今月は『壁抜け男』を集中的に観劇予定(笑)。
けっこう予定を入れているのでw2月があっという間に終わってしまいそうで怖いw。でも上演期間短いし、通える距離で飯田くんのデュティユル観れる機会も少ないだろうなぁって思うとついね…。今回は悔いを残したくない、みたいな。
『壁抜け男』プレステージイベント
その前に、プレステージイベント第1回目に参加してきました!この日はJRがストップしてしまうという事態に見舞われ超焦りましたが(汗)地下鉄に切り替えたおかげでなんとかギリギリイベントの時間に間に合ったという…。
参加者は予想していたよりもけっこう多かった気がします。中央ブロックで7列~8列くらい使ってたかな。全部で3回シリーズあるというプレステイベント。第1回目のテーマは「公務員」ということで、劇中公務員役に扮している役者さんが参加。
上手から順に・・・B氏役の金本和起さん、M嬢役の戸田愛子さん、デュティユル役の飯田洋輔くん、A夫人役の久居史子さん、C氏役の川原信弘さん。司会進行はテュブール医師役の寺田真実さんでした。
飯田くんは黒いジャージ姿で袖口に「ビースト」ってあったらしい。何はともあれ、1回目から飯田君参加でテンションが上がっていたのは言うまでもありません(笑)。
まずは自己紹介、ということですが・・・隣の人が本人について語るという他己紹介スタイルからスタート!この試みは非常に面白かった!自分で自分を語るって皆さん恥ずかしがってあまり話さない事が多かったですから、こういうスタイルの紹介はすごくいいアイディアだなぁと。
トップバッターは金本さん。戸田さんの紹介ということで緊張気味に懐から戸田さんについての大きな調査書を真顔で取り出し語りだそうとしてて隣の戸田さんがビビって慌ててたのが笑えた(笑)。金本さん、ホントに緊張してるっぽかったなぁ。
で、戸田さんって千葉の方だったんですねぇ。なんだか一気に親近感。そのあとこれまでの役の経歴を語って・・・M嬢の役柄説明もして・・・本人の性格は「超素直」ということで(笑)。
続いては戸田さんから飯田君の紹介。「飯田兄弟のお兄さんということで」と説明があった後、オペラ座の怪人で弟の達郎君とは親しくしていたという戸田さん。しかしながら洋輔くんとは今回が初共演でマジックが得意だということはアルプを読んで初めて知ったとの事(達郎くんはよく披露して見せてくれていたらしい 笑)。「お兄さんのほうは控えめであまり人前では披露しないのかも」とか言ってたかなw。
未だに盃を交わす機会がないので(すなわちお酒を一緒に飲んでないらしいw)近いうちに何とか…と思っているらしいです。デュティユルのようにバラを愛する優しい人って評していたのがなんだか嬉しかった。人柄が出てるなぁと。福井名物の水羊羹を差し入れに持ってきてくれたりするらしいですよ。
さらには、モノマネが得意であるということまで紹介してくれて・・・これはやらなきゃならんぞ、みたいな空気に(笑)。すると照れながらも・・・ある方のモノマネを披露してくれたよ、飯田君!「ここだけの話ですから」って言ってたのであえて名前は出しませんが(他のレポートでは出てるかもw)、オペラ座の怪人の某ファントム。ちゃんと状況説明してからモノマネする律儀さが好きだわ~、洋輔くん(笑)。しかも似てるし!!洋輔くんにもう少し華が加われば将来的にファントムいけるぞ!?と思ってしまった。マネしたあとに「僕の大先輩で本当に尊敬してるんです」と何度も弁解していた姿が可愛くて仕方なかったよww。戸田さん、ナイスな振り!ありがとうございました~。
そして飯田君から久居さんの紹介。飯田君も懐から「じゃあ僕も秘密のメモを…」と紙を取り出していたのが可愛かった(しかも金本さんのような立派なやつではなく本当にメモっぽい紙だった 笑)。生年月日紹介では久居さんが年号のところで軽く圧力をかけていたのでwwそこは上手い具合にぼかしてた洋輔くんに萌え(笑)。
久居さんの弟さんがディズニーシーで働いていたらしいのですが、そこに食いついて「シーは僕もいました」って自己主張する飯田君ww。BBの時もやたら語りたがってたからよほど楽しかったのねぇ。で、久居さんはお酒が弱いのによく飲みに誘おうとしてるらしい(笑)。これに対しては「皆と飲んでいる席が楽しくて好きだから」と弁明している久居さん。さらに暴露する飯田君、「ブランド品でほしいと言っていたものが後日久居さんの手にあった」とwww。これには久居さんも撃沈。さらに学生時代にはその時の流行ファッションでカードの勧誘のバイトをしていたらしいということもおっとりと暴露する飯田君(笑)。「怪しい職業してたみたいに聞こえるじゃない!」と久居さんツッコミ入れまくってましたww。
