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石川禅ソロコンサート『ライフ・イズ・ミュージカル』2025年3月20日マチネ感想

石川禅さんのソロコンサート『ライフ・イズ・ミュージカル』マチネ公演を観に新宿初台の新国立劇場まで行ってきました。

石川禅さんは私がミュージカルファンになったばかりの頃から注目している大好きな役者さんです。一番最初に「これは!!」と心撃ち抜かれたのが、1997年に上演されたミュージカル『アニーよ銃をとれ』のフランク役。歌もお芝居も最高すぎて一気にファンになりました。

FC「Z-Angle」の存在も早い時期から知っていて、何度も入会をどうしようかと悩み続け今に至る…(←まだ入れてません、禅さんごめんなさいっ 汗)。

大手町ホールでコンサートがコンスタントに開かれていることも知っていたのですが、行きたいと思いつつ結局予定が合わなかったり諸々事情があり実現できないままになっていて。でも2020年、コロナ禍に開催された禅さんのホリプロ企画コンサートの配信を見る機会に恵まれました。パソコン画面を通しても伝わる禅さんの魂の歌声に号泣…!!これは絶対に生で聴きに行かなければっ!!と。「今回ソロコンは延期になったけどまた必ず開催しますから」というお言葉を信じ待ち続けること約4年半。

ついにその日が来たーーーー!!!

ということで、チケット販売初日に飛びついて購入しこの日を迎えました。コンサートは1日限りでしたが、マチネとソワレがあって。それぞれゲストも違うしテーマも違っていて半分くらいの楽曲は入れ替わりになると聞いていたので悩んだのですが、私が最も聞きたいナンバーが集中したマチネのみに参加することにしました。どちらにしろ、ソワレ公演はあっという間に売り切れてしまってどちらにしても購入できなかったんですけどね(汗)。

以下、ある程度ネタバレを含んだ感想になります。

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2025年3月20日 13時開演 in 新国立劇場 中劇場(東京・新宿初台)

出演者・上演時間・物販

  • 石川禅
  • スペシャルゲスト:瀬奈じゅん
  • 演奏:YUKA chanband

(ヴァイオリン:樋口菜穂美、チェロ:中林成爾、ギター:内田充、ベース:杉田孝弘、ドラム:河崎真澄、ピアノ:YUKA)

物販はパンフレットとランチトートバッグと巾着。開場して早い時間帯に劇場入りしましたが、めちゃめちゃ長い行列ができてました。私はパンフ「お禅べい巾着」をお買い上げ。

巾着のネーミング「お禅べい」っていうのがめちゃめちゃ可愛すぎ!!しかも中には本物の「おせんべい」入ってるしw。もったいなくてなかなか食べられません(禅さんのイラスト可愛いんだもの!)。

それから、ファンクラブ限定グッズの可愛いベアも販売してました。こちらは非会員でもその場で入会すれば変えるとなっていて。私も相当悩んだのですが…今回は涙を呑んで我慢(汗)。

上演時間は休憩なしの約1時間30分の予定でしたが、結局30分延長で終わりましたw。

私個人としては、さらに延長されても全然OK…というか、もっともっと聴いていたいと思ったほど。それくらいめちゃめちゃ充実した2時間でした。

舞台セットは森のような雰囲気で、奧と手前に木や草が配置。中央に薄い階段状のステージセット。この薄い階段がコンサート中に禅さんに思わぬハプニングを起こすとは(汗)。次回コンサートの時にはぜひ平面のステージにしてあげてほしいです~。

最初に登場した禅さんはツナギ姿で舞台上でちょっと挙動不審な人(笑)。椅子に置かれた黒いハットとステッキを見つけると繋ぎを脱ぎ捨てて正装姿に!!でもこの早変わりがけっこう大変そうで脱ぐのにアタフタ苦労してました(そんな禅さんも可愛いww)。無言で登場してハットとステッキのアイテムを見つけるっていう演出はチャップリンを意識したのかもしれませんね。でも結局ハットとステッキは殆ど使われないまま終わりましたけど(笑)。

