ミュージカル『エリザベート』2006年 武田トート1回目

昨年9月以来の東宝『エリザベート』観てまいりました。

今回は日生劇場ということで客席が帝劇より少ない分いつもに増してチケット戦線が恐ろしいことになっていたのですが、なんとか運良く2回分ゲットできました。そのうちの1回目、色々な意味でものすごく楽しみだった武田トートをついに観劇!!いや~・・・なんと言いますか、斬新で非常に面白いトートでしたよ。私は嫌いじゃないです、というか、ハマりそうで恐いくらいです(笑)。ネタバレになりますので後ほど下に少し詳しくレポートします。

約8ヶ月ぶりのエリザベートだったのですが、やっぱりこの作品好きです。東宝初演の頃から観てますが、曲が特にいいんですよねぇ。多分私の感性とすごく合ってるんだと思います。幕開きの『♪世界は終わった』ってフレーズからもうゾクゾク~っと自分の血が逆流するような興奮がきちゃいます(笑)。エリザベートの音楽って最初静かでだんだん盛り上ってくるようなものが多いので観ているこちらの気持ちも自然と高揚してしまうんですよね。

日生劇場になったということで演出部分に少しだけ変更が加わってました。たとえばお見合いに行くシーン、ルキーニがいつも運んでいた荷物をシシィが運んできてますし、なにやらセコイお花畑まで登場してました(笑)。「ミルク」のシーンでは上手の客席からルキーニが登場したり(いつもは舞台上の下手)、あとはエリザが旅に出てるシーンが小振りになってた(笑)ってそのくらいかな。特別何が変わったというような印象はありませんでした。

今回は2階席の上のほうからの観劇だったんですけど、なかなか見晴らしがよく群集シーンでは全体像がよく見えたのでいつもとは違った迫力を楽しむことができました。たまーにオケの中も覗いてしまったり(笑)、舞台上の大量の「バミリ」テープに感動したり(笑)、2階席でも十分に堪能できますよ~。日生は帝劇よりも少し小さい分思ってたよりも見やすかったですしね。ただ、各キャラクターチェックにはオペラグラスは必要かも。ちなみに私は武田トートと禅陛下に約8割使いました(笑)。

ただ無念だったのが幕間…。まずトイレに並んでと思ったのが間違い、いや、グランドサークルのトイレに並んだのが大間違いだった。GCのトイレってそれなりに少ないんですね、数(爆)。25分の休憩のうち15分並んでてもほとんど列動かず・・・そこへようやく東宝の係りの人が「下が空きましたので」と案内。結局20分もトイレ列に費やしてしまい、コンビニで購入した夕飯にはありつけませんでした(涙)。

主なキャスト
エリザベート:一路真輝、トート:武田真治、フランツ:石川禅、ルキーニ:嶋政宏、ルドルフ:浦井健治、ゾフィー:寿ひずる、マックス:村井国夫、ルドヴィカ:春風ひとみ、マダム・ヴォルフ:伊東弘美、エルマー:縄田晋、子ルド:塩野魁土 ほか

以下、キャストの感想など少し・・・

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武田真治(トート)

もう、待ちに待ったという感じでしたよ、武田トート!この日観るまで全く想像できませんでしたからねぇ…。私の中の武田さんのイメージって未だに『NIGHT HEAD』の気弱な弟や『南くんの恋人』の可愛い南くんだったので、それがどう変身したのかドキドキものでした。ルキーニが幕開きで『注目!』という前からオペラグラスを上に焦点合わせてしまうくらいいつもに増してゴンドラに注目(笑)。そして現れた武田トート・・・

のっけから怪しさ全開(笑)!

祐一郎さんとも内野さんとも違う独特の怪しさがムンムン漂ってまいりました(笑)。で、歌なんですが、第一印象は『意外と声低いんだ』ということ。想像していたよりもかなり低音から入っていたのでちょっとビックリでこれから高い音が多いのに大丈夫かなと心配してしまったくらいでした

が、かなりイケてましたよ、高音も!しかもけっこう伸びのある声でこれにはビックリです!歌自体は決して『上手い』とは言えずフラついてドキッとすることも多々ありましたが、それでも内野さんの初期の頃よりはちゃんと音符に乗っていたし(爆)、聞けば聞くほどあの怪しい歌いっぷりの虜になっていきそうで…。歌い方としてはかなり「セクシー」を心がけていたようで、歌詞のそこかしこに怪しい『息』が入りまくってました(笑)。

それから、もう1つ印象的だったのがシャウト!オープニングでルキーニが最後に「ウン・グランデ・アモーレ」と言って高笑いしますが、このすぐあとに舞台中央で武田トート

「うわぁぁぁ~~!!」

と吼えてました。これは今までに無いワイルドなトート閣下で思わずゾクゾクッとしました。それから、『最後のダンス』でもロックなノリをそのままに(迫力があってよかった!)いっちばんラストの締めで

「うわぁちゃあぁぁ!!」

ケンシロウも真っ青のシャウト(笑)。これもかなーーり衝撃的でした!

