ミュージカル『CHESS THE MUSICAL』 2020.01.28大阪千穐楽

ラミン・カリムルーさん主演のミュージカル『CHESS THE MUSICAL』を観に大阪まで行ってきました。

東京以外で海外の役者さんが出演する作品が来る率はとても低いのが現状なのですが、そんななか、4日間も大阪に滞在してくれたことをとても感謝しています。しかも珍しく大阪からスタートですからね。ほんと、ありがたかったー!

公演中にはツイッターの特定記事をRTすると各回200枚限定でオリジナルクリアファイルがもらえる、ということでいつもより少し早めに劇場入り。無事にゲットすることができました(結局公演後まであったみたいだけど)。

クリアファイルゲットで安心して上のロビーまで行くと、ふと目に入ってきたのが「ラミンの生サインがおまけでついてくる」という文字(笑)。特定のCDを購入すると枚数限定でラミンの生サインを入れてくれるというのをやってましてww・・・ええ、飛びついた口です、ハイ(笑)。
ちょうど「FROM NOW ON」はまだ未入手だったのでよかった!!ラインナップが最高じゃないですか、このCD!!ラッキーでございました。サインのほうは私が購入してから10分後くらいになくなってしまったようです。

これと、いつものパンフレットをゲット。思いがけず良い買い物ができました。ラミンのCDはほんと、サイン付きじゃなくてもお勧めなのでぜひ!!

以下、ネタバレを含んだ感想になります。

 

スポンサーリンク

2020.01.28 マチネ<大阪公演千穐楽>in 梅田芸術劇場(大阪)

主なキャスト

  • アナトリー:ラミン・カリムルー
  • フローレンス:サマンサ・バークス
  • フレディ:ルーク・ウォルシュ
  • アービター:佐藤隆紀(LE VELVETS)
  • スヴェトラーナ:エリアンナ
  • モロコフ:増原英也

アンサンブルには元劇団四季の中井智彦くんや、武藤寛さんもいてついつい目が行ってしまいました。武藤さんはダンスでかなり目を惹いたし、中井くんは2幕のかなり重要なシーンで登場(歌はなかったけど)。それを見てなんだかちょっと胸が熱くなりました。

超ハイレベルな海外メインキャストが揃う中、アンサンブルは全員日本人。それでも全く負けてなかったです。本当に皆さん素晴らしいパフォーマンスでした。日本の役者の底力を見たって感じで嬉しくもありましたね。
海外のトップレベルの役者さんたちと同じ舞台に立つことで皆さん大きな刺激を受けられたと思います。今後の舞台に出演するときそれが生きてくるはず。以降の活躍も応援しています。

スポンサーリンク

あらすじと概要

『CHESS』は東西冷戦時代の出来事を描いた作品で、ABBAのベニー・アンダーソンとビョルン・ウルヴァースが作曲ティム・ライスが原案と作詞を手掛けています。

【輸入盤】 ミュージカル / Chess 【CD】
HMV&BOOKS online 1号店
¥ 2,024(2024/09/19 17:34時点)

ABBAといえば「マンマ・ミーア」や「ダンシング・クイーン」など明るい楽曲を提供するイメージがあったのですが、このような社会的作品の音楽も手掛けていたことはちょっと意外な気がします。
ティム・ライスは「JCS」や「エビータ」といったALWと組んだ作品や、近年では「ライオンキング」や「美女と野獣」などディズニーを手掛けていることで知られています。「CHESS」は『エビータ』が終わった後の時期に発表されたようです。

簡単なあらすじは以下の通り。

米ソの冷戦時代。イタリアのメラーノでチェスの世界一を決める選手権が開催される。

時の世界チャンピオンはアメリカ合衆国のフレディ。
傍らには、彼のセコンドを務めるフローレンスがいる。
対戦相手はソビエト連邦のアナトリー。
自由奔放な性格のフレディはフローレンスの忠告もむなしく、記者会見で対戦相手を罵り、記者達から非難をあびせられる。天才チャンピオンの成功と孤独に苦しむフレディ。
一方、アナトリーは共産主義のソビエト連邦という国家を背負ってチェスをプレイすることの重圧に苦しんでいた。

