劇団四季ミュージカル『美女と野獣』2012.07.11マチネ(夏劇場2周年カテコあり)

大井町の夏劇場で『美女と野獣』が始まってからこの日でちょうど2年目だそうで。その記念の日に観に行ってきました。

実は、洋輔くんがいないのでギリギリまでどうしようか悩んだんですけど…千穐楽も決まってしまったしこういった記念日はもうこの劇場ではないし、ということで、通った作品のお祝いという意味を込めて行くことにしました。

入り口入ってすぐ渡されたのが2周年記念の携帯クリーナー。

携帯の後ろに貼りつけて気が向いたときに拭き拭きするらしい代物だそうですがw、なんかいつの間にか剥がれて落ちそうな気がするので(汗)記念品として大切に保存することにします。けっこう小さいしね。

最終日となった四季の会会員限定のリボンプレゼント。いつもは1階のカウンターにコーナーがあったんですが、この日は2階席エリアのロビーへ移転。私が参加した中で一番すごい行列になっててビックリです。階段の下の1階席入口扉あたりまで伸びてましたんで(汗)。平日マチネとかなんかいつもガラガラですぐにくじが引けたのに、そんな光景が嘘みたいだった。

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そんな行列に並び、今回引いたのは「バベット」のクジ。ということで、濃いピンク色のバベットリボンを頂きました。上の写真はこれまでゲットしたリボンです。左から、ポット夫人、ガストン、ビースト、バベット。ベルが出ればいいなと思っていましたがそれは叶わず。でも、洋輔くんの時にビースト引き当てられたので私的にはそれで満足です(笑)。

そしてさらにすごかったのが2周年記念のサインボード前。その横にキャスト表があるのですが、そこの裏にいつもスタンプを押している私。そのスタンプ台のところにこのサインボードがあるものだから、こちらも大行列に!いつもスカスカで余裕でスタンプできていたのに嘘みたいな光景(笑)。入り口扉まで開演前も休憩中もすごい並んでてビックリしましたw。
そういえば、BB公演16周年という地味な記念日の時にもサインボードが出てきたけどw、あの時は場所が違ってたな。

客席も1階席はほぼ満席。団体なしであそこまで混雑した客席みたの開幕直後以来くらいだったかも。ちなみに2階席は団体の学生さんが入っていたらしく、それはそれで賑やかだったみたいです。
そして、本編が終わった後に2周年特別カーテンコールが行われました。まず普通のカテコをやったあとに幕の内側から川良チップがひょこっと出てきて「ヒューマン・アゲイン」を歌いだします。そしてフレーズの最後に持っていた1輪のバラを最前列のお客さんにポーンと投げ入れてました。あの席に座られた方はラッキーでしたね。

その直後に幕が開いてキャストが勢ぞろいで「ヒューマン・アゲイン」のクライマックス部分をオルゴール音源に乗せて優しく歌ってました。そこでひと段落ついたところで道口ルミエールがキャストを代表してご挨拶。ちょこっと噛んでたけど(笑)千穐楽までどうぞよろしく、といった趣旨のことを挨拶して会場からは拍手喝采。

盛り上がったところで今度は「ビー・アワ・ゲスト」を皆で熱唱!"嬉しい、今宵に"のフレーズの後に再び「ヒューマン・アゲイン」のナンバーを入れてくる感じでなかなか素敵な構成でした。個人的にはどのナンバーにも参加していないビーストが歌っている姿がとても貴重だなぁと(笑)。佐野さん、なんだかちょっと照れてる感じもありましたがww皆と楽しそうに歌ってて可愛かったです。

クライマックスでは赤い2周年の旗が降りてきて盛大なフィナーレ。そのあとのカーテンコール、オールスタンディングになってすごかったです。何回幕が開いたんですかねぇ。まるで千穐楽みたいな盛り上がりにビックリしてしまった(汗)。記念日のカテコっていつもあんな感じなのかな。
あんな盛り上がりのカーテンコール。そこにいつか、洋輔くんも立ってくれればな…ってやっぱり思っちゃった。本当はこの日にいてほしかったけど、やっぱりああいう華やかな雰囲気のところには佐野さんのようなオーラのある方のほうが相応しいのかも。
でもいつか、その場所にたどり着いてくれるって…私は信じてます。頑張れ…洋輔くん!