衣装についてですが、今までのトートのなかで一番『コスプレ』してるんじゃないかってくらい(笑)視覚的に楽しませてくれました。トート閣下って『黒』のイメージがものすごく強いのですが、カフェのシーンでは突然真っ赤なコートを着て登場してビックリ!この赤が実に武田トートの怪しい雰囲気とマッチしてて強烈だったんですよ。この赤は劇中2回くらい登場したかな。

それから、噂の「はだけ」ですが(笑)本当に上半身肌の露出度の高いものが多かったです。武田さんの美しい2つに割れた胸筋をイヤと言うほど見せつけられました(笑)。一番「おおっっ!」ときたのがルドルフの葬儀シーン。棺から登場した武田トートにビックリ!黒い網チョッキ一枚で傍から見るとほとんど

上半身裸状態(爆)。

あまりの衝撃に思わずオペラグラス落としそうになりました(笑)。このように驚きの連続衣装ではあったのですが、なんとなくバランスの悪いものもチラホラ…。特に2幕初めの戴冠式シーンの衣装はシークレットブーツのほうが目立っちゃって(爆)ちょっとお笑いっぽいものに…。このシークレットブーツ、もう少しスタイリッシュなものできなかったのかなぁと。なんか「いかにも」って感じでゴツイんですよ(苦笑)。武田さんの背を考えれば仕方がないのかもしれないけど、あのブーツのせいで動きにくそうな部分もけっこうあったし…その点はなんだか気の毒だなぁと。

未知数だった武田トート閣下の演技についてですが、私はあの役作りはけっこう好きですよ。祐一郎さんはデーンと構えている帝王、内野さんは色っぽく愛をひたすらアピールする死神、とすると・・・武田さんは欲しいものの為ならどんな冷酷なことでも平気な人を弄びまくりの怪しい吸血鬼って感じかな。ところどころで「ゾクッッ」とくるような恐ろしさを感じさせられたのは武田トートが初めてですし。「悪魔」的な要素がけっこう多かったような気がします。一路さんのエリザに対しても堂々と渡り合ってたし、前半は特にシシィを操ってリードしていると感じることも多く刺激的でとてもよかったです。

確かにまだまだ動きに無駄を感じる部分など不安な要素もありましたが、私としてはかなり満足させてもらえたのでこれからもこの調子で怪しく恐くガンガンやってほしいと思います。次は25日の観劇です。どれだけまた進化したのか本当に楽しみになってきました。

一路真輝(エリザベート)

あまりにも武田トートの衝撃が色々あったので(笑)一路さんのことをあまり注目できなかったんですが、以前までと比べるとやや失速気味かなというのを感じてしまいました。特に前半の声がちょっと苦しそうだったし音程にも多少ズレもあったような…。後半の貫禄はさすがなのですが、そろそろ一路さんのエリザも限界なのかな。今公演で通算600回達成のようですのでもう少し頑張ってほしい気もします。

石川禅(フランツ)

今回チケットを取るに当ってこだわったのが武田トートと禅さんのフランツでした。綜馬さんも好きなんですけどフランツのキャラからすると私的には禅さんのほうが好みなんですよね。

相変わらず前半部分は若くて可愛い禅さん!フランツを演じるようになってけっこう細くなったと思いきや、やはりダイエットしてたようですね、禅さん(パンフに書いてあった 笑)。その可愛い禅陛下が年を重ねるごとに色々重いものを背負って厳格になっていくのですが、その過程のメリハリがとても効いていてすごくよかったです。特に晩年の禅陛下はかなり泣けます…。『夜のボート』は今年もやっぱりウルウルしちゃったし。

そして一番強烈なのが『悪夢』。毎年ここのシーンでの禅さんの迫力がクセになるほど好きなんですけど、今年は武田トートとの対比がものすごくクッキリしててものすごいパワーを感じました。武田トートがケタケタ悪魔笑いしながら人を弄んでいるのに対し(笑)、まさに捨て身の形相で髪を振り乱しながら熱くトートに詰め寄っていく禅陛下!!この一見アンバランスな関係が私的にはすごく感動的でまたもやここでウルウルしてしまいました。これは次回にも期待大!!

浦井健治(ルドルフ)

『アルジャーノンに花束を』の熱演が記憶に新しい浦井くんですが、前回よりもまたさらに進化したルドルフで本当に良かったです!やはりあの作品で何か一皮剥けたのかな。歌声もすごくしっかりしていて武田トートとの『闇が広がる』は聞き応えのある素晴らしいものでした。マイヤーリンクで翻弄されている時の表情も切なくてすごくよかった!

 

他のキャストの皆さんもそれぞれ素晴らしかったです。

高嶋ルキーニはもうすっかり慣れたみたいですし(パンフのコメント笑えます)、初演のトートダンサーから出世した縄田エルマーもなかなかでした。

トートダンサーと言えば…以前帝劇2階席から観劇した時『最後のダンス』シーンでの「エリザベートのお馬さん」な動きがものすごく笑えた思い出があるのですが(笑)、今回はエリザのドレスがすっぽりダンサーにかぶさっててあの時の可笑しさを感じることができませんでした。ちょっと残念。

キャスト関係でもう一人…
エルマーの革命仲間でシュテファンを演じている谷口浩久さん月刊ミュージカルの記事で見たときも思ったのですが……舞台上の谷口シュテファンも…

片岡愛之助さんに見えるw

よくよく見ると似ていないのですが、遠目からだとどうしてもラブリンに見えて仕方なかった。特に革命後半のヒゲ姿になりますとらぶりん@榎本に見えちゃって…一人違うところで萌えてました(爆)。ヤバイですよねぇ、これって…。だんだんイタくなりつつある自分が怖くなったり。どなたか「確かに似ているかも」っていう同意があれば少しは安堵するんですがいかがなもんでしょうか(笑)。

と、いろいろ見所の多かった今回の『エリザベート』。例年以上に楽しめた気がします。次回は25日、ほぼ同じキャストで観るので今からとても楽しみです。