ミュージカル『この世界の片隅に』東京公演 2024年5月14日マチネ感想

日生劇場で上演されたミュージカル『この世界の片隅に』を観に行ってきました。

4月は殆ど観劇しないまま終わってしまいましたが、5月はまぁまぁ予定が詰まってまして。そのうちの半分(3回)が『この世界~』だったりします。

実は今回なんと5回分も奮発してしまいまして(東京×3、名古屋×2)。落選見込んで保険で申し込んだものも全部当選してしまったというのが本当のところなんですが(笑)、始まる前から個人的期待値はとても高く楽しみという気持ちの方が強かったです。
私、この作品のアニメ映画がめちゃめちゃ好きなんですよね。初めて映画館で見たのは2016年公開時より追加シーンが加わった”さらにいくつもの”バージョン(2019年)。もう有り得ないくらい大号泣してしまって、終わった後も余韻が抜けずもう一度映画館に足を運んでしまったほど思い入れが深い作品なのです。Blu-rayディスクも発売当日に購入しました。

ミュージカル化が決まったというニュースを知った時、絶対に行きたいとテンションが上がりました。キャストの顔ぶれも魅力的過ぎたし、日本復帰したばかりのアンジェラ・アキさん作曲というのも大きく心を掴んだ要因のひとつ。
映画版のコトリンゴさんの音楽にめちゃめちゃ泣かされたんですが(特に♪悲しくてやりきれない♪のカバー曲が頭にこびりついてる)、アンジェラさんの音楽はそれとは違った感動をくれるに違いないという確信があったんですよね。

ただ…日本発ミュージカルにはこれまで個人的にちょいちょい微妙な気持ちにさせられることが多かったので…、全く不安がないわけではなかったです(汗)。5回分チケット確保してたこともありw、どうか好みに合う作品であってほしいと祈る気持ちも正直ありましたw。結果的にそれが杞憂に終わって本当に良かったです。

グッズの数は多い方だと思います。特に、すずと周作を演じる4人のフォトカードはけっこう売れてる印象でした(シャンての売り場には品切れも出てた)。
また、今回はパンフレットとアンジェラ・アキさんのアルバムCD(ミュージカルの歌をアンジェラさんご自身で歌ってるもの)をセットでお買い上げすると特製クリアファイルがもらえるという特典も。

特典クリアファイルデザインは原作者のこうの史代さんによるイラストとアンジェラ・アキさんの写真になっててけっこう豪華です。ちなみに、パンフレット表面に描かれている”日生劇場の椅子に座ってるすずさん”のイラストがめっちゃ可愛いですよ。

日生劇場の休憩エリア奥のガラスケースに『この世界~』をイメージした可愛いリスさんが。

前回『カム・フロム・アウェイ』で日生に来た時はリスさん撮影をすっかり失念してしまったので、今回は無事に撮影できてよかったw。

以下ネタバレを含んだ感想になります。

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2024年5月14日マチネ公演 in 日生劇場(東京・日比谷)

概要(原作・上演時間など)とあらすじ

原作はこうの史代さんによる漫画『この世界の片隅に』(ゼノンコミックス/コアミックス)

2016年11月に片渕須直さんが脚本と監督を手掛けたアニメ映画が実現。公開当初はミニシアターで小規模展開されていましたが、口コミなどで評判が広がりみるみる館数が増加。2019年12月まで連続1133日映画館で上映され大きな話題となりました(日本国内の中断なし連続上映最長記録を達成)。また60カ国以上の海外にも配給され、大きな映画賞も多数受賞しています。

2019年12月には約40分のシーンを加えた『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開。2016年版では殆ど描かれなかった白木リンとの交流を大幅に追加したことにより、主人公の内面がより繊細に映し出される作品へと昇華しました(原作により近い内容となった)。

のん (出演), 細谷佳正 (出演), 片渕須直 (監督) 形式 Blu-ray

すずの声を演じたのはのんさん(朝ドラ「あまちゃん」に出演してた能年玲奈さん)は、各所で高い評価を獲得(作品の雰囲気と見事にマッチしてた)。以降表舞台に出る機会が増えていったような気がします。

また、2011年には日本テレビの終戦記念作品として(北川景子さん主演)、2018年にはTBSの日曜劇場枠(松本穂香さん、松坂桃李くん主演)として、それぞれ実写ドラマ化されています。