稽古中にはインフルエンザでだうんしてしまったという久居さん。普段の練習の時にはみんな「エア久居さん」ということでやっていたらしいですw。演出家が来たときにはちゃんと復活させていたというのは流石ですね、久居さん。
続いて久居さんから川原さんの紹介。川原さんはダンサーで踊りがすごいらしいのですが、今回は踊るシーンがなくてちょっと残念かなと。マイペースな方らしく、自分の時間軸はきっちり守っているとの事。C氏と同様ちょっと変体願望あるかも?とか言って笑いを誘ってましたww。
最後に川原さんから金本さんの紹介。金本さんは韓国の役者さんということもあってかかなりの敬虔なクリスチャンだそうです。食事前に熱心にお祈りしている姿を見て感心しているそうな。
あと、料理が好きとのことで・・・久居さんも食べたことがあるらしいのですがかなり美味しかったようですよ。すると金本さん、「料理は生きるために…」というシビアな回答(笑)。優しい男です、とのことで。雰囲気分かる気がするなぁって。
ちなみに寺田さんは司会業に徹するということで紹介はなしでした。「みんなどこかで共演してる人ばかりだからなんかちょっと不思議な感じがするよねぇ」って言ってましたね。
寺田さんは11年前の壁抜けを見て感動してオーディションを受け合格し旅公演の時の壁抜けに出演を果たしたそうな。で、その旅公演を観て感動していたのが当時高校生だった飯田君だったようです。この時の記憶はかなり鮮明に残っているらしく、福井の会場の名前と客席数まで律儀に語る飯田君w。彼は一番後ろの席から観ていたそうですが、アルプにも書いてあったとおりかなり感銘受けたようでビデオも購入して何度も見たんだとか。なのでまさか自分が主演のデュティユルになろうとは夢にも思わなかったと。「まだ受け止め切れてない」と謙遜しているのがなんだか洋輔くんらしいなぁと思ってしまった。
あ、あと、金本さんが「ジーザスのカヤパは飯田さんに教えてもらいました」って嬉しそうに語ってたのが印象的だった。それに対して飯田くんは「いやいや、そんな」とこれまた謙遜モードで可愛かったw。
一通り紹介が終わった後は公務員シーンについての語りコーナー。皆それぞれの役柄を分析して説明するっていうスタイルで初めて見る人にはけっこう参考になったんじゃないかなと思いました。洋輔くんが演じるデュティユルは真面目で几帳面な公務員なので、他の仲間たちはそんな彼が疎ましくて仕方がないと・・・、まぁ、役柄さながらにデュティユルについてツッコミ入れまくりでした(それに対して「怖いです」と語ってた洋輔くんに萌え 笑)。
裏話的なことは、戸田さんは役作りのために郵便局へ行ったそうなのですが・・・意外とみんな真面目に仕事をしていたので参考にならなかったと語っててみんな爆笑(笑)。今回の舞台での公務員たちは真面目に働かなくてもお金がもらえているという設定なのですが、目に見えるところでサボられてたら大変だよww。
するとこの話に金本さんが日本に来たばかりの時に郵便局で待っていた時のエピソードを。待ち人は6人だったのですぐに順番が来ると思いきやとんでもないくらいの時間待たされビックリしたと。でも実際に順番が回ってくるとじっくり対応してくれたのでたされた理由を納得したらしいです。なるほどね。ようするに日本の郵便局員は真面目なんだね、みたいな。
で、戸田さんはどうしようかと思ってた時にバラエティ番組でフランス人が「フランスでは郵便局にだけ行列が出来る」ってエピソードを言っていたのを聞いて"これだ"と思ったそうです。つまり、フランスでは郵便局員が真面目に働いてないから時間が遅く人が行列作るって意味のようでw。
あと面白かったのが、飯田君と川原さんはどうやらかなり仲がいいらしい。川原さんとか「飯田がさー」って話してたくらいだし(笑)。なので、稽古中にフッと笑ってしまうことがあったようです。
あれはたぶん川原さんが裁判長の役のときの出来事だと思うんだけど・・・飯田君的には集中して真面目に演じているはずが、川原さんの帽子とチョビヒゲ姿が目に入った時につい心の隙間ができて耐え切れずに笑ってしまったらしい(笑)。「普段仲の良い人が妙な格好だとつい…」って語っていたのが笑ってしまったww。今ではもう大丈夫ってことらしいけどね。それだけ二人は仲が良いんだねぇ。