フレディは試合を放棄、それによりアナトリーが不戦勝で新たな世界チャンピオンとなる。葛藤の中で、敵味方であるはずなのに恋に落ちてしまうフローレンスとアナトリー。
しかしアナトリーには故郷に残してきた妻と子供がいた。フローレンスは1956年のハンガリー動乱で親を失くした孤独な身の上だ。アナトリーは亡命を決意する。

1年後、再びチェスの世界選手権がタイのバンコクで開催される。世界チャンピオンであるアナトリーは出場者としてフローレンスと共にこの国に来ていた。そしてこの地に、テレビ業界に転身したフレディ、アナトリーの妻スヴェトラーナも現れる。
試合を前にKGB(旧ソ連国家安保委員会)、CIA(米国諜報機関)の思惑も交錯する。
彼らの人生はどのような軌跡を描いていくのか……。

すべてを賭したゲームが始まる。

公式HPより引用

この作品は現在も「これ」といった流れの骨組みが定まっていないとのことで、上演される年によってスタイルが違うという特殊さがあります。今回の上演は1986年にロンドンで初演されたバージョンを基に演出や振付が行われた世界初演作になるのだそう。そんな貴重な作品を日本で初演だなんて、それだけでも本当にありがたいです。

日本では過去に2012年~2013年にコンサートバージョンが、2015年に日本語バージョンが上演されています。私は2013年の2回目のコンサートバージョンを大阪で観ましたが、テーマが難しくてちょっと内容的についていくのが大変だった思い出があります(汗)。

※2013年『CHESS in コンサート』レポはこちら↓

ちなみに2013・2015年公演で登場していたウォルターやチェスの妖精は2020年版にはいません。

スポンサーリンク

全体感想

7年前に大阪でコンサートバージョンを見たとき、思っていたよりもけっこうヘヴィだなと感じて内容がちゃんと把握できていなかった部分がありました。キャスト、音楽はとてもハイレベルだったのに、ストーリーを自分の中に落とし込みきれなくて…その印象が残っていたので5年前の日本語公演はちょっと敬遠してしまいました(汗)。

そんな過去があったので、正直、今回の公演もどうしようかかなり迷ったのですが…やっぱり、日本でラミン・カリムルーさんが生の芝居を演じてくれる舞台!!となると話は別だなと(笑)。これまで『エビータ』『JCSコンサート』とラミンの来日公演を見てさらに惚れ込んでいた私としては、やっぱり難しい演目だろうが見に行かなければというほうに大きくベクトルが動きました。

しかも、今回ラミン以外にも海外のトップクラスの役者さんが入ってて。フローレンスを演じたサマンサは『レ・ミゼラブル』でエポニーヌを演じていた女優さんだし(映画でも)、フィレディを演じたルークは英国で「WE WILL ROCK YOU」などの舞台に立つ今一番勢いのある若手俳優さんだというし、そりゃもう、見ておきたい!ってなるでしょう。

さらに興味を惹いたのが、シュガーくんことLE VELVETSの佐藤隆紀くんがメインの一人であるアービター役で参戦ということ。海外トップクラスの役者さんとシュガーくんがどんなコラボを魅せてくれるのか…それを想像するだけでもすごくワクワクするじゃないですか。ミュージカルファンなら行きたくなる組み合わせです。

結果…本当に観に行けてよかった!!!すごいものを目撃した…!!

海外組の役者さんたちの圧倒的で完璧なパフォーマンスもさることながら、シュガーくんをはじめ日本の役者さんたちが彼らに全く引けを取らない芝居を演じていたことがたまらなく痺れました!!レベルの差みたいなものを全く感じさせるところがなかったことに感動しました。

日本では最近はミュージカル人気も上がってはいるもののラミンたちの活躍しているロンドンに比べればまだまだなところはあって、キャスティングも実力よりも「知名度のある人」を配役する傾向も色濃く残っています。

でも、国の違いっていうのはあるにしても、やっぱり私は世間の知名度よりもみっちり舞台の勉強を積んできたような役者さんたちに前に出てほしい。この舞台には、そんな本格派の役者さんたちしか出演していなかったのでとても見ごたえがありました。

スポンサーリンク

ストーリーは確かに難しい部分はあります。それに加えて今回はメインが海外の役者さんということもあって全編英語上演。梅芸は舞台上の上手と下手に字幕が設置されていたのですが…東京のシアターオーブでの字幕を見慣れてしまっているからか、かなり小さく思えてしまった(汗)。しかも、たまに役者さんがその前に立ったりするので見えなくなることもw。

