『銀河英雄伝説 外伝~双璧編~』2011.06.23マチネ


池袋のサンシャイン劇場で上演されている『銀河英雄伝説 外伝~ミッターマイヤーとロイエンタール編~』を観てきました。ちなみにタイトルが長いのでこの二人を称する“双璧”を使わせていただきましたw。
この作品は1月に青山劇場で上演された『銀河英雄伝説 銀河帝国編』の前の出来事を扱った題材で、銀英伝の中でも特に人気の高いミッターマイヤーロイエンタールの二人をピックアップした外伝となっています。

上演期間は22日から26日までとかなり短いのですが、早めにチケットを予約していたので無事に行けることになりました。どうやら全日程ソールドアウト状態で観切れの当日券が数枚出てるという人気っぷりのようです。ロビーの雰囲気を見ると…銀英伝のファンという人と役者さんたちのファンっていう人の半々って感じだったかな。

ちなみに私はどちらかというと、作品ファンのほう。主演の二人以外のイケメン役者君たちはほとんど知らないので(爆)。ただ、どちらかというとけっこうライトな作品ファンです(笑)。小説はほとんど読んでないし、知識はほぼアニメのみ(汗)。

でも、今回の一連の『銀英伝』舞台バージョンは…私のようなライトな作品ファンのほうが楽しめるかもしれないなと思いました。何も知らないで行くとけっこう知らない単語とかがバンバン出てきて混乱することもあるかもしれないし、逆にディープに作品を知っていると”このシーンは違う”とかそういう違和感みたいなものが出てくるかもしれない。

私は『銀英伝』はほぼ丸ごとアニメで楽しんだのみなのでww、どちらかというとそんなに深いこだわりもないわけで。けっこう楽しめてしまっているのかもしれません。

前回の青山劇場に比べるとサイズの小さい劇場になりましたが(サンシャインは劇場そのものは好みなんだけど、ここに行き着くまでの道のりが治安も含めて超苦手なんですよね 汗)、けっこう後ろのほうの席からでも表情が見えるのであまりオペラグラスを使わずに楽しむことができました。

この日はDVD撮影隊のカメラが多数客席に入っててけっこうすごいことになってた。そういえば、前回の『銀英伝』の時もたしか撮影日だったな…。そういう日に当たることが多い私(汗)。ただですねぇ、このカメラの近くに座ってしまうと困ることがあるんですよ。それは、撮影隊のイヤホンみたいなのから漏れ聞こえてくる指示声です(爆)。

音楽がバーッて鳴ってるときなら気にならないんだけど、会話シーンとかでけっこう集中している時に限ってボソボソ漏れ聞こえてくるんですよ…。あれ、どうにか対策できませんかねぇ…。静かなシーンとかだとさらに気になってしまうし。

そうそう、グッズ売り場は相変わらずの盛況でした。階段の上まで行列ができててビックリ!でも今回はパンフレット売り切れ事件が起こらなくてよかったよ…。前回は目の前で売り切れてビックリしたので(苦笑)。

ロビーにはラインハルトを演じていた松阪くんや、タンブリングの舞台で中河内くんと共演していた大東くんから届いた大きな花が飾られていてとても華やかでした。

 

観劇日:2011年6月23日

主な出演者

ミッターマイヤー:中河内雅貴、ロイエンタール:東山義久、ドロイゼン:中塚皓平、フレーゲル男爵:三上俊、ドーラ:長澤奈央、アンスバッハ:高山猛久、拷問係:笠原竜司、エヴァンゼリン:松島志歩、アッカーマン:高樹京士郎、コルプト子爵:遠山大輔、コルプト弟:遠山裕介 ほか

 

以下、ネタバレを含んだ感想になります。

 

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物語はミッターマイヤーとロイエンタールがイゼルローン要塞に着任するところから始まります。
ちなみに、イゼルローン要塞とは帝国軍が所有している無敵の人工惑星のこと。トールハンマーという超強大な武器を持っています。