初演:日本(2024年5月・日生劇場)東宝制作
脚本・演出:上田一豪
音楽:アンジェラ・アキ

今回のミュージカル化に伴い、ミュージカルの曲をリアレンジしたアンジェラ・アキさん歌唱によるオリジナルアルバムが発売されました。

上演地は、5月東京、6月北海道岩手新潟名古屋、7月長野茨城大阪広島(呉)

2024年5月9日初日 / 2024年7月28日千穐楽

あらすじ

昭和20年7月、呉の北條家。布団に横たわるすずの脳裏には、大切な人と過ごした時間が蘇り、やがてその記憶の一つひとつが動き出す。

広島・江波で海苔の養殖業を営む父・浦野十郎、母・キセノ、兄・要一、妹・すみに囲まれ、祖母・イトが暮らす草津を行き来しながら穏やかに育ったすずは、昭和19年2月、江波から30キロ離れた呉の高台に位置する辰川の北條家に嫁ぐ。物静かな夫の周作、優しい両親・円太郎とサン、亡き夫の実家と離縁した義姉の黒村径子とその娘・晴美も加わり、新たな環境での暮らしが始まった。

<ミュージカル「この世界の片隅に」パンフレットより抜粋>

上演時間

休憩を含み約185分(3時間5分)

内訳は、1幕75分(1時間15分)休憩25分2幕85分(1時間25分)、になります

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キャスト

  • 浦野すず:昆夏美
  • 北條周作:海宝直人
  • 白木リン:桜井玲香
  • 水原哲:小野塚勇人
  • 浦野すみ:小向なる
  • 黒村径子:音月桂
  • すずの幼少期:嶋瀬 晴
  • 黒村晴美:大村つばき
  • 森山イト:白木美貴子
  • 浦野十郎、他:川口竜也
  • 浦野要一、他加藤潤一

<アンサンブル>

飯野めぐみ、家塚敦子、伽藍 琳、小林遼介、小林諒音、鈴木結加里、高瀬雄史、 丹宗立峰、中山 昇、般若愛実、東 倫太朗、舩山智香子、古川隼大、麦嶋真帆

全体・キャスト感想

まず率直な感想としてひとこと・・・

ほんっとに素晴らしい舞台だった!!

まだ2024年始まって半分も経っていないけれど、おそらく私の中ではベスト3に入ると思えたほどの名作だったと思います。複数枚確保しておいて正解でした(正直安堵しましたww)。

『この世界の片隅に』は第二次大戦末期の広島が舞台になっているので、辛い戦争の話が中心なのではと思われる方も多いと思います。でもこの作品はどちらかというと、あの時代を生きた市井の人々の暮らしを温かく優しく描いているという側面がとても強いんですよね。厳しい時代に突入しても、みんなとても逞しく時には笑顔で周囲の人たちと支えながら生きています。
後半に衝撃的な出来事も起こりますが、そこに漂う空気は決して絶望的ではない。誰かが傷ついたとしても、いつも他の誰かがそっと寄り添い”生きる”力を与えてくれる。そんな優しくて温かい人間模様に触れることで、受取手が”戦争”の理不尽さや残酷さを悟っていく。誰にも彼らの幸せを奪う権利はないのだと…。

私は「この世界の~」は戦争の悲惨さを直接的に伝えるのではなく、温かみのある物語から受け手が”何かを感じ取る”作品だと思っていて。その世界観にどうしようもなく心を打たれるのです。
なので、戦争の辛い話ではと敬遠してしまっている方にもぜひ見ていただきたい。

今回、復習がてら持ってる映画ディスクをもう一度見てから舞台に行きました(久々に映画見たけどやっぱり大号泣)。原作漫画は読んだことがないので、2019年版の映画を念頭に置いた感想を少し。まだ上演始まって日が浅いのでザックリめで。

※それでもちょいちょい長いのであしからず 汗

まず驚いたのが舞台美術。この作品は開演前の撮影が禁止されていたので伝わるか分からないのですが(汗)、板の上にけっこうな傾斜のかかった分厚い八百屋舞台が設置されてました。客席前方だとちょっと見上げるくらいの高さだったと思う(私は前方じゃなかったですが)。すずがスケッチする帳面をコンセプトに作られたそうで、なるほどなぁと。
舞台下のオーケストラピットの真上に張り出し舞台が作られてるのもすごかった。劇中何度か登場人物がオケピの中に入り込んでいくような場面があって「おや!?」となったのですが(防空壕を皆で掘るシーンは特に)、そういう構造になっていたと後から知ってビックリしました。少し客席側に張り出した部分があることで最前列から舞台まである程度距離ができていたので、全体的に見やすい構造だったんじゃないかなと思います。