上部の字幕と舞台上での役者さんのお芝居を交互に見るのは、かなり難易度が高かったww。オペラグラスでアップの表情を見るときも、あらかじめ字幕を先にサーっと読んでから覗く…みたいな(笑)。いやぁ、ほんと、こういう時自分の英語力のなさを恨みたくなりますな

ストーリーに置いていかれても、音楽がとても素晴らしいのでそれを聴くだけでも十分価値はあると思いましたが、やはり事前にサラッと内容を把握しておくに越したことはないと思います。
私はいつも新作を観に行くときには、最初にパンフレットを購入するもののストーリーは読まないことがほとんどなのですが、今回はけっこう事前にがっつり読みました。一応コンサートバージョンも見ているのですが、ストーリーの記憶がほとんど抜けていたので(汗)読んでおいてよかったです。

CHESSの世界大会が主な舞台となりますが、ゲームの内容よりも対戦相手のバックボーンのドラマといった色合いが強いこの作品。
ソ連人のアナトリーと、アメリカ人のフレディはそれぞれ国の威信みたいなものを背負わされていてゲーム以外にもそういった政治的思想みたいなものとも対峙させられることになっています。そのプレッシャーにつぶされてしまうフレディと、国の監視を察知しながらも冷静にゲームを進め世界王者を手に入れるアナトリーとの対比のドラマが印象的です。

さらに、フレディのセコンドだったフローレンスの存在が人間関係をより複雑にしていく。彼女はフレディのわがままに我慢の限界を迎え、ソ連人のアナトリーと恋に落ちてしまう。東西冷戦の時代において二人の恋は背徳の雰囲気を漂わせていましたが、フローレンスは実はハンガリー出身。
それゆえ、一人取り残される形となってしまうフレディはなんだかとても切ないんですよね。しかも彼の身の上は実はとことん悲惨だったりもするので。

スポンサーリンク

大阪公演中にはなかったけど、東京公演が始まるにあたってさらに詳しいあらすじが公式HPにアップされました。それを読むと、ほぼ物語のすべてが書かれてあってww「そういうことだったのか」と今更ながらに納得する部分もけっこうありました。

特に2幕の後半の人間模様は複雑になってくるので、英語が分からない私としては字幕も追い切れずちょっと難解だなって思うところも実はあって(汗)。アナトリーとヴィンガードの勝負前の駆け引きシーンはいろんな要素が出てくるのでなおさら。
それゆえ、やはり初めて見る人はある程度知識を入れておいたほうがいいかもしれません。

ただ、それでも観に行ってよかったと感じたのは、やはりミュージカル本場の空気を直に感じることができたからだと思います。

2013年にコンサートを観に行ったときにも曲の素晴らしさに感動しましたが、今回はさらにその上を行った気がする。ストーリーは確かにちょっと複雑だけど、そこに込められた想いを届ける圧倒的な表現力と歌唱力で納得させられてしまったという感覚が何度もありました。

フローレンスがフレディと大喧嘩した後に歌う♪Nobody's Side♪や、フレディが自分の過酷な幼少期を振り返りながら歌う♪Pity the Child♪、そしてアナトリーが亡命するときに「国を捨てるのか」と問い詰められたときに歌う♪Anthem♪

この3曲の持つ力は特にすごくて…それぞれの抱えている想いがどストレートにびりびりと胸に響き、そして刺さりました。海外の役者さんの歌って本当にすごいと思う。曇りなくまっすぐ役の気持ちを伝える力がハンパなく強いのです。日本にはそういう歌い方のできる役者さんはまだ少ないので、なおさら圧倒されてしまうのかもしれません。

スポンサーリンク

2幕の印象的なシーンは冒頭のバンコク。フレディはチェスの勝負の世界を抜けてなぜかテレビマンに転身してるわけですが・・・このシーンを見たときに『ミス・サイゴン』の2幕バンコクシーンが鮮明によみがえってきたのは私だけでしょうか(笑)。
なんか、セットや出てくるキャラがすごい被ってるように思えて…時々フレディが客引きのエンジニアに見えることもあったwww。これ、もしかしてホントにサイゴンを意識した演出だったりして?