ここまででけっこう時間を使ってしまい質問コーナーは1人だけってことになったんですけど、誰も手を上げることなく終了w。「皆、恥ずかしいですよね」って寺田さんのフォローが入りまして。いや、私、一つだけ飯田君に聞いてみたいことあったんですが…やっぱりあの場では挙げにくかったという小心者ですw。
そのあとは抽選によるプレゼント進呈が。私はこういうものにトントご縁がない人間でして…掠りもしませんでしたわww。あれもらえたら…家宝にするのに~!でもこういう風にがっついてるとさらに運は逃げるよなw。
最後に飯田君から一言。
「憧れていたこの作品に出られること、メンバーにも恵まれたことがとても嬉しくて幸せだけど、それ以上に見てくれている皆さんに作品のメッセージがダイレクトに伝わればいいなと思ってます。皆さんに幸せが届くように今日も一生懸命演じるのでよろしくお願いします」
というような趣旨のことを言ってたかな。彼の想いが伝わるいい〆の言葉だったと思います。するとチャイムが鳴り響き・・・皆が慌てて退散して終了。これ、劇中のシーン使いましたねww。なるほどそういうオチか、みたいな。
こんな感じで、とっても和やかでホワーッとした雰囲気の楽しいプレステージトークイベントでした。飯田洋輔くん、本当に可愛かったなぁ。おとなしい子じゃないんだけど、おっとりしてて優しい青年って感じ。ちょっと目元が祐一郎さんに似てるかも!? ますます彼のファンになっていた私なのでした(笑)。
プレステージイベントは残り2回。どちらも参加予定なのでwwまたレポ入れたいと思います。あと1回洋輔くん出てくれないかなぁ~。
以下、本編について覚書です。
本編感想
この日は招待客やら有名人やらがたくさん来ていて客席も賑わっていました。私の席の周りは報道関係者が多くて、前の席の人の報道資料に洋輔くんの記事が見えて…欲しいと思ったのはここだけの話(コラっ )。
1階席後方には劇団員と思しき人たちがたくさん。みんな昼公演が終わった後に来たのだろうか。顔と名前が一致したのは2人だけだったけど(汗)。
今回、久しぶりに四季作品ベアを購入。アイーダ以来かも。
あまりにも可愛くてついね…。しかも、まさかの壁付きですよ(笑)。
キャスト
デュティユル:飯田洋輔、イザベル:樋口麻美、部長・刑務所長・検事:青木朗、八百屋・娼婦:佐和由梨、デューブール医師・警官1・囚人・弁護士:寺田真実、B氏(公務員)・警官1・看守1・ファシスト:金本和起、C氏(公務員)・乞食・看守2・裁判長:川原信弘、画家:永井崇多宏、M嬢(公務員):戸田愛子、A夫人(公務員)・共産主義者:久居史子、新聞売り:有賀光一
以下、ネタバレを含んだ感想です。
キャストは初日と変わっていないようですね。娼婦役にはダブルキャストになっていた丹さんがくるかなぁと思っていたのですが、もしかしたら週末かな?
前回はもう予想外に大号泣してしまったわけですが(汗)、あの時自分の感傷的な感情とかほぼ出しつくした感じだったので・・・今回は落ち着いて観ることができました。なので、この日が本当に久しぶりの「壁抜け男」との対面だったかなぁ、みたいな。
プレステイベントに参加した後の観劇だったので、公務員シーンは特に興味深く観ることができました。デュティユルの隣に居るM嬢は本当にイラついてるんだろうなぁ、とか(笑)。C氏の変態っぷりも改めて確認w。デュティユルはさぞかし肩の狭い思いであの職場にいるんだなぁと思ってしまった。
それにしてもこのミュージカル、本当に音楽が頭に残りますね。ラッタッタッタッ…っていうマーチ調のナンバーとかものすごく頭に残る(公務員のシーンとか)。壮大な音楽じゃないんだけど、ライト感覚でなおかつ優しくて・・・心の中にジンワリジンワリ染みてくる感じでとても心地がいい。だからこそ、やっぱり生演奏で聞きたかったなぁ・・・というのはありますね。やっぱり勿体ない。まぁ、こればかりは今さら何を言っても仕方がないんですけど。
初日よりも皆さんちょっと力が抜けてきて自由に動いてるって感じでした。なのでなおさらストーリーが心の中に入ってきやすかった気がする。
このミュージカルって、色んなキャラクターが出てくるんだけど皮肉られているシーンが多いんですよね。部長とか、警官とか、裁判官とか。歌詞の内容をよく聞いてみるとけっこう「それって人間的にどうなのよ」みたいなキャラが多いw。それでもなんだか憎めないんですよ。
すぐに部下をクビにしてしまう傲慢な部長も、妻を閉じ込めてる悪徳検事も、ゆるい気持ちで仕事してる警官も。そう感じさせるのはやはりミシェル・ルグランの音楽の力かなぁ。皮肉りながらもどこか愛着持ってる、みたいな雰囲気。