それから舞台中央の回転盆を使った演出がすごかった。少し斜めに高低差を付けた感じで回るので演技する役者さんたちはめちゃめちゃ大変そうだなと思ったけれど(汗)、客席側から見るとストーリーがさらにドラマチックに見えてきて入り込みやすい。
少しネタバレになりますが、すずと周作が出会うシーンや屋根裏の”座敷童”さんが出てくるシーン、すずとリンが桜の木で会話をするシーンでは、盆が上がった時の板と隙間の空間を実に上手く使っていて「こういう演出で魅せるのか!」と感動しました。

もうひとつ衝撃的だったのが、2幕の後半シーンでの舞台美術。あれは本当に「やられた!!」と思った。もう、ババーンと「それ」が現れた時は涙腺決壊して大号泣してしまいましたよ(涙)。ここも見所の一つかもしれません。

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そして忘れてはならないのが、アンジェラ・アキさんによって生み出された素晴らしいミュージカルナンバーの数々です。
アンジェラさんが2014年に人気絶頂のなか日本での活動を休止してアメリカへ勉強に向かったことは当時大きな話題となりましたが、ミュージカル音楽制作の夢を持たれていたことはつい最近まで知りませんでした。その10年間の修行を経て、こんなにも素晴らしい楽曲を提供してくださるとは…!!なんかもう、感謝しかない。耳馴染みがよく、心の琴線に触れる音楽で溢れてる。

一曲、一曲に「この世界~」へのリスペクトと愛がこれでもかというほど詰まっていました。特に冒頭の全員で歌う♪この世界の片隅に♪からの吸引力が半端ない。思い出すだけでも涙がこみ上げてきてしまうレベルの壮大で温かみのあるナンバーで…。
これまではアニメ映画でコトリンゴさんが歌う♪悲しくてやりきれない♪が私的作品テーマ曲だったけれど、舞台版のアンジェラさん作曲ナンバーもそれと同じくらい胸打つ一曲となりました。

ドラマチックでグッとくる壮大なナンバーもあれば、気楽に聴けるようなポップで明るいナンバーもある。悲しみが滲むナンバーもあれば、喜びに溢れたナンバーもある。全体的に曲数もけっこう多いのですが、緩急つけた構成になっていて観る者の感情を絶えず揺さぶってくるような印象。それがホント素晴らしいなと思いました。
個人的には、♪隣組のマーチ♪がめっちゃ耳に残った。あのリズムが可愛らしくて面白くて、でも後半すごい胸揺さぶられる形で登場するんですよね。それも聴きどころのひとつかもしれない。

役者の皆さんが「アンジェラさんの楽曲に背中を押されてる」って語ってたけど、今回のミュージカルを観てその気持ちがとてもよく分かりました。演じ手さんもすごく感情をこめやすい楽曲揃いだなと感じたので。

物語の構成は特に1幕、原作とは違った切り口から始まったので最初はちょっと驚きました。物語の後半に差し掛かったところですずの身に起こる哀しい出来事を、こんな最初にもう見せてしまうんだなと(ラストシーンに出てくるキーワードが登場するのも早くてビックリした 汗)。
慌てて駆けつけた夫の周作との会話で出会った頃の二人を回想、その後見舞いに来た妹のすみとの会話で呉の空襲を回想、といった具合に、序盤は時代が行き来するシーンが多かったように思います。私は映画を見て内容を知っていたので全部話が繋がりましたが、初めて見る方にとってはどう映るかなと少し気になったかも。

でも二幕はほぼ時系列通りに話が進んでいったので、没入感ハンパなかったです。クスリと笑ってしまうような場面もアニメで見たものと同じだったので、”こんな可愛い場面もあったね”とホッコリできるのも楽しかった。付け加えられたシーンとかも特になかったし…、改めて原作の持つ大きな力を実感しました。

