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ミュージカル『ジャージー・ボーイズ 』 2025年9月29日~30日千穐楽(チームYELLOW)ネタバレ感想

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』を観にシアタークリエへ行ってきました。

8月から始まったJBもついに千穐楽を迎えました。観劇回数は4回(黄3回、黒1回)でしたが、ほぼ全日程満員御礼というなか複数回観れたのはありがたいことです。ちなみに29日はなぜか両隣が空席だったので、めちゃめちゃどっぷり浸ってしまい一人号泣しまくりでした(舞台との距離も近い良席だったことも大きい)。千穐楽はほぼ最後方という位置からの観劇になりましたが、クリエは一番後ろからでも比較的よく見えるんですよね。かえって最後に全体像を見れて有意義な観劇となりました。

唯一残念だったことは、東京オンリー公演になってしまった事。関西公演も実現させてほしかったな。次回はぜひ。

今季JBは今まで見てきたものよりも全体的にとても分かりやすくなったなという印象がかなり強かった。演出が微妙に変化したというのもあったかもしれないけど、それ以上にストーリー全体がスッキリした印象。それぞれのキャラクターに感情移入できる余白があり、過去イチ涙しながら見たかも。
何より、藤田俊太郎さんの演出が本当に素晴らしかったなと改めて。観る人の心を掴み作品の世界観へと誘う惹きつけ力がとても強い。これは本当に凄いこと。

29日はYELLOWチームの前楽、30日は大千穐楽ということもあって両日ともに熱気がものすごかった。相当回通ったツワモノの方も多く(クリエ前で扇のように複数枚チケットを並べて写真撮ってる人がたくさんいた)、早々に売り切れたチームカラーTシャツや黄色い服を着ている人も3割以上お見かけしました。私は黄色い服を持ってないのでごく普通の恰好して行ってしまいちょっと気恥しくなった。この熱さがJBだよなぁと改めて圧倒された次第です(←正直ちょいビビったのはここだけの話w)。

これまでのJBの感想一覧

以下、けっこうネタバレを含んだ感想になります。

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2025年9月29日マチネ・30日千穐楽公演 in シアタークリエ(東京・日比谷)

キャスト(Team YELLOW)

  • フランキー:小林唯
  • トミー:Spi
  • ボブ:有澤樟太郎
  • ニック:飯田洋輔

アンサンブル

  • ボブ・クルー:原田優一
  • ジップ・デカルロ:川口竜也
  • ノーマン・ワックスマン:畠中洋
  • メアリー:ダンドイ舞莉花
  • ロレイン:原田真絢
  • フランシーヌ:町屋美咲
  • リードエンジェル:柴田実奈
  • ハンク:大音智海
  • ドニー:山田元(29日)/ 山野靖博(千穐楽)
  • ストッシュ:伊藤広祥
  • ジョーイ:若松渓太

ドニー役の山田元くんが体調不良になってしまったため、千穐楽のみチームBLACKで同役を演じていた山野靖博さんがピンチヒッターとして入られました。元くんの実質的な楽は29日となってしまいとても残念でしたが、千穐楽カテコの時に体調回復の報告とご本人登場のサプライズもあったのでホッとしました。

※あらすじと概要については2018年公演の記事を参照

上演時間は約180分(3時間)

内訳は、1幕80分(1時間20分)、休憩20分、2幕80分(1時間20分)。

ただし、千穐楽はYELLOWキャスト全員+演出の藤田俊太郎さんによる舞台挨拶があったため終演時間が40分以上延長になりました。

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全体/キャスト感想

ミュージカル『ジャージーボーイズ』は春(1幕)・夏(1幕)・秋(2幕)・冬(2幕)にドラマのパートが分かれた構成になっているので、今回の感想もそれに倣って振り返ってみようと思います。

春(1幕)

ニュージャージー州の片田舎にある小さな電灯の下で歌っていたのが全ての始まり。このシーンで個人的に超胸アツだったのが、ニック・マッシ役の飯田洋輔くんがトミーの兄であるニック役の畠中洋さんと並んでハーモニーを奏でていたことでした。いつか共演してほしいと思っていたのですが、こんなに早く実現するとは!!畠中さんは美しく透き通るような歌声と確かな演技力を持つ大好きな役者さんなので、二人が目配せしながら楽しそうに音楽を奏でるお芝居を見て思わずウルっときてしまいました。

トミー役のspiくんは9月の頭に見た時よりもセリフの間などお芝居に余裕が出ていて、語り口調もそこに本物のトミーが降臨しているんじゃないかと思うほどのリアルさがありました。ユーモラスでありながらどこか気だるそうな雰囲気が最高でしたね。
そんな彼が初めてフランキーに出会うシーン。ファルセットで♪Silhouettes♪を歌う一人の少年を発見した瞬間のspiニックのビビビッ!!ときた表情がめちゃめちゃ良かった。さらに初めて彼をステージに上げたシーンでの仲間たちに向けた「俺が見つけてきた坊やだぞ」的なドヤ顔が子供っぽくもあり憎めなくもありな表情だったの、ちょっとキュンときちゃったよww。

