ミュージカル『エリザベート』2006年 武田トート2回目

今期2度目の『エリザベート』観劇してきました。

ところが、サイフを家に忘れるという大失態を犯しまして…(東京駅で昼食購入時に気づきました…←すました顔してsuica購入したものの内心穏やかではなかった私 爆)、前回観劇の時にパンフレットを購入しておいてよかったとシミジミ胸をなでおろしてしまった。サイフにチケットを入れておかなかったのが本当に救い。

さて、2回目にしてMy楽となってしまったエリザでしたが一路さんがエリザ600回(&結婚発覚 笑)祭りの直後ということもあってか大変盛り上った素晴らしい舞台でした。

オーケストラは多少フラついた感がありましたが、それでもやっぱり楽曲は最高!何度観てもオープニングの迫力でウルウルしっぱなしでございました。キャストの皆さんも大変充実していて見応え満点!その中でも特に武田トートの進化にはビックリでした。武田さんなりのトート像が確立されていたような気がします。せっかくここまで来たのにもう楽を迎えてしまうことが本当に残念!

主なキャスト
エリザベート:一路真輝、トート:武田真治、フランツ:石川禅、ルキーニ:嶋政宏、ルドルフ:パク・トンハ、ゾフィー:寿ひずる、マックス:村井国夫、ルドヴィカ:春風ひとみ、マダム・ヴォルフ:伊東弘美、エルマー:縄田晋、子ルド:苫篠和馬 ほか

★観劇日 5月25日(木)マチネ

ということで、以下、主なキャスト感想です。

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一路真輝(エリザベート)

ご自身が公私共に充実しているせいもあってか、前回観たときよりもさらに熱の入ったエリザベートになっておられました。もう体にシシィが住みついてるって感じかなぁ。前半の少女時代も前より安定していたように思います。ただ、武田トートの前だとちょっと『我』が強すぎという印象も…。まぁ、武田トートが挑発しまくってるのが悪いんですけど(笑)一路シシィなにもそこまで興奮しなくてもって感じなんですよね。もう少し武田さんのペースに合わせた演技をしてほしかったような気もします。
何はともあれ、個人的には一路さんにおめでとうございます、と。(くぅ~…っ、でも、内野さんかぁ…。いいなぁ~)

武田真治(トート)

最初にも書きましたが、武田トート、かなり進化しておりました!まずは歌ですが、前回よりも断然音程が安定していましたね。なので安心して聞いていられましたよ。歌い方にしても"妖しい息"の入れどころ(笑)のタイミングよかったし、余計なものがあまり感じられなくなりました。
ただ、この日は武田トート、特にノリノリ!だったんでしょうか。『最後のダンス』がものすごいことになってました(笑)。

まず、「♪あなたは彼を選んだ~、私から逃れて~♪」のシーン。"彼を選んだ""私から逃れて"の間に

『チッッッ!!』

という舌打ちが入っておりました(笑)。武田トート、フランツにシシィ取られちゃって本当に悔しかったのね~~(爆)。

そして究極がラストのクライマックス。「♪勝つのは、俺さ」のところ…。この時の様子を文字に表すと以下の感じです。

「♪おーーーーれぇぇ・・・・」←おおっ、盛り上ってる!

「れぇぃ、ぇぃ、ぇい・・・」←ちょっ…飛ばしすぎか!?

「ぇい、ぃぇい、(シャウト)」←ありゃ、もうシャウト!?

「さぁぁ~~ぁーー・・・・」"さ"が電池切れしちゃったよ(爆)

「ぁーー・・・・うわぁちゃぁ!」←最後に一花(笑)

と、こんなんでした(分かりづらいか 爆)。『オレさ』の前まですごくよくて、鳥肌立っちゃったりしてたんですけど… ラストでちょっと椅子から落ちそうになりました(笑)。ペース配分が難しいかもですねぇ。ラスト息切れしてたんですが、締めはキッチリとケンシロウばりのシャウトしてました(笑)。

演技面についてですが、武田トートは"帝王"というよりも"小悪魔"的要素がかなり強いので好き嫌いが分かれてしまうと思います。今までにないタイプですしね。でも、私は個人的にはものすごく面白かったし好きでした。あそこまで下界の人間をコケにしまくっている悪魔な武田トートは観ていて実に痛快です(笑)。
なので、エリザベートに関していえば、武田トートは『愛している』ぶんには愛しているのですが、祐一郎さんや内野さんのように『シシィLove』という感覚ではなく『自分にとっての最高級のコレクション』としてどうしても彼女が欲しいって感じなんだと思うんですよ。そんな武田トートの妖力にシシィは最後屈したんじゃないかな。