ストーリーの中でたびたび”すずの描いたイラスト”が登場するのですが、スケッチブックに描いたものが舞台奥のスクリーンに映し出されていく演出は非常に感動的で胸揺さぶられました。すずさんの描くイラスト(原作者のこうのさんの絵のタッチ)が本当に柔らかくて優しくて、見るだけで涙溢れてしまう。
特に、哲くんの代わりに絵を描くシーンはアニメ映画で見た以上に感動しました。白い兎にみたてた波が動く様子に哲くんの心情が重なっていくシーンなんかもう、涙無しには見れんかった(涙)。

すずと周作の夫婦関係が揺らいでいくくだりとかもとても繊細で感情移入できる。リンさんの登場がすごいキーになるんですよね。原作とちょっと雰囲気違うかなと思ったのが、桜の木の下で周作とリンがすれ違う場面。
かつて関係があった二人が鉢合わせするのをすずは見てしまうのですが、映画ではものすごいアッサリしたすれ違いだったんですよね。それが、舞台では見つめ合う時間の中にかつての思い出がぶわっと浮き上がってきたように見えた。それでも二人はそれを”過去のもの”として区切りがついてる感じだったかな。舞台版の方がちょっと”色”を感じられたのが印象的でした。

もうひとつ、映画と比べてよりドラマチックに描かれたなと思ったのは水原哲くんの描写。映画での出番の時間は実はそんなに長くないのですが、私は彼のキャラクターが本当に大好きだったんですよ。幼い頃は乱暴者でガキ大将的だった哲くんが、すずの素朴な優しさに触れて心の傷が癒されていくのを感じていくくだりは短い時間ながらも情緒あふれた表現で描かれてました。
その行間部分みたいなところを舞台ではけっこうしっかり描かれていたことが、個人的にとても嬉しかった。哲くんのあの時のすずへの感情がものすごくリアルに伝わってきて…、めちゃめちゃ泣いてしまった(涙)。

周作とのやり取りも映画より少しスリリングだったし、その後のすずとの時間もとても優しくて魅力的。彼のその後の運命を知ったうえでこの場面を見ると、もう胸が痛くて痛くてねぇ…。
こんな感じで、アニメよりさらに立体的な水原哲くんの姿が見れたことが本当に嬉しかったです。彼が出てくるシーンは私たぶん、全部泣いたと思う。

すこーーし残念だったなと思ったのは、テルさんが出てくる場面。映画では人気声優の花澤香菜さんが演じたほどの印象深い女の子だったのですが、舞台版ではすずと出会う場面がかなりアッサリしてて(汗)。時間の関係で削らざるを得なかったと思うのですが、このあとのシーンで登場する”口紅”の持つ意味がちょっと薄くなってしまったかなと。テルさん、好きなキャラだっただけにちょっと残念でした。
原作はどれも削りたくないほど良いシーンの連続ですから、限られた時間の中に厳選したエピソードを入れていく作業はさぞ大変だったんだろうなと。

他にもめちゃめちゃ心に響くシーンがオンパレードだったのですが、それについては次回観劇後に触れていきたいと思います。

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キャスト感想

すずを演じた昆ちゃん、目がクリクリッとして可愛らしかったなぁ。ぽやぽやっと語る広島弁も心地よく聞こえてきて和みました。あと、背の高さが海宝周作と良い感じに釣り合ってて「すずさんは、こまいのぅ」というセリフがめっちゃハマってた(頭ポンポンされる場面とか特に)。
これまでは凛として力強い歌声で聴くことが多かったのですが、今回は全体的に柔らかい感じの歌声。こんな昆ちゃんも良いなぁと感動。ただ、映画でのんさんの独特のテンポで語る”すず”で見慣れていたので、最初はちょっとハキハキしたすずちゃんだな~という軽い戸惑いはあったかも。でもこれも多分見ていくうちに慣れるんじゃないかと。

周作を演じた海宝くん、爽やかで凛としながらも朴訥とした不器用な田舎の青年といった雰囲気をしっかり出してきたところがさすがだなと思いました。最初キャスティングを聞いた時は、ちょっと爽やかすぎる印象かなぁという心配もあったのですがそれも杞憂に終わりましたよ。すずと一緒に暮らしていくうちに彼女への愛情が滲み出ていく過程のお芝居とか本当に繊細で、2幕後半に本心をぶつける場面はものすごく胸打たれる熱演でした。
今回歌い上げるようなシーンは特にないのですが、しっかりと周作の心情が聴く者の心に響いてくるお芝居だったと思います。すずさんがリンさんのことでどうしようもない嫉妬に捉われてしまうのも納得の魅力的な青年だった。