フランキー役の小林唯くんは衝撃的に歌が上手かった!!これは前回観た時も驚いたんだけど、最後までこのレベルを維持できていたことが本当に凄いと思ってて。歌いこなすまでにかなり特訓を積んだはず。劇団四季にいた時よりもさらにまた彼の歌の魅力がアップしていくようでワクワクした。ただ、さすがに後半ちょっと微妙な音の揺れは感じたけど…それだけ過酷な役なんだろうなと改めて思いました(そう考えると、初期から今までフランキーを演じてきた中川晃教くんの凄さを実感←初演当時マチソワでも全然平気ってケロっとしてたこともあったし 驚)。

唯くんフランキーは表情がいちいち可愛らしい。あっきーフランキーは登場した時からギラギラした鋭さを感じたんだけど、唯くんは”世間知らずでイキがって背伸びしまくってる坊や”って印象が強かった。
トミーにからかわれて思わず「この野郎!」と勝負を挑むシーンではspiくんトミーがめっちゃ何回もぶん回しててww、29日マチネでは上手に行きかけた時ちょっとふらついてしまう一幕もww(←spiくんがアドリブで「お前目が回っちまったのか?」みたいにからかってたww)。フランキーはトミーに翻弄されながらも彼を兄貴のように慕ってる。唯くんフランキーはトミーに腹は立てるんだけど最終的には彼を頼りにしてしまう危うさが何とも言えず可愛らしかった。

トミーが塀の中にいる間フランキーの面倒を見たのは飯田洋輔くん演じるニック。教会に不法侵入してオルガンをこじ開けてる時の洋輔くんニックは1回目に見た時よりも不良的スレ感が増していて”おぉ!”と感動しちゃった(←思い切りファン目線w)。練習中、歌が上達していくフランキーを見つめる表情がホントに嬉しそうでほっこり。彼を見つめる目線もキラキラしててその期待度が手に取るように伝わってきました。
洋輔くんのニックはこれまで見てきたニックとは一味違ってる。硬派な不良であることは間違いないんだけど、信頼を寄せた人の前では素直に笑顔を向けられるような人間的器の大きさを感じたなぁ。鋭さよりも柔らかさもあり最後方から仲間を支え受け止めてるような。前に出過ぎず精神的支柱であるかのような安心感が洋輔くんのニックにはあったと思います。

ちなみに、ニックが再び刑務所に入った時に畠中さん演じるトミーのお兄さんと再会するシーンがちょこっとあるんですが・・・ふたりがハグし合って喜びあってるのが何とも言えず愛らしく癒されておりましたw。畠中お兄ちゃん、独りで塀の中にいるときは不貞腐れて鼻ホジしたり色々芸が細かくて吹き出しちゃったよww。

フランキーはトミーの援護射撃もあって意中の女性・メアリーと付き合いやがて結婚。交際し始めの時のメアリーに自分を良く見せようと必死にカッコつけまくる唯くんフランキーは、何ともイジらしくて愛らしい。ダンドイ舞莉花さん演じるメアリーは大人の色香プンプンですごくセクスィー。彼女の発する英語の発音がとても美しかった。
フランキーは物語の後半に誰もが見捨てようとしたトミーを唯一支援すると言い張りますが、その根底にはメアリーとの結婚をサポート(トミーにその気があったかは謎だけどw)した出来事も大きかったのではないかなと今回思いました。特に結婚指輪を買いに行った時事件に巻き込まれたエピソードとかね。あの時助けてもらった恩着をフランキーはずっと忘れられなかったのかもしれない。

結局トミーは一人でフランキーのトラブルを対処せず、懇意にしてるマフィアのジップ・デカルロに助けを求めてしまうわけですが(フランキーが真相を知って”この野郎”って表情になるの好きw)。
YELLOWでジップを演じていた川口竜也さん。川口さんが舞台の上に立たれているだけで本当にグッとくるものがありました、今回は特に。川口さんの演じるジップは凄味がありながらも温かい父性を感じさせる人物像。フランキーが歌う♪My Mother's Eyes♪に感極まりながら「困ったことがあればいつでも頼ってきなさい」と連絡先を渡すときの温かさはジーンとくるほど優しい。川口さんのこういう優しさが滲み出るようなお芝居本当に大好き。

しばらくして塀の中から卒業したトミーはニック、フランキーと試行錯誤しながら音楽に精を出していく。4人グループの時代だと言い張りハンクをメンバー入りさせたものの上手くいかず早々に3人に戻ってしまうエピソードは面白い(ハンク役の大音くんがかなりぶっ飛んでるww)。このもがいている時期にグループの中心となってあれこれ手を回していたのがトミー。
彼のやり方は破天荒でニックたちも引き気味(自分のバンドを作りたいというのが彼の口癖のようになるし)。でもこの時期に音楽活動をなんとか続けられたのもやはりトミーあってこそだったと思うし、彼のグループをもっと上に押し上げたいといった気持ちは本物だったはず。spiくんトミーが折れそうな二人を「こんなことで諦めるなよ」と鼓舞するシーンはとても印象深かったです。