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披露されたナンバー(セットリスト)

M1 ショーほど素敵な商売はない:ミュージカル『アニーよ銃をとれ』より

ミュージカルコンサートと言えばだいたい出てくるこのナンバーなのですが、私にとってはものすごく思い入れが深い1曲。最初にも少し書いた通り、禅さんのファンになる一番大きなきっかけになった作品が『アニーよ銃をとれ』だったので流れてきただけで胸アツでした。

歌詞の中に「アンコールの拍手も」ってフレーズがあって、ここで客席から大きな拍手が。それに対して禅さん満足そうにされてましたが、すぐ「でもまだ1曲も歌い終わってないんですけど」と自己ツッコミ入れてたのが面白かったww。

M2 君のヒーロー:ミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』より

M3 伝説のロコ・シャネル ~乗り越えるの:ミュージカル『ジェイミー』より

M4 あいつを見つけたら:ミュージカル『天使にラブソングを〜シスター・アクト〜』より

3曲続けての披露でしたが、この時は禅さん、客席に降りて1階席をかなり練り歩きながら歌ってましたね。今回のコンサートのセットを設営するにあたり、「お客さんとできる限り近い位置で、皆さんの顔が見えるような距離感で歌いたい」とリクエストされたのだとか。前方通路席の方達とはかなりアイコンタクトも取っていて、あれはファンは堪らないだろうなと微笑ましく見ておりましたw。
私はけっこう後方席だったので近くに禅さん来られることはなかったのですが、それでもその心意気がとても嬉しかったです。

この3曲の中で『ジェイミー』だけはまだ未見。『アリス~』と『シスター~』は観ているのですが、作品的にあまり好みに合わなかったので殆ど覚えてなくて初めて聴くのと同じ感覚(汗)。それでも、禅さんが歌うとその歌っているナンバーの場面がまざまざと見えてくるんですよ。作品の記憶が残ってないのに、ダイジェストで見た気になるというか。その表現力はやっぱり禅さんすごいなぁと感動いたしました。

M5 誠実さと信頼:ミュージカル『レベッカ』より

M6 もしも鍛冶屋なら:ミュージカル『マリー・アントワネット』より

ミュージカル『レベッカ』は初演と再演のみ観に行ったのですが、禅さんの出番をもっと増やしてほしかったという感想しか思い浮かばなかった作品でした(汗)。なので内容を殆ど覚えていないのですがw、コンサートで改めて聴くととてもドラマチックで素敵なナンバー。生き生きと若々しく熱唱された禅さんの歌声は『レベッカ』のフランクというキャラを浮かび上がらせていたように思います。

ミュージカル『MA』はあの時代には珍しい日本発の作品でしたが、初演と再演はまだ内容が定まっていない感じで客入りもあまりよくなかったんですよね。でも、私は禅さんが演じたルイ16世がめちゃめちゃ大好きで、けっこうリピートして帝劇に通った思い出があります。特にルイが死を覚悟して歌う♪もしも鍛冶屋~♪の場面は本当に感動的で、何度も禅さんのお芝居と歌に泣かされました。今もこうして大切にコンサートで歌われていて嬉しかったです。

-マチネ限定披露ナンバー-

M7 「メトロに乗って」メドレー:音楽座ミュージカル『メトロに乗って』より

約25年前に禅さんが出演された音楽座公演『メトロに乗って』のナンバーを3曲メドレー形式で。ちなみにコンサートでは同じ作品から3曲以内でという決まりがあるそうです。

上演されたのは知っていたのですが結局見に行けずじまいで…作品は大沢たかおさんが出演した映画版で見ましたがあまり内容は覚えていませんでした(クライマックスが衝撃的なのは覚えてる)。舞台版を見に来たことがある人は?との質問に手を挙げた人はだいたい3分の1程度だったので、かいつまんで禅さんがストーリーの概要を説明。一言一言かみしめるように丁寧に語ってくださってすぐに情景が頭に浮かびました。非常にシビアな内容なのですが、禅さんが語るととても優しい物語に思えてくるから不思議。