要塞に着任したミッターマイヤーロイエンタールはある晩、バーでドーラという女性と出会う。彼女の企みでお互いにあまりいいイメージを持たなかった二人はふとしたことからぶつかり合い大喧嘩に発展。しかし、その最中に駆けつけた憲兵隊長のアッカーマンが撃ち殺されるという事件が発生。はじめは事故のように思われたが、実は恋人をアッカーマンの策略で失った過去を持つドーラの謀であることが発覚。
全てを告白したドーラはそのまま服毒死。この事件を機にミッターマイヤーとロイエンタールは和解し、以後親友となっていく。

時が過ぎ、ミッターマイヤーは恋人のエヴァンゼリンと結婚。しかし結婚式の最中に出陣命令が下り、ロイエンタールと共に厳しい戦場カプチェランカへと送られることに。圧倒的不利な状況の中、必死に奮戦する二人。もうダメかと諦めかけた時に味方が現れ九死に一生を得た二人はますますその友情を深めていく。
さらに時が過ぎた頃、ミッターマイヤーが女性に乱暴狼藉を働いた部下を射殺するという事件が起こる。強い正義感から部下を撃ち殺したミッターマイヤーでしたが、軍規違反であるとして手錠をかけられたまま牢獄に閉じ込められてしまう。そんな彼の事情を知ったロイエンタールはある人物に交渉し救い出してみせると約束。牢獄で拷問され厳しい生活環境を送りながらも、ミッターマイヤーは友の言葉を信じて待ち続ける。そして…

と、こんな流れのストーリーでした。

 

冒頭の光の芸術で劇場全体が宇宙のように見えたのがすごかったなぁ。後ろのほうの座席で見晴らしがよかったので、なんだかちょっとしたプラネタリウムに来たような感動を覚えてしまった。
そしてミッターマイヤーとロイエンタールがイゼルローン要塞に着任するオープニングのシーンがカッコよかったです。今回もかなり多くのアンサンブルさんを起用しダンスで盛り立てているのですが、前回よりも人数が減っている分統制も取れていてきれいだった!中河内くんも東山くんもダンスの名手なのでさらに見応え十分。
このあたりの掴みの演出は個人的にかなりよかったんじゃないかと思います。

で、第1幕なんですが…これ、ほとんどイゼルローン要塞の酒場のみで展開されるんですよね。いつ場面転換するのかと思ったら1幕が終わるまで酒場だったのでちょっとビックリしました(汗)。
印象としては、セリフ劇で見せるよりもダンスで表現することの多い1幕だったな。私はそれを知らないで観に行ってしまったので、正直ちょっとダンスシーンが長いなと感じてしまった(苦笑)。特に長いなと感じたのがロイエンタールが生い立ちを思い出して苦悩するあたりからミッターマイヤーと対面するまで。ロイエンタールが女性たちに翻弄されていくダンスは色っぽくてなかなかいいなと思ったんですが、その後がけっこうダラダラ…って印象を持ってしまったのが残念。
演出家さんがダンス系の方だったみたいですね。“踊る双璧”って話題になってるのも知らなかったので(笑)そのあたりの情報をもう少し頭に入れておけばよかったなと思いました。

で、このドーラが出てくるストーリーなんですが…アニメに出てきたかどうか記憶がなくて(爆)。全く新しいストーリーとして見てしまいました。どうやら外伝のなかに2行だけ出てくるエピソードらしく、それを1幕でものすごく話膨らませて展開させたそうですね。なのでちょっと物足りなさも感じてしまったかなぁ…なんて。
それと1幕のクライマックス、終わり方がちょっと呆気ない…っていうか、幕をちゃんと降ろしたほうがいいと思うんですよね。だって、中途半端に暗転するから…死んじゃったドーラさんがムクリと立ち上がってミッターマイヤーとロイエンタールと一緒に舞台袖に退場していく姿がバッチリ見えちゃってるんですもの(爆)。あれはけっこう興ざめだと思うぞ~。

