2022年1月22日の『劇団四季のアンドリュー・ロイド=ウェバー コンサート~アンマスクド~』広島公演のマチネ公演後にアフタートークショーが行われました。
1月22日マチネ公演の本編感想は以下の記事にあります↓
超大感動の素晴らしい舞台の熱が冷めやらぬ中、終わってからわずか4-5分後くらいにはもう準備が整っていてちょっとビックリ!司会担当の飯田達郎くんが「皆さん、拍手ぅーー!!」と客席を盛り上げながら登場。彼は本当に朗らかでお客さんをのっけから乗せるのが最高に上手いっ!
でもその直後に帰ろうとしているお客様も数人目に入ったようで「あ、いいんですよぉ」とか「階段とかお気をつけて~」とか優しい言葉でニコニコ促してました。達郎くんのそういうホワッとした優しさ、好き!
そして改めて客席に「いかがでしたか!?」と促すと大拍手が沸き起こって会場が盛り上がりムードに変わりました。達郎くんも満足そうにニッコニコしてて可愛かったな。
今回の『アンマスクド』公演では、各会場でトークイベントがいくつか設定されていて場所によって違うテーマが取り上げられることになっていました。チケットを購入したばかりの頃はたしかイベントには触れられてなかったような…でして、実は私、そのことを知ったのが今年に入ってからだったという(汗)。
広島公演は1回分しか確保していなかったのですが、それがトークの翌日公演だったので慌てて前日分を追加しました(福岡の時も追加しようと思ってたんだけど時間とお金の関係で断念しました 苦笑)。
広島公演のトークテーマは『オペラ座の怪人』。唯一の中国地方公演でもある広島でこのテーマを持ってきてくれるとはありがたやぁ~~~…!!
以下、アフタートークということなのでネタバレが相当含まれています。ご注意を。あと、好きでたまらない役者・飯田洋輔くんに関しての記述はテンションが少しおかしくなってる可能性大w。広い心でお付き合いくださるとありがたいです…(汗)。
『劇団四季のアンドリュー・ロイド=ウェバー コンサート~アンマスクド~』広島公演 アフタートークショー 「オペラ座の怪人」について 2022.01.22 マチネ公演後
トーク参加者:飯田洋輔、吉田絢香、真瀬はるか
司会担当:飯田達郎
今回のトーク参加者は、ミュージカル『オペラ座の怪人』と縁が深い人が選出されたとのこと。司会の達郎くんは本編でラウル役、吉田さんはカルロッタ役、洋輔くんは怪人役をそれぞれ経験しています。真瀬さんは本編には出演経験なしですが、今回の『アンマスクド』公演でクリスティーヌ役を担当されています。
あぁ…、なんと素晴らしい人選!!っていうか、洋輔くんがトークに参加してくれる日に自分もいるってことがもう、夢のようというか天国のようでございました(←無駄に盛り上がる私w)。
『オペラ座の怪人』の稽古で大変だったことは?
