くんにイジられまくってた元基くん、その全部に全力で答える姿が可愛くて好きだよwww。

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マトリョーシカ

出演者:美弥るりか平方元基夢咲ねね樋口麻美下村実生今拓哉保坂知寿

本来なら『SHOW-ISMS』の新作として7月に2時間半上演されるはずだった舞台。今回は85分バージョンに練り直したバージョンの中からいくつかピックアップして紹介するという形で上演されました。

とある高校の夜間コースに通う大人たちと、その教師であるバンビ先生との交流を描いた物語になるそう。タイトルから海外系のストーリーかなと思っていたので、がっつり日本の雰囲気漂う作品だったのがちょっと意外でした。

マトリョーシカチームはドラロマチームとは打って変わってとてもラフな衣装での登場だったのでみなさんちょっと苦笑いしてて可愛かったですw。

それにしても、元劇団四季から保坂さん樋口さん今さんが揃って舞台に立っている姿を見れるとは!その全盛期の時代に指揮の作品を通っていたこともありなんだかとても感慨深かった。特に樋口さんを舞台で拝見するのは退団されたと聞いてから初めてだったので「お帰りなさい」って気持ちがすごく強かったです。
あと、保坂さんと樋口さんが一緒だと・・・「夢から覚めた夢」を思い出しちゃうなぁ。保坂さんがずっと演じてきたピコ役を樋口さんが引き継いだんですよね。あ~、懐かしい!

新生マトリョーシカを練り直すにあたり、やはりソーシャルディスタンスをいかに保った演出にしていくかというところにかなり気を配ったのだそうです。今、本当に舞台は難しい時代に入りましたからねぇ…。密着しての芝居ができないというのは色々と苦労も多かったと思います。

平方くんはセットの説明を自ら買って出てやってくれました。ドラロマチームの時と同じものですが、よーく見ると背景が「学校」をイメージしたものになっていた。で、下のほうをよく見ると…過去の『SHOW-ISMS』の作品名が刻まれていて、中央に【マトリョーシカ】の名前があるのだとか。
これは配信じゃなければ見えないくらいの文字の大きさだったので、アップで写った時はオオッと感動しました。

それぞれの役の説明を終えた後、4曲が披露されました。
その中で一番気になったのが元基くんと今さんのシーン。この二人の関係はとても興味深い!ぜひとも後半の85分バージョンで確認したいと思いました。それから、ラスト美祢さん演じるバンビ先生の指揮のもと「翼をください」を合唱する生徒のシーンも期待大!本編で観たらもっと感動するだろうなと。

マトリョーシカチームが終わった後、再びドラロマチームもそこに合流。派手衣装とラフ衣装との融合という何とも不思議な空間がそこに広がっていました(笑)。ここでも芳雄くんのトークの進行が冴えわたりwwけっこう面白かったです。

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フィナーレは全員で。

歌詞はこの日のために書き下ろしたものになっていたようで、客席に語り掛けるようなフレーズや、舞台に立てた喜びといった感情が所々にほとばしっていてグッとくるものがありました。ラストはみんな一体になってノリノリで!!全員本当にキラキラ輝いてて…その光景を見ただけで本当に胸が熱くなった!!

カーテンコールには演出の小林香さんも呼ばれて登場。マイクが使えなかったので芳雄くんが脇からその言葉を通訳して伝えてくれていましたw(ソーシャルディスタンス保たないといけないからピンマイク近づけられなかったんだよね 汗)。

『SHOW-ISMS』は今回初体験でしたが、華やかなステージでとても楽しめました。予定では2時間ちょいの舞台のはずでしたが、芳雄くんと聖子ちゃんのノリツッコミみたいなトークが弾んだり、皆思いが溢れて色々語ったりしたこともあり、結局約30分オーバーということにww。それだけ盛り上がったっていうことで!

配信では公演が終わったばかりの日替わりキャストが挨拶に来てくれるという特別映像もありました!この日は知念里奈さんと下村実生さんが来てくれました。

【マトリョーシカ】の85分バージョンは今回見てとても気になったので8月の配信をまた申し込みました。今度は配信不良が起こりませんように…!!

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