それから、渋々アナトリーが出演したフレディとのテレビ対談番組のシーン。
実はアナトリーは結婚していて奥さんと子供をソ連に残してきているので、内心亡命先までやってこないかビクビクしているところがある。まぁ、いうなれば、不〇ってやつですが・・・ラミンが演じてると不思議と腹立たしさも薄れる(笑)。

で、テレビ番組でフレディと対談してる最中についにアナトリーの奥さん・スヴェトラーナが現れて。それに動揺したアナトリーが「こんな話聞いてない!」って逆ギレして番組放り出して立ち去ってしまう。普通に考えると、「アナトリー、そこは怒るとこちゃうで」って思うところですが・・・やっぱりラミンが演じてると「あの不意打ちは反則やで」って味方したくなっちゃう(←ヲイ 笑)。

その後、フローレンスとスヴェトラーナが会うことになって・・・お互いにバチバチっていうんじゃなくて「あなたのほうが彼に合うのかもしれない」みたいなことを歌う。

このシーンを見たときに『ジキル&ハイド』のエマとルーシーのデュエットがちょっとよぎりました。最初は二人とも「あなたのほうが」って相手を思いやってるんだけど、心の内ではやはり「私があの人を幸せにできる」って気持ちが高ぶってるように聞こえてくるんですよね。ジキハイのシーンとはシチュエーションが違いますが、雰囲気的にちょっと似た空気を感じました。

アナトリーとヴィンガードとのチェス勝負のシーンは非常にスリリングですが、彼らの周りにいろんな人が入り込んでくるので、内容を把握してないとここはちょっと分かりづらいかもしれません。
それにしても、この場面で中井くんがヴィンガード役としてラミンが演じるアナトリーと対峙するという大役を担ってるのが個人的には胸熱でした。ソロがないのが残念なんだけど、ラミンと差しで演じてること自体が感動的だったよ!

勝負が終わった後、チェスの審判のアービターが1幕ラストでアナトリーが歌った♪Anthem♪をもう一度歌う。ここの意味が見ていてちょっと分かりづらかったんだけど、公式HPのあらすじ読んでちょっと納得しました。彼はストーリーテラーの役割もありますから、最後に歌うことがふさわしいのかもしれません。

スポンサーリンク

主なキャスト感想

ラミン・カリムルーさん(アナトリー)

ラミンがいるからこの作品を見にきたといっても過言ではなかったのですが…、本当にその甲斐が十分すぎるほどありました。彼の圧倒的な歌唱力は言わずもがな、なのですが、今回の舞台を観て…それ以上に役としての想いを伝える芝居がどれも素晴らしくて、改めてファンになってしまいました。

チェスを打つ時の冷静沈着な佇まい、フローレンスと徐々に気持ちを通わせていくときの表情の変化、様々な思惑に翻弄されて冷静さを失っていく脆さ・・・どこをとっても絶品。ラミンの体中から役の想いがにじみ出ているようだった。

そんな中で一番心震えたのが1幕ラストで亡命するときに記者たちから「あなたは国を捨てるのか」と問い詰められたときに歌う♪Anthem♪です。
事前にラミンのインタビューを読んでからこの場面を見ると、猛烈に心打たれるものを感じるはずです。彼がこの歌を歌うのは必然だったとすら思えたほど。歌の迫力がすごいとか、そんな簡単な感想では語りたくないほどのすさまじい言霊を感じました。

この作品見てまさか泣くことなんてないって最初思ってたんですけど…ラミンの♪Anthem♪を聴いた瞬間からどうしようもなく胸が熱くなっていつの間にか涙がボロボロ出て止まらなくなっちゃったんですよね。終わって客電がついたときに客席からもどよめきが起こったほどです。私はしばらく席を立つことができなかった。

ストーリーがすこし難しいってことで行くことを躊躇う気持ちも分かりますが、ラミンの生の♪Anthem♪を聴くだけでも行った価値は大ありだと思います。ほんと、ラミン、すごい人だ…!