そして4人目の男であるボブ・ゴーディオに辿り着く。貢献者はトミーの子分的存在だったジョー・ペシだったけど、その流れを作ったのはやっぱりトミーなんだよね。彼が後年まで「俺が作って俺が引っ張ってきたグループだ」と言い張るのはこの時期のことが大きく影響してるんじゃないかな。
それにしても、ジョーは前回JB公演までのキャラから比べるとずいぶん口数が増えた気がするww。トミーからウザがられるのもちょっと納得と思いながら見ちゃった(笑)。

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夏(1幕)

ジョーの手引きでボブと出会った3人。有澤樟太郎くんが演じるボブは若くして成功を手に入れたが故にどこか浮世離れしたインテリ系的な雰囲気があってとても面白かったです。9月最初に観た時よりもやりがいを求めるハングリーさみたいなものも加わっててよかったなぁ。彼が歌う♪Cry for Me♪は爽やかで凛とした風が吹き抜けていくかのような清々しさがあり、聴き心地がすごく良かった。
ここ、29日に見た時はspiトミーは階段下に降りて行ってしまった後彼の音楽に引き寄せられるようにまた昇ってギターを手にするって流れだったけど、楽の時は階段降りはしなくて背中を向けながらも徐々に引き寄せられるようにギターを手にするといった導線になってました。ボブの歌声にトミー、ニック、そしてフランキーが惹きつけられやがて一つになる光景は本当に感動的で毎回涙しながら見てしまいます。

4人体制となった後も試行錯誤が続く中、フランキーとボブの努力の甲斐あって一つの道筋が見えてくる。彼らが音楽を売り出そうと前のめりになっていた時、トミーとニックは遊びに行っちゃってるんですよね(苦笑)。このあたりからグループとしての考え方みたいなものはズレ始めていたんじゃないかと思ってしまう。洋輔くんニックのグラサン姿は可愛らしくて萌えでしたがww。

ようやく見つかったプロデューサー、ボブ・クルー。原田優一くんが演じるボブはそれはそれはクセが激強で、有澤ボブがあまりの彼のハイテンションにビビッて硬直してしまうのが面白いw。ほんと、最後までめちゃめちゃぶっ飛びまくってましたよね、原田クルーは(笑)。あんなハイテンションな彼初めて見たかも。個人的にはもう少し抑えてもよかったかな…なんて思わなくもなかったんだけど(←好みの問題なのであしからず)。
クルーは最初4人にコーラスの仕事ばかりやらせるのですが、次第にストレスが溜まった彼らはメインの歌い手を食うくらいの勢いで歌い出してしまう。この時のグイグイいきまくってる唯くんフランキーと洋輔くんニックが最高だった(笑)。

その後も不遇の時が続くのですが、4人が新たなグループ名「ザ・フォーシーズンズ」を思いついてから潮目が変わっていく。このくだりの演出が個人的にすごく好き。ボブは突如閃いた”ヒット曲”をひっさげ改めてクルーに提示。その瞬間から彼らの運命が大きく転換しました。
♪Sherry♪♪Big Girls Don’t Cry<恋はヤセがまん>♪♪Walk Like a Man <恋のハリキリ・ボーイ>♪、と3曲連続で全米1位を獲得するなど超ウルトラヒットを飛ばしまくる4人はキラッキラ輝いていてとても眩しい。唯くんフランキーの突き抜けるような清々しいファルセットの高音は実に聞き心地がいいし、spiくん、有澤くん、そして低音の洋輔くんによるハーモニーの相性も抜群。4人が心からグループで奏でる音楽を愛し楽しんでいる気持ちが伝わってきて胸が熱くなりました。

♪Sherry♪のレコードをかけまくる川口さん演じるラジオDJのテンションMAXなロングトーンも最高だった!!!唯くんもカテコの時に言ってたけど、あの迫力の声を聴くと心配いらないよなってすごい前向きな気持ちになりましたよ。まるで川口さんの生に対する雄叫びのようにも聞こえてきて本当に胸アツだった。
あと個人的には♪Walk Like a Man <恋のハリキリ・ボーイ>♪のレコーディングの時にspiくんトミーが歌詞の意味が分からないとボヤくシーンが可愛くて好きだったw。本当に彼の頭がこんがらがってるように見えたし、説明してる有澤ボブがムキーーー!!と発狂しそうになるのも可愛すぎて大好きだったww。

彼らの一番の頂点だったのは♪December ’63 (Oh What a Night)<あのすばらしき夜>♪の時だったかもしれません。その場にフランキーはいませんが、ほかの3人はハメを外しまくって大騒ぎ(内容的にはちょっとセクシャルなネタなんですけどねw)。ボブはこの時ようやくトミーやニックと同じ目線に立てたのかもしれない。それにしても、あのセリフを大はしゃぎで語ってる洋輔くんはものすごく新鮮だったな(特に狂ったようにジャンプしまくる姿は笑えたけど衝撃的でもあったwww)。spiくんは全然違和感なかったww。