本当はこれまでのコンサートでもずっと歌いたいと思ってきたとのことですが、1つの曲が短いことからなかなかリストに加えることができなかったそう。でも今回のコンサートでは思い切ってメインの登場人物が歌う3曲をセレクトして歌いたいということで音楽座にも連絡を入れ、快諾していただけたと嬉しそうに語っていらっしゃいましたね。

この作品に禅さんが出演されたのは2000年の初演時のみでしたが、とても思い入れが深いそうです(禅さんは主人公の小沼真次を演じました)。私は観に行けませんでしたが、今回のコンサートでその世界観に没入することができました。音楽が流れると禅さんの表情が『メトロ~』の登場人物に憑依していくようで…、目にいっぱいの涙を湛えての熱唱。もうその姿を目の当たりにしただけで、号泣してしまった。時が経っても、いかに禅さんがこの作品を愛しているかがひしひしと伝わってきて本当に胸アツでした。

歌い終わった後、禅さんも涙が止まらない状態になってしまい「あぁ、これはヤバいぞ~~」と呻きながらお水を飲んだり涙を拭ったり。切り替えてトーク、となろうとしたところでもまだ「涙が止まらない」とハンカチで拭っていたり。その姿だけでももらい泣きしちゃいましたよ。最後は「よしっ」と気合入れながらその場でピョンピョン飛び跳ねて気分変えてたのが可愛らしかったですけどね(笑)。

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-マチネ限定披露ナンバー-

M8 あなたが側にいれば〜夜のボート:ミュージカル『エリザベート』より

ゲストの瀬奈じゅんさんが登場されて、ミュージカル『エリザベート』のフランツとシシィの場面を再現するように歌われました。

これまでのコンサートでも何度か♪夜のボート♪は披露されていたとのことですが、1幕で若い二人が結婚を決意する時に歌う♪あなたが~♪と一緒に歌うのは今回が初めてとのこと。この二つのナンバーは旋律が同じで共にリンクしているのですが、1幕と2幕とでは歌詞の内容が対照的なんですよね。だからこそ♪夜の~♪が泣ける。

禅さんはその対比をこれまでずっと歌ってみたかったということで、今回ゲストに『エリザベート』で共演し気心知れた仲である瀬奈さんがいらっしゃったのを機に思い切って取り入れたのだそうです。

舞台本編では2曲連続で聴くことができないのでこれは非常に貴重!♪あなたが~♪のときには恋愛する二人のキラキラ感が出ていて非常に微笑ましい。その姿が眩しいが故に、♪夜の~♪はいつも以上にめちゃめちゃ切なくて号泣してしまった(涙)。禅さんも瀬奈さんもほろほろ涙を流されていて、歌い終わった後も「泣いちゃったね」と言いながら何度も目頭を押さえられていてとても感動的でした。

-マチネ限定披露ナンバー-

M9 サナトリウム:さだまさし カバー
M10 奇跡〜大きな愛のように〜:さだまさし カバー

♪サナトリウム♪は禅さんが学生時代に初代ウォークマンをお金を貯めて購入した時に手に入れたさだまさしさんのアルバム「夢供養」に入っていた曲で、今でも大好きなのだそうです。1979年当時にこの歌を作ったさださんはすごいと思うと大絶賛でしたね。

いやぁ…、さだまさしさんの楽曲と禅さんの相性ってめちゃめちゃ良いですね!!さださんの歌の世界観が手に取るように伝わってきて本当に泣けました。その情景が目の前にリアルに浮かんでくるんですよ。素晴らしかった。

♪奇跡~♪は瀬奈じゅんさんがソロで歌われたのですが、これも禅さんの大好きな楽曲だそうでリクエストされたのだそう。瀬奈さんもコンサートでさださんのこの曲を歌っているそうですね。ドラマチックに歌い上げられていてとても感動的でした。
ちなみに、瀬奈さんの宝塚サヨナラ公演の時にさだまさしさんが駆けつけられていたのだとか。禅さん曰く「タカラヅカスカイステージで見ました」と(笑)。地方公演などに行くと部屋にCS放送が映るテレビがあることが多いらしく、スカイステージ見ることが多いそうですよww。お好きなんだなぁと。