それと、ドーラの話を聞こうとするときにミッターマイヤーとロイエンタールが突然戦略の話について盛り上がっちゃうのもなんか唐突だなとか思ったし(苦笑)、謎解きもあまりこの作品の中で必要性を感じなかった気がする…。ドーラがなぜこの二人を引き合わせたかっていういきさつも“二人が恋人に似てたから”っていうちょっと肩透かしな顛末で…(汗)。それをキッカケに急速に仲間意識を芽生えさせていくというのはちと強引だったかなぁ、なんて。
でもまぁ、何はともあれ、ミッターマイヤーとロイエンタールの友情のシーンは観ていて心がワクワクします。好きなんです、双璧、私も(笑)

ちなみに、アニメを見た感じですと…ミッターマイヤーとロイエンタールの出会いは舞台版のように険悪ではないいんですよね。酒場で出会うのは一緒だけど、絡んできた客をたまたま居合わせた二人が協力して倒して意気投合みたいになってたはず、たしか。
つまり、出会った瞬間から通じ合うものがあったという設定だったと思います。

 

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比較的ダンスの占める割合が多かった1幕に比べ、2幕はけっこうセリフとアクションでサクサク物語が進んでいきなかなか面白かったです!

2幕の冒頭で突然ミッターマイヤーがエヴァンゼリンと結婚式を挙げていたのにはビックリしました(笑)。しかもその式にはロイエンタールも捻くれ者的に参列しちゃってるんですよね(笑)。中河内くんのミッターマイヤーのエヴァンゼリンに対する愛情表現がとっても素敵で!!抱きしめ方なんか観ているこちらが思わずテンションあがってしまうような紳士っぷり!すみません…私、年甲斐もなくかなりあのシーンでトキメキました(爆)。

ただね…、エヴァがね…、エヴァが…これまで私が抱いていた人物イメージと違うの…(涙)。可憐でどこかホワッとした、それでいて芯の強さもあるとても魅力的な女の子って今まで思ってたんだけど、松島さんの演じたエヴァはなんか、すごくフツーな感じ…。ミッターマイヤーに愛される要素みたいなものが全然感じられなかったのがすごく残念です…。

カプチェランカの白兵戦はみんなすごく頑張ってましたね~。特に倒されても倒されても後から出てきて奮闘するアンサンブルさんたちに拍手!彼らのアクションがあってこそ映えるミッターマイヤーとロイエンタールって感じでした。
もちろん、中河内くんも東山くんも抜群の運動神経を駆使して素晴らしい戦いっぷりを披露!身のこなしも軽やかですごく見応えがあった。ちょっと感動したのが追い詰められた二人が死を覚悟するシーン。特にミッターマイヤーが「すまん、エヴァンゼリン…」と妻の名前を呼ぶところが切なかったな(涙)。あと、ロイエンタールが自らのトラウマにもなっている生い立ちをミッターマイヤーに語るシーンもグッときました(涙)。ほとんど他人に心を開かないロイエンタールがミッターマイヤーにだけは心を許したって事なんですよね。

そんな二人が味方が現れたことで希望を抱き「おれたちにまだ未来はあるのか…!」と再び奮起していく姿もなんかドキドキするほどカッコよかったです。
それにしても、この時代にを持っての戦いですからけっこう原始的って感じですよね(笑)。銀英伝が発表されたのはかなり前の話ですし、アニメでも白兵戦は斧で戦ってますから舞台もそれに倣ったんでしょう。