しかし、この場面の少し前にグループの歪は少しずつ目に見える形となって表れ始めているわけで…。もともとグループの一員として歌う事よりもフランキーの歌声に惚れこんで彼を生かしていきたいという気持ちが強かったボブは、フランキーにパートナーシップ契約を持ちかける。最初は仲間を裏切ることになるのではという罪悪感から渋っていたフランキーでしたが、ボブの巧みな言葉捌きによって最終的にはノリノリで受け入れてしまう。
一番の悲劇は、そのやりとりをニックが偶然目撃してしまった事…。ニックは口数は多くありませんでしたが、グループを自分の本当の居場所と定めていたようにも見えたので二人がグループ外の活動契約を結んでしまったことはショックだったと思います。

♪December ’63~♪の直後、ニックがボブに珍しくグイグイと絡みに行くシーンがある。ボブは普段寡黙なニックがぶっ飛んだ会話で絡んできたことに驚き「病院に行った方が良いんじゃない?」と返してしまうわけですが(洋輔くんニックの「はぁい」といいながら退散する姿は可愛すぎww)、あれはグループを繋ぎ止めるためのニックの苦肉の策だったと思わずにはいられません。
彼はフォーシーズンズで歌うことを何よりの喜びとしていましたから、ボブがフランキーを外に導こうとするのを阻止したかったのではないか…。これは今季JBを見てすごく感じた事です。本音はどこにあったのか語られないのでわからないんですけどね。

成功を手に入れ全国ツアーを回る一方、フランキーはメアリーと心がすれ違ってしまいついに離別せざるを得なくなりました。その様子を下の方から仲間たちが神妙な顔をしながら見守っている構図が何とも哀しい…。♪My Eyes Adored You<瞳の面影>♪でフランキーとメアリーが最後にデュエットするのですが、この中の「とても近くにいたのになぜか遠くて、もう届かない」という歌詞がめっちゃ泣けます(涙)。

その哀しみを振り払うかのように歌うヒット曲♪Dawn (Go Away) <悲しき朝やけ>♪。彼らの色んな感情が歌に乗っているような気がして、涙無しには見れなかったです…(涙)。特に舞台中央で高らかに歌い上げている唯くんフランキーの輝きには”本物のスター”の眩しさを感じめちゃめちゃ感極まってしまった。

フォーシーズンズの成功にテンション上げまくりで興奮気味に将来の自分の夢も語り始めるボブ。しかし、それはトミーの莫大な借金が明るみになったことで暗雲が立ち込めることに…。
ここに登場する畠中洋さん演じるワックスマン。それまで様々なユニークな人物を演じられていただけに、刃のような凄味と怖さを感じさせるキャラクターがくることに衝撃を受けます。畠中さんを知らない方はトミーのお兄さんや松葉杖のおじいちゃんと同じ俳優が演じていると気づかないのでは!?ほんっと、畠中さんの演じる振り幅の大きさには頭が下がる想いです。

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秋(2幕)

2幕冒頭はトミーの借金がワックスマンによって暴かれる少し前にまで遡る。フォーシーズンズによる♪Big Man in Town♪は彼らの勢いが伝わってくるようで皆生き生きしてる。特に洋輔くんニックのダンスがめっちゃ気合が入りまくっててちょっとビックリ(笑)。彼のグループへの愛情と執着なようなものも感じたかなぁ。
ところが、ツアーの途中でホテルの宿泊料金滞納の罪によって彼らは突然逮捕される。この時登場するテンションが高いお巡りさんを演じてるのが畠中洋さん。1幕ラストで凄味のあるクールで怖いワックスマンを演じていた人と同一人物とは思えない!!あの方言は、おそらく畠中さんの出身地でもある山形のものに近い感じなのかな。フランキーのサインをおねだりするシーンとかもう本当に可愛すぎて困っちゃう(笑)。

初めて”牢屋”に収監されたボブが発狂するシーンは面白い。特に有澤くんはめちゃめちゃ間を溜めてから「だぁーーーーーっ!!!!」と突然地べたにはいつくばって発狂するのが笑えるんですよww。その間の時のトミーの余裕な態度とかも最高。
支払いをしなかったトミーに恨み言をぶつけるボブでしたが、牢屋慣れしてるトミーwは「何事も始めるのに遅いということはない」とシレっと言い放つから、なおさら空気が悪くなる悪循環w。この時のspiくんトミー、台詞を語る前に座ってる便器にツバを「カーーッペッ!!」って吐き捨てるんですよね(笑)。これが実に自然で!!たしか9月最初に観に行ったときにはやってなかったリアクションだったのでなおさら笑ってしまった。