それからやはりデュティユルの存在も大きい。デュティユルと絡んだ時の権力者たちはなんだかとても情けない人物に成り果ててしまう。それが痛快でもあり、どこか愛着すら抱いてしまう。今回は特にそんなことを感じましたね。
権力者キャラでお気に入りなのがやっぱり部長。青木さんがなかなか上手く演じていると思います。デュティユルの手紙を馬鹿にする時のあの落差が好き!「お怒りいちいちごもっとも…やめろ!」のくだりなんか最高です(笑)。もう少しコワモテ度をアップさせればさらにこのシーンが面白くなるんじゃないかなぁと。青木さんの今後の部長っぷりに期待。
もう一つ面白いのが刑務所長。ヘナヘナっぷりがウケる(笑)。「ジュディオン、すてきー」の場面はホントに面白いですよね。ここでは客席からけっこう笑い声が聞こえてくる。この日は劇団員席のあたりがけっこうウケてたw。
ヘナヘナっぷりと言えば、お気に入りキャラなのが寺田さんの弁護士。寺田さんってけっこうアクの強い役柄が多いなってイメージがあったのですが、弁護士でのヘナチョコっぷりが最高ですよ(笑)。前任者が死んじゃったので急に呼ばれたので何がなんだか分からない、とキョドったりオドオドしたり、もうあの頼りなさっぷりは最強ですww。
そういえば、警官もかなーりヘナチョコなんですよね、寺田さんのキャラ(笑)。金本さんの警官の方がしっかり者のイメージ。そんな二人の凸凹コンビっぷりも可愛くて好きだなぁ。
樋口さんのイザベルは可愛らしいイメージなんだけど、ちょっと高音に苦戦しているという印象かな。ほぼ高音のみですから、大変だと思いますが…。あと、閉じ込められて鬱々としているイメージをもう少し出してほしいかも。やっぱり樋口さんだと元気キャラに見えてしまうので(汗)。検事のダンナを無視して外に出そうな印象も…w。もう少しか弱さを最初に出すと、クライマックスのデュティユルを誘惑しまくるシーンがもっと生きてくるような気がします。
洋輔くんのデュティユル、初日の時には石丸さんの歌い方にすごく似てるなぁと思ったのですが、今回は2幕あたりから洋輔くんっぽい歌い方に変わってきたような気がします。少しずつですが自分らしいデュティユルが出てきているのかも。
しかしながら、本当にデュティユルのキャラクターって彼とイメージが合うんだよなぁ。観ていてまったく違和感がない。だから、なんだかとてもリアルに見えてきて・・・最初の「壁は僕の友達なんだ」と歌うシーンとか胸が熱くなってしまう。地味なんだけど温かくて…彼の雰囲気と歌声聞いてるとやっぱり泣けてしまうんです。
部長から「ミジンコめっ」とけなされた時の「ミジンコ…」と呟きながら沸々と怒りを感じていくあたりなんか本当に可愛いです!これがきっかけでデュティユルは壁を抜けることを操っていくわけですが、部長を脅してる時の楽しそうな表情が生き生きしてて萌える(笑)。ちょっと「ドヤ顔」になってたりしてww。
迷いつつも壁を抜けてパンを盗んでしまった後のシーンもなんか泣けてしまうんだよなぁ。壁を抜けたとたんにパンが欲しくなくなった、ただ壁を抜けてみたかっただけなんだ…って歌が切なくてねぇ…。デュティユルのちょっとした心の孤独みたいな部分が出てて個人的にはとても印象に残る。
次々と壁を抜けてだんだん楽しくなっていくデュティユルも本当に微笑ましい。突き抜けた明るさっていうんじゃなくて、観ていて思わず頬が緩んじゃうような明るさっていうのかなぁ…。あの独特の本当にホンワカさせられるような雰囲気は洋輔くんならではの味だと私は思う。だから観ていてジーンとくるし癒される。好きだなぁ、やっぱり。
クライマックスでイザベルの元へ向かうかどうしようか迷ってるシーンも好き。あの奥手っぽさが、なんか、洋輔くんの雰囲気とすごくマッチしててリアルに見えちゃう(笑)。BBのオフステの時に奥手だって話してたのを聞いてるからかなぁw。そんな彼のことをみんなが後押ししてる。それがすごく微笑ましくてねぇ。あの愛されキャラはやっぱり洋輔くんに合ってるよなぁって改めて思っちゃう。
そう感じた後のあのラストシーンですから…やっぱりあそこは涙無くしては見れなかった。本当に切ないんです、ラスト。だからカーテンコールでもなんだか涙しちゃう私。でも最後は一緒にチョコッと歌っちゃいましたけどね。
なんだか観れば観るほど好きになるミュージカルかも。とにかく出てくるキャラクターたちが愛しくて。カンパニーの皆さんの雰囲気もとても良かったし、そういうのも作品に影響してるのかもしれない。あと数回通います。次回も楽しみ。