-マチネ限定披露ナンバー-

M11 馬と鹿:米津玄師 カバー

配信コンサートの時に聴いた禅さんが歌う♪馬と鹿♪に超心震えた私は、あの日からずっと”生の禅さんのカバーでこの歌を聴きたい!”とずっと思ってきました。今回マチネ公演を選択したのはこの楽曲が入っていたというのが非常に大きい。

あぁぁ~~~・・・もう、ほんとうに、最高すぎましたってばっ!!!!

禅さんの歌う♪馬と鹿♪のドラマチックさは特別です。丸ごと持って行かれました。心が震えまくり泣いた。念願叶い生で聴けて本当に良かったです(涙)。

ちなみにこの曲が主題歌となっていた日曜劇場ドラマ『ノーサイド・ゲーム』も毎回夢中になって見ていましたが(Blu-rayも持ってる)、禅さんは悪役でセミレギュラー出演されてました。歌い終わった後の「すげーー悪い奴演じてまして」ってコメントがめっちゃ笑えたw。最初に米津さんの楽曲を聴いた時は「痺れた」と。「これは私が歌ってもいいんじゃないか!?」と思ったほど惚れ込んでいるそうです。これからもカバーし続けてほしいです。

-マチネ限定披露ナンバー-

M12 俺のペテルブルク:ミュージカル『アナスタシア』より

このナンバーを歌う前に「行くぞ!」とめっちゃドキドキした感じで気合入れてた禅さんw。本当は続けて歌う予定だったようですが「やっぱりこれ歌ったあと1回休ませて」とバンドの皆さんにお願いしてましたね。

♪俺の~♪は舞台で禅さんが演じたヴラドのナンバーではなく、ディミトリーが歌うナンバーでどちらかというと若々しいエネルギーに溢れた楽曲です。歌う前はあんなにオドオドしていたのが信じられない爆発力で、もう圧倒されまくりでした!!確かにそこに、ディミトリがいたよ!!キーもちょっと高いし、テンションも高く歌わなければいけない難曲なのに、見事に疾走感あふれた歌声で駆け抜けられました。あれは本当に凄かった!!

終わった後に疲労困憊して休憩されてたけど、そりゃそうだろうなと(舞台上を駆け回ってたしw)。このナンバーはファンのリクエストが最も多かったとのことですが、分かるなぁ~。ものすごくパワー使うけど、今後もぜひ頑張って私たちに届けていただきたい1曲です。

ちなみに、ミュージカル『アナスタシア』は最初にアニメ映画が原作ですが(この楽曲は舞台のオリジナル)、その時禅さんはディミトリの吹替(歌と声優)を担当されていたんですよね。これが本当にめちゃめちゃ良くて、禅さんディミトリ見たさに複数回映画館に通いました。これでますますファンになった。

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-マチネ限定披露ナンバー-

M13 ザ・ミュージック・オブ・ザ・ナイト:ミュージカル『オペラ座の怪人』より

禅さんがこのナンバーの紹介をした時、客席からは「おぉ~!」というどよめきが沸き起こっていました。私もまさかこれが来るとは思ってなかったので(まだこの時点でパンフ読んでなかったので)ビックリしました!!

禅さんのファントムを聴ける日が来るなんて奇跡!!!

英語で歌うのかと思いきや、劇団四季の訳詞をそのまま歌っていたのもビックリしました。最近は四季もそういうところ柔軟になったんでしょうか。禅さんのファントム…、ほんっとうに幻想的で美しくドラマチックで感動いたしました(涙)。『オペラ座~』には出演できませんが(四季が上演権持ってるので)、『ラブネバ~』はイケそうでは?禅さんの激熱なファントムも見てみたいと思ってしまいましたよ。

-マチネ限定披露ナンバー-

M14 僕こそ音楽(ミュージック):ミュージカル『モーツァルト!』より

こちらのナンバーもビックリ!!なんと、禅さんのヴォルフガングを聴けるとは!!!