その後フランキーは女性レポーターのロレインに恋をして”良い仲”に。この時の唯くんフランキーの自信に満ちた余裕の表情がとても良かった。順調に進むかに見えた時、トミーがロレインにちょっかい出そうとしたことが知れてフランキーが激怒。その怒り方が普通じゃないんですよね(汗)。唯くんの口から「ぶっ●してやる!!」という不穏な言葉が飛び出すたびにドキリとしてたw。
トミーと仲間たちとの溝が深まっていく中でもツアーは決行されフォーシーズンズはヒット曲を歌いまくっている。この劇中で4人揃った形で歌う最後のナンバーとなるのが♪Beggin’♪。日本語訳詞の「どうか愛を、最後の愛を」というフレーズが彼らの不穏な未来を暗示しているようで見ていてとても苦しくなりました…。

この流れでトミーの件が明るみになり、ジップと借金返済を迫るワックスマンを交え話し合いが行われる。ちょうど1幕の終わりからの繋がりがここって感じですかね。器の大きさと貫禄を見せる川口さんジップと、トミーに借金返済を迫り追求しながらも「俺たちは彼らの歌が好きだから」と乱暴な手口を使わない畠中さんワックスマンの複雑な感情がその場をピリリと引き締めてました。
トミーは終始不貞腐れた様子で反省の色が見えない。でもそんな中にも彼の孤独感が滲み出ていて憎めないんですよね…spiくんトミー。トミーはフォーシーズンズは自分を中心としたグループだという誇りがあったけれど、ボブが加入してヒット曲が売れ上昇気流に乗り成功すればするほど望んでいた形から逸脱していってしまう皮肉が辛い。

張り詰めた雰囲気の中でニックは個人的な鬱憤をぶちまける。あの場にいた誰もが「今言う事じゃないだろう」という空気になっていてもニックは自分の気持ちを抑えきれずトミーへの壮大な不平不満を叫ぶ。
このシーンの時の洋輔くんニック、ほんっとに苦しそうでねぇ…。トミーの自己中心的な行動を今まで自分一人が全て背負いこんできたとジップに倒れこむように呻くシーンは見る側の心も痛みましたよ。几帳面すぎる性格であるが故にホント地獄だったと思う。

ただ、トミーの行動や言動が一番のストレスであったことも間違いないと思うのですが…それでも約10年彼と同室を耐え抜いてこれたのは”フォーシーズンズ”というかけがえのない居場所があったからこそだったとも思うんですよね。ニックはその居場所を目立たないところで必死に守ろうと奮闘してきたのではないでしょうか。様々なトラブルを抱えながらも彼らがフォーシーズンズとして活動できたのは、ニックという存在があったからなのでは。今回洋輔くんのお芝居を見ていてそんなことを強く感じてしまいものすごく切なかった。

特にキツかったのは、ジップやワックスマンが席を外した時にトミーとフランキーたちとの間で一触即発の雰囲気になった場面。ボブはトミーのことをすでに見放しているようで離れた場所から俯瞰して見ている。誰が見ても、フォーシーズンズは崩壊寸前です。この時の洋輔くんニックの泣きそうになるくらい辛そうな表情が堪らなかったですね(涙)。目の前で”ファミリー”が崩壊していく様を見せつけられているニックの心中を想うと居たたまれなかったですよ…。

4人が取っ組み合いになりそうになった頃戻ってきたジップはイタリア語で彼らを制圧。この時の川口さんのド迫力の諫めっぷりがめちゃめちゃカッコイイ。
一向に反省の姿勢を示そうとしないトミーに対しボブは切り捨てるべきだと主張。ニックもグループを続けるためにはトミーを外すことも視野に入れざるを得なくなってるように見える。しかし、フランキーは彼らの反対を押し切りトミーが抱えた莫大な借金は自分が請け負うと宣言。どうしても出会った頃からの絆を断ち切ることが彼には出来なかったのかなぁと…。トミーもこの時ばかりは流石にメンタルが疲れ果てたように見えたし。たとえ誰が何と言おうと自らトミーの負債を背負う覚悟を決めた唯くんフランキーの強い眼差しがとても印象深かった。

トミーが身の安全のためにツアー中にもかかわらずメンバーから抜けラスベガスへ隔離されることが決定。この時残りのメンバーを心配するジップに対し、俯瞰して見ていたボブが「僕とフランキー以外誰も巻き込みたくない」と発言をする(ボブが描く未来の中にはニックの存在は入っていなかった)。この瞬間、ニックは自分の居場所を完全に失ったことを自覚したのかもしれない…。
今回、ニックがツアー途中にも拘らず「家に帰る」と脱退の意志を頑なに曲げようとしなかった気持ちがものすごく腑に落ちました。もし私が彼と同じ立場であっても同じことをしたと思う。必死に守ろうとした”ファミリー”が呆気なく崩壊してしまったことを悟り、静かにその場を立ち去るニックの背中がとても哀しかった(涙)。二人きりで再始動したフランキーとボブに近寄ろうとしながらグッと耐えてその縁を振り切る洋輔くんニックの表情が本当に切なくて涙が出たよ…。