劇団四季ミュージカル『美女と野獣』感想一覧

主な出演者

ビースト:佐野正幸、ベル:鳥原ゆきみ、モリース:石波義人、ガストン:野中万寿夫、ルミエール:道口瑞之、ルフウ:赤間清人、コッグスワース:青木朗、ミセス・ポット:織笠里佳子、タンス夫人:原田真理、バベット:長橋礼佳、ムシュー・ダルク:川原信弘、チップ:川良美由紀

以下、ネタバレを含んだキャスト別の感想です。

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ビースト@佐野正幸さん

昨年のクリスマスカテコの時以来の佐野ビースト。佐野さんは感情型のビーストだと思うので見ていてけっこう面白い。なんていうか、動きにすごいメリハリがあるんですよね。哀しい表現の時には本当に体全体から哀愁のオーラが出てるし、怒りの表現の時にはその感情を思いっきり外にぶちまけてる感じ。とにかく分かりやすいです。

コミカルなシーンでもある最初にベルを夕食に誘うところ。あそこのリアクションは本当に大きくてw。必死に怒りを抑えてる表現も我慢してるって感じじゃなくて我慢しきれないって感じなんですよ。なのでベルに食って掛かっているときはたぶん、洋輔くんのビーストよりも激しくなってると思います(笑)。一目瞭然でビーストが精神的に追い詰められてるのが分かっちゃう、みたいな面白さがあるんですよね。見ていてけっこうプッて吹き出しちゃったよ(笑)。ちなみに「失礼よっ」は洋輔くんみたいに高い声出すんじゃなくてけっこう低めの声で脱力させたような感じだった。あれは笑ったwww。

1幕クライマックスの「愛せぬならば」は凄かったですね。はい、もう、すごいとしか言いようがないくらいの迫力です。初めからけっこう感情をガーーッと吐き出すような感じ。最後のほうなんかマイク割れを起こしてしまうほどの絶唱でビックリしました。凄いなとは思ったんだけど…うーん、私の求めてるビーストの歌い方じゃないんだよな…。あれはファントムでぜひとも聞きたい歌い方なんですよ…。佐野さんはやっぱりファントムで見たい。

オオカミと闘うシーン、なんか、佐野ビーストだとオオカミよりも強そうって思えてしまうのは私だけだろうか(爆)。ガブリとやられていてもかすり傷みたいに見えてしまうww。それだけオーラが違うわけですよ。でも傷の手当てをしてもらってる時は結構ヘタレ。一番最初の「痛っっ」っていう悲鳴がめっちゃ乙女で可愛すぎw。

図書館のシーンは洋輔くんビーストと重なるような雰囲気だったかも。あれを見て、"あぁ、洋輔くんはやっぱり佐野さんのビーストがベースにあるんだな"って再確認しました。立ち居振る舞いとか反応とか似てる…っていうか、こちらがオリジナルなんですけどw。だけど泣くことはなかったな…。

ベルに告白しようとするシーン、佐野ビーストは「ここで楽しいかい?」ってかなり緊張した雰囲気で尋ねてますね。ものすごく真面目な感じ。ただ、ベルに「とっても」って返事もらった時の喜びの表現は…個人的には洋輔くんのほうが好きだなぁ。佐野ビーストは対応が大人といいますか、心の内に広がる喜びを噛みしめてるような感じだったんですが…ちょっと物足りなく思えてしまった。

そして、王子への変身。やっぱりねぇ…私には"王様が出てキターーー"って思えてしまう(汗)。めちゃめちゃ落ち着いてるというか、貫録十分なんですよ、降りてくる時からw。これまでのお茶目な野獣の姿が嘘みたいに、魔法であのヘタレ部分を全部そぎ落とされちゃったんじゃないかってくらいの貫禄(笑)。召使に対する態度も威厳に満ちてるし、最後にベルとダンスするシーンも実に堂々として…正真正銘の貴族って感じ。この変わり様に私はちょっと違和感を覚えてしまうのでした(素敵すぎるんだよね 汗)。あ、違和感といえば、メイクもかなぁ。佐野ビーストの顔メイクはちょっと苦手だったりします(苦笑)。