水原哲を演じた小野塚くん、本当にとても良かった!!原作の雰囲気がすごく役から滲み出ていて”私の大好きな哲くんがそこに居るっ”と心の中で大歓喜しておりました。
ちょっとぶっきらぼうな言い回しをしてしまうところもあるけど、本当はとても心が繊細で。豪快に笑ってもどこか少し寂しそうで。すずへの気持ちは募っているのに自分の運命を受け入れてそっと封印したり…。どの表情も本当に魅力的で、彼のお芝居や歌のシーンは涙無しには見れませんでした。特に2幕クライマックス、私、嗚咽しそうになるくらい泣いちゃったよ…!!小野塚君の哲、ホント最高だった!

リンを演じた桜井さん、これまで色々舞台で拝見してきましたが、今回の役が一番ハマっていたんじゃないかなと思うくらい素晴らしかったです。アニメの雰囲気とすごくマッチしてて正直ちょっと驚きました。
艶やかさの中に彼女の持つ暗い影がちらちらと見えてくるような雰囲気とか、すずの前で見せる等身大の飾らない優しい笑顔とか、なんだかどれもとても愛しかったです。周作と鉢合わせになるシーンは映画よりドラマチックに描かれていたのですが、この時にふと見せた彼に対する複雑な想いが垣間見える表情が印象深かったです。

小向さんが演じたすみも映画の雰囲気そのままで、優しくて柔らかいふわっとしたキャラクターがとても可愛らしかった(そんな彼女だからこそクライマックスが泣けるんですよね 涙)。音月さんが演じた径子は映画版よりもキツさが半減されていて、終始すずに寄り添ったキャラクターになっていたと思います。この優しい作品にイイ感じにハマってた。そして何より歌声がとても素敵でした。
加藤くん川口さん白木さんは本役としての出番は少ないけれど、色んな役で登場してもすぐにどこにいるのか分かるしさすがの存在感でした。特に川口さんはコーラスでもその歌声がすぐに判別できるほどだった。

それから、子役さんたちが上手い!!すずの幼少期を演じた鳴瀬さんも、晴美を演じた大村さんも原作の世界から出てきたかのようでした。特に晴美はめちゃめちゃ似ててビックリした。

アンサンブルの皆さんにもそれぞれけっこう大きな見せ場があって。若い役者さんが多い印象でしたが、皆さん本当に実力者揃いで作品の持つ魅力を最大限引き上げていたと思います。まさに総合力で魅せる舞台といった感じ。

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後述

カーテンコール、スタンディングせずにはいられなかったです、本当に。キャストの皆さんの晴れやかで明るい笑顔にもまたなんか涙が溢れてきてしまった。最後、昆ちゃんと海宝くんがお互いを熱く推しあってたの、めっちゃ可愛かったですw。チームワーク抜群のカンパニーなんだなというのが伝わってきた。

客席を出た後も、ロビーで涙をぬぐうお客さんの姿をチラホラ見かけました。その気持ちめっちゃ分かるっ!!と心でうなづきながら、私も目を潤ませて劇場を後にしました。

ストーリーも、楽曲も、キャストも本当に素晴らしくて・・・「いい作品になるに違いない」と直感が働きチケット多めに確保して本当に正解でした。序盤はチケットの売れ行き的に少し苦戦しているようですが、「戦争を題材にした作品だから」と敬遠していた方にも是非一度劇場に足を運んでみていただきたいです。日本人だからこそ描ける繊細で優しい世界観が、心のどこかに響くはずだと思うので…。口コミなどでどんどん観劇する人が増えていってほしいな。

本当はあと1回くらいは追加したい気持ちがあるのですが、経済的、時間的にちょっと厳しいので断念。次は東京楽の予定です(しかも2日連続w)。

ちなみに入口には”呉氏”の看板もででーんと置いてあります。

まさか劇場で…しかも日生で呉氏に会えるとはっ!この作品の舞台が広島県の呉ですからその関係だと思います(公演最終地も呉ですしね)。中国地方に住んでいる時に数回足を運びましたが、とても美しい素朴な良い町でした。大和ミュージアム周辺は特にお勧めしたいスポットですので、機会があればぜひ。『この世界~』の風を感じることができると思います。

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