ボブはニックが去ることを無理に止めることなく次の未来に目を向けていたけれど、フランキーは付き合いも長かった分ニックを信頼する気持ちが強かったこともありショックを隠し切れない様子だった。どうしてもニックが去った理由を理解できないまま歌う♪Let’s Hang On♪はどこか痛々しさすらあったな…。現状維持しながら未来へ進もうとしたニックと、ボブに影響されどんどん新しい取り組みをしながら前進しようとしたフランキー。二人の気持ちがついに交わることなくすれ違ってしまったのも切なかったです。

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冬(2幕)

二人きりになったフォーシーズンズは新しいメンバーを入れ”新生フォーシーズンズ”として再始動。ところがある日フランキーはボブからソロでリードヴォーカルをやってみないかと思いがけない提案をされてしまう。
ボブは元々フランキーの歌声に魅了され彼を世に売り込みたい気持ちが強かったですからね。二人きりになったことで、自分が表に出て歌うことへの限界を感じたんだろうなと。最初フランキーはその提案に乗ろうとしませんでしたが、結局巧いこと誘導されてソロでやると言ってしまう。ボブの人をやる気にさせる話術はもはや才能だよなw。

新しく再スタートを切ったばかりの頃、フランキーは離婚したメアリーとの間にできた娘・フランシーヌとコミュニケーションを上手く取ることができず苦しんでいた。フランキーがメアリーに向かって「君がもっとちゃんと教育しないから」と責めてしまう場面は毎回”アチャ~~~”と頭抱えたくなります(苦笑)。彼は確かにツアーで忙しいけど子育ての苦労は全部彼女が背負ってますからね。そういった意味でも、思いやりのない言葉を苛立ちのままぶつけたフランキーはダメ親父だと思えてしまう。
結局せっかく繋がったフランシーヌとの連絡も彼の心無い言葉で断ち切ってしまったし。メアリーの「やってくれたわね、パパ」という嫌味が刺さる。彼らの間に心の余裕がなかったゆえのすれ違いが切ない。

さらにフランキーは新しくできた彼女・ロレインとも縁を切られてしまう憂き目に遭う。プライベートはボロボロ状態。それでもトミーの借金を全て背負うと決めたフランキーに立ち止まる暇はなかった。結局、この頃の彼にとって一番の優先事項は”フォーシーズンズ”だったんだろうなと思った。
そんな時期に、プロデュース業に専念していたボブとクルーが2曲を完成させフランキーに持ってくる。そのうちの1曲♪C’mon Marianne♪は全国的に大ヒットして成功を収める。ところがボブはもう1曲の革新的な楽曲の方を強く推していた。それを世に出すまでのボブの苦闘っぷりは、初めて見た時は”そんな背景があの曲にあったのか”と驚いたものです。有澤くんボブの地を這いずり回るかのような必死のお願い行脚は観てるこちらも思わず背中を押してあげたくなるほど激熱だったな。アドバイスする原田くんクルーの「バシャーン、パリィーン」なリアクションも面白かったw。

そんな苦労の果てについに世に出たのが♪Can’t Take My Eyes Off of You <君の瞳に恋してる>♪。唯くんフランキーによる澄み渡るような清々しい歌声は聴く者の心をガッチリ捉えてた。
個人的に一番グッとくるのは、フランキーの後ろに豪華なホーンセッションが付いていること。ボブと初めて個人契約を結んだ時に「もし成功したら後ろにホーンセッションを従えたい」と語っていたフランキー。その夢がようやくあの晴れ舞台で叶ったんだなと思うとなんだか感極まって涙が出てしまった(泣)。

その後も快進撃は続き、新曲♪Workin’ My Way Back To You <君のもとへ帰りたい>♪もヒットしてとうとうトミーの借金全額返済という偉業を成し遂げたフランキー。よくあの金額を生きているうちに返済できたなと毎回驚いてしまう。それだけボブのプロデュース力と新生”フォーシーズンズ”、何よりフランキーの歌が注目されたってことでしょうね。

何もかもが順調に回り始め、疎遠だった娘・フランシーヌとの関係も改善の方向に進んでいたある日。「悪いことはいつか終わりがくる、それは逆のことにも言えること」というフランキーの母の教えが身に降りかかる事件が起こる。電話のシーン、あっきーフランキーは息を飲むような声で衝撃を表現していたのに対し、唯くんフランキーは身を乗り出すように大声で「え!?」と衝撃を表現してました。二人の演じるキャラクターの違いがこういう細かいお芝居でも鮮明になっててとても興味深かったです。
天国から地獄に落とされたかのようにガックリと肩を落とすフランキーに寄り添いそっと慰める神父。YELLOWチームは川口さんが演じているのですが、フランキーの頭に手を置く仕草が本当に温かくて優しくて涙してしまった(泣)。