スポンサーリンク

サマンサ・バークスさん(フローレンス)

『レ・ミゼラブル』でエポニーヌを演じた経験があるだけあって、サマンサの歌声はパワフルでビリビリと聴く者の胸を揺さぶる力がありました。特に♪Nobody's Side♪の歌いっぷりは圧巻です!彼女の歌声を生で聴けたことも本当に大きな収穫でした。

それだけじゃなく、表情もすごく多彩。フレディと別れてアナトリーと恋に落ち幸せそうなフローレンスのシーンは見ていて心が温まったし、奥さんがいる彼とは別れなければと断腸の想いを歌う♪You and I (Reprise) ♪のシーンはとても切なくて泣けました。

ルーク・ウォルシュさん(フレデリック)

今回初めて知る役者さんでしたが、若手とは思えないくらいのパワーに溢れていて、ラミンにも負けないくらいの存在感を放っていたのがとても印象的でした。基本的に高音のパートが多いのですが、それをものともせずに激しい感情をむき出しで歌うシーンなどはまさに圧巻!

特に印象深いのは自らの過酷な幼少期を歌う♪Pity the Child♪の場面。ここは後ろの画面で影絵のような映像が出てきてその当時を連想させるような演出になっていたのですが、それがなかったとしても、ルークの心が張り裂けそうなほどの悲痛な叫びを伴った歌唱力が、十分にドラマ性を浮き立たせてくれていたと思います。
あの激しい歌いっぷりをあのクオリティでガーっと出せるわけですから…やはり本場のレベルは相当すごいんだなっていうのを実感させられました。

スポンサーリンク

佐藤隆紀くん<LE VELVETS>(アービター)

このすごいメンツの中でメインキャストで…しかも堂々と英語で渡り合ってる姿を見て、もうそれだけで胸熱でした!っていうか、シュガーくん、まるで現地の人のような英語だったんじゃないかと!まぁ、実際現地の人が見たらちょっとは訛ってるように聞こえるのかもしれないけど、それでもあそこまで喋れて、しかも歌って芝居して…っていうだけでも本当に努力して頑張ったんだろうなぁと。

アービターはチェスの審判という立ち位置ながらもストーリーテラー的な役割もあるので、普通に演じるのもかなり難しいと思います。それを、圧倒的な存在感で舞台全体を支配するような深みのある歌声で演じていて素晴らしかった。シュガーくん、ミュージカルデビューした時から多くの舞台を観てきたけど…本当にいい役者さんになったね。

彼のいでたちも非常に特徴的。ちょっと中性的な要素もあって目を惹きました。黒い口紅とかね。でも一番注目したのは髪型。右側の部分にチェス模様の編み込みみたいなのが仕込んであるんです。異様な人物像を浮きだたせていて面白かったです。

日本人のメインにはアナトリーの妻・スヴェトラーナ役でエリアンナさんと、アナトリーのセコンドだったモロコフ役で増原英也さんも出演。

エリアンナさんは昨年の『ファントム』でのカルロッタ役が強烈でしたが、今回はそれとは逆の抑え気味の役柄。でも後半になって黒い陰謀に巻き込まれていく様子はなんとなくカルロッタを連想させるものがあったかもw。

増原さんは『レ・ミゼラブル』で司教様を演じてた方。二期会出身ということもあって歌声の迫力が素晴らしかったです。KGB(秘密警察)という裏組織の人物の怪しさや怖さがあの歌声からビリビリ伝わってきました。

スポンサーリンク

後述

私が観た回は大阪千穐楽でしたが、特別カーテンコール的なのはなくて(汗)それでもかなり盛り上がってました。いつもは周りの反応を見てからスタンディングしてるんですが、今回はけっこう早い段階からスタンディングしちゃいましたよ!!本当に素晴らしかったので!

そしたら、客席前方中央付近のお客さんが巨大な国連の旗を振りだしてビックリした(汗)。それを舞台上から見つけたラミンたちが「わぁ~」って感じで驚いて笑顔になってたんだけど、後ろのお客さんからすればちょっと控えてほしいって気持ちにもなったかもな。でもまぁ、ラミンたちが喜んでくれたから結果オーライだったかも。

とにかくカテコの時のラミンたちの表情はストーリー本編とは違ってすごくチャーミングで明るくてかわいかった!!サマンサの明るい笑顔、屈託ない表情のルーク、そして何度も手でハート形を作ってファンに感謝の気持ちを伝えるラミン。みんな最高でした!

東京初日では撮影OKのカテコで盛り上がったようですね。
いま世間は色々な問題があって大変な時期となっていますが、皆さん身体に気を付けて無事に公演乗り切ってほしいと思います。

ラミン、また日本で舞台しに来てくださいねーー!!

error: Content is protected !!