還暦を迎えられたとはいえまだまだお若い禅さんが歌う♪僕こそ~♪、キラッキラしておりました。声色もヴォルフに寄せてちょっと高い声にされていたし、あそこまで歌いこなす技術が本当に凄いなと。音楽…歌…、そしてミュージカルへの愛がこれでもかというほど伝わってきて思わず涙してしまいました。やっぱりすごい人だよ、禅さんは…!!

M15 カフェソング:ミュージカル『レ・ミゼラブル』より
M16 スターズ:ミュージカル『レ・ミゼラブル』より

そして締めは…レミゼ!!禅さんはこれまで数えきれないほどのミュージカルにご出演されていますが、その中でも特に外せない作品がこれだと思います。

『アニー~』後の1997年に観に行った『レ・ミゼラブル』でマリウスを演じていたのが禅さんでした。歌が素晴らしいのは言わずもがなですが、お芝居の熱さがめちゃめちゃ素晴らしくて圧倒されまくったのを今でも覚えています。特にエポニーヌが亡くなるシーンの時の禅さんマリウスには何度泣かされたか分からない。もしかしたら今までで一番多く見たマリウスかもしれません。
なので、禅さんが歌うレミゼの♪カフェソング♪は特別です。目に涙を湛えての熱唱、素晴らしかった!!

そして、続けて歌われたのがレミゼ2役目となるジャベールの♪星よ♪。禅さんは2007年~2011年まで演じられてました。この頃のレミゼは個人的に想うところがありあまり回数行っていないのですが(汗)、禅さんジャベももちろん拝見しています。厳格で冷徹ながらも熱い魂を滾らせているようなキャラクターで非常に見応えがありました。
今回も、朗々と熱い熱いジャベールのナンバーを熱唱!!あのドラマチックな歌い上げが最高すぎましたっ!!!

M17 ショーほど素敵な商売はない:ミュージカル『アニーよ銃をとれ』より

最後にもう一度冒頭で歌った♪ショーほど~♪を持ってくるところがすごく良いなと思いました。禅さんのこのコンサートへの想いが詰まってる。最後も大きな手拍子で(特にアンコールの拍手のくだりは冒頭より盛り上がりました)、客席と禅さんとの一体感があってとても感動的でした。

ちなみに、このあとのアンコール曲はありませんでした。本当はもっともっと聴いていたかったけど、内容が非常に濃厚だったのでこれはこれで正解だったなと思います。

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トークレポ

禅さんは歌っている時とトークをしている時のトーンの差がとても大きな方で。喋ってる時はフワフワっとして穏やか~~~なオーラに包まれるのですが、ひとたび音が聞こえてくるとそのキャラクターの顔にスーッと入り込んでものすごい熱量の歌を”役者”として熱唱してくださる。このギャップがたまらない魅力だよなと今回改めて思いました。

トークは瀬奈さんとの楽しいひと時から少し。

クロストークが始まる前に瀬奈さんが「これ、何分くらい喋ってもいいんですか?」と聞いてきたの面白かったですw。なんでも帝劇コンサート(ラスト公演)の時は1人1分までという制約があったそうで、今回は気心知れた禅さんとの共演なので「たくさん喋りたい」とやる気満々だったのが愛らしかったですw。禅さんも「いくらでも大丈夫ですからっ」って言ってたっけ(←この時点で予定時間すぎるだろうなと予想した 笑)。

禅さんと瀬奈さんの出会いは15年前のミュージカル『エリザベート』だったそうで。あれからもう15年も経つのかと私もビックリしてしまいました。瀬奈さんがシシィ(エリザ)で禅さんがフランツでしたねぇ。大好きなコンビでした。この時ルドルフだったのが浦井君だったかな。ちなみに、共演した回数はエリザ含めて3作品だそうです(貴婦人の訪問、ヘアスプレー)。