そして季節は巡り1990年。ザ・フォーシーズンズのオリジナルメンバーは「ロックの殿堂」入りを果たす。その楽屋で久しぶりに4人が揃い他愛のない会話をする。トミーは相変わらず破天荒なことをやっていたようだけど、どこか角が取れて丸みも感じられました。ニックはなぜかまたこの日もトミーと同室だったりする(自分のタオル持ってきたって言ってるしw)。やはり彼はなんだかんだ言いながらも昔なじみのトミーとの縁を切ることはどうしてもできなかったんだろうなと思えるエピソードで微笑ましいです。

そして4人は一人ずつそれぞれのモノローグを語り静かに舞台から去って行くのですが、やはりフランキーの言葉が一番胸に響きます。私は毎回彼のニックへの想いを語るシーンから涙腺が緩んでしまう(涙)。
フランキーは語る、一番最高だと思った瞬間は「僕らが出会った時だった」と。あの出会いの瞬間の気持ちが今もまだ心の中に沁みついているからこそ歌い続けることができているのだと。

その言葉に引き寄せられるようにトミー、ボブ、そしてニックが再び舞台中央に現れる。皆が同じ方向を向いて心から音楽を楽しんでいたあの頃に戻ったかのように歌うのは♪Who Loves You <愛はまぼろし>♪。この楽曲は1975年に発表されたヒット曲で、オリジナルメンバーが歌うことがなかったものです。そんなことも考えると本当に感慨深すぎて…、フランキーの「僕はこれからも歌い続ける、家に辿り着こうとして」というセリフと同時にシンバルの音が流れてくるだけでボロボロ涙がこぼれてしまうんです。

「誰より愛をくれる人は誰?その手掴んで抱き寄せる人は?誰より愛を、愛をくれるのは?」

”もしも大きな障害が目の前に立ちふさがった時には、自分の手を引き寄せてくれる大きな愛を求めて探そう”という内容の歌詞が胸に迫る。オリジナルのザ・フォーシーズンズは様々な困難にぶつかり結局バラバラになってしまったけれど、フランキーがなお現役で歌い続けている限りいつまでもあの時の絆が壊れることはない。
お互いの顔を笑顔で見つめ合いながら♪Who Loves You♪を歌う光景は何よりも尊く眩しく感動的なものでした。きっと、ニックがずっと求めていた形がこれだったんだろうなと思うとさらに泣けて泣けてねぇ…。手拍子もまともにできないままボロ泣きしながら彼らを見つめていた私です(涙)。

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後述

いつものようにキャストと一緒にライトを振りながらメロディーを堪能したカーテンコル後に、千穐楽ということで全キャストからのご挨拶がありました。
まず最初に出番はなかったもののずっと女子メンバーのスウィングとして待機していたという三浦優水香さんのご挨拶から始まったことにカンパニーの大きな愛を感じました。ゴージャスなドレスでの晴れ姿がとてもお奇麗でした。

また、楽だけ体調不良で出演出来なかった山田元くんの代役として入ってくれた山野靖博さんが最後に「元くんの応援を今後もお願いします」とアピールしていたのも胸アツでしたね。いいカンパニーだなと改めて思いました。

大音くんはチーム・ニュージェネレーションに出演したことの感慨深さと共に、今期のフランキー役についてそれぞれ印象を語っていたのがとても良かった。あっきーは「ヴァイオリンのような繊細で正確な響き」、花村君は「エレキギターのような鋭い響き」、そして唯くんは「トランペットのような張りのある響き」と評してましたね。

アンサンブルチームの中で一番涙を誘ったのが川口竜也さんです。川口さんは大好きな役者さんの一人ですが、JB公演が近づいた頃にご自身の病名と闘病の現状をSNSで赤裸々に語ってくださっていました。当時私は大きなショックを受けたのですが、それでも舞台に立つことが川口さんの生きる力になってほしいと祈るような気持でYELLOWチームを見てきました。今回辛い治療を受けながらもこの作品に出演出来たのは、東宝さんの心遣いやスタッフキャストの支え、何より阿部裕さんの優しい後押しがあったからこそだと聞いています(阿部兄と慕っていらっしゃいます)。
このバックボーンを知っている人はあの挨拶を聞いてほぼ全員涙したのではないでしょうか。舞台に立ち続けることができた感謝と、生きることの意味を一言一言嚙みしめるように語られていて…、私も含め客席のあちこちからすすり泣きの声が上がっていました(涙)。ご本人はとても前向きに病と向き合い闘病されていると語っていらっしゃいますが、本音では不安も相当大きかったと思います。それだけに、千穐楽の舞台の上で生き生きと躍動していた姿を見れたことは本当に嬉しかった。川口さんは”奇跡”と何度もおっしゃっていましたが、それ以上のことが起きますようにと祈らずにはいられません。

その次に指名された原田優一くん「川口さんの後はコメントしづらい」と悶絶していましたが、めちゃめちゃ陽気でコミカルでハイテンションな挨拶に終始されていて客席を爆笑の渦に惹きこんでいました(唯くんが自分と同じ道を辿ってるから体も大きくなるよ、みたいなアドバイス?してたのは特に笑ったww)。きっとそれも、原田君の川口さんへの愛のエールなんだろうなと笑いながらも胸熱くしながら聞きました。