吉田さんは「大変なことばかりだったので、逆にすぐできたことでもいいですか?」と提案。達郎くんはこの変化球に最初ちょっとビックリしてるようでしたがwすぐに「どうぞ」と促してました。このあたりの臨機応変さはさすがです。
オペラ座に出演し始めた頃はカルロッタの衣装係の役を演じていたという吉田さん。それゆえ、カルロッタ役になった時に「次に何を着せられるのかといった段取りがすぐに理解できた」とのことでした。なるほどねぇ。確かにカルロッタは衣装替えが多い方ですから把握してないと大変そうです。
これに関して達郎くんからも一言解説。それによると「裏では舞台で見えている部分の倍以上が動いてる」とのこと。靴の種類や衣装の種類などは間違えたらエライコッチャになるので(特に早替え用は気を遣うらしい)、そういう細かい部分の稽古は演じる前に必ずやっていると熱弁を振るってました。
ちなみに達郎くんは家で必死に覚えてたそうです。頑張り屋だもんね~。横でお兄ちゃんの洋輔くんも手伝ってあげてたのかな?想像するだけで微笑ましい(笑)。
真瀬さんは本編には出演したことがないので、今回『アンマスクド』で出演が決まってお稽古に参加するときに「私だけ本役を演じてる人だらけの中に放り込まれた感じで最初は不安しかなかった」と苦笑いしていました。あぁ、そうだっただろうなぁ。プレッシャーとかハンパなかったと思います。
とにかく必死に自主練していざド緊張しながら稽古場に参加したという真瀬さん。でも、初めて稽古場に参加したときに「自分は何もしなくていいんだ」と思えたのだそうです。そこにいるラウルや怪人に身を任せるだけでいいんだ、という安心感みたいなのが芽生えたのが驚きだったと少し興奮気味に語っていらっしゃいました。
それだけ本役さんたちの雰囲気が完璧に出来上がってたってことなんだろうねぇ。やっぱり四季の役者さんたちはすごい。
それから面白かったのが♪THE PHONTOM OF THE OPERA♪のナンバーでのエピソード。
真瀬さんはクリスティーヌ役として最後にハイトーンの美声を披露するわけですが、その部分は毎回ものすごくエネルギーを使われてると。だと思うわ~。あの声は、相当訓練を重ねた人にしか出せない(ロイドウェバーが愛するサラ・ブライトマンのために書いた曲と言われてますから、そのレベルに合わせるのは相当大変かと 汗)。それを完璧に出してる真瀬さん、本当にすごいなとめちゃめちゃ感動しましたからね。
そんなある日のお稽古場でのこと。朝の10時にハイトーンの部分を4回連続で歌うように言われたことがあったらしい(汗)。午前中にあの声を出すのは相当至難の業だと思うし、真瀬さんもかなりビビって混乱したそうな。
ところが、洋輔くんファントムが横で「歌え!私のために!」とセリフを叫ぶと不思議と声がバーーンと出ちゃったのだとか!そのことに真瀬さん自身もびっくりしたとかなり興奮しながら語ってて面白かったww。洋輔ファントムのあの言葉は「魔力」って言ってたっけww。
さらにその日を思い出したように洋輔くんが横から「歌えって言われたら歌えるんだって言ってましたもんね」とニコニコ笑っててww。もうその笑顔が可愛くて超癒されたんですけどぉーーー(←私の心のテンションが上昇中ww)!!
ちなみに、自主練でその部分だけ歌おうとしたらうまくいかなかったという真瀬さん。でも、洋輔くんファントムが横にいてあの「魔力」の言葉を口にすれば自然と声がバーーンと出てくると。
それを聞いた達郎くんが「魔力のおかげってことなんですね」とコメントw。そこで会場からも大きな拍手が沸き起こったのですが、「これは魔力に対する拍手なのか!?」みたいな雰囲気になってて(笑)。それを受けた洋輔くんがちょっと戸惑ったようにはにかみながら「ありがとうございまぁす」って微笑んでたの、プライスレスっ(あの笑顔は幸せを呼ぶ)!!!真瀬さん、ナイスなエピソード本当にありがとうございましたっ!!
達郎くん、お兄ちゃんに話を振るときに「洋輔は?」って聞いてたのめっちゃツボったわ!!仲良し兄弟の一端を見させてもらった感じでホッコリしました。
洋輔くんはファントムデビューしたのが2021年の2月だったとのことで。あぁ…行きたかった…。12年前にファンになった時から洋輔くんがファントム役として出演することは私にとって夢でしたから、その日に駆けつけてお祝いしたかったです、本当は…。
で、洋輔くんが一番ファントム役として苦労したことというのが…「眉毛を書くこと」だったと(笑)。あら、そっちなのねww。そのマイペースっぽい回答がまた最高だわぁ~~!