ここまで面白いトートを創り上げた武田さんには本当に拍手!背の低さとかは全然気にならなかったし、それを感じさせないほどの魅力があったと思います。だからなおさらあの厚底ブーツが…ねぇ。観ていてすごく動きにくそうで気の毒でした(カーテンコールで2回くらい躓きそうになってましたよ)。ルドルフとのダンスとか、もっと軽やかに動けそうなのに惜しいよなぁ。

1ヶ月公演、武田トートお疲れ様です。次回も演じてくれるかな~。さらに進化しそうなのでこれからもトートやってほしいです。

石川禅(フランツ)

相変わらず禅さん、上手いですよねぇ…ほんと。若き日のフランツから老年になるフランツまでの変化が顕著に表れてて見る者を飽きさせません!禅さん観てると舞台上で描かれてないフランツの人生が見えてくるからすごいよなぁ。

それだけにシシィと最後に歌う『夜のボート』はものすごく泣けるんです。この曲って1幕でシシィと婚約した時のメロディと同じなのですが、あのころとお互いの気持ちが全く違うわけで…特にシシィはフランツの愛を拒むわけですから切なくてたまりません。歌が終わった後、涙をこらえるかのようにその場に立ちつくしている禅陛下が泣けます。

武田トートとの対決シーンである『悪夢』は、それはそれは熱い熱いエネルギーに満ちておりました!武田トートはもう途中で指揮棒をほっぽり出して(笑)周りの人が不幸になっていくのを腹抱えながらケタケタ笑ってるんですが、禅陛下はそれはそれはもう『クソまじめ』に武田トートに怒りをぶつけてる・・・このコントラストが非常に見応えありましたよ~!武田トートにそんな我を忘れるほどの怒りをぶつけたって全然通用しないのにって観ているこちらは思っちゃうんだけど、でもそんな熱くてまっすぐな禅陛下が大好きでした。

こんな熱演を見せてくれた禅さんですが、カーテンコールでは一番はしゃいでて可愛い。村井パパといつも何話してるんでしょうねぇ(笑)。

高嶋政宏(ルキーニ)

高嶋さんもルキーニ演じ続けて600回突破ですね!彼にも完全にルキーニが住み着いている様な気がします。終始人をバカにしきっているルキーニをかなり自然体で演じていますね。ただ、ちょっと濃すぎる部分もあるかも。高嶋ルキーニのセリフまわしってものすごく独特なので、たまに”やりすぎ”って感じることもありました。個人的にはもう少しあっさりしたルキーニも見てみたいかも…。
ちなみに、高嶋さんは「エリザベート婚」第一号です(笑)。シルビアのマダムも懐かしいなぁ…。

パク・トンハ(ルドルフ)
パクさんのルドルフは今回1年ぶりだったんですけど、彼の苦悩顔がすごくよかったです!ルドルフの繊細さが随所に伝わってくる素敵な演技でした。ただ、たまに声が聞こえない部分があるのが残念っ。

谷口浩久(シュテファン)
本来ならば縄田さんのエルマーを取り上げなければいけないところだと思うんですが…すみません、革命家3人が揃っているシーンはすべて谷口シュテファンしか観ておりませんでした(爆)。
前回、「谷口シュテファンは愛之助さんに似ている」と書いたところ、なんと同調してくださる方が数人現れまして…それ以来、私の頭の中は「谷口シュテファン=らぶりん」の図式が出来上がってしまいテンション上がってしまいました。で、今回改めて観たのですが・・・

やっぱり似ている!!!

谷口シュテファンが踊ったり歌ったりしているシーンはもはや私には「らぶりん」にしか見えなくなっておりました(爆)。谷口さん、ごめんなさいっっ!!
特に苦悩顔が似てるように見えて仕方ないんですよ…。愛之助さんがもしもミュージカル舞台に立ったらあんな感じなのかなぁと思いっきり妄想を広げてしまった私でした(笑)。

と、色々楽しかった今年の『エリザベート』観劇でした。次はいつ観れるのかな…。

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