そして最後のエピソードがミッターマイヤー投獄事件。これはアニメで出てきて印象に残っていたので檻が出てきた瞬間に「おおっ」となってしまった(笑)。

ここで見応えがあったのが、ミッターマイヤーがロイエンタールに投獄されるに至った経緯を説明するシーン。部下を射殺するまでの経緯が再現されてるんですけど、牢の外でロイエンタールがジーッとその様子を見守ってるんですよね。この時の東山くんがえらいセクスィ~で思わず視線を奪われてしまったよ!熱血正義感なミッターマイヤーとの対比も上手く現れていてすごくよかった。

で、ちゃんと拷問係も出てきましたがなw。しかも…笠原竜司さんじゃないですか!超久しぶりだよ、この方を舞台で観るの!素晴らしい筋肉質なお体で鞭をビシバシ振りまくって楽しそうにミッターマイヤーを虐待しておりました(笑)。これ、アニメに出てきたやつよりも迫力あったかも!いたぶられてる側を演じてる中河内くんもこれまたえらいセクスィ~で思わず目が釘付けになる私(笑)。

ただですねぇ、あの、牢獄で突然始まったダンスはちょっとビックリしたぞ。急に体がクネクネと動き出したので、何か電気ショックにでもやられたのかと思ってしまった(爆)。あの手錠をはめたままのダンスってすごく難しそうですが…シーン的に、あれ、ダンスにする必要があったのだろうか?一度しか観ていないのでちょっと疑問(苦笑)。

そこへ現れたのが…フレーゲル男爵!!思わず吹き出しそうになるほどアニメ版に似てるw!!!ビックリしたよ。あのおかっぱ頭、まさにフレーゲル男爵だわ(笑)。しかも嫌味なセリフの言い方とかもすごく雰囲気出てる。爪をかむような仕草も出てきたし、いやぁ、面白かった!
演じてたのはスタジオライフの三上くんでしたが、いやはや、アッパレ!声もしっかり出てるしさすがだなぁって思いました。

 

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そして無事に牢から出られたミッターマイヤーはロイエンタールと一緒に、この事件解決に尽力してくれたラインハルトとキルヒアイスの前で忠誠を誓います。
今回の舞台にはラインハルトもキルヒアイスも出てこないんですが…ここのシーンにはシルエットみたいな形で登場。顔は暗くして見えないようにしてるんだけど、金髪と赤毛だけはクッキリ見える演出。ダミーだって分かるんだけど(笑)見せ方としては悪くないなと思いました。

そして、このあと、本編へと続いていくという雰囲気を残し幕。2幕はテンポもよくてすごく面白かった。自分の知ってるエピソードもたくさん出てきたしね(笑)。

ミッターマイヤーを演じてた中河内くんは本当にカッコよかったの一言!!思わずミッターマイヤーのクリアファイルまで購入してしまったし、さらにはそのテンションのままDVDの予約までしてしまった(爆)。アニメ版のミッターマイヤーよりもカッコイイのさ(笑)。
彼の演じるミッターマイヤーはアニメよりもちょっと若い雰囲気が強い。正義感が強くてちょっとお茶目で、それでいて凛としたものを持っている感じ。可愛いしカッコイイのです(笑)。

ロイエンタールを演じた東山くんですが、帝国編の時にはアニメキャラとかなり印象が違っていたので違和感が強かったのですが、今回は時間軸を追うごとに不思議とロイエンタールに見えてきて、終わる頃にはすっかり私の中で浸透しておりました!そんな彼で、もう少しあの母親のトラウマについてのエピソードが観たかったなぁ~。

ダンスはさすがですよね、やっぱり。動きのキレがすごいです。中河内くんがしっかりとスマートに踊っているのに対して東山くんはシャキシャキ機敏に動いてるっていうイメージ。そんな二人のダンスの比較も楽しかった。

11月にはなんとオーベルシュタイン編が上演されるらしい!こうなったら、銀英伝の舞台は全制覇したい(笑)。エントリーはしているので当るといいなぁ…なんて。
そういえば、同盟編はどうなってるんだ?ヤン提督やアッテンボローも見たいぞ~。こちらは来年かな?