佐野ビーストを観るのはもしかしたらこれが最後かもしれません。次回はぜひともオペラ座で…ファントムとしての佐野さんに会いたいです

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ベル@鳥原ゆきみさん

相変わらず明瞭快活で笑顔がとても明るいベル。特にビー・アワ・ゲストの時の鳥原ベルは本当に楽しそうで見ていてとても心が躍ります。ビーストへの恋心の表現もちゃんと"恋する乙女"になっているところがいい。基本的には気が強いベルなんだけど、佐野ビーストが相手だとその気の強さで圧倒する感じではなくていい感じに中和されてるような雰囲気に見えました。たぶん、すごく久しぶりにベルがビーストに身を預けてるように見えたかも(笑)。

ただ、欲を言うならば…もう少しトーンを落としてもいいんじゃないかっていう場面ではシュンとした感じを出してほしいかも。なんかいつも元気いっぱいなベルに見えちゃって、彼女の哀しみや苦しみといった部分が見えづらくなる時があるんですよね。そのあたりのメリハリが欲しいなと思ってしまいました。

ガストン@野中万寿夫さんルフウ@赤間清人さん

この二人のコンビはけっこう好きかも。赤間ルフウはガストンに殴られたりしたときのリアクションがなかなかうまいと思います。それになんか可愛いしw。ただベルに問い詰められて考える時のリアクションは相変わらず会場からのウケが今一つなんだよな(汗)。

野中ガストンは以前見たときよりもちょっと人物が丸くなってきたかな?ベルにプロポーズするまでの雰囲気が前回よりコミカルで親しみやすい雰囲気になってました。で、そのプロポーズのシーンですが…ベルの持っていた花を井戸に捨てるところがあるんですけど…、いつもものすごい投げやりな感じでポーンと放ってたのでいつかは的外すんじゃないかと懸念してたんですよね(苦笑)。そしたら、この日、井戸投げ失敗してましたww。田島さんが落とした時にはビックリしたけど(田島ガストンはけっこう慎重に花投げてたので)野中さんの時には"あぁ、ついにやったか"って思ったよw。

ルミエール@道口瑞之さんコグスワース@青木朗さん

この二人は本当に感情表現が豊かだしリアクションも大きいので見ていてとっても楽しめます。青木さんの威厳を出したいんだけどいつもどこかヘタレちゃうコグスワースは何度見ても可愛い。「怖いんだよぅ、ルミエールぅ…」って泣きが入る芝居が可愛くていつも萌えてしまう(笑)。

道口ルミはこの日は意外と落ち着いてたほうだったかな。いつもは点きそこなってたろうそくの炎もちゃんと燃やしてたしw。それでも感情表現がとってもストレートで見ていて本当に楽しめます。まさにエンターテイナーって感じ。大好きです、道口ルミエール!

モリース@石波義人さん

なんかこの日の石波さん、めっちゃテンション高くなかったですかねw。あの蒔き割り機械の車から飛び降りる時の勢いがいつもと違ったので思わず吹きそうになったよ(笑)。そのあとのシーンでも今まで以上になんか乗ってるなぁって感じで。これまで見てきた石波モリースのなかで一番弾けてたような気がしますw。

織笠ポット夫人長橋バベット原田タンス夫人

この3人は安定していたのですが、特にいいなと思ったのが長橋さん。バベットに入られたばかり位の時よりもずっと良くなっています。他のバベットよりもハスキーヴォイスなんですけど、動き慣れてきた感じだしバベットの可愛さといった部分が以前よりずっと出てきたように思いました。けっこう好きなバベットかも。原田タンス夫人は相変わらずのオバチャンっぷりで面白いですww。

織笠ポット夫人はちょっとしばらくぶりだったんですが…遠藤ポット夫人の肝っ玉母さん的なお芝居を見た後だとどうしても淡白に見えてしまいます(苦笑)。なんていうか、母性が足りないんですよね…。それが残念でした。

他のキャストさんたちも2周年記念公演に相応しく素敵な歌とダンスを見せてくれました。BBはやっぱり素敵な作品だなと思います。だけどこの日は一滴も涙することなく普通に見ちゃったんですけどね(爆)。ものすごく久しぶりに冷静にBB見たような気がするw。
次は洋輔くんが大井町に戻った時に足を運びたいと思います。待ってるよー

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