禅さんはエリザで瀬奈さんと共演する前に宿泊先ホテルで「タカラヅカスカイステージ」をテレビで見て「この人が僕の奧さんになるんだ」とまじまじと見入ったというエピソードは笑いましたww。

エリザ共演の裏話でもうひとつ面白かったのが、シシィとフランツが向き合うシーンでの一コマ。稽古の時に、二人とも客席を意識した立ち位置を交互にやりまくっていて気が付いたら舞台から落ちそうなポジションになっていたんだとか(笑)。その時に禅さんも瀬奈さんも「この人は私と同じタイプだ」と直感し、それ以来すごく懇意にするようになったんだそうです。
ちなみに瀬奈さんがタカラヅカ退団後に初めてデュエットした男優が禅さんだったとのこと。この時まだ”女性”に慣れていなかったからか手を繋ぐときのリアクションが”男”になってしまったと笑っていらっしゃったのが面白かったですww。

あと、エリザの稽古の時にものすごい高いコーヒーメーカーを買ったっていうエピソードも面白かったな。当時禅さんはダブルキャストでフランツ役だった岡田浩暉さんとワチャワチャすることが多かったそうで、そこに交じってきた瀬奈さんに「一緒にこの(高い)コーヒーメーカー買おう」とけしかけたらしいですww。
禅さんは当時のものをまだ大切に使っているそうですが、瀬奈さんは「子供育てるのに忙しくてそれどころじゃなかったからもう使ってない」とバッサリでした(笑)。

瀬奈さんのエリザで演じた役柄についての自己解説も笑ったww。「殺して(ルキーニ)殺されて(シシィ)迎えに行きました(トート)」って表現が最高www。フランツだけは演じてないとのことで禅さんが「オーケー」とニンマリしてたのも可愛かったw。

コンサートの最後の挨拶の時に瀬奈さんが再び登場され、禅さんにお祝いの「8本のバラ」をプレゼントする感動の一幕もありました。その花言葉は「思いやりに感謝」ということで禅さんへの愛がたくさん溢れてましたね。

ところが、この花束をもらってテンションが上がったからか最後に舞台上の階段から禅さんが派手にコケてしまって、隣にいた瀬奈さんのみならず客席もビビって思わず声が上がったほど(汗)。今回のコンサートの舞台から禅さんちょいちょい足踏み外すことがあって(汗汗)本当に気をつけて頂きたいよ~~!!でも、転んでも瀬奈さんからのバラの花束はしっかりガードしていたのが凄い禅さんらしいなと思いました。
最後舞台袖へ戻る時はピョンピョンと何度も飛び跳ねて「僕は大丈夫」アピールしてニコニコしていらっしゃったのでホッとしました。お怪我がなくてホントよかった。

禅さんと瀬奈さんのほっこりサバサバトーク、とっても楽しかったです。ありがとうございました!

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後述

劇場ロビーには禅さんへのメッセージボードが用意されていました。

最初はまばらだったボードも、終演後にはファンの方の温かいメッセージでいっぱいになっていました。私ももちろん参加させていただきました。こういう企画ってすごく良いですよね。ちなみにソワレは違うボードが用意されていたようです。

今回初めて禅さんのコンサートに行くことができて本当に良かった。ずっとずっと行きたいと思っていたのでね。改めて思いましたが、禅さんはやっぱり”お芝居の人”なんだなぁと。どの楽曲も聴く人にその”情景”を見せてくれる、その世界へ連れて行ってくれる。そして、どうしようもなく心を揺さぶられる。本当に魅力的な方です、石川禅さん。

舞台セットも、YUKA chanbandの皆さんによる分厚い演奏も、すべてが最高の空間でした。愛に溢れていました。

いつか大好きな飯田洋輔くんとも共演してほしいな。これは私のほんの些細な夢です。

「ダンスオブヴァンパイア」のお稽古も始まっているという忙しいなか、このような素敵なコンサートを開催してくださりありがとうございました!!できれば石丸さんの様に毎年コンサートしてくれると嬉しいのですが、それはできなくてもなるべく早めにソロコンの次回開催をお願いします(笑)。

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