「マスクをかぶってる方は理由があって見えないようになってるんですけど」とネタバレにならないように気を遣ってコメントするところも可愛いw。客席から見える部分の半分の顔については、自分の芝居にもかかわってくると思っているそうで「美しい顔にみせなきゃいけない」とかなりこだわっているらしい。
最初のころは「美しい顔」へのこだわりが強すぎて、何度も書いては消しを繰り返したらしくww、最終的にはイモトアヤコさんのような立派な眉毛になっちゃってたというオチがwwww!!!ちょっ!!洋輔くん!!想像したら可愛すぎてめちゃめちゃ面白萌えてしまったんだけどっ(笑)。すごいエピソード持ってきたなぁw。
とにかくファントム役は特殊メイクに時間がかかるので(1時間くらい座りっぱなしらしい)こだわりの眉毛を書く時間がなかなか取れないらしい。そんな中でも「まだ美しくないなぁ」などと格闘し続けてるとのこと(笑)。
それが、一番じゃないけどかなり苦労してることって語ってましたね。技術的なことや演技的なことと同列くらいに「美しい顔」に見せるための”眉毛”書きは洋輔くんファントムには大変なことなんだなって思いました。
でも、それだけ色々細かいところも追及して頑張ってるんだなって思ったらとても嬉しかったよ!いつか何かのトークショーの時に歌もさらに磨きたいけれど「芝居を評価される役者になりたい」というようなことを語ってたのを聞いてものすごく感動したんですよね。メイクもお芝居の延長だと思う。
「もし僕のファントムを観る機会がありましたら、眉毛にも注目してみてください」とホワッとした笑顔を浮かべていた洋輔くん。可愛すぎかっww!!!次の『オペラ座~』は大阪公演が決まってます。洋輔くんのファントムが配役されたら、大阪ならば突発して行けそう(東京は交通の関係で厳しかった)。その時は必ず会いに行くよ!!
ここで、達郎くんによる『オペラ座の怪人』とはなんぞや講座開講。この作品は数年前に広島でロングラン公演していたこともあり、8-9割のお客さんは(遠征されてきた人も多かったと思いますが)知っているようでしたがチラホラと未見の方もいらっしゃいました。
そんな方のために、達郎くんがストーリーの流れを簡単に説明してくれていたのですが…、これがまためちゃめちゃわかりやすいっ!!ネタバレすぎるところにはギリ触れないで、それでいて話の要点はちゃんと伝えているという。彼にはこんな素晴らしい才能もあったのかとちょっと驚きました。
その説明の中でラウルを語る時に「イケメン青年」と強調してたのは笑いましたww。こういうとこ、さすが達郎くんや(←持ち役を愛してるからこそだよね 笑)。あと、全部の説明の後に「これらをめっちゃ短くしたのが今回のアンマスクドなんです」って力説してたのも最高だったww。
あ、それから…、カルロッタのことを「めちゃくちゃピーピー言うおばさん」って達郎くんが表現したのは思わず吹いたwww。それを聞いた吉田さんがすかさず「可愛いおばさんです」って言い直してて(笑)達郎くんも「チャーミングですよね」と少し修正してましたwww。
気に入っている見せ場シーンとかありますか?
3人の反応が予想に反して「えーーと・・・・」みたいに黙り込んじゃって、達郎くんがビックリしたように「ない!??」と慌てちゃってたな(笑)。皆無いんじゃなくて見せ場シーンが多すぎてどう説明したらいいか考えてたって感じだよねw。簡単にひとことじゃ語れなかったのかも!?洋輔くんも一所懸命考えてたけどw。
するとここで真瀬さんが逆質問していいですか?と提案してきたのでそれが採用されることに。
『オペラ座の怪人』の魅力は衣装にもあると思いますが、皆さんのお気に入りの一着はありますか?
これはなかなか素敵な質問だなぁとみんなが思ったその瞬間、洋輔くんが
「俺は1着しかない…」
これにはみんな大爆笑!!そうだ、たしかにファントムは1着だよね(笑)。達郎くんが笑いながら「一張羅だよね!」とフォロー入れると少し誇らしげに「あれが一番美しい」と胸を張る洋輔くん(笑)。そんなお兄ちゃんに達郎くんは「オチじゃん」とツッコミ入れておりましたwww。この兄弟、本当に最高ww!!
続いて達郎くんは、マスカレードの時の衣装と回答。あのシーンの時は実は2枚着ていて、1枚は亡くなった海軍の親友の衣装を纏っているという設定なのだそう。”彼と一緒に僕は戦う”という決意表明みたいな意味合いも込められてるとのこと。そんなバックボーンがあるとは今まで知らなかった(原作とかに書いてあったのかもだけど 汗)。
それから、マスカレードを開催すると最初に声を上げたのはラウルということで・・・主催者なので彼だけがマスクを持っていないのだそうです。言われてみれば、ラウル仮面持ってなかったわ(←今更www)!!!ほぇ~~、そんな意味があったのかとすごく勉強になりました。
ちなみに、クリスティーヌのマスカレードの衣装をデザインしたのはラウルという話もあるらしい。これには客席だけじゃなく真瀬さんもビックリ!!