畠中洋さんは2020年のコンサートぶりのご出演だったと語られていてちょっと驚いてしまった。もっとずっと前から参加されていたような錯覚が起こるほど、JBでの畠中さんの存在感は川口さんと共に絶大なものがありました。非常に刺激的な2025年版だったと語り全方向への感謝を述べていたのが畠中さんらしいなとジーンとくるものがあったな。

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spiくんはニックからトミー役として多くの人に支えられながらやり遂げることができたと感慨深く語られてました。家族一人一人にまで感謝を伝えてる姿に人柄の良さも感じましたね。

有澤くんは開口一番「みなさん、JBが好きすぎるでしょう!?」と呼び掛けていたのが印象的。舞台上からも客席からの圧にも近い熱気がビシバシと伝わっていたんだなと思いました。カテコの時は客席もよく見ているようで、「老若男女愛される作品だということを実感した」とコメント(老若男女が言えなくて川口さんたちにツッコミ入れられまくってたの可愛かったw)。最後まで可愛かった。

洋輔くんは充実感溢れる笑顔だったのがとても印象的。挑戦の毎日だったと告げつつ、初日にYELLOWチームとドキドキの初対面した時から「いいチームになると確信した」と目を輝かせてましたね。「今日もモーニング皆で一緒に食べたもんね」と嬉しそうに笑う姿を見て、また洋輔くんに素敵な新しい演劇仲間が増えたんだなと思えて一人胸熱くウルウルしていた私です。「タオル持って行くから一緒に旅行しようよ」とニック役と絡めたウィットに富んだコメントまで飛び出して(笑)、本当にチームのこと大好きなんだなと伝わってきてホッコリしました。
あとちょっと驚いたのが、最後に「四季を退団した後は牢屋に入る役しか演じられてないので(バルジャンとニックは牢屋に縁があったからねww)今度はそれ以外の役にも挑戦したいです」と茶目っ気たっぷりにコメントしたこと。四季時代はこんな滑らかなユーモアを語る洋輔くんをあまり見たことがなかったので、そういう意味でもJBに出演出来たことはすごく良かったなぁと感慨深く思いました。

唯くんは元々ボブ役でオーディションを受けていたという背景があるので、「自分がフランキー役に抜擢されるなんて夢にも思っていなかった」と挨拶でも目を丸くしながら興奮気味に語ってましたw。そうとは思えないほどの完璧なフランキー熱演、本当に素晴らしかったよ!!安心して建てる環境を作ってくれたカンパニーへの感謝をしみじみ語っていた姿も印象深かった。さらに、オリジナルのフォーシーズンズへの感謝を込めて「彼らがいたニュージャージー州の方向がどっちにあるのか調べてきたので、皆さんもそちらに向かって大きな拍手をお願いします」と促して大いに盛り上がりました。唯くん、コメントは可愛くて面白いんだけどJBへの敬意の念が深くて私はジーンときちゃったよ。
ちなみに、いまご存命のオリジナルメンバーはフランキー・ヴァリさんとボブ・ゴーディオさんのみです。ニック・マッシさんは劇中でも語られている通り2000年に亡くなられています。トミー・デヴィートさんは2020年にコロナからの合併症で亡くなられました。92歳というご年齢ではあったけれど、あの流行病で…と思うと胸が痛みます。

拍手を促すと言えばもうひとつ。JBの舞台最上段には客席が映る鏡が掲げられています。なぜその場所に鏡があるかというと、一番高いところにJBを応援しているオーディエンスたちがいるということを表現するためなのだそう。ということで、その鏡に向かいJBを応援してくれた全ての人へ向けて拍手をと促した唯くん。とても素敵な時間だった。

もうひとつ感動的だったのが、川口さんに向けて「闘病生活を続けながらも僕たちと一緒に最後まで舞台に立ち続けて下さりありがとうございました」と頭を下げていたことです。川口さんは恐縮してましたが、唯くんの川口さんを慕う気持ちがひしひしと伝わってきて思わず涙が零れました。ちょっとしんみりした後に「僕はあのDJ役を見てるので何も心配してないですよ」と唯くんなりのエールを送って笑いを誘ったのが印象的だったな。

最後、演出の藤田俊太郎さんがステージの上に上がられてご挨拶。一番最初に紹介したのは、千穐楽に出演出来なかった山田元くんでした。体調が回復したということでせめてカテコだけでもと呼んだのだそう。スーツ姿で恐縮しながらも山野さんへの感謝を語り挨拶してましたね。元気そうな元くんの姿を生で見られてホッとしました。

そのあと、藤田さんから「僕たちはこの先もずっと進んでいきたいと思いますのでJBの応援をお願いします」という力強いコメントがあり幕となりました。

2025年版のJB、本当に素晴らしい舞台でした。カンパニーの皆さん、2か月間お疲れ様でした!!また会える日を楽しみに待とうと思います。

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