でもこの話、初演に出演した先輩から聞いた…ってことなので、ドレスのくだりは「本当かどうか定かではない」らしいですww。
このタイミングでタイムアップの音が鳴ってしまったので(もっといろいろ聞きたかった~)、最後に参加メンバーから一言ずつ挨拶ということになりました。
吉田絢香さん
今日は、外も寒いうえにウィルスがというニュースが飛び交ってる中来てくださってありがとうございました。こんなにお客様が来てくださると思っていなかったので、舞台の上から見て嬉しくなりました。家に帰るまで「ミッフィー」状態で(←つまりお口チャックね 笑)どうぞお気をつけて。
真瀬はるかさん
来てくださったことに感謝です。また必ずみんな「元気で」会いましょう。皆さんの声援が私たちのモチベーションであり力になります。『アンマスクド』カンパニーと劇団四季を温かく見守ってください。
飯田洋輔くん
(「良いこと言われちゃった後で申し訳ないけど…」と最初戸惑いつつも、丁寧に話し始めた姿がとても印象的。洋輔くんは洋輔くんなりの素直な言葉で伝えてくれたらそれだけで十分だからって心の中で思ってた私…)
僕たちは持てる力を最大限発揮して毎日舞台の上に立っています。観て下さる方がいないと成り立たない世界でもあるので、可能な時は足を運んでいただいて僕たちのパフォーマンスを見ていただけたら嬉しいです。
飯田達郎くん
舞台は生で観る良さがあるし、1回ごとが奇跡だと思います。来てくださる皆様には本当に感謝です。『アンマスクド』と劇団四季をこれからも愛していただけたらと思います。
※コメントはすべてニュアンスですのであしからず
皆さん、今回の大変だった出来事については触れていませんでしたが、舞台に立ち続けるにあたって想うところがたくさんあったのではないかということを察しました。劇場に足を運んでくれるお客様がいるからこそ、自分たちは最高のパフォーマンスを披露して感動を与えるんだという熱い想いが最後のコメントに込められていたと思う。
きっと、出演者が欠けてしまったなかでも上演を続けると決断したことに対する様々な声も受け止めてたんじゃないかな…。舞台演劇が厳しい環境に置かれていることも理解されていたと思います。それに対して不安に思う気持ちもあったはずです。
『アンマスクド』カンパニー、劇団四季のことをこれからも応援してほしいと皆さん口にされていました。その言葉を聞いてなんだか熱いものがこみ上げてしまった。皆、舞台を愛してるんだよね。心から応援したいって思いました。
それから、個人的には…洋輔くんがコメントの中で「可能な時は」って言葉を添えてくれたのが本当に嬉しかった(涙)。行きたくても行かれない事情のある人を気遣った言葉だったと思います。やっぱり彼は温かくて優しい役者さんだよ…。
最後はなんと客席と一緒に写真撮影という企画が!!!スタッフの方が撮影してくださったんですけど、撮った後に達郎くんが率先して「ちょっとみんな確認して!」と呼び集めててw。「女性はこだわりとかあるんじゃない?」などと吉田さんと真瀬さんを優先してたの、めっちゃジェントルメンだったよ、達郎くんっ。まぁ、残りの一人はお兄ちゃんだからね(笑)。
後日出来上がった写真を見たら、前方席の人はけっこう分かる感じに写ってて…最近のスマホのカメラ機能ってすごいなと思っちゃいました。私は、後ろから数えたほうが早いところにいたので自分しか分からない状態で豆のように写ってましたがwwwむしろ、そのくらいが良かったのでホッとしております(笑)。
っていうか…、洋輔くんたちと同じ空間で同じ写真に収まったという事実だけでもう、夢のようなお話ですよ(感涙)。このことを励みに1か月半の観劇空白の時間を乗り切